吟遊映人 【創作室 Y】

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2012.01.01
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「今週は最悪の1週間で・・・」
「・・・分かるよ。俺もネイルサロンで泣くんだ。彼女たちにつらい思いを聞いてもらうんだよ。君はコインランドリーでかい? ・・・飲み物をおごるよ。小銭がなかったお詫びだ」

あけましておめでとうございます。
今年も張り切って、映画作品その他諸々ご紹介して参りたいと思いますので、よろしくお願い致します。

明けて平成24年元旦の記事に選んだのはコレ、『ザ・タウン』だ。
犯罪を重ねて来た主人公が、どうにかして人生を変えたいと切に願う姿が感動を呼ぶ内容となっているので、あえてこの作品にしてみた。
監督はベン・アフレックで、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続く2作目の監督作品である。
吟遊映人は、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』はまだ鑑賞していないが、かなり評価の高かった作品のようだ。

そういう外からの情報を全部シャットアウトして鑑賞したわけだが、ストーリー展開としては申し分ないおもしろさだと思う。
朴訥とした無愛想な演技のベン・アフレックだが、この作品ではとてもしっくりとくるキャラクターで、視聴者の同情や共感を一心に集めていた。
名優であるマット・デイモンの活躍に触発されるようにして、ベン・アフレックも『アルマゲドン』や『パール・ハーバー』で一躍脚光を浴びることとなったが、マット・デイモンに比べると、どうもイマイチの評価なのは否めない。
だが、監督という立ち位置のベン・アフレックを眺めた時、その才能の行く末を期待せずにはいられない。
20120101b

強盗多発地帯であるボストンのチャールズタウン。
強盗団のリーダーであるダグは、3人の仲間たちとケンブリッジ銀行に押し入る。
綿密な計画を練り上げ、一つの証拠も残さない完全犯罪を成し遂げて来たが、その日は女性支店長のクレアを人質に取った。
後日、ダグはコインランドリーで偶然を装い、クレアに近付いて、自分たちの正体に気付いていないかどうか試みる。
クレアは、ダグの正体には全く気付かず、かえって優しい言葉をかけられたことでダグに惹かれていく。
同様に、ダグ自身もクレアの純粋さや素朴さに惹かれていくのだった。

全体を通して、とても筋の通ったサスペンス作品だ。

また、一方でFBI捜査官のプロ、片や犯罪者のプロ、プロとプロの巧みな駆け引きが上手に生かされた演出も好感が持てた。
さらには、ダグの強盗団仲間であり、親友でもあるジェムという凶暴で見境ない危険な人物というキャラクターを、ジェレミー・レナーが好演。
『ハート・ロッカー』でもこういう危うい役を演じていたが、ここでもその演技が実に生かされている。
アメリカというお国柄なのか、たとえ重大な罪を重ねて来た犯罪者と言えども、ラストではヒーロー的な扱いで、ややもすれば成功者に収まってしまいそうなくだりが、いく分気になるが、それでも人生を変えたい男の物語として捉えたらすばらしい作品に思えた。
20120101c

2010年(米)、2011年(日)公開

【出演】ベン・アフレック、レベッカ・ホール

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2012.01.01 09:27:20 コメントを書く
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