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私には同じ傾向の作品をまとめて観るとか読むという性癖はありません。むしろ雑食の快感を愉しむ方です。もし毛色の近いものが立て続けに並んだとしても、それは偶然です。 最近家で観た映画はどちらも民族内の対立を描いたものです。しかもそのいずれの場合も、現在にまでその影響をまだ色濃く残している点では共通しています。けれども、片や歴史をリアルに、片やファンタジーの味付けで寓話化したものなので、観終わった後の印象は相当違います。 その二つの映画とは、「麦の穂をゆらす風」と、「トンマッコルへようこそ」です。「麦の穂・・・」の方は、少し前に「マイケル・コリンズ」を観ていたので、複雑な事情もよく飲み込めました。独立への足がかりのためには不平等な条約でも妥協して受け入れるのか、それとも完全な独立を勝ち取るために仲間のさらなる犠牲を覚悟で戦い続けるのか。こういう映画を観ていると、自分が当事者だったらどちらを選択するだろうといつも苦しくなってしまいます。つまり、彼らも常に苦衷の選択を強いられながら歴史を作って行ったということですね。「トンマッコル・・・」の方では、韓国映画恐るべしの感をいよいよ強くしました。笑わせながら戦争(朝鮮戦争なので、戦争一般とはニュアンスが異なりますが)の愚かさを観る者の心に訴えるその間合いのテクニックに脱帽です!麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション(DVD) ◆20%OFF!
2007年10月31日
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特に猫好きでもないけれど、猫の出て来るドキュメンタリー映画を観ました。可愛い猫ちゃん! 猫好きの人には堪らないだろうな。 ミリキタニって何者? 三力谷と書いて、れっきとした日本人(カリフォルニア生まれの日系二世)です。ニューヨークの路上生活者。でも天才アーティストでもあるのです。 詳しくはサイトを見てもらった方が早いですね。同じ日本人として、外国でその才能を誰からも認められ愛されている人を見ると、無条件に嬉しくなります。でも、彼の絵は本当に個性的で魅力的なんです。 才能豊かな人に限って欲や野心のために人品が卑しくなることがありますが、彼にはそんなところがなく、反骨・不屈の精神が小気味いいのです。 そのうち彼の個展が日本で開かれることを期待しております。
2007年10月29日
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新しい手帳を買った。無論来年用のものである。仕事から撤退したので、日に二件の予定が書き込めれば用は足りる。余白が多いのはかえって辛い。あと、日曜が左にないと私は不安でならぬ。 手帳の宣伝をしても始まらないが、高橋のリベルデュオという商品がお気に入りである。 買って来て最初に記入したのは孫の誕生日である。遺憾ながら、今年はすっかり失念していて、面目ないことこの上なかった。来月からの予定を書き込んでいく。相変わらず、音楽会と落語会がひしめいているが、奥さんの身体が運転に耐えられなくなったら家からほとんど出られなくなることを思えば、それもまた仕方あるまい。 予定を多く遺したままいつか命果てる時が来るのだろうが、それよりも未完でもいいから自分の手でこの世に何か遺せぬかと思いあぐねる昨今ではある。(文章の勢いに乗って書いていたらこんなものになっただけで、別に予感めいたものがあるわけでも何でもありません)
2007年10月27日
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勇壮な太鼓台(布団太鼓) 今日は地元の秋祭り。小学生の頃は祭が近づくと、学校から帰るや友だち連中と日が暮れまで太鼓を叩いていたものです。中学時代は、本番の宮入りを見に出掛けるだけとなり、高校時代はテストの時期とぶつかっていて悠長に見に行ってる場合ではなくなりました。それよりも太鼓の音がうるさく、勉強にも仮眠にも差し支えるのでした。 その後、青年団や保存会に関わって来なかったので、結局、宮入りで太鼓を叩く栄誉はついに得られませんでしたが、それでも祭の日が近づいて太鼓の音がそこここで聞こえ出すと、子どもの頃のあの居ても立ってもいられないモゾモゾ感が思い出されます。 我が次男は高校時代、友だちに誘われて、太鼓台を担いでおりました。仲間内でトラブルがあったようで、今は足を洗っております。
2007年10月16日
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きのうは奈良で開催しているシャガール展に行って来ました。シャガールは私には例外的な画家で、苦手というのでもなく、好きというのでもなく、もちろん嫌いというのでもありません。シャガールには熱烈なファンもいるようですが、私は知らん顔して通り過ぎることの出来る数少ない有名画家の一人です。 稚拙な感じの素朴さや独特の色使いには惹かれますが、どうもそれ以上に波長が合うということはないようです。芸術作品の好き嫌いは、人間や食べ物の場合と同じく、理屈ではありませんから、理由は尋ねないで下さいね。 美術館に入る前に、例の名曲喫茶に行ってみたいと奥さんが言うので、連れて行きました。先客のリクエスト曲が終わるのを待って、ベートーヴェンの七重奏曲をかけてもらいました。シャガールの前に聴く曲としてはちょっとミスマッチだったかも。メシアンにでもすれば良かったかな。
2007年10月13日
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隠居の身の私には3連休もゴールデンウィークもありませんが、世間様のこの3連休、どうやら天候のよいのは日曜までとの予報が出ていました。(月曜の今日は雨が降ってます) 半年前から京都の僻地に単身赴任を余儀なくされている友人から、土曜日いきなり「明日、春日原始林、歩きに行こ」と連絡が入りました。実は先週会った時、「そのうち又行こう」と言って別れたのですが、「そのうち」が永遠に来なくなるような気がした彼は、急遽ふたりの友人に電話をかけたのです。 上方落語「宿屋仇(やどやがたき)」で、宿屋の番頭に「お連れさんは何人様で?」と聞かれ、「わいらか、わいら、しじゅうさんにんやで」と答え、43人と誤解される場面がありますが、私の仲間もそれこそ「始終3人」で行動しております。 単身赴任のK君は、もともと色々の持病もちですが、最近新たに、喉頭癌(すぐにポリープと判明)、SAS(睡眠時無呼吸症候群)、狭心症などと医者から言われ、かなり精神的にも落ち込んだ様子。けっこうストレスのたまる仕事をしているのは事実ですが・・・ それはさておき、昨日歩いた所はすでに何度か歩いていますが、ハイキングガイドなどにもあまり詳しく紹介されていないのが幸いして、いつも行きあう人は少ないです。すぐ近くに見え隠れしている柳生街道は賑わっておりますが。 ゆっくり歩いて3時間ぐらいの行程です。終点は若草山の頂上付近、もしくは東大寺の奥の方(もちろんここを起点にしても問題ありません)。あとはだらだらと奈良の町中へと下りて来ます。遅い昼食をとって、仕上げは喫茶店へ。K君は酒を一滴も飲まないので、夜遅くまで一緒に居ることはまずありません。(何と健康的で面白くない付き合い!) 私にとってこの日一番の収穫は、初めて入った喫茶店が名曲喫茶であったこと。大阪にはかつて有名な名曲喫茶店が複数ありましたが、今私が知るかぎりでは一軒もありません。それが、私のよく来る奈良にあったなんて! 聞けば30年も続いた店らしい。CDは殆ど置かずレコードを聴かせてくれるのがまた嬉しい。 折角だからとK君にリクエストさせたらフォーレのレクイエムが聴きたいだと。最近読んだ本に良い曲だとあったのでぜひ聴いてみたいとのこと。周りのお客さん、湿っぽい曲かけてすみませんでしたね。 夜、彼からのメールで。「当分はどうにか生きて行けそうです」とあったので、まずは一安心。自宅から通える所に異動希望出しているとのことなので、一日も早く実現するように祈っております。※ 原始林の写真を撮って来るのを忘れましたので、記事とは関係のない季節の花の写真でお赦し願います。
2007年10月08日
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めったに来客のない我が家に、珍しく教え子が訪ねて来てくれました。20年ほど前に卒業した男の子で、卒業して何年か目にも高校時代いっしょに新聞部だった仲間たちと一度遊びに来てくれたことがありました。 6年ほど前、結婚の際の仲人を頼まれたこともありますが、妻と離婚したかするかの渦中だったのでお断りしました。このたび彼がやって来たのは、自分の離婚の報告のためでした。 直接の理由は奥さんの鬱病だそうですが、聞いてみるといろいろ複雑なものが絡み合っています。哀れなのは4歳のそれはそれは可愛らしい娘さんとの別れ。私も経験があるのでわかりますが、嫁に出す時の寂しさとは恐らくまた違った身を切られるような傷みが父娘の離別にはつきまとうようで、時間が癒してくれるとは言え、ここ数週間、数ヶ月を耐えて乗り越えて欲しいと思います。 以前から小説のようなものを書きたかったようで、暫くは文学論に花を咲かせておりました。プロでないから却って出来るアドバイスというのもあろうとあれこれヒントになりそうな話をして聞かせました。対象は彼だけでなく、むしろ自分に向けて話しているのでありました。 あっという間の5時間。その間ずっと飲食のもてなしをしてくれていた奥さんに感謝です。
2007年10月06日
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