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2020年03月20日
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カテゴリ: 洋画(12~)
今月の映画評です。


パットマン 5億人の女性を救った男
 ダークヒーローのバットマンではありません。PADマンです。変身もしません。でも5億人いると言われるインドの女性を救う能力があるのは、ウソではありません。1人の真面目で、妻をこよなく愛する男の奮闘が描かれています。

 ラクシュミは、貧しくて生理用ナプキンが買えずに不衛生な布で処置をしている最愛の妻を救うため、清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつきます。研究とリサーチに日々明け暮れる彼の行動は、村の人々から奇異な目で見られ、妻にも嫌われます。インドの田舎では生理を口にすること自体が「タブー」なのです。ついには彼は村を離れるまでの事態に…。それでも諦めることのなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性バリーとの出会いと協力もあり、ついに低コストでナプキンを大量生産できる機械を発明します。私利私慾のないラクシュミは特許を企業に売り渡しませんでした。農村の女性たちに製造機を使ってもらいナプキンを作り販売して、雇用もつくっていくのです。結果、55ルピーだったナプキンを2ルピーで作り、ナプキン普及率は12%から18%まで高まります。

 まるでかなり昔のインドのように思えますが、なんと2001年から始まる話なのです。

 生理現象を「穢れ」と考えて、普通の生活と隔離する風習は珍しくありません。皆さんは知っているでしょうか?日本でも昭和初めまでは普通に「月経小屋」が存在していました。しかし100年遅れているからといってインドをなめてはいけません。ナプキンの情報を取り寄せるのは、子供が持っていたPCからでした。インドには日本の10倍の10億の人間がいるそうです。「インドは遅れているのではない。10億の頭脳があり、可能性がある」とラクシュミに発明大賞を授けた人が言っていました。その通りだと思います。

 クライマックスで、ラクシュミが片言英語で語った国連演説が素晴らしいものでした。
 「金持ちは自分を幸せにするだけ。いいことをすると、みんなを幸せにする。女性には、5日間のトラブル(生理)があり、その間仕事ができません。1年で60日、2ヶ月がムダになります。ナプキンがあれば2ヶ月活躍できる。私が思うに、偉大な男、強い男、国を強くしない。女性が強くなれば国も強くなれる」







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最終更新日  2020年03月20日 13時52分29秒
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