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2008年05月02日
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「それからは本当に大変だったんだ」

夕方近くで向かい風が強くなって、目を細めながらさらに語り続ける。

「あたしはバカだから医学的に記憶喪失を治す方法なんてわからなかったし、
そもそも先輩ですらわからないことがあたしにわかるはずがなかった。」

「先輩もあんたの世話をしながら記憶を取り戻すためにいろいろやっていた。
高校の時、親友だったっていう春原ってやつを連れてきたり」



結局春原ってやつとの記憶も戻らなかったが。

だけどあたしはそれを見て自分でやれそうな事を思いついた。

あいつの高校時代の人たちと会えば少しは記憶が戻るんではでは無いかと。



でも行動する事が大切だという事をあたしはあいつから学んでいたから。

先輩や春原ってやつの協力も得てあたしは高校時代のあいつの知り合いを探す事を始めた。

当然、あいつの同級生は卒業しこの街に居ない事もあったり、
消息がわからなかったり、それは難しいものだった。

でもそんなのは関係なかった。

あいつだったら当然やりとげていただろう。

あたしは必死だった。


そしてその無謀ともいえる行動は達成する。

ある晴れた春の日、あいつのために大勢の人が集まってくれたのだった。

恩師。クラスメート。寮母さん。後輩。パン屋のおっさん。

元クラスメートっていう髪の長い少女と先輩が会った時は何故か気まずい顔をしていたけど・・・



あいつの意外なまで広い交友関係にちょっと驚きもしたが。

一番驚いたのはこの前話を聞いてもらっていた渚って人までいる事。

後で聞いたら先輩の友達でもあったらしい。

それであいつとの関係は・・ただ一言「恩人です」とだけ言っていたけど。

それでもやはり・・あいつの記憶は戻らなかった。



それでもみんな暗い顔を見せずに昔の思い出を聞かせ続けた。

そして最後にみんな「がんばれ」と励ましてくれた。

その帰るみんなを見ながら先輩はあたしに「ありがとう」と言ってくれた。

その後あたしは、いろいろと行動した。

それでもあいつの記憶は戻る気配はなかった。


時は流れ・・あいつが倒れてから3年目の春あたしと鷹文は高校を卒業した。

そして大学に進学するためにあたしたちは上京した。

鷹文はあのマラソン大会以来、将来の夢を見つけていた。

その夢を叶えるためには上京し専門の学校に通う事が近道だった。

だが何よりも家族の事を考える鷹文が、今の先輩達のそばから離れるという考えはなかった。

それで先輩と鷹文はその事でしばらくもめていた。

それでも「あたしたちのために夢をあきらめると言ったら朋也は絶対に怒る」と言う先輩の言葉に鷹文は説得された。

そしてあたしには「鷹文の事をよろしく頼むと」

あんな真剣な顔の先輩は久しぶりに見た。

だから、あたしも鷹文について上京した。

もちろん先輩達の事はずっと気になっていたけれど・・・。


そしてその年のある夏の日先輩からTELがあった。

「はいはい。あ、ねえちゃんどうしたの??」
「ふんふん・・ ええええええええええっっっ!!!

電話をとった鷹文は、珍しくない事だが、奇声をあげた。

「珍しくないってなんだよ!・・てあっごめん。そうなんだ・・えっでも・・・」

あたしに一言文句を返し電話に戻った鷹文はしばらく話した後、電話を置いた。

「・・ねえちゃん・・にいちゃんと結婚したって・・」

あたしに向かって驚きのあまり固まった顔であたしに話した。

なにいいいぃぃぃ!!
もちろんあたしも驚いたが。

「じゃあ!!記憶が戻ったの!?」

そのあたしの問いには鷹文は無言で首を振った。

朋也の記憶はまだ戻っていない。やっぱり7日目には失われる。でも、やっと私の想いが届いたんだ・・朋也に。記憶が戻っていないはずなのに。すぐに失われるかもしれないのに。朋也は私にプロポーズしてくれたんだ。愛していると言ってくれたんだ・・と

鷹文は泣いていた。あたしもそれを見て笑いながらも涙を流していた。

あいつが証明してくれたように永遠に続いていく愛はやっぱりある。

ずっと続いていたんだ・・先輩達の愛は。


手術の事も鷹文から聞いていた。

成功すれば記憶は戻るが手術の成功率はかなり低いものだという事も。

場合によっては命まで失う事も・・

それでもあの二人は手術をする事を決意した。


手術の日あたしは病院に行かずこちらの街で祈る事にした。

表向きの理由は手術がかなり急だって事と試験の日と重なったからだ。

だけど本当は、あたしを知らないあいつと話すにはまだ勇気がなかった事もある。

そしてあたしは怖かった。大切な人が失われるかもしれない事を。

あたしは反対したけれど、鷹文もあたしにつきあって病院に行かず残った。

その代わり、あたし達はその代役としてある人物と連絡をとった。

ちょっと疎遠になっていてたので驚いていたが。

あいつの事情を話し、あたし達の代わりに応援に行ってもらった。

その人物・・ともは、手術の時間の直前に間に合った。


あの頃と違い、すっかり成長して大きくなっていたとも。

そのともは、手術直前でベットで寝ているあいつに言ったという。

「ずっと会いに来てくれなかったからとものほうから来ちゃったよ」

「パパ・・ともがパパって呼べるのパパだけだから・・だからがんばって」・・と。

そしてあいつは手術室に向った。


先輩。あたし。鷹文。とも。あいつ。

今は、いつもは傍にいる事は無い。それでもあの夏から始まった『家族』の絆は変わらない。

その『家族』みんなであいつのために応援したんだ・・。





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最終更新日  2008年05月02日 15時08分33秒
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