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「これ、読んでんの?」
「うん。 海街ダイアリィ
とおんなじやな。」
「どこが?」
「親がおれへん三姉妹やん。あっちはオバーちゃんやったけど、これはオジーちゃんが大人で、とびこんでくんのが、血はつながってないし、男の子というのが違うけど。」
「ふーん、でもこれ少女マンガと少年マンガの合体やろ。もう、少女マンガはええねん、私は。」
「少女マンガって?」
「相変わらず、目ーキラキラウルウル描いてるやん。」
「うーん、そこか。まあ、そうやな。ほんなら、将棋のとこ読むの?」
「少年マンガのパターンやから読めるやん。もう一つあったやろ、番外編?灼熱のなんとか。」
「あ、それも読まな。でも、ぼく、この子ら嫌いちゃうわ。」
我が家で、 「3月のライオン」
を読んでいないのは、ボクだけだったわけで、所有者の ピーチ姫
や出資者の チッチキ夫人
はもちろんのこと、 愉快な仲間
の ヤサイクン
や アーちゃんママ
も、一時、お持ち帰りで読んでいたようで、小学生の チビラ一号
、 コユちゃん姫
も読んだフシがあります。
まあ、遅れてきた老人 シマクマ君
も、漸くということなんですが、はまりましたね。なんといっても、主人公たちの周りに、老人以外、 まともな家族が一人も出てこないところ
に、妙に納得しました。その上、主役の あかりさん、ひなちゃん、モモちゃん
の 三姉妹
も、天才少年 桐山零
くんも、実は、 零くん
の義理のおねーさんの 香子さん
も底なし沼のようなところに立っているんですよね。

これが 第 1
巻
の最初のページです。次のページはこんな感じ。

ここで 「ほら、あなたの居場所なんてこの世のどこにもないじゃない?」
と言い切っているのが中学生だった 零君
の 4
歳年上の 香子さん
なんですが、結局、彼女も 「居場所」
を失ってしまいます。
突き詰めてしまえば、このマンガは 「居場所」
の争奪戦を描いているともいえると思うのですが、まあ、だから、 「どうなるのか?」
と 14
巻
まで一気に読んじゃったわけですが、マンガ自体は、なんとか、あやうい 「明るさ」
を維持し続けているところに読ませる理由があるんでしょうね。
第 1
巻
で語りはじめられた 「物語の始まり」
から、ちょうど二年くらいがたったところが 14
巻
なのですが、実は、ここまで読んで 「 3
月のライオン」
という題名の意味が、ぼくには、まだわかっていません。
読み落としているだけかもしれませんが、わかるところまで読むしかなさそうですね。
「ああ、早く 15
巻でないかなあ!」

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