映画は「プタンコレ(the un JUST)」(邦題「生き残るための3つの取引」)というものである。作品ごとに体格と顔つきを変える演技派ファン・チェンミン(「ユア・マイ・サンシャイン」)とリュウ・スンボムの主演。警察の上司が汚い部屋で飲んでいる部下の刑事のところにやってきて、対等に飲みあいながらギリギリの話をする。細かい演出がにくく、高村薫の原作の映画化をこの監督ならば出来るかもしれない、と途中までは思っていた。最初から汚いことをする刑事と検事が主人公で本格的なポリティカル・サスペンスになっている。と途中までは思っていた。しかし、後半で大失速。あんなラストじゃいただけない。日本には来て欲しくない。しかし、これには八割がたの観客が入っていた。現在の韓国映画としてはヒットといっていいだろう。俳優に対する期待があったのだろうか。