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最近、水飲んでます。というか、水が一番イイと聞くもんですから、飲んでます。ミネラル・ウォーター、買ってたんですけど、だんだん勿体なくなってしまって。ペットボトルが毎日出る、というのも厄介な話ですし。 それで、自宅でうまい水が飲めるならば、ということで家庭用の浄水ポットを探しまして。最終的に残ったのが、トレビーノとブリタの2種。国内メーカーか、海外メーカーか。ま、浄水ポットを謳い、評価も高い製品ですから、どちらを選んでもはずれはしないでしょうけれど、要は浄化するスピードの違いなんですね。とにかくトレビーノは早い。そうです。。。ブリタは、広告的にいえば「じっくり」(笑)。 そこで、水道事情を考えるわけです。国産のトレビーノは、ともあれ少なくとも飲める水が蛇口から出てくる日本にあって、日本の水道事情を熟知しているメーカーが作った製品ですから、浄化スピードが早くても絶対に結果は「うまい」と思うんです。水道水が絶対飲めない国に住んでいた私としては、そのあたり、結構重要な判断基準。 一方ブリタ。ヨーロッパの家庭で使われている…。やっぱり水はボトルで買っちゃうお国柄ですから、必然的にブリタの浄化機能は高いだろう、と(といって、私が買ったモデルは、日本の冷蔵庫に合わせた形状の日本向けモデルなんですけど)。もともと日本で蛇口の水が飲めないワケじゃない、どうせ浄水ポットを敢えて使うなら、多少水落ちが遅くても、ハードコアに浄化してくれる方がいいんじゃないか。 という結論に達し、毎日水を浄化しながら、ブリタでお水を飲んでいます。個人的には、最近ヒットした買い物ですね(笑)。(了)ブリタ(BRITA) MAXTRA ポット型浄水器 ナヴェリア 1.3L フィルターカートリッジ1個付
2010/06/28
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これまたちょっと前の話ですが、ヴァンサン・カッセル主演『ジャック・メスリーヌ / パブリック・エネミーNo.1』、観ました。全然、違う映画なんですけど、スパイク・リーの『マルコムX』を思い出してしまいました。何でかな。 淡々としたタッチ。その影響力は、「一人の男が持つにはあまりに大きい」。恩師である後の仇にそう言わしめた革命家と、革命の何たるかを知らずに理由なき革命の真似事に溺れる犯罪者に、重ねる想いは共有しがたい。けれど、スパイク・リーとジャン=フランソワ・リシェの描き方に似通ったものがあるのでしょうか。 観てない映画と比較、ということはまずしないんですけど、多分本家扱い的な“デップ版・パブリック・エネミー”よりも、こちらの方が見ごたえがあるのではないかな。 なんかですね、もう最初から醸し出す厚みが違う。尺も長いが、無駄に長い訳じゃない。丁寧さ。執念。これは、やっぱりハリウッドとのスタンスの違いかなぁ。実は、この作品観て、逆にジョニー・デップの『パブリック・エネミーズ』、観るのが怖くなってしまいまして(ジャック・メスリーヌとデリンジャーでは、モチーフも全然違うので、いずれにせよやっぱり比較するものではないのですが)。ジョニー・デップも好きですから。 内容としては、あまり救いのある話ではなく、脱獄を得意とした、世界を股にかけた実在の強盗の話。伝記映画ですが、おそらくこのジャック・メスリーヌに共感する人はあまりいないでしょうね。ですが、この共感できないならず者に、どうしようもなく注目してしまう。この点こそがまさに、この『ジャック・メスリーヌ / パブリック・エネミーNo.1』が、単なる派手なアクション映画ではない所以ではないでしょうか。モチーフを深く描けば描くほどに、この複雑な犯罪者のエゴイズムが立ち現れて来る。それから目を離すことができなくなるのです。突如発動する激情。人を惹きつける危険な自己顕示欲…。 しかしそれらを魅力的にしているのは、やはり主演のヴァンサン・カッセルの力量によるところが大きいのです。ヴァンサンは、もともと大好きな俳優ですが、本当にアタリ役を得たと言うか…。国外での評価は、親&妻の七光り的だったり、過剰にマッチョなイメージ、よくてスター級俳優ですが、この作品でのヴァンサンは、陳腐な言い方ですが、もう謳い文句通り、絶頂期のデ・ニーロ並みです。 DVDにして二枚組と、ちょっと長過ぎて、特に実在の人物を描いた作品は途中退屈になるケースもあるのですが、もっとこの強盗のことを知りたくさせる作品力は、ワンシーン、ワンシーンに込められたジャン=フランソワ・リシェ監督のこだわりと、ヴァンサンの作品へのアプローチとコミットの尋常ならざるがゆえと感心するわけです。とにかく捨てシーンがないんです。 個人的には、「ヴァンサン、もうアウトローしか演じられないのかな」と、ちょっと不安になる今日この頃ですが、それほどまでに、ヴァンサンの演技は完熟の域にあります。早くからファンを公言(って。どこに?)して来てよかった。そんなミーハーな思いさえ抱いてしまう充実の作品。 脱獄仲間のマチュー・アマルリックも最高ですね。あの、“味噌和える直前のアジのたたき”のようなぬめりとたるい感じが、秀逸。ただ、技巧派で知られるマチューの演技が一本調子に見えてしまうほどに、ヴァンサンの勢いは壮絶でした。 もともと存在感と雰囲気、オーラにカリスマ性、華やかさを兼ね備えたテクニシャンが、ようやくこの作品で、いつまでも伝説として残る世界的な名優として真に評価されるのではないか、と確信しています。(了)『ジャック・メスリーヌ/パブリック・エネミーNo.1 Part.1』『ジャック・メスリーヌ/パブリック・エネミーNo.1 Part.2』【送料無料】『パブリック・エネミーズ』ジョニー・デップ
2010/06/28
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新しいiPhoneも、iPadに続いてついにリリース。近所のソフバのお店は予約殺到&予約受付一時中止時に続いて昨日も大混雑。小さなお店なんだけどな。待った人にはきっと新しいiPhoneが手渡されているはず。で、iOS 4もダウンロード解禁。新しいハードに魅力はたくさん(個人的には、形状はiPhone4、好きですね)。やっぱり欲しいよなぁ。さわりたいよなぁ、iPhone4。 だけど、追加された新しいソフト部分での機能の目玉は、ほとんど3GSでも、ソフトウェアアップデートで使えるんですよね。早速ダウンロード&インストール。外身は3GSですが、中身はiOS 4になったマイiPhone、新しい自分なりの使い方を見つけ出すまで、しばらく楽しめそうです。(了)[Logitec(ロジテック)] Bluetooth 2.1対応超小型ハンズフリーヘッドセット 【iPhone4対応】Logitec LBT-HS050C2BK▲やっぱりBluetoooth機能は使ってみたいでしょう。
2010/06/24
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で、どうなのよ。同門対決。基本、どちらも変わりません(謝)。もうこれ、脚本の突飛さ、登場人物の濃さ(というか、ジェイソン氏の濃さ)、ハイテンポなストーリー展開だけで勝負(ただし、この音楽的なまでのテンポは注目です。音楽もいいんだけど。レングスも長すぎず、よくまとめてますよね)。しかも、二匹目のドジョウも当てちゃった。焼き直しなのか、セルフ・パロディなのか、もう何がなんだかわからない、この“勢い推し”。それはアドレナリンを分泌させちゃうんですから、参りました。お手上げ。 で、主人公である不死身の男・チェリオスが、二作にわたって命の危険にさらされるのですが、もう勝負はここだけ。どうやって、生命を維持しながらエンディングを迎えるか。そこだけなんですよ。一作目は盛られた殺人毒の進行を阻むために、アドレナリン分泌し続けること。二作目は、“不死身の男の心臓”を欲しがる男に奪われた心臓の代わりに装着した人工心臓に電気を送り続けること。どこから思いついたんだ???あとはもう、突き進むだけ。Bang,Bang!!明る過ぎるお色気も二作共通。 もっと厳密に言うと、たとえば『レザボア・ドッグス』から、『デスペラード』にスライドする瞬間のタランティーノの脳味噌を切り出して、やり過ぎにした感じ。え?分かりにくい?失礼しました。 もう観てるとですね、最後は、第一作時のブルース・ウィリス@『ダイ・ハード』にも重なったりするわけですよ(ルックス限定、横顔だけですけど)。でも、きっとここまでやり過ぎなステイサム氏、決して“ダイ・ハードの後継者”とは呼ばれたくないでしょうね。あくまで、“やり過ぎアドレナリン男”で。さりげに、同じく出世作『トランスポーター』もネタに使うあたりは、はやくも制作陣営も交えた大物宣言か、と。 疾走感、あり得ない設定、くだらないシチュエーション。これが、半端ならば失笑も買えないけれど、大真面目に徹底的にやったら、相当面白かった。というのが、アドレナリン。愛すべきB級。B級を謡った、実はA狙いの作品が多い中、ここまで徹底してB級にこだわった作品は潔いです。そうした点から、まだ未チェックの『イングロリアス・バスターズ』、観たいですね。 ということでこの対決、引き分け。どちらを観ても面白さはあまり変わりません。とうか、どちらを観てもハズれません。なのでなおさら、両方観てください。(了)【送料無料選択可!】『アドレナリン』/ 洋画【送料無料選択可!】『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ コレクターズ・エディション 』/ 洋画【送料無料選択可!】『トランスポーター3 アンリミテッド』/ 洋画【送料無料選択可!】『イングロリアス・バスターズ』/ 洋画【送料無料選択可!】『処刑人:アナザーバレット』/洋画
2010/06/22
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第二回はアメコミ対決!!人気シリーズのスピンオフと、待望の初実写映画化のガチンコ勝負です。鉄男VSアダマンチウム男。鉄分臭いなぁ。 まずは『アイアンマン』。折しも続編スタート。アイアンマンって、コミックのときは、私あんまり好きじゃなかったんですよ。なんかなぁ。鉄面皮。あ、当り前か。ロケッティアとスレスレみたいだし。でも、実写化したらすごいだろうな、とは思っていましたけど。ま、まず日本でウケるとは思わなかったです。 しかも。ロバート・ダウニーJr.ですよ。これ、復活作になっちゃうんだから、人生何があるか分からないもんです。 ストーリーはすでにさんざんアチコチで紹介された通り。発明の天才にして、軍事産業の中枢企業の創業者の息子。無論、ダメな放蕩息子です。この放蕩息子ぶりが、ロバート・ダウニーJr.にピッタリなんです。派手好き、仕事嫌い、女好き、発明好き。健気な秘書を演じたグウィネス・パルトロウ、役得です。だって、こんなダメな二代目社長をしっかりサポート。でも、脇役で再評価されちゃうのって、彼女のキャリアも今苦しいのかな。でも確かに、『アイアンマン』での彼女はパーフェクトです。ダメ男にとってこれ以上ないファンタジーです(苦笑)。 自分の会社が作って売った武器で襲撃され、弱者が攻撃されている。そこから、アイアンマンへの覚醒が始まります。なんか、爆弾落として欺瞞に満ちた人道主義に突進する、どこかの国と似てますね。おっと。 とにかく、モノづくりが楽しい。アイアンマン、アイディアモデルを入れて3体ありますが、これを作ってるときの、とり憑かれたようなナチュラルハイな楽しげな演技がいいんですよ、ロバート氏。あんなOSや、あんなリンゴマシンを作った方々も、きっとこんな感じだったんだろうな。それくらい、なんか青春ドキュメンタリーフィルムを見るようにリアル。せまい研究室(といっても、広いんですけど)で試運転するシーンは、特撮がうまく生きていまして。情緒に貢献する特撮。そうでなきゃ意味がない。 自ら開発したリアクターを応用したスーツで飛行能力を手に入れたあとの、飛行シーンもスピード感があって気持ちがいい。しかしこのマシン、というかスーツ。いや、マシンでありながらスーツですから。コクピット=ヘルメット内部なんですよ。この閉じた内部で、とにかくロバート・ダウニーJr.の目が特段にデカい!!特撮じゃないか?というくらいに。ヘルメット内部だからこそ、強調されているのでしょうけど、もともと目がでかいロバート氏。この映画で、思っていた以上に目がデカいことが判明。『クレイジー・ハート』でやってくれましたジェフ・ブリッジス。ガタイがいいので、悪役やってもセクシー。残忍な品を醸し出してくれました。良作也。 一方『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』。これがまた面白いんだ。だから決着つけにくい。ヒュー・ジャックマン。いいですねぇ。実写化不可能と呼ばれ、特に、熱狂的なファンが納得するキャストはまず見つからないだろうと言われたウルヴァリン、完全に当たり役にしていますが、こうした作品と、静的な作品を往来し、舞台にも手を抜かない。こういう、本来“米国純正ハリウッドスター”(ま初期ハリウッドは純正は少ないのですが、今はかなりいますもんね、該当者)が担うべき使命を、楽しみながらできちゃう人、いるんだなぁ。オージー、万歳。 とにかく、テーマを絞ったのが良かった。ウルヴァリン誕生の謎。そして、“授かった特別な能力”を正しく使う、もしくは抑える、理性と知性と責任感を、人(ミュータント含む)はどこまで持つことができるのか、という裏テーマ(と言い切ります。だって、異文化の共存が『X-MEN』のテーマだとすれば、異文化理解とは、同時に“相手になく、自分が持つ他者との違いをどうコントロール&マネージできるか”だと私は考えるからです)が、渦巻く人体実験の陰謀を隠れ蓑に、兄(セイバー・トゥース)との仲違いを通じて描き出す。ご本家『X-MEN』シリーズよりももっとシリアスで、アクションシーンはパワーアップしていますが、それを差し引いてももっと内省的な印象を受けた本作。思いのほかガチャガチャしていなくて、オトナに楽しめました。 逆にいえば、シリーズ初登場の人気キャラクター・ガンビットなど、ちょろっと出てきたほかのミュータントたちはそんなに盛り込まなくてもよかったのではないか?という気もしました。あくまで『X-MEN』のスピンオフというスタンスにこだわったのでしょうか。それは必要なかったかな(どう実写化されるか、というコミックファンの心理も私もよく分かりますが)。ここだけ減点。 ということで、この勝負。僅差にて『アイアンマン』に軍配を上げまして、終了といたします。(了)【送料無料選択可!】『アイアンマン』[期間限定出荷/廉価版] / 洋画【送料無料選択可!】『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』 <2枚組特別編> [初回限定生産] / 洋画
2010/06/22
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しばらく更新も空いてしまいましたし、その間観たDVDや、今年に入って読んで書評を上げようと思っていた本なども、もうカバーできないくらいになっているので、ピックアップして一部更新していこうかと思っています。DVDについては、比較的新しいものをチョイス。いつものように細かく書くには「昔の話」になってしまっている作品は、寸評で対決方式にしてアップすることにしました。ま、二回、四本分だけなんですけどね。 さて、映画対決一発目は邦画VS邦画。しかもすごいセレクション。ある意味濃いお二人の主演作品@竹中直人&堺雅人両氏。 さて、竹中直人&堺雅人両氏。出演作品や活動にむちゃくちゃ詳しいわけではないのですが、なんか気になる。“食わず好物”みたいなお二人で、好きなんですよ。なんかもう、存在しているだけでズルい、そういう個性をお持ちです。 肝心の作品対決。結果は、『クヒオ大佐』の圧勝。コアなファン以外はあまり知らない作品なのかもしれませんが、これは面白い。実在した“自称米軍特殊部隊ジェットパイロット、36歳アメリカ人、父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の双子の妹”ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。もうそれだけで十分怪しい経歴をお持ちですが、当然のごとく結婚詐欺師です。 たいていの女性はこんな怪しい詐欺師にはまず騙されませんが、登場する三人の女性はそれぞれの形で騙されたり、騙されたふりをしたり、騙されたい願望に駆られます。そういう、単純に事実関係がどうこう、というレベルを超えた魅力を持っているんでしょうね、このクヒオ大佐。パイロットに憧れる詐欺師のトラウマも挿入されていきますが、ここは、この稀有なキャラクターの、入魂と脱力の絶妙なブレンドが織りなす、人間模様を追うだけで十分、味わい深いでしょう。堺氏の、あのズルい表情と、“詐欺師になりきる”という、嘘のマトリョーシカのような演技に、最後まで魅了されっぱなしです。松雪泰子氏の翳のある演技も、おかしくてやがて哀しく、目下大注目の満島ひかり氏のやけっぱち演技もまたクヒオ大佐の勢いのなさと対照的でした。 一方、今回は惨敗した『山形スクリーム』。こちら、面白くないワケじゃない。だけど、なんかメリハリがないというか、一発パンチ欲しかったなぁ。プロットは面白いのに、なんか、無理に面白くしすぎようとしていて、散漫になってしまって。たとえば、舞台である架空の村・御釈ヶ部村(おしゃかべむら)なんて、名前だけで笑えるんですけど…。村起こしを建前に野望を抱く村長など、適度にメッセージ性もあったり、“スクリーム”と名を冠するからには、名画のパロディやオマージュもしっかり盛り込まれていたり。キャストも、妙に贅沢だったりするのに、なんか「惜しい」とこぼさずにいられない。ある意味、散りばめられた小ネタが濃すぎるのかなぁ。登場人物も過剰にカリカチュアライズされていたりするので、全部がゾンビで、全部がフツーに見えてしまう。シュールという意味では、竹中氏独特の世界をストレートにぶつけてきた感はあるのだけど…。 成海璃子、AKIRA(EXILE)、沢村一樹はじめ話題性ある主役、達者な脇役をそろえていながら、“若手の女性キャストの竹中流イメージビデオ”のように見えてしまうのは、“スクリームのパロディは邦画では成立しない”という一つの回答なのでしょうか。(了)『クヒオ大佐』(DVD) ◆20%OFF!『山形スクリーム』(DVD) ◆20%OFF!
2010/06/21
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キャスティングが続編のクオリティを決める。そう締めたところからの続きです@『処刑人2』。コナー&マーフィー兄弟は勿論、ボストンの“スリー・アミーゴス”的デカトリオも前作に引き続き健在。彼らの劇中での立ち位置が、作品にリズム(&笑い)をたくさんもたらしてくれます。 またも彼らを振り回す、“ポスト・スメッカー”には、今回初登場、FBIの女性“特別”捜査官ユニース(ジュリー・ベンツ)。初登場シーンでは「うー…ん?」という感じでしたが、話が進むにつれ、チャーミングに見えてきまして。ホットな女性登場で、色気要素ほぼゼロの『処刑人』ワールドに華が添えられました。 スメッカー御大の後釜に座るのは相当の勇気(その理由は、前作を観てない方は是非ご覧下さい)。それを、敢えて女性キャストを立て、しかも、スメッカーとは違う意味で、なかなか印象的でインパクトのあるキャラクターぶりを発揮させてくれたトロイ・ダフィー監督の選択は、実は“スメッカー抜きの処刑人”に一抹の寂しさを感じていたファンにも、きっと受け入れられたことでしょう。ユニース嬢、さすがに“男装”はしませんでしたけど。 忘れちゃいけない、酒場のドクも続投。相変わらず性質の悪い客=マクナマス兄弟にいじられてますが、頼れる仲間です。しかし、“リアル・カールじいさん”にしか見えない。家は飛びません、悪しからず。 さらにさらに、ポスト・スメッカーと同じくらい難しいのが、“セイントおにいさん”兄弟の親友として、作品のアクセントとなっていたロッコのポジション。ポスト・ロッコを、今度は陽気で純情なメキシカンの兄ちゃん(クリフトン・コリンズJr.)が引き受けました(あ、この人『アドレナリン2:ハイ・ボルテージ』に出てた…)が、少々映画がにぎやかになり過ぎましたが、まぁ合格でしょう。というか、このポジションは、実は「誰でも換えが利く」、引きと押しのバランスで魅せてくれる巧者であることが重要で、その点では見事大役を果たしたと言えるのではないでしょうか(前作でこの難しいポジションを勤め上げたロッコは、逆に今作では、象徴的な役回りにシフトしています)。 前作では、まさかの登場。兄弟が処刑を決めるマフィアのボスの、狂える用心棒にして最終兵器、実はマクナマス兄弟の父親であった“イル・ドゥーチェ”ことノア・マクナマス(ビル・コノリー)。『処刑人2』では、イル・ドゥーチェの果たす役割は大きく、また彼がいかにして“元祖処刑人”となったかの物語が、意外なほどしっかり描きこまれ(ゆえに、兄弟の登場シーン物足りないという声も)、彼の謎めいたパーソナリティに、ドラマが加わりました。ギャングが横行する時代、おそらく移民としてようやく小さな仕立て屋を営むことができるようになった父を目の前で殺された若きノアが、感情にフタをして、裁かれぬ悪に鉄槌を下しながら、友人ルイを相棒にマフィアを掃討して行くストーリーは、ノスタルジックでロマンティック。こういう、ベタなデリカシーを堂々と盛り込むところが、トロイ・ダフィー監督がただのアクション映画監督でなく、独特の繊細さの持ち主であることの証左となるわけです。 ノアの心を察し、その復讐と処刑に力を貸す相棒。かつての親友でありながら、やがては野望の為に、当時のイタリア移民のサクセスストーリーでもあったゴッド・ファーザーになるべくノアを裏切った、今回の悪の親玉に、なんとピーター・フォンダ。事前に知っていたキャスティングでしたが、テレンス・スタンプ主演の『イギリスから来た男』での悪役イメージが印象的だったので、まさかこんな渋い演技を見せてくれるとは(無論、超絶演技を見せてくれることは確信していましたけど)!!古きよき時代の男の友情と野心。そんなセピア色のシーケンスが、今作では結構重要な意味合いを持っており、敢えて言うならば、ここが前作と唯一ニュアンスの違うところではないでしょうか。 お待たせしました、やっぱり知りたい、FBI捜査官ポール・“女装捜査官”・スメッカー氏。登場するとは知っていましたが、映画観るまでネタばれしたくない部分もあり、あまりチェックしない行きましたが、まさかの(いや、ベタかな)ご登場。うーん、短い登場ながら、存在感あります。ウィレム・デフォーが、もう今ではスメッカー本人にしか見えないのですが…。前作で非業の死を遂げた友人・ロッコが、監督の代弁者(かな?)として、時代の風刺者、欺瞞を看破する者として、“夢オチ的”に登場しますんで、同じ流れかな、と思っていたのですが。 いやはや。前作は本当に面白かった。だから、新鮮さなんかいらない。それが正直な感想。見事、新しい挑戦なしに、こんな面白い映画を作ってしまったトロイ・ダフィー監督、ますます好きになりました。うん、前作のテンション、メッセージ、ヴィジョンを曲げたくないからここまで時間がかかった。だけど、それだからこそ、「もう一度、あの作品に!!」という共感から、ほとんどのキャストが続投(武器商人にいたるまで!!)という、この手の映画では奇跡に近いことまで実現してしまっているワケで、そういうのって、きっと監督冥利・作品冥利に尽きるのだろうな、と改めて『処刑人』ワールドの濃さに感動してしまいました。私のフェイバリットに、また新たな一作が加わりました。(了)【23%OFF!】処刑人 【BEST COLLECTION 1980 ALL TIME】(DVD)【23%OFF!】カールじいさんの空飛ぶ家(DVD)【23%OFF!】アドレナリン2 ハイ・ボルテージ コレクターズ・エディション(DVD) 【中古】【DVD】イギリスから来た男 デラックス版洋画聖☆おにいさん(1)
2010/06/18
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コナー&マーフィー・マクナマス兄弟が帰ってきた!!念願成就、ついに『処刑人2』、観てきました。この日をどれだけ待ちわびたことか。映画館のイベントでは、前売り券に並んだ人には、様々なプレゼントが用意されていたらしく、中には主演の一人、ノーマン・リーダス(弟・マーフィー役)が劇中で着ていたシャツのキレとか、あったみたいですよ。今週末は、兄・コナー役のショーン=パトリック・フラナリーのシャツのキレが…。ノーマンの時には女性ファンが殺到し、あっという間になくなったそうですが、もうそういうのはいいのです。コアなファンを自称していますが、今はとにかく続編が観られただけで満足。 さて。事前情報ですでに確認していたことですが、やはり過ぎた歳月は長かった…。主演お二人、ちょっとおじさん化してます。のっけシャワーシーンも、なんか、体型に輪郭がない(苦笑)。 ともあれ、こだわって待って作った続編。基本的なシーケンスはすべて前作を踏襲。先に襲撃シーンを短い尺でさらっと流し、事件の後の現場検証で、検証する狂言回しとともに、時間がバックして兄弟のガンアクションに重なっていくあの独特の演出も健在。 映画へのオマージュも満載。 前作でも兄・コナーは映画好きという設定でしたが、今回はさらにさらに。チョコレート工場のジョニーさんまでネタにされてる。 ガンアクションの映画はしばしばダンスに喩えられますが、そこは勿論、美しいシーンが惜しげもなく続き、テンポ最高。編集の粗さは前半少し気になったかなぁ…。実は編集の妙もこの映画の命ですから。でも、途中からはテンポの方が圧してきて、それどころじゃない(苦笑)。 音楽も良かったです。まだゆっくりパンフも読んでいないので未確認ですが、基本スコアは前作と同じMychael Danna & Jeff Danna(ここも兄弟!!)の作品かな…。アイルランドの伝統、ケルティックなメロディに、荘厳なニュアンスを取り込んだ音楽は、単なるアクション映画としてだけでは片づけられない『処刑人』の、別の角度からの魅力、アイルランド移民のアイデンティティを考える上で、作品世界と見事にマッチしていて(というより、作品世界そのものを構成しています)重要です。本当に、前作でしびれた空気感を、そのまま引き継いだ続編、というのは稀有なもので、それはやはりキャスティングが大きく影響してくるのです。(つづく)【23%OFF!】処刑人 【BEST COLLECTION 1980 ALL TIME】(DVD)
2010/06/18
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ちょっと前ですが、滅多に読まないジャンルの本を二冊読みました。川畑のぶこ、やました ひでこ著『モノを捨てればうまくいく 断捨離のすすめ』(同文館出版)、池田千恵著『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! 』(マガジンハウス)。世間的な評価はどうあれ、滅多に読まないジャンルであることと、どちらも自分が苦手なことが題材になっていること、この二点で読んでみたのですが。 本で扱う「断捨離」というのは、精神修養の概念に過激なまでの実践を取り入れた、一種のライフスタイルを見つめなおす本で、軸となっているのは、まさに「無駄を捨てる」ということ。断ち、捨て、離れる。もちろん、しがらみやら、執念みたいなものも含まれるのですが、それを象徴する物質の断捨離を、ズバッと示しています。澁澤的書斎派を是とする私としては、うず高く積まれた本や、怪しげなモノに囲まれて暮らすのは理想なのですが、正直重たくもある。自分に断捨離ができるのか…と自問自答したところ、「とにかく集めるだけなら、かえって審美眼が落ちる」という結論に到達し、審美眼を高めるための断捨離ならできるだろうという確信ができました。 それで、ここ一月ほど、断捨離にいそしんでいるワケですが、自分の価値観が変化したり、ある部分先鋭化されていく過程にあって、やはり取り残されているモノたちが結構あるんですね。本書では、「もったいな、というのは分かるけど」と前置きをし、リサイクルの可能性を示唆しながら、それでも「原理主義的に捨てる」ということを勧めています。それだけ捨てれば、もちろん暮らしもスッキリするし、無駄な悩みや労力もいらなくなる、気持ちが軽くなる、という肝心な目的は果たされ、同時に何より「無駄なものを増やさない」「無駄なものを増やすから、かえってもったいないのだ」ということを骨身で知る、という真髄にたどり着く、というのです。 私は、リサイクルと併用しながら、身辺整理を少しずつ進めていますが、面白いことに、全然風景が変わらない(苦笑)。つまり、いろんなところにいろんなモノが、思いのほか入っていたりするもので、「かなり整理したぞ」と思っても、実は表面部分にまで到達していなかったりするワケです。これは相当に本気でやらないと、なかなか先に進まないぞ、と思いつつ“断捨離設計”を都度軌道修正しながら、日々コツコツと取り組んでいます。同時に、「もったいない」ということの意味を少し噛みしめるチャンスとなり、ちょっと前にコマーシャル的に流行ったのであまり共感できなかった「MOTTTAINAI」運動に興味が湧き、久しぶりにサイトを覗いてみると、ブーム的な浮つきはすっかり去り、今は地に足の着いた、とても身近に感じられる深い運動を重ねているなと感じ、しばらく既成概念を断捨離して、追いかけてみようかと思った次第です。 一方、時間管理もまた私にとっては日に日に大切になってきている事項でして。昔は、「時は金なり、かもしれない。けれど、平均時間からすれば、人生なんてみんな半分は寝てるんだから、時間管理などに血眼になっても大差あるまいよ」と嘯いていたのですが、最近ちょっと考えなおしています。それで、朝4時起きによる時間の有効活用を提唱&実践している池田千恵氏の本を手に取ったのですが、これはこれで面白い。文献、ということでいえば、もっと突っ込んだ話が読みたかったけれど、基本根性論と、自己流早起きの提案で寸止めされてまして。語弊はありますけど、なんとなく、劣等感と成功幻想をモチベーションにした展開は、心寂しいものがありました(こう書くと失礼かもしれませんが、他意はありません。考え方の違いなのです)し、このままどこまでも突き進んだ時、何かむなしさが残らないだろうか、と思ったりもしましたが、少なくとも著者はこの方法で幸せをつかみ、時間管理の一つのモデルを築き上げたわけですから、それには素直に脱帽。要は、何をモチベーションとして、何のために、どのように、自分が考える時間概念と対峙できるか、なのかもしれません。 ともあれ、ちょっと目線を変えて本を読んでみることは、日常自分の中で前提のように凝り固まってしまっていることをほぐしながら、いろいろと考えるよいきっかけになります。(了)断捨離のすすめ「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!
2010/06/18
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PC環境がまさかのトラブルに見舞われ、しばらく記事も更新できなかったのですが、ようやく落ち着いたので、順次たまった記事をアップしていきます。遅まきながらの6月スタートです(現状記事一本だもんなぁ)。引き続きご愛読、よろしくお願いいたします。(了)
2010/06/18
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去る6日まで東京都国立博物館(平成館)で開催していた『細川家の至宝』展、行ってきました。歴史好きには、細川幽斎(藤孝)、三斎(忠興)父子が有名ですよね。 細川家のコレクションと言えば、細川護煕元首相(ちなみに同氏は細川家第18代当主です)が理事長を務める永青文庫が有名ですが、細川家に名を連ねる一族ゆかりの至宝がここまで一同に会するのはまたとない機会ですし、同時に、細川家が、日本伝来の学芸・文芸(古今伝授の継承、和歌、能、そしてもちろん茶の湯)の保護者であり、継承者であり、同時に達者な実践者でありイノベーターであったことを、体系的に鑑賞し体感する絶好の場なのです。細川家は、戦国時代から一貫して、文芸を愛し、庇護してきた家柄なので、この展覧会のテーマが「細川家」であることは、400年にわたる日本の文化の醸成を辿る上で、「精度の高さ」という点においても価値があります。 悲劇のヒロイン、細川ガラシャ、剣豪・宮本武蔵、天下人・織田信長など、細川家を彩る関連人物に縁のある展示物もまた、細川幽斎、三斎父子が、群雄割拠する当時の日本において、ポリティカルな面でも、バランサーとして重要なポジションを担っていたことがうかがえます。 圧巻は、歴代当主の甲冑群、そして江戸時代に入ってからの風景図。細川忠興公は甲冑のデザインにも卓越した才能を発揮し、時には同僚(?)から甲冑のデザインを依頼されたともいわれています。“忠興風”に辿り着くまでの同家の美意識の道のりを一望するだけでも、改めて日本古来のデザイン感覚に痺れてしまいます。 風景図は、鮮やかな色使いのみならず、お抱えの絵師に描かせただけあって、領内のディティールや、見どころを、あたかもパノラマ写真のように精密かつダイナミックに描き上げていて、藩主の美への強いこだわり、妥協の余地を残さぬ審美眼に、ただただ圧倒さえてしまいます。 細川家といえば茶の湯、というほどに(忠興公はまた利休七哲の一人でした)、名物の数々にもため息がこぼれました。 一転、16代・護立公(旧熊本藩主、永青文庫の設立者)のコレクションは、既成概念に縛られることなく「いいものはいい」をモットーに集められただけあって、護立公の懐の深い審美眼、パトロンとしての使命感(横山大観や小林古径ら)、公自身の遊び心、数寄心が透けて見える味わい深いコレクション。マティスやセザンヌの作品への着眼は、国内のみならず、海外にも目を向けた開明派の面目躍如たるものがあります。 テーマもぎゅっと絞られていて、名品揃いの本展、足が悪くなって美術館から遠ざかっている祖母にも見せてあげたかったです。(了)細川家の700年永青文庫の至宝
2010/06/07
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