鍋・フライパンあれこれ美味
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
685094
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
< 新しい記事
新着記事一覧(全649件)
過去の記事 >
2004.01.22
国盗り物語
(1)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
司馬遼太郎の「国盗り物語」は全四巻。
道三の実質的な後継者として教育された明智光秀と、道三が果たせなかった天下統一の夢を託された織田信長。二つの強力な個性と対照的な資質、二人が「本能寺」で激突するまでを描いた「信長編」が3、4巻。
道三と信長の英雄物語であると同時に、あるテーマを浮き彫りにしていて、それは、勝ち上がるために必要なのは、運や勇気や人気ではなく、精力的かつ緻密に「準備」することと、勝てる条件が揃ったら一気に攻める「決断力」である、というようなことだ。
「気運(しお)が来るまで気長く待ちつつ準備する者が智者。気運がくるや、それをつかんでひと息に駆けあがる者が英雄。」という一節が直接そのことを言っている。
昭和46年刊行というから、オレが生まれる1年前。娯楽のための歴史小説としてはもちろんのこと、当時のサラリーマンにはビジネス書としても読まれていたとかいないとか。
ある日ツタヤに行くと、「本日旧作100円均一」と書かれていて、これは安いと思い、なにかシリーズものを借りようとするあたり貧乏根性丸出しなんだけれども、いかに1本100円で10本借りたとはいえ、10本のビデオを観るにはそれなりの時間が必要であることを差し引くと、100円がお得だとは簡単には言い難く、どのシリーズをチョイスするか悩みに悩んだ。
結局借りたのはNHK大河ドラマ「国盗り物語・総集編」の上下巻。
このビデオは以前から借りるかどうするか迷っていたのだが、高橋英樹の織田信長にあまり魅力を感じず、いつも見送っていたのだった。1本100円なら最悪つまらなかったとして、最後まで見なくても損した気分にならないぐらいの金額設定なので、思い切って借りることにした。
高橋英樹の信長も、顔が違うことを除けば思ったほど悪くなく、秀吉の火野正平がちょっと江口洋介に似ていた。
原作でも信長編は道三編に較べてパワーダウンするんだけれども、ドラマのほう後編では、なぜか「梟の城」の葛篭重蔵が出てきたり、「功名が辻」の山内一豊のエピソードが強調されていたりして、どちらかというと司馬作品のいいとこ取り、という感じがして楽しかった。
信長の背後を脅かす最強の存在「武田信玄」がついに上洛を目指した。進軍中、浜松城で篭城作戦を採ろうとした家康を信玄の軍は素通りし、家康は仕方なく野戦せざるを得なくなった。「三方ヶ原の戦い」である。
戦う前から敗色濃厚だったにも関わらず、体面やプライドを重視した家康は出陣し、惨敗する。
この敗戦が家康にとって教訓となり、軍団の教育や後の戦闘作戦に大きな影響を与えるわけだけれども、このエピソードをドラマでは、
「負けて全てがなくなったとしても、命があればやり直せる。だが名を失えば、取り戻すことはできない。だから負けると判っていても行く、これで徳川を笑うものは、一人もいなくなる。」
と家康に言わせたように、表面的な損失を恐れるよりも、名声や信用を得ること、つまり後の政治的影響力や周囲との関係の重要性を選んだ家康の、政治家としての周到性を強調した演出になっていた。
戦国時代にはまだ「武士道」という概念は確立されておらず、援軍わずかにして圧倒的に劣勢の「三方ヶ原」で、例えば家康軍が戦闘を放棄したとしても、大して非難は受けなかったはずだ。それなのに家康は「実」よりも「名」を重要視し、多くの犠牲と莫大な損害を出した。
「実」とはいわずもがな戦力や金のことであり、「名」はプライドや信用のことだ。
このエピソードでNHKが伝えたかったことは、最終的に家康は天下を手中にしたが、それは「名」を重んじてきた立ち振る舞いと、その裏側にある、例えば「人心掌握」といったような政治のための周到なアプローチが背景にあったからであり、最終的に家康は政治家として成功したが、それは「実」より「名」をとったから、つまりプライドや信用を大切にしていると、いつかいいことがあるよ、という教訓だったのではないだろうか。
昭和48年といえば、ちょうど日本は高度経済成長期が終わりを告げ、オイルショックにより激しいインフレに襲われ、消費者は買いだめ、企業は売り惜しんだ、そんな時代だ。
歴史小説を読んだり大河ドラマを見たりしながら、よく今と、その風習や文化、価値観などを較べてみたりすることがある。
ふと、現代でプライドや信用といった「名」にあたるものが「実」より軽んじられているのは、必要ないからなのではないか、と思うことがある。
確かに、プライドが無くても仕事にありつけるし、プライドを持ってみなぎってるような奴をなかなか見かけないし、ツタヤのバイトは何をもってプライドを維持しているのか想像もつかない。信用が無くても集団の中にいられるし、金もアパートも借りられる。性格が悪くても仕事さえこなしていればいいし、友人からの信用を失った子どもはひきこもっていればいい。
成人式で大騒ぎする若者は、戦国時代の若武者が功名を立てたがるのとよく似ている。金も知識も技術も言葉も持たないから若者は、武功で名を挙げるしかない。個人としての信念が確立されていないから、徒党を組んで群れたがり、群れの中でも功名を争った。
壇上で派手なパフォーマンスを繰り広げて名声を高めたい心理は戦国のそれと似ていなくもないが、一つだけ違う点は、成人式には、リスクが全く無いということだ。戦国では、若かろうが古かろうが、常に命のやり取りの中にいた。派手なパフォーマンスをすれば確かに名声は上がるかもしれないが、派手であるということは同時に、標的にもなりやすく、つまり非常にリスキーな行為でもあった。今と昔で若者の構造が変わらなくても、賭けているものが全く違う。
カタチは変わっても、人の歩みは繰り返すのだということを、歴史をひも解くことで、気付くようになるかもしれません。
その時歴史は動いた、今日はこのへんで。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
いいね!
0
シェアする
最終更新日 2004.01.22 19:50:19
コメント(1)
|
コメントを書く
< 新しい記事
新着記事一覧(全649件)
過去の記事 >
ホーム
フォローする
過去の記事
新しい記事
新着記事
上に戻る
【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね!
--
/
--
次の日記を探す
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
広告を見てポイントを獲得する
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
ログインする
x
X
PR
日記/記事の投稿
話すと長くなる話
寒中見舞い申し上げます
ザ・シークレット
マルドゥックスクランブル
一年経つ
プロフィール
中村不思議
中村不思議
フォローする
コメント新着
こすりつけ最高@
Re:スタバのシステム(12/19)
アンサンは子供かw ワラタ
matt@
EOtreObDxV
abL0Th <small> <a href="http://www.FyL…
julian@
pPCuopGUcaf
RqblVS <small> <a href="http://www.FyL…
julian@
oswFaiYJFq
fna2qr <small> <a href="http://www.FyL…
julian@
ckbcLNACqEX
uhcs84 <small> <a href="http://www.FyL…
バックナンバー
2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
フリーページ
トップページ履歴
リバース1
2
3
4
5
ライトハンド1
ライトハンド2
ジュリア
関西オフ2001
浜松オフ2002(前)
浜松オフ2002(後)
京都オフ2002
2
3
4
5
長野オフ2005(前)
長野オフ2005(後)
LINKINPARK
hybridtheory
METEORA
minutesToMidnight
キーワードサーチ
▼キーワード検索
楽天ブログ内
このブログ内
ウェブサイト
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: