吟遊映人 【創作室 Y】

吟遊映人 【創作室 Y】

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

吟遊映人

吟遊映人

カレンダー

2009.01.19
XML
カテゴリ: 映画/時代劇

「へい。」
(夜鷹、被り物を脱ぎ、色目をつかう。)
「ハハハ・・・俺も年でな、そっちの方はいけねぇんだよ。まぁこっちへ来て、体のあったまるものをゆっくり飲んで行きな。さぁさぁ・・・」
「旦那・・・。」

後に万感の想いで直木賞を受賞した池波正太郎だが、正統派歴史小説家として直木賞選考委員に海音寺潮五郎が名を連ねていた時は、その辛辣な酷評のもとに直木賞を逃していたのだ。
しかし、池波作品は大衆から愛され、「読み易い」との定評があり、時代小説家として確固とした地位を確立した。
池波正太郎の代表作に、「鬼平犯科帳」は言うまでもないが、「剣客商売」や「真田太平記」などがあげられる。
「真田太平記」は天才軍師・真田幸村を扱った作品だが、機知に富み、天文・知略に通じた真田家の登場人物を生き生きと描いている。


老いてすでに盗人稼業から足を洗っていた九平は、故郷の加賀国へと向かっていた。
途中、通り雨に見舞われて御堂で雨宿りをしていたところ、後から3人の男がやって来て軒下で何やら密談を始めた。
それは、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の暗殺計画であった。
3人は御堂の中の九平に気付かず、雨があがるとすぐに立ち去ってしまった。
頑固で臆病者の九平は、その話を聞かなかったことにして、その1年後、江戸で居酒屋を開くのだった。

やっぱり勧善懲悪の時代劇は安心して観ていられるから嬉しい。
特に鬼平役の中村吉右衛門の圧倒的な存在感はどうだ!
この人がいるからお江戸の町は安心なのさ・・・的な雰囲気さえ漂ってしまう。
通りすがりの夜鷹でさえ鬼平に恋してしまうのだから、このキャラクターの魅力って一体・・・?
極悪非道の網切の甚五郎という悪役は、大杉漣が好演。
血も涙もない悪いヤツとして演じてくれた。

暗く陰鬱な時代劇なんか、どれほど芸術的価値があるか知らないが、やっぱりこうでなくちゃ。
勧善懲悪、これにて一件落着!

2006年フジテレビ系列にて放送
【監督】井上昭
【原作】池波正太郎


また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.01.19 08:22:05 コメントを書く
[映画/時代劇] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: