吟遊映人 【創作室 Y】

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2008.10.04
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「(ネス湖のモンスターの件は)言い触らすな。」
「戦争が終わったら観光客がここに押し寄せて、ネス湖の名が知れ渡る!」

昔ネス湖で撮られた巨大な未知の生物が、実は人為的なものだったと報道され、世界中をがっかりさせたのは最近のことだ。
これまで多くの人々から“ネッシー”という呼び名で親しまれ、実物に遭遇することがなくても湖の底でひっそりと暮らしているに違いないと信じられて来た。
本作では、皆が抱いて来た淡い夢や希望を完全に打ち砕くのを防ぐため、“実はこういう事情が隠されていたのだ”的なストーリーに仕上げられている。
そんなわけで、ネス湖に棲む未知の生物をあえて肯定し、視聴者をファンタジックな世界に誘う役割を果たしている。

カフェで老人が若いカップルに不思議な昔話を語るところからストーリーは展開する。

スコットランドの片田舎に住む少年アンガスは、母と姉の3人家族。

ある日、アンガスがネス湖で貝を拾っていると、奇妙な青光りのする物体を見つける。

しかし、その物体は未知の生物の卵だった。
アンガスは孵化したその生きものにクルーソーと名付け、餌付けをし、育てるのだった。

この作品で驚愕したのは、やはりなんと言ってもその優れたCG技術の効果であろう。
ややもすればウソっぽい着ぐるみ、あるいはオモチャになりかねない動物が、映像の中では確実に“本物”のように動き回っていた。
その自由自在で自然体の動作は、実にすばらしかった。
さらに、主人公アンガスの母親役を演じたエミリー・ワトソンは、「アンジェラの灰」にも出演していたが、こういう薄幸な雰囲気を漂わせた母親役というのが妙にハマっているのだ。
憂いを含んだ表情や、肩を落として歩くなどの立ち居振る舞いに思わず目を見張るものがあった。
この作品は鑑賞後、とても優しい気持ちにさせてくれる。
つかの間の癒しを提供してくれるのだ。

2007年(米)、2008年(日)公開

【出演】アレックス・エテル、エミリー・ワトソン

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.10.04 10:24:25 コメントを書く
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