全3件 (3件中 1-3件目)
1

前回「宛名のない紹介状(診療情報提供書)」のことを書いたが,何人かの知り合いから「そんなのあるんだ!」と驚かれた。一般的には,街中のクリニックでは手に負えない病気だったり,大きな病院で検査をするときに,病院を指定して「○○総合病院○○科御担当医御机下」のような形式で発行されることが多い。ただし,遠くに引っ越す場合など,次に受診するクリニック・病院が決まっていないときは,宛名のない紹介状を使うことが珍しくない。保険適用なので高くない(確か3割負担で800円くらい)し,何らかの事情で転院したい(ドクターと相性が合わないとか,治療方針に納得がいかないとか)場合にも使える手段である。ペインクリニックとは痛みに特化した診療科であり,神経ブロック注射や薬(漢方薬を含む)で痛みを緩和するのが専門である。診察は麻酔科の医師が担当するが,麻酔科医の主戦場は手術麻酔のことが多く,ペインクリニック外来は麻酔科の中でも少数派といってよい。私が検査を受けた大学病院では,当然麻酔科はあるものの,ペインクリニック外来は1ヶ月に2回(週1回隔週)しかない。近隣の総合病院でも,ペインクリニック外来があるところはほとんどないのである。家の近くのペインクリニック(診療所)に電話して経緯を話すが,「腰のMRIを撮っていないんですね・・・。うちにはMRIがないので,MRIを受けてからおいでいただけますか」と断られた。次に,バスで行けるところにあるペインクリニック(診療所)に電話してみたが,「MRIがないので・・・」と同じような回答が返ってきた。もう一件,ペインクリニック(診療所)に問い合わせると,「提携先の病院でMRIを受けていただくことになると思いますが」との条件付きで受け入れ可能,との回答があった。ところがこのクリニックは私が休みの曜日(平日)が休診なのである。かといって,混み合うことがわかっている土曜日に通院するのは避けたいので,いったん保留として,他をあたる。ここまででわかったことは,やはりMRI検査が必須ということである。MRI検査機器を持っているのは大きな病院に限られる。さらにペインクリニック外来をやっているところは少ないのである。何度もインターネットで検索をして,「MRIがあり」,「私の休日に診察があり」,「ペインクリニック外来がある」総合病院を探し当てた。病院に電話をして事情を話すと,麻酔科に転送され「では,来週来て下さい」とOKをいただいた。家から少し遠いが仕方がない。これが麻酔科主治医との出会いであった。
2025.06.30
コメント(0)

それでも,初めての病院に行くのは面倒だし,仕事もなんとかできている・・・,と通院を先延ばしにしていたのだが,しびれが痛みに変わってきた。社員看護師のアイさん(仮名)に相談してみると,「いつもと違うんだから病院行った方がいいです」と受診を勧められた。重い腰を上げて,まずかかりつけ(と言っても2~3年に1回受診する程度)の内科に問い合わせてみると,「その症状であれば,整形外科に行って下さい」とのことだったので,近所の整形外科クリニックを受診した。2021年の7月のことである。医師は問診と触診の結果,「足の甲が冷たいですね。脈動も少し弱い気がします」と言って,薬を処方してくれた。リマプロストアルファデクス(先発品名オパルモン),血流を改善する薬,つまり血行障害との見立てである。しばらく薬を飲んでみたが,症状は改善しない。次第に薬を増量していったが,どうもうまくいかないのである。整形外科の医師は下肢の血管に原因があると考えたようで,大学病院で検査を受けてきてほしい,と循環器内科宛の紹介状を書いてくれた。残暑厳しい9月某日,大学病院の循環器内科に行った。大きな病院のメリットはクリニックにはない医療機器を使った検査を受けられることである。紹介状のとおり循環器内科を受診すると「バージャー病の可能性もありますね」と,下肢血管エコー,足関節上腕血圧比検査を受ける。しかし,「循環器内科的には問題ないんですよねえ。せっかくだから,神経内科にも寄っていってください」と神経内科に院内紹介状を書いてくれた。神経内科に行って,膝蓋腱反射,神経伝導速度検査を受けるものの,「腰椎だと思います」と神経内科医。では,次は整形外科への院内紹介かと思いきや,元の整形外科クリニックに戻ることになった。定期的に通院しているメンタルクリニックで経過を話すと,「うーん,腰のMRIをやった方がいいような気がするけどなあ」と言われるが,整形外科の医師は「腰が原因の可能性は低いです」と検査をしてくれないのである。そうこうしているうちに,痛みがどんどん強くなってきた。最初は両側の足の甲のしびれだったのが,痛みに変わって,運転にも支障が出るようになってしまった。整形外科で痛みがひどくなったことを訴えても,リマプロストアルファデクスとジクロフェナク(痛み止め)を多めに処方されるだけなのだ。循環器内科と神経内科的疾患の可能性は否定されている。血液検査から,糖尿でも肝臓でもないと思われる。しかし,整形外科では検査をしてくれない。時間の経過とともに痛みは悪化するばかりなのだ。そこで,「ペインクリニックという選択肢はありますか?」と整形外科で聞いてみた。すると,「ペインクリニックに行くとしたら,原因を突き止めてからの方がいいですね」とおっしゃる。そんなことを言ってもらっても,検査はしてくれないし,原因がわからないから困っているのである。このまま整形外科にかかっていても薬が増えるだけで埒があかないし,胃腸が弱い人間としては,痛み止め(NSAIDs=ロキソニン,ボルタレン,ポンタールなどは胃腸障害の副作用が出ることがある)を長期間飲みたくないので,整形外科クリニックは見切ることにする。「ペインクリニックに紹介状を出していただけませんか?」と整形外科医にお願いすると,「いいですけど,紹介できるペインクリニックに心当たりがない」(!?)と言う。ますます信頼できなくなって,「では,ペインクリニックはこちらで探しますから,宛先のない紹介状を発行してください」とお願いして,ペインクリニックを探すことになった。このころは,運転中に「痛い!」と声を上げそうになるくらいの痛みになっていた。
2025.06.21
コメント(0)

最後の更新から2年以上も経ってしまった。この間,プライベートでは特段の変化はなかったのだが,事業所では「まともな言葉遣いもできない新人のおじいさん」を指導してストレスをためたり,送迎ができないのに一方的な指示を出してくる管理者に腹を立てたりと,面白くないことが続いた。さらに私を苦しめたのは両足のしびれであった。両足には脊髄からつま先まで神経が伸びており,これを座骨神経と言う。一般的には座骨神経痛=腰痛なのだが,私の場合は広義の座骨神経痛ではあるものの,しびれや痛みは両つま先で,腰の痛みはない。いちいち説明するのが面倒なので,「座骨神経痛なんですよ」と言っていたが,正式な診断名としては「神経障害性疼痛」であった。何回かに分けて,発症から受診・手術,その間の経過・生活などを書いていきたい。両足に異変を感じたのは,2020年の年末であった。寒くなってきてから,やけに足が冷えるのである。両足の甲がかじかむような,しびれるような感じがするのである。初めての感覚だった。昨年までは大丈夫だったのに,加齢による冷え性か男性の更年期障害かと思いつつ,とりあえずタイツを履いて仕事をしていた。このころはしびれがメインで痛みはほとんどなかった。睡眠導入剤をもらっているメンタルクリニックの医師に話すと,「しびれは難しいんですよ。いろいろ検査をやって,ひとつずつ可能性を潰していく除外診断をやるしかないんです」という。足のしびれというと,真っ先に思いくのが糖尿病である。また,肝臓が悪くても同じような症状が出ることもあるらしい。ちょうど3ヶ月後に勤務先の健康診断がある。糖尿や肝臓なら,血液検査に異常が出るだろう。これまで,血糖値や肝臓の数値に異常があったことはないし,気温が上がってくれば良くなるかもしれないと,健康診断の結果を待つことにした。約3週間後に届いた結果を見ると,すべて正常値であった。ここから病院巡りが始まるのである。
2025.06.12
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1