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瞬間蒸発の代表的作り手ユドロ・バイエ。06のACブルに関しては、飲んでしまっても、とりあえずココで補充が効きそうなので、1本開けてみることにしました。中程度からやや淡めのルビーで、鮮やかで透明感のある色あいです。香りはラズベリーやイチゴ、オレンジの皮、シナモン、それにバラやファンデーションのような甘い樽香ニュアンスが同居しています。口に含みますと、クリーンな果実味を穏やかなタンニンとじんわりとした酸が支えており、エレガントで若々しい味わいです。もう少し時間をおくと、旨みが乗ってきそうですが、今は少し一本調子な感もありますね。あと、この銘柄、なんのかんのいってもACブルです。余韻や含み香の豊かさなどは期待しないほうがいいでしょう。05年のバイエは、裾モノでもそれ自体すばらしかったですけど、06年に関しては、上位グレードの面影を想像しながら飲むような感じですね。2000円台なら文句はありませんが、単体で3000円を大きく超えるようになると、ちょっと買う気が失せてしまいそうな、そんな微妙なポジションです。その点、ある意味全うなACブルともいえますが。(^^;↑単体ではどこも売り切れなので、写真だけ拝借しました。
2008年06月16日
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サントリー登美の丘レポートの続きはしばしお待ちを。。さて、週末の今日は、巷で話題の表記銘柄を飲んでみました。ルジェのPGNは、99年から02年まで毎年飲みました。02年はそこそこ良かったものの、01年などはかなり酸っぱい味わいで、やはり所詮はPGNだなあと思ったものです。なので、この05年についてもそれほど期待はしていなかったのですが…。う~む、参りました。色調からして、底が見えないほど濃いルビー。グラスに鼻を近づけると、還元的な中にも、ブラックベリーなどの火を通した果実、墨、焼き栗、揮発性塗料などの凄みのある香りのニュアンスが感じられます。味わいは濃縮感があって、酸、タンニンも充実。酸のエッジが丸く、タンニンもよく熟した印象なので、現時点でとても飲みやすい味わいに仕上がっています。ガメイのニュアンスはまったくといっていいほど感じられず、口の中で果実の旨みが広がります。あまりに濃厚な、デュガを彷彿させるような味わいには、好き嫌いが分かれそうですが、PGNとしては異例な味わいであることは疑いようがありません。ブラインドで飲ねば、村名クラスと答えてしまいそうです。いやあ、スゴイです。なんというか、突然変異的なPGNですね。前述のとおり、過去いろいろなVTを飲みましたが、いくら05年が良年といっても、これまでのルジェのPGNの延長線上からは想像できないような味わいです。アンリ・ジャイエのPGNは飲んだことないのでなんともいえませんが、少なくとも私が過去飲んだPGNの中ではベストの1本といえましょう。05年のルジェ、すごいことになってそうですね。さすがにエシェゾーやクロパラは買えませんが、どこかで村名が安く出ていたら、1本買っておこうと思いました。★エマニュエル・ルジェの2005年を探す★
2008年06月14日
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オールドビンテージのACブルが出回っているニコラ・ポテル。このボトルは、酷いブショネだったのをカーブ・ド・リラックスさんで取り替えていただいたいわくつきのものですが、飲んでみると、味わいはいたって真っ当でした。色調は中程度のルビーですが、エッジはかなり和らいできています。香りはラズベリーやイチゴ、オレンジの皮やハーブ、紅茶などに加えて、皮革的熟成香が入り始めています。味わいはやや一本調子ですが、ジャミーな果実味と伸びやかな酸が拮抗して、バランスは良好です。個人的にはジャム的な果実味がちょっと得意ではありませんが、まあプライスも2kそこそこですし、酸性人の方にオススメできる銘柄だと思います。★楽天でニコラ・ポテルのワインを探す★↑さっそくEOS KISSでラベルを撮ってみました。ヴィニョーブル・ピータンさんには遠く及びませんが‥。(^^;↑ウチの座敷わらし。
2008年03月25日
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これって、私だけ?「三菱が携帯から完全撤退」のニュースに少なからずショックを受けたのって私だけでしょうか。(←だいたひかる風)D906期待してたんですけどねぇ。さて、明日あさってと仕事の飲み会が続くので、今日はワインを開けても半分無駄にしてしまいます。(私の酒量はボトル半分程度です)それでも、なんだか無性に赤ワインを飲みたい気分でしたので、近所の酒屋で、表記のハーフボトルを買って帰りました。ありきたりなルイ・ジャドの裾モノとはいえ、05年とあらば、それなりのものに仕上がっているのではと期待したのですが‥。色調は濃いめのルビーで、エッジはまだ紫です。香りはラズベリーやイチゴ、紅茶、ハーブ、それになんだか人工的なキャンディのような甘っとろい香りがします。味わいは酸基調で、基本的には「スッパイ」のですが、そんな中にも香り同様、キャンディ風の甘いフレーバーがあって、一瞬ガメイでも混ざっているのかと思ってしまいます。それでいて、後半にはエグみやタンニンなども感じられ、やや雑然とした印象のフィニッシュです。形は整っているのですが、ナチュラルさの乏しい味わいとでもいいましょうか。ハーフで1350円というお値段でしたが、もう一度、積極的に買おうとは思いませんねぇ。これならコノスルとかのフルボトル買ったほうがよかったかも。まあ、少しばかり寝かせるとまた違うのかもしれませんが。(ちなみにルイ・ジャドは総じて好きなんですけどね。)↑楽天でみたら、このお店の方が安いですね。もっともこれに送料がかかってしまいますが。
2008年03月04日
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ニュメロ・アン(No.1)の名のとおり、ドミニク・ローランの2つのACブルのうち、上位のものだそうです。ACブルのポジティブセレクション的なキュベなのでしょう。色調はしっかりした濃いルビーで、エッジはまだ紫色です。05年のブルゴーニュは、ホント色調だけからですと、ACブルも特級も判別できませんね。香りはカシスやダークベリー、スパイス類、木質、それにこのボトルだけかもしれませんが、毛皮や動物的なややワイルドなニュアンスもあります。味わいは、かなりストイックな印象で、甘い果実や派手な樽香とは無縁。タンニンがやや硬く、旨み感も出てこないため、いいワインだなとは思うものの、正直今飲んで楽しくはありません。(^^;数年寝かせると、驚くほど成長しそうな素性の良さは感じますけどね。それにしても、ドミニク・ローランは以前とは作りが変わったとよく聞きますが、たしかにそのとおりのようですね。まあ、これ1本であれこれ言うのもおこがましいのですが…。(^^;★楽天でドミニク・ローランのワインを探す★
2008年03月01日
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このところ、ACブルづいています。00年とか01年のACブルの中には、「これって、赤く着色した水ですか?」といいたくなるようなものもありましたけど、さすがに05年は良年といわれるだけあって、裾物でもレベルが高いものもあり、試してみるのが楽しいですね。というわけで、この日開けたのは、04のACブルが某誌で絶賛されたラマルシュの05年。グラスに注ぐと、例によってACブルとは思えないような濃厚な色調です。香りは、カシスやブラックチェリーなどの果実、スパイス、スミレ、紅茶など。口に含むと、オーソドックスなブルらしい味わいなんですが、温度が低めだったせいか、結構酒質が硬く、ややキツめのタンニンとフィニッシュに優勢になる苦みがせっかくの果実味をスポイルしている感があります。半年から1年ぐらい寝かせると結構表情を変えてくれそうですが、そこまで待たなければならないACブルというのも、ねぇ。ちなみに、この作り手の05VTの上位グレードは、某誌の試飲で試しましたが、相当ハイレベルでした。ヴォーヌロマネの1級とか。それなりのいいお値段ですけどね。★楽天でラマルシュのボトルを探す★
2008年02月25日
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風邪で不調といいながら、アルコール消毒とかなんとかベタな言い訳をしてワイン飲んでいるバカな私です。さて、今日飲んだアルローのACブルですが、私が飲んだ中で歴代最高とまでは言わないまでも、屈指のACブルだと思います。昔のアルローはもっと現代的な作りで、ノースバークレー・セレクションなどは、かなり樽が目立っていた記憶がありますが、こいつは非常にナチュラルな作りです。05年らしく、濃いのですが、ローヌっぽい濃さでなく、ピノノワールのもっている透明さを失うことなく密度を高めたような濃厚さ。香りはやや初期的な中に、黒い果実やスパイス類、皮革類などの心地よいニュアンスが感じられます。タンニンはよく熟していて、酸もしっかりしているので、構成もACブルとは思えないほど堅牢に感じます。これでもう少し余韻の豊かさがあれば、完全に村名クラスですね。3Kというプライスは裾モノにしては決して安くはありませんが、買って後悔することのない、トータルバランスの高いACブルだと思います。★楽天でアルローのワインを探す★
2008年02月22日
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むかし、パリのワインバーで飲んだダニエル・リオンのヴォーヌロマネ・ボーモンが激ウマだったことで、一時私はこのワイナリーを贔屓にしていたのですが、その後家族の内紛により、長男のパトリスが独立。現在のダニエル・リオンは次男と三男が運営しているそうです。そんなこともあるので、はたしてお味の方はいかがかと思い、久しぶりに購入してみたのがこのACブルです。ひし形の茶色い紋章が目立つ懐かしいラベル。グラスに注ぐとACブルとは思えない濃さですが、ここで、一瞬アレ?と思いました。香りを嗅いでみると、案の定、異臭がします。オガクズや朽ち木などのトーンの高い木質的な臭い。デキャンティングしてもすぐには消えてくれませんでしたが、グラスに注いだ液体をグルグルと根気よく回していますと、やがて黒っぽい果実の香りが立ち上るようになりました。味わいは充分な濃縮感とそれを支えるしっかりした酸がある立派なものです。まあACブルですから、余韻の長さとか複雑さはあまり期待できませんが、2000円台前半のプライスを思えば充分でしょう。半分明日に残しましたので、明日もう一度確認しようと思いますが、このボトルに対する評価は、初期に感じた異臭をどう考えるか次第ですね。スワリングで消えたことを思えばたぶん大丈夫と思いますが。↑キタザワさんでは売り切れのようですが、マルヤマさんにまだありますね。★ダニエル・リオンのワインを探す★★長兄のパトリス・リオンはこちら。★
2008年02月13日
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‥というわけで、18時に会社を出て、早々に帰宅し、ゆっくりワインを開けようと思ったのですが、こういうときに限って、すんなりと家に帰してくれません。田園都市線で人身事故があり、渋谷から先が不通とのこと。仕方ないので、渋谷からトボトボ歩いて三軒茶屋まで帰りました。帰宅して、ネットでニュースを検索してみると‥東急田園都市線、人身事故で一時運転見合わせhttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080124-OYT1T00490.htm↑これが、私が遭遇したトラブルだったんですが‥東急田園都市線、レールの亀裂で再び一時運休http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080124-OYT1T00699.htm?from=main2↑なんと再開直後にまたトラブルで運休になっていたようです。まったく、シャレになりません。電車が止まっていると聞いたときは、しばらく待とうかとも思ったものですが、歩いて帰ってよかったです。さて、この日開けたのは、先日池尻の酒屋さんで買った表題の銘柄。キャップシールをはがすと、例によってカビがびっしり。抜栓すると、コルクの側面に液漏れした後が数本残っています。そういうこともあるのか、どうも色調に若々しさがないような‥。エッジなどはすでにオレンジのニュアンスが見えます。一方で、香りは閉じこもり気味です。時間とともに赤い果実や紅茶、皮革などのイイ香りが立ち上ってきますが、全開には遠い感じです。味わいは05年の恩恵か、レジョナルといえども、充分な濃さがあり、柔らかな果実味は健在。ただ、後半にかなり木質的なフレーバーが広がるのが気になります。正直、香りも味も満開というわけにはいかず、現時点では、トルショーさんの良い面があまり出ていない感もあります。購入後あまり休ませずに開けたのもよくなかったかもしれません。素性のよさは充分に感じられるので、明日残りの半分を飲んで、改めて印象を記そうと思います。
2008年01月24日
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今週は木曜金曜と山形に出張、その前日の水曜日は接待の宴席あり。したがって平日家でワインを飲めるのは、今日明日となります。何をあけようかと迷った挙句、先日BAR10さんが04VTを飲まれていたのに触発されて、セラーにあった表題のボトルを開けてみることにしました。何だかんだと飲んでいるルーミエですが、結構難しい生産者だなあと思うことがあります。というのも、開け時が悩ましい上に、ボトルバリエーションがわりと大きいように見受けられるからです。タイミングも含めてあたったときの感動はすばらしいのですが、微妙にスイートスポットを外れることが多いんですよねぇ。今回あけたACブルも然り。色調は美しい深めのルビーで、エッジはやや複雑なニュアンスが見え始めています。香りはなかなか立ってきませんが、時間とともに赤い果実やスパイス、小梅、紅茶、オレンジの皮などが立ち上ってきます。味わいの最初の印象はとにかく「酸っぱい」。ハズれボトルかなと思いながら飲んでましたが、ボトル中盤に差し掛かる頃には、下草や皮革っぽいイイ香りが出始め、味わいも決して力まかせにならない中にもギュッと詰まったような粘性が感じられる、ルーミエらしいものになってきました。それでもやはり今は酸味基調なんですが、もう少し置いておけば旨みが乗ってくるのではという予感もあります。リリース当初のフレッシュな果実が失せ始め、熟成感が乗ってくる前の狭間の状態とでもいいましょうか。今日の時点ではいいところ【吉】というレベルですが、明日になればもっと向上しそうな気もしますので、最終評価は明日に持ち越したいと思います。↑こちらは04年ですが‥。■楽天でルーミエのワインを探す■↑ローランばかり引っかかりますが‥(^^;。でも、クリストフの方も値段が高くなりすぎたせいか、探せばバックビンテージも見つかりますね。
2007年10月16日
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今日は、昨日の残りのシモン・ビーズの白を飲む予定だったのですが、こういう日に限って、カミサンが豪勢なステーキ肉を買い込んできたりするものですから、三分の一ほど残っていたシモン・ビーズは前座にして、表題のボトルを開けることにしました。こういう飲み方していると、ワイン代かさむんで仕方ないのですが、まあ今回はどちらもACブルということで‥。色調は中程度からやや濃いルビーで、エッジまでしっかりした色合いです。香りは、黒というよりは赤系のラズベリーやカシスなどの果実、バラ、シナモン、それにファンデーションのような甘いニュアンスがあります。口に含むと、甘く心地よい果実味のアタックがあり、じんわりとした酸がこれを支え、タンニンはやや粉っぽいもののよく溶け込んでいて、大きくはありませんが、心地よいバランスを保っています。フィニッシュには、ややタンニンを感じるももの、今でも充分美味しく飲むことができます。話題先行の銘柄とばかり思っていましたが、思いのほかいいですね。少しニュアンスは異なるものの、90年前半までのデュジャックを彷彿させるものがあります。ACブルでこれだけの味わいなら、上位銘柄はさぞよろしかろうと‥。頑張って入手に励みましょうね、JIL@谷口さん♪【中吉】↑楽天では、見事なぐらいすべて売り切れですねぇ。
2007年09月04日
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ようやく涼しくなって、ワインの季節到来かと思ったら、今日はまた暑さがぶりかえしていますね。子供の幼稚園が始まったので、今日は約2ヶ月ぶりに、自転車で子供を送ってから出社しましたら、駅の階段でひざがわらってました。さて、昨晩は先日仕入れたシモン・ビーズのACブルを開けました。手元に届くまで紆余曲折あったボトルなので、心配していましたが、やはり少しばかり熱の痕跡が見られるようです。色調はACブルとしてはかなり濃いめのイエローで、黄緑系のニュアンスはほとんど見られません。香りは最初ほとんど立ち上がらなかったのですが、根気よく待っていると、パイナップル、黄桃、マロン、金木犀などがほんわかと感じられるようになります。味わいはかなりコッテリとしていて、蜜のような果実味がコアにありますが、酸も豊かなので、バランス的に破綻してはいません。フィニッシュはあっさりとしていて、あまり口中での抑揚もありませんが、その辺はACブルですから、多くを望むのも酷というものでしょう。全般にかなり熟した果実の印象があり、コート・ドールというよりは、マコン地区の良いつくり手のものを飲んでいるような錯覚に陥ります。ただこのボトル、前にも述べましたように、香りにも味にも少しばかり酸化のニュアンスが見られるのですが、そのうちどこまでが熱によるもので、どこまでが作りの特徴なのかを、計りかねる部分があります。今飲む分にはそれほど酷いわけではないので、他の2銘柄も、長く置かずに飲んでみようと思います。【末吉】↑こちらは2004年ですが。
2007年09月04日
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連日暑い日が続きますが、昨晩はたまたま涼しかったこともあり、赤ワインを飲みたくなって、ブルを開けました。この日は新しい出会いを求めて、カシャ・オキダンの05年です。「ブルゴーニュ・ルージュでも稀少区画“ラ・シャペル・ノートルダム”年産僅か3000本!La Chapelle Notre Dameという畑名は公式には認められていませんが、この地域では優秀な4生産者しか名乗ることができない特別な区画です。」だそうです。ACブルとしては、充分以上の濃さ。香りは比較的シンプルな黒系果実やスパイスなど、味わいは果実味はきっちりあるものの、一本調子で、まるで私が歌うカラオケのようです。酸は豊かですが、後半に苦みが加わり、なにやら「苦酸っぱい」フィニッシュ。まじめにつくられているのは実感できるんですが、どうにも杯が進まないワインです。お値段も2Kチョイなので、多くは期待できないのですが、なんというか作りにナチュラル感が欠けている気がします。それに、このACブルを飲んで、上位グレードの姿がイマイチ見えてこないんですよね。冷蔵庫に半分残しましたので、2日目の変化も確認してみたいと思います。
2007年08月24日
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本日は、カミサンの留守中預けていた子供を引き取りに、会社帰りに烏山の実家へ。今は物置きとなっている自分の部屋のサイレントカーブをごそごそと漁って、表記のボトルを開けることにしました。キャップシールをはがしてみると、ひと筋噴きこぼれた跡が。まあでも、まだ新しいVTだし、購入後はずっとセラーに保管していたボトルですから大丈夫でしょう。色調はやや濃いルビーでエッジは鮮やかなピンク色です。グラスに鼻を近づけると、ブルというより新世界のピノを想起させるような独特のフレーバーが飛び込んできます。赤い果実のジャム、ハーブ、紅茶、なめした革、それにゴムっぽい香り。味わいは色調からは想像できないような独特の粘性があり、若々しく豊かな果実味をしっかりした酸とよく熟したタンニンが支える健康的なものですが、後半にややエグミと苦味のまざったような独特のフレーバーが残ります。ブラインドで飲んだら、そうですね。カレラのセントラルコーストとか答えたかもしれません。ヴィレーヌのディゴワーヌって、何本か飲んできましたが、こんな香味でしたっけ?このVTが独特なんですかねぇ。半分残して小瓶に詰めなおしましたので、明日残りを飲んでみます。さすが人気銘柄。楽天では売り切ればかりですね。白なら結構見つかるんですが。これは05年です。メルキュレも結構いいですよね。
2007年08月07日
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月曜からワイン飲んでます。このR・シュルグはワインマルシェまるやまさんでまとめ買いしたうちの1本。2K前半のACブルですが、2002年ということで、そこそこの熟成も加わって、上手い具合に化けていないかと期待したのですが‥。色調は中程度のルビーで、エッジはやや和らいできています。グラスを近づけてみると、残念なことに、毛皮や蒸れた雑巾のようなあまり歓迎したくない香りがあります。この手の香りって、ブルピノを飲んでいると何本かに1本出くわしてしまうものですが、異臭がまざっているというよりは、香りの構成要素のバランスが崩れてしまって、こうしたファクターが相対的に目立つというものなんでしょうね。以前ポンソで同じロットを数本買って、ほとんどのボトルは健全だったのに1本だけこういう香りが出ていたなんてこともありました。味わいはほどよく凝縮された果実味としっかりした酸があり、なかなか飲みごたえのあるものです。といっても所詮はACブル、余韻の短さや表情の単調さなどは隠しようがありませんが‥。う~ん、香りが健全であれば、また違っただろうな、というボトルです。この作り手はほとんど飲んだことがないのですが、今回のボトルはこういう状態でしたので、評価は保留というところですね。
2007年07月30日
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ポケットワインブック日本語版の第7版。このところ、値段が安いこともあって原語版ばかり買ってましたが、とりたてて英語に堪能でない私にとっては、やはり日本語版の方がストレスなくリラックスして読めます。内容もいつもながら、コンパクトな中にもよくまとまっています。無人島にワインの本を1冊だけ持っていけと言われれば、迷わずコレを持参することでしょう。ただ、ブルのビンテージの評価については、2000年の赤が2002年と同評価の【7-8】だったりと、ちょっと皮膚感覚にあわない部分もありますが。昨晩開けたのは、ミシェル・グロのオー・コート・ド・ニュイ。弟のベルナール・グロが作るグロ・フレール・エ・スールの同銘柄を先日飲んで好印象だったので、兄の方も期待して開けました。色調はほどほどに濃いルビーでエッジはやわらいできています。香りは当初かなり還元的ですが、時間とともにラズベリーやカシス、スミレ、スパイスなどが香ってきます。味わいは特にどこが秀でているわけでもありませんが、張りのある酸とやわらかな果実を中心に破綻無くまとまっています。クリーンで中庸を得た味わいは今飲んでも十分美味しいのですが、もう半年から1年ぐらいおくとさらによくなりそうな予感もあります。あまり飲みつけていない04年ですが、このクラスでこれだけ美味しくいただけるというのは意外でした。プライスがせめて2.5K以下ならなおいいんですけどね。
2007年07月06日
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3,168円という値段はビミョーですね。いや、はっきり言ってしまうと「高い」。「日本で最もコンディションの良い選りすぐりのワインをお届する」ショップから買ったこのボトル、輸入元はフィネスとあって、状態は完璧です。コルクは下1ミリ程度しか染みていないし、テクスチャーのひっかかりのなさとか、微妙な表情や陰影がスポイルされていないところなどは、さすがだと思います。もっとも、いくら状態はよくても、銘柄的にはあくまでACブル、過大に評価すべきものではありません。中程度からやや淡いルビーの色調。赤い果実やハーブ、紅茶、それに軽くスパイス香や赤身肉などの還元香も感じられます。味わいはクリーンな果実味が心地よく(これは状態のよさによるところ大)、各構成要素が乏しいながらも、バランスよく拮抗していて、クラシックなピノらしい味わいになっています。フィニッシュはタンニンが感じられてややドライな印象。マルキ・ダンジェルヴィーユがインポーターに紹介した作り手とのことですが、上位グレードになれば、きっとクラシックで長熟タイプの侮りがたいピノになるんでしょうね。このACブルからは、その片鱗が垣間見える程度ですが。内容的には、2000円台前半、状態のよさでイーハンついても2千円台半ばで買いたいところです。まあ、ブルの値段が高いのはユーロ高とか、世界的な需要増による部分も大なので、この作り手や売り手を責めるのはフェアではありませんけどね。
2007年05月20日
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