うーやん★テレビドラマ

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七子と七雄★★★★★

七子(蒼井優さん)は一人で昼も空を見ている高校生だ。同級の男子野沢マサオにデートを申し込まれるが、学校を抜け出して駆ける。そして行き止まりにぶつかり叫ぶ。父が死んで7年経った、七子は自閉したのだ。母君江(石田ゆりさん)と二人で食事する時、母は七子に名古屋の弟の七生(知念侑李くん)を引き取るという。回想シーンで、父の葬式シーンだ。父の愛人が同居している男を刺して拘置所にいる。そこで七生は施設にいるので、引き取ると言う。七子は何で今更と言う。父は出張でいないと聞かされたのに、突然知らない女(野村真美さん)の所で死んだ。 七子「とうさんは裏切った、かあさんも怨んでいると思った」。母「子供に罪はない、決めた」。七子「私は、絶対いや」。 母は強引で次の日曜日に七生はやって来た。炭シャンプーのダンボールを持って七生はやって来た。七子はまっすぐに走り出した、そして、いつもの生け垣でぶつかり、座り込む。 これが七子の心の壁を表しているのだろう 。そして夜バス停で座っていると、男の子の声が聞こえる。七生「ななちゃんですか、僕七生と言います」としっかり挨拶する。七子「馬鹿みたい」と言いながら帰る。七生は何でも自分でやってしまう「明るく無邪気でしっかりものだ」と君江は驚く。朝食も目玉焼きなのに、「こんなに」と驚く。七子「ななちゃんはやめて」。七生「僕はお喋りで、いつも叱られる」と大人みたいに明るく丁寧だ。
学校で七子は当てられるが、七子「私、受験しません」と答える。同級の野沢マサオ「お前損している、周りに少し合わせれば、楽勝だろう」。七子「マサオ君にそんな事言われる筋合いはない」。君江の職場のタクシーまで、七生が来て、職場の同僚にも「家族が増えただけ」と君江は答える。会社の社長が来たが、 君江は突然倒れる 。過労だというが、入院が長くなる。七子は見舞いに駆けつける。君江は七生のことを頼む。七子は施設に帰さないかと言う。七生は食事もつくれる。七子の味はまずい。肉じゃができた。七生は失敗だと言うが、まずくはない。二人の奇妙な生活が始まった。七生はお喋りで話しかける。ウザイので、テレビを付けると、ニュースで9歳の子供の自殺が流れる。七子「小さい癖に自殺なんて」。七生「分かるよ、朝起きて、宿題をやっていないことに気づいたんだ、体操服忘れたのかな」。七子「そんなことで死ぬわけない」。 七生「死ぬさ、小さいからショックは体中に回る、僕もさっき肉じゃ失敗したとき、死にたくなった」。七子「肉じゃよりも、あんたには死にたくなること、たくさんあるんじゃない」。七生は沈黙して「それって、母親が人を刺して、拘置所にいること、愛人の子って虐められてきたこと、そんなことは死にたくなる事じゃない、僕が解決する必要がないことだ」 。
七生の母は反省していない。そして七生が学校に行き、自己ピアールを頼まれる。 七生「皆が興味があることを話します、期間限定だけど僕の母は二人います、一人は病院、一人は人を刺して拘置所にいます、どちらが本当の母親か、僕の日頃の行動を見れば分かります」と大胆な発言だ 。皆は動揺する。 校長は天野静雄さんですね、中学日記見ていましたよ 七生「皆、僕の家の事興味ある、隠そうとすると疲れる、大丈夫だ、明かな弱点を掲げると、皆は虐めない、小学生も同情するのは好きだ」。七子「そうか、いつも計算しているのだ、分かった、どうして嫌いか、お父さんを盗んだ女の子供ばかりでなく、そういうわざとらしさよ、あんたは周りに気に入られることを考えている、どうやれば可愛がられるか知っている」 。七生「悪い? 七子も考えないの」。七子「人に弱み見せない」。七生「それはいけない、自分の弱点を見せることで、向こうが安心する」。七子「子供らしくない、吐き気する」。七子は母の病院に行き、話す。七生はななちゃんに優しくしてもらっているとしか話さない。母の入院は長引くようだ。君江「あの子は家族になりたくて一所懸命だ」。七子「かあさんはあの子本当に可愛いの」。 君江「あの子の腕に痣がある、何があったか分からないが、あの子は色々見て大人みたいに分かっている、優しくしてあげて、あんただけでも、今日で18になったんだから」。そして母はプレゼントの箱を出す。しかし、中味はなかった 。君江「中味は来年一緒に」。 この空のプレゼントは、物ではない、大事な最後のプレゼントだったのです 。
拘置所で母に塩見三省さんが面談しています。塩見「男は七生に暴力を振るって、それを庇って男を刺した」。母「勝手な女で、子供を産んで、男を刺した、この様です、七生も私のことを母親と思っていない、会いに来たくないと、男の子が言ったんです」。七生は雲を見ている。それから4日口を聞かなかった。夕食を作っていて、調味料を七子がこぼし、七生が拭く。その時に話し出した七子「不器用だと思っているのでしょう」。七生「ちょっと」。辛いおかずを美味しいと食べる。その夜、口が渇き七子が目を覚まし水を飲もうとする。そこに七生がいた。何かを隠している。 それは七子の誕生祝いのケーキだった。 七子「堂々と食べればいいのに」。机の下に隠していた、ちょうど喧嘩していたから出せなかった。今は捨てるタイミングがなくなった。七生「ななちゃん、嫌いでしょう」。七子「私食べる、大丈夫」。七生「食中毒で死んじゃうよ」。七子は腐っているが食べる。本当に七子は嬉しかったのだ。自分を祝福してくれる家族がいたのだ、七子はお喋りになる。 ただ、腐ったケーキは食べない方が良いです。 七子「初めて七生を愛しいと思った」。そして寝ている七生の腕を見ると、母と一緒に居た 男に殴られた痣があった。七生「僕が悪い、好きになれなくて、返事をしなかったから」。七子「それで、あんたのかあさんは、男を・・・七生、あんたは良い子だよ、良い子じゃないわけない」。 初めて兄弟として心が通う時でした。感動しました。
七生は母に面会に行く。母「太ったじゃない、君江さん入院したけど、いい子にしているんだよ」。七生「うん」。七生は花を買って、君江の病室へ行く。しかし、君江と社長が話していた。社長は「何であの子を引き取ったんだ、1年も前から病気を知って、一人で耐えていたなんて」と聞く。君江「社長にはいつか話すつもりだったが、こんなに早いとは、七生は我が儘ですが、このままで」。社長「病気のことはななちゃんに言わないと」。七生は会わずに帰る。七生は嫌いなオレンジ色の空を見て、喪失を予感したのだ。そして、君江の病気は悪い病気みたいだと告げる。七子は雨の中を走って病室に行く。七子「私に隠さないで」。君江「今度の日曜日一泊してみたらって」。 退院と言うが外泊ですよね 。次の日曜日親子で滝を見て山に登る。君江はタクシー運転手だ。
そしてロープウェイに乗る。父はここで役場の職員で働いていたのだ。君江はお客だった。不器用に説明してくれた。伊勢湾です、鈴鹿山脈です、奈良の都もあります。おとうさんは「麓にいると見えないが、上がってくると見えるのです」と言っていた。おとうさんは始めた事業が面白いように売れたから、役場を辞めたのだ。炭石鹸だ、それを持って遠くの町まで行くようになった。それで、本当に遠くへ行っちゃった。七生「怨んだでしょう、とうさんと、かあさんと、僕を」。君江「そうだね、怨んだ」。七子「もういいよ、やめよう」。 君江「内緒にしていたが。とうさんを怨むたび、ここに登った、下の景色が小さく見えると、厭な気持ちがちっぽけに見えた、それにあの人も思い出せる」。泣く母だ。夕方の空に虹が架かる。君江「あの人は虹が好きだった」。七生「だから、七とい次をななちゃんにも、僕にもつけたんだ」。君江「そうなのかもしれない、あの人、二人を半分ずつ裏切った父親だけど許してあげて、もう一度人を信じて生きて」と二人をだきしめる 。
母は病状が急変して亡くなった。葬式が行われる 。参列者は、あんな子を預かって寿命を縮めたとか言われる。七子は七生の手をしっかり握りしめる。七生は名古屋の施設に戻ることになった。七子は部屋に閉じこもっている。そんな時、マサオがやってくるが、社長が来て七子について話す。「七子は泣けない、小さいときに大好きな人に裏切られて、裏切られるのが怖くて、心を閉ざした、だから悲しみを外に出せない、貯めてしまう」。夜、七子が寝ていると、七生がやって来た。七生「戻ってきた、手紙を置いてきた」。七子「眠れなかった」。 七生「旅に出よう、これからまっすぐ」。二人は手を繋いで走る。いつも七子が走っている道だ。石垣にぶつかる。それでも倒木を梯子代わりにして乗りこえる 。そこは人の家だ、鶏や犬の鳴かれるが、勢いで走る。七子は笑い出す。七子「あんたとなら、何処でも行けそうだ」。七生「いけるよ、海にいったりして」。七子は立ち止まり、急に泣く。七子「涙が勝手に出てきてしまう、今、色んな事が分かった、母さんの気持ち、かあさんがあんたを引き取った訳、かあさんはあんたを私の傍に残してくれた、私のために」。涙が止まらない。 七子は泣くことが出来るようになった、悲しみを表現できるようになった。母が家族を残し、一人ではないことを示してくれたのだ 。

(中略)


字数オーバーです 続きは   うーやん★ドラマ


とにかく蒼井優さんが良かった。素顔で演技しているし、初々しいよ。身の丈ほどの多感な少女を演じている。田舎だからか、今時でなく、古風な感じだ。いいな、青春だ。しかし、辛く厳しい人生だな。七子には厳しすぎる。それを分かっているから、残りの命少ない母は最後のプレゼントをした。ラストプレゼントは空の箱だが、家族というもの、許すという気持ちだったんだ。それはこれから七子が生きていくためには一番大切なことだったんだ。石田ゆりさんが全く病人には見えないことや、社長さんがとても親切なことなどは、短編ドラマとしては許容範囲内ですね。しかし、七生君の大人ぶりと悲しげな可愛らしさには参りました。ありえないと思う人は多いでしょうが、ドラマとして考えれば成立する気がしました。最近の子役はどうして、こんなにも上手いのだ。とにかく蒼井優さんの魅力で★5つ付けました、馬鹿です。

【原作】瀬尾まいこ     【脚本】相良敦子  【音楽】久石譲
【出演】蒼井優、知念侑李、石田えり、野村真美  NHK名古屋の制作





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Last updated  2005.01.11 03:01:36 コメントを書く


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