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2019年02月11日
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カテゴリ: 洋画(12~)

中盤の三作品です。



「蜘蛛の巣を払う女」
原題は「THE GIRL IN THE SPIDERS WEB」。これは幾重かの意味が込められているだろう。一つは父親の後継組織「スパイダーズ」を打ち払う話。一つは姉妹の確執を打ち払う話。一つは、インターネット(蜘蛛の巣)の悪利用を打ち払う話。ドラゴンは孤独であるが、とてつもなく強い。これは、現代のおとぎ話である。


映像はとてもスタイリッシュだ。冒頭場面。セレブの1人の男が女性に謝っている。女はいいのよ、と答えている。ところが、場面がパンして状況がわかってくると、これはDVの場面だとわかる。その直後に、リスベットが現れて必殺仕事人よろしく形勢は逆転するのである。このような洒落た作りが随所にある。デヴィッド・フィンチャーのような、陰気な作風ではなくて、そうはいってもハリウッドのような明るさはなくて、いかにも北欧らしい、でもヒューマンちっくな勧善懲悪物語になっていた。


小国だけど、アメリカ大国主義にも、ロシア軍国主義にも抗する、スウェーデン国民の矜恃、それが一個人のしかも女性に担わされているというのが、現代世界をみさせてくれるのかもしれない。


(解説)
天才ハッカー、リスベット・サランデルの活躍を描いた「ドラゴン・タトゥーの女」に続くミステリー第2弾。AIの世界的権威から核攻撃プログラムの奪回を依頼されたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの罠に落ちたことに気付くが……。リスベットを演じるのは、「ブレス しあわせの呼吸」のクレア・フォイ。前作でメガホンを取ったデヴィッド・フィンチャーは製作総指揮に回り、本作では「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレスが監督を務める。
背中にドラゴンのタトゥーを持つ天才ハッカー、リスベット(クレア・フォイ)は、特殊な映像記憶能力を駆使して活躍していた。そんなある日、彼女は人工知能=AIの世界的権威・バルデル教授から仕事の依頼を受ける。依頼の内容は、意図せずに開発してしまった核攻撃プログラムを、アメリカ国家安全保障局から奪回するというもの。その裏に隠された恐るべき陰謀を探るうち、奇妙で不気味な謎の存在に行き当たるリスベット。それは、16年前に別れた双子の姉妹カミラ(シルヴィア・フークス)。だが、そのことに気付いた時はすでに、周到に仕組まれたカミラの罠に落ちていた。そしてリスベットは、自身の忌まわしい記憶と、葬り去ったはずの残酷な過去に向き合うことに……。

製作国 イギリス=ドイツ=スウェーデン=カナダ=アメリカ

(ストーリー)
冷え切った空気が人の心まで凍てつかせるストックホルムの厳しい冬。背中にドラゴンのタトゥーを背負う天才ハッカー、リスベット・サランデルに仕事が依頼される。
「君しか頼めない――私が犯した“罪”を取り戻して欲しい」
人工知能=AI研究の世界的権威であるフランス・バルデル博士が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻すこと。それは、その天才的なハッキング能力を擁するリスベットにしてみれば簡単な仕事のはずだった。しかし――、それは16年前に別れた双子の姉妹、カミラが幾重にもはりめぐらした狂気と猟奇に満ちた復讐という罠の一部に過ぎなかった。
※PG12
監督 フェデ・アルバレス
出演 クレア・フォイ、シルヴィア・フークス、スヴェリル・グドナソン
2019年1月14日
TOHOシネマズ岡南
★★★★

http://www.girl-in-spidersweb.jp/sp/



「この道」
職人監督の佐々部清の良くない所が出た作品。出演者は、なんとほぼ全員歴史上人物。朔太郎、犀星、啄木、鈴木三重吉そして与謝野夫妻が出てくる冒頭部は、日本文学ファンならば、それだけでドキドキするけど、適当に字幕で説明すればいいだろうという魂胆が見え見え。ほぼ全体的にそれで、なんか大正昭和文学史をなぞった気分しか残らない。


白秋のトリビア的な情報(あんな繊細な詩を書くのに、実は女たらしで泣き上戸だった)だけをウリにしている。職人監督としては、戦争に協力しない信条か、それとも生きるための作詞か、というテーマは、鋭く描けるはずなのに、全然思い入れがない。


(ストーリー)
九州柳川から文学を志し上京した北原白秋。隣家の美人妻・俊子に気もそぞろ。逢瀬を俊子の夫に見つかり姦通罪で入獄。白秋の才能を眠らすまいと与謝野夫妻が奔走し釈放されるが、恩も顧みずのうのうと俊子と結婚。その刹那、俊子は家出、白秋は入水自殺を図るが蟹に足を噛まれ断念。そんなおバカな白秋と洋行帰りの音楽家・山田耕筰に鈴木三重吉は童謡創作の白羽の矢を立てる。才能がぶつかり反目する二人だが、関東大震災の惨状を前に打ちひしがれた子供たちを元気づけるため、手を取り合い数々の童謡を世に出す。しかし、戦争の暗雲が垂れ込める中、子供たちを戦場に送り出す軍歌を創るよう命ぜられた二人は苦悩の淵に・・・。
監督 佐々部清
出演 大森南朋、AKIRA、貫地谷しほり、松本若菜、小島藤子、由紀さおり、安田祥子、津田寛治、升毅

2019年1月14日
TOHOシネマズ岡南
★★★



「クリード 炎の宿敵」
正統ボクシング映画。アメリカのボクシング映画が、日本のそれと比べて面白いのは、ヘビー級の映像が全くウソには見えないからだろう。


だから、ボクシングと人生の生きる目的をリンクさせるお話が、ウソに思えない。都合よく、子供に障害があって、妻もシンガーで試合時に一緒に闘えるし、復讐や恨みという構造から離れて、ロッキーの役割が面白かったり、するのも自然に思える。


ただ唯一、ヴィクターの母親が試合途中で席を立ったのはやりすぎだ。そうする必然性は全くない。


(解説)
ロッキーのライバル、アポロの息子アドニスの成長を描いた「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。ロッキーの指導を受け、一人前のプロボクサーに成長したアドニスは、ついに父の仇であり、かつてのロシア王者ドラゴの息子ヴィクターとの対戦を迎える。出演は「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダン、「ロッキー」のシルヴェスター・スタローン、「エクスペンダブルズ」のドルフ・ラングレン。監督は前作のライアン・クーグラーから新鋭スティーヴン・ケイプル・Jrにバトンタッチ。
(あらすじ )
ロッキー(シルヴェスター・スタローン)最大のライバルにして親友だったアポロ・クリードは、ロシアの王者イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)と壮絶な戦いを繰り広げた末、帰らぬ人となった。歳月は流れ、ロッキー指導の下、一人前のプロボクサーに成長したアポロの息子アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は、ついに父の仇・ドラゴの息子ヴィクター(フローリアン・ムンテアヌ)との対戦を迎える……。

2019年1月14日
TOHOシネマズ岡南
★★★★






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最終更新日  2019年02月11日 09時47分36秒
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