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2021年04月09日
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カテゴリ: 洋画(12~)
次の三作品。「シン・エヴァ」1回目、見た直後の感想を書いている。ここでは★4つであるが、その後考え直して★5つ、今のところ今年のベストワンである。



「どん底作家の人生に幸あれ!」

どうやら英国では、コメディ映画として分類されているらしい。けれども『スターリンの葬送狂騒曲』に監督がつくったのだから、笑えないコメディになっている。

そもそも19世紀らしき英国を舞台にしているのに、凡ゆる人種(黒人系、中国系など)が、普通に貴族や庶民になり、満遍なく差別もなく出演しているところからおかしい(決して可笑しくはない)。ディケンズの半自叙伝を原作にしているらしい。読んでいたならば(おそらく読んでいるのを前提とした作品なのだろうが)いろんなくすぐりがあるはず。しかし、私にはわからない。

みんな一癖二癖ある人物が、彼の半生に関係している。極貧の元貴族、継父としてデイヴィッドを労働者に落とす人物、船を逆さまににした家等々の魅力ある「物語」を、作者本人が批評する形で描く。さらに、それを映像化する入れ子方式の造りが、いかにも19世紀英国文学らしい映像化だ。

ひとつひとつのエピソードが深まめられていないので、惜しいつくり。ディケンズファンには、堪らない作品かも。

見どころ
イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの半自伝的小説「デイヴィッド・コパフィールド」を、『スターリンの葬送狂騒曲』などのアーマンド・イアヌッチ監督が映画化。不遇な幼少期を過ごした作家の波乱に満ちた半生を描く。『LION/ライオン ~25年目のただいま~』などのデヴ・パテルが主演を務め、ドラマシリーズ「ドクター・フー」などのピーター・キャパルディ、ドラマシリーズ「Dr.HOUSE -ドクター・ハウス-」などのヒュー・ローリーのほか、ティルダ・スウィントン、ベン・ウィショーらが共演する。

あらすじ
優しい母と家政婦と共に幸せに暮らしていたデイヴィッドは、母の再婚相手によって都会の工場に売り飛ばされてしまう。過酷な労働に明け暮れる中、最愛の母が亡くなり独りぼっちになったデイヴィッド(デヴ・パテル)は、やがて唯一の肉親である変わり者の伯母(ティルダ・スウィントン)に引き取られる。伯母の助けで進学した上流階級の名門校を卒業後、恋に落ち、法律事務所に職を得てようやく幸せをつかみかけた矢先、事態が暗転する。


デヴ・パテル(デイヴィッド・コパフィールド)
アナイリン・バーナード(スティアフォース)
デイジー・メイ・クーパー(ペゴティ)
ヒュー・ローリー(ミスター・ディック)
ピーター・キャパルディ(ミスター・ミコーバー)
ロザリンド・エリーザー(アグネス)
ティルダ・スウィントン(ベッツィ・トロットウッド)
ベン・ウィショー(ユライア・ヒープ)
モーフィッド・クラーク(クララ・コパフィールド/ドーラ・スぺンロー)
ベネディクト・ウォン(ミスター・ウィックフィールド)
スタッフ


アーマンド・イアヌッチ
脚本
サイモン・ブラックウェル
美術
クリスティーナ・カサリ

ザック・ニコルソン

2021年3月7日
シネマ・クレール
★★★★



「野球少女」
まさか泣かされるとは思わなかった。
韓国映画だ、どんな作品も「情」に訴える。
もちろんジェンダー映画の部類に入るけど、
女性差別というよりも、
「人を性差ではなく、実力で評価して欲しい」
ということを、思ったよりも
地味目に扱ったもの。

水島新司「野球狂の詩」の左のアンダースロー、水原勇気を思い出す。彼女も直球では歯が立たず、ドリームボールという変化球に活路を見いだす。あの後彼女はどうなったのだろう。
STORY
最高134キロの速球と鋭い変化球が強みのチュ・スイン(イ・ジュヨン)は、高校卒業後にプロ球団でプレーすることを夢見て熱心に練習を重ねてきた。しかし、女子という理由でトライアウト(プロテスト)を受けられず、友人や家族からも夢を諦めるよう説得される。そんな折、かつてプロを目指すも断念したチェ・ジンテ(イ・ジュニョク)がコーチとして赴任し、スインの運命は大きく動き出す。
キャスト
イ・ジュヨン、イ・ジュニョク、ヨム・ヘラン、ソン・ヨンギュ、クァク・ドンヨン、チュ・ヘウン
スタッフ
監督・脚本:チェ・ユンテ

2021年3月8日
MOVIX倉敷
★★★★



「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

「シン」は、「真」でもあり、「深」でもあり、「新世紀」でもあり、「死んじゃった、エヴァンゲリオン」でした。

最後は父と息子の話に集約するのだけど、重要なのは、その前に甚大な災害にあった日本人たちの姿を、極めて詳細に描いたこと。しかも、死んだと思っていた彼らを成長させて。その後に究極のAI世界を描く。これは「現代日本」を描いた作品なのである。

それが、「シン・ゴジラ」を経た監督の進化なのだと思う。

ゲンドウは、やっぱり厨二病だった。それで人類補完計画を実行させられたら叶わん。ホンマ。そんなアニメに25年も付き合った我々もどうかしている。けど、我々はそれでもなんだかスッキリした。。もうそんな負の感情は、この25年間で使い切った。ともかくおそらくだけど、愛でたく終わらせてくれた。「終劇」と書いてくれた。ゲンドウとミサトさん以外は、多分助かっている。綾波やカヲルがいるのがよくわかんないけど、ともかく良かった。

映像はともかくすごかった。
音楽もよかった。
宇多田ヒカルはやはり天才だ。
あゝ終わって良かった。

企画・原作・脚本・総監督:庵野秀明
監督:鶴巻和哉、中山勝一
総作画監督:錦織敦史
作画監督:井関修一、金世俊、浅野直之、田中将賀、新井浩一
副監督:谷田部透湖、小松田大全
デザインワークス:山下いくと、渭原敏明、コヤマシゲト、安野モヨコ、高倉武史、渡部隆
CGIアートディレクター:小林浩康
CGI監督:鬼塚大輔
3Dアニメーションディレクター:松井祐亮
3Dモデリングディレクター:小林学
3Dテクニカルディレクター:鈴木貴志
3Dルックデヴディレクター:岩里昌則
2DCGディレクター:座間香代子
動画検査:村田康人
色彩設計:菊地和子
美術監督:串田達也
撮影監督:福士享
特技監督:山田豊徳
編集:辻田恵美
音楽:鷺巣詩郎
音響効果:野口透
録音:住谷真
台詞演出:山田陽
総監督助手:轟木一騎
制作統括プロデューサー:岡島隆敏
アニメーションプロデューサー:杉谷勇樹
設定制作:田中隼人
プリヴィズ統括制作:川島正規
エグゼクティブプロデューサー:緒方智幸
コンセプトアートディレクター:前田真宏
テーマソング:宇多田ヒカル

2021年3月9日
MOVIX倉敷
★★★★





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最終更新日  2021年04月09日 10時55分31秒
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