未完成のブログ

未完成のブログ

Jan 1, 2013
XML
カテゴリ: オリジナル
木城二郎





白峰吹雪

白峰吹雪:ある条件で髪と目の色が変わる。運動神経は抜群。


VAMPIRE-EYE第六話「木城蓮也」

「白峰さん、マスドバーガーであれだけの騒ぎがあったのに店の外は静かだったよね」

「これも後始末人のおかげよ。彼らがいなければ世間はとっくに混乱してるわ」

「そうなんだ」

「彼らは戦闘に参加しないけれど情報操作や後片付けその他の面倒を引き受けてくれるか

ら、わたしや紫蓮さん執行人は戦闘に集中できるの」

「もし…一般人の目の前で奴らに誰かが殺されたら?」



る。もし目撃者が動画か何かを撮っていてインターネットに上げても捏造説をでっち上げ

、嘘の証拠をあげて風化させる」

「そこまでするんだ」

「そうよ。で、一番厄介なのはさっきの土蜘蛛のように人間になりきってる者。下手にこ

ちらからは手を出せないし放っておくと被害は拡大していく。インターネットが普及する

前の時代は暗殺で済ませることもあった。今はそれもままならない」

「人間社会が発展したことで奴らを始末しにくくなったと…」

「ええ、都心部では監視カメラも多い。派手なことは中々できないわ」

電動クロスバイクで20分ほど走り、14時すぎに木城家に到着した。

軽いけがだったが吹雪と紫蓮に手当を勧められその後自室に入った。吹雪は居間に入り紫

蓮と土蜘蛛や教会の事ついて話を始めた。



がした、何かが割れる音だ。吹雪と二郎は庭に駆け込んだ。

そこには真剣を手にした兄・蓮也と物置の横に倒れている父・紫蓮の姿があった。

「親父!兄貴!!」

「来るな…二郎…」

紫蓮の胸からは血が流れていた。



兄・蓮也の肩を掴む二郎、振り向いた蓮也の顔を見て二郎は血の気が引いた。

「アアアアアアア…」

完全に正気を失っていた。目は濁り、不気味な笑みを浮かべている。

「あ、兄貴…まさか親父を斬ったんじゃ」

「…二郎、いいぞーこの力は…」

血が滴る刀を舐める蓮也、みるみるうちに髪が銀色になっていく目が赤くなる犬歯が伸び

る。マスドバーガーで吹雪が小瓶を口にした時と同じ変化が起きていた。

「木城くん!離れて!!」

吹雪が飛び出す。太刀を抜いて蓮也の前に立つ。

「あんたか、白峰のお嬢さん。しかし自分で体験してみて解ったよ、この力は最高だな」

「……蓮也さん、何故その姿に?いったい誰が」

「兄貴!どうしちまったんだよ!!教会に入るんじゃなかったのかよっ!」

刀を振り回す蓮也、あまりの高速に鉢が飛んでいるかのような風切り音が鳴る。

「なったばかりでこの力!馴染めば一体どれほどのものになるというのか!」

蓮也の体からは陽炎のようなものが上がっていた。

「兄貴!!」

両肩を掴む二郎、蓮也の目には二郎は映っていない、吹雪を見つめている。

「離せよ二郎、今の俺の力ならお前の腕くらい簡単にねじり切れるんだぜ?」

「どうしちまったんだよ!あんなに優しくていつもニコニコしてた兄貴はどこに行ってし

まったんだよ!」

その言葉を聞いて蓮也は笑い出す。

「ハハハハハハッ!優しいだと?ニコニコしてただと?そんなもの人間の世界でうまくや

っていくための仮面だ!本当の俺はな二郎、強さに憧れ気に食わない奴はブチのめしてや

りたいと常に考えていたんだよ。親父の強さに憧れてた。そして世の中のゴミども、サイ

バネ改造のクソ野郎や暴力団、犯罪組織を思うがままめちゃくちゃにしてやりたいと思っ

てたんだ!そしてつい先ほどこの力が手に入った!!」

「兄貴…」

「もう遠慮することはない、思う存分ゴミ糞共を斬り刻んでやる!!邪魔をするなら親父

も二郎も斬り捨てる!」

二郎を突き飛ばす蓮也、勢いよく物置に叩きつけられる。蓮也は吹雪の方を向き刀を下段

に構える。

「そこを退いてもらおうか?…と言っても無理なんだろう?」

「ええ、あなたを通すわけには行かない」

吹雪が立ちふさがった。太刀を右上段に構えている。

「力を開放しなくていいのか?」

「余計な心配よ」

「ならば行くぞ!」

飛び込みながら突きを放つ蓮也、後ろに飛んで避ける吹雪。左手を狙って立ちを振り下ろ

す。蓮也は左手を刀から離してそれを躱す。蓮也はそのまま右手に持った刀を引いて吹雪

の足を狙う、それを半身で躱す吹雪。お互い刀を衝突させず斬撃と回避の応酬を繰り広げ

る。相手を己の腕力でねじ伏せる自信がない場合、受けをしくじって指や腕を失うリスク

がある場合、真剣を真剣で受けるのは避けるべきだと言うことはお互い知っていた。受け

を主体とする流派もあるがそれはあくまで対人を想定とされてる為この場合は当てはまら

ない。

「軽い!体が軽い!!どこまで刀を速く触れるのか!」

蓮也は切り返しの速さ、体全体を使っての剣を振るう。火の神流の動きで吹雪を攻撃して

いる。対する吹雪は足さばき、体重移動、攻防一体の動きで蓮也を相手にする。

「火の神流…疾風連撃!」

高速の二連撃が吹雪を襲う、僅かに腕をかすめた。

「!?」

かすめた箇所が燃え上がる。傷が焼かれた。

「この…力は!」

「よーく知ってるだろう?白峰の次女さんよ!」

一瞬の隙が出来たのを蓮也は見逃さなかった。

「火の神流…烈風連撃!」

右袈裟、左袈裟、真っ向、胴抜きの四連続を一気に放つ大技が吹雪を襲った。

「うぁ…」

最初の三撃はなんとか回避できたが最後の胴抜きは受けてしまった。吹雪の脇腹から炎が

上がる。そのまま膝をついて地面に伏す。

「クククク…この力! さて俺は行かせてもらう…」

刀を鞘に納める蓮也、その姿を見て二郎が立ち上がる、父・紫蓮を立ち上がらせる。

「兄貴…」

「蓮也…」

「二人共、家族ということで殺さないでおく。だが次にあったとき邪魔をするなら容赦は

しない」

「兄貴いいいい!」

二郎は紫蓮の仕込み傘を持って突進する。

「火の神流、疾風連撃!」

「甘いな」

抜き打ちで迎え撃つ蓮也、二郎の右腕が宙に飛ぶ。

「うあああああああああっ…」

「これで懲りたか?すぐに血を止めれば死にはしない。だが何故だ二郎、この俺に勝てる

とは思ってなかったろ?」

「うあああああああ…はぁ…はぁ…このまま黙って…行かせられるハズがないだろう!」

「ふふふふ…お前のそういうところ嫌いじゃなかった、じゃあな」

踵を返す蓮也、二郎の腕を拾い、血を舐めて刀を鞘に納める。

「蓮也…俺は育て方を間違ったのか…」

紫蓮が血の滲んだ胸を押さえて言う。

「間違っちゃいないさ。だが親父は理想過ぎた、超えるには高すぎる壁だった、今度は不

意打ちではなく全力でやり合いたいな」

去っていく蓮也、庭には脇腹を切られ地面に伏す吹雪、片手を失った二郎、胸を刺された

紫蓮が残された。紫蓮と二郎は教会の経営する病院に運ばれ、吹雪は自力で立ち上がり応

急手当をして帰っていった。

続く





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 19, 2013 09:51:12 PM
コメントを書く
[オリジナル] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Free Space

Profile

長月(ながつき)

長月(ながつき)

Calendar

Archives

Oct , 2026
Sep , 2026
Aug , 2026
Jul , 2026
Jun , 2026
May , 2026
Apr , 2026
Mar , 2026
Feb , 2026
Jan , 2026

Comments

長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

Favorite Blog

まだ登録されていません

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: