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2009.02.13
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カテゴリ: 映画/アクション

「事件か?」
「(いや)分からない。予定では10日前に戻るはずだった。大使館に相談したが、ミャンマーでは埒があかない。」
「(彼らは)生きてるのか?」
「カレン族の戦士と連絡先を取ったら、連行先が分かった。そして大使館のツテで元軍人の米国人からこの種の事件に経験のある連中を紹介された。」
「傭兵か?」
「そうだ。」

肩や肘に妙な力が入ってしまう映画がたまにある。
おそらく「ランボー」シリーズがそれであろう。

今回の舞台はミャンマー。
北朝鮮にも似て、我が国と国交がないためか、その実情はベールに包まれている。
シルヴェスター・スタローンはそんなミャンマーに注目し、我々に現実を直視することを促しているように思える。

タイの北部でボートの運搬を営みながら、世捨て人のように暮らしていたランボーのもとに、キリスト教系のボランティア団体がミャンマーまでボートを出して欲しいと依頼して来る。
一度は断わったランボーであったが、ボランティア団体紅一点のサラに熱望され、ミャンマーまでの案内を請け負うことにする。
一方、ミャンマーの情勢は著しく悪く、人権弾圧が続き、軍部が少数民族を毎日大量虐殺しているのだった。

この作品を観て思ったのは、“小さな親切、大きな迷惑”という言葉。
弾圧されている少数民族の救済のために白人のボランティアグループが(ランボーの)制止を振り切って現地へ向かったところ、誰かを救うどころの話ではなく、たくさんの犠牲を払ってほうほうの体で救出される側になるのだ。
要するに、戦場はキレイゴトで済まされない、もっと残酷で陰惨で恐怖を伴うものなのだ。
R-指定になるほどの残酷極まりないシーンが露出されるのは、よりリアルな戦場を再現するために他ならない。
「ランボー」シリーズ最終幕に相応しい、壮大なアクション映画に仕上がっていた。


【監督・脚本・出演】シルヴェスター・スタローン

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.02.13 08:30:40 コメントを書く
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