日本の生んだ孤高の天才数学者、岡潔の言葉に、
はっとしました。
数学的な真理や、物理学的な真理について
私たちは、理論的に頭でわかろうとします。
そして、それらの、ほとんどは
自分の心情レベルには、届いていません。
しかし、岡潔は、
理数系の真理も、
頭の中だけでなく、
情のレベルでわからなければ、本当にわかったとは言えないのだ、
と言っているのです。
「私の数学は,情緒を数学という形に表現したもの」
とも言っています。
凡人には、及びもつかないこと、と思いもよぎりますが
「自然を普通に見ますと単に自然が見えるだけです。
しかし、仔細に見ますといちいちいかにもふしぎなのです。」
という言葉に、
そうか!
雑念の無い子どもの心か、とも思い至ります。
俗念を払い除け、心を澄みきった状態にした時の、驚きの数々。
自然への畏敬であり、また
科学における創造性と結びついているのでしょう。
科学も数学も、進めば進むほど、
不思議が広がってくるものです。
しかし、受験数学や、受験理科は、
この感動とは、ほど遠いものです。
授業の目標に、取り入れられているのを見たことがありません。
この驚きや、情緒を伝えられない理数教育は
根っこのところで、ズレているのだと思います。
今、進めている、どんぐり算数に
そして、仮説実験授業に、
すべては人間観の転換から 2009.09.28 コメント(4)
「ねばならない」を使わない教育実験 2009.09.03 コメント(4)
アマチュア政治家への期待 2009.08.31 コメント(2)
PR
Freepage List
Category
Comments