未完成のブログ

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Sep 6, 2015
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カテゴリ: Fallout:NewVegas
カサンドラ2





FalloutNewvegas113話「ファインドカラー8ドッグ」

ヴァンはモハビに戻るとそのままディバイドに行くことを決心した。自分のことを知るというユリシーズと名乗った男はそこにいる。仕事に追われ、こなすだけの人間になりつつあった。だが、もう一度原点に戻り自分が何者かを知る為に行動を起こす気になった。
知らなくて良いかもしれない知って絶望するかもしれない。一瞬そう考えたが前に進むにはそれが一番だと感じたのだ。たとえ記憶が戻らなくても知ることが大事だと。


 ヴァンがザイオンへと旅立った頃、BOSのバンカーの外で待機していたラウルはカサンドラが戻ってことない事を気にかけバンカーに足を踏み入れた。

「ボス、いるなら返事をしてくれ…年寄りに心配かけさせないでくれ」

 ラウルはバンカー内の異様な空気を感じ取っていた。44マグナムの弾を確認し足音を殺しながら進んでいく。シエラマドレのラジオ放送は消えていた。

「あれは…」

 通路に光るものを発見した。カサンドラの銀のピアスであった。ラウルは周囲を注意深く調べるも通路や扉は見つからなかった。



 ラウルは普段上げないような大声を発した。バンカーに響き渡る彼の声、返すものはなく換気扇の音だけが彼の耳に届いている。ラウルは用心深くバンカーから出るとイリオス号に向かい無線を手に取る。ボニースプリングス農場で待つダーモットとベロニカにカサンドラの行方不明を知らせる為に。

「こちらラウル…ダーモット、ベロニカ、いるか?大変だ、ボスが姿を消した」

『こちらベロニカ、ダーモットは今セキュリティシステムのメンテナンスをしているわ。それでカサンドラが行方不明?どういう状況なのか簡単に説明して』

 ラウルはシエラマドレのラジオ放送を追ってBOSのバンカーにたどり着き、そこで起きた事を話した。

『…分かったすぐにそちらに行くわ。ラウル、車で待機していて、バンカーにはもう入らない方がいいわ。たとえラジオ放送が再開されても我慢して、サイドカーで行けばそんなにかからないから』

「わかった待ってるよ」

『ダーモットには悪いけど待っててもらうわ。BOSは私の分野だし何より農場をほっぽり出すわけにはいかないしね』

「ああ」

 ラウルは静かに無線機の置くとイリオス号のシートに座り込んだ。なぜ自分はあの時カサンドラから目を離さずに見てなかったのかと後悔した。



 カサンドラはシエラマドレの入り組んだ狭い路地を歩いていた。街に充満している赤い毒雲を避け、首輪が反応する電波を発生するスピーカーの場所を避けながらホログラムの老人の指示で警察署に向かっていた。

「人の気配が全くしないわね…それにこの首輪…」



「(絶対に絶望なんてしてやるものか!あのクソジジイを引きずり出して報復してやる!ついでにお宝もいただくわ!!)」

 毒雲をやり過ごしながら進んでいると、人間のものとは思えない野獣めいた唸り声が聞こえてきた。カサンドラはホロライフルを構える。前方の階段の影から飛び出したのはガスマスクを装着した潜水服を思わせるものを着た人型の何かだった。手には怪しい光を放つナイフを身長ほどもある棒にくくりつけた武器。カサンドラのホロライフルを警戒している。


『その辺りにはゴースト・ピープルがいるだろう。この街の住民の成れの果てだ。気をつけろ、奴らはそう簡単に殺せない。警察署に居るスーパーミュータントを連れ出すまでは無駄な戦闘は避けやり過ごすのが一番だ』

 首輪から声がする。カサンドラに首輪を取り付けた張本人の老人は首輪から位置情報を得ている。

「(ふん、やり過ごせる状況じゃないのよね。やるしかないわ)」



「ギアアアアアアアアアアアアア…」

 ゴースト・ピープルが悲鳴を上げる。体を痙攣させ仰向けに倒れた。

「このホロライフルって武器どんな原理か知らないけど強力ね」

 カサンドラはゴースト・ピープルが沈黙したのを確認し階段を上がって行く。階段を上りきった時、後ろから気配を感じ振り向くと倒したはずのゴースト・ピープルが起き上がっていた。

「こう言う事なのね。そう簡単に死なないって言っても不死身じゃないでしょうね」

 カサンドラはホロライフルでゴースト・ピープルを撃つ。倒れたところでナイフのついた棒を取り上げそれをゴースト・ピープルの首に振り下ろした。軽々と首を切断し地面に食い込む刃。カサンドラはナイフのあまりの切れ味に驚いた。

「何このナイフ…恐ろしい切れ味なんだけど刃は一つもこぼれてない。手入れされてるようにも見えないのに曇ってないしサビも無い。何で出来てるのかしら」

カサンドラは棒に取り付けられた余計な装飾品を取り外してブレの無いように棒の軸とナイフの柄を調整した。

「うん、これで良しと。ナイフスピアとでも名付けよ」

 カサンドラはゴースト・ピープルの首を蹴飛ばし、ナイフスピアで槍術の型を決める。ナイフスピアの重さ、重心、長さを確かめていく。

「槍術なんてVaultに居た時以来だけど…体は忘れてないわね」

 更に型を決めていくカサンドラ。

「ホロライフルの弾が少なくて不安だったけどこれでなんとかなりそう………早速次のがお出ましって訳ね」

毒雲が立ち込める建物の影からゴースト・ピープルが飛び出した。右手にはベアトラップが鎖で巻きつけられている。

「シュラアアアアアアアアアアア…」

「把ッ!!」

 右手を振り上げて飛びかかってきたゴースト・ピープルをナイフスピアで迎え撃つ。左手を棒に添え右手で送り出す。同時に右足で地面を蹴り左足を踏み出す。ナイフスピアは風切り音を鳴らしゴースト・ピープルの喉に突き刺さった。

「ゴボボボボー…」

 ナイフスピアを抜いたカサンドラは体を反転させてナイフスピアの柄で横薙ぎに殴りつける。転倒したゴースト・ピープルを踏みつけナイフスピアを振り下ろして首を刎ねる。

「いけるわね数で押されたらまずいけど。首を刎ねたら起き上がってくる様子もないし」

カサンドラはホロライフルを背負いナイフスピアを手に警察署に向かう。

―老人はシエラマドレの一室でモニターに表示された地図のマーカーを眺めていた。老人の声はシエラマドレ中のスピーカーを利用して発せられている。首輪爆弾を取り付けた者への指示はスピーカーを利用していた。

「ふん、今度の奴はCircle of Steelの連中より使えるといいがな…」

『私とエリヤ様がいればシエラマドレ攻略などたやすいと思うのですが』

「それでは駄目なのだ。シエラマドレには舞台に上がる役者が必要なのだよ。脚本家演出家は舞台に上がるものではない」

エリヤと呼ばれた老人が話しているのは背後にあるバトルスーツであった。

『これは失礼しました』

バトルスーツは若い女性の声でそう言った。

「シエラマドレ・カジノは厄介なことにオープニングセレモニーを行わなくてはならないのだ。強行突入したところでその機能は全て解放されない。私はあそこにあるものの全てを手に入れたいのだ。その為にお前を作った」

『廃棄寸前だったステルススーツの私を拾っていただき更にパワーアーマーと融合させて機能まで大幅にアップさせてもらって感謝の言葉もありません。エリヤ様に出会わなければ私はあのままビッグマウンテンで朽ちていたことでしょう』

「ビッグマウンテンにはまだまだ得るものがあった。シエラマドレの秘密を解明しモハビをホロ軍団と毒雲で支配した後もう一度あそこに行く。今度こそビッグマウンテンを丸ごと手に入れる」

『それは良い考えですね。私が崩壊するその時までお供いたします』

「あの女が警察署にたどり着いたようだ。スピーカーと首輪の関連を教えといてやるか」

 ホロライフルを肩から下げ、ナイフスピアを手にカサンドラは警察署の扉を注意深く開けた。薄暗い警察署を見渡す。ゴースト・ピープルの姿は無い。ゆっくりと足音を殺しながら進むと突然首輪が高音で鳴り始めた。

「ちょっ…」

 カサンドラは首輪の音に危機を感じその場から飛び下がった。首輪の音は止んだ。

『その首輪はシエラマドレのラジオ、スピーカーの発する周波数に影響されるようだ。私も予想だにしなかった。近づかなければ首輪が爆発することもない。任務の障害と感じたなら自分で対処してもらうしかない』

 警察署にエリヤの声が響く。カサンドラは目の前のラジオをホロライフルで粉砕した。

「まったく…周波数に影響されるって分かったのなら改良すればいいのに。本気で計画を進めたいのならそのくらいするべきだわ」

 カサンドラは大きくため息をついた。

「こっちの声は聞こえないのに毒づいても仕方ないわね」

 暗さに目が慣れてきたカサンドラ。フロアー正面に大きな檻が見えた。ゆっくりと近づいていくと檻の中には青い肌の巨体が見えた。更に近づくと首輪から音が鳴り始める。

「また…今度はどこにスピーカーが」

 下がるカサンドラ。檻から離れた位置で青い肌の巨体に声をかける。

「ねぇ、聞こえる?」

「………」

「噴水の所に老人にあんたを探せって言われたんだけど…この警察署にミュータントはあなただけかしら?」

「………」

「ちょっと!!」

 カサンドラはナイフスピアで檻を叩こうとしたが思いとどまった。

「(檻に閉じ込められてるから話さないのかな?鍵を見つけて開ければ話してくれるかもしれない)」

カサンドラは檻から離れフロアーの探索を始める。他の檻には白骨化した人間のものしか発見できなかった。 次に彼女は地下に向かう。すると何処からともなく声が聞こえてきた。エリヤのものではない。

『檻の下の…私の居る所へ来るのは分かってた。多分、君は私がヴィラの壁に刻んだ文字を見たのだろう』

「誰?ヴィラの壁って何の事?」

カサンドラの呼びかけに応じず声は続ける。

『そのまま先に進め。私の声に従え。檻の中の者はDOGだ。私は彼を監禁せねばならなかった。彼は私の言う事を聞かないでいる』

「檻の中のやつの名前はDOGていうのね」

 声は聞こえなくなった。カサンドラはPIPーBOYの生命反応確認する。自分以外のものは居ない。

「呼んでいるのはロボットかな?」

進んで行くと首輪がまた鳴り始めた。周囲をチェックするもスピーカーやラジオは見当たらない。

「ということは…あの壁の向こうにあるかもしれないのね」

 カサンドラは通路を駆け、首輪の音が止む距離まで離れる。ロッカーの並ぶ部屋で小型のリボルバーと弾を数発、発見した。更に奥へと進むとここでまた声が聞こえてきた。

「あれが私だ、そこ、テーブルの上。私の音声。もし君が私の考えている者なら、君はDOGを予備に来た、他の者をここへ引きずるのに彼を利用する為に。私は君を利用するつもりだ。DOGの檻のキーは単純だ。私の声を持ってきて中の獣に聞かせろ、そうすれば我々は話すことができる」

続く





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Last updated  Sep 6, 2015 09:14:26 PM
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長月(ながつき) @ Re[1]:Fallout:NewVegas 第1話2話「目覚め」(11/19) Keyさんへ ありがとうございますがんばり…
久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき) @ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき) @ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…

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