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2015.06.13
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カテゴリ: 映画/ラブ
【シー・オブ・ラブ】
20150613

「私は一人 人里離れた森の中の 一軒家のように 私の心に手を触れる者はなく 木枯らしが吹く 温かい手よ この冷たい心を 温めておくれ 優しいほほえみと甘い歌で この家を満たして」

今回は20年以上も前の旧作を見た。
サスペンスとしては定石ながら、主役のアル・パチーノが若くて機敏で生き生きしていて、とにかくカッコイイ。
ヒロインはエレン・バーキンだが、あれ、このコンビはどっかで見たなぁと考えた。
そうそう、 『オーシャンズ13』 にもこの2人が仲良く出演していたっけ。
悪役のアル・パチーノを補佐する有能秘書役として、エレン・バーキンが出演したのだ。
とすると、ソダーバーグ監督がねらったのは、この『シー・オブ・ラブ』へのオマージュ(?)だったのだろうか。

それはともかく、この作品で特に注目してもらいたいのは、アル・パチーノの一つ一つの動作だ。
フツーのオジサンがお酒を飲むシーンなんて、それほど様になるものじゃない。

しかも、酔っ払って相手に絡むシーンなんか、せつなくなるほどのやるせなさを感じる。
さらに、アル・パチーノの目力にも注目だ。
冷酷なまでの威圧感を漂わせ、相手に付け入る隙を与えない。
とにかくスゴイ。

ストーリーはこうだ。
舞台はニューヨーク。
ある日、全裸の男がうつ伏せになって銃で撃ち殺されるという事件が起きた。
ニューヨーク市警に勤続20年の刑事であるフランクが担当することになった。
被害者の傍に残されていたのは、口紅のついたタバコ、それに繰り返し流れるドーナツ盤のレコード「シー・オブ・ラブ」であった。
その後、ブロンクスの分署に勤務するシャーマン刑事から、同様の手口で事件が起きていたことを知り、2つの事件は同一犯の仕業ではないかと捜査を始める。
手がかりは、2つの事件の被害者らは、どちらも雑誌に詩を掲載し、恋人募集の広告を出していたのであった。

2人は私書箱に寄せられたたくさんの手紙の差出人である女性たちと、コンタクトを取ることにした。
そして、分刻みでカフェバーに現れた女性たちとデートし、グラスに着いた指紋を現場に残されたものと照合するのだった。

主人公フランクに扮するのはアル・パチーノだが、このキャラクターというのが、妻と別れて孤独な日々を過ごし、職場の同僚に絡んだりして、ちょっと残念なオジサンなのだ。
だが、おとり捜査の際、たまたま出会ってしまった一人の女性、ヘレンに恋をし、容疑者であるにもかかわらずのめり込んでいく。
この時の濡れ場がイイ。

サスペンスだが、もう最初の方で犯人は分かってしまった。
それでも私はこの作品が好きでたまらない。
古い作品だが、後味の良い結末に安心して鑑賞できる佳作だと思う。

1989年公開
【監督】ハロルド・ベッカー
【出演】アル・パチーノ、エレン・バーキン、ジョン・グッドマン


20130124aisatsu





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最終更新日  2015.06.13 06:31:47
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