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退院は月曜日だった。盛大な見送りはないが,ナースステーションに「お世話になりました」と挨拶して,キャッシュカードで入院費の支払いをして病院を出た。アプリでタクシーを呼んだタクシーに乗り込み,自宅に戻ってスーツケースを置いてから,待たせておいたタクシーで勤務先に向かう。「おかげさまでなんとか退院してきました」と話をしていると,ナースが寄ってきて「声でわかったけど,最初はどこの修行僧が来たのかと思ったわよ」と笑われた。脊髄刺激装置を植え込んでからリードが固定されるまでの6~8週間は重い物を持ったり,激しい運動が制限される。よって,当面は自宅で静かに療養生活を送ることになる。さて,病院生活について書いてみよう。まずは誰しも気になる食事である。病院のご飯は米飯がほとんどだったが,朝はパン(8枚切り2枚)の日があったり,麺類や炊き込みご飯が出たりした。栄養士さんが工夫したものであろうが,ご多分に漏れず,味付けは控えめだが,決してまずいものではないし出汁の旨味は感じられた。内蔵の病気ではないため食事制限はなく,主食が白米の場合は250gが標準なのだが,おかず力が弱いからご飯が余ってしまう。入院時にご飯のおともや調味料を持って行くのは常識のようにになっているが,今回は持参したふりかけと塩昆布が役に立った。特に塩昆布は白米に良し,汁物に入れて良し,副菜と一緒に良し,ついでに酒の肴にヨシ!(←ダメ)という万能選手なので,個人的にはこれが一推し。ごはんですよ(海苔の佃煮)やフジッコのこんぶの佃煮などの要冷蔵品は,個室入院以外はお勧めしない。塩昆布は日本ハムの郡司裕也選手ばりの優秀なユーティリティープレイヤーである。病院食は1食あたり460円。1日3食で1ヶ月だと約41000円。栄養バランスが調整されていると思えば安いものだが,自炊中心の生活の人だとちょっと高い印象になる。食事によって入院生活の快適性はかなり変わってくるが,私が入院した病院は十分合格点であった。退院後にフードコートでラーメンを食べた。安いラーメンだったが,沁みる味だった。
2026.01.24
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遅まきながら,あけましておめでとうございます。前回の更新から大幅に間隔が開いてしまった。言い訳をしても仕方ないのであるが,体調が悪かったり家事が忙しかったり,ブログよりプライオリティが高いパソコン作業が多かったのである。1週間のサージカルトライアル期間で「効果あり」と判断されたので,ジェネレーターを植え込むことになった。初回の手術の際は患部に電気刺激が来ているかを確認しないといけないので,局所麻酔で医師と話ながらポイントを探っていく必要があったが,今回は既にリードの位置が決まっている(電気刺激が患部に来ることが確認されている)ので,初めから意識がなくても問題ない。今回はお尻(いわゆるほっぺ)にジェネレーターを埋め込む。そして脊髄に入れてあるリードを皮膚の下を通して,ジェネレーターに接続するのである。昨年7月18日のブログに載せたイメージなのだが,手術というより配線工事に近い。主治医に「床下のLANケーブル配線みたいですね」と言ったが,思い切り苦笑された。今回も同じように車イスで手術室に入場し,手術台の上でうつ伏せになる。静脈に針を入れられてから手術室で手術が終わったところまで記憶が飛ぶのだが,今回の手術でどのような麻酔が使われたのか定かでない。全身麻酔は気管挿管による咽頭痛という副作用もあるのだが,吐き気・嘔気という副作用がある。医学用語ではPONVと略するもので,吐き気にとどまらず,実際に嘔吐してしまうこともあると聞いていた。かつて抗うつ剤の副作用や機能性胃腸症(NUD・神経性胃炎)でひどい吐き気に悩まされた経験があるため,2回目の手術前に「できれば副作用で吐き気が出現しにくい麻酔でお願いします」と頼んでおいたのである。実際に術後の吐き気もなかったし,気管挿管された記憶もないし,喉に異変もない。診療明細を見てもよくわからない。主治医に聞けばすぐわかることだけれど,ブログのためにそこまですることもないので真相は闇のままにしておく。手術後はストレッチャーで病室に戻され,脊髄刺激装置の使い方を習熟しつつ,1週間ほど経過観察の入院生活となる。1回目の手術と違って術後の痛みも少なく,回復を待つだけなので精神的にも余裕が出てきた。また,コロナによる移動規制がなくなったので,売店やランドリールームなどにも行けるようになった。新しい病院にはコーヒーショップやコンビニが入っていることもあるが,我が病院にはキヨスクレベルのショボい売店しかない。後日談だが,私が退院後に売店が一時閉鎖になった。張り紙を見ると「店主の体調不良により・・・」と書いてあって,個人経営の売店だったことに驚いた。その後はヤマザキパン系列の店になり,品揃えも少しは良くなったようである。次回がいつになるか判然としないが,入院生活についてのあれこれを書いていく予定である。
2026.01.14
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