名古屋市緑区の加藤厚税理士事務所　相続税　贈与税　相続対策　中京大学非常勤講師

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Jan 20, 2004

いい税理士とは？

(9)

テーマ：ビジネス・起業に関すること。(19598)

カテゴリ：税理士の仕事

　本日が、源泉所得税の納期の特例の期限である。本当に辛かった。やり方を変えねばならぬと実感。数件、未だ給与明細書等をいただけない企業が何件かある。いくら連絡しても、なしのつぶて。なめられているのだろう。不納付加算税や延滞税が発生するので、甘く見ないように。高い時は１４．６％の利率ですよ。

　外出中、携帯電話に某税務署から電話が・・・。いつもそうだが、税務署からの電話の程、嫌なものはない。用件は、昨年末、某クライアントさんの未納税金を一括して払ったが、すべてを完納できた訳ではないので、その後の納付計画は、という問い合わせ。税務署も大変である。最近はこのような納税者が多いので、そちらのほうに時間がとられてしまう。返答としては、「利益が出たらそぐに納付するので、待ってくれ」、といっておいた。どうしようもないからだ。税務署も納付予定がわかりましたら、ご連絡くださいとのこと。

　本日の夜は、某クライアントさんの従業員が結婚されて、内々で食事会をしたいとのこと。昨晩突然電話があったが、幸い源泉の納付期限後なので、遠慮なくお伺いした。このようなプライベート？な席にご招待いただくことは、嬉しいことである。指定の場所に行ったら、外部の人間は私一人だった。税理士としては、光栄である。存在価値を認めていただいたかな、と少し自信になった。

　以前ＢＢＳで、「いい税理士とは」というご質問があった。このように、公私共にお付き合いできる税理士がいいかどうかは別にして、企業側にとっていい税理士像とは・・・
遅くなりましたが、ここで私見を述べさせていただきます。

　依然悪い税理士のことを少し述べました。用はその反対なのですが、

　コンサルティング業務の基本のうち
　月次監査で毎月訪問する
　指導は所長自ら

　最新の税改正を把握している
　人脈の幅が広い
　得意分野がある
　時には厳しく苦言を言う
　長期的な視点で会社の利益を考える

　等々、思いつくまま述べました。
これは、企業側がどのような税理士を求めるかによると思います。あるアンケートによると、二極化しているという。一つは、税務のみならず、経営全般の指導を受けたい企業。もう一つは、税理士は税務のみ、それ以外は別の専門あるいは自社で処理する、といいことらしい。

　一概にはどちらがいいかは言えないが、中小零細企業にとっては、一番身近な法律家は税理士になる。他の専門家を雇う余裕がないからだ。そんな時税理士はどのような対応が出来るか。素早く回答できれば、評価は高まるだろうし、反対であれば信用を失う。重要な事項だ。

　ちなみに私の場合、どうしてもわからない点については、提携している専門家に聞いて、あとは自分で対処する。こういうときに顧問先自体に、社会保険労務士さんと司法書士さんがみえるので大変助かる。しかも、同世代なので、最近の法律も勉強されている。一概には言えないが、これが高齢な方々だと、どうだろう・・・。

　最近の事案は企業倒産関係を含めて、大変複雑化している。もう、サービス業として、一事務所では対処する時代ではないかもしれない。法律も複雑化しているので、やはりその道の専門化が頼りである。同じ弁護士でも、民法に強い人、刑法に強い人、企業間関係に強い人、いろいろな特徴のもった人たちをどれだけ多く知っているか。まさに人脈の幅の広さがものをいう。

　何か、他に参考意見がありましたら、ドシドシお書込みください。　

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