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お偉方と昼食の毎日。7月から転勤になった私の生活は一変した。最大の変化は、外回り中心の生活から、一日中デスクワークへ。1日100歩くらいしか歩かなくなったのではないだろうか?ひっそりと私に忍び寄るメタボリックの陰。やばいやばい。偉くなったわけではないのだが、会社の中枢部に吸い込まれた私。前にも日記に書いたかも知れないが、なんとまあ、ゴマすり連中の多いこと!現場たたき上げの私にとっては、非常に違和感がある。思うに、仕事とは、「汗をかくか、頭を使うか」のどちらかだと思うのだが。お役所的なゴマすり連中は、そのどちらでもない。もっと頭を使っていれば、会社全体がもっと利益を上げているだろう。暑い毎日、昼間にお客様のところにまわり、足で稼いでいた頃が懐かしい。そういえば最近、汗をかく量が減ったかもしれない。かく言う私も、現在の環境に適応してきてしまっている。いいのか悪いのか。やっぱり私もサラリーマンなのか。昼食の時間。決まった時間になると、民族大移動が始まる。どうしてもエレベーターで、お偉方達と出くわしてしまう。「おう、一緒に食いに行くか?」サラリーマンな私は、一人の時間を放棄して、お偉方の大名行列に加わる。お偉方達の行く店は「安くて早い」某牛丼屋。さっさと胃に流し込んだと思ったら、安いコーヒー屋で仕事談義。よほど仕事人間なんだ。尊敬の念と哀れみの気持ちが交錯する。さて、しばしの一服が終わり、またまた民族大移動。大名行列は、社へと隊列をなす。戻った大名達は、それぞれの城に帰る。加えて、彼らは歯を磨かない!「食べたら歯磨き!」むかし、歯磨きのCMで、そう連呼していたはずだ。私はずっと、昼食後に歯を磨く習慣を続けている。昼食後に一人トイレに駆け、そそくさと磨いている。だが、世のおじさんたちは、どうして歯を磨かないのだろうか。朝晩は磨いているとは思うのだが、昼食後には爪楊枝で済ましているだけ。そんな彼らは、やがて午後、異臭を放ち始める。唾液の分泌が少なくなるといわれる、午後3時ごろが要注意だ。私は黙々と歯を磨く。昼食後のトイレの洗面所。ときおり、やつらが入ってきて、こう話しかける。「真面目だねぇ。いつも磨いてるの?」真面目か不真面目かという判断基準に、吹き出しそうになる。「癖なんです」そういう私の答えも、ちょっと変ではある。ともかく、昼食後に歯磨きをする習慣。もっと必要性と認知度が上がればいいのにと、いつも思っている。←←←ポチっとな!
2007.07.28
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スヤスヤと寝息を立てながら、彼女がもたれかかってきた。拒むでもなく、私は彼女に二の腕を預けた。ときおり目を覚ましそうになる彼女。一体どんな夢を見ているのだろうか。今日一日の会社での出来事?過去の楽しかった思い出?深く深く、眠りの奥のほうへと彼女は誘われていく。このままずっと瞳を閉じたままなんじゃないだろうかと心配になる。どぎつくない、優しくほのかな香り。化粧の匂いのきつい女性はどちらかといえば苦手な私。彼女が少し動くたびに、軽くカールされた髪が私の腕をくすぐる。起さぬよう、そのまま身動きもせず彼女の枕になる私。悪くは、ない。大歓迎、という訳でもない。だいいち、「もたれてもいいですか?」とも聞かれていない。もちろん、聞かれれば「喜んで!」と答えるのだが。そのうち私の腕が心地よい痺れを感じ始めた。無理もない。かれこれ30分近く同じ格好を維持しているのだから。もうそろそろいいんじゃないか。夢を見る時間というものはそんなに長くは続かないんだよ。意を決して私は彼女に、「おい、朝だぞ!会社に遅れるぞ!」と囁いた。いや、正確に言えば、口に出したのではなく心の中で冗談っぽくそう呟いた。いつから超能力者になったのだろう。私のテレパシーが彼女に伝わったかに見えた。はっと目を開けた彼女。おはよう。よく眠ったね。キョロキョロしながら辺りをうかがう彼女。そしてパッと私を見つめ、恥ずかしそうに会釈をした。やがて街のネオンサインをすり抜けた電車が、郊外の駅に滑り込んだ。車掌のアナウンス。ゆっくりと電車が駅のホームに止まる。ドアが開き、彼女は再び会釈をしながらそそくさと電車を降りていった。私の降りる駅は次である。軽く腕をさすりながら、痺れが治まるのを待った。程なく電車は次の駅に到着し、私はまだ少し痺れの残った側の腕でカバンを持つ。大勢の人たちが電車から吐き出され、改札口を抜けて霧散した。冷房で適度に冷やされた体が、じめじめした外気で一気に不快感を増す。さっきまでの甘い香りと腕への重みの記憶が、じんわりと汗と共に体から抜けていった。夜はますます更けていく。帰ったら、今日も真っ先に缶ビールでも飲むか。歩く速度を少し緩め、ポケットからハンカチを取り出した。額に滲み出た甘い記憶をそっと拭いながら家路を急いだ。←←←ポチっとな!
2007.07.25
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あっけなく、ニカちゃんが死んだ。木曜の朝だった。水槽をそっと覗くと、ニカちゃんがひっくり返っていた。コンコンと軽く水槽を叩いてみるが、全く反応がない。しばらく様子を見ていたが、じっと彼女は永遠の眠りについていた。縁日のカニだから、捕らえられてから何日も経っていたのだろう。あちこちの祭りを転々とし、幸運にも生き延びていたのだろう。縁あって私の家の水槽で過ごし始めた矢先のことだった。彼女は一体、カニとしての人生を全うしたのだろうか。ぼんやりニカちゃんを眺めていると、不意に涙がこぼれた。たかがカニごときではあったが、なぜか心の芯が熱く苦しかった。仕方がない。放っておくと腐敗が進み、臭くなるので、土に埋めることにした。家の裏にまわり、、土を軽く掘って埋めた。ニカちゃんとと子供たちが、空に還った。次に生まれてくる時は、人間のいない清流で過ごせるといいね。優しい気持ちになりながら家に入った。眠い目をこすりながら、次男が水槽を必死に覗き込んでいた。「パパ、ニカちゃんがいないよ。このおうち、いやだったのかな」寂しそうに次男が言った。「ニカちゃんは天国に行ったんだよ」「ふうん」「みんな死んだらね、天国に行くんだよ」「天国がいやになったら、帰ってくるかな」「そうだね」納得したかどうかわからないが、次男はリビングに走っていった。私もまた、新しい一日を始めようとしていた。←←←ポチっとな!
2007.07.19
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今日は私の歓迎会。非公式だが。ようするに、みんな理由をつけて飲みたいだけだと思う。行き着けだという立呑屋に野郎が五人。酔うっばらうと人格が変わる人って、どこにでもいるんだよね。まあ、今日は楽しい酒だったのて゛よしとしよう。でも連中、まだこれから歌いに行くんだって。カラオケ大好きな私も思わず一緒に行きかけたけど、今日は理性が勝ちました。週末は行っちゃうかも。それにしてもみんな元気ですよね。まだ水曜日だよ。←←←ポチっとな!
2007.07.18
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祇園祭もあっという間に終わってしまいました。16日に次男を連れ、人ごみにまぎれながらデジカメでパチリ。あいにくの雨模様でしたが、祭りといえば血が騒ぐ、いてもたってもいられない人たちが多数繰り出していました。屋台で「カニつり」をして、1匹持って帰りました。夜中だというのに玄関の水槽の中で、ゴソゴソ動いています。一体いつまで生きるんでしょうか。ずっと長生きするように、頑張って世話しようと思います。とりあえずニカちゃんと呼んでいます。早く寝りゃいいのに、私ときたら、先ほどまでニカちゃんを眺めていました。ニカちゃんは何と、妊婦なのです!お腹の辺りにたくさん卵を抱えています。赤ちゃんがたくさん生まれたら、世話が大変かも…今度、ニカちゃんの承諾を得て、写真をUPしますね(笑)。←←←ポチっとな!
2007.07.17
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なんか、悪いような申し訳ないような。更新サボりまくってるからきっとランクも圏外だと思ってた。久々に順位をチェックしてみた。むむむ。上がってらぁ(笑)。て言うか、そんなに下がってない。こんな私のブログでも、健気に立ち寄ってくれる人たちのおかげかと。あらためて感謝感謝。さて、3連休の私といえば、充実した日々を過ごしていたとはいえない。家でダラダラゴロゴロ。台風のせいにするのはやめよう。連休最後の今日。外は幸い、雨も上がっている。デジカメでも持って、祇園祭に出かけようか。うじゃうじゃいる人の波に酔うかもしれないが。京都の夏の風物詩。初夏の祇園祭が、不快指数100%の蒸し暑い夏の始まりを告げる。もしかしたら、夜、祭りのスナップがUPできるかも。行かなかったらごめんなさい(笑)。←←←ポチっとな!
2007.07.16
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怒涛のように一週間が過ぎた。私の中で、大型で強い勢力の台風が通り過ぎた。いや、まだ台風の目に入っているだけなのかもしれない。生活は一変した。以前より約1時間半、早起きしなければならない。依然とは逆方向の電車に乗る。都会に向かう朝の列車では、座れることはもはや期待できない。フラフラになりながらつり革にかろうじて両手でぶら下がる。立ったまま寝る技を、この数日で習得した。新しい職場は魑魅魍魎としている。今までの職場とは、はっきりと空気が違うのがわかる。ある意味、濃い空気が流れているのかもしれない。いや、窒息しそうなほど、空気が薄いのかもしれない。いわゆる管理部門。今までの現場とは打って変わった雰囲気。社員の言動に、お役所的な感じが見え隠れする。定時に終われるのはいいのだが。今までと、どこか違う。そう言う私も、そのうちこの空気に順応していくのだろう。新参者の責任として、新しい空気を注入せねばならない。慣れてきたら、朝礼でガツンと言ってやろうと思う。なんだなんだ、この停滞した空気は!現場では一生懸命、汗水たらして頑張ってるのに。もっと風通しよく仕事しようよ。このままじゃホントに窒息しそうだ。ホームシックならぬ、カルチャーショックに愕然としている私。まあ、いろんな職場が見れて、よしとするか。←←←ポチっとな!
2007.07.09
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緊張の一日が終わった。 現在、帰りの電車の中。 ため息をつきながら、メールしている。 詳しくは寝る前にUPしようと思う。 とにかく、ピリピリ感がMAXのまんまの一日だった。
2007.07.02
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実質、転勤前の最後の挨拶になった金曜日。前の晩はいろんな思い出が頭をよぎり、なかなか眠れなかった。最後くらい気の利いたコメントを残さねばと、話す言葉を心の中で反芻していた。結局、ちょっと飲みすぎたビールの酔いも手伝ってか、そのまま眠ってしまった私。当日の昼間も、終礼で話すべき内容を何度も心の中でリハーサルしていた。正直言って、人前で話すことはあまり得意ではない。いい格好をせねばと身構えすぎるからかもしれない。だから、最後の挨拶では、自然体で話をしようと心に決めた。昼間は、お得意先にあいさつ回りをこなす。人によっては10年以上もお付き合いさせていただいている。その一人ひとりに精力的にお会いしながら、最後の一日が終わった。営業所に戻り、あらためて所内をゆっくりと見回した。この場所で過ごした時間をじっくりかみしめながらゆっくりと。ずっと転勤が無かったことは、果たして運がよかったのか悪かったのか。来週からは全く新しい場所で、スタートを切ることになる。感慨にふけりながら、机の周りを淡々と片付けていた。やがて時間が過ぎ、終礼の時間になった。「すいませ~ん、朝も言いましたが、臨時で全体終礼を行いま~す」上司が高らかに叫んだ。私の名前が告げられ、上司から見た私のこれまでのことを話された。前に出るタイプではないが、コツコツと仕事をするタイプ。見ていてくれなかったと思っていたが、的確に私のことを掴んでいた。続いて私にコメントを求められた。用意していた内容はすでにどこかに飛んでいてしまっていた。感極まっていて、うるうるしていたからかもしれない。ちょっと気持ちを落ち着かせ、この支店の歴史から語った。少ない人数で始まり、今までにいろんな出来事があったということを話した。『電車に例えるなら、私はこの○○支店という電車に、始末から乗っている。いろんな人が乗ってきて、降りていった人を全て見てきた。急なんだけど、私もいよいよ次の駅で降りることになってしまった。数ある電車の中で偶然同じ電車に乗り合わせた仲間。景色を眺める人もいれば、居眠りをしたくなる人もいるだろう。それでもこの電車は同じ行き先を目指している。これからはぜひ支店一丸となって同じ目的地に向かって進んでいってください。』おおむね、そんな内容のことを話したと思う。『本当に今までお世話になりました』そんな言葉で締めくくった。一礼をしたとき、拍手が沸き起こった。うるうるしながらも耐えていた涙腺が一気に潤んだ。終礼後も、残っていた片付けを続けていると、女子社員たちが一人ひとりやってきた。「○○さん、今までお疲れ様でした」「ありがとう。これから大変になるけど頑張ってなぁ」そんなやり取りを繰り返し、やがて支店が静かになっていった。最後に残っているのは、相変わらずのいつものメンバー。男連中と上司が数人。他愛も無い会話とねぎらいの言葉を受けながら、片付けも一段落した。「今までありがとうございました」今度は私が、上司連中に挨拶に回った。「むこうにいってもガンバレよ」そして全ての人に挨拶を済ませ、私は支店を後にした。横殴りの激しい雨が、私の今までの思い出を全て洗い流すようだった。来週になれば、また新しいスタートだ。ワクワク感とドキドキ感が半分ずつ。激しい雨に反して、心は思ったよりも晴れやかだった。←←←ポチっとな!
2007.07.01
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