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2019.12.31
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吟遊映人ア・ラ・カルト2019

新元号の令和になって初めての年の瀬です。
カタい話で恐縮ですが、東西冷戦の終結を宣言して30年の節目の年でもあります。

時代はグローバル化を声高に唱えますが、蓋を開けてみれば一部のエリート層のみが活躍の場を広げているようにしか見えません。
富裕層ばかりがますます富むと言う図式です。
一方、多くの移民の流入により、それまで担って来た自国の労働者が職を奪われる事態となっています。
現場を支えて来た労働者階級は、痩せて萎びていくばかりです。
こうしてエリートや移民への反感を募らせ、批判の対象としてシュプレヒコールをあげるのが、ポピュリズム勢力です。
EUにおける移民問題は、それはもう深刻なものです。
急激な人口減少に向かっている日本は、今後、否が応でも外国人労働者に頼らなくてはなりません。

私は決してポピュリズムに賛同するわけではありません。しかしながら無制限に受け入れていくことには反対です。いっそのこと人ではなく、AIを駆使した労働力を確保することに期待します。

それにしてもこれだけ混沌とするカオスのような国際情勢の中、日本はどのようなスタンスを取るべきなのでしょうか?
大変難しい問題ですが、そろそろアメリカに依存することには限界が来ているような気がします。
私のような政治・経済に疎い者でも、何となくそれは感じられます。
そうは言っても、日本は軍隊を持たない国家なので、有事の際にはどうしてもアメリカのような軍事大国に頼らざるを得ません。
日本の周辺における様々な危険と隣り合わせにいながらも、近隣の韓国とはどうやっても相容れないものがあり、連合を組むことは不可能に近く、アメリカと言う存在がなければ日本は孤立無援の島国に陥ってしまうのです。
安全保障上どうしてもアメリカと言う切り札が必要なのは、如何ともし難い現実なのです。
私個人としては、自由と民主主義意識の高いEUとタッグを組むのはどうかと考えてみたのですが、あまりにも地理的に遠いため、安全保障上のメリットにはなりづらいと言うのが現状です。
そんな中、今後、日本外交はどのような舵取りをしていくのが望ましいのでしょうか?
私たちは常に問題意識を持って、アンテナを高く上げていなければなりません。

さて、今年は残念ながら、たくさんの本に触れることもなく暮れていきます。

亡くなってすでに1年以上が経過したと言うのに、書店では樹木希林の関連書籍が山積みです。
ベストセラーになっている著書もあります。
スゴい人だったんだと、改めて実感しました。
樹木希林と言う人が、これほどまでに大衆から愛される理由は何なんでしょうか?
やはり一番は飾らない人と成りでしょうか?

とは言え、飄々として、他人に迎合しない言動は清々しく気持ちの良いものでした。
私が特に励まされたのは、何と言っても「老い」や「病気」を一種のチャンスととらえる樹木希林の発想力です。
普通なら、年を取って顔にしわやしみが増え、足腰が弱くなり、肌にハリがなくなってくれば、自分に対する嫌悪感も抱くし、恐怖さえあります。
ところが樹木希林は加齢とともに変化する容姿や体型を素直に受け入れるのです。
いわゆる〝アンチエイジング〟の拒絶です。

「だから、白髪になっても、それでよし。老眼になったら、まぁそれもよし。もう全て『あっ、なるほど、こう来たか』という感覚で老いてるんですけれども、老いに対して抵抗しないという老い方を、私は自分でやろうとしてるわけなのよ」

いよいよ更年期に突入した私には、なんと心強い考え方であることかしれません。
来年は素直に変化を受け入れられる自分でありたいと、つくづく思う今日このごろなのであります。

本年もこちら吟遊映人のつたない記事や画像を閲覧いただきまして、私どもは感謝の気持ちでいっぱいです。
心より御礼申し上げます。
来年も何とぞよろしくお願いいたします。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

令和元年 大晦日

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最終更新日  2019.12.31 07:00:17
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