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(C)This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016なかなかいい映画だった。主役のベラは暗い感じの本好き女性であった。そのベラを演じるジェシカ・ブラウン・フィンドレイは美しさにかわいさが同居する素敵な感じがした。若き女性ひとりで庭付き住宅をあてがわれて、居続けるには庭を手入れしなければならない。管理者に即刻退去を言いつけられるもその場にいた料理人に手助けされて一カ月の猶予が出来た。庭を造らないと……。隣人には素晴らしく素敵な庭を持つ口うるさい老人がいた。アルバイトで働く図書館で変な理系男子と出会う。恋の訪れかも?いや、恋だ!!しかし、初デートの日……!!日々の生活と人生と結婚生活と恋と、いろんなことをぎゅっと詰めた物語。見て良かった。原題:This Beautiful Fantastic らしくファンタジックな映画。U-NEXTにて2016年/イギリス/92分/G監督:サイモン・アバウド脚本:サイモン・アバウド出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソン、アンドリュー・スコット、ジェレミー・アーバイン、アンナ・チャンセラー原題:This Beautiful Fantastic(「この素晴らしき感動」)お薦め度「マイビューティフルガーデン」★★★★(80%)
2024.03.22
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(C)2019 88miles2019年・第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリを受賞した作品ということで見てみた。舞台はデンマークの農村。牛の世話に忙しい牧畜を主とする家なのかも。27歳の女性クリスは叔父と暮らしていた。叔父は4年ほど前に倒れて手足が不自由である。手助けを借りてなんとか動けるくらい。彼女が主体となって牛の世話などをやる。休みの日などないはず。彼女は14歳の時に兄弟を亡くし、親を亡くした。それ以来、叔父の世話になり、叔父が倒れてからは面倒を見ている。早朝に起きる。朝ごはんの支度。かわす言葉もなく、点けっぱなしのテレビを叔父さんが見ながら食事する。クリスは数独を解きながら食事をする。二人で協働。一日中、一緒。クリスは獣医の学校に進みたかったのか。牛の逆子を手助けしたクリスを獣医は褒める。村の農作業をする男性とも知り合う。ただ、叔父が気になる。同じ日々が繰り返される牛の世話、収穫時の農作業もある。広大な農地で叔父と二人の協働はとてつもなく大きな作業車を扱う。いつまでも叔父さんの面倒を見ていられるわけではない。しかし……。デンマークの農村の日々を映し出した作品。それが、東京グランプリを獲るのか、と思いつつ見終えた。2019年/デンマーク/110分/G監督:フラレ・ピーダセン脚本:フラレ・ピータゼン出演:イェデ・スナゴー、ペーダ・ハンセン・テューセン、オーレ・キャスパセン、トゥーエ・フリスク・ピーダセン原題:Onkel(「叔父」)お薦め度「わたしの叔父さん」★★★☆(70%)
2024.03.21
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(C)2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.いやー興味津々、おもしろい。カーチェイスの連続であるけれど、チェイスそのものよりもドライビングテクニックを駆使する技を見せるところがとてもいい。素敵だ。知らない女優だと思ったパク・ソダムは2019年公開のポン・ジュノ監督映画『パラサイト 半地下の家族』に、半地下で生活するキム家の長女・ギジョン役を演じた彼女だった。野球賭博、脱北という韓国にある特殊条件を設定してあるのもオリジナリティがあり、リアリティを感じさせてくれる。警察内部の腐敗が現実にはどの程度かわからないけれど、ヤクザ顔負けの荒稼ぎぶりに非情さに驚く。内容は違えど女性版「トランスポーター」とも言えよう。とても面白く見た。Amazon Prime Video にて2022年/韓国/109分/G監督:パク・デミン脚本:パク・デミン出演:パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、チョン・ヒョンジュン、ヨン・ウジン、ヨム・ヘラン、ハン・ヒョンミン原題:Special Delivery(「特別配送」)お薦め度「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」★★★★(80%)
2024.03.18
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Ladies in Black (2018) (imdb.com)温かい思いに涙がこみあげてくる。素敵な映画だった。1959年にヨーロッパからやってきた多数の移民と、現地オーストラリア人との交流を描く。主な舞台は百貨店。百貨店が流行の最先端をいっていたんだなと思える。高校卒業まで百貨店の短期アルバイトをすることになったリサはクリスマス休暇から婦人服売り場で不妊に悩む先輩と彼氏のいない先輩の補助として働く。大陸からやってきた妙齢の女性はオートクチュールを扱う貴婦人だ。彼女たちの日常をそれぞれの気持ちを汲んでうまく表現しているこの作品はハートウォーミングな作品であった。見て良かった。ヨーロッパの俳優を大陸人(移民)にオーストラリア人をオーストラリア人でキャスティングしているのはさすがだなぁ。U-NEXTにて2018年/オーストラリア/109分/監督:ブルース・ベレスフォード原作:マデリン・セント・ジョン脚本:スー・ミリケン、ブルース・ベレスフォード出演:ジュリア・オーモンド、アンガーリー・ライス、ライアン・コア、アリソン・マクガー、シェーン・ジェイコブソン、ノニ・ハズルハースト、スージー・ポーター、バンサン・ペレーズ、レイチェル・テイラー原題:Ladies in Black(「黒衣の女性たち」)お薦め度「しあわせの百貨店へようこそ」★★★★(80%)
2024.03.16
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(C)2013 LES FILMS DU 24 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - TF1 FILMS PRODUCTION十年前に、この作品。現在ではもっと国際結婚が増えて、フランス人同士というのはかなり少ないのかも。街中を歩けばフランス人は半分にも満たないのかもしれない。観光客が多い都市部、中でもパリなんかだと生粋のフランス人は一割もいないのかもしれない。さて、移住者に加え移民も増えた現在のフランスでは笑い事ではない事象を描いた、ある種、心温まる話である。敬虔なカトリックのフランス人夫婦には4人の娘がいる。一人はユダヤ人と、一人はアラブ人と、一人は中国人と結婚した。末娘にはなんとかフランス人の婿をと考えるが、同棲相手はアフリカ人。で、プロポーズされて、結婚ということになるのだが、父親はどちらも反対。さて、どうなるのか……。滑稽なお話ではあったが、ラスト胸が熱くなり涙ぐんでしまう。この気持ちを他民族を受け入れない人たちにもわかってほしいなぁ。U-NEXTにて2013年/フランス/97分/G監督:フィリップ・ドゥ・ショーブロン脚本:フィリップ・ドゥ・ショーブロン、ギィ・ローラン出演:クリスチャン・クラビエ、シャンタル・ロビー、アリ・アビタン、メディ・サドゥン、フレデリック・チョウ、ヌーム・ディアワラ、フレデリック・ベル、ジュリア・ピアトン、エミリー・カーン、エロディー・フォンタン、パスカル・ンゾンジ、サリマタ・カマテ、タチアナ・ロホ原題:Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?(「私たちは神に何ををしましたか?」)お薦め度「最高の花婿」★★★★(80%)
2024.03.14
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(C)Finding Your Feet Limited 2017邦題の「輝ける人生」にはちょっと照れてしまうが、”Finding Your Feet” (足元を探しなさい)という原題はなかなか粋である。日々、同じことの繰り返し。その毎日が明日もまた繰り返されると思っていた主婦。夫は出世し、称号まで与えられたその祝いの日に夫の不実さ、浮気、いや本気を発見してしまう。家を出て10年音信不通の姉の独居に転がり込んだ彼女に離婚届が送られてくる……。失意の中に暮らす妹を慰めることなく、前向きに元気に生きている姉は叱咤激励し趣味のダンスに誘う。ダンスなんか嫌いと言った妹は子供の頃、ペアダンスに出場していた……。美男美女などいない、シワくちゃのじいさんやばあさんたち。若手でも十分な大人たちの寄せ集めのダンス教室。いけ好かないおやじたちとも交流するとなかなかいい人であった。素敵で前向きな物語と思いきや人生の局面、不幸がそれぞれにやってくる。この不幸についてはくどく描くことなくさらっと描き、しれっと終わる。クライマックスは青春映画のようだった。いいなぁ、この映画。見覚えのある出演者は姉役のセリア・イムリーくらいで、友人役のティモシー・スポールも見たことがあるかも。セリア・イムリーは「ノッティングヒルの洋菓子店」「カレンダー・ガールズ」で見ていて、ティモシー・スポールは覚えはないが出演作は「秘密と嘘」「バニラ・スカイ」「ラストサムライ」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」「魔法にかけられて」「デザートフラワー」「英国王のスピーチ」を見ている。主演のイメルダ・スタウントンもハリー・ポッターシリーズでドローレス・アンブリッジ役で出演している。それを知ってあの役かと思い出した。Amazon Prime Video にて2017年/イギリス/114分/PG12監督:リチャード・ロンクレイン脚本:メグ・レナード、ニック・モアクロフト出演:イメルダ・スタウントン、ティモシー・スポール、セリア・イムリー、デビッド・ヘイマン、ジョン・セッションズ、ジョアンナ・ラムレー原題:Finding Your Feet(「足元を探す」)お薦め度「輝ける人生」★★★★(80%)
2024.03.13
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Five Blind Dates (2024) (imdb.com)「恋のチャンスは5回まで」というハチャメチャなライトコメディを思わせるような邦題である。”FIVE BLIND DATES”を邦訳するのも、ブラインド・デートが一般的でない日本において、このニュアンスは5回のお見合いとすればいいのかもしれかい。しかし、お見合いとすると格段とシリアスになってしまうのでコメディ感がでない。そこそこの内容で面白さを詰め込んだ作品だと思える。主人公をショアン・フーが演じたことは脚本担当なのでしょうがないにしても、キー・パーソンとなるリチャードを演じたヨソン・アンのルックスがいいと思えない。目つきが甘くも優しくもなく、イケメンか好感度ある俳優だったら、見ている方のテンションももう少し上がったかと思われる。デートの相手の一人、ジョン・プラシダが相手であれば、まだましだったかも。ま、それも好みといわっれば、それまでだけど、ね。SNSの使い方も今ではありきたり、すでに使い古された手法で新鮮味も驚きもないかな。Amazon Prime Video にて2024年/オーストラリア/84分/監督:ショーン・シート脚本:ネイサン・ラモス=パーク、シュアン・フー出演:ショアン・フー、ヨソン・アン、ジョン・プラシダ、デズモンド・チャム、イライ・スウィンデルズ、ティファニー・ウォン、レネー・リム、メル・ジャーンソン、ロブ・コリンズ、ツィ・マー原題:Five Blind Dates(「5回のブラインド・デート」)お薦め度「恋のチャンスは5回まで」★★★(60%)
2024.03.10
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True Story (2015) (imdb.com)”真実の物語”という題名に惹かれて見てみたけれど、真偽がわからず、なかなかの見ものだった。この真偽がわからないのは、主人公マイケル・フィンケル(ジョナ・ヒル)と同じ状態に置かれたということだろう。彼の恋人ジル役でフェシリティ・ジョーンズが出演している。犯人クリスチャン・ロンゴ役はジェームズ・フランコである。ニューヨーク・タイムズの著名記者マイケルはアフリカでの虐待の取材を印象的にするために複数の証言を一人の者のものとした記事に仕上げた。発表したところ反響は大きく、また抗議も大きかった。アフリカの支援団体から疑義照会され、記事が捏造されたものとされマイケルはニューヨーク・タイムズをくびになってしまう。郷里モンタナに帰った彼はあちこちに取材を持ちかけるが誰にも相手にしてもらえなかった。失意の中、自身の名”マイケル・フィンケル”を名乗った殺人犯が捕らえられたことを知り、彼に面会し取材することになる…。彼は、妻と子供三人を殺害した殺人犯なのか!?真実はどこに?という思いで見てしまうと主人公と同じように思ってしまい、とてもキケン。U-NEXTにて2015年/アメリカ/99分/監督:ルパート・グールド原作:マイケル・フィンケル脚本:ルパート・グールド、デビッド・カイガニック撮影:マサノブ・タカヤナギ出演:ジョナ・ヒル、ジェームズ・フランコ、フェシリティ・ジョーンズ原題:True Story(「本当の物語」)お薦め度「トゥルー・ストーリー」★★★☆(70%)
2024.03.09
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(C)2023 FANTASIA日本アカデミー最優秀作品賞が「ゴジラ-0.1」だったことに気落ちして、ならばキネマ旬報ベストテン1位の「せかいのおきく」のほうが良いのではないだろうかと思い見てみた。見終えてみると、なんだかなぁ、といった感じに捕らわれてしまった。監督・阪本順治は何を描きたかったのだろうか。見どころはあるのか。見ごたえは「ゴジラ-0.1」の方が圧倒的にある。淡々とした日常を描くにはベストテン2位の「パーフェクト・デイズ」の方が優れているのではないだろうか。白黒映画である点、冒頭のクレジットが縦書きである点など、邦画の鋭さを発揮する描き方かと思えたが、各章の最後にカラーになる点、エンド・クレジットが横書きである点などこれまたなんだかなぁと思えた。口跡、セリフがしっかりとはっきりとしていた石橋蓮司は素晴らしく、黒木華、池松壮亮の間にあって寛一郎がみごとに演技していることに注目した。江戸時代に屎尿を農家が購入していたという事実を知ったことは勉強になった。2023年/日本/89分/G監督:阪本順治脚本:阪本順治製作:近藤純代出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司お薦め度「せかいのおきく」★★★(60%)
2024.03.09
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(C)2023 Hypnotic Film Holdings LLC. All Rights Reserved.娘の失踪で始まり、ベン・アフレックなので「ゴーン・ガール」のような作品なのかと思って見始めた。ところがカウンセリングで催眠療法を受けていたようなところから催眠術を用いた犯罪へと展開した。空に浮かぶ歪んだ地平は映画「インセプション」を思わせ、これは時空の歪みなのか、幻想の世界なのか。幻想の世界ならば、どうして多くの人間が同時に同じものを見られるのか、といった疑問を持ちつつ見続けることになる。クライマックスを迎え、その後クレジットになってからの映像は次作を期待させるものとなっているけれど、作品の不完全さを助長するような蛇足に思えた。考えられた作品で映像も良いけれど、発想のぶっ飛び具合をうまくおさめることが出来なかったように思える。原題にある「催眠状態の人」という内容がわかっていたなら、もう少し楽しく見られたかも。U-NEXTにて2023年/アメリカ/94分/G監督:ロバート・ロドリゲス原案:ロバート・ロドリゲス脚本:ロバート・ロドリゲス、マックス・ボレンスタイン出演:ベン・アフレック、アリシー・ブラガ、J・D・パルド、ハラ・フィンリー、ダイオ・オケニイ、ジェフ・フェイヒー、ジャッキー・アール・ヘイリー、ウィリアム・フィクトナー原題:Hypnotic(「催眠状態の人」)お薦め度「ドミノ」★★★(60%)
2024.03.02
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(C)2016 showbox and moon film ALL RIGHTS RESERVED.韓国映画「神弓 KAMIYUMI」を見て、若妻役で出演していたムン・チェウォンに惹かれて、彼女の出演映画「その日の雰囲気」を見た。7・3(しちさん)で【かわいい70%・きれい30%】くらいの見た目の女性が好きなようだ(笑)。もう少し現実味のあるラブ・コメを見たかったが仕方がない。ナンパで「今日僕と寝ませんか」というような男にろくな奴はいない。ただ、初恋の彼を友達にとられ(友達の結婚相手)、20代の10年を捧げた彼からはプロポーズもされず、倦怠期を感じて心がささくれていた女には感じるものがあったのかも。というより、これほど必然、偶然、突然に何度もしなければ成り立たないし、ナンパ男に誠実さを垣間見れば、心ほだされていくのかもしれない。いい感じのドラマに仕上げていたが、もっとストレートで熱い恋物語を見てみたいものだ。U-NEXTにて2015年/韓国/103分/監督:チョ・ギュジャン脚本:ソヨン・ミン、チョ・ギュジャン出演:ムン・チェウォン、ユ・ヨンソク、キム・デリョン、パク・ミヌ原題 : 그날의 분위기英語題:Mood of the Day(「その日の雰囲気」) お薦め度「その日の雰囲気」★★★(60%)
2024.03.01
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(C)2021 by Makac Productions, Inc.マイケル・キートンがいいねえ、いい役柄だ。カッコ良く登場してスタイリッシュで無茶せず活躍する。彼が主役でもよかったかも。しかし、いかんせん、年配すぎる。主演のマギーQが40代なので、せめて50代の役者でないと色恋沙汰に色香が匂い立たない。ベッドシーンもあるがなぜわざわざ入れたのか。そこは宣伝のためなのかと勘繰りたくなるほど、突拍子もなかった。サミュエルも70代なので、あえて有名な古老たちを使いたかったのだと理解する。ベトナムを舞台にしていることが珍しいけれど、近年では発展したベトナムで話が展開するということもありなのかもしれない。さて、ある殺し屋がベトナムで生き残った孤児を拾った。(男の子のように思えたが女の子であったようだ)それから30年後。マフィアの大ボスと思われる者の殺しを成功させる。殺し屋は女。この女がめっぽう強くて切れ者でもあるのでアクションシーンは際立つ。サミュエル・ジャクソンの役柄も絶妙である。マイケル・キートンの登場もいい。しかし、謎を抱えたままで、その謎自体がはっきりとしないので何を見ているのか、主役アンナが何をターゲットとしているのかがよくわからなくなってくる。それはマイケル・キートンの正体が何なのかわからない不安が見ている者を落ち着かなくさせる。敵か味方か、はたまた、なんて状況だ。見どころ見ごたえはあるし、いいんだけれど、結果これは何を成しえたということになるのか、疑問が残った、U-NEXTにて2021年/アメリカ・イギリス/109分/R+15監督:マーティン・キャンベル脚本:リチャード・ウェンク出演:マギー・Q、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、パトリック・マラハイド、デビッド・リントール、オリ・フェッファー、レイ・フィアロン、キャロリン・リンケ、ロバート・パトリック原題:The Protege(「弟子」)お薦め度「マーベラス」★★★☆(70%)
2024.02.25
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(C)2011 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved韓国映画である。”2011年韓国で800万人を動員し、同年のナンバーワンヒット作となった歴史アクション大作。1636年、清(中国)が朝鮮半島に侵攻したことで起こった丙子の乱”(映画.com)の話。物語の背景は(Wikipediaより)”17世紀初め、中国全土を支配していた明が衰えを見せ、後金が台頭してきた。1627年、後金は親明的な政策をとっていた朝鮮に侵入・制圧し、後金を兄、朝鮮を弟とすることなどを定めた和議を結んだ。1636年、後金は国号を清と改め、朝鮮に対して臣従するよう要求した。しかし朝鮮の朝廷では斥和論(主戦論)が大勢を占めたため、拒絶。これに激怒し朝鮮侵攻となり、丙子の乱(へいしのらん、英語:Qing invasion of Joseon)は、1636年から1637年にかけて、清が李氏朝鮮に侵略して、制圧して服属させた戦争がおこる。結果、清に捕虜として約50万人も連行された。”(Wikipediaを編集)この捕虜として連行される者を救う話として弓の名手が主人公として活躍する映画である。清の兵隊で大谷亮平に似た俳優がいると思ったら、本当に大谷亮平だった!見どころはあるけれど武勇伝とするには悲劇である。U-NEXTにて2011年/韓国/122分/PG12監督:キム・ハンミン脚本:キム・ハンミン出演:パク・ヘイル、ムン・チェウォン、リュ・スンリョン、キム・ムヨル、大谷亮平、パク・ギウン原題:War of the Arrows(「弓矢の闘い」)お薦め度「神弓 KAMIYUMI」★★★☆(70%)
2024.02.24
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(C)2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMSこの作品を作った人は本当にこれがおもしろい、観客に見てほしいと思って作ったのだろうか。何かしらの確執があり、親子の断絶。父と息子は口も利かないほどの関係。父は老体、息子も人生後半、別れた(と思える)妻との間に高校生の息子がいる。愛人というか恋人というかバイオリニストが相手。親子の確執の話を主軸にしているのだが、その解決がこのような形でいいのだろうか。数多くの音楽家が参加しているにも関わらず誰も異議をとなえなかったのか。何がおかしいって、指揮者が二人いること。この違和感というか、前代未聞の出来事を難なく、いや逆に慶事として披露していることにあ然とし、憮然とした。興味深い映画であっただけに残念である。と、さらに驚く。映画.comによると”カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされたイスラエル映画「フットノート」の設定を変えてリメイク。”とある。ますます残念だ。U-NEXTにて2023年/フランス/88分/PG12監督:ブリュノ・シッシュオリジナル脚本:ヨセフ・シダー脚本:ブリュノ・シッシュ、ヤエル・ラングマン、クレモン・ペニ出演:イバン・アタル、ピエール・アルディティ、ミュウ=ミュウ、キャロライン・アングラード、パスカル・アルビロ、ニルス・オトナン=ジラール原題:La Scala(「スカラ座」)お薦め度「ふたりのマエストロ」★★★(60%)
2024.02.24
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Upgraded (2024) (imdb.com)2024年2月9日からAmazon Prime Videoで配信されている飛行機内での出会いで始まる恋。出会い系の話としてはよくある機内での始まりである。本来はアシスタントである若い女の子がオークションハウスのボスと偽った相手が有名女優のご子息。そこに嘘の上塗りで主人公が七転八倒、ごまかしが記事により暴露されて…。淡い恋も希望する職も失ってしまう…のか。面白く見たけれど、クライマックスまでがまずまずといえる内容だったのに、ラストのあっという間の展開でオチをつけたのは残念。クライマックス以降を丁寧に作り上げればハートウォーミングなラブコメになりえたと思える。お気に入り女優マリサ・トメイがかっこよく登場していてよかった。Amazon Prime Video にて2024年/アメリカ/105分/監督:カールソン・ヤング脚本:クリスティーン・レニッヒ、ジャスティン・マシューズ、ルーク・スペンサー・ロバーツ出演:カミラ・メンデス、アーチー・ルノー、トーマス・クレッチマン、グレゴリー・モンテル、レナ・オリン、マリサ・トメイ、エイミー・カレロ、アンドリュー・シュルツ、レイチェル・マシューズ、フォーラ・エバンス=アキンボラ、アンソニー・ヘッド、シアーシャ=モニカ・ジャクソン原題:Upgraded(「アップグレードされた」)お薦め度「アップグレード どん底女子の幸せ探し」★★★(60%)
2024.02.18
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(C)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.”「オーシャンズ」シリーズのスティーブン・ソダーバーグ監督と「グランド・イリュージョン」シリーズの脚本家エド・ソロモンがタッグを組んだクライムアクション。1955年のデトロイト。ある書類を盗むために集められた3人の男たちは、書類のありかを知る男の家に押し入り、男の家族を人質にする。簡単な任務のはずだったが…”(映画.com)といった感じで始まる物語。単なる強盗事件のはずが、盗りたいものがなかったために大事になり、闇の組織、闇の顔役…と謎が謎に包まれる展開になる。途中登場するレイ・リオッタま実際もうこの世にいないんだな、なんて感慨を感じながら見て、主役ドン・チードルも相手役ベニチオ・デル・トロも久々に見て懐かしく、1950年代のややこしくて巨悪なものに近づいていく恐さが底知れず興味深かった。ちょっと異質で重みをもった作品であった。U-NEXTにて2021年/アメリカ/115分/監督:スティーブ・ソダーバーグ脚本:エド・ソロモン出演:ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ、デビッド・ハーバー、ジョン・ハム、エイミー・サイメッツ、キーラン・カルキン、ノア・ジュプ、クレイグ・マムズ・グラント、ジュリア・フォックス、フランキー・ショウ、レイ・リオッタ、ビル・デューク、マット・デイモン原題:No Sudden Move(「急な動きはない」)お薦め度「クライム・ゲーム」★★★☆(70%)
2024.02.17
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映画チラシサイト:タイムリミット (eiga-chirashi.jp)この保安官は善なのか悪なのか。女房と離婚の危機にありながら高校時代の同級生と不倫を重ねている。その同級生が癌で末期、余命いくばくもないと知ると保管中の麻薬取引の金に手を付ける…。デンゼル・ワシントンがこんな非道な役柄をしていたとは知らなかった。結果非道とは言えないのかもひれないけれど……。スリリングな展開、不可思議な謎。スッキリとしない映画だけれど、友人の検視官がユニークでおもしろい存在だった。Amazon Prime Video にて2003年/アメリカ/105分/監督:カール・フランクリン脚本:デイブ・コラード出演:デンゼル・ワシントン、エバ・メンデス、サナ・レイサン、ディーン・ケイン、ジョン・ビリングスレイ、テリー・ローリン原題:Out of time(「拍子外れ」)お薦め度「タイムリミット」★★★(60%)
2024.02.15
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『モモエ映画・1976年『春琴抄』』【2024】 | 日本映画, 百恵, 映画 ポスター (pinterest.jp)私が山口百恵の映画を見たのは「花の高2トリオ 初恋時代」が最初だった。桜田淳子のファンだったので見に行ったのだが。それから地元の映画館でかかったので「ハウス」との二本立てで「泥だらけの純情」を見ている。その次が、「トラブルマン/笑うと殺すぞ」との二本立てで「ホワイト・ラブ」を見た。映画「伊豆の踊子」はテレビで見た気がする。山口百恵の映画はこれくらいしか見ていないのだが、人生初めてのコンサートでアイドルを見たのは山口百恵であった。これも地元の市民会館でコンサートが行われたので見に行った。「伊豆の踊子」で共演した三浦友和とはゴールデン・コンビと呼ばれ人気を博し、「潮騒」「絶唱」と共演作が続いたが、三浦友和との確固たるペアになってしまうのを恐れてか続く映画「エデンの海」では南條豊とコンビを組んだ。この作品はこけたのか配給収入がいくらかわからない。「伊豆の踊子」が配収8億円、「潮騒」が5億円、「絶唱」が5億円と配給順位で年間ベストテンに連なることからすると雲泥の差だったのかもしれない。そのせいか続く映画作品では相手役が三浦友和に戻り「風立ちぬ」で配収7億円、「春琴抄」で8億円、「泥だらけの純情」で9億円を稼いでいる。「泥だらけの純情」は山口百恵引退記念作品「古都」の10億円に次ぐヒット作品だった。(ネタバレあり)さて「春琴抄」は1976年に製作し公開された。1979年10月20日、大阪厚生年金会館のリサイタルで「私が好きな人は、三浦友和さんです」と、三浦友和との恋人宣言を突如発表したことから考えるとこの「春琴抄」でお互いの思いが深くなったのではないかと思える。映画の内容は原作に忠実にとはいかないまでもその心は表現できており、春琴と佐助の関係そのままに大スター山口百恵と相手役三浦友和の関係が二重写しのように思えたほど親密であったと感じられる。それほどに佐助(三浦友和)の思いの深さを映画で描いていた。その意味で原作小説の真髄は表現できていたのではないだろうか。映画化にあたり原作にはない梅の花の宴での琴の演奏があるが、この場面に絡むシーンを挿入することによって映画的きらびやかさと春琴の顔のやけどへの理解がしやすくなった。春琴という盲目の美少女が佐助という丁稚を有用することにより深く深く結びついた絆は生涯ほどけることはなかった。映画用に挿入された地震のシーンがあった。その時に佐助に助けを求めた春琴の抱きすくめられて流した一縷の涙は安堵とともに深遠なる情を感じた。山口百恵の一縷の涙にとても感動した。U-NEXTにて1976年/日本/97分/監督:西河克己原作:谷崎潤一郎脚本:衣笠貞之助、西河克己出演:山口百恵、三浦友和、中村竹弥、風見章子、井原千鶴子、若杉透、桑山正一、津川雅彦、品川隆二、中村伸郎、小松方正、名古屋章、絵沢萠子、北川たか子、榊原郁恵お薦め度「春琴抄」★★★☆(80%)
2024.02.04
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Puzzle (2018) (imdb.com)”I love you. I miss you."の言葉が伝えられる。「私は行かない」そして”I love you,too. I miss you,too”と続く。胸に響く映画。スペクタクルも何もないけれど、情感だけがある。彼女の感情がひたひたと伝わってきた。映画.comによると”2010年のアルゼンチン・フランス合作映画「幸せパズル」をリメイクしたヒューマンドラマ。”とのこと。心、気持ちを表現する。言葉に表さなくても、説明しなくても、なんとなく伝わる。これぞ映画。これが映画、という気がした。感激はないけれど、とても感動した。Netflixにて20年/アメリカ/103分/監督:マーク・タートルトーブ原作:ナタリア・スミルノフ脚本:オーレン・ムーバーマン、ポリー・マン出演:ケリー・マクドナルド、イルファン・カーン、デビッド・デンマン、ババ・ウェイラー、オースティン・エイブラムズ、リブ・ヒューソン原題:Puzzle(「パズル」)お薦め度「アグネスと幸せのパズル」★★★★(80%)
2024.02.01
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(C)Odyssee Pictures - Apollo Films Distribution - France 3 Cinéma - Pictanovo - Elemiah- Charlie Films 2022映画.COMによると”孤独なシェフと移民の少年たちが料理を通して交流する姿を、実在のシェフであるカトリーヌ・グロージャンをモデルに描いたフランス製コメディドラマ。”ということで元ネタありということである。フランスと言えば移民問題に揺れて、かつての植民地であるアフリカ各国からのみならず、最近のアラブ系移民も多い。ここではアフリカ系移民が中心なのかな。未成年であれば学校に通えれば在住許可が出るらしい。なんとか受け入れ先の学校を見つけなければならないけれど、定員などがあり、なかなか受け入れ先が見つからない。と本来、仕事にあぶれたシェフが意に沿わないながらも、移民施設のシェフとなり、彼らとの交流により、彼らを自立させるために料理コンテストで一計を立てた話である。興味深く見た。U-NEXTにて2022年/フランス/97分/G監督:ルイ=ジュリアン・プティ脚本:ルイ=ジュリアン・プティ、リザ・ベンギーギ=デュケンヌ、ソフィー・ベンサドゥン、トマ・プジョル出演:オドレイ・ラミー、フランソワ・クリュゼ、シャンタル・ヌービル、ファトゥ・キャバ、ヤニック・カロンボ、アマドゥ・バー、ママドゥ・コイタ、アルファ・バリー、ヤダフ・アウェル、ブバカール・バルデ原題:La Brigade(「旅団」)お薦め度「ウィ、シェフ!」★★★☆(70%)
2024.01.28
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リフト (2024) - IMDb楽しく見た。多様性なのか、いろんな人種の人が出ている。私が知る俳優はジャン・レノしかいないのだが…。と思ったらサム・ワーシントンがいた、いけ好かない役どころだけど。配信ということもあるだろうし、今の俳優事情についていけてないということもあるだろう。大悪党と大泥棒とインターポールの金塊争奪戦といったところだろうか。空の上であるがヨーロッパを縦断したワールドワイドな展開はスケールが大きくて、映画って気がする。個人的にはクライマックスで大団円で終わってもらえれば申し分なかったけれど、金塊略奪の件が、姑息で蛇足な感じがした。凝った内容が必ずしもいいとは思えないのかも。Netflixにて2024年1月12日から配信。2024年/アメリカ/106分/監督:F・ゲイリー・グレイ脚本:ダニエル・クンカ出演:ケビン・ハート、ググ・バサ=ロー、ビンセント・ドノフリオ、ウルスラ・コルベロ、ビリー・マグヌッセン、ジェイコブ・バタロン、ジャン・レノ、サム・ワーシントン、ビベイク・カルラ、バーン・ゴーマン、ポール・アンダーソン原題:Lift(「空輸」)お薦め度「Lift リフト」★★★☆(70%)Netflix 「Lift リフト」
2024.01.27
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(C)2021 - AAMU FILM COMPANY, ACHTUNG PANDA!, AMRION PRODUCTION, CTB FILM PRODUCTION私はどうもこの手の映画がダメなようだ。第74回カンヌ国際映画祭でブラン・プリを受賞した作品なのに、である。映画.comによると”長編デビュー作「オリ・マキの人生で最も幸せな日」がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の作品賞に輝いたフィンランドの新鋭ユホ・クオスマネンが、同国の作家ロサ・リクソムの小説を基に撮りあげた長編第2作。”とある。しかし私は、評価された作家の新作がその価値以上にもてはやされ尊ばれる。そんな感じがする。見るべきものはあまりなく、何の功罪も、何の感銘もない。しかし、この作品では袖すり合うも他生の縁とばかりに幾夜にも及ぶ長い列車の旅で交流を深める同室者とわずかに同行する旅の人を淡々と捉える。ただ、それだけ。それだけのこと。旅の日々を映した。それがいいという人が多くいるのだろう。けれどやはり私には見るべきもののない、映画とすべきものではない内容のものであると思えてしまう。U-NEXTにて2021年/フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ/107分/監督:ユホ・クオスマネン原作:トサ・リクソム脚本:アンドニス・フェルドマニス、リビア・ウルマン、ユホ・クオスマネン出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフ、ディナーラ・ドルカーロ、ユリア・アウグ原題:Hytti Nro 6(「キャビンNo.6」)お薦め度「コンパートメントNo.6」★★★(60%)
2024.01.21
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Yahoo!オークション - 映画ポスター 突撃 カーク・ダグラス 1958年なんと不条理な。これは戦争だからありなのか?100年前のことだから、そうなのか?第一次世界大戦中に処刑されたフランス人兵士の実際の裁判をもとに書かれた「栄光の小径」が原作であるとのこと。これは110年前にあった実際の事。戦争であるから軍隊であるから、このような無茶苦茶なことがまかり通っていたなんて。今、行われているロシアのウクライナ侵攻も同じなのかもしれないと、道理が通じない世界なのではと思えた。たまたまネットにてカーク・ダグラスを取り上げた記事があり、その中で代表作のいくつかが紹介されていて、この「突撃」という作品のことは知らなかったので、興味を持った。監督がスタンリー・キューブリックということも興味をさらにかきたてた。前半の無茶な突撃戦。その敗退。それに伴う軍事裁判。その採決。その結果…。人情も道理もない世界にショックを受けた。非人間となってしまう戦争。U-NEXTにて1957年/アメリカ/86分/監督:スタンリー・キューブリック原作:ハンフリー・コップ脚本:スタンリー・キューブリック · カルダー・ウィリンガム · ジム・トンプスン出演:カーク・ダグラス、ラルフ・ミーカー、アドルフ・マンジュー、ジョージ・マックレディ、ウェイン・モリス、リチャード・アンダーソン、ジョー・ターケル、クリステーヌ・キューブリック、ピーター・カペル、ジェッリー・ハウスナー原題:Paths of Glory(「栄光の道」) お薦め度「突撃」★★★★(80%)
2024.01.18
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(C)2023「Gメン」製作委員会 (C)小沢としお(秋田書店)2015最高に(?)おもしろかった。いい年齢の役者たちが高校絵師を演じる。経験を持った大人が映画で十代を演じる素敵さ。この映画にそれがあった。原作は漫画、その面白さもあった。勢いのある活劇、楽しんだぜ!!Netflixにて2023年/日本/120分/G監督:瑠東東一郎原作:小沢としお脚本:加藤正人、丸尾丸一郎出演:岸優太、竜星涼、恒松祐里、矢本悠馬、森本慎太郎、りんたろー。、小野花梨、吉村界人、星田英利、落合モトキ、後藤剛範、高良健吾、大東駿介、吉岡里帆、尾上松也、田中圭、間宮祥太朗、兼近大樹お薦め度「Gメン」★★★☆(80%)
2024.01.13
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Foe (2023) (imdb.com)2065年って、遠いようだが近未来、すぐである。私にはこの作品の意図がわからなかった。Amazon Prime Video にて2023年/アメリカ・オーストリア・イギリス/111分/監督:がアース・デイビス原作:イアン・リード脚本:イアン・リード、ガース・デイビス出演:シアーシャ・ローナン、ポール・メスカル、アーロン・ピエール原題:Foe(「敵」)お薦め度「もっと遠くへ行こう。」★★☆(50%)
2024.01.13
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MOTION PICTURE ARTWORK (C)2021 EROS STX GLOBAL CORPORATION.ALL RIGHTS RESERVED.見始めて、富豪(男)が男優(男)に入れあげているという設定が気に食わないのか、見る気を無くしてしまった。とはいえ、著名スターが三人もそろっているし。アクションだからと見終えた。後半のカーチェイスや侵入銃撃などはこれらの作品と同様見ごたえ見どころは作っていた。話題作(?)として見るにはいいかも。Amazon Prime Video にて2023年/イギリス・アメリカ/114分/G監督:ガイ・リッチー脚本:ガイ・リッチー、アイバン・アトキンソン、マーン・デイビス出演:ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、、ケイリー・エルウィズ、バグジー・マローン、ヒュー・グラント原題:Operation Fortune: Ruse de guerre(「フォーチュン作戦:戦争の策略」)お薦め度「オペレーション・フォーチュン」★★★☆(70%)
2024.01.03
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12 Mighty Orphans (2021) (imdb.com)医師役で80歳を越えるマーティ・シーンの出演も嬉しいが、カメオ出演となったが90歳のロバート・デュバルを見られたのも嬉しい。実話ネタで、150人の孤児を育てる孤児院でフットボールのコーチを依頼された元選手であり第一次世界大戦従軍経験のある教師ラスティ・ラッセル(ルーク・ウィルソン)が主人公。妻と娘とともに赴任する。フォットボールなどやったことのない孤児たちはテストに受かり参加できるのはたったの12名。軋轢でけんかもする彼らは孤立していた。そんな彼らに夢と希望とプレイする力を与えたラッセル。新しい陣形やロングパス、クオーターバックの起源となることを知り、とても嬉しく楽しみながら見た。高圧的な教師がいて、それが負の部分として描かれるけれど、最終的に見事な感動作として仕上がっている。私が涙したことは言うまでもない。クレジットにて登場人物、選手たちのその後を説明してくれるのが嬉しかった。Netflixにて2021年/アメリカ/118分/監督:タイ・ロバーツ原作:ジム・デント脚本:レイン・ギャリソン、タイ・ロバーツ、ケビン・メイヤー出演:ルーク・ウィルソン、ビネッサ・ショウ、ウェイン・ナイト、ジェイク・オースティン・ウォーカー、ジェイコブ・ロフランド、リーバイ・ディラ、ロバート・デュバル、マーティン・シーン、トリート・ウィリアムズ、ロン・ホワイト、スコット・ヘイズ原題:12 Mighty Orphans(「12人の屈強な孤児たち」)お薦め度「マイティ・マイツ 12人の屈強な戦士たち」★★★★☆(90%)Netflixマイティ・マイツ 12人の屈強な戦士たち
2024.01.02
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A Tourist's Guide to Love (2023) (imdb.com)「ラブ・ギャランティード」でいいと思ったレイチェル・リー・クックの新作である。といっても2023年4月配信ということなので、ずいぶんと経つが…。時は年末、5年も付き合った彼に距離を置こうと言われた旅行会社社員が覆面調査員となってベトナムの旅行ツアーに参加するという話。現地添乗員であるベトナム人男性と良い感じに交流し、おきまりのツアーでは体験できない日々を過ごす。ベトナムの田舎の新年はとてもフレッシュアップできる時間だった。そこに距離を置こうといった前彼が突然現れて…。ハートウォーミングな作品で時期的にも新年にふさわしい映画であった。ベトナムの観光地も知れて、見て良かった。Netflixにて2023年/アメリカ/96分/監督:スティーブン・K・ツチダ脚本:エイリーン・ドナヒュー出演:レイチェル・リー・クック、スコット・リー、ミッシー・パイル、ベン・フェルドマン、グリン・スウィート、アレクサ・ポーバ、ジャクリーヌ・コレア、ノンドゥミ・テンペ、アンドリュー・バース・フェルドマン、モーガン・ダドリー、クィン・トリュック・チャン、レ・ティエン原題:A Tourist's Guide to Love(「恋するツアーガイド」)お薦め度「恋のツアーガイド」★★★☆(70%)Netflix 「恋のツアーガイド」
2024.01.01
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最後のフェルメール ナチスを欺いた画家 | ソニー・ピクチャーズ公式 (sonypictures.jp)フェルメールという画家は古くから知られていたことを知った。日本では最近?ここ20年くらいで話題になったように思うんだけれど。(最後のフェルメール ナチスを欺いた画家 | ソニー・ピクチャーズ公式 (sonypictures.jp)より)”第二次大戦終戦後のオランダ。オランダ系ユダヤ人のジョセフ・ピラー大尉(クレス・バング)は、戦争中に盗まれた美術品を捜査する任務に就いた。貴重なフェルメールの絵画を史上最高額でナチスに売りつけた罪として、美術愛好家ハン・ファン・メーヘレン(ガイ・ピアース)を突き止める。死刑相当の重罪となる対独協力罪として、助手(ヴィッキー・クリープス)と共に捜査を進めていく中、事件の真相は思わぬ方向に進んでいく。”ヨーロッパの戦後処理でナチスに加担した者が次々と銃殺刑にされていく中で、フェルメールを高額でナチスに売り渡した男、ハン・ファン・メーヘレンも罪に問われる。ジョセフ・ピラー大尉が担当していなければ、即刻銃殺刑に処されていたと思われるメーヘレンは匿われているうちに無実の証明としてフェルメールの贋作を仕上げていた…。これが実話……。情報収集のためにレジスタンスの妻がドイツ将校と寝るなんて…。ドイツ将校の情婦であれば丸刈りにされて袋叩きにされたのだけれど…。ここでは秘め事として表ざたにはしていない。このような小話を合間に挟みながら、裁判は進み、メーヘレンには……、宣告される。ここがクライマックス、この作品の見るべきところはこの判決にある。その後の出来事は意外であるが、実際このようなものであったのだろうか。日本で劇場公開とならなかったのが残念と言える。U-NEXTにて2019年/アメリカ/118分/監督:ダン・フリードキン原作:ジョナサン・ロペス脚本:ジェームズ・マッギー、マーク・ファーガス、ホーク・オストビー出演:ガイ・ピアース、クレス・バング、ビッキー・クリープス、ローラン・モラー、アウグスト・ディール、オリビア・グラント、エイドリアン・スカーボロー、アンドリュー・ヘイビル原題:The Last Vermer(「最後のフェルメール」)お薦め度「最後のフェルメール ナチスを欺いた画家」★★★☆(70%)
2023.12.31
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「ミス・シャンプー」Netflix映画:台湾からのハイラリアスなコメディ (martincid.com)SNSでちょっと見かけておもしろいかなと思い見てみた。元来、荒唐無稽な話は好きではない。ドタバタ・ラブコメと思って見たのだが、荒唐無稽なありえない話となっている。何事も行き過ぎてはよくないけれど、行き過ぎてまで観客の予想を裏切ろうとした結果、観客(私)には予測され、その通りの結末となって、行き過ぎた演出も不発だった。とはいえ、おもしろくないことはなくて、しょうがないと思えるほどの無茶苦茶さで観客(私)は大いに楽しんだ。イケメンはダサ男の大学院生くらいでブサメンぞろいなのが居切ってていい(笑)。さて、物語は冒頭、刺客に狙われるやくざの親分と一番弟子。親分は切り殺され、逃げた一番弟子は窮地に美容院に逃げ込んだ。そこには見習い助手のシャンプー係が一人でいた……。この後の、再開発をめぐっての親分同士の腹の探り合い、刺客探しなどあるが、片や美容員を目指すシャンプー係はひいきのプロ野球選手がいて大学院生の恋人がいてやくざに惚れられて、という恋バナ展開。シャンプー係と野球選手とやくざのこれからを絡ませ描きながら、武闘、生死をかけた大立ち回りがクライマックス。結末後、クレジットの映像は楽屋落ちを見せながら、しょーがないなぁと楽しんでいる私がいた。荒唐無稽な話が嫌いな私が楽しんだとんでもない展開のラブコメ(?)である。Netflixにて2023年/台湾/120分/監督:ギデンス・コー脚本:ギデンス・コー出演:ダニエル・ホン、ビビアン・ソン、クー・チェンドン、ホン・ユー・ホン、カイ・コー、ウェイ・ミン・イェン导演:九把刀编剧:九把刀原著:《精準的失控》主演:宋芸樺、春風、柯震東、蔡昌憲、應朗丰原題:請問,還有哪裡需要加強(「他に強化すべき点」)お薦め度「ミス・シャンプー」★★★☆(75%)
2023.12.30
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(C)2019 Bona Entertainment Company Limited All Rights Reserved.四川航空という旅客機会社があるとは知らなかった。また、操縦席での考えられない機体損傷により通信を遮断され、飛行困難になるなんて誰が予測しえただろう。この尋常でない状況に倒れることなくチベット高原での超高度な山越えをした機長に驚くとともに彼を助けたクルーたちを賞賛したい。乗客119人、よくぞ無事だったなぁ。現実のアクシデントであるための緊張感、ハンパない。フライトアテンダントが美女ぞろいなので中国のパワーを感じた。大ヒットしたこともうなずける緊張感一杯のパニック・ムービーである。Amazon Prime Video にて2019年/中国/111分/G監督:アンドリュー・ラウ脚本:ユー・ヨンガン出演:チャン・ハンユー、オウ・ハオ、ドゥー・ジアン、ユアン・チュアン、チャン・ティエンアイ、リー・チン、シャン・ヤメイ、ヤンン・キリュ、ガオ・ゲ、フアン・ズィゾン、ズ・ヤェン、リ・シャン、チャオ・チュアン、ウー・ユエ、カン・キンチ、リュー・ハオ、リ・ミンチェン、フェン・ウェンチャン、チェン・シュー、アンジェラベイビー、グァン・シャオトン原題:中國機長 The Captain(「機長」)お薦め度「フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話」★★★★(80%)
2023.12.29
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Falling for Christmas (2022) (imdb.com)リンジー・ローハンが主演のクリスマスシーズン作品。雪山から滑り落ちて記憶喪失になってから始まる物語は興味減退だけど、古くなり人気も落ちてきた老舗ロッジの男やもめとの恋のトキメキはキラキラと輝く瞳で恋模様にウキウキするリンジーが素敵で徐々に物語にはまっていった。絵に描いたように素敵なロッジの主ジェイク(コード・オーバーストリート)の温かい性格描写も良くてクリスマスに合う話だと思える。シエラ(リンジー)が感極まるシーンで僕も感極まり、この手の作品が好きなんだなぁと改めて思った。Netflixにて2022年/アメリカ/95分/監督:ジャニーン・ダミアン原案:ジェフ・ボネット脚本:ジェフ・ボネット、ロン・オリバー出演:リンジー・ローハン、コード・オーバーストリート、ジョージ・ヤング、ジャック・ワグナー、オリビア・ペレス、アレハンドラ・フローレス、チェイス・ラムジー、ショーン・J・ディリングハム、アントニオ・D・チャリティ原題:Falling for Christmas(「クリスマスに落ちる」)お薦め度「フォーリング・フォー・クリスマス」★★★☆(70%)
2023.12.24
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(C)2020 NORD-OUEST FILMS-SND GROUE M6-FRANCE 3 CINEMA-AUVERGNE-RHONE-ALPES CINEMA-ALTEMIS PRODUCTIONSU-NEXTにて見なきゃと思っていた作品「デリシュ!」がAmazonプライムビデオにて定額(追加料金なし)で見られるので思わず見てみた。U-NEXTのポイントは使わないということである。デリシュ(Delicieux)は”美味い(うまい)”という意味だそうだ。まだレストランというものがなかった時代に旅籠屋の飲食部門として始まったそうだが、そのことを描いた作品ということで興味を持った。題名といい、素材といい、とてもおいしい映画を見られると思ったのだが、内容な傍若無人な公爵への盲従と復讐をはらんだ物語であった。男女の色恋もわずかに描くけれど、真にこれ!っといったものがないのでやや散漫な感じがした。料理のおいしさも、立ち上る香りも感じられず、期待外れの印象を持った。Amazon Prime Video にて2020年/フランス・ベルギー/112分/G監督:エリック・ベナール脚本:エリック・ベナール、ニコラ・ブークリエフ出演:グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ、バンジャマン・ラベルネ、ギョーム・デュ・トンケデック原題:Delicieux(「とてもおいしい」)お薦め度「デリシュ!」★★★☆(70%)
2023.12.21
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Leave the World Behind (2023) (imdb.com)何の裏付けもない「思いつき面白さ」だけで描いていき、決着も帰結もなく放り出したまま終わる。終わると書いたが、何も終わっていない。何かの始まりだけの映画だった。ラストシーンが意味する物は海外ドラマ「フレンズ」を見ていない者には目が点になってしまう。海外ドラマ「フレンズ」を見終えた人なら、笑ったりうなずいたり、ひょっとしてなるほどと思えるエンディングなのかもしれないけれど、門外漢からすれば???しかない。とんでもない作品にジュリア・ロバーツが出たもんだ。僕が置き去りにされた作品。Netflixにて2023年/アメリカ/141分/監督:サム・エスメイル原作:ルマーン・アラム脚本:サム・エスメイル出演:ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、マイハラ、ケビン・ベーコン、ファラ・マッケンジー、チャーリー・エバンス原題:Leave the World Behind(「世界を置き去りにする」)お薦め度「終わらない週末」★★☆(50%)
2023.12.19
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古さというか時代を感じてしまう一本だ。アラン・ドロンとシモーヌ・シニョレが享年していたとは知らなかった。原題が”未亡人クーデル”とあるので、タイトルロールのクーデル夫人をシモーヌが演じている。ただ、主役はアラン演じるジャンのようだ。明記はされていないが元ネタがあり、推理作家ジョルジュ・シムノンが書いた小説が原作のようだ。50歳を大スター、シモーヌ・シニョレを脱がすわけにはいかなかったのか、肌の露出がまったくない。それに対し、彼女の姪っ子は乳房を見せるし、脱ぎもする。ジャン(アラン・ドロン)の相手が関係を持った女性を撮るのがこれほど落差があっては、未亡人と関係があるというところが理解しずらい。クライマックスもラストも1930年代のフランスを描いているからこうなったのか、主人公たちの無謀さに納得できない気がした。U-NEXTにて1971年/フランス/89分/G監督:ピエール・グラニエ=ドフェール脚色:パスカル・ジャルダン、ピエール・グラニエ=ドフェール原作:ジョルジュ・シムノン出演:アラン・ドロン、シモーヌ・シニョレ、オッタビア・ピッコロ、ジャン・テシエ原題:La Veuve Couderc (「未亡人クーデル」) お薦め度「帰らざる夜明け」★★★(60%)
2023.12.14
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荒野の決闘 (1946) - ポスター画像 — The Movie Database (TMDB) (themoviedb.org)荒野の決闘 (1946) - ポスター画像 — The Movie Database (TMDB) (themoviedb.org)ググったところ、公開当時のポスターと近年ものがあったので両方ともピックアップしました。「荒野の決闘」が”My Darling Clementine”(愛しのクレメンタイン)であるということを知らず、見始めて歌を聴きながら、有名な曲と思った。さて、作品は世にも有名なOK牧場の決闘を描いている。ストーリーは他の映画作品を見て知っていたので、主人公ワイアット・アープを演じるヘンリー・フォンダの勇姿とドク・ホリディを演じるヴィクター・マチュアの酔いどれぶりを見てました。ドクを追いかけてきたクレメンタインを演じるキャシー・ダウンズは可憐な白い花を感じさせる美しさでした。往年の名画を見る休日。いいもんです。Amazon Prime Video にて1946年/アメリカ/97分/監督:ジョン・フォード原作:スチュアート・N・レイク、サム・ヘルマン脚本:サミュエル・G・エンゲル、ウィンストン・ミラー出演:ヘンリー・フォンダ、リンダ・ダーネル、ビクター・マチュア、キャシー・ダウンズ、ウォルター・ブレナン、アラン・モーブレイ、ティム・ホルト、ウォード・ボンド、ジョン・アイアランド原題:My Darling Clementine(「わが愛しのクレメンタイン」)お薦め度「荒野の決闘」★★★☆(70%)
2023.12.10
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Pain Hustlers (2023) (imdb.com)Netflixで映画。「ペインハスラーズ」は痛みの賭博師でも訳そうか。内容を的確にとすれば痛み止め薬の一発屋とすればいいのだろうか。さてさて、クレジットされているようにエミリー・ブラントが八面六臂の活躍を見せ、クリス・エバンスも調子のいいイケメン営業者を演じている。実話ネタ、実話が元になっているのでしっかりとした展開がありながら、個々のキャラクターがユニークである。なかでもブライアン・ダーシー・ジェームズ演じるライデル医師の頭髪の変貌ぶりは笑えたし、ニール博士演じるアンディ・ガルシアの変人ぶりがいい。セミナーの狂喜乱舞の世界はもう乱痴気パーティではないだろうか。薬業界の恐ろしさの一端を表出した作品である。Netflixにて2023年/アメリカ/124分/監督:デビッド・イェーツ原作:エバン・ヒューズ脚本:ウェルズ・タワー出演:エミリー・ブラント、クリス・エバン、キャサリン・オハラ、クロエ・コールマン、ジェイ・デュプラス、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、アミット・シャー、オーブリー・ダラー、ウィリー・レイザー、アンディ・ガルシア原題:Pain Hustlers(「ペインハスラーズ」)お薦め度「ペイン・ハスラーズ」★★★★(80%)
2023.12.10
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(C)2021 FIRSTEP - DARKA MOVIES - STUDIOCANAL - C8 FILMS内容的には見るべきものがあったと思うが、世界的ロベルト・アラーニャが本人役にて出演。主人公と協演することで歌唱の優劣が如実に感じられてしまった。抜ける感のある響き渡る歌声のロベルト・アラーニョに対し、主人公アントワーヌ(MB14)の歌唱は響き渡るところまでいってなかった。この優劣の印象が尾を引き、見終えた今、感動することはできなかった。残念。ラップはいいのだろうに、もったいない。ただ、まわりを固めた歌手の面々の歌声は素晴らしく素敵で聞きほれるくらいであった。オペラが好きなので見てみた一本でした。U-NEXTにて2022年/フランス/101分/G監督:クロード・ジディ・Jr.脚本:ラファエル・ベノリエル、シリル・ドルー、クロード・ジディ・Jr.出演:ミシェル・ラロック、MB14、ギョーム・デュエム、マエバ・エル・アロウシ、サミール・デカザ、マリー・オペール、ルイ・ド・ラビ二エール、ステファン・デバク、ロベルト・アラーニャ、ドゥードゥー・マスタ、オスカー・コップ原題:Tenor(「テノール」) お薦め度「テノール! 人生はハーモニー」★★★☆(70%)
2023.12.09
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Sheng ren da dao (2019) (imdb.com)台湾映画。魅力的な出演者がいないのが難点で、前半はあまり興味が持てなかった。クライマックスから終盤までの展開が相当おもしろく興味を持って見た。ラストはショックでもある。込み入った金融関係についてはさっぱりわからなかったけれど、それを取り巻く腹黒い面々の嫌な手口、人を人と思わないやり方はいけ好かない。必ず成功するという信念をもって若い起業家たちの夢は、インターネットの新世代技術であるブロックチェーン技術で現在の経済の不合理な構造を変えることだった。それを金融署を取り巻く社会の悪に利用されて…。まずまず楽しめた作品。U-NEXTにて2019年/台湾/109分/監督:ジャック・スー脚本:ジャック・スー、ワンジュ・ヤン出演:メーガン・ライメーガン・ライ、ツァオ・イエンハオ、ジョアンヌ・ツァン、エリック・ツァンエリック・ツァン、ホウ・ヤン・シー原題:聖人大盜 The Last Thieves(「賢者の盗賊:最後の泥棒たち」) お薦め度「リベンジコード 盗まれた正義」★★★☆(70%)
2023.12.07
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(C)2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINEMA - WILD BUNCH - SRAB FILMなんて言ったらいいんだろう。1960年代にはからずも妊娠してしまった女子大生。当時は中絶が法律で禁じられていた。自分自身で処理しようとした彼女だが、なすすべなく時だけが過ぎていく。その彼女の心境を彼女のみを撮り続けて苦悩の日々を写し出す。これが、この作品が2021年・第78回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したのだという。はからずも妊娠してしまった女性の映画としては「シェルブールの雨傘」が思い出され、「シェルブールの雨傘」のほうがあれこれと劇的な展開がある。されど、この作品、身ごもった女性のなすすべのない様が極限に追い込まれた心模様を表現して見た人の耳目を引く。ある意味、おどろおどろしい作品であり、現代ではこのようなことがないようにと思わずにはいられない。U-NEXTにて2021年/フランス/100分/R15+監督:オドレイ・ディワン原作:アニー・エルノー脚本:オドレイ・ディワン、マルシア・ロマーノ出演:アナマリア・バルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、ルアナ・バイラミ、ルイーズ・オリー=ディケロ、ルイーズ・シュビヨット、ピオ・マルマイ、サンドリーヌ・ボネール、アナ・ムグラリス、レオノール・オベルソン、ファブリツィオ・ロンジョーネ原題:L'evenement(「その事件」) お薦め度「あのこと」★★★☆(70%)
2023.12.07
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ファミリースイッチ(2023) (imdb.com)今日(2023年11月30日)からNetflixで配信の「ファミリースイッチ」を見た。家族を交換するコメディと思って見始めたところ、そうではなくて、クリスマスのファンタジー。アクシデントで目が覚めたら娘が母親と息子が父親と入れ替わっていた。さらに末っ子の赤ん坊が飼っている犬と入れ違い。なんて設定だ!と天を仰ぎ、見ることをやめようと思ったが、たまたま公開日に見始めたんだからブログを書くネタとして最後まで見ることを決意。90歳を越えて映画出演を続けるリタ・モレノの姿もあって見ることとする。入れ替わった親たちが子供たちの入試やスカウトの妨げになるようなこと、子供たちも親の出番を台無しにするような展開にどうなることかと思わせるがラストはなんか改めて理解ある家族としてのまとまりを見せるコメディ映画であった。気楽に見る作品であろう。それにしても子供のキャスト、エマ・マイヤーズとブレイディ・ヌーンは滑舌爽やかにというか、まくし立てて動じることなくキレキレッ!のダンスとともに芸達者なところを見せてくれた。クリスマスシーズンをにぎやかすタイムリーな映画であった。Netflixにて2023年/アメリカ/101分/監督:マックG脚本:アダム・スティキエル、ビクトリア・ストラウス出演:ジェニファー・ガーナー、エド・ヘルムズ、エマ・マイヤーズ、ブレイディ・ヌーン、リタ・モレノ原題:Family Switch(「家族転換」)お薦め度「ファミリースイッチ」★★★☆(70%)
2023.11.30
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80 for Brady (2023) (imdb.com)老いて盛んなリリー・トムリンとジェーン・フォンダだ。先日見た「ムービング・オン 2人の殺人計画!?」に続く共演作だ。本作品では他にリタ・モレノとサリー・フィールドが共演している。一番若いサリー・フィールドの皺が目立つのは、何もしていない(整形していない)からであろうか。整形したジェーン・フォンダの肌はやや突っ張り感があって不自然。とはいえ、80歳を越えていると思えない美しさはさすがである。さて、この物語は実際に存在したQB(クォーターバック)のトム・ブレディのファンクラブ。80歳以上参加のクラブらしいけれど、その事実に基づいている。そして、スーパーボウルで延長戦を行うという歴史的決戦をクライマックスにはめ込み、最後にトム・ブラディ本人に引退後を語らせている。この映画はトム・ブラディ自らがプロデュースしたものでもある。おもしろく楽しい映画として休日の午後に見るのがいいかもしれない。Netflixにて2023年/アメリカ/98分/監督:カイル・マービン脚本:サラ・ハスキンズ、エミリー・ハルパーン出演:リリー・トムリン、ジェーン・フォンダ、リタ・モレノ、サリー・フィールド、トム・ブレイディ、ビリー・ポーター、ロブ・コードリー、アレックス・モファット、ガイ・フィエリ、ハリー・ハムリン、ボブ・バラバン、グリン・ターマン、サラ・ギルバート、ジミー・O・ヤン、ロン・ファンチズ、マット・ローリア原題:80 for Brady(「80歳以上のブレイディ」)お薦め度「80 for Brady:エイティ・フォー・ブレイディ」★★★☆(70%)
2023.11.26
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American Underdog (2021) (imdb.com)事実ネタ好きなアメリカ映画らしいキャスティング。人気者やスターをキャスティングするのではなく、実在の人物に似た俳優をキャスティング。現実味があり、クレジットで当人たちの映像が映ってもさもありなん、本人だと気づける。(あとでググったら、ふたりとも主演スターだった)物語はアメリカン・フットボールの最高峰、NFLのQB(クォーターバック)を夢見て、カレッジ(大学)で補欠に甘んじながらドラフトにかかることを期待していた。そのためになんとか出場して、エージェントとも契約したのだが、ドラフトにはかからず。落ち込んでいるところに声がかかり入団するも練習で躊躇していたら二日でくびになってしまった。障害児と幼子のふたりを抱えたシングルマザーとの恋の行方も織り交ぜながら無職の生活が始まる。深夜スーパーでの品出しのアルバイト。生活苦から一度は断ったアリーナ・フットボールに参加することになる。ここから彼の成功物語が始まる……。物語は不幸と幸せを見せながらクライマックスにスーパーボールのゲームが!大いに感動し大いに泣いた!良かった良かった良かった!!感激した!!落ちぶれた男の逆転成功物語。最高です。U-NEXTにて2021年/アメリカ/112分/監督:ジョン・アーウィン、アンドリュー・アーウィン原作:カート・ワーナー、マイケル・シルバー脚本:ジョン・アーウィン、デビッド・アーロン・コーエン、ジョン・ガン音楽:アントン・ビリャエフ出演:ザカリー・リーバイ、アンナ・パキン、サーダリウス・ブレイン、デニス・クエイド原題:American Underdog(「アメリカの負け犬」)お薦め度「アメリカン・アンダードッグ」★★★★☆(90%)
2023.11.22
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(C)2017 VODOROD PICTURES LTD., ART PICTURES STUDIO LTD., FSUE VGTRK, All Rights Reservedとっても心を感じさせてくれる映画でした。人を思いやる心、それを感じて感じて感じて、最後の大合唱は最高です。アイスダンスを描く作品としてペアの心の統一感。ロシアゆえ勝利、優勝を目指すことは何よりも重要でしょう。しかし、勝利よりアイスダンスをする喜びこそ、ペアで踊れる素晴らしさこそが素敵なのではないでしょうか。「わたしは勝利より幸せがほしい」<勝つこと=幸せ>であればいいのですが、勝つことよりも大切なものがある。人としてといえるけれど、アイススケーターとして何よりも大切にしなければならないのが技術よりも情感なのではないでしょうか。スポーツの世界ではそうではないかもしれません。でも、これは映画で描かれたアイススケート、アイスダンスの感動の物語です。感動したことを忘れません。続編も作られたとのこと見てみたい!U-NEXTにて2018年/ロシア/107分/G監督:オレグ・トロフィム脚本:アンドレイ・ゾロタレフ、オレグ・マロビチュコ音楽:アントン・ビリャエフ出演:アグラヤ・タラーソバ、アレクサンドル・ペトロフ、ミロシュ・ビコビッチ、マリア・アロノーバ、クセニア・ラパポルト、ヤン・ツァプニック、クセニヤ・グリンカ原題:Ice(「氷」)お薦め度「ICE ふたりのプログラム」★★★★☆(90%)
2023.11.19
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Sly (2023) (imdb.com)ドキュメンタリーである。シルベスター・スタローンが語る来し方。「ロッキー」に始まり、「ランボー」を手掛け、近年は「エクスペンダブルズ」という3つものシリーズを持つスターはスタローンしかいないとシュワルツェネッガーはこの中で言います。「ロッキー」と「ランボー」にしか意識を持てなかった私は「エクスペンダブルズ」もあるんだと認識した。彼の中では「ロッキー」の成功が大きいけれど、それ以前についても語り、家族の話では父親との確執が取りだたされる。中でもポロをめぐっての父親の陰険さがすごい。スタローンは何度も結婚しているけれど、過去の家族については亡くなってしまった息子が出て来るだけで、今の家族についても姿は映るけれどあまり言及はない。この中で「ロッキー」以前のスタローンを語れるタランティーノは映画をよく見ているんだなぁと感心した。世に出た時から脚本・主演をこなし、ついでは監督もした。監督・脚本・主演だけでなく製作ももちろんである。今の彼の胸中を聞けたことに喜ぶを感じる。Netflix にて2023年/アメリカ/96分/監督:トム・ジムニー出演:シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、クェンティン・タランティーノ、フランク・スタローン、タリア・シャイア、ヘンリー・ウィンクラー、ジョン・ハーツフェルド、ウェズリー・モリス原題:Sly(「スライ」) お薦め度「スライ スタローンの物語」★★★☆(70%)
2023.11.19
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Netflix映画「ナイアド その決意は海を越える」11月3日(金)より独占配信【実話なのでネタバレあり】僕の大好きな女優アネット・ベニングがおばあちゃんを演じる。親友でありコーチ役でジョディ・フォスターが出る。これまた、おばあちゃん。アネット自身が60代後半で、ジョディも60過ぎ。映画は主人公ダイアナ・ナイアドのキューバ=フロリダ間のフロリダ海峡横断という単独水泳2度目の挑戦から描いている。ダイアナ・ナイアド(アネット・ベニング)60歳、ポニー・ストール(ジョディ・フォスター)58歳から描く。もちろん途中で失敗したダイアナ28歳での挑戦や十代の頃の水泳チームでのあれこれが回想としてなんども出て来る。少女の心を傷つけた件もあるので、泳ぎに拘るダイアナの心境については何かとあり複雑である。還暦を迎えて人生の後半、あるいは末期にあたる時に、”Never ever give up!”(決して絶対あきらめない!)と邁進する姿、そしてそれを成し遂げてしまった事実に打ち震えてしまった(感動した)。(実話なのでネタバレ書いてしまいました。とはいえ、それを知っても感動できると思える)この作品がスクリーンでなく配信で見てしまうもったいなさを感じる良作。(映画館で公開もされたもよう)アラ還の女性が海に汐にさらされるので化粧気はない。日焼けもシミも皺もまざまざと見せつける。海に入ってるときに素顔でバサバサなのに海から上がった瞬間、化粧しているように見えたシーンもあるけれど、そこはそれ、リアルに拘るか、美しさを取るか…。年老いた肉体をさらすアネット・ベニングはそのことは厭わないにしても現役(?)スイマーを演じるのであるから引き締まっていなくともぶよぶよやぽっちゃりではいられない。V字腹筋を見せるなどなかなかの体型であり体力であった。演技巧者と思えるアネット・ベニングとジョディ・フォスターがそこにいる存在として自然にいることがドキュメンタリーのようでよかった。また、外洋で泳いでいるシーンにダイアナ・ナイアドの実際の泳いでいるシーンを挟んでいたのも良いと思えた。映画本編が終わり、クレジットになった時にその後のふたり、ダイアナ・ナイアドとポニー・ストールの講演や運動が映し出され、アネット・ベニングとジョディ・フォスターとの4ショット(4人で写っている)やダイアナ・ナイアドとアネット・ベニングが振り移しのように共に並んで泳いでいる映像を見た時にとても好もしく思った。とても素敵で感動できた作品である。この横断遠泳を共にした船長にも感心。Netflix にて2023年/アメリカ/121分/G監督:エリザベス・チャイ・バサルヘリィ、ジミー・チン原作:ダイアナ・ナイアド脚本:ジュリア・コックス出演:アネット・ベニング、ジョディ・フォスター、リス・エバンス、イーサン・ジョーンズ・ロメロ、ルーク・コスグローブ、ジーナ・イー、エリック・T・ミラー原題:Nyad(「ナイアド」) お薦め度「ナイアド その決意は海を越える」★★★★(80%)
2023.11.19
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(C)2013 Bona Entertainment Company Limited All Rights Reserved.なんてひどい映画だ。痛々しい、痛々しすぎる。力が入って見てしまい、手が痛かった。むごいなひどいな救いのない展開に気持ち悪くなりそう。ところが師匠が参戦した時、なんてこったと思いながら驚異的な格闘をして、結果は……。家族を思うような気持が胸にこみ上げ、ラストは感動してしまった。見るに堪えないというか、あまりに過激な乱闘シーンや格闘シーンがあるし、また、まわりの環境も最悪でちょっと精神をやられてもしかたがないくらい。そんなこんなを見て乗り越えてのラストがある。いい映画と言いたいが、あまりに過激である。U-NEXTにて2013年/香港/116分/G監督:ダンテ・ラム原案:ダンテ・ラム、キャンディ・リョン脚本:ジャック・ン、フォン・チーフォン、ダンテ・ラム出演:ニック・チョン、エディ・ポン、メイ・ティン、ワン・バオ、クリスタル・リー、アンディ・オン、ジャック・カオ、フィリップ・キョン、ウィル・リュー原題:激戦 Unbeatable(「激戦 打ち負かすことのできない」)お薦め度「激戦 ハート・オブ・ファイト」 ★★★★(80%)
2023.11.18
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Voleuses (2023) (imdb.com)Netflix今日の映画TOP10で6位にランクされていた「ヴォルーズ」を見る。題名の意味は分からなかったが、女優で監督もするメラニー・ロランが今作も主演・監督し脚本も担当する。映画「オーケストラ!」で私が注目した彼女で美しくて素敵であった。フランス映画界の美女イザベル・アジャーニが出演しているのに驚いた。67歳にはとても見えないけれどふっくらとした分、輝きが減っている気がした。さて、調べて見ると「ヴォルーズ」とは泥棒のことであり、文字通り泥棒を生業とする女子たちの映画である。主役アデル・エグザルコプロスが凄腕のスナイパーであり、腕っぷしも強いところを披露する。アクション爆裂の役である。共演のマノン・ブレッシュは中条あやみ似の褐色の女優である。女性で繰り広げられる泥棒組織の映画はめずらしく思え、確執に悩みながら足を洗おうとする物語であった。クライマックスの展開がもっと違ったものになっていたらすぐれた作品になったかもしれないが、これはこれで良しとするものなのかもしれない。Netflix にて2023年/フランス/114分/監督:メラニー・ロラン脚本:メラニー・ロラン、クリストフ・デランド、セドリック・アンジェ出演:アデル・エグザルコプロス、メラニー・ロラン、マノン・ブレシュ、イザベル・アジャーニ、フェリックス・モアティ、フィリップ・カトリーヌ原題:Voleuses(「泥棒たち」) お薦め度「ヴォルーズ」★★★(60%)
2023.11.18
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Netflix宮崎あおいの主演、見らねばなるまい。主演は吉沢亮であるけれども。そして、脚本は坂元裕二である。彼の脚本は込み入ってて苦手な感じがする。さて、見終えた感想は、期待しすぎた。おもしろさもミステリーもそこそこ感じられるが、意外性はクライマックスにこそあれど、それさえ後出しじゃんけんのような感じを持った。謎解きではないけれど、真相が語られると、なるほどと伏線があったことがわかる。けれど、足りない。エンタテイメントが足りない。ちょこちょこ驚くところは点在しているがどれもこれも振り切ってはいない。これは本の問題か、演出の問題か。ここまでするのと観客をドン引きさせても良くないけれど、足りないと思われるのはより良くないと思える。主役のみならず脇役、端役に至るまで名のある俳優が出演しているのである。やりすぎなくらい痛快コメディーにしてほしかった。Netflix にて2023年/日本/125分/監督:瀧悠輔脚本:坂元裕二出演:吉沢亮、宮崎あおい、吉田羊、菊地凛子、永山絢斗、泉澤祐希、蒔田彩珠、岡山天音、松井愛莉、近藤芳正、宮崎吐夢、岡部たかし、潤浩、菜葉菜、大貝瑠美華、眞島秀和、林田岬優、光石研、長谷川初範、高岡早紀、安田顕お薦め度「クレイジークルーズ」★★★☆(70%)【ネタバレあり】題名ほどクレイジーでなかった。たぶん脚本を書いた坂元裕二はクレイジーな台本を書いたのだろうが、それが、うまく結実しなかったと思える。宮﨑あおいが久々の主演。そして、ラブストーリーとくれば、映画「初恋」や「ただ、君を愛してる」の彼女を思い、素敵な作品を見せてくれるのだろうと期待した。結論、そうではなかった。おもしろくなかった。多分にミステリーの要素が多く、そのミステリーをミステリーとして感じさせないとんちんかん。また、コメディもコメディにならないどんくささ。脚本はたぶん素晴らしいと思うので演出の不手際と思える。監督の瀧悠輔はこの作品をミステリーにもラブストーリーにもできなかった。ラブ・コメにもならなかった。間と緩急の悪さ、テレビドラマの演出の経験があるだけにやっつけ仕事というか台本通りに撮ればいいという無頓着な演出に思えた。出演者は素晴らしい。名だたる有名俳優が大挙して出演している。とはいえ、疑問に感じるキャスティングも多い。まず、冒頭に出てくる自分勝手な客を演じる光石研。土下座したバトラー冲方優(吉沢亮)を踏みつける傍若無人ぶり。善人役が最適なおやじ俳優なので、見た瞬間に粗暴な客とわかる強面な俳優の方が良かったんじゃないだろうか。電波の受信も3G,4GでなくてWi-Fiのマークが出ていたので、それなら豪華客船のWi-Fiと思えた。ならば、あんなことになるのだろうか?と思えた。吉田羊は良くやっている。新人女性船長として、PRに余念がない。この自らセールスに熱心な船長の眼前を横切ったり、撮影を邪魔したりするところはコメディでお決まりの笑えるシーンだ。しかし、そこに笑いが生じない。笑えない。台本通りに撮影したのだろうと思える。しかし、笑えない。間が悪いんだと思う。これがコメディの王様(?)三谷幸喜なら必ず笑える。また、笑える映像を撮る。それが出来ていなかった。それゆえ吉田羊がPRに余念のない船長をどんなにうまく演じようと、笑えなかった。上手さでいえば高岡早紀。彼女が演じるべく不義の子を実子として偽り、それが露見することを避けるために義父を殺害するという動機がしっかりとした嫁役であった。高岡早紀らしいみごとな演じっぷりだけれどそれを受ける芝居を回りがしていない。というよりそのように撮っていない。夫(安田顕)がもっと驚くなり、もっと心の広さを見せたりすべきところ知ってたよそんなこととさらっと流す。受け流しされた芝居は霞んでしまった。その夫というか父の遺産を狙う息子であるが設定はしっかりしているのに財産をはく奪される息子の悲哀や怨念が出ていない。単に金が欲しい息子としてしか描かれていない。これも技量のある安田顕を思うに演出力の足りなさだと思う。バトラーである冲方優(吉沢亮)はバトラーの生真面目さを出すべきなのに単にお客様にものを言えない人になっている。これは吉沢亮の演技の質にもよるが、そこを正さない演出が良くない。恋人の裏切りに気付いた盤若千弦(宮﨑あおい)が仕返しのために同じく裏切られた冲方優(吉沢亮)と偽カップルを演じるというところは希薄だ。それゆえ、その後に本当の恋が生まれるという下船をするしないというところも盛り上がらない。情感が足りない。それはそのままクライマックス(?)のキスシーンについても言えて、キスのし始めは映画通りかもしれないがその後繰り返されるキスは最後に濃厚にならなければ昇華できない。それがなかった。ゆえにラブ・ストーリーにもならなかった。すったもんだあって恋するカップルが入れ違うことになった保里川藍那(菊地凛子)と井吹真太郎(永山絢斗)のペアと湯沢龍輝(泉澤祐希)と萩原汐里(蒔田彩珠)のペア。これらもなぜ入れ替わったのか曖昧。最も描かれなければならない感情がなおざりになっているせいかと思われる。とても気になったのがやくざの親分の娘・萩原汐里(蒔田彩珠)と子分・湯沢龍輝(泉澤祐希)の親に逆らって命を懸けた逃避行であるにもかかわらず、子分の携帯に女から着信があっただけで浮気だとして「指詰めな!」と言い募るシーン。興ざめした。親分の娘は親に逆らうほどの恋だからもっと子分を愛していなければならないだろうし、その愛があるゆえの厳しい言葉が出なきゃ変。指を詰めるって昭和の極道じゃあるまいし、命かけた恋ならば、「てめえ、命(タマ)だしな。命かけて落とし前つけろや」と言って子分を刺し殺す、自分も刺し殺すくらいの熱量が欲しい。せめて子分の手をナイフで突き刺すくらいの修羅場が欲しかった。いろいろな映画でいろいろな修羅場を見慣れている観客の度肝を抜くぐらいの演出が欲しかった。また、子分も浮気でもなくマジ恋のような反応だった。これも良くない。ここはおかぼれの女に付きまとわれて困っていて自身は姉さん一筋じゃなきゃおもしろくない。そんな純愛なのに姉さんには誤解され愛がなきゃこれまでだと突き放される悲惨さ。これが見ているものにはコメディになるという演出をどうしてできなかったのなかぁ。その上で、別れてしまったカップルそれぞれが傷心に寄り添ってくれた別のカップルとくっついてしまうという感じにしてくれれば、申し分なかったのに。ちょこっとしか出てこなかったけれどバトラーとしては松井愛莉が良かった、似合っていた。子役は潤浩が良くやっていたと思うけれど、大貝瑠美華とではバランスが悪く見えた。キー・パーソンであるマジシャン、岡部たかし。彼のマジックがうまくいかなくなったところをもう少しわかりやすい伏線として強調できればよかったかも。クライマックスで後出しじゃんけんのように思えたので。でもこれに気付くのは多くない方がいいのかなぁ。台本(脚本)通りに撮ったものは面白くない。台本通りに撮ったかどうかわからないけど(笑)
2023.11.16
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(C)2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ字幕設定のまま見始めて、そのまま見た。音声だけで聞いていれば「カイジュウ」を「怪獣」と思ったはずだが、字幕が出たので「禍威獣(カイジュウ)」という感じであることがわかった。この言葉の選定は子供向けでなく大人向けに作ったと言いたいのか、新ウルトラマンと言いたいのか。当初、矢継ぎ早に出て来る「禍威獣(カイジュウ)」たちをすごいというよりは滑稽に感じてしまったのはなぜなのだろう。ウルトラマンの設定も「禍威獣(カイジュウ)」退治に奔走するスペシャリストを集めた「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」もなんか物足りない。テレビドラマでのウルトラ警備隊の方がワクワクドキドキと楽しめたと思う。よくわからない機械によって人間までもが巨大化してしまう。これも私には面白いと思えなかった。次々と現れる異星たちが人間に模しているのもわけがわからず、また次々と撤退していっては結果ウルトラマンの星が地球人をせん滅せんとするという納得できない展開についていけず、結末もこれまた納得できるものではなかった。公開時になんとなく見に行ってはいけないと思った直感が当たっていたような感じであった。ただ、これを評価し、面白く見たファンもいるようで、私の感想は気にしないでいただきたい。Amazon Prime Video にて 2022年/日本/112分/G監督:樋口真嗣総監修:庵野秀明脚本:庵野秀明出演:斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、早見あかり、田中哲司、西島秀俊、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏、堀内正美、小林勝也、利重剛、竹野内豊、ウルトラマン(声)高橋一生、ザラブ(声)津田健次郎、ゾーフィ(声)山寺宏一お薦め度「シン・ウルトラマン」★★★(60%)
2023.11.16
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