吟遊映人 【創作室 Y】

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2011.05.08
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カテゴリ: 映画/アクション

「盗用じゃない。敬意を示してるんだ。・・・なんてこった。(おまえ)やってるな・・・ヤクを」
「それがどうした?」
「撮影中はやらない約束だ」
「大丈夫だよ。迷惑はかけねぇ」

シリーズ5作目のこのあたりになると、吟遊映人もリアルタイムで観ているから感想が言い易くなる。
挿入されている曲は、当時ヘヴィ・メタル・バンドとして一世を風靡したガンズ&ローゼズの大ヒット曲である“welcome to jungle”だ。
何度、喉のポリープ手術を受けたか知れない、アクセル・ローズのヴォーカルは、バブルに沸くアメリカや日本の経済をお祭り騒ぎにして盛り上げる一躍を担ったものだ。
犯人のイメージもこれまでとは打って変わり、精神的に疾患のある30代の男性が、猟奇的に殺人を重ねてゆくという設定になっている。

無論、過去にはヒッチコック監督の「サイコ」などがあるが、90年代以降は「羊たちの沈黙」や「氷の微笑」などで、サイコ・サスペンスが全盛期を迎えるのだ。

サンフランシスコ市警の殺人課に勤めるハリー・キャラハンの新しい相棒に、中国系のクワンが選ばれた。
ハリーは上司らの浅はかな考えにうんざりしていたが、クワンを連れてさっそく事件現場に駆けつける。
殺されたのはB級ホラー映画に出演中の、ヘヴィ・メタル・バンドの歌手だった。
そこへテレビ・レポーターのサマンサが逸早くやって来て、ハリーや被害者の恋人などにマイクを向ける。
だがマスコミ嫌いのハリーは不愉快極まりなく、テレビ・クルーのカメラを投げ飛ばしてしまうのだった。

前作に比べるとよけいに感じるのだが、「ダーティハリー」としてはずいぶんライトなストーリー展開になった。
それもこれも80年代後半という時代のなせる業なのであろうか。
驚いたのは、あのリーアム・ニーソンが出演しているではないか。20110508b
B級ホラー映画監督の、ピーター・スワンというチョイ役での出演だが、なかなかどうして存在感のある演技を見せてくれている。(意識してそんなふうに見てしまったかもしれないが)
クリント・イーストウッドも、衰えることのない役者魂とも呼ぶべきか、スレンダーな体型と鮮やかな身のこなし。

一分の狂いもない。
「ダーティハリー」シリーズ最後の締めくくりとしても申し分のない、アクション映画であった。

1988年公開
【監督】バディ・ヴァン・ホーン
【出演】クリント・イーストウッド、パトリシア・クラークソン


See you next time !(^^)





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最終更新日  2011.05.08 05:55:17 コメントを書く
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