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ホット・シート | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー (natalie.mu)ちょっとひねった爆弾犯人映画。メル・ギブソンが出ているが、主役はケヴィン・ディロンだ。座った椅子に荷重式爆弾が仕掛けられていて、その椅子からの移動はできないという、動きのほとんどない対犯人とのやりとりはスリリングではあるが…。クライマックスの後の延長戦は犯人の動機に冗長さが感じられて、手に汗握るシーンなのに冷静に見てしまった。U-NEXTにて2022年/アメリカ/104分/監督:ジェームズ・カレン・ブレザック脚本:コリン・ワッツ、レオン・ラングフォード出演:ケビン・ディロン、メル・ギブソン、シャナン・ドハティ、マイケル・ウェルチ、サム・アスガリ、エディ・スティープレス、リディア・ハル、アンナ・ハー、ケイト・カッツマン原題:Hot Seat(「熱い席」)お薦め度「ホット・シート」★★★☆(70%)
2024.05.18
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(C)2022「夜明けまでバス停で」製作委員会2020年11月、東京・幡ヶ谷のバス停のベンチで座りながら眠っていた女性が、近隣の住民に殴打され、命をおとした。このホームレス女性の殺人事件は、とてもショッキングなニュースとなった。それを映画化したものだと思った。しかし、違った。この殺人事件をヒントにフィクションとして作られた作品である。2022年キネマ旬報ベストテンで第3位となった作品である。板谷由夏が主演で高橋伴明監督が撮る企画が動いていて、その脚本が梶原阿貴にオファーされた。脚本家の梶原阿貴は、このホームレス女性の殺人事件に衝撃をおぼえ、現場を訪れて突き動かされる感情を抱いた。梶原は、自らの発案で『夜明けまでバス停で』の脚本を手がけることになる。コロナ禍で起きた事件であり、梶原は「10年後、20年後、または50年後に『コロナ禍の東京はこうだった』と伝えたい。テーマは守りつつ、実録をやろうとは思いませんでした」と語る作品である。コロナ禍で居酒屋で住み込みで働く主人公は長年働いたにもかかわらずクビとなる。職も住居もなくしたことによりホームレスとなった女性がどのように生きていくのか、それを追い続けたものといえよう。皿洗いがルビーモレノとは気づかなかった。三浦貴大のマネージャー役は合わないと思えた。彼は良い人の役が適役なのでは。評価を得ている作品ではあるが、今この時に見ると切実な気持ちを共有できないのか、期待したほどの共感や感動は得られなかった。U-NEXTにて2022年/日本/91分/G監督:高橋伴明脚本:梶原阿貴出演:板谷由夏、大西礼芳、三浦貴大、松浦祐也、ルビー・モレノ、片岡礼子、土居志央梨、あめくみちこ、幕雄仁、鈴木秀人、長尾和宏、柄本佑、下元史朗、筒井真理子、根岸季衣、柄本明お薦め度「夜明けまでバス停で」★★★☆(70%)
2024.05.18
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ホテル・ニューハンプシャー : ポスター画像 - 映画.com (eiga.com)ジョディ・フォスターとロブ・ロウ、そしてナスターシャ・キンスキー。当時、若手ホープの三角関係の青春ドラマだと思っていた。見逃した思いが頭の隅にあって、いつか見られればと思ってもいたので、U-NEXTにあるのを見かけてつい見てしまった。若きマシュー・モディーンも重要な役どころで出演している。キャスト表を見て父親役がボー・ブリッジスとは気づかなかった。後年を含め主役級スターとなるキャストが5人もいることに驚く。原作もあり、しっかりとした作品かと思っていたけれど、内容では何かと確執やグローバルな問題や事件を含んでいるけれど、登場人物の気持ちはないと思えるほどに軽く描かれている。悩み事はあっても苦悩しないのだ。確執があっても突破していくのだ。事件があっても問題にならず、解決してしまう。あまりにも軽い、中身がないように感じてしまう。その意味で見るべき作品ではないと感じた。見るべき作品でないということを知る意味で見た価値はある(苦笑)U-NEXTにて1984年/アメリカ/109分/監督:トニー・リチャードソン原作:ジョン・アービング脚色:トニー・リチャードソン出演:ジョディ・フォスター、ロブ・ロウ、ボー・ブリッジス、ナスターシャ・キンスキー、ウィルフォード・ブリムリー、ポール・マクレーン、マシュー・モディーン、ジェニー・ダンダス、ウォーレス・ショーン、リサ・ベインズ、セス・グリーン原題:The Hotel New Hampshire(「ホテル・ニューハンプシャー」)お薦め度「ホテル・ニューハンプシャー」★★☆(50%)
2024.05.16
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ミーン・ガールズ | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー (natalie.mu)ミーン・ガールズを見た。リンジー・ローハン主演の学園コメディだと思っていた。私の推しのレイチェル・マクアダムスも出演していたことを知ったけれども「君に読む物語」以前の作品であったため未見であった。配信での短時間映画を物色していて目に留めたので見てみることにした。動物学者の娘でアフリカで育ち自宅学習をしていた娘がアメリカへ家族と帰国、16歳にて初めて学校に通うという、突拍子もない導入から、学内でお姫様として君臨していたレジーナの登場シーンに笑ったが、このレジーナがレイチェル・マクアダムスだと、すぐにはわからなかった。また、幼さが残る顔立ちながら後年の面影を見せるグループの一員カレンがアマンダ・セイフライドだとわかり、この作品でその名を聞かなかったけれど、主演女優として大成したなぁと思った。リンジーは人気者だったかもしれないが、代表作としては本作くらいしかないのかもしれない。4人組のひとりグレッチェンを演じたレイシー・シャベールも出演作はあるけれど、といった感じか。「ミーン・ガールズ」直後の「君に読む物語」でブレイクしたレイチェル・マクアダムスは出演作が続くもパッとしなかったが2009年、ロバート・ダウニー・Jr主演のアクションミステリー映画『シャーロック・ホームズ』と2011年に続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』では主人公のシャーロック・ホームズを翻弄する魔性の美女アイリーン・アドラーを演じたその存在を見せつけた。全世界で二作は合計10億ドルを超える興行収入を記録しているとのこと。また2010年、コメディ映画『恋とニュースのつくり方』で主演でハリソン・フォードと共演し、2013年「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」は推される名画となり、アカデミー作品賞と受賞した2015年「スポットライト 世紀のスクープ」に出演している。「ドクター・ストレンジ」「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にも出演し、スター街道を歩んでいる。一方、アマンダ・セイフライドも気になる女優で「マンマ・ミーア!」で主演メリル・ストリープの娘を演じ、続編「マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー」にも出演。「ジュリエットからの手紙」や大ヒット作「レ・ミゼラブル」のコゼット役があり、出演作は話題となり「Mank/マンク」にも出演している。彼女もスター街道を歩んでいる。さて、高校の大イベント、キング&クィーンの選出ではさもありなんと思える映画的結末であるけれど、友達を作ることに、彼氏を作ることにあくせくし、それが裏目に出て、ぶちゃけて、とコメディ作品らしい面白さであった。U-NEXTにて2004年/アメリカ/97分/監督:マーク・ウォーターズ原作:ロザリンド・ワイズマン脚本:ティナ・フェイ出演:リンジー・ローハン、レイチェル・マクアダムス、ティナ・フェイ、ティム・メドウス、レイシー・シャベール、リジー・キャプラン、ダニエル・フランゼス、ジョナサン・ベネット原題:Mean Girls(「意地悪な女子たち」)お薦め度「ミーン・ガールズ」★★★☆(70%)
2024.05.14
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(C)2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.感動した。母の逃亡、その設定が妙味。娘がいい。人はみな、自身が正しいと思って行動する。ところが、そこ行動が正しいとは限らない。仲違いをしていると見える隣人も歩み寄りをみせたり、子供を擁護しているつもりが子供の方が本質を見ていたり、注目すべきところがある。きちんと生活していると思えた女性が、薬依存の生活だったとはとても思えず、FBIにロシアまで出てきたことに驚いた。母子がベストフレンドという結びつきの強さが、母を訪ねて南極へ、となり、家族愛の強さが感動を生む。相手を理解することが、大切なんだなぁ。主演ケイト・ブランシェットはもちろんいいけれど、ローレンス・フィッシュバーンの登場に驚き(笑)、「ロング・ウィークエンド」のゾーイ・チャオにも驚き、娘役が素晴らしいと思えたエマ・ネルソンは「消えない罪」にも出演していた。U-NEXTにて2019年/アメリカ/108分/G監督:リチャード・リンクレスター原作:マリア・センブル脚本:リチャード・リンクレイター、ホリー・ジェント、ビンス・パルモ出演:ケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ、エマ・ネルソン、クリステン・ウィグ、ゾーイ・チャオ、ジュディ・グリア、ローレンス・フィッシュバーン、ジェームズ・アーバニアク、トローヤン・ベリサリオ原題:Where'd You Go, Bernadette(「どこへ行った?バーナデット」)お薦め度「バーナデット ママは行方不明」★★★★☆(90%)
2024.05.12
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C)2019 Nostromo Pictures SL/ The Kill Team AIE / Nublar Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.実話ネタ。映画.comによると”アフガニスタンで米兵が一般市民を殺害していたという実話をベースにしたドラマ。ドキュメンタリー作家としてアカデミー賞に2度ノミネートされ、2010年に起きたこの事件を題材にしたドキュメンタリーを手がけたダン・クラウスが自身のメガホンで劇映画化。正義感と愛国心に燃えて、アフガニスタンに渡ったアンドリュー二等兵。地雷により爆死した上官に代わり、新たに小隊に赴任したディークス軍曹は、治安を守ることを口実に無実の民間人に罪を着せ殺害し続けていた。”とある。この上官の下で民間人を標的とした射殺行為が繰り返されていたこと。そして、それを内部告発しようとして悩んでいたこと。しかし、……。戦地にて正常な判断が出来なくなってしまう兵士をどのように考えればよいのか。そこが戦地ではあっても戦場でない場合、地元民にどう接するのか。20世紀では地元民に対する殺戮が当然のごとくなされていたが、21世紀になって秘密裏にこのようなことが行われているのか。閉ざされた組織の中では良くも悪くも染まっていく。恐ろしい事である。U-NEXTにて2019年/アメリカ/88分/監督:ダン・クラウス脚本:ダン・クラウス出演:ナット・ウルフ、アダム・ロング、ジョナサン・ホワイトセル、ブライアン・マーク、オシ・イカイル、アンナ・フランコリーニ、ロブ・モロー、アレクサンダー・スカルスガルド原題:The Kill Team(「殺戮部隊」)お薦め度「キル・チーム」★★★☆(70%)
2024.05.12
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2024年5月2日(木)Prime Videoで独占配信開始 (C) Amazon Content Services LLCあまりいいと思えない関係性で始まった年の差カップル。いろんなことに気を使い同性の目を気にする女性ならではの引け目などつぶさに描いている。よく描けているだけに前半の描写で嫌悪を感じ、それはアン・ハサウェイが歳の離れた若い男に取られてしまうやきもち、やっかみからくるものなのかと感じたり、彼女が足で絡みつく、抱き着くシーンが嫌だったりと内容と関係のないところで嫉妬していたのかもしれない。交際が露見してからの展開は娘を巻き込み大変なことになるがクライマックスから終盤となり、私の嫉妬の感情がなくなったのかソレーヌ(アン・ハサウェイ)に寄り添う気持ちになったのか、胸にこみ上げてくるものを感じるほど感情が揺さぶられてしまった。どうしてこのような作品を作ったのかと訝しみながら見ていた前半とはうってかわって、後半、特に終盤は抱きしめたくなるほど愛着を感じた。見終えて見るといい作品である。amazon prime video にて2024年/アメリカ/117分/監督:マイケル・ショウォルター原作:ロビン・リー脚本:マイケル・ショウォルター、ジェニファー・ウェストフェルト出演:アン・ハサウェイ、ニコラス・ガリツィン、エラ・ルービン、アニー・マモロー、リード・スコット、ペリー・マットフェルド、ジョーダン・アーロン・ホール、マチルダ・ジャノプロスメグ・ミリッジ、レイモンド・チャム・Jr.、ジェイデン・アンソニー、ビクター・ホワイト、ダコタ・アダン原題:The Idea of You(「あなたの考え」)お薦め度「アイデア・オブ・ユー~大人の愛が叶うまで~」★★★☆(75%)
2024.05.06
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(C)2022 Ex4 Productions, Inc.著名なアクション・スターがこぞって出ていたこれまでの3作品に比べると、スタアーと呼べるものがスタローン、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、アンディ・ガルシアの4人しかいないのは寂しい限り。しかも、前半が終わらぬうちにバーニー・ロス(スタローン)が消えてしまい、リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)の孤軍奮闘となってしまっていることが寂しさを感じさせる。大胆な二転三転と凝った内容で結末をむかえるが、大大大爆発で幕を閉じる。バーニーが消えた件について言及されるのでありえない展開のもやもやも解消に、アクションとドンパチを楽しんだ観客はまず満足できるだろうと思える。U-NEXTにて2023年/アメリカ/103分/R15+監督:スコット・ウォー原案:スペンサー・コーエン、カート・ウィマー、タッド・ダガーハート脚本:カート・ウィマー、タッド・ダガーハート、マックス・アダムス出演:ジェイソン・ステイサム、シルベスター・スタローン、カーティス・“50セント”・ジャクソン、ミーガン・フォックス、ドルフ・ラングレン、トニー・ジャー、イコ・ウワイス、ランディ・クートゥア、ジェイコブ・スキピオ、レビ・トラン、アンディ・ガルシア原題:Expend4bles(「エクスペンドフォブルズ」)お薦め度「エクスペンダブルズ ニューブラッド」★★★☆(70%)
2024.05.05
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The Boys in the Boat (2023) (imdb.com)この映画、映画館で見たならば感動できたのかもしれない。著名な俳優は出ておらす、魅力は少ないのかも。オリンピックの実話の映画化としては名作「炎のランナー」を思い出し、つい比べてしまうが傑作と比べるなんて酷な話。この作品はこれで良いのかも。この文章を書こうとして監督がジョージ・クルーニーだと知った。彼がカメオでも出演していれば話題になったのかもと思った。<ネタバレ(実話ゆえ)>さて、物語は1936年のベルリン・オリンピックにワシントン大学の貧しい学生たち2軍のボート部員たちが心血を注いでアメリカ代表となり、開催国ドイツが優勝を打ち立てていく中、背水の陣、不利なルール改正にも負けず、大逆転して勝利を掴む話である。映画としては主人公の苦学生にスポットを当てすぎたのかもしれない。部員それぞれにドラマがあるのだるから群衝撃として描けば、観客それぞれに気持ちを投入できる登場人物がいて感動をよんだのかもしれないと思えた。amazon prime video にて2023年/アメリカ/123分/監督:ジョージ・クルーニー原作:ダニエル・ジェームズ・ブラウン脚本:マーク・L・スミス出演:ジョエル・エドガートン、カラム・ターナー、ピーター・ギネス、ジャック・マルハーン、ジェームズ・ウォーク、ハドリー・ロビンソン、コートニー・ヘンゲラー、サム・ストライク、トーマス・エルムズ、ルーク・スラッテリー、ブルース・ハーベリン=アール、ウィル・コーバン、トーマス・ステファン・バリー、クリス・ディアマントポロス原題:The Boys in the Boat(「ボートの青年たち」)お薦め度「ボーイズ・イン・ザ・ボート 若者たちが託した夢」★★★☆(70%)
2024.05.05
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ビッグ・フィッシュ : ポスター画像ティム・バートン監督はなんとなく好きじゃない。振り返ってみると、「バットマン」1989年12月 65点「シザーハンズ」1991年8月 90点「バットマン・リターンズ」 60点「チャーリーとチョコレート工場」 60点と映画館で見ているが、「シザーハンズ」以外は辛く採点している。配信で「ビッグ・アイズ」お薦め度80%を見ているくらいだ。マイライフマイシネマアルカディア「ビッグ・アイズ」 「ビッグ・フィッシュ」の高評価は知っていたが、見ようとは思わなかった。しかるに、未見ながら、「NHK BSシネマ」のおすすめ5作品に選んだのだから見らねばなるまいと思った。NHKでの放映は見逃したのでネットフリックスで見た。ほらふきおやじの父親のネタを聞かされ続けた息子が避けていた父とのわだかまりをなくすというような話。ファンタジーなのか、ただのほらふきなのか、妻を愛し生涯をささげた男の不思議な物語を見て、感動することもなく、私には合わない映画なんだと思えた。お薦めしておいて申し訳ないが、お許しくだされ。また、この作品を気に入っている人にもお許しを請う。配役は良かったと思う。Netflix にて2003年/アメリカ/125分/監督:ティム・バートン原作:ダニエル・ウォレス脚本:ジョン・オーガスト出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム・カーター、アリソン・ローマン、ロバート・ギローム、マリオン・コティヤール、マシュー・マッグローリー、ミッシー・パイル、スティーブ・ブシェーミ、ダニー・デビート、ダニエル・ウォレス原題:Big Fish(「大魚」)お薦め度「ビッグ・フィッシュ」★★★(60%)
2024.05.04
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American Fiction (2023) (imdb.com)大学の講義で差別的侮蔑言葉を多用する講師に対し、抗議する生徒は教室を後にした。このシーンから始まる作品は、この講師が洗練された高尚な小説を書く作家であることを知る。講義で使用された差別的侮蔑言葉は意図的に発せられたものと思われる。しかし、この言動は問題とされ、真意を汲み取れない大学から休職を言い渡される。長期休暇となったため、故郷に久しぶりに帰った主人公モンクはバラバラとなってしまった家族と再会する。医者である妹と再会するも…。突然の出来事に茫然自失、しかし、母親の面倒を見なければならなくなる、兄は無関心で助けにならない。自身の小説を読んでくれる女性との出会いがあり、また、新進気鋭の女性作家に触発されて、嘘八百の小説を書きあげ偽名で発表すると超絶に話題となり…!ブラックジョークなのか、アイロニー(皮肉)でいっぱいの作品である。偽作家を演じる時のジェフリー・ライトがいい。本当に犯罪者みたいだ(笑)。結末が三つ用意されて、劇中の映画監督が認める結末を良しとした私はこの作品の読者同様、俗物でエンタメ好きな人間なのかもしれない。この作品はカナダのトロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞ほか5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。しかるに日本では劇場公開されない。日本の観客には受けないと思われたのだろう。むべなるかな。アメリカの白人にあてこする内容は日本人にはピンとこないのだろう。amazon prime video にて2023年/アメリカ/118分/監督:コード・ジェファーソン原作:パーシバル・エベレット脚本:コード・ジェファーソン出演:ジェフリー・ライト、トレイシー・エリス・ロス、エリカ・アレクサンダー、イッサ・レイ、スターリング・K・ブラウン原題:American Fiction(「アメリカの虚構」)お薦め度「アメリカン・フィクション」★★★★(80%)
2024.05.03
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(C)2023 Disney. All Rights Reserved.ディスニーはなぜ難解な物語にしたのだろうか?「アナと雪の女王」のハンス王子を手本としたのだろうか。それとも単に善い行いと思われることが独裁で独善的になっていくことによって悪へと傾斜することを描きたかったのか。ファミリー向けとするならば、やや難しいと思える。逆に「美女と野獣」のように恐れられていた者が実は心優しい者であったというほうが受け入れられやすいのではないだろうか。翻って主人公アーシャは全面的に善であると描いている。それも果たして正しいことなのか。腑に落ちないまま見て、終わった。スターは何をしに落ちてきたのだろうか。絵は美しく、歌もとても良かった。Disney+にて2023年/アメリカ/95分/G監督:クリス・バック、ファウン・ビーラスンソーン脚本:ジェニファー・リー音楽:ジュリア・マイケルズ声の出演:アリアナ・デボーズ、クリス・パイン、アラン・テュディック現代:Wish(「願い」)お薦め度「ウイッシュ」★★★☆(70%)
2024.04.28
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(C)2022 Plane Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.ジェラルド・バオラーのアクション映画だ。陳腐な物だったらどうしようと一抹の不安を抱えつつ見たら、予想外に手に汗握る展開、見どころ銃撃戦壮絶だあった。世界には危険な地域があるんだねぇ。冒頭、逃亡していた殺人犯人を移送のため乗せて、年末ということなのか他に乗客は14人と少ない。航空パニック映画ではないから乗客が少ない方が、不時着した後の展開には適していたのだろう。実際、年末の乗客は少ないのかもしれない。反政府組織が統治している島に不時着してしまった。しかも、外国人を人質として身代金を要求するやつらだ。その組織に一網打尽されて監禁されてしまった。救援も求めるために探索に出て別行動だった、機長と殺人犯人が人質を救出しようとする。そこへ……!クライマックスは壮絶な銃撃戦、いや、その後の脱出の方が大変だったかも。殺人犯の行方も。痛快で手に汗握る展開にしびれた。amazon prime video にて2022年/アメリカ/107分/PG12監督:ジャン・フランソワ・リシュ原案:チャールズ・カミング脚本:チャールズ・カミング、J・P・デイビス出演:ジェラルド・バトラー、マイク・コルター、ヨーソン・アン、ダニエラ・ピネダ、ポール・ベン=ビクター、レミ・アデレケ、ジョーイ・スロトニック、エバン・デイン・テイラー、クラロー・デ・ロス・レイス、トニー・ゴールドウィン原題:Plane(「飛行機」)お薦め度「ロスト・フライト」★★★★(80%)
2024.04.28
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(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.ケネス・ブラナーの探偵ポアロ、楽しみにして見た。いつの間にか公開して、行こうと思っている間に公開終了したんだよね。この10年くらいで日本でも根付いたと思えるハロウィンの日における、ハロウィン・パーティ。原作はアガサ・クリスティによる「ハロウィン・パーティ」。1969年に出版された作品。第二次世界大戦後すぐの設定で、時代の古さは否めないがパーティの後に開催された降霊会がすごかった。霊媒師レイノルズとなるミッシェル・ヨーの登場は威風堂々、風格ある女主人のようなオーラがスクリーンを圧倒していた。降霊会が始まり、その降霊術もすごくてカメラアングル、切り替え、打刻されるアルファベット。その場にいれば、疑いもなく信じ、恐怖を感じてしまう、見どころである。そこで素早く立ち回り、降霊術のカラクリを暴き、その仕方を開設する名探偵ポアロもみごとであった。女優として格をあげたミシェル・ヨーがこの冒頭で姿を消すとは、残念であった。彼女の風格漂わせた立ち振る舞いをもっと見ていたかった。さて、殺人が行われたことにより嵐の夜となった楼閣、マンションで降霊会に参加した者たちは閉じ込められてしまう。犯人はだれなのか?この参加者の中にいるはず。ポアロは解決できるのか?難事件となった今、引退していたポアロは探偵として乗り出す。捜査とともに見え隠れする亡き娘の声、幻影は本物なのか空耳、見間違いなのか。恐怖を募り、ミステリーが深まる。楽しみながら見た作品となった。Disney+にて2023年/アメリカ/103分/G監督:ケネス・ブラナー原作:アガサ・クリスティー脚本:マイケル・グリーン出演:ケネス・ブラナー、カイル・アレン、カミーユ・コッタン、ジェイミー・ドーナン、ティナ・フェイ、ジュード・ヒル、アリ・カーン、エマ・レアード、ケリー・ライリー、リッカルド・スカマルチョ、ミシェル・ヨー原題:A Haunting in Venice(「ベニスでの幽霊出没」) お薦め度「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」★★★☆(70%)
2024.04.27
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(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.おどろおどろしい怪物映画かと思い敬遠していたが、見れば女性のエクスタシーに関する作品であった。ただ、内容というか描き方が斬新でベッドシーンも多くあり、男性のイチモツが映されることも数回あった。この作品に挑んだエマ・ストーンとマーク・ラファロの意気込みは感じるが、果たしてこれが2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞したり、第96回アカデミー賞でエマ・ストーンが主演女優賞を受賞するほどのものなのかは疑問である。マーガレット・クアリーやハンア・シグラに気づかなかったことを悔いる。理路整然と知識にすなおなベラ・バクスター(エマ・ストーン)が女性器における恍惚に懸命となり、そのために常軌を逸した行動をとり続ける。彼女の行動は納得のいくものではなく、脳移植を描いてもあり、医学的倫理的にどうなのかと思える作品でもあった。見た上で思うが、見るべき作品ではないと思える。Disney+にて2023年/イギリス/142分/R18+監督:ヨルゴス・ランティモス原作:アラスター・グレイ脚本:トニー・マクナマラ出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ、ジェロッド・カーマイケル、クリストファー・アボット、スージー・ベンバ、キャサリン・ハンター、ビッキー・ペッパーダイン、マーガレット・クアリー、ハンナ・シグラ原題:Poor Things(「残念な事柄」) お薦め度「哀れなるものたち」★★★☆(70%)
2024.04.27
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(C)五十嵐律人/講談社 (C)2023「法廷遊戯」製作委員会最近の私、もうろく加減がひどい。この作品を見て、内容が思い出せないのだ。原作小説を読んだというのに。 読書レビュー 「法廷遊戯」五十嵐律人:著 新潮社思い出せないのが、情けない。キャストに魅力を感じないせいか、物語に没入できない。原作と違和感を感じるキャストで見ることを躊躇したが、ほかに見入るものを見つけられなかったので見て見た。断片的にだが、そういえば、こんなこと書いてあったなぁ、なんて思いながら見た。前述のとおり、物語は忘却の彼方、クライマックス、エンディングのオチは感心した。読書にて理解していたことも映像にするとより分かりやすくなるところもあるんだと思えた。最後まで見て、見どころのある作品だとわかる。20123年/日本/97分/G監督:深川栄洋原作:五十嵐律人脚本:松田沙也出演:永瀬廉、杉咲花、北村匠海、戸塚純貴、黒沢あすか、倉野章子、やべけんじ、タモト清嵐、柄本明、生瀬勝久、筒井道隆、大森南朋お薦め度「法廷遊戯」★★★☆(70%)
2024.04.25
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(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedダンスはとても素晴らしかった。サルマ・ハエックもチャニング・テイタムも俳優だけでなく、ダンサー、いやエンンタテイナーとしてみごとに見せていた。素晴らしかった。しかし、話はありきたりというか、いまひとつ行政の指導というか規制というか、夫の横やりがわかりづらい。映画「マジック・マイク」のシリーズを見ていたわけではないので、マイクの背景を理解していなかった。そこは関係あるのかな?燃えるような情熱、パッションを描いた作品で、本当にダンスは良かった。クライマックスで見せるチャニング・テイタムと女性ダンサーの融合ともいえるアクロバティックな雨の中のダンスは最高だった。U-NEXTにて2023年/アメリカ/112分/PG12監督:スティーブン・ソダーバーグ脚本:リード・キャロリン出演:チャニング・テイタム、サルマ・ハエック・ピノー、アユブ・ハーン=ディン、ジェメリア・ジョージ、イーサン・ローレンス、ジュリエット・モタメッド原題:Magic Mike's Last Dance(「マジック・マイクの最後のダンス」)お薦め度「マジック・マイク ラストダンス」★★★☆(70%)
2024.04.21
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The Hating Game (2021) (imdb.com)これがベストセラーの映画化作品なのか?女の子が主人公だけれど、男は変人?ストーカー?まず、設定として広い部屋で机がひとつづつ、向かい合って座るなんてこと、ありえないよねー。そのほかもろもろ合併により同じ職場となったけれど敵対しているとなれば目の敵、目の敵の相手とエレベーターであんあことになるのか?設定も展開もとんでもなく、途中、脱落してもおかしくなかった。多分脱落していた。しかし、映画館で選んで見に行ったなら、最後まで我慢して見るだろな、と頑張って見続けた。見続けるとウンチクも名言も飛び出し、なかなか見どころもあるようで、(でなければベストセラーになってない)、最後まで見終えたけれど、楽しいラブ・コメといかず、これほど変に執着している男女ならば、とんでもなくて、やっぱり私好みではないということです。2023年/アメリカ/102分/G監督:ピータ・ハッチングス原作:サリー・ゾーン脚本:クリスティーナ・メンガート出演:ルーシー・ヘイル、オースティン・ストウェル、デイモン・ダウンノ、サキナ・ジャフリー、コービン・バーンセン原題:The Hating Game(「憎しみのゲーム」)お薦め度「ヘイティング・ゲーム~恋とキャリアの必勝法~」★★★(60%)
2024.04.18
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(C)2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved.うー、合わないな、私にこの映画。何を描きたかったんだろう。無軌道な若者か?三流高校に通う、無自覚な窃盗犯となった彼と彼女たち。実際の事件を元に描かれた映画。何を表現したかったのかなぁ。罪の意識のない若者を見て、何を思えばいいのか…。U-NEXTにて2013年/アメリカ・フランス・イギリス・日本・ドイツ/90分/R15+監督:ソフィア・コッポラ原作:ナンシー・ジョー・セールズ脚本:ソフィア・コッポラ出演:エマ・ワトソン、レスリー・マン、タイッサ・ファーミガ、クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサード、ケイティ・チャン、マイカ・モンロー原題:The Bling Ring(「派手な指輪」)お薦め度「ブリングリング」★★★(60%)
2024.04.11
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(C)2011 HISTORIC HOLDINGS,LTD. All Rights Reserved.リチャード・ギアがマーティン・シーンと共演しているとは知らなかった。とはいえ、マーティンの出番は少ない。刑事バディ物でリチャード・ギアとトファー・グレイスの映画だ。リチャードとマーティンが銀髪初老の男を演じているが、過去の回想のシーンで20年ほどさかのぼるのかと思うけれど、金髪や艶のある髪色になっているのを見て、なかなか凝った演出だなと思った、ストリーもなかなか凝っていてダブル・エージェント(二重スパイ)でこんなに凝った作りということがクライマックスでわかって感心した。しかし、つなぎが良くない。クライマックスにいたるところで唐突にカー・チェイスとなっている。大勢いた悪役軍団はどこへ消えたのやら、と気にかかるところがいくつかあり、そこが傑作となることを阻んでいると思える。ユニークで凝った話。傑作になる物語に脱帽するも、うまく完成できなかったことに落胆。2011年/アメリカ/98分/G監督:マイケル・ブラント脚本:デレク・ハース、マイケル・ブラント出演:リチャード・ギア、トファー・グレイス、スティーブン・モイヤー、オデット・ユーストマン、スタナ・カティック、クリス・マークエット、テイマー・ハッサン、マーティン・シーン原題:The Double(「二重」)お薦め度「顔のないスパイ」★★★☆(70%)
2024.04.11
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(C)2021 東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会映画「マスカレード・ホテル」の続編。原作「マスカレード・ナイト」を映画化。冒頭の木村拓哉と中村アンのタンゴは良かった。だが、原作にない事、原作と変更してしまっていることで良かったのかこの冒頭のシーンだけ。あとは複数の登場人物を一人にまとめたり、犯人像を違ったものにしたことで原作本来の秀逸さが薄まってしまっている。原作ファンの期待を裏切って予測できないものにし、いい意味で期待を裏切りたかったとおもうけれど、成功しているとは思えない。続投のキャストは別として今回の新キャストは年齢的に高めだったのでは、みな10歳ほど若い方が原作に近いと思うのだが。映画は映画としてそれなりに良かった。しかし、私がキャスティングするならば新田浩介:木村拓哉→(同)山岸尚美:長澤まさみ→(同)能勢和彦:小日向文世→(同)本宮政治:梶原善→(同)関根拓真:泉澤祐希→(同)久我昭弘:東根作寿英→(同)川本美香:石川恋→(同)奥田真由美:中村アン→(同)秋山久美子:田中みな実→(同)氏原祐作:石黒賢→高橋一生日下部篤哉:沢村一樹→中村倫也曽野昌明:勝村政信→大森南朋曽野万智子:木村佳乃→中村ゆり狩野妙子:凰稀かなめ→吉岡里帆仲根緑:麻生久美子→板垣李光人貝塚由里:高岡早紀→入山法子浦辺幹夫:博多華丸→間宮祥太朗和泉春菜:青木美沙子→(同)看板の男:明石家さんま(友情出演)→(同)田倉哲郎:鶴見辰吾→(同)尾崎新次郎:篠井英介→(同)藤木泰志:石橋凌→(同)稲垣竜男:渡部篤郎→(同)これぐらいなかんじかなAmazon Prime Video にて2021年/日本/129分/G監督:鈴木雅之原作:東野圭吾脚本:岡田道尚出演:木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、梶原善、泉澤祐希、東根作寿英、石川恋、中村アン、田中みな実、石黒賢、沢村一樹、勝村政信、木村佳乃、凰稀かなめ、麻生久美子、高岡早紀、博多華丸、鶴見辰吾、篠井英介、石橋凌、渡部篤郎お薦め度「マスカレード・ナイト」★★★☆(70%)
2024.04.08
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MOTION PICTURE ARTWORK (C)2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED「ジョン・ウィック」のスタッフが仕掛けるリベンジ・アクション大作ということで興味を持って見た。これが映画の中だけの出来事なのか、あるいは現実社会でも同様なことが行われているのか。秘密裏に行われる犯罪(?)は怖い。ベルリンの市街地での銃撃戦があった。それは映画を見ていると、この組織の中での裏切りによる銃撃戦だということがわかるが、その背景を知らずに見る人には無差別テロのようjにうつってしまうだろう。ひょっとしてときたま起こるテロはテロでなく、なんらかの事件や犯罪が隠されているのかもしれない。そんなことを思いながらクライマックスがありエンディングを迎えるのだが、果たして主人公の思いは遂げられるのだろうか。それがわからないまま、終わる。すっきりとしない、終わり方である。U-NEXTにて2022年/アメリカ/104分/監督:タリル・サレ脚本:J・P・デイビス出演:クリス・パイン、ベン・フォスター、ジリアン・ジェイコブス、エディ・マーサン、J・D・パルド、フロリアン・ムンテアヌ、キーファー・サザーランド原題:The Contractor(「請負人」)お薦め度「ザ・コントラクター」★★★☆(70%)
2024.04.07
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(C)2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA - SCOPE PICTURES - PLAYTIME PRODUCTION一か所、腑に落ちないところがあるけれど、それを気にしなければ、なかなか面白い作品。しかし、おかしな作品(笑)。人のウワサと人気の妙。女性に対する処女性に関しての重要性。監督フランソワ・オゾンは女性賛歌の人だと思えるが、その真意はどこにあるのだあろう。時代設定は昔。フランスではまだ女性に参政権がなかった時代。売れない女優と仕事のない弁護士の女性二人が同居するアパルトマン6階。もおう半年も家賃を滞納していて今日も家主が半年分3000フランの取り立てにやってきた。なんとか追い返すも早々に払わないと追い出されてしまう。キャスティングされるという話に富豪の自宅まで行っていた女優が自宅に帰ってきたとき、富豪が殺されたということで犯人として疑われる。この容疑を売名行為に利用しようと二人は裁判を企てる。展開が面白く、楽しみながら見た。体を張って男たちを調略しようとする女性たちには驚かされる。U-NEXTにて2023年/フランス/103分/G監督:フランソワ・オゾン脚本:フランソワ・オゾン出演:ナディア・テレスキウィッツ、レベッカ・マルデール、イザベル・ユペール、ファブリス・ルキーニ、ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、エドゥアール・シュルピス、レジス・ラスパレス、オリビエ・ブロシュ原題:Madeleine(「マドレーヌ」)お薦め度「私がやりました」★★★☆(70%)
2024.04.06
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(C)2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.フィンランド。ロシアに蹂躙され、ナチスドイツによって焦土とされた国。”シス”とは翻訳できない、決してあきらめない不屈の男。彼は死なない……。絶体絶命の危機を生身の人間として幾多の傷を負っても生き抜く男。すごい男だなぁ。2023年/フィンランド/91分/R15+監督:ヤルマリ・ヘランダー脚本:ヤルマリ・ヘランダー出演:ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ビッラモ、オンニ・トンミラ原題:Sisu(「シス」)お薦め度「SISU シス 不死身の男」★★★☆(70%)
2024.04.04
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(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社ほぼ原作に忠実に映像化しているのはすごいと思える。原作小説を読んでいるのでこまごまとしたことが分かり、たとえ映像で端折っていても理解が進むので、とてもわかりやすく楽しんで見た。映画で初見の人も楽しめただろうか。小説通りに描こうとすると3時間を越える超大作になってしまうだろう。そこを端折ってつなげて、2時間13分にまとめ上げたのは素晴らしい。しかもそれがダイジェストだったり、意味不明に飛ばされるわけもなく多少の改変をしながら、すべてのエピソードを落とすことなく映像化している。ただキャストには不満があり、キムタク(木村拓哉)はいいにしても、長澤まさみは存在が大きすぎるように思う。竹内結子あたりが良いと思えるのだが、若手なら西野七瀬あたりか。この頃だと誰が良かったのか。原作を読んでいるからキー・パーソンは誰かと注目したが松たか子であった。名演!と思える化け方は最高。監督が「HERO」シリーズの鈴木雅之であるがゆえ、彼女の演技に欠けることが出来たのだろう。これ以上ないというベスト・キャストに思える。逆に能勢役の小日向文世は小説からはまったくイメージできない、あまりにも違った。もっと小太りの仕事できなさそうなおっさんというイメージなので最適な役者は誰だろうか、悩みどころである。あれだけの長編エンタメ小説をよくうまくまとめたものだと感心した。あっぱれ!Amazon Prime Video にて2019年/日本/133分/G監督:鈴木雅之原作:東野圭吾脚本:岡田道尚出演:木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、梶原善、泉澤祐希、東根作寿英、石川恋、濱田岳、前田敦子、笹野高史、高嶋政宏、菜々緒、生瀬勝久、宇梶剛士、橋本マナミ、田口浩正、勝地涼、松たか子、鶴見辰吾、篠井英介、石橋凌、渡部篤郎お薦め度「マスカレード・ホテル」★★★★(80%)
2024.03.28
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Operator (2015) (imdb.com)銃撃、爆破、カーチェイスと見どころはいっぱいある。”911”に入る緊急電話を取り上げたところはおもしろいけれど、筋書きとして制作者たちのやりたいほうだあい。作りたい映画を作った、という感じの作品。それゆえ、そこに正義はあるのか?とか、それは命の担保があるのか?とか、通話中のオペレーターに911緊急電話が溜まっていくということはどういうこと?なんてあったりする。極めつけは妻を救出するところだがわけがわからない。とはいえ、筋書きに注目しなければ、有名な俳優も出てるゆえか、金のかけた作品である。Hulu にて2022年/韓国/109分/G監督:アマリヤ・オルソン、オービン・オルソン原案:ドウェイン・ウォーレル、アマリヤ・オルソン、オービン・オルソン脚本:トニー・フィオーレ出演:ルーク・ゴス、ミーシャ・バートン、ビング・レイムス、マイケル・パレ原題:Operator(「電話通信者」)お薦め度「デンジャー・コール」★★★(60%)
2024.03.24
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(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.シェイクスピアでも有名な英国王・リチャード三世。その遺骨は500年もの間、行方不明であった。シェイクスピアの劇「リチャード三世」を見た中年女性フリッパ・ラングレーは職場での不当な処遇にリチャード三世の不遇を重ね、32歳と若くしてこの世を去った彼の遺骨探しに注力することになる。リチャード三世愛好家たちとも知り合い、いろんなところに協力や資金を頼むも断られ挫折し頓挫してしまいそうになる。そんな時、別居中の夫の賛同と助力をえて、子供たちの応援もあり、試行錯誤しクラウドファンドにて世界中からの援助を得て、とうとう発掘作業が始まる……。市井の人間が興味を持った墓場なき王の遺骨を探すことに熱意と感情で周りの人を動かし、発掘作業が始まる。その後も、専門家でないがゆえに疎んじられ、うまく進められないなどあった。内容はもちろん映画としても主人公の感情の揺らぎなどが感じられていい作品である。U-NEXTにて2022年/イギリス/108分/G監督:スティーブン・フリアーズ原作:フィリッパ・ラングレー、マイケル・ジョーンズ脚本:スティーブ・クーガン、ジェフ・ポープ出演:サリー・ホーキンス、スティーブ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ原題:The Lost King(「行方不明王」)お薦め度「ロスト・キング 500年越しの運命」★★★★(80%)
2024.03.23
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(C)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016なかなかいい映画だった。主役のベラは暗い感じの本好き女性であった。そのベラを演じるジェシカ・ブラウン・フィンドレイは美しさにかわいさが同居する素敵な感じがした。若き女性ひとりで庭付き住宅をあてがわれて、居続けるには庭を手入れしなければならない。管理者に即刻退去を言いつけられるもその場にいた料理人に手助けされて一カ月の猶予が出来た。庭を造らないと……。隣人には素晴らしく素敵な庭を持つ口うるさい老人がいた。アルバイトで働く図書館で変な理系男子と出会う。恋の訪れかも?いや、恋だ!!しかし、初デートの日……!!日々の生活と人生と結婚生活と恋と、いろんなことをぎゅっと詰めた物語。見て良かった。原題:This Beautiful Fantastic らしくファンタジックな映画。U-NEXTにて2016年/イギリス/92分/G監督:サイモン・アバウド脚本:サイモン・アバウド出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソン、アンドリュー・スコット、ジェレミー・アーバイン、アンナ・チャンセラー原題:This Beautiful Fantastic(「この素晴らしき感動」)お薦め度「マイビューティフルガーデン」★★★★(80%)
2024.03.22
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(C)2019 88miles2019年・第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリを受賞した作品ということで見てみた。舞台はデンマークの農村。牛の世話に忙しい牧畜を主とする家なのかも。27歳の女性クリスは叔父と暮らしていた。叔父は4年ほど前に倒れて手足が不自由である。手助けを借りてなんとか動けるくらい。彼女が主体となって牛の世話などをやる。休みの日などないはず。彼女は14歳の時に兄弟を亡くし、親を亡くした。それ以来、叔父の世話になり、叔父が倒れてからは面倒を見ている。早朝に起きる。朝ごはんの支度。かわす言葉もなく、点けっぱなしのテレビを叔父さんが見ながら食事する。クリスは数独を解きながら食事をする。二人で協働。一日中、一緒。クリスは獣医の学校に進みたかったのか。牛の逆子を手助けしたクリスを獣医は褒める。村の農作業をする男性とも知り合う。ただ、叔父が気になる。同じ日々が繰り返される牛の世話、収穫時の農作業もある。広大な農地で叔父と二人の協働はとてつもなく大きな作業車を扱う。いつまでも叔父さんの面倒を見ていられるわけではない。しかし……。デンマークの農村の日々を映し出した作品。それが、東京グランプリを獲るのか、と思いつつ見終えた。2019年/デンマーク/110分/G監督:フラレ・ピーダセン脚本:フラレ・ピータゼン出演:イェデ・スナゴー、ペーダ・ハンセン・テューセン、オーレ・キャスパセン、トゥーエ・フリスク・ピーダセン原題:Onkel(「叔父」)お薦め度「わたしの叔父さん」★★★☆(70%)
2024.03.21
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(C)2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.いやー興味津々、おもしろい。カーチェイスの連続であるけれど、チェイスそのものよりもドライビングテクニックを駆使する技を見せるところがとてもいい。素敵だ。知らない女優だと思ったパク・ソダムは2019年公開のポン・ジュノ監督映画『パラサイト 半地下の家族』に、半地下で生活するキム家の長女・ギジョン役を演じた彼女だった。野球賭博、脱北という韓国にある特殊条件を設定してあるのもオリジナリティがあり、リアリティを感じさせてくれる。警察内部の腐敗が現実にはどの程度かわからないけれど、ヤクザ顔負けの荒稼ぎぶりに非情さに驚く。内容は違えど女性版「トランスポーター」とも言えよう。とても面白く見た。Amazon Prime Video にて2022年/韓国/109分/G監督:パク・デミン脚本:パク・デミン出演:パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、チョン・ヒョンジュン、ヨン・ウジン、ヨム・ヘラン、ハン・ヒョンミン原題:Special Delivery(「特別配送」)お薦め度「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」★★★★(80%)
2024.03.18
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Ladies in Black (2018) (imdb.com)温かい思いに涙がこみあげてくる。素敵な映画だった。1959年にヨーロッパからやってきた多数の移民と、現地オーストラリア人との交流を描く。主な舞台は百貨店。百貨店が流行の最先端をいっていたんだなと思える。高校卒業まで百貨店の短期アルバイトをすることになったリサはクリスマス休暇から婦人服売り場で不妊に悩む先輩と彼氏のいない先輩の補助として働く。大陸からやってきた妙齢の女性はオートクチュールを扱う貴婦人だ。彼女たちの日常をそれぞれの気持ちを汲んでうまく表現しているこの作品はハートウォーミングな作品であった。見て良かった。ヨーロッパの俳優を大陸人(移民)にオーストラリア人をオーストラリア人でキャスティングしているのはさすがだなぁ。U-NEXTにて2018年/オーストラリア/109分/監督:ブルース・ベレスフォード原作:マデリン・セント・ジョン脚本:スー・ミリケン、ブルース・ベレスフォード出演:ジュリア・オーモンド、アンガーリー・ライス、ライアン・コア、アリソン・マクガー、シェーン・ジェイコブソン、ノニ・ハズルハースト、スージー・ポーター、バンサン・ペレーズ、レイチェル・テイラー原題:Ladies in Black(「黒衣の女性たち」)お薦め度「しあわせの百貨店へようこそ」★★★★(80%)
2024.03.16
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(C)2013 LES FILMS DU 24 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - TF1 FILMS PRODUCTION十年前に、この作品。現在ではもっと国際結婚が増えて、フランス人同士というのはかなり少ないのかも。街中を歩けばフランス人は半分にも満たないのかもしれない。観光客が多い都市部、中でもパリなんかだと生粋のフランス人は一割もいないのかもしれない。さて、移住者に加え移民も増えた現在のフランスでは笑い事ではない事象を描いた、ある種、心温まる話である。敬虔なカトリックのフランス人夫婦には4人の娘がいる。一人はユダヤ人と、一人はアラブ人と、一人は中国人と結婚した。末娘にはなんとかフランス人の婿をと考えるが、同棲相手はアフリカ人。で、プロポーズされて、結婚ということになるのだが、父親はどちらも反対。さて、どうなるのか……。滑稽なお話ではあったが、ラスト胸が熱くなり涙ぐんでしまう。この気持ちを他民族を受け入れない人たちにもわかってほしいなぁ。U-NEXTにて2013年/フランス/97分/G監督:フィリップ・ドゥ・ショーブロン脚本:フィリップ・ドゥ・ショーブロン、ギィ・ローラン出演:クリスチャン・クラビエ、シャンタル・ロビー、アリ・アビタン、メディ・サドゥン、フレデリック・チョウ、ヌーム・ディアワラ、フレデリック・ベル、ジュリア・ピアトン、エミリー・カーン、エロディー・フォンタン、パスカル・ンゾンジ、サリマタ・カマテ、タチアナ・ロホ原題:Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?(「私たちは神に何ををしましたか?」)お薦め度「最高の花婿」★★★★(80%)
2024.03.14
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(C)Finding Your Feet Limited 2017邦題の「輝ける人生」にはちょっと照れてしまうが、”Finding Your Feet” (足元を探しなさい)という原題はなかなか粋である。日々、同じことの繰り返し。その毎日が明日もまた繰り返されると思っていた主婦。夫は出世し、称号まで与えられたその祝いの日に夫の不実さ、浮気、いや本気を発見してしまう。家を出て10年音信不通の姉の独居に転がり込んだ彼女に離婚届が送られてくる……。失意の中に暮らす妹を慰めることなく、前向きに元気に生きている姉は叱咤激励し趣味のダンスに誘う。ダンスなんか嫌いと言った妹は子供の頃、ペアダンスに出場していた……。美男美女などいない、シワくちゃのじいさんやばあさんたち。若手でも十分な大人たちの寄せ集めのダンス教室。いけ好かないおやじたちとも交流するとなかなかいい人であった。素敵で前向きな物語と思いきや人生の局面、不幸がそれぞれにやってくる。この不幸についてはくどく描くことなくさらっと描き、しれっと終わる。クライマックスは青春映画のようだった。いいなぁ、この映画。見覚えのある出演者は姉役のセリア・イムリーくらいで、友人役のティモシー・スポールも見たことがあるかも。セリア・イムリーは「ノッティングヒルの洋菓子店」「カレンダー・ガールズ」で見ていて、ティモシー・スポールは覚えはないが出演作は「秘密と嘘」「バニラ・スカイ」「ラストサムライ」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」「魔法にかけられて」「デザートフラワー」「英国王のスピーチ」を見ている。主演のイメルダ・スタウントンもハリー・ポッターシリーズでドローレス・アンブリッジ役で出演している。それを知ってあの役かと思い出した。Amazon Prime Video にて2017年/イギリス/114分/PG12監督:リチャード・ロンクレイン脚本:メグ・レナード、ニック・モアクロフト出演:イメルダ・スタウントン、ティモシー・スポール、セリア・イムリー、デビッド・ヘイマン、ジョン・セッションズ、ジョアンナ・ラムレー原題:Finding Your Feet(「足元を探す」)お薦め度「輝ける人生」★★★★(80%)
2024.03.13
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Five Blind Dates (2024) (imdb.com)「恋のチャンスは5回まで」というハチャメチャなライトコメディを思わせるような邦題である。”FIVE BLIND DATES”を邦訳するのも、ブラインド・デートが一般的でない日本において、このニュアンスは5回のお見合いとすればいいのかもしれかい。しかし、お見合いとすると格段とシリアスになってしまうのでコメディ感がでない。そこそこの内容で面白さを詰め込んだ作品だと思える。主人公をショアン・フーが演じたことは脚本担当なのでしょうがないにしても、キー・パーソンとなるリチャードを演じたヨソン・アンのルックスがいいと思えない。目つきが甘くも優しくもなく、イケメンか好感度ある俳優だったら、見ている方のテンションももう少し上がったかと思われる。デートの相手の一人、ジョン・プラシダが相手であれば、まだましだったかも。ま、それも好みといわっれば、それまでだけど、ね。SNSの使い方も今ではありきたり、すでに使い古された手法で新鮮味も驚きもないかな。Amazon Prime Video にて2024年/オーストラリア/84分/監督:ショーン・シート脚本:ネイサン・ラモス=パーク、シュアン・フー出演:ショアン・フー、ヨソン・アン、ジョン・プラシダ、デズモンド・チャム、イライ・スウィンデルズ、ティファニー・ウォン、レネー・リム、メル・ジャーンソン、ロブ・コリンズ、ツィ・マー原題:Five Blind Dates(「5回のブラインド・デート」)お薦め度「恋のチャンスは5回まで」★★★(60%)
2024.03.10
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True Story (2015) (imdb.com)”真実の物語”という題名に惹かれて見てみたけれど、真偽がわからず、なかなかの見ものだった。この真偽がわからないのは、主人公マイケル・フィンケル(ジョナ・ヒル)と同じ状態に置かれたということだろう。彼の恋人ジル役でフェシリティ・ジョーンズが出演している。犯人クリスチャン・ロンゴ役はジェームズ・フランコである。ニューヨーク・タイムズの著名記者マイケルはアフリカでの虐待の取材を印象的にするために複数の証言を一人の者のものとした記事に仕上げた。発表したところ反響は大きく、また抗議も大きかった。アフリカの支援団体から疑義照会され、記事が捏造されたものとされマイケルはニューヨーク・タイムズをくびになってしまう。郷里モンタナに帰った彼はあちこちに取材を持ちかけるが誰にも相手にしてもらえなかった。失意の中、自身の名”マイケル・フィンケル”を名乗った殺人犯が捕らえられたことを知り、彼に面会し取材することになる…。彼は、妻と子供三人を殺害した殺人犯なのか!?真実はどこに?という思いで見てしまうと主人公と同じように思ってしまい、とてもキケン。U-NEXTにて2015年/アメリカ/99分/監督:ルパート・グールド原作:マイケル・フィンケル脚本:ルパート・グールド、デビッド・カイガニック撮影:マサノブ・タカヤナギ出演:ジョナ・ヒル、ジェームズ・フランコ、フェシリティ・ジョーンズ原題:True Story(「本当の物語」)お薦め度「トゥルー・ストーリー」★★★☆(70%)
2024.03.09
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(C)2023 FANTASIA日本アカデミー最優秀作品賞が「ゴジラ-0.1」だったことに気落ちして、ならばキネマ旬報ベストテン1位の「せかいのおきく」のほうが良いのではないだろうかと思い見てみた。見終えてみると、なんだかなぁ、といった感じに捕らわれてしまった。監督・阪本順治は何を描きたかったのだろうか。見どころはあるのか。見ごたえは「ゴジラ-0.1」の方が圧倒的にある。淡々とした日常を描くにはベストテン2位の「パーフェクト・デイズ」の方が優れているのではないだろうか。白黒映画である点、冒頭のクレジットが縦書きである点など、邦画の鋭さを発揮する描き方かと思えたが、各章の最後にカラーになる点、エンド・クレジットが横書きである点などこれまたなんだかなぁと思えた。口跡、セリフがしっかりとはっきりとしていた石橋蓮司は素晴らしく、黒木華、池松壮亮の間にあって寛一郎がみごとに演技していることに注目した。江戸時代に屎尿を農家が購入していたという事実を知ったことは勉強になった。2023年/日本/89分/G監督:阪本順治脚本:阪本順治製作:近藤純代出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司お薦め度「せかいのおきく」★★★(60%)
2024.03.09
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(C)2023 Hypnotic Film Holdings LLC. All Rights Reserved.娘の失踪で始まり、ベン・アフレックなので「ゴーン・ガール」のような作品なのかと思って見始めた。ところがカウンセリングで催眠療法を受けていたようなところから催眠術を用いた犯罪へと展開した。空に浮かぶ歪んだ地平は映画「インセプション」を思わせ、これは時空の歪みなのか、幻想の世界なのか。幻想の世界ならば、どうして多くの人間が同時に同じものを見られるのか、といった疑問を持ちつつ見続けることになる。クライマックスを迎え、その後クレジットになってからの映像は次作を期待させるものとなっているけれど、作品の不完全さを助長するような蛇足に思えた。考えられた作品で映像も良いけれど、発想のぶっ飛び具合をうまくおさめることが出来なかったように思える。原題にある「催眠状態の人」という内容がわかっていたなら、もう少し楽しく見られたかも。U-NEXTにて2023年/アメリカ/94分/G監督:ロバート・ロドリゲス原案:ロバート・ロドリゲス脚本:ロバート・ロドリゲス、マックス・ボレンスタイン出演:ベン・アフレック、アリシー・ブラガ、J・D・パルド、ハラ・フィンリー、ダイオ・オケニイ、ジェフ・フェイヒー、ジャッキー・アール・ヘイリー、ウィリアム・フィクトナー原題:Hypnotic(「催眠状態の人」)お薦め度「ドミノ」★★★(60%)
2024.03.02
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(C)2016 showbox and moon film ALL RIGHTS RESERVED.韓国映画「神弓 KAMIYUMI」を見て、若妻役で出演していたムン・チェウォンに惹かれて、彼女の出演映画「その日の雰囲気」を見た。7・3(しちさん)で【かわいい70%・きれい30%】くらいの見た目の女性が好きなようだ(笑)。もう少し現実味のあるラブ・コメを見たかったが仕方がない。ナンパで「今日僕と寝ませんか」というような男にろくな奴はいない。ただ、初恋の彼を友達にとられ(友達の結婚相手)、20代の10年を捧げた彼からはプロポーズもされず、倦怠期を感じて心がささくれていた女には感じるものがあったのかも。というより、これほど必然、偶然、突然に何度もしなければ成り立たないし、ナンパ男に誠実さを垣間見れば、心ほだされていくのかもしれない。いい感じのドラマに仕上げていたが、もっとストレートで熱い恋物語を見てみたいものだ。U-NEXTにて2015年/韓国/103分/監督:チョ・ギュジャン脚本:ソヨン・ミン、チョ・ギュジャン出演:ムン・チェウォン、ユ・ヨンソク、キム・デリョン、パク・ミヌ原題 : 그날의 분위기英語題:Mood of the Day(「その日の雰囲気」) お薦め度「その日の雰囲気」★★★(60%)
2024.03.01
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(C)2021 by Makac Productions, Inc.マイケル・キートンがいいねえ、いい役柄だ。カッコ良く登場してスタイリッシュで無茶せず活躍する。彼が主役でもよかったかも。しかし、いかんせん、年配すぎる。主演のマギーQが40代なので、せめて50代の役者でないと色恋沙汰に色香が匂い立たない。ベッドシーンもあるがなぜわざわざ入れたのか。そこは宣伝のためなのかと勘繰りたくなるほど、突拍子もなかった。サミュエルも70代なので、あえて有名な古老たちを使いたかったのだと理解する。ベトナムを舞台にしていることが珍しいけれど、近年では発展したベトナムで話が展開するということもありなのかもしれない。さて、ある殺し屋がベトナムで生き残った孤児を拾った。(男の子のように思えたが女の子であったようだ)それから30年後。マフィアの大ボスと思われる者の殺しを成功させる。殺し屋は女。この女がめっぽう強くて切れ者でもあるのでアクションシーンは際立つ。サミュエル・ジャクソンの役柄も絶妙である。マイケル・キートンの登場もいい。しかし、謎を抱えたままで、その謎自体がはっきりとしないので何を見ているのか、主役アンナが何をターゲットとしているのかがよくわからなくなってくる。それはマイケル・キートンの正体が何なのかわからない不安が見ている者を落ち着かなくさせる。敵か味方か、はたまた、なんて状況だ。見どころ見ごたえはあるし、いいんだけれど、結果これは何を成しえたということになるのか、疑問が残った、U-NEXTにて2021年/アメリカ・イギリス/109分/R+15監督:マーティン・キャンベル脚本:リチャード・ウェンク出演:マギー・Q、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、パトリック・マラハイド、デビッド・リントール、オリ・フェッファー、レイ・フィアロン、キャロリン・リンケ、ロバート・パトリック原題:The Protege(「弟子」)お薦め度「マーベラス」★★★☆(70%)
2024.02.25
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(C)2011 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved韓国映画である。”2011年韓国で800万人を動員し、同年のナンバーワンヒット作となった歴史アクション大作。1636年、清(中国)が朝鮮半島に侵攻したことで起こった丙子の乱”(映画.com)の話。物語の背景は(Wikipediaより)”17世紀初め、中国全土を支配していた明が衰えを見せ、後金が台頭してきた。1627年、後金は親明的な政策をとっていた朝鮮に侵入・制圧し、後金を兄、朝鮮を弟とすることなどを定めた和議を結んだ。1636年、後金は国号を清と改め、朝鮮に対して臣従するよう要求した。しかし朝鮮の朝廷では斥和論(主戦論)が大勢を占めたため、拒絶。これに激怒し朝鮮侵攻となり、丙子の乱(へいしのらん、英語:Qing invasion of Joseon)は、1636年から1637年にかけて、清が李氏朝鮮に侵略して、制圧して服属させた戦争がおこる。結果、清に捕虜として約50万人も連行された。”(Wikipediaを編集)この捕虜として連行される者を救う話として弓の名手が主人公として活躍する映画である。清の兵隊で大谷亮平に似た俳優がいると思ったら、本当に大谷亮平だった!見どころはあるけれど武勇伝とするには悲劇である。U-NEXTにて2011年/韓国/122分/PG12監督:キム・ハンミン脚本:キム・ハンミン出演:パク・ヘイル、ムン・チェウォン、リュ・スンリョン、キム・ムヨル、大谷亮平、パク・ギウン原題:War of the Arrows(「弓矢の闘い」)お薦め度「神弓 KAMIYUMI」★★★☆(70%)
2024.02.24
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(C)2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMSこの作品を作った人は本当にこれがおもしろい、観客に見てほしいと思って作ったのだろうか。何かしらの確執があり、親子の断絶。父と息子は口も利かないほどの関係。父は老体、息子も人生後半、別れた(と思える)妻との間に高校生の息子がいる。愛人というか恋人というかバイオリニストが相手。親子の確執の話を主軸にしているのだが、その解決がこのような形でいいのだろうか。数多くの音楽家が参加しているにも関わらず誰も異議をとなえなかったのか。何がおかしいって、指揮者が二人いること。この違和感というか、前代未聞の出来事を難なく、いや逆に慶事として披露していることにあ然とし、憮然とした。興味深い映画であっただけに残念である。と、さらに驚く。映画.comによると”カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされたイスラエル映画「フットノート」の設定を変えてリメイク。”とある。ますます残念だ。U-NEXTにて2023年/フランス/88分/PG12監督:ブリュノ・シッシュオリジナル脚本:ヨセフ・シダー脚本:ブリュノ・シッシュ、ヤエル・ラングマン、クレモン・ペニ出演:イバン・アタル、ピエール・アルディティ、ミュウ=ミュウ、キャロライン・アングラード、パスカル・アルビロ、ニルス・オトナン=ジラール原題:La Scala(「スカラ座」)お薦め度「ふたりのマエストロ」★★★(60%)
2024.02.24
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Upgraded (2024) (imdb.com)2024年2月9日からAmazon Prime Videoで配信されている飛行機内での出会いで始まる恋。出会い系の話としてはよくある機内での始まりである。本来はアシスタントである若い女の子がオークションハウスのボスと偽った相手が有名女優のご子息。そこに嘘の上塗りで主人公が七転八倒、ごまかしが記事により暴露されて…。淡い恋も希望する職も失ってしまう…のか。面白く見たけれど、クライマックスまでがまずまずといえる内容だったのに、ラストのあっという間の展開でオチをつけたのは残念。クライマックス以降を丁寧に作り上げればハートウォーミングなラブコメになりえたと思える。お気に入り女優マリサ・トメイがかっこよく登場していてよかった。Amazon Prime Video にて2024年/アメリカ/105分/監督:カールソン・ヤング脚本:クリスティーン・レニッヒ、ジャスティン・マシューズ、ルーク・スペンサー・ロバーツ出演:カミラ・メンデス、アーチー・ルノー、トーマス・クレッチマン、グレゴリー・モンテル、レナ・オリン、マリサ・トメイ、エイミー・カレロ、アンドリュー・シュルツ、レイチェル・マシューズ、フォーラ・エバンス=アキンボラ、アンソニー・ヘッド、シアーシャ=モニカ・ジャクソン原題:Upgraded(「アップグレードされた」)お薦め度「アップグレード どん底女子の幸せ探し」★★★(60%)
2024.02.18
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(C)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.”「オーシャンズ」シリーズのスティーブン・ソダーバーグ監督と「グランド・イリュージョン」シリーズの脚本家エド・ソロモンがタッグを組んだクライムアクション。1955年のデトロイト。ある書類を盗むために集められた3人の男たちは、書類のありかを知る男の家に押し入り、男の家族を人質にする。簡単な任務のはずだったが…”(映画.com)といった感じで始まる物語。単なる強盗事件のはずが、盗りたいものがなかったために大事になり、闇の組織、闇の顔役…と謎が謎に包まれる展開になる。途中登場するレイ・リオッタま実際もうこの世にいないんだな、なんて感慨を感じながら見て、主役ドン・チードルも相手役ベニチオ・デル・トロも久々に見て懐かしく、1950年代のややこしくて巨悪なものに近づいていく恐さが底知れず興味深かった。ちょっと異質で重みをもった作品であった。U-NEXTにて2021年/アメリカ/115分/監督:スティーブ・ソダーバーグ脚本:エド・ソロモン出演:ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ、デビッド・ハーバー、ジョン・ハム、エイミー・サイメッツ、キーラン・カルキン、ノア・ジュプ、クレイグ・マムズ・グラント、ジュリア・フォックス、フランキー・ショウ、レイ・リオッタ、ビル・デューク、マット・デイモン原題:No Sudden Move(「急な動きはない」)お薦め度「クライム・ゲーム」★★★☆(70%)
2024.02.17
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映画チラシサイト:タイムリミット (eiga-chirashi.jp)この保安官は善なのか悪なのか。女房と離婚の危機にありながら高校時代の同級生と不倫を重ねている。その同級生が癌で末期、余命いくばくもないと知ると保管中の麻薬取引の金に手を付ける…。デンゼル・ワシントンがこんな非道な役柄をしていたとは知らなかった。結果非道とは言えないのかもひれないけれど……。スリリングな展開、不可思議な謎。スッキリとしない映画だけれど、友人の検視官がユニークでおもしろい存在だった。Amazon Prime Video にて2003年/アメリカ/105分/監督:カール・フランクリン脚本:デイブ・コラード出演:デンゼル・ワシントン、エバ・メンデス、サナ・レイサン、ディーン・ケイン、ジョン・ビリングスレイ、テリー・ローリン原題:Out of time(「拍子外れ」)お薦め度「タイムリミット」★★★(60%)
2024.02.15
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『モモエ映画・1976年『春琴抄』』【2024】 | 日本映画, 百恵, 映画 ポスター (pinterest.jp)私が山口百恵の映画を見たのは「花の高2トリオ 初恋時代」が最初だった。桜田淳子のファンだったので見に行ったのだが。それから地元の映画館でかかったので「ハウス」との二本立てで「泥だらけの純情」を見ている。その次が、「トラブルマン/笑うと殺すぞ」との二本立てで「ホワイト・ラブ」を見た。映画「伊豆の踊子」はテレビで見た気がする。山口百恵の映画はこれくらいしか見ていないのだが、人生初めてのコンサートでアイドルを見たのは山口百恵であった。これも地元の市民会館でコンサートが行われたので見に行った。「伊豆の踊子」で共演した三浦友和とはゴールデン・コンビと呼ばれ人気を博し、「潮騒」「絶唱」と共演作が続いたが、三浦友和との確固たるペアになってしまうのを恐れてか続く映画「エデンの海」では南條豊とコンビを組んだ。この作品はこけたのか配給収入がいくらかわからない。「伊豆の踊子」が配収8億円、「潮騒」が5億円、「絶唱」が5億円と配給順位で年間ベストテンに連なることからすると雲泥の差だったのかもしれない。そのせいか続く映画作品では相手役が三浦友和に戻り「風立ちぬ」で配収7億円、「春琴抄」で8億円、「泥だらけの純情」で9億円を稼いでいる。「泥だらけの純情」は山口百恵引退記念作品「古都」の10億円に次ぐヒット作品だった。(ネタバレあり)さて「春琴抄」は1976年に製作し公開された。1979年10月20日、大阪厚生年金会館のリサイタルで「私が好きな人は、三浦友和さんです」と、三浦友和との恋人宣言を突如発表したことから考えるとこの「春琴抄」でお互いの思いが深くなったのではないかと思える。映画の内容は原作に忠実にとはいかないまでもその心は表現できており、春琴と佐助の関係そのままに大スター山口百恵と相手役三浦友和の関係が二重写しのように思えたほど親密であったと感じられる。それほどに佐助(三浦友和)の思いの深さを映画で描いていた。その意味で原作小説の真髄は表現できていたのではないだろうか。映画化にあたり原作にはない梅の花の宴での琴の演奏があるが、この場面に絡むシーンを挿入することによって映画的きらびやかさと春琴の顔のやけどへの理解がしやすくなった。春琴という盲目の美少女が佐助という丁稚を有用することにより深く深く結びついた絆は生涯ほどけることはなかった。映画用に挿入された地震のシーンがあった。その時に佐助に助けを求めた春琴の抱きすくめられて流した一縷の涙は安堵とともに深遠なる情を感じた。山口百恵の一縷の涙にとても感動した。U-NEXTにて1976年/日本/97分/監督:西河克己原作:谷崎潤一郎脚本:衣笠貞之助、西河克己出演:山口百恵、三浦友和、中村竹弥、風見章子、井原千鶴子、若杉透、桑山正一、津川雅彦、品川隆二、中村伸郎、小松方正、名古屋章、絵沢萠子、北川たか子、榊原郁恵お薦め度「春琴抄」★★★☆(80%)
2024.02.04
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Puzzle (2018) (imdb.com)”I love you. I miss you."の言葉が伝えられる。「私は行かない」そして”I love you,too. I miss you,too”と続く。胸に響く映画。スペクタクルも何もないけれど、情感だけがある。彼女の感情がひたひたと伝わってきた。映画.comによると”2010年のアルゼンチン・フランス合作映画「幸せパズル」をリメイクしたヒューマンドラマ。”とのこと。心、気持ちを表現する。言葉に表さなくても、説明しなくても、なんとなく伝わる。これぞ映画。これが映画、という気がした。感激はないけれど、とても感動した。Netflixにて20年/アメリカ/103分/監督:マーク・タートルトーブ原作:ナタリア・スミルノフ脚本:オーレン・ムーバーマン、ポリー・マン出演:ケリー・マクドナルド、イルファン・カーン、デビッド・デンマン、ババ・ウェイラー、オースティン・エイブラムズ、リブ・ヒューソン原題:Puzzle(「パズル」)お薦め度「アグネスと幸せのパズル」★★★★(80%)
2024.02.01
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(C)Odyssee Pictures - Apollo Films Distribution - France 3 Cinéma - Pictanovo - Elemiah- Charlie Films 2022映画.COMによると”孤独なシェフと移民の少年たちが料理を通して交流する姿を、実在のシェフであるカトリーヌ・グロージャンをモデルに描いたフランス製コメディドラマ。”ということで元ネタありということである。フランスと言えば移民問題に揺れて、かつての植民地であるアフリカ各国からのみならず、最近のアラブ系移民も多い。ここではアフリカ系移民が中心なのかな。未成年であれば学校に通えれば在住許可が出るらしい。なんとか受け入れ先の学校を見つけなければならないけれど、定員などがあり、なかなか受け入れ先が見つからない。と本来、仕事にあぶれたシェフが意に沿わないながらも、移民施設のシェフとなり、彼らとの交流により、彼らを自立させるために料理コンテストで一計を立てた話である。興味深く見た。U-NEXTにて2022年/フランス/97分/G監督:ルイ=ジュリアン・プティ脚本:ルイ=ジュリアン・プティ、リザ・ベンギーギ=デュケンヌ、ソフィー・ベンサドゥン、トマ・プジョル出演:オドレイ・ラミー、フランソワ・クリュゼ、シャンタル・ヌービル、ファトゥ・キャバ、ヤニック・カロンボ、アマドゥ・バー、ママドゥ・コイタ、アルファ・バリー、ヤダフ・アウェル、ブバカール・バルデ原題:La Brigade(「旅団」)お薦め度「ウィ、シェフ!」★★★☆(70%)
2024.01.28
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リフト (2024) - IMDb楽しく見た。多様性なのか、いろんな人種の人が出ている。私が知る俳優はジャン・レノしかいないのだが…。と思ったらサム・ワーシントンがいた、いけ好かない役どころだけど。配信ということもあるだろうし、今の俳優事情についていけてないということもあるだろう。大悪党と大泥棒とインターポールの金塊争奪戦といったところだろうか。空の上であるがヨーロッパを縦断したワールドワイドな展開はスケールが大きくて、映画って気がする。個人的にはクライマックスで大団円で終わってもらえれば申し分なかったけれど、金塊略奪の件が、姑息で蛇足な感じがした。凝った内容が必ずしもいいとは思えないのかも。Netflixにて2024年1月12日から配信。2024年/アメリカ/106分/監督:F・ゲイリー・グレイ脚本:ダニエル・クンカ出演:ケビン・ハート、ググ・バサ=ロー、ビンセント・ドノフリオ、ウルスラ・コルベロ、ビリー・マグヌッセン、ジェイコブ・バタロン、ジャン・レノ、サム・ワーシントン、ビベイク・カルラ、バーン・ゴーマン、ポール・アンダーソン原題:Lift(「空輸」)お薦め度「Lift リフト」★★★☆(70%)Netflix 「Lift リフト」
2024.01.27
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(C)2021 - AAMU FILM COMPANY, ACHTUNG PANDA!, AMRION PRODUCTION, CTB FILM PRODUCTION私はどうもこの手の映画がダメなようだ。第74回カンヌ国際映画祭でブラン・プリを受賞した作品なのに、である。映画.comによると”長編デビュー作「オリ・マキの人生で最も幸せな日」がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の作品賞に輝いたフィンランドの新鋭ユホ・クオスマネンが、同国の作家ロサ・リクソムの小説を基に撮りあげた長編第2作。”とある。しかし私は、評価された作家の新作がその価値以上にもてはやされ尊ばれる。そんな感じがする。見るべきものはあまりなく、何の功罪も、何の感銘もない。しかし、この作品では袖すり合うも他生の縁とばかりに幾夜にも及ぶ長い列車の旅で交流を深める同室者とわずかに同行する旅の人を淡々と捉える。ただ、それだけ。それだけのこと。旅の日々を映した。それがいいという人が多くいるのだろう。けれどやはり私には見るべきもののない、映画とすべきものではない内容のものであると思えてしまう。U-NEXTにて2021年/フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ/107分/監督:ユホ・クオスマネン原作:トサ・リクソム脚本:アンドニス・フェルドマニス、リビア・ウルマン、ユホ・クオスマネン出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフ、ディナーラ・ドルカーロ、ユリア・アウグ原題:Hytti Nro 6(「キャビンNo.6」)お薦め度「コンパートメントNo.6」★★★(60%)
2024.01.21
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Yahoo!オークション - 映画ポスター 突撃 カーク・ダグラス 1958年なんと不条理な。これは戦争だからありなのか?100年前のことだから、そうなのか?第一次世界大戦中に処刑されたフランス人兵士の実際の裁判をもとに書かれた「栄光の小径」が原作であるとのこと。これは110年前にあった実際の事。戦争であるから軍隊であるから、このような無茶苦茶なことがまかり通っていたなんて。今、行われているロシアのウクライナ侵攻も同じなのかもしれないと、道理が通じない世界なのではと思えた。たまたまネットにてカーク・ダグラスを取り上げた記事があり、その中で代表作のいくつかが紹介されていて、この「突撃」という作品のことは知らなかったので、興味を持った。監督がスタンリー・キューブリックということも興味をさらにかきたてた。前半の無茶な突撃戦。その敗退。それに伴う軍事裁判。その採決。その結果…。人情も道理もない世界にショックを受けた。非人間となってしまう戦争。U-NEXTにて1957年/アメリカ/86分/監督:スタンリー・キューブリック原作:ハンフリー・コップ脚本:スタンリー・キューブリック · カルダー・ウィリンガム · ジム・トンプスン出演:カーク・ダグラス、ラルフ・ミーカー、アドルフ・マンジュー、ジョージ・マックレディ、ウェイン・モリス、リチャード・アンダーソン、ジョー・ターケル、クリステーヌ・キューブリック、ピーター・カペル、ジェッリー・ハウスナー原題:Paths of Glory(「栄光の道」) お薦め度「突撃」★★★★(80%)
2024.01.18
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