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2013.01.13
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カテゴリ: 映画/アクション
【96時間】
20130113a

「お前が誰だか知らん。お前の狙いも。身代金が目的ならカネなどない。だが俺には非常に特殊な能力がある。長年の仕事で身につけたお前らを震え上がらせる能力だ。娘を解放するなら見逃そう。お前を捜すことも追跡もしない。だが解放しないなら、お前を捜し、必ず見つけ出す。・・・そしてお前を殺す」
「幸運を祈る」


まさか本作がフランス映画とは知らなかった。
言われてみれば納得出来る節もあるが、それでも若干、グローバリゼーションの流れを感じないではいられない。
主役のリーアム・ニーソンは、年を経て、益々枯れて、渋みと深みを感じさせる役者さんになった。
「スター・ウォーズ~エピソード1~」では、ジェダイマスターの役で出演したが、その圧倒的な存在感で視聴者を魅了した。
少し前の作品になるが、「死にゆく者への祈り」では、ミッキー・ロークと共演。
実に見事な演技、演出であった。

元CIAのブライアンは、すでに仕事を勇退し、カリフォルニアの自宅で細々と暮らしている。
孤独な生活の中で唯一の楽しみは、別れて暮らす愛娘と電話をしたり、会うことであった。
ある日、娘のキムから久しぶりにランチの誘いを受け、ブライアンは大喜び。

実は、キムは未成年で、パリ旅行に出かけるため実父の許可するサインが欲しかったのである。

本作「96時間」の見どころは、何と言っても、キムがベッドの下に隠れて父ブライアンとケータイのやりとりをする場面であろう。
パリに着いたキムとその友人アマンダは、空港からホテルまで見知らぬ男に送ってもらい、結局そのことがきっかけでホテルから拉致されてしまう。
先にアマンダが囚われ、その様子をベッドの下から父に逐一報告しながらも、やがてキムも犯人に捕まってしまう。
この緊迫した瞬間は、サスペンス映画として大成功である。

また、通常ありがちな身代金目的の誘拐などではなく、人身売買目的というのも、アンダーグラウンド的暗さをかもし出していた。

本作は、父親の娘を想う深い愛情と勇気を表現する一方で、若さゆえの向こう見ずな行動に注意を促す役割を果たしている。
社会派サスペンスとして、実に見事な作品なのだ。


2008年(仏)、2009年(日)公開
【監督】ピエール・モレル
【出演】リーアム・ニーソン


See you next time !(^^)

~追記~
20130113b

やっぱり私はCIAが好きだ。親がCIA諜報員だったら、もうこの上もない(笑)
リーアム・ニーソンが再びブライアン役で登場!主人公に何があっても大丈夫。なんてったってCIAだもんね!(笑)
1月11日公開、大絶賛放映中です。





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最終更新日  2014.06.15 12:40:31
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