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March 19, 2021
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カテゴリ: FBI:特別捜査班
ジダンがスポットライトを当てられて、格好良く活躍するエピソードですが、何だかFBIのPRムービーみたいな雰囲気もありましたね。
個人的に違和感があったのは、途中で引用された、劇作家ジョージ・バーナード・ショーの「武器製造者の本当の信念」というくだりで、悪い奴らが手に入れようとしている武器の値段が適正だとか、使う側が責められたりジャッジされることはないとか、何を気取っているんだという感じ。
元の戯曲「バーバラ少佐」を読んだり、映画化されたのを見たりしたら、ピンと来るのでしょうね。
武器ディーラーの父娘を原作に重ね合わせていたのかもしれません。
ネットで検索していると、「バーバラ少佐」をワーグナーの「ニーベルングの指環」と比較して論じているものがあって、へーの連発でした。




FBIの第2班から、潜入捜査への協力依頼があった。
世界的な武器ディーラーのマーティン・ヴィッカーズに、闇マーケットの仲買人オタン・レイスが接触し、そのレイスはFBIの内通者だという。
レイスはアメリカに向かおうとロンドンの空港に到着したところで、何者かに射殺されてしまった。
本来ならば潜入捜査はそこで終わりだが、レイスを協力者にしたFBI側の立役者が、かつてジダンらをアカデミーで指導したローワン・クィンで、クィンはレイスとジダンが外見が似ているのでレイスの代役として使いたいという。

モージャーはジダンに危険な任務をさせたくないと反対するが、ジダンは自分からやりたいという。
実はジダンを潜入捜査官として鍛えたのは、クィンだった。
ベルは2人の間の様子を見ていて何かあったのか、と疑う。
ヴィッカーズは携帯式対戦車ミサイルジャベリンを50基売ることになっており、その破壊力を考えると、何としても売買を阻止しなければならない。
ジダンは、現場での連絡係としてベルを指名する。
24時間という、にわか仕込みでジダンにレイスの情報が詰め込まれる。
しかし、クィンは何かとジダンに厳しくあたり、たった一つのミスが命取りになるという。
ジダンはアカデミー時代に、クィンから何度も否定され、辞めろと罵倒された。
それはジダンが有望だったからで、彼の指導の仕方だったというが、今はクィン本人が息子から拒絶されてしまったという。

クィンとジダンはヴィッカーズが滞在するホテルを訪れ、娘のアリアナと会う。
用心のため、まずは父に代わって自分が取引相手と会って、相手を見定めるのだろうという。

アリアナは武器商人の信条を守るように言い、ジダンを車から下ろす。
FBIは、レイス(ジダン)以外にも買い手がいるのではないかと考える。
背後に競争相手のレイス殺害を指示した黒幕がいるはずだ。
モージャーは友人のMI5の長官補佐官に確認するという。
FBIはアリアナを監視するために、ベルを使ってクローン携帯を作ることにする。

ジダンとクィンはアリアナとヴィッカーズの迎えの車に乗り込み、港へと向かう。
FBIもSWATを港へ急がせる。
アリアナのクローン携帯がメールを送ったことがわかり、相手はLAにいるロス・セタマのメンバーだという。
どうやらアリアナは父を裏切って、カルテルにジャベリンを売るつもりなのだろう。
ジダンとクィンはヴィッカーズに武器が入ったコンテナの前に案内され、2億ドルの取引を始めようとした時、アリアナはロス・セタマはもっと高い金を払ったという。
驚いたヴィッカーズは狙撃されて殺され、ジダンとクィンも隠れていた男たちから銃撃を受ける。
しかし現場に到着したSWATらが敵を制圧し、アリアナも逮捕された。
FBIはジダンの手柄を称えるが、ジダンは打ち上げパーティに出ずに撃たれたクィンを病院に見舞う。
クィンはジダンに間違った対応をしたと謝罪する。
ジダンはおかげで成長できたと堪え、クィンはジダンの体験をクアンティコの潜入捜査官の研修で話すように勧める。




確かに冒頭のレイス役の人はジダンそっくりでした。
ボディダブルではなさそうでしたが。
ヴィッカーズ役の人は「Blacklist」のマックスでしたね。
クィン役のビリー・バークはクセのあるアウトローなイメージが強くて、相変わらず憎まれ役が似合いますね。
「Major Crimes」のストロー役を思い出しますが、今回はまだマシな方。(笑)
今どき、クラスの中に怒られ役を作って、全体の見せしめにするというやり方はやってはいけない教育方法ですよ。
ジダンはアフガニスタンで修羅場をくぐり抜けて、その後FBI捜査官になったのだから、耐えることもできたと言いたいのでしょうが、まあ、潜入捜査では一瞬も気を抜くことなく、強い精神を持ち続けないといけないので、それくらいの訓練は必要だったということなのか。
でも、研修会場にいた訓練生たち、特に女子がジダンを見る目がハートになっていたような…
そんなので大丈夫でしょうか。(笑)
モージャーはイギリスにもツテがあるのですね。
彼女の口添えで友人はMI5で出世できた、とか、影の実力者なのか。
ますます、謎めいてきました。
父親からモンスターに育てられたという「アリ」という女性は、レディントンから帝国を奪ったリズみたいな存在なのでしょうか。
カルテルからレイスを撃ったという情報は聞いていなかったのか、FBIの潜入捜査に気づいていたのかなあ。
ジダンの本性を知っていて父親を倒すのにお利用したのか、この人もよくわかりませんでした。





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Last updated  March 19, 2021 01:10:51 AM
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Re:FBI:特別捜査班 #10 The Armorer's Faith(03/19)  
録画でみているファン さん
>確かに冒頭のレイス役の人はジダンそっくりでした。
ベテランのスタント・パーソンで、顔を見せるTV出演はこれだけみたいですね。
出たとたん、ジダンの潜入捜査の話だとわかるよう、ヒゲの形もそろえていました。

最初からジャミング対策の準備をしていないなんて……ジダンが可哀そう!……作業開始が4分も遅れ、+作業の数分間、ハラハラさせるベタすぎる脚本。

>クィン役のビリー・バークはクセのあるアウトローなイメージが強くて……
>「Major Crimes」のストロー役を思い出しますが、今回はまだマシな方。(笑)
時代錯誤でコーチング理論無視の無茶苦茶な話でした。……それどころか息子にまで同じ方法で接して、今、息子はしゃべってもくれない……当然すぎます。
>まあ、潜入捜査では……それくらいの訓練は必要だったということなのか。
一万歩ゆずって、そういう時期が必要だったとしても……訓練終了時に、ちゃんと趣旨を明かして「よく頑張った!」と言わないなら詐欺です。……任務終了後にジダンが、クィンの入院先を見舞ったから、やっとクィンは謝罪できたけど、行ってなかったら謝罪もナシでした。。。
>訓練生たち、特に女子がジダンを見る目がハートになっていたような…
訓練生……女性が多かったですね。実際のFBIの男女比を反映しているのか、今後の理想的比率で描いたのか??さて。。。日本のドラマも学ぶべきかと。

>個人的に違和感があったのは、途中で引用された、
>劇作家ジョージ・バーナード・ショーの「武器製造者の本当の信念」というくだり
イギリス支配下のアイルランドで育ったバーナード・ショー……社会主義草創期のロンドンで文学~批評活動を繰り広げて……第1次~2次大戦をくぐりぬけた人なので、なかなか複雑な思想を持っているような。……ノーベル文学賞受賞の「光」~ムッソリーニへの共感を公言する「影」まで。
エピソード題名=The Armorer's Faith~娘アリアナのセリフは……
>元の戯曲「バーバラ少佐」
……という日露戦争時の満州や日本も登場する1907年作品のセリフの短縮版ですが……当時の兵器王クルップや武器商人ザハロフの実態が、このセリフに表現されていますね。……そして、そういう【死の商人】は21世紀の今も、世界&日本の政治にも大きな影響を与えて……。。。
「公正な」買値をつけた者なら、誰にでも武器を売る……という【死の商人】の「信念」を父マーティンは娘に叩き込み……その結果、アリアナ自身が自分を評した通り「モンスターを作った」わけです。……もちろん、モンスターは父をも裏切り簡単に殺してしまいます。……恐るべし!死の商人!!
(ジダン&FBIは間違いなくアリアナに利用されたと思います。)
>レディントンから帝国を奪ったリズみたいな存在なのでしょうか。
奪った!?!?……は、ともかく……デネヒーさんの死去だけでもショックなのに、楽しい脇役=小柄な63歳の俳優さんまで亡くなった情報まで見てしまいました。後は、放映まで我慢します。 (March 19, 2021 05:08:15 AM)

録画でみているファンさんへ  
josetangel さん
世界最大の武器ディーラー親子にしては、ジャミング対応が割と簡単にできてしまったり、クローン携帯を作ってからも、案外無防備かなという印象でした。
それもまあ、アリアナの作戦だったのかもしれませんが。
ベルがちゃんとお化粧をすると、やっぱり女優さん、きれい、というのが今回の発見かな。(笑)

「バーバラ少佐」の主人公の女性は救世軍で理想高く貧民を救っているつもりだったけれど、父親の武器工場による産業の方が人々は経済的にも安定して、安全な生活をしていることを見せつけられる、という展開がとても印象的でした。(wikiによるネタですが)
「武器製造者の信念」は資本主義の本質みたいなものですが、自己を正当化するお題目のようにも取れる。
今回のアリアナはソシオパスという風に受け取ったら良いのかな。
父親がやっていることはビジネスですが、娘は狂信者という感じで、クィン~ジダンの師弟関係と対比して見るのも良いかなと思いました。
なかなか奥深かったです。 (March 19, 2021 08:58:50 AM)

Re:録画でみているファンさんへ(03/19)  
録画でみているファン さん
josetangelさんへ
>クィン~ジダンの師弟関係と対比して見るのも良いかな……
クィンの古すぎる指導を、マーティン・ヴィッカーズの娘アリアナへの「悪の帝王教育」と重ねたり比べてみる……面白過ぎる≒興味深すぎる視点ですね。

アリアナ父娘関係を深読みすると……冷酷そのものの死の商人の原理を「英才教育」で刷り込みつつ、他方で贅沢な生活で甘やかす面もあった……実際の取引きでは、今回のように娘は取引相手のチェック役ばかり割り当てられ……肝心の入金&武器引き渡しはいつも父親が担当。……「帝王教育」が身につきすぎた「モンスター」アリアナが【自立】ようとしたのが今回の事件でしょうか。
冷徹な経済原理を最後まで貫いていない父親のやり方は「教えに反する」と、自分で判断して【父殺し】≒「歪んだ自立」≒アリアナ流取り引きに踏み出したわけです。

>今回のアリアナはソシオパスという風に受け取ったら良いのかな。
娘教育の根っこが「バーナード・ショーのセリフの原理・信念」で、徹底した非人間的な原理でしたから……歪み切ったカルトの犠牲者と似た存在でしょうね。
父親は愛娘アリアナを甘やかしつつ、当然ながら甘く見ていたので、裏切られるなど全く予想できず驚きながら死んでいったと思います。
他方、父親は多くの修羅場をくぐって警察組織への対抗策を身につけていたでしょうが、それらをアリアナに引き継ぐ前の事件でしたから……アリアナは、父を殺した後のFBI対策・逃亡計画があまりに杜撰で、情けないほど あっけない逮捕でした。

クィンの「指導」実態は、単に厳しいということでなく、アカデミー時代は否定!に次ぐ否定!の連続でした。しかも、卒業時のフォローがゼロ!!……潜入捜査が長引く場合によくあるのが……捜査官が犯罪組織の誰かに感情移入してしまい、捜査の大義への確信が揺らぐ……という危機。そういう場合、ハンドラーor上司との信頼関係だけが頼みの綱になりますが……こうなってしまうと上司クィンは役立たずになりますね。
今回、経歴記憶の短期詰め込み受験勉強シーンでもクィンは感情的に怒り、ジダンの表情などを否定します。……その結果、アリアナの口頭テストの正解をジダンは忘れ、ベルが思い出して救う……というハラハラ・シーンとなりました。……最終的にクィンは死ぬことなく謝罪するチャンスに恵まれ……FBIドラマらしく正義の側だけがハッピーエンディングでした。 (March 20, 2021 12:39:14 AM)

Re[1]:録画でみているファンさんへ(03/19)  
なるほど、詳しい考察ありがとうございます。
納得して読ませていただきました。

クィンの一匹狼的な指導方針で(役者さんのイメージにはピッタリ)、これまで多くの有望な捜査官が潰されてきたのではないかと想像します。

主人公ですから、ジダンは傑出した人材であることは間違いないのですが、自分を超えるような存在は早くに潰してしまえとでも言うような圧力にジダンは耐え、最後はクィンを救って次世代のリーダーにとって代わる、というのは確かに英雄の誕生を思わせました。
意外に深いエピソードだったわけですね。 (March 20, 2021 10:07:50 AM)

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