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2022.03.04
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2022/02/25/金曜日/空が青く晴れ渡った日
牛込柳町駅から草間彌生美術館(休館中)の手前を折れて直ぐ。

小さな記念公園隣接、見晴らしのよい所にあります。漱石自邸の内の書斎が原寸大で再現されている。

神奈川の近代文学館の資料から丁寧に読み取り再現してみせた力作。ぐるりとサンルームのような回廊が周り、芭蕉を植えてあるのが洋行帰りらしい。また漢籍という教養を持ち得た最後の時代の教養人の趣も濃厚で実にインターナショナル?グローバル?な精神的砦としての書斎。


漱石の手紙ハガキ便りは電話くらいの感覚で一日に何度もしたためだと聞く。その中からいくつか公開されていたが残念なことに撮影禁止。

記憶に残るのは鏡子夫人にロンドンから送った一筆。神経衰弱でよほど弱っていたのかと思える内容。

人情なんぞが理解できない自分でさえお前が恋しくてたまらぬ、何とも奇特なことではないかと存外素直に、また作家らしく第三者的に自らを観察した文面を夫人に届けている。

初耳だったのが、漱石は建築家になりたいと考えたくらい美術に通じており、装丁にもかなり気を使っていた事や山房の木曜会では水彩画の会なども持たれた事など。
書斎には漱石の手による禅画の複製もある。あれだけの手紙を書き、連載小説やら俳句の会やら木曜会やら書やら絵やら、よくもまあ時間があったもの。



↑漱石のリアルロボットかと思ったらマネキンだった。恐らく玄関はこの辺、という辺りに格子戸。

山房を後にして、弦巻バス停まで10余分歩く。上56だったか上野松坂屋に行くバスで30分ばかりて森鴎外記念館側のバス停に行ける。

ここのカフェはなかなか良い。本日は時間が押して立ち寄れなかった。森鴎外記念館では写真展

写真の中の鴎外、といっても過去に見たものが殆どであってあまり目新しく感じたものは無かった。

後添えの妻のことを知人にいささか自慢げに「美術品の妻」を手に入れたというように手紙に書いてあるのを見て、ちょっとげんなりした。この知性と感性で、女性に対しては所詮これか、の印象。

これに比べれば漱石は見合い後、鏡子夫人の印象を歯並びを気にせず笑うところがよかった、などと感想を述べて結婚している辺り、人間に向き合っているではないか、と思わされた。

悪妻だの、いや漱石はDVだったの喧しいが七人の子を成し猫にも犬にも愛情を注いで添い遂げたのだもの立派なこと。





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最終更新日  2022.03.04 12:20:16
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