人生とサムマネー

人生とサムマネー

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

想像力が未来を切り拓く

想像力が未来を切り拓く

2004/10/02
XML
古来、卵をひとつの籠に盛るなと云われます。


自分ではどんなに値上がり確実と思えるものであっても、また、自分の周囲がそう信じマスコミが騒然としていたとしても、資産運用の世界には「絶対」はありません。基本を踏み外せば、ほんのひとつの決断ミスで人生を狂わしてしまう危険性を持つ、それも投資の世界の一面です。

この基本原則を知らずに悲劇を招いた例を紹介します。
欲の皮が突っ張って失敗したケースは聞き飽きるくらいありますが、控えめでひたむきに生きてきた人が陥った落とし穴でした。

その人は現在40代のOLですが、今では10年近く前のショックから立ち直り元気に働いています。彼女は子供頃から無駄遣いせず、もらった小遣いも貯金しておくタイプでした。学校を出て証券会社に就職した後もまじめに働き、周囲が浮かれていたバブル期は、職場の同僚が高級ブランド品を競って買うのにも同調せず、せっせと田舎で一人暮らしの母親に仕送りを続ける孝行娘でした。

証券会社勤務ということもあり、蓄財の柱として、持ち株会を使って毎月の給与から定期的に自社株を買い続けました。家庭的な雰囲気を漂わせる会社であったので帰属意識も強くなり、会社が増資する時には積極的に応募していました。年数経過と共に徐々に株数が増えていくのが楽しみだったようです。バブル期には大変な評価益を産み、将来がバラ色に見えました。早くいい人を見つけて結婚し、病気がちな母親を安心させてあげようと彼女は考えていました。

しかし、彼女の人生はバブル崩壊と共にバラ色から変色し始めました。会社の業績は下降線を辿り、不正経理に関する報道でメディアに翻弄され経営も迷走する中、とうとう97年には自主廃業に追い込まれてしまいました。彼女の持ち株は紙くずとなり、同時に収入の糧もなくなるという、資産(ストック)と収入(フロー)の両面でダブルパンチを招いてしまいました。

本来、消費を押さえ定時定額による強制貯蓄をし、長期投資で時間を味方につけようとした彼女は、「賢明なる投資家を目指して」(1)のA子さんと同じように退職時にゆとりある笑顔をみせる筈の人でした。


金融市場は諸刃の刃です。正しい使い方をすれば自分の生活を潤す助けになるでしょうが、使い方を間違えれば火傷を負います。時にはもっと重症・大怪我をすることもあります。

今まで「賢明なる投資家を目指して」で取り上げてきた基本ルール、時間を味方に長期間時間をかけゆっくりと、複利の奇跡を活用し、そして一点集中でなく分散につとめるという基本を忘れないよう留意して下さい。
基本ルールさえ押さえていれば、あなたの人生をお金がもとで台無しにしてしまうような致命傷を負うことはないでしょうし、むしろあなたの人生をゆとりあるものにしてくれると思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004/10/02 03:50:16 PM
[お金との付き合い方 ~ 投資運用編] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: