As time goes by

As time goes by

2024年02月11日
XML



1990年には1354万であったが、2021年には、823万円となっている。
と、文科省のデータで知ることが出来る。
30年の間に、本、というものの世の中の位置がわかる。

いつも、リクエスト、と称していろんな本を図書館で探すが、
新刊本の場合は、あたしの場合、有難い事に打率80%くらいで、
入手することが出来ている。感謝。
借りる、のが前提であるのでこれを繰り返していると
ははん。何でも手あたり次第に購入、、には至らず、

ちょっと、気になり、調べた。

そんな貸し出し本でも、中には古いものがあって、今回のように

【中古】 満天の星 勇気凛凛ルリの色 / 浅田 次郎 / 講談社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】
みたいに、随分古いものがあって、これは、ウチの図書館の蔵書であった。ラッキー。
(書庫からすぐに出てきたが、この本より前に出版されたシリーズ物2冊は、他の図書館から借りて下さるそうだ)
惜しみつつ、読み進めるが、
中に、著者のスキー歴についての章があって、途端!にあたしの
スキーの思い出が、その文章に絡みつき、
二色(ふたいろ)のねじり飴となり脳が活性化した。

そうそう、ヒッコリー!とか、夜行列車の満員状態!とかである。


先端部に乾燥用の紐の通し穴があって、穴の部分だけ四角丸く抓めるくらいに
飛び出ているアレ。
なんと、子供用で、中古である。父母が、どういうイキサツで、
この中古の子供用のスキー板、(しかも、あたしと3歳違いの弟用、
ということだから、同じ長さでなく、LとMのように微妙にサイズに大小があった。のを、)調達したのかは不明。

当初は、スキー靴はゴム長靴を使用。ほどなく、紐の革靴になった。
立って、手を上げてその手先まで、が適正なスキー板の長さという事で
あたしと弟は、嬉々として、直立し手を掲げたものだ。
母が、板用に袋を作ってくれた。
小学校、6年くらいか、したがって弟は3年生。
明日はスキーに行く、という前夜、、
銀パラ、と呼ぶ滑りをよくするワックスを、熱した鏝でスキー板に塗るのだ。
父がしてくれたが、あたしたちは、そのワックスが硬いまま、
コリコリと板に塗りつけた。
リュックサックには各人用にこの、銀パラを入れる。
板はケースに入れて担ぎ、リュックも担ぎ、夜の明けやらぬ自宅を出発。
阪急石橋駅から、宝塚まで。宝塚でJR(当時は国鉄)に乗り換え、
(同じく当時)キカンシャで、福知山線で、和田山経由八鹿(ようか)まで行く。
八鹿から全但バスで、神鍋山へ。
夕刻までスキー、である。
リフトは禁止で(おそらく予算的な問題だと思う)、ひたすら
ラッセルし、丘を登り、滑る。の繰り返し。
禁止のリフトは1回だけは許されて、最後は上の方まで行って、
「御鉢参り」(火口を一巡り)をして、滑り降りる。
食堂は禁止(これもおそらく予算的な問題と思われる)で、
お昼時は、ゲレンデの隅に3人固まって、お弁当を食べた。
おかずは決まって、牛肉のしぐれ煮で、おむすびだったと思う。竹の皮だ。
滑って、ラッセルで上がる。
父は、これまた人の入っていない斜面に、ジャンプ台を作って、
子供たちにそこを滑らせた。ピヨン、としか飛ばなかったけど
何度もやってると、飛距離が伸びた。
勢いをつけるのを覚えるわけだ。
この、
日帰り神鍋スキーは3年くらい続いたか・・。
合わせて、父の勤め先などのスキーバスで、行くことが多かったのは、
マキノスキー場。
神鍋、マキノ、花背(はなせ)に通う。サンケイバレー(すでにこの名前じゃないかも)などは、ずっと後に出来る。)
そして、、
中学2年の時に初めて、信州に行った。妙高高原である。
3泊ほどしたと思うが、
ヒッコリーの板、締め具、スキー靴などは変わらなかったかしら、、
もう、新しいスキー板になったかしら。。
ただ、各自の持ち物は厳格にそれぞれが持って運ぶのが鉄則だった。

夜明けの(信州には夜行で行く)高原の雪景色、
群青色に明けていく純白の雪原を見たときに、
ふいに、涙が溢れたのを覚えている。本当に美しい自然の景色だった。

乙女の涙。である。

以来幾星霜・・・、あたしは今、後期高齢者である。。
さ、
薪ストーブの火をおこすのだ!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年02月11日 07時11分38秒
コメントを書く
[懐古趣味的生活行為] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

ぼちぼち7203

ぼちぼち7203

お気に入りブログ

バレー本当は好きじ… New! alex99さん

突き出し看板、瓦、… New! トイモイさん

運の良い人悪い人 みらい0614さん

年金の、共済組合の… ポンボさん

クッキーの賞味期限 放浪の達人さん

まちライブラリー月… 塩見直紀(半農半X研究所)さん

コメント新着

ぼちぼち7203 @ Re[1]:思い出さんこんにちは♪(05/27) 放浪の達人さんへ 今日は、書をしておられ…
放浪の達人 @ Re:思い出さんこんにちは♪(05/27) 副業の話、面白そうですね。 僕も最初は公…
ぼちぼち7203 @ Re[1]:ハンコ作成(05/26) 放浪の達人さんへ 篆刻、と言うのですか?…
放浪の達人 @ Re:ハンコ作成(05/26) 篆刻もされるのですね、すごいです。 僕の…
ぼちぼち7203 @ Re[1]:私はパンダを実際に見たことがない(03/31) ノーテンさんへ コメントありがとうござい…
ノーテン@ Re:私はパンダを実際に見たことがない(03/31) 図書名:「老いの失敗学」―80歳からの人…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: