脊髄刺激装置(SCS)と気分変調性障害のメンテナンスノート
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手術の翌日,まだ切ったところの痛みは残っていたが,点滴は外れてトイレにも歩いて行けるようになった。とはいえ,トライアルのジェネレーターをお腹抱えているわけだし,背中からはリードが出ているので,移動するときはソロリソロリと歩く。サージカルトライアル中は感染症を防ぐための抗生物質を飲んでいたので,おなかの調子が悪かった。下痢というほどではないが,おなかが張って渋る感じである。これは抗生物質の正常な副作用であるから仕方ない。失敗だったのは,以前書いたベッドの選択である。背中からトライアル用ジェネレーターへのリードが左脇腹を通しているので,右を向いて寝ることが多い(左を向くとリードが邪魔になる)。右を向いて寝ていると,背中側から主治医やナースがベッドサイドに来る。そのびに,「よっこらしょ」と反対を向くのは少し負担であった。ベッドに腰掛けてコントローラーで電気刺激を試してみる。コントローラーは,左右の電気刺激の強さを変えられるようになっており,痛みを紛らわせるのにちょうど良い強さを試していくのである。電気が強すぎれば,しびれが強くて痛みが増幅するし,弱すぎれば効果がない。また,腹圧の変化によって刺激の感じ方に違いが出る。仰向けになったり,おなかに力を入れると刺激を強く感じる。入院中のささやかな楽しみが,談話室の自販機でコーラを買って飲むことだったが,ゲップをしたら強い電気が流れて驚いた(汚い話で失礼)。したがって,横向きで寝ていて,うっかり仰向けになったりすると,いきなり強い刺激が来てびっくりしたりする。ジェネレーターは高機能で,立っている時はAで座っているときはB,寝ているときはC,(A~Cは刺激強度の設定)などと細かく設定することが可能とのことあるが(ジェネレーターの角度によって感知するようだ),主治医と相談して手動のままとすることになった。肝心の効果であるが,確かに痛みが緩和されたように感じる。ただ,痛みは消失するのではなく,電気刺激が与えられることによって,痛みから軽い刺激に変換されるというか上書きされるようなイメージである。普通の人が体感できるものに例えると,低周波治療器がそれに近い。入院中にコロナが5類指定になって行動制限が緩和され,ランドリーには行けるようになったが,それまでは外来診察室とトイレと同じフロアの談話室しか行けなかった。かような事情で,談話室に行くくらいしか気分転換する方法がなかったのである。自販機のジュースが美味しかったのもそのためである。*Windowsのアップデートをしたり,新しい画像処理ソフトに慣れなかったり,その他もろもろありまして,更新の間隔があいてしまいました。稀少かつ貴重な読者の皆様方には深くお詫び申し上げます。
2025.09.21
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