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我が家の初15VT。ユドロ・バイエ、「詳しくはないけどワインが好き」という人と飲むときなどには毎度重宝しています。。グラスに注ぐと、なんとまあ濃い色調!裾ものとしては驚きの濃さで、はっきりと紫がかっています。香りはまだ初期的で、赤身肉やシナモンなどのニュアンスがあります。味わいは最初こそ酸がピリピリした酸があって神経質な印象でしたが、徐々に落ち着き、そうなると果実の充実感が際立ちます。一方で、果実味が少しジャミーでベタッとした印象がありますね。タンニンは豊富ですが練れてます。酸は伸びに欠け、余韻も短めですが、ACブルにあまり多くを望むのもお門違いというものでしょう。総じて、裾ものとはいえ、しっかりと作られた印象があって、CP面も含めて、カジュアルに飲むには悪くない一本でした。上位グレードのリリースはまだ先のようですが、村名のお値段がもう少しリーズナブルだといいんですけどね。★★★楽天でユドロバイエを検索
2017年05月03日
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濃縮されたプルーンや黒系の果実のジャムっぽい香り、それにスパイスや木質、土っぽさも。口に含むと、香りと同様濃厚な味わいなのですが、果実味はややダレた印象で、木質的なタンニンが少し目立ちます。しんみりとした味わいなのですが、熟成の妙というほどには付加価値が加わっておらず、単に歳月を経て大人しくなっただけという感もあります。08VTあたりから継続的にずいぶんと買い込んだディゴワーヌ。リリース後しばらくは美味しいのですが、そこから寝かせても、あまり熟成しないのが難点だなぁと最近思っています。まあ、そもそもがコートシャロネーズ地区のACブルな訳ですから、多くを期待すること自体、無い物ねだりという気もしますが。・・と思ったのですが。★★★→★★★★翌々日:果実味はクリアさを増し、粘度も出てきて、パンと張ったような酒軀になりました。口中でゴムっぽい含み香が感じられ、初日には見られなかった表情を見せてくれました。中1日あけた三日目の方が明らかに初日より良くなっていたというのが驚きです。09年は凝縮度の高い年だったこともあり、ほぐれるまではまだ時間がかかるのかもしれませんね。つくづくワインって、よくわからないです。
2017年03月28日
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同ビンテージのボトルの2本目ですが、相変わらずイイですね。最初こそ還元的な香りが支配的でしたが、時間とともに開いて、赤系果実、紅茶、スパイス類などの芳しい香りが立ち上ってきます。味わいは裾モノとあってタンニンは穏やかでスケール感もそれなりですが、旨味感のある果実味が見事で、伸びやかな酸とあいまってブルゴーニュ好きの琴線に触れる味わいです。香味に少しばかりくぐもったところがあるのが玉に瑕で、より果実と液体の純度が上がればルーミエに近づくだろうな、と無い物ねだりもしたくなりますが、今や価格からして数倍のルーミエと比べるのはアンフェアかもしれません。何れにしても、3kで購入できるブルゴーニュとして、最上とまでは言わないものの、レベルの高い一本でした。★★★★ブルゴーニュ ルージュ[2014]アラン ユドロ ノエラ(赤ワイン ブルゴーニュ)価格:2980円(税込、送料別) (2017/2/16時点)楽天でユドロノエラを検索する
2017年02月15日
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我が家の定点観測銘柄のひとつ、ディゴワーヌ。11VTはリリース当初にフォルチュヌとかメルキュレとかを飲みました、正直あまり良い印象を受けませんでした。数年を経て、どんな感じになっているかと思いまして。キャップシールをはがしてみると、、これはいけません。青カビが繁茂しています。保存環境は完璧だったはずなんですが、どうやらコルクの状態が良くなかったようですね。抜栓したコルクは痩せていて全面に亘って盛大に染みだした跡がありました。若干不安を覚えつつグラスに注ぐと、色調はやや重たいルビー。香りは少しジャミーな赤系果実のトップノーズ、まわすとスパイス類や紅茶、それに下草的な香りが出てきます。良い香りですが、それほど複雑な芳香というわけではありません。飲んでみると、噴いた影響もあってか、最初の一杯は果実味がベタッとして、酸がピリピリしており、苦味とエグ味が強めに感じられましたが、それらは飲み進むうちに次第に落ち着き、バランスも向上して、終わってみれば晩酌時の食中酒の役割を過不足なく果たしてくれました。もっとも数年の熟成で劇的に良くなっているということもなく、淡々と年月を経た印象ではありましたが。ヴィレーヌのワインって、名前が一人歩きしてますが、あくまで食事の脇役としての控えめな立ち位置がふさわしいよなぁと改めて思いました。★★★
2017年02月03日
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ユドロ・ノエラ当主のプライベートブランドとのことで、2本購入したボトル。1本目の印象はそこそこでしたが、どうもこの2本目はいけません。果実味がジャミーでベットリとしていて、香りもあまり立たない。飲んでみると酸がやや強めで要素が馴染んでおらず、アフターはあっさり。ボトル差なのか、時期の差なのか、いずれにしても少し残念な内容でした。ユドロノエラの13ACブルは今や探してもなかなか見つかりませんが、やはり買えるものなら本家のものを、ということでしょうね。★★☆
2016年12月21日
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イチゴゼリーやスミレ、ハーブ、ややキャンディ的ニュアンスと同時に青っぽさも少し感じます。口に含むと、エキス分はあるのですが、少しばかり果実味がベッタリとしていて、鈍重な印象を受けてしまいます。ACブルゴーニュとしては十分なレベルにはあるとはいえ、話題の生産者にしては、やや肩透かしをくらうものでした。調べてみると、ベルトーは14VTよりセレクシオンなる別キュベのACブルもリリースしているようです。フィクサンもいろいろなキュベがあって混乱させられますが、品揃えやラインアップを増やすよりも、シンプルに美味しいACブルやフィクサンを飲ませてほしいところです。★★★
2016年12月16日
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ノムリエさんのシャトー クーテ 2002。4k台。いい色です。AWCさんの14クロ・ド・ラ・ロッシュ(デュジャック)。クロサンドニやエシェゾーも。今やお宝なんですね・・。割田屋さんのルネ・アンジェル毎度ディゴワーヌとの抱き合わせで購入している銘柄。昔はレ・クル(les clous )のみの表記だったと記憶していますが、最近はレ・クル・エメ(またはゼメ:les clous aime)になっていますね。ヴィレーヌのこの銘柄については正直これまで好ましいと思ったことがなく、ほとんど義務で飲んでいるようなものでした。この14VTについても、作りがそれほど変わったとは思いませんが、私の嗜好が変わったのか、あるいは寛容度が増したのか、まあ期待値が低かったせいもあるのでしょうけど、「意外にイイじゃん」と感心しました。黄桃やパイナップル、トロピカルフルーツ、ミネラル、白い花、ナッツなどのよく熟してハッキリした香り。味わいは豊かでリッチな果実味とそれを受け止める酸、フィニッシュにかけてやや苦味とエグミのアクセント。単品で購入したいとまでは思わないものの、抱き合わせで買う分には十分なレベルでした。同じく抱き合わせで買ったブーズロンも遠からず開けてみようと思います。★★★☆
2016年11月02日
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最近贔屓にしているアンリ・ボワイヨの裾物の赤です。04年以前はジャン・ボワイヨと名乗ってました。赤系果実や白胡椒、ダージリン、ハーブなどのやや還元的ながらも整った香り。口に含むとチャーミングな果実としなやかな酸が心地よく、少しばかりの茎っぽさもよいアクセントになっています。余韻や抑揚はクラス相応ですが、たとえばワインレストランなどで出されても満足できる、飲んでいて愉しいワインです。★★★★写真の隣のボトルは、その翌日飲んだローランペリエ・ブリュットLP。毎度の銘柄なので、感想は省略します。★★★☆アンリ・ボワイヨを楽天で検索
2016年10月25日
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先日当主のプライベートブランドのものを飲んだばかりですが、今回は本家の最新VTを開けてみました。さすがにまだ早いですね。抜栓したコルクはまだ底の部分ですら色づいていません。色調は13のカヴァネットよりかなり濃い印象。しかし香りは閉じ気味で、あまり立ち上ってきません。飲むと最初ピリピリとした神経質な酸味を感じますが、徐々に落ち着いてきます。裾モノとあってタンニンは穏やかでスケール感もそれなりですが、赤系のチャーミングな果実が魅力的で、伸びやかな酸とあいまって、ブルゴーニュを飲んでいると実感させてくれる味わいです。ユドロノエラも高くなってしまって、なかなか上位銘柄には手が出ませんが、機会があれば村名も飲んでみようと思います。★★★☆楽天でユドロ・ノエラを検索
2016年09月28日
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エスカルゴさんから送られてきた梱包を解いて、一瞬商品が間違えて送られてきたのかと思いました。13年と14年のアラン・ユドロ・ノエラのACブルを購入したつもりだったからです。購入履歴を確認してみると、あれれ?おかしいですね?「シャルル ヴァンカネット」を注文しています。あらためてホームページをチェックしてみたところ、この銘柄、ユドロノエラ当主シャルル氏ののプライベートブランドのようですね。赤系果実やハーブ、紅茶などの香り。味わいはステムのニュアンスがかなり強めに感じられますが、伸びやかな酸が酒躯をきっちりと支えるピノノワールらしいものです。現時点ではややフィニッシュのエグ味が強めですが、少し寝かせることによって大きく表情を変えそうな予感もあります。当主のプライベートブランドということで、使っているブドウの種類とか違うんですかね?あるいは税制とか、取引先との関係なのか、情報が少ないのでよくわかりませんし、、ユドロノエラの13ACブルを飲んでいないので比較はできませんが、3kを切る価格で買えるブルゴーニュとしては十分高品質だと思いました。★★★☆楽天でシャルル・ヴァンカネットを検索楽天でユドロ・ノエラを探す
2016年09月07日
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これまた我が家の定番銘柄。加齢とともに自宅で飲むワインのチョイスがどんどん保守的になっているなあと思いつつ。ザルトのブルグラスに注ぐと、ほっとするような輝きのあるルビーの色調でまだ紫のニュアンスが強めです。香りは閉じ気味ながら、赤系果実やイチゴゼリー、スミレ、紅茶、ハーブなどの心地よいものです。口に含むと、旨みのある果実味としなやかな酸、おだやかなタンニンとのバランスがよく、ステムのニュアンスがよいアクセントとなっています。今回は大ぶりなザルトのグラスで空気によく触れたせいか、味わいがこなれていて、前回より好印象でした。14VTのヴィレーヌ、結構いいんじゃないでしょうか(例によって贔屓目入ってますが)。★★★★楽天でヴィレーヌを探す
2016年08月29日
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AWCさんの14ドニ・モルテ。マルサネやフィクサンなど安価なラインも。割田屋さんよりトロボーとAグロによるPP高得点ミネルヴォワ同じく割田屋さんよりロベール・シュヴィヨンの13NSGヴォークランとプリュリエ一本飲んで気にって追加購入したボトルです。ACブルとしては十分に濃い色調。香りはやや控えめで、赤系果実やスミレ、軽くスパイス、紅茶など。飲んでみると香りのおとなしさとは裏腹に十二分なグリップと含み香があり、それでいて味わいはどこまでも柔らかく、高CPなピノだなぁと改めて感心します。もう少し抽出が強いとエグミやタンニンが前面に出てしまうであろう、そのギリギリの間合いがイイですね。我が家のデイリーピノ候補の一本として、引き続き追いかけたいと思います。★★★★
2016年08月27日
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かわばたさんよりアニェス・パケの13ACブルゴーニュ。2.6K札幌ワインショップさんのジャック・プリウール。12クロヴジョほかうきうきさんでトルトショの13ジュヴレが2980円(税抜)赤系と黒系の中間ぐらいの果実やダージリンにスーボワっぽい熟成香がよい具合に混じり始めています。といっても、芳香力自体は強くはなくて、スワリングしないと香りは立ち上ってきません。口に含むと全般にのっぺりまったりとした味わいで、グリップのなさと酸の緩さが物足りなさを感じさせます。同じACブルでも、10年のレゼルブには感心したものですが、この09ルノメは何本飲んでも「凡庸」の域を出ませんねぇ。翌日:意図したわけではないのですが、小瓶に移して冷蔵庫でよく冷やして飲んだら、思いがけず美味しく飲めました。こういう飲み方もあるんだなぁと、目からウロコでした。★★★
2016年08月03日
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ヴォルネイの村名の小さな畑のブドウ75%と、サントネー村の一級畑パスタン12.5%、ボーヌの一級畑モントルブノ12.5%のブレンドだそうです。香りは控えめながらも、赤系の果実やスミレ、紅茶に皮革系のニュアンスがまざる心地よいものです。口に含むとスミレやイチゴを思わせるチャーミングな果実のアタック。タンニンは控えめ、酸もしなやかで、柔らかな抽出による繊細なタッチのワインに仕上がっています。ACブルということで、あまり多くを期待するのは酷ですが、フローラルな余韻には好感が持てますし、上位グレードの赤も飲んでみたくなる味わいです。中2日開けて小瓶に残した残りを飲んで見ましたが、甘みと粘度を増し、思いのほか良い状態を保っていて驚きました。白が著名な作り手ですが、今後は赤もチェックですね。★★★★楽天でアンリ・ボワイヨを探す
2016年07月25日
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フィッチさんのシャルル・エドシック ブリュット・リゼルヴ。約5kです同じくフィッチさんよりセラファンの03ACブルゴーニュギフトにオススメ。テヌータ・サン・グイドのオリーブオイル高いですがこの年代では仕方ないですね。うきうきさんよりモワラールの23ポマール 湘南さんの14フィリップパカレ定点観測銘柄。まだ若く、生っぽい果実味が目立ちます。威風堂々とした佇まいがあるわけでもなく、コートドニュイの銘柄と間違いそうな味筋でもなく、あくまでも広域名なりの香味です。じんわりした酸と旨みの乗った果実味、それに少しばかりのエグ味がいいアクセントになっています。ディゴワーヌに比べると(ってまだ14VT開けてませんが)若木とあって、おそらく気持ちキャンディっぽさが感じられるのではないかと思いますが、変にオークで化粧していないところも好感が持てます。贔屓の引き倒しといわれても仕方ないんですが、この等身大なところがまたイイんですよねぇ(笑)。14VTは、フォルチュヌ2本とディゴワーヌ4本買いましたので、追々開けていこうと思います。そういえば、このところヴィレーヌのバックVTを飲む機会がありましたが、あまり向上しているような気がしないんですよね。ACブルのランク通り、若いうちからどんどん飲んでしまったほうがよい銘柄なのかもしれませんね。★★★★楽天でヴィレーヌを検索する
2016年06月27日
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古酒で知られるルモワスネですが、若いビンテージも悪くありません。最近では、09のレゼルブなどはとてもCPの高い銘柄でした。今回開けた10ルノメはというと、残念ながらそこまでではありませんね。ルビーというよりはガーネット系の色調でエッジはピンクがかっています。香りは大人しめ。チェリーやブルーベリー、紅茶、それに土っぽさを伴うスパイス香。飲んでみると、凝縮感には乏しいのですが、といって薄いというほどでもなく、酸はほどほどタンニンはフィニッシュに少し目立つ程度。果実味にはややキャンディ的なニュアンスもあり、総じて、のっぺりまったりした緩めの味わいです。せめてもう少し酸に張りがあれば、少しは褒めることもできたのですが。…と思って、購入価格を改めて確認したら、なんと1990円でした!。2kを切るプライスを思えばまあ十分な内容で、たとえば居酒屋や定食屋などで出てきてくれたら嬉しい銘柄ですが、休日自宅で飲むには物足りないです。限りあるこの先の飲酒機会と肝臓の余力を考えると、あと千円高くてもよいから、もっとインパクトのある銘柄を飲みたいところです。って、だったらそもそも買うなよ、という話もありますがね。★★☆★楽天でルモワスネを探す★
2016年02月20日
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ヴィレーヌのワインは比較的短期間のうちに飲むことから、寺田に預けることはあまりありません。一方で、値段が比較的手ごろなこともあり、毎年(私としては)結構な本数を買い込むので、気づくとセラーの中がヴィレーヌだらけになっていたりします(^^;少し在庫を減らそうと開けてみたのが今回の13フォルチュヌ。ちなみにヴィレーヌのワインはビンテージによってキャラクターがまったく異なるように思います。13VTは前回飲んだ限りではシリアスな構成で比較的好みの味筋かなと思っているのですが、さて。中程度からやや濃い色調のルビーで全般にまだ紫がかっています。香りは最初こそ赤身肉的還元香を感じるものの、グラスの中でだんだんと開いて、赤と黒の中間ぐらいのコンポート的果実や紅茶、スミレ、スパイス類などの凝縮感のある香りが感じられます。ステム的な青っぽいニュアンスも少し感じますね。飲んでみると、アタックに感じる果実味からは力強い凝縮感とともにややキャンディ的な甘ったるさも感じます。柑橘系の果実を想起させるようなしっかりとした酸がそれを支え、タンニンもそこそこに存在感を示しています。やや荒削りな感じはあるものの、今でも十分美味しく飲めますし、少しばかりの青っぽさやエグミもいいアクセントとなっています。前回飲んだ7月(http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201507130000/)よりだいぶ開いて外向的になっていますが、なんだかその分フツーのACブルっぽくなってしまったような気もします。デイリー扱いするにはややプライスが上がっていることもあり、手放しで賞賛しずらくなっているのがツライところです。★★★。
2015年12月18日
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家でブル白を飲むのはなんだか久しぶりです。中程度からやや淡いイエローでかなり黄緑がかった色調。香りは白桃や柑橘、白い花、ミネラル、それになんとなく消し炭のような不快なニュアンスがありますが、初期の還元的なものなのでしょうか?飲んでみるとしっかりとした白っぽいフルーツのアタックがあり、酸はエッジが丸く、それでいて過不足なく果実を支えています。このボトルに関しては、やや消し炭っぽいノイジーなニュアンスがあるのがマイナス要素ですが、それ以外は地域名としてはなかなかよく出来ているなと感心しました。12年の村名なども買ってあるので、少し寝かせてから開けてみようと思います。★★★☆★楽天でベルナール・モローを検索する★
2015年10月03日
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楽天ブログ内で「ヴィレーヌ」で検索をかけると、出てくるのはほとんど私(とbusuka-sanさん)の記事ばかりですね。(笑)。13年のフォルチュヌを飲むのはこれが2本目です。前回はまだ初期的ながらも素性のよさを感じさせる味筋でした。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201507130000/そこからまだ2ヶ月しか経っていないこともあり、今回も基本的には同傾向でした。広域銘柄としては十分すぎるほど濃厚なルビーの色調で、全般に紫がかっています。カシスやブラックチェリー、紅茶、ハーブ、スパイス。ステムっぽさもかなり感じます。口に含めば、高めの酸と豊かな果実味とやや乾いた木質的なタンニンとがせめぎあっています。一本目に感じたような余韻の長さは今回それほど感じられず、まあ普通によく出来たACブルという印象でした。全般にもうチョイ抽出を抑えてもよかったんじゃないかな、と思わせる味わいです。…って、私のようなドシロウトに言われたたくないかもしれませんが。★★★☆★ヴィレーヌのワインを楽天で検索★
2015年09月21日
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これもアロマチックで柔らかくなめらかなワインです。ただ、前回飲んだコートドニュイヴィラージュと比べると、香りも味わいもやや散漫で、果実味にも少しばかりキャンディチックなニュアンスがあり、広域ランクを超えるものでないと思わせます。Burghound.comでは、CNVが86-89P、ACブルが86Pとのことですが、たしかに2Pぐらいの差はあります。心配なのは、同時に購入した13サヴィニー・レ・ボーヌも86Pだったことなんですよね。例年サヴィニーはもう少し評価が高いようなんですが、13年は何か問題があったんでしょうか。いずれにしても遠からず飲んでみようと思います。★★★★楽天でジャン・マルク・ミヨを検索★
2015年08月18日
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会社帰りに自宅のそばの空を見上げると、鮮やかな夕焼けが広がっていました。電線との対比がイイですよね、と自画自賛。愛好家たるもの、まだ若いと判っていても開けねばならないときもあるのです(笑)。毎年購入している定点観測ドメーヌ、A・Pヴィレーヌ。13VTはとりあえずディゴワーヌ3本、フォルチューヌを4本購入しました。ディゴワーヌはともかく、フォルチュヌは比較的入手も容易なので、今回開けてみて良さげなら追加購入しようと思った次第。ZALTOのグラスに注ぐと、思いのほか濃厚な、紫がかったルビーの色調。これは抽出強そうだなぁというのが第一印象でした。香りはまだまだ初期的。イオウ、赤身肉、丁子ナツメグに加えて茎っぽいニュアンスがあり、その奥からようやく赤系の果実味やスミレなどが顔を覗かせます。飲んでみると、やはり今はステムっぽさと乾いたタンニンが目立ちます。抽出は恐れていたほど強くありませんが、フィニッシュにかけてエグ味が顔を出します。一方でトロリとした果実味やクラスを超えた余韻の長さなどキラリと光るものがあり、時間の経過とともに青さとエグ味が後退すればかなり良くなるのではとも思いました。(注:贔屓の引き倒しかもしれません。)ウン、悪くないですよ、悪くない。ただ、3k前後ならともかく、3.5Kオーバーとなると、CP的には良好とは言いずらいかもしれません。さすがに今日のところは早すぎたので、星いくつにするかは明日残りを飲んでからとしたいと思います。翌日:ほぼ想定の範囲内ですが、初日よりこなれてエグ味も後退して飲みやすくなりました。前にも書いたとおり、このクラスにしては余韻が長いのがイイです。★★★★楽天でヴィレーヌの銘柄を検索
2015年07月13日
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こどもの塾の講習とやらで武蔵小杉まで送迎に行ったら、懐かしの「ステーキのあさくま」を発見。昔(30年ぐらい前のことですが)は砧にも店があって、よく通ったものです。思わず、そのころよく頼んでいた定番メニュー「学生ハンバーグ」を注文してしまいました。懐かしいなぁ…。って、当時社会人なりたてだった私も今や50過ぎのオヤジです。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201505110001/↑こちらが5月に同じ銘柄を飲んだときの印象。今回のボトルは、それに比べるとかなり動物的な要素とヒネたニュアンスが強めです。飲んでみると、前回同様そこそこエキス分と旨味感がありますが、フィニッシュにかけての雑味感が強めに出ています。ボトル差だと思いますが難しいですね。2千円台のプライスとあいまって、前回なら人にも薦められたのですけど、今回の水準だ微妙かなぁ。★★☆
2015年07月07日
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ヴィレーヌつながりで12年のブーズロンを開けてみました。前にも書いた記憶がありますが、実のところヴィレーヌの白はあまり好みではないのです。そのわりに当ブログに頻出するのは、もっぱらディゴワーヌを入手するための「抱き合わせ」で購入しているからに他なりません。代表銘柄のひとつであるブーズロンにしても、いまいち好みの味筋ではないんですよね。12VTもフレッシュで豊かな果実味とアリゴテにしてはリッチな酒躯、それにシャープな酸とがあって、よく出来ているとは思うのですが、果実のトロピカルさと後味にかけての甘ったるさがどうもなぁと思ってしまいます。土地柄仕方ないのかもしれませんが、冷涼感に欠けるというか・・。まあ個人の趣味の問題なので、あまり参考にしないでください(^^;。★★☆
2015年06月19日
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ミルランダージュの果実のみから作られるという"キュベ・アレクサンドリーヌ"で知られるマルク・ロワ。今回開けたのは珍しい裾モノですが、どうやら2012年が初VTのようです。透明感のある綺麗なルビーの色調。芳香力は弱めですが、低めの温度から始めると赤と黒の中間ぐらいの果実に紅茶、ハーブ、それにスミレなどのフローラルなニュアンスが出てきます。口に含むととてもクリーンな味わいで、テクスチャーがツルリとしており、スケールは小さいながらも繊細なタッチとナチュラルなバランスが秀逸です。なかなかいいワインです。この銘柄自身も十分愉しめる味わいながら、上位銘柄に手を出してみたくなる、そんな呼び水的な効果もありそうです。★★★★★楽天でマルク・ロワを探す★
2015年06月16日
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比較的淡めの色調で、香りも味もオーソドックス。それでいてブル愛好家を満足させる要素が過不足なく揃っていて、過大評価すべきではないけれども、毎年何本か買いたくなる銘柄。私にとってのディゴワーヌはそんなポジショニングです。もっとも最近は5kを超えるようになり、CP的にいかがなものかなというギリギリのところに来ている気もします。そんなディゴワーヌの中で、09年はやや異色の出来だったような気がします。なんといっても濃い。ただこの濃厚さがよい方向に作用しているかと問われると、この銘柄がもっている独特のデリカシーをスポイルしてしまっている感があります。香りは黒っぽい果実主体でアジアンスパイスや若干揮発性塗料っぽいニュアンス。飲んでみると、ナチュラルな酒質はなんとか健在ながら、例年になくインキーで、サラサラしたタンニンも感じられます。早々に飲んだメルキュレの09年がかなり頑強な印象だったので、少し寝かせてみたのですが、期待したほど綺麗に変化してくれてはいませんでした。(当時の)3k台のプライスを思えば十分な内容ですが、作り手とビンテージのシナジーがいまひとつだったというところですかね。★★★☆★楽天でヴィレーヌのワインを探す★
2015年06月14日
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ジェルベともゲルベとも表記されますが、ここではRWG方式にならってジェルベにしておきます。好きな生産者なんですけどね。今の時点では、という注釈つきでコメントするならば、美味しくないワインです。各要素が強いのですが、なんというか抽出の強さを感じる味わいで、酒質にガシガシした感じがあります。後半にはエグ味も感じられ、杯が進みません。もっと薄くてよいからナチュラルな仕上げにしてくれたほうがよかったのにと思いますが、寝かせると少しは違ってくるのでしょうか。この作り手さんは時たますごくよいものにも出くわすのですが、当たり外れがあるのが難しいところですね。★★☆
2015年05月13日
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色調が薄いです。裾モノであっても濃厚な色調が多い最近のブルゴーニュにあっては珍しいぐらい薄くはかなげな色合い。香りは赤系果実や紅茶、それに軽く皮革系のニュアンスが入っています。飲んでみると、外観から想像するよりもずっとしっかりしたエキス分があり、旨味感もあって、いわゆる「薄旨系」に仕上がっています。スケールは小さいながらも適度に熟成が入って、とてもよい状態ですね。ただ、さすがにここまで繊細だと、小瓶に残した翌日はやや酒躯が崩れ気味でした。★★★☆★楽天でジェラール・ラフェを検索★力強く輝きのあるルビー色で、ダークチェリーや桑の実のような果実香があり、期待感の持てる芳...価格:2,484円(税込、送料別)[2007] ブルゴーニュ ルージュ (ジェラール・ラフェ)Bourgogne Rouge (Gerard Raphet)価格:2,500円(税込、送料別)
2015年05月11日
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なんと、この銘柄、これで4回目の登場です。↓今までの感想はこちら。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201502210000/前回の3本目で見事に裏切られたわけですが、その後また某所のセールで出ているのを見つけて購入してみました。グラスに注ぐと例によって濃厚なルビーの色調です。香りは目の詰まった黒系果実のトップノーズのあと、シナモンやオーク、それに少しばかり揮発性塗料のようなニュアンスが出てきます。口に含むと高めの酸のアタック、果実味は前回より開いており、十分な濃縮感があります。総じて美味しく飲める中、フィニッシュにかけてややエグ味が感じられて調和が乱れるのが少し残念な部分です。とはいえ、このボトルについてはタンニンもなめらかだし、3本目に感じられたような動物的なニュアンスはまったくといってよいほど感じられませんでした。今回のボトル、1本目ほどのインパクトはありませんが、十分名誉挽回に値する一本でした。前回の感想で「閉じる時期に入ったのでは?」と書きましたが、キュベ違いによる菌の影響とか、打栓時の酸素量の問題とか、そういったボトル差の要素が大きかったということでしょうか。同じ農作物から作られるビールではこのようなボトル差はまずないことを思うにつけ、ワインってつくづく不思議な(面倒な)飲み物だよなぁと思います。★★★☆
2015年05月05日
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「脱酸素パック」の実験用に半ケースほど買い込んだペルノの12裾ものです。そういえば最近「脱酸素パック」ネタが出てこないじゃないかと言われそうですが、ひとつには自宅内の主だったボトルたちはすでに脱酸素処理を済ませてしまって、あとは定点観測的にチェックするだけであること、もうひとつは、最近購入しているボトルは到着後数ヶ月以内に飲むデイリー用途のものばかりで、脱酸素処理するまでに至らないことなどが理由です。白桃や熟したグレープフルーツ、白系の花、それに軽くバターやバニラなどがまざる健康的な香り。味わいはそこそこ綺麗にまとまっていますが、クラスを超えるような出来栄えとまではいきません。果実味にちょっとコッテリ感があって輪郭がややボケ気味。もう少し酸に張りをを求めたいところです。今飲むのならば、冷やし気味で飲むのが吉でしょう。まあ値段が2.5Kほどだったので、それほど多くを求められないとはいえ、もう一声がんばってほしかったなというのが正直なところです。まだセラーに何本かあるんですよねぇ。次はいつ開けたものか…。★★☆
2015年05月04日
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またしてもyonemuさんとカブってしまいましたが(笑)、バイエの13年の裾モノを開けてみました。ラズベリーやカシス、ハーブ、それに硫黄や青っぽいニュアンスがあります。。味わいは酸が高めです。旨みの乗った紅茶っぽい赤いフルーツがあるものの、全般にまだ閉じ気味。といってタニックではないので、それほど寝かせる必要はなさそうです。クラス以上の深みや凝縮感は期待できませんが、丁寧に仕立てられた感じの作りで、数ヶ月置けばまた違った豊かな表情を見られるのではないかと思います。今飲むのであれば空気によく触れるタイプのグラス(我が家で言えばラ・マルヌのブランとか)がよいでしょう。この作り手もなんだかんだで安定感が出てきましたね。★★★追記:中2日あけて小瓶の残りを飲んだら、思いのほか香味が開いていて驚きました。13VTもいいですね、バイエ。★楽天でユドロ・バイエを探す★
2015年04月21日
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ウメムラさんの11&12アルマンルソー湘南さんの13アニエス・パケジェラール・ラフェと一緒に購入したユドロ・ノエラのACブル。いい勝負になるかと思いましたが、思いのほかはっきりと明暗が分かれてしまいました。赤系果実やハーブ、紅茶、それにやや硫黄っぽいニュアンスがあります。飲んでみるとキャンディチックでチープな果実味に戸惑います。酸は高めで伸びやか、タンニンはおとなしく比較的早くから飲める味わいですが、エキス分が薄めで、それでいて後半ややエグ味感もあり、明らかに裾ものと思わせる香味です。エース級のピッチャーが登板したら、序盤で大量の点差がついて、あとは明らかに流して投げているな、というような仕上がりのワインです(意味不明?)。3kのACブルとしてはきわめて標準的、いや、最近は2k台でも結構イイものがあるので、むしろ期待値をやや下回るぐらいでしょうか。わたしの判定はあきらかにジェラールラフェの勝ちでした。好みの生産者のひとりなだけにやや拍子抜けです。まあ上のグレードならまた話は別なのでしょうけど。★★☆★楽天でユドロ・ノエラを探す★
2015年04月14日
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年初に「脱ブルゴーニュ・リオハ開拓」をぶち上げたものの、実際に飲み進めると、好みの味筋のものを掘り当てるのはなかなか難しいなぁと実感しています。モダンで力強くマッシブなタイプは比較的見つけやすいのですが、それは私の求めているベクトルではありません。マルケス・デ・リスカルやボデガス・プエージェスのような薄ウマエレガント系を見つけたいのですが、雑味感が強かったりタンニンが粗かったりで、なかなか後が続かないのです。オススメの銘柄や作り手があればぜひご紹介いただきたく。というわけで、このところ購入ワインも再び安ブルゴーニュに戻りつつあります。ジェラール・ラフェは私のブログにはあまり登場しませんが、決して好みから外れているわけではありません。むしろ好みに近いかと思います。先代より濃くなったなんていう話も聞きますが、12VTのこの裾モノはどうでしょうか。透明感のある中程度のルビーの色合い。赤系果実、オレンジの皮、紅茶、ハーブなど、複雑さはクラスなりながらも、素性のよさを感じさせる香り。飲んでみると、味わいは酸味基調。タンニンは優しく、シンプルな作りながらもよくまとまっていて、世間的にはやや「酸っぱい」と言われかねない味筋ですが、ブル愛好家にとってはストライクゾーンだと思います。それにつけてもこの銘柄、良くも悪くもACブルらしい作りで、これが上位の格付けに行くにつれて、果実の深みや凝縮感や複雑さが増していくんだろうなという明確にボトムライン的なポジションです。過大な期待は禁物ですが、ブルゴーニュ高騰の折、2.5Kのワインとしては充分なレベル。日常の晩酌になんの不都合もなく併せられるところがいいですね。★★★☆★楽天でジャンラフェ/ジェラールラフェを検索★↑これお買い得ですね。先代ジャン・ラフェの01クロヴジョが9kです。
2015年04月13日
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前回飲んだ07のトゥーロンがブショネながらも好印象だったシャトー・ド・ショレ。ヴィンテージや格付けこそ違いますが、この09ルージュも同じ店から同時に買ったボトルなので、そろそろ落ち着いたよい感じになっているのではと、開けてみることにしました。裾モノにしては濃厚なルビーで全般にややくすんだ色調です。香りもややくぐもっていて重々しいもので、黒系果実やスパイス類、土っぽさ、それにややノイジーな動物臭が垣間見れます。口にすると、果実味こそ豊かでクラスを超えた厚みがありますが、全般に酒質がザラザラとしていて重く篭った感じで、なんというか「根クラ」な印象を受ける味わいです。広域銘柄といえども、このボトルに関してはもう少し時間が必要だったのかもしれません。どうも私がここまで飲んできたシャトー・ド・ショレは銘柄やビンテージ、ボトルによってキャラクターにややブレがあって、美味しいものはとても美味しいのですが、中にはピンと来ないものもあり、自分の中では評価の定まらない作り手です。総じて早開け、早飲みに対する許容度はあまり高くないようなので、長めに寝かせたほうが美味しく飲める可能性は高そうですね。★★★…とまあ、祭りに遅れて高値で購入したこともあって、コメントがやや辛口になってしまいますが、あらためてドメーヌ売却に伴う初期の売り出しプライスを見返すと、09村名が2k前半とか、06、09トゥーロンや06レクラが3kとか、信じられないような値段だったんですねぇ。その価格ならば私もケース買いしたかったところですが、完全に乗り遅れました(笑)。★楽天でシャトー・ド・ショレを検索。★
2015年04月05日
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なんでこんなにボトルの写真が傾いてしまうのかについては、今後の課題としつつ。この銘柄、当ブログやRWGのコラムを読んでくださっている方ならピンとくるかもしれません。「脱酸素パック」の検証用にまとめ買いしたボトルです。ひと夏経過後のボトルではあまりスッキリした結果が出なかったので今夏再チャレンジしようかとも思ったのですが、保管スペースに余裕がないこともあり、余ったボトルは飲みきってしまうことにしました。ちなみに白はペルノの12ブル白、スクリューキャップの実験ボトルはアンブロワーズの11赤白裾ものでした。イチゴやラズベリーなどの赤系果実、紅茶、スミレに加えてやや揮発性塗料のようなニュアンスがあります。口に含むとなめらかな果実味のアタック。酸はエッジが丸く、タンニンも穏やかでスケールは小さいながらもこじんまりと綺麗にまとまったピノです。スルスルと飲める半面、グリップに乏しく、エキス分も頼りなさげですが、ACブルにあまり多くを期待するのも野暮というものでしょう。小瓶に残した翌日はエグ味や雑味も出てきて、全く杯が進みませんでした。時期的には脱酸素の検証をしていた昨年秋ごろのほうが美味しく飲めたような…。★★☆→このワイン、これで終わりかとばかり思っていましたが、なんとさらに中2日経過した小瓶(200mlずつ小分けにしていた)を開けてみたら、意外なほど美味しく飲めたのには驚きました。香りにフローラルなニュアンスが増して、味わいは甘みと旨み、それにグリップが増して、抜栓当初より一回りから二回りくらい向上した印象です。ワインというのはわかりませんねぇ、いや本当に…。★★★☆★楽天でルモワスネを検索する★
2015年03月26日
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あまり感心しないワインです。相変わらず強めのイオウの臭い。今回はその奥からグレープフルーツや黄桃、ハーブ類などの香りが感じられるだけマシですが。飲んでみると厚みのある果実味は秀逸ですが、それを支えるべき酸が妙にヌルリとしていて、後味には苦味を伴います。名称変更前のグランオルディネールも含めて、どうもこの銘柄とは相性が悪いようで、今までよい思いをした試したがありません。値段も結構高めだし、リピートはないかなぁと。★★
2014年12月05日
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結構濃いですね。赤と黒の中間ぐらいの果実にスパイス類、紅茶、それに揮発性塗料のようなニュアンスがあります。飲んでみるとイチゴゼリーのような果実味を伸びやかな酸が支えるクリーンな味わい。タンニンはザラッとしていますが飲みにくさはありません。やはり良いですね、ヴィレーヌ。スッピンの田舎娘的なたたずまいながら、口中でクラスを超えた抑揚と戻り香があり、出自のよさを感じます。贔屓の引き倒しかもしれませんが、毎年買い求めたくなる数少ないドメーヌのひとつです。★★★★
2014年11月13日
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2匹目のドジョウを期待して、ユドロノエラのさらに裾モノを飲んでみました。このボトルはセールで千円台で購入したものです。あまり期待しすぎるのも酷だよなぁと思いつつ開けましたが、やはり過度な期待は禁物でした。総じて酸が強めで薄旨系のベクトルに仕上がってはいますが、相対的に果実のエキス分が不足しています。ラズベリー、紅茶、ハーブなどのシンプルな香り。冷やし気味で、赤にしようか白にしようか迷うような料理のお供にいいかもしれませんが、2千円を超える通常価格を思うとコスパはあまりよろしくないなぁと。他の品種に走るとか、ピノなら他の地域に目を向けるとか、ブルなら他の生産者のACブルを探すとか、選択肢はいろいろありますからね~。★★☆
2014年09月29日
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ユドロノエラも最近はすっかり高くなって、おいそれと村名も買えません。この裾モノも信濃屋さんで3kで購入したもの。安くはありませんが、まあグロフィエやパカレやディゴワーヌに比べれば…。抜栓すると、コルクはこのクラスにしては上質なもので、最下部しか染みておらず、良い状態であろうことが予想されます。色調は中程度からやや濃い程度のルビーといったところでしょうか。透明感がありますね。華やかな香水のような香りのトップノーズ。赤と黒の中間ぐらいの果実、オレンジピール、紅茶、軽くスパイスやミネラル、それにやや赤身肉的還元香。やや微発泡しているようですが、グラスの中でしばらく待つと落ち着きます。味わいはいわゆる薄旨系。パワフルではありませんが、酸が伸びやかで果実味は甘く旨み感もあり、酒躯は肩の力が抜けたナチュラルなもの。ブル贔屓でない人が飲むとやや酸っぱいと感じるかもしれませんが、わたし的にはストライクゾーンです。こういうのを飲んでしまうと、安いときにもっと村名クラスなどを買い込んでおけばよかったなぁと後悔します。というか、買ってはいたのですが、買っているそばから飲んでしまうんですよねぇ。いつまでたっても成長しないヘナチョコ愛好家です。★★★☆★楽天でユドロ・ノエラを検索★
2014年09月18日
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我が家のセラーの常備銘柄、ヴィレーヌのブーズロン。12VTもディゴワーヌとの抱き合わせで何本か買う羽目になりました。とはいえ、アリゴテってセラーに常備してあるととなにかと重宝する品種でもあります。グレープフルーツなどの柑橘類やパイナップル、ハーブ、白い花、ミネラルなどのかぐわしい香り。口に含むとみずみずしい果実とヴィヴィッドな酸とのバランスで軽快に仕上がっています。温度が上がると蜜っぽ甘さやトロピカルな風情が出てきますが、それでも例年よりはタイトな印象です。小瓶に残した翌日以降はより果実味が落ち着いた感じになり、結局3日にわけて、赤ワインの前座として愉しみました。最近はひと晩にボトル半分ではやや物足りないと感じることが多いので、こういう白ワインの飲み方もあるな、と。★★★
2014年09月17日
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例年、夏場になると赤ワインを飲む気がうせて、白や泡モノに走るのですが、なぜか今年はずっと赤ワインばかり飲んできました。天候不順もあったし、仕事が変わってもっぱら内勤になったということが大きいのかもしれません。セラーの白ワインがなかなか減らないので、この日は手ごろなACブルを開けてみることに。ベルナール・モローはこのところひいきにしている白の作り手です。12年のこの裾モノはシャサーニュの1級同時に買いました。柑橘系果実やトロピカルフルーツ、アカシア、ミネラルの外向的な香り。味わいは酸が高めですが、豊かで外向的な果実味がシャロネーズあたりを連想します。小瓶に残した翌日も印象はさして変わらず。まあ裾モノとしては十分な香味ですが、期待値ほどではなかったですね。遠からず上位アイテムも開けてみようと思います。★★★★楽天でベルナール・モローを検索★
2014年09月09日
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隠れた瞬間蒸発銘柄、ドメーヌ・ルロワのグランオルディネール・ルージュです。白は結構見つかりますが、赤はめったに見かけませんね。このボトルは赤白セットで購入。先日開けた白のボトルは噴いた跡があり、香りが完全にヒネていました。キャップシールを剥がすと、このボトルもわずかに液体が染み出した跡があります。瓶詰め時にかなりキチキチに詰めているようなので、さしたる温度変化でなくても噴いてしまうのでしょう。抜栓したコルクは全面に亘って湿っていました。最近お気に入りのZALTOのブルゴーニュグラスに注ぐと、中程度で透明感のあるルビーの色調。#ちなみに最近の我が家の定番グラスは、ブルゴーニュ=初日ZALTO、二日目CAVA29オンス、ボルドー、スペイン=ロブマイヤーのバレリーナIV、リースリングやSB=リーデルのキャンティクラシコグラスといった具合に収束しつつあります。香りがいけません。他の要素がすべてマスキングされてしまうような強烈な硫黄臭。デキャンティングしたりグラスに注いで放置プレイしたりしましたが、残念ながらこの硫黄臭は最後まで消失することはありませんでした。味わいもやや期待はずれ。なめらかでクリーンな果実味からは素性の良さを感じるものの、エキス分はやや希薄でいかんせんグリップにも欠けます。ドメーヌ・ルロワの実力の片鱗でも感じられるのであれば5k前後のプライスも決して高くないと思って買いましたが、今回のボトルはそれ以前に硫黄臭の問題が大きすぎて片鱗すら感じられませんでした。残念。★★
2014年08月05日
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ワッシーさんでブルゴーニュのバックビンテージいろいろ安く出てますね。ヴィレーヌのアリゴテです。昔は「ブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロン」という名前でしたが、今は単独でブーズロンのAOCを名乗っています。毎年ディゴワーヌとの抱き合わせで何本かが必ず購入して、セラーの肥やしとなっている銘柄でもあります。まあそれでもリュリー・サンジャックやブルゴーニュ・ブラン・レ・クルとの抱き合わせよりはこちらの方が数段好みです。今回も抱き合わせで12のアリゴテを何本か購入したので、セラーの場所確保の意味もあって11VTを飲んでみることにした次第。メロンやパイナップル、グレープフルーツなどの爽やかな果実香、ミネラル、アカシアなど良い香りが出ています。キンキンに冷やした状態で口に含むとタイトな果実味とシャープで豊かな酸とのバランスもよく、心地よい味わいを堪能できます。フィニッシュにかけてナッティなフレーバー。温度が高くなると蜜っぽさが出てくる代わりに酒躯がダルになりそうなので、よく冷やして飲んだのは正解だったと思います。★★★
2014年07月25日
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我が家のベンチマーク銘柄のひとつとして毎年何本か買い続けているA・Pヴィレーヌ。ディゴワーヌは瞬殺な上に価格も5kに届くレンジとなって気軽に飲める感じでもなくなってきましたが、幸いにして若木から作られるフォルチューヌは入手も容易でプライスも4k台前半とかろうじて許せるレンジです。以前は3k切るくらいの価格で買えたんですけどね‥。さすがにまだ早かったですね。香りがまだ整っていません。硝煙や赤身肉的なニュアンスが強く、本来出てくるべき果実香りやフローラルな香りが奥に引っ込んでいます。とはいえ、味わいは早いながらも果実味、酸、タンニンの各要素がストイックなバランスを構成していて、少し時間がたてば魅力的な香味に変貌しそうな予感があります。とくにオレンジの皮やラズベリー、チェリーを想起させる果実味は素性の良さを感じさせるもので、例年に比べてスパイシーな印象を受けました。翌日:小瓶に残した残りを開けてみたら、赤い果実やスミレ、紅茶、それにスパイシーな香りが全開とはいかないものの五分咲きぐらいになりました。贔屓の引き倒しという感もありますが、やはり私はヴィレーヌの赤が好きです。★★★☆
2014年07月19日
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1K台という安値で購入したペルノのACブル。それも09年です。ペルノといえば基本白ですが、白屋の赤はさて如何?中程度のルビーの色調で透明感があります。香りはラズベリーやチェリー、紅茶、軽く木質やスパイスなど。飲んでみると地域名としてはほどよく充実した果実味と豊かな酸がありますが、タンニンがかなり荒削りで、フィニッシュにかけて雑味感を感じるのもマイナスです。大変素朴でトラディショナルな作りのピノで、2kを切る価格を思えば文句があろうはずもありませんが、かといって積極的に買い増すほどの魅力は感じません。もう一声、なにかチャームポイントがあればなぁ、というところなんですけどね。今度は本家本元のブル白のほうも試してみようと思います。★★☆
2014年07月18日
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ソムリエさんのシャンドン・ド・ブリアイユ。94マレショードや04ブレサンド10K以下です。他にサヴィニーなども。かわばたさんよりジャン・グリヴォの06ヴォーヌ・ロマネ・1er・オー・ショーム。約9kYANAGIYAさんのカレラ。11ミルズや新アイテムなどもあります。フィッチさんよりユドロ・ノエラの08ニュイ・サン・ジョルジュ・ミュルジェこれも先週末にあけたボトルです。どこぞのセールで2本買ったセシル・トランブレの11裾モノ。ちなみに1本目は1月に開栓済み。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201401220001/半年前と印象はあまり変わりません。赤と黒の中間ぐらいのクリーンな果実香に紅茶やフローラルなニュアンス、それに上質な樽を思わせる華やかな樽香が絡みます。味わいは酸のエッジが丸くタンニンも穏やか。果実は甘みと適度な旨みを伴い、要素の出っ張りがなく、クリーンで滑らかなテクスチャーが素敵です。モダンでよいワインですが、このボトルで4k台、村名が10K近く、グランクリュに至っては20K超と、値段が強気なのが厳しいところですねぇ。★★★☆
2014年07月17日
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リアルワインガイドの試飲でコストパフォーマンスのよさに感激して、自ら購入してみたボトルです。あらためてネットで検索すると、1k台で売られているんですよね。[2010] ブルゴーニュ ピノ・ノワール "ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエルジュ・ロメンヌ" (マシャー...価格:1,857円(税込、送料別)‥って、フィッチさん、私のレビューをまんま載せているし。これってかなり恥ずかしいです。で、あらためて一本通して飲んだこのボトルからは、試飲で感じたほどのインパクトは感じられなかったものの、2k以下としては十分のパフォーマンスだと再確認しました。オレンジピールや赤系果実、紅茶などのシンプルながら好ましい香り。味わいは決して濃くはない、薄旨系の酸が引っ張るバランス。ただ、タンニンがやや粗くて、エグみも少し感じます。冷やすとギスギス感が出てくるので高めの温度で飲んだほうがよいと思います。過大な期待をすべきではありませんが、1k台でもきっちりブルピノしているところがなにより評価できます。初日よりも小瓶に残した二日目の方が好印象でした。★★★
2014年06月30日
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脱酸素パックの実験中の私の書斎(別名屋根裏部屋)、今日はMAX33度を記録していました。これから先、夏場になるといったい何度になるのやら。この日飲んだのはシャトー・ド・ショレの09ルージュ。一時の「祭り」に便乗して、我が家でも06~08年を中心にかなりの本数を買いこんでありますが、09年はこのボトルと村名が一本あるのみです。で、このボトルなんですが…。率直に言って、感心しないワインです。トップノーズに揮発塗料的なニュアンスがまずあり、そのあとから黒系果実やアニスシード、スパイス類などのくぐもった陰性の香り。ボトルの下のほうに行くにつれ、馬小屋的ニュアンスがまざります。味わいはACブルだというのにタンニンが険しく、果実味に旨みが乗ってこず、酸も刺々しさを感じるものです。全般に雑味感を感じるのもマイナスです。多少寝かせれば向上しそうな気配はありますが、飲み手にエージングを強要するACブルというのもコンセプトとしてどうかな、と思います。小瓶に残した翌日は不衛生なニュアンスこそ後退しましたが、酒質のギスギス感は相変わらずで、最後まで消化不良の一本でした。ボトルのコンディションが悪かったのかもしれません。あるいは死の前年、心を病んだいたというジャック・ジェルマン氏がすでにワイン作りに対する情熱や集中力を失っていたのかもしれません。06~08年当たりを飲んだ限りでは「可もなく不可もなく」的な印象のボトルが多かったものの、それでも寝かせれば良くなりそうな雰囲気を感じましたが、このボトルに関しては、ポジティブな部分を見出すことは困難でした。ネット上でカリスマ的な人気を誇るこのドメーヌ、褒めておかないとブルゴーニュのことをわかっていない奴だと後ろ指をさされかねない風潮すらありますが、投売りされていた一時の価格ならともかく、値上がりしてしまった今となっては、正直どうかなという気がします。飲み頃に当たればスゴそうな予感はたしかにあるんですけどね。★★
2014年06月14日
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この日は地元三軒茶屋の「ラ・ポルト・デュ・ヴァン」さんで学生時代の友人たちとの飲み会でした。最近ワイン会の頻度が減っていることもあり、たまに持ち寄る機会があると、ついつい大盤振る舞いをして最後のほうは記憶がなくなるということの繰り返しです。今回も最後に飲んだ2本ぐらいは、単に美味しかったということしか覚えておらず…。以前はメモをまったくとらなくてもワイン会のワインの感想すべて後から起こせたのですがねぇ、、、年ですかね。ジョリー・シャンパーニュNVブリュット初めて飲むシャンパーニュ。ムニエ90%。白い花や軽いクロワッサン系の香り。泡はきめ細かく味わいはやや軽めながら穏やかにバランスよくまとまっています。至極全うというかオーソドックスなシャンパーニュで、店の値段の4k前半は安いと思いました。アランユドロノエラの11ルージュ。こちらも店の値段は4kぐらいでしたかね。全般にここはワインの値段が安いです。ミネラリーで上品な赤系果実に紅茶やほんのりスパイシーな要素。味わいはACブルとあって抜きん出たものこそありませんが、果実味がクリアで酸も伸びやか。素性のよさを感じさせるものでした。ユドロノエラは最近人気上昇中とかで、早晩買えない作り手に化けそうな予感がします。
2014年05月28日
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私の好きなヴィレーヌ。白はいつでも手に入りますが、赤、ことにディゴワーヌは入手困難。ディゴワーヌを買うために毎年抱き合わせで大量の白を買う羽目になっています。このフォルチューヌは若木から作られる銘柄で、店によっては結構高値がついているときもありますが、私は東急の2割引セールの時にゲットしたので2k台で買えました。ただ、年によってはディゴワーヌでなくてもフォルチューヌで十分じゃん!と思ったりする出来のこともあるのですが、どうも今回開けた11VTのボトルはいまひとつでしたね。決して悪くはないのですが、酒躯全般の軽さと果実味の質感に少しばかりのキャンディっぽさがあります。香りはすばらしいもので赤系果実や紅茶、スパイスなどに軽く皮革系のニュアンスがまざりはじめていて、この香りだけでもまあ買ってよかったなぁとは思います。それでも、先日のRWGの試飲でレベルの高い安価なACブルをいろいろ発見してしまったこともあり、この銘柄でなければ、というものはないですねぇ。ディゴワーヌのほうも4~5本あるので、早晩開けてみようと思います。★★★
2014年05月16日
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東急本店の3割引セールで購入したボトル。地味な銘柄ですが、買った理由はひとえに安かったからに他なりません。決して濃すぎず薄すぎず、中程度のルビーの色調。香りは赤系果実のリキュール、オレンジの皮、タイム、紅茶、それに枯葉や皮革、腐葉土系の心地よい熟成香も混ざります。飲んでみると酸味主体の薄旨紅茶系で、構成要素や余韻はクラス相応なものの、破綻のないナチュラルな味わいには好感が持てます。自己主張も変に強すぎず、日常の晩酌のお供にまさに最適。いや、これは失敗でした。何がって、1本しか買わなかったことです。1K台でこの香味ならもっと買っておけばよかったと思えど後の祭り。ブルゴーニュは12,13VTも生産量が少なく価格は高止まりとなりそうですし、しばらくは06~08年あたりの安いバックビンテージを探すことにエネルギーを費やそうかと。★★★☆
2014年05月04日
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