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大好きな山路和弘さんご出演の舞台。久々の山路さんだーやったーーーーー(←大喜び。)今回の舞台は、2016年に演っていた「かもめ」の演出家の作品であり、引き続き今回も出演している役者さんもいる。満島ひかりさん、坂口さん、山路さんなど。今回は、満島ひかり、満島真之介、坂口健太郎、温水洋一、中島朋子(敬称略)・・・よくテレビで名前を見るのはこのあたりの俳優さん達だろうか。他にも実力ある役者さん達がベテラン若手ともに出演している。「かもめ」の観劇ブログはこちら♬(以下、ネタバレです。物語についてはどう書いていいか分からないのでほとんど触れていませんが)さて。シェイクスピアは難しいかなぁ・・・と思いながら作品についてなんの知識もなしに劇場に行き、パンフレットを買って物語の予習を試みる。最初に、今回の翻訳に当たって使用した辞書が載っている。その名も「シェイクスピアの性的洒落/秀句とその意味の辞書」だそうだ。・・・ざっと、パンフレットに書かれていること、キャストや演出家や翻訳者のコメントなどからものすごくざっくりとこれがどんな劇なのか想像してみる。1.下ネタばっかり2.あからさまに性的な台詞や表現が多そう3.同性だろうと異性だろうと性的対象であるといったところだろうか。この芝居の台詞が、今まで上演されてきたものより、その隠語をより明確に台詞として表しているのだそうだ。これには、シェイクスピアが上演していた時代背景に関わりがあるようだ。当時のイギリスでは、芝居の言葉遊び、つまり、隠語で表されている本当の意味(性的な)を想像しながら楽しんでいたフシがあるらしい。しかも、芝居が面白くないと大ブーイングが起こりすぐにお客は帰ってしまう。だから、お客を飽きさせず、引きつけるために、そのような隠語を楽しめるようにしていた、とのことだ。(←理解が違っていたら申し訳ない。)そして覚悟して観劇する。観劇した。・・・・・・うわーん、ちっともわけわかんないーーー(泣)いや、あらすじは分かるのだ。人物相関も分かる。でも台詞が早口で何言ってるか分からないところがたくさんあったよー(満島ひかりさんが一番明瞭だった。)これ、別の演出で一度芝居を観ていたら、あるいは原作を読んでいたら(スタンダートな訳で)、なるほど本来はこういう意味でこの言葉を用いていたのか!と思ったのかもしれない。それがなかった分だけ、ちょっと、その思考回路についていけなかった。もちろん役者さんは熱演だ。山路さんは一瞬にして、厳しく冷酷な侯爵(弟)から、森で自由奔放に生きている追放された元侯爵(兄)に舞台上で早変わり。満島ひかりさんはいいよな~。彼女にしかない個性的なオーラを感じるというか、素晴らしいなぁと。ベテランのおじさま方も、それぞれいい味を出しておられる。演出面については、客席を存分に使っていた。前日観た帝劇「エリザベート」では、2階席からだと客席がほぼ見えないのでやめて欲しいと思ったが、東京藝術劇場のプレイハウスは2階席がえぐれるようになっているので、1回の前方席だったら見にくいことはないかも。でも、実際に2階で観ていないから分からない。しばらく役者が客席に座っていたり、客席ドアから出入りしたり、そうそう、客席の椅子の上を歩いていた!幕間に見に行ったら、ちゃんと仕込みがしてあり、いくつかの椅子がたたまれ、机が置いてあった。まぁでも、基本的に客席ではあまり芝居してほしくないな、高い階だとやはり見えにくいだろうから。まぁ、基本的に私が苦手な台詞や表現がてんこ盛りだったが、嫌悪感は感じず、どぎつい表現もそんなになくてほっとした。だいぶ免疫がついてきて平気になってきたかな?(←以前はライオンキングも苦手なシーンがあったくらい。)まあ、人間の欲求についてストレートに表現していたわけであり、これももう一度観たらだいぶ理解が進んだかもしれない。ただ私はこの1回だけなので、この程度の理解で終わってしまうだろう。じゃぁ、シェイクスピアの他のお芝居も、隠語なのかなぁ?悲劇は違うとして、例えば「真夏の夜の夢」とか、新しい訳ができたりするのかなぁ?・・・などと思ったのでした。
2019年08月17日
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実は、7月に観劇予定だった「エリザベート」、その日のタイトルロールは花總まりちゃんでした。ファンクラブでチケット取って。楽しみにしていたのに、まさかの、仕事がらみの案件が入り、時間が間に合わなくなって行けなかった・・・「S席の14,000円がパーなの~♬」by ヘレネでも、もう1枚チケットを取っていました。それが、愛希れいかちゃんと古川雄大君verでした。宝塚月組娘役トップスターだった愛希さん、何度か観ていると思うけど、宝塚退団公演の「エリザベート」は観劇していない。宝塚エリザから東宝エリザ、蘭乃はなちゃんと同じパターンなんだ~。観劇日のキャスト。(ネタバレを含みます)遂に古川君もトートか・・・。古川君、山崎育三郎さんとWキャストで演じた「モーツァルト!」も観劇したけれど、もちろん初めてだから今後の期待も含めて、もっと自分のものにしていくことが必要だなぁなんて偉そうに思ったものだけど、トートもそう思った。今回、席が2階中段で顔の表情などはよく見えなかったので、もっと前方席なら表情も分かったのかもしれないから、そのあたりは差し引くとしても、だ。これだけビジュアルがかっこいいと、何をやっても古川雄大に見えてしまうかもしれないから、これからどう化けていくのかがとても楽しみでもある。歌声はどんどん高音も伸びやかにつややかになっていて、素敵だった。愛希れいかさん。娘時代も大人のエリザも美しい歌声は、私の好みの問題もあるので、もう少し声楽的な方がいいなあと思ったが、十分美しい声だった。宝塚時代も、すごく歌うまさんという印象はなかったので、エリザの難曲を歌いきっていて素晴らしいと思った。山崎さんは、声が正統派でさわやかだからルキーニは正直合わないと思うけど、それは演技でカバー。一番かわいそうなフランツ・ヨーゼフ、いつも終盤では「やめて!これ以上フランツをいじめないでえええ」と思ってしまう演出(^^;)平方さん、席が遠くて表情が分からないので演技うんぬんは分からないけど、もっと存在感があるといいかなぁ。終盤までフランツがあまり印象に残らなかったんだよなぁ。ゾフィー、剣幸さん、素晴らしい声。どうすればあんなに圧倒的なふくよかな声が出せるのかな。ただ、今回は音程が若干安定していなかった。高音に少し辛さが見えた。それは、子ルドの大橋君もそうで、冒頭の「ママー」からのソロの音程が安定しておらず、高音が辛そうだった。もしかして、声が変化してくる時期なのかな?芸達者な子役が多いので、子役競争も大変だなぁ(^^;)ルドルフ、三浦さん。間が長い?今回の演出上皆そうなのかな?もっと貴公子然としていてもいいかも。声が印象に残ったのはマックスパパの原慎一郎さんとルドヴィカ&マダムヴォルフの未来優希さん。未来さんと剣さんが一緒に歌うとすごいパワー(^^;)そして秋園姉さんのリヒテンシュタインはいつも端正で素敵。今回のリヒテンシュタインは、エリザに少し寄り添う感じかな?演出は、前回(2016年)と結構変わっていると思い、記憶が定かでないので自分の観劇ブログを遡ったけど、なんと、ちょうど多忙で「観劇していたけどブログ書けませんでした」というブログを書いていた!(笑)オープニング、いつもの鋭い音の不協和音とルキーニを待っていたら、もっとやわらかい音色で流れてきて、舞台にはトートダンサー達が・・・。あれ?ルキーニは?と思ったらその後登場。3年前もそうだったっけ?舞台上のさらに高い所で演技することが多くて、暗いし、足下怖くないかな~と素人考え。なんとなく既視感があるのは、「私だけに」でエリザベートの足下の鉄板らしきものがくーっと上がり、それを駆け上るところ。靴、どうなってるん?!と思ったら、次の瞬間、跪いたエリザベートがずるずる・・・っと滑り落ちる。なんか、すごい。きっと3年前もそうだったのだろう。確か1幕ラストでトートも斜面に立っていた。見せて、靴、お願い(笑)前回も、客席降りが結構あったかな・・・あやふや。今回もそうで、2階席だったからよく見えなかった。できれば2階席がある劇場では客席降りはして欲しくない、見えないし。エリザベート、観れば観るほど、物語の整合性はまったくない(笑)トートの存在自体がファンタジーなので整合性など求めてはいけないのだけど、エリザベートの心情変化はもう少し見えるといいなあと最近思う。ラストで突然トートを受け入れるのも、若干違和感あり。トートを拒否する気持ちから、自ら死なずにいたのかもしれず、ルキーニによって命を奪われたことによって、「私が死を選んだわけじゃないけど、殺されちゃったから受け入れるわよ」という言い訳ができたような気がするのだが、それまでの間に、拒否しつつ、でも、あらがいようがない惹かれてしまう気持ち、というのが若干でも見えると面白いのかなとも思う。つまり、急にラストで素直になるのがどうかなと思うのである。最後くらい素直でもいいけど、エリザベートなら、最後にトートをひざまずかせるくらいして欲しい(笑)
2019年08月16日
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かなり前になってしまった!観劇したのは7月上旬。今は8月中旬。ああああああああ。色々色々ありすぎて、なかなか書かないでいるうちに、結構忘れてしまいました。。。だから、覚えている限りの感想になります。まず、「CLUB SEVEN」シリーズは、大好きで必ず観に行きます。大人のエンターテインメントショー!本気の馬鹿も大好き!主催の玉野和紀さん、西村直人さん、吉野圭吾さん、東山義久さん、大山真志さん。今回のゲストは、沙央くらまさん、北翔海莉さん。コマちゃんとみっちゃんだーーーAパターンBパターンってやめてほしいよね、だって両方観たいのに、そんなに観劇できないのよっ私が観たのはどちらだったのだろう?(もう公演終わってるからガンガンネタバレ)インディージョーンズは毎回好きだけど、みっちゃんがクラブのママ、こまちゃんがお店の女の子、っていう設定に最初から笑う。メニューを読んで「字が小さすぎて読めなーい!」からのハズキルーペネタは、後半にも同じシチュエーションがあったけど、やっぱり面白い東山さん、毎度お疲れ様(笑)大山さん、クラブセブンは初?オープニングでひときわ体が大きな人がいて、あのハードなダンスを軽快に踊っていてびっくりその後も体の大きさはネタにされていました^^;大山さんをめぐる、オフィスでの人間関係は、オチが一番素敵だった。つまり、男装のみっちゃんが一番かっこよかったのよ(笑)こまちゃんは、男役でしか観たことがなかったので、女性であることに新鮮さを感じた。しゃべり方は結構抑揚がないのね、歌もそんなに得意なイメージはない。でも存在感があるよなぁ~。かっこよかったもんな~、男役の時。「監督」シリーズ、皆様のアドリブ力が素晴らしくて毎回ハラハラしながら楽しんでいます吉野さんはかっこいい。猿とマジックが一番好きだけど(?)、普通にシリアスなのもいい。今回のシリアス劇、スーツ物はかっこいいなと実感。シリアス劇は正直あまり好きではないけれど、たまにすごく胸に来るシナリオもあったりするのであなどれない。にゃんこ先生、やっぱり西村さん大好き!!客席で玉子とにゃんこ先生が会話しているのだけど、近くまで来たんだよな~で、女子高生2人組を見つけて「なんでCLUB SEVENに来たの?」と聞いたら、「北翔さんを観に」と返され、「北翔さんか・・・僕たちじゃないの?!ちくしょー」と言っておられた(笑)ラストの客席降りで、その女子校生の方にみっちゃんが来てハイタッチしていたので、彼女たち、さぞ嬉しかっただろうな。50音順ヒットメドレー、やっている方はしんどいだろうなと思いつつ、観ている方は超楽しい~芸達者なみっちゃん、お芝居は面白いし歌はうまいしダンスもキレッキレだし、本当に素敵!そうそう、みっちゃんが「怪我なくやってこられて・・・」みたいなことを言ったら、誰だったかな、東山さんかな、「怪我、してないの?」と(笑)「はい、全然」と再度みっちゃんが答えたら、「自分達は傷だらけ」みたいなことを言っていました^^;そりゃそうだよな、ハードな舞台だもの。でも、おかげで楽しくてゲラゲラ笑えて上質なダンスも観られて、素晴らしい時間をいただきました。今回も楽しかったです。幸せ
2019年08月15日
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私が宝塚にはまったきっかけは、「なんかエリザベートっていう作品が有名みたいだからDVD買って見て見ようかな。あ、いくつかバージョンがあるんだ。そうだ、この前テレビに出ていたこの姿月あさとさんのエリザベートでも見て見ようか」それが宝塚ドはまりのきっかけだった(T_T)その後、もう退団していたけどずんちゃん(姿月さん)のファンクラブに入り、いくつかのライブやミュージカルを観劇した。一路さんは、大好きな山路和弘さんご出演の「アンナ・カレーニナ」等いくつかの芝居を拝見している。真琴つばささんだけが生(!)では初めてである。我が埼玉の鴻巣へようこそ(^^)歌が上手なこの3人のコンサート、退団した元ジェンヌさん4人をダンスやコーラスで従えてのショーである。そのうちのお一人が、紫城るいちゃんだったのでテンションマックスなワタクシ!!そう、るいちゃんは、貴城けいさんの相手役で、確か一緒に1作トップだったはずだ。私は貴城けいさんのファンになり、退団後ファンクラブへ。(←退団後が多いな。)るいちゃんととっても仲が良かったのを覚えているので、久々に舞台で拝見して観劇(^^)そういえば以前、姿月あさとさんと松平健さんが共演した吸血鬼もののミュージカルにもるいちゃん出ていました。懐かしい1部は、シャンソン。宝塚といえばシャンソンは欠かせない。3人の人物に焦点を当てて・・・あ、一人目を忘れてしまったorz あとはマレーネ・ディートリッヒ、そしてエディットピアフ。サポート4人のコーラスとダンスも素晴らしい。お三方は男役トップスターだったので、そのオーラとかっこよさが半端ないが、それもかなり以前のことなので、美しいドレスに身を包んでいるが、そのスレンダーさは、年を重ねても努力を怠っていない証拠だと思った。一路さんの腕の筋肉を見ても分かる。まさかの客席降り!すぐ目の前に真琴つばささんが!!感激である後半にもあり、一路さんとずんちゃんも結構近くを通ってくれた。嬉しい2部はミュージカル。「キスミーケイト」「ウエストサイドストーリー」「エリザベート」から。ウエストサイドで真琴さんが「Tonight」を歌った時、宝塚のブーツ(!)姿に大興奮。やっぱりパンツスタイルが似合うよなぁ。真琴さんのよく響く低音は素晴らしい。しかし、圧巻は「エリザベート」である。何せ、トート閣下が二人!!初代トートの一路さんと3代目トートのずんちゃん!真琴さんがルドルフに扮し、白いきらきらした軍服っぽいお衣装、そしてしのびよるトート閣下2人による「闇が広がる」。これが興奮せずにいられるだろうか。トート2人に囲まれたらもうルドルフ助からないよね(T_T)そして相変わらず天然のずんちゃんが「思ったんですけど、このメンバーで1幕のラストもできますよね」。すると、音楽監督さんが、曲を弾き始める!え、え、え、と、コントのように始まる。一路さんがエリザベート、真琴さんルドルフ、ずんちゃんトートの即興劇!!豪華だあああああああああ!所々入るMCでは、日頃は一路さんがおっちょこちょいキャラだけど、最強天然ぼけのずんちゃんがいたので、かなり面白いことになっていた(笑)このシリーズのコンサートはすでに2回行っていて、ずんちゃんは今日が初日だったそうだ。これは相当見応えがありますよ、エリザベートのファン、宝塚ファン、このメンバーのファンだったらたまらない。もう、エリザベートが至福。宝塚には宝塚のよさがある。衣装も豪華絢爛で美しく、男役はとにかくかっこいい。この独特の文化は、ずっと続いて欲しいなと思う。OGになってもご活躍の方が多いのは、その徹底した音楽学校等での教育のたまものだろう。うー。かっこつけて色々書いても、最後には、「面白かった」「歌声が素晴らしかった」「楽しかった」という月並みの言葉しか出てこない。でも、それがすべてを表している。行って良かった~
2019年06月01日
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夜ネットのニュースをチェックしていたら、「キャラメルボックス活動停止」の文字が。びっくりした。ファンも多いはずのこの劇団。私はここ数年観劇していなかったが、最後に観劇したのはいつだったかと、この「観劇ブログ」をさかのぼってみると、2013年までさかのぼることになった。6年前か・・・。2013年の「ナミヤ雑貨店の奇跡」の観劇ブログはこちらその前にもいくつか観劇していて、さわやかな作風で、若者向け、という印象があった。若者じゃない私も心惹かれるものがあったけど。何があったのか知らないけれど、楽しみにしていたファンのことを思うと残念だと思う。しかし、「活動休止」であって「解散」ではない、とのことなので、いつかきっとまた観劇できるだろう。そのときが来るのを楽しみに待つことしかできない。また、観劇できるといいな。
2019年05月31日
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5月26日(日)、スターダスト☆レビューのライブ!ヴォーカル&ギターの根元要さんの地元、行田市産業文化会館に行きました。やっぱりご当地は違うよな~~と思うのです。行田の産業文化会館は狭いからね。客席がおそらく1,000未満・・・。セットを入れるのも大変だったそうです。スタッフに拍手思えば、去年の11月にも羽生(ベース柿沼さんの出身地)でライブがあり、修論で頭があわあわしていたのに(←?)行ったっけ・・・。その時のツアーが、まだ続いているのです(笑)ふりとか忘れてしまっていて(←最近は数年に一度しかライブに行かないから)、微妙な動きになりながら、最初頑張ってスタンディングで手拍子が、段々疲れてくる・・・その頃合いを見計らって要さんが言う。「まぁまぁ皆さんどうぞ座って」もうファンも高齢化してるからねぇ。途中で、世代別にふりをつけた時、30代以下は少なく、私は40代のところで、主人は50代のところで頑張ってふりをつけ、でも60代以降の客席人口が一番多かった(笑)みんな、長年に渡ってスタレビのファンなんですよね昔の曲も心がわくわくするし、ニューアルバム「還暦少年」の曲も素敵だし。そうそう、今回、「CDをデッキに入れる」ビデオに登場したのは、なんと笑福亭鶴瓶師匠!豪華だ。。。前回は、友近さん扮する水谷千恵子さんだった要さん、4時間に渡って、歌って喋って踊って喋って歌って喋って喋って・・・脳梗塞をやった人とは思えません(T_T)今回のラストは、投票の末、なんと2曲が同率1位!!「No!No!LuckyLady」と「と・つ・ぜ・んfall in love」でした。そしてアンコールもそこそこ長く。「夕暮れのスケッチ」も聴くことができて。至福の時でございました
2019年05月26日
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その日は5月4日。帝劇から皇居はとても近い。「一般参賀も行っちゃおうかな~♬」と一瞬思ったが、大学院の時の同期と観劇前に再会することになり、そちらは断念した。・・・正解、あの行列、テレビで見てびっくりぽん~(^^;)さて、今シーズン初のレミゼ。と言っても、これで最後かもしれない。レミゼをリピートしないのは我ながら珍しい。一つには、S席が14,000円に値上がりしたこと。そして、もちろんミュージカルは好きだが、院時代、素晴らしいアーティスト達に触れ、もっとクラシックの音楽家の演奏会に行きたいと思うようになったからである。と言っても、仕事復帰して、なかなか行けないけど今年に入って観劇はたったの3回。今までの私ならあり得ない~~~。(←今まで行き過ぎ。)今回は、席もA席である。でも、2階席から全体を見渡すのもよい。ということで・・・久々のレミゼ、楽しんできたキャストはこちら~。(ここから先はネタバレしてます)バルジャンは安定の福井さん。少し声がお疲れだった?若干ひっくり返りそうな箇所もあったが、豊かな声。ラスト、司教様が出迎えるところ、バルジャンが後ろ向きになってしまって、また2階席中段だったため表情が見えず。きっとすべてが浄化された素敵な表情だったのだろうけど、吉原バルジャンのように一礼してくれた方が観客には理解しやすいかな、と思った。ただ立っているように見えたので。ジャベールが伊礼彼方さん!おおう!「アンナ・カレーニナ」での「正統派」ヴロンスキー青年役が印象深いが、久々に彼を観た「ロマーレ」で癖のあるスニガを好演しており、遂にジャベールか・・・と、感慨深いものが(勝手に)あった(笑)しかしかっこいいジャベールだ(笑)ファンティーヌが濱田めぐみさん!このニュースを聞いたとき耳を疑ったのは私だけではないだろう。濱めぐファンテ?!私が大ファンである和音美桜ちゃんが前回公演でファンティーヌを終わりにすると公言しており、誰が入るのかな、と思っていたので本当にびっくりした。この声は他にないよな、と思う。輝きと艶のある声。ファンテは感情移入しすぎるとブレスが大きくなりがちだけどそこもコントロールしていたように思えた。「ラブネバーダイ」の、裏声高音が求められるクリスティーヌよりファンティーヌの方が合っていると思う。まぁ、一番合っているのは「ウィキッド」のエルファバだと勝手に思っているが。エポニーヌは唯月ふうかさん。以前も唯月さんだった記憶がある。安定のエポかな。エポニーヌだと思って聴いてしまうからか、エポニーヌ役者の声はみんな似ていると思ってしまう。マリウス、海宝直人さん。前も海宝さんだった気がする。劇団四季にも名前があるけど・・・。見た目がマリウス。よく似合っている。コゼットは小南満佑子さん。ちょっと、演技を作りすぎかな、と最初のソロの時に思った。コゼットの初めて恋を知った初々しさが伝わってきたけど、やりすぎるとちょっとあざとく感じてしまうのがこの役の難しいところなのかなと思った。高音綺麗だけど、マイク音量がエポニーヌの方が大きいのか少し埋もれがちだった。テナルディは駒田一さん。何度も観た駒田さん。何度観ても、テナルディエ。ただ、トレエンの斉藤さんがどんなテナなのか観たい気もする。マダムテナルディエが朴璐美さん。どうも、「氏と乙女」の印象が強くて、出てくる前から「怖い」(笑)この役はどうしてもがなる。下品さと性悪さを出すためだが、この歌い方はきつい。この役の役者さんは本当に喉が強い。後で自分で歌ってみたが、絶対に無理(><;)アンジョルラスは相葉裕樹さん。本当に持っている声質が明るくて少し軽めの声。どこまでもハイトーンがスコーンと抜けそう。以上が役者さんについて。音響は、2階席中段で聴いていたが、以前より音量が上がった?オケの音が、以前より鮮明に聞き取れたからだ。ヴァイオリンがここはこんな風に刻んでいたのか、など。あとはオープニングが、いつも言葉は悪いが「ちゃっちい」印象なのだが、今回は金管の音が特に響いていてメロディが浮き上がって聴こえた。帝劇は端に行くほど見切れるし音響も悪いという印象だ。今回はほとんどセンターだったからか音も良かったのか、それともPAの音量バランスを変えたのか?あとはエポ、コゼ、マリウスの中ではエポの音量が一番大きく、それはコゼットの高音だと地声のエポより音量が上がってしまうからだろうけど、もっとコゼの高音をしっかり聴きたかった。♬めぐ~り会え~た~のに~・・・の後は、「ようやく」だったっけ?今まで「やっと」じゃなかったっけ?確認する手間をちょっと惜しんでいる^^;新版で変わったんだっけ?・・・ま、いいや(笑)ジャベールの最期、いつもどうなっているのだ?!いつの間にワイヤーつけたんだ?!と思っている。今回も無駄だと思いながら目を凝らして観ていたが、前より暗かった気がした。ゆえに、全然分からず(^^;)背後のスクリーンに最後の方に写る渦を見るまで、初めて観る人には川に身を投げたって分からないかも、と思った。落ちていく様子を観客が上から見ているというアングルに変わる。そこが見事なんだよな・・・で、いつワイヤーを?(←しつこい。)戦いの翌日の女達の歌、しょっちゅう歌詞が変わっている気がする。そんなにリピートするわけじゃないので2年経つと忘れてしまうワタクシ。バリケードのシーン、「敵が攻めてくる」と、敵の数を叫ぶ台詞があるけれど、ここで女性なのは初めて聞いた。いい声だった。まさか濱メグ?このシーン、ファンティーヌ役の役者が市民の役で出ているので、どこかに濱田さんがいたはずだ(笑)カーテンコール、夜の部だったけど、子役3人とも出ていた。8時くらいなら今はいいのかな。ちなみに、一番拍手が大きかったのは、濱メグだったように思う。もちろん、アンジョ相葉や伊礼ジャベもすごかった。福井さんは、大きな拍手だけど、みんな、あのレベルで当然という認識(^^;)すごいことなんだけどね客席、ブラボーや指笛がすごかった。指笛ってあまり経験したことないなぁ。ミュージカルでブラボーも。でも、大興奮でした。やっぱりレミゼはいいなぁ。やっぱり、もう少しいい席で、役者の表情も観たいなぁ。理想は、1回目は2階席で全体を観て、次からは前の方の席で役者の表情も観る、という感じ。でも14,000円は大きい。劇場運営や作品のレベルの維持を考えると仕方がないと思いつつ、エンターテインメントの世界も庶民には敷居が高くなってしまうのだろうか、とも思うのだった。
2019年05月06日
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三ツ矢直生さんのライブ。今日も素晴らしい音楽を聴くことができて至福の時を過ごしました。一体どうすればあの男役のかっこいい声からオペラの歌声まで自由自在に操れるようになるのだろう。シャンソン、タンゴ、今まであまり聴かなかった(宝塚で聴くくらい)だったジャンルが、とても好きになった一人魔笛とか(笑)・・・なぜか最後はカルメンやんか!とつっこむワタクシ(笑)マイウェイは、それまで知っていたかっこいい「我が人生」のような歌詞より、右近健一さん訳の、さえない男のつぶやき風な方が好きになった(笑)銀座のシャンソニエ、蛙たちのそんなに広くない空間にこれでもかというくらいの人、人。小さな椅子に座り、目の前でゆかさんを見上げましたよ、って、それはいつも通りか(笑)(←なぜかいつも真ん前になってしまう。)幸せをかみしめました。明日からまたお仕事頑張るぞー!!!って気持ちになりました
2019年04月21日
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本日は、銀座のシャンソニエ「蛙たち」へ。これ、に行って参りました(^^)皆様、芸大のご出身です。ゆえに「上野の森」。三ツ矢直生さんの歌声に魅せられ、三ツ矢さんのライブやディナーショーには数多くかけつけていますが、今回は、5人でのライブ。川島豊さんは、ちょうど1年程前、地元のホールでシャンソン歌手のあみさんと歌ってくださいました。また、ピエールさん(いつの間にかフランス人:笑)は、それこそうんと昔、同業であった頃に出会い、そして奥様の三ツ矢直生さんとお会いしたというご縁。アランさんは10年前に芸大に入学したという若手。友部さんは大ベテラン、語るような低音から美しく響くソプラノまで、なんと美しい歌声か。プーランクの歌曲は素晴らしかった。家が遠方なため、最後まではいられなかったのが残念。いつも「蛙たち」は、三ツ矢さんのライブで来ることが多い。今回は通常営業に初めてお邪魔したわけで、ワタクシ、年齢だけは重ねているけれど、この環境は、ものすごく大人の世界・・・。しかし、皆様本当にさすがの歌声です。あの狭い空間で、マイクいらないんじゃないか、と思うほど。伴奏との兼ね合いで必要なんでしょうけどね。ああ、ピアニストの方も、本当にいつも素晴らしのよね・・・。ピアノ、練習しよう、と、来るたびに思う(笑)良い音楽を聴くことができる幸せ。堪能しました。
2019年03月30日
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下北沢本多劇場にて、T1projectミュージカル「幸せな時間」の千秋楽を観劇。主演は尾藤イサオさん。ご出演されている、歌唱指導も兼ねている古澤利人さんのFacebookで知った。タイトルの意味は、観ていくうちに分かる。物語は、2019年現在68歳の芸人青木寛治(尾藤イサオさん)の人生を、30年以上も前に交通事故で亡くなった相方、星野(咲山類さん)がストーリーテラーとなり、1983,1980年(青木32,29歳)と1975年(青木24歳)、そして1960年(青木9歳)の時間を行き来する。そして、2019年現在、孫や弟子に説得されても、今まさに危篤状態になった妻みなみ(迫田萌美さん)の病院にも行かず、舞台に立とうとするその理由が分かってくる・・・。尾藤さんの常に微笑をたたえた表情、しかしこれが、青年期も少年期も同じ衣装同じ姿のまま演じるのに、9歳の少年にまで見えてしまう!台詞も歌も他のキャストに比べれば多くない。しかし、尾藤さんの存在と、この表情がこの舞台を成立させている。・・・尾藤さんはほぼ板付きだった。アフタートークで、「かゆくてもかけない。何か動作をするとそこに意味を持ってしまう、だから動けないのは結構大変だった」という言葉には、実感がこもっていた。対照的に、最も台詞が多かったのはストーリーテラーである相方星野役の、咲山さん。彼は30代で亡くなった設定。明瞭な発音、絶妙な間、とっても聞き心地がよかった。池谷京子さんは、素晴らしい美声。・・・おい待て、池谷さんを「これだからおばさんは by星野」だなんて、こんなに綺麗でチャーミングなおばさんなどいるか(笑)芸能会社社長役の今泉りえさん、ものすごい迫力の歌声だなぁと思ったら、元四季なのですね。舞台上総勢43名だそうだ。ベテランから若手まで。なんと歌上手が多いことか。師匠夫婦も素晴らしいし、夢破れ葛藤している若手芸人もいい。古澤利人さんは、共通の知人を通して、「レミゼ」で司教役を演じた時にお会いしている。その後、演奏会を拝聴したり、Facebookで様々な事柄に対して真摯に向き合って考え、発信しているものを読んだりさせていただいている。今回は、小坂という、芸能会社社長の太鼓持ちのマネージャーを演じている。まぁこざかしいったら!!(笑)上に弱く、下に強く。典型的な人物描写だが、にくったらしいのだけど、声が美しいので、嫌っていいのか好きになっていいのが困るところである。(←オイ。)最初は、様々な時代が交錯していて、どうやって集約していくのだろうと思っていたが、一つずつ、その時代のエピソードを拾っていた。「戦後」という言葉は、日常的に使用する言葉ではもはやないので、そうか、今はまだ戦後15年足らずの時代なんだな、と認識する。この時代の女性の悲劇も後半に描かれている。青木はいつも微笑している。その時代その時代を愛おしむように。彼が登場した時、ベンチの上に赤いネクタイを置いた。そしてそれは最後までずっとあった。相方の星野が死ぬ時、青木にプレゼントしようと持っていたネクタイだった。星野の遺言は、「お前は板の上(だったっけ・・・とにかく舞台の意味)で死ね。」だった。だから、青木は、舞台に穴を空けない、愛する妻が天に召されようとしていても。そして、妻みなみも、おそらくそのことを望んでいるのだ。じんわりと、しかし何度も涙があふれる作品だった。これは音楽が大きく影響している。私が大好きな反復進行を駆使した心をつかむメロディー。いい曲だなぁ。幸せな時間とは、自分の気持ちの持ちよう一つなのだ。分かっていて、それでも、ささいなことで傷ついたりふてくされたりしてしまう。私はそんな弱い人間だが、幸せをより多く感じられる生きた方をしたいものだ。終演後、古澤さんと写真と撮らせていただいた。(ご本人SNS掲載了承済み)素敵な舞台を知ることができて、感謝である。
2019年03月05日
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1月に、市村・平原verを観劇している。初演を観なかった理由、今回石丸幹二さんがキャスティングされたことで観劇を決意し、せっかくなので市村さんも観たこと、覚悟はしていたが物語が到底納得できなかったこと等、相当辛口の感想を書いた。「ラブ・ネバー・ダイ」市村・平原verの感想はこちら♪今回は、元々観劇のきっかけとなった石丸さんと、濱田さんのコンビだ。物語はもう知っている。つまり、免疫はできている。今回は、純粋に、楽曲と役者の演技を楽しもうと思っていた。幕が開く。上空で怪人が鍵盤楽器を弾いている。そして歌い始める。その第一声を聴いた瞬間・・・世界が変わった気がした。これは、おそらくひいき目である。私が、石丸幹二さんの、その歌声にもう何十年も魅了され続けているからである。しかし、この時分かったのだ。クリスティーヌの気持ちが!この歌声に、彼が作る美しい曲に、彼女はどうしても抗えないのだ。私も、石丸さんの美しい歌声に、そして彼の姿に、どうしても抗えないのである。そうか、これか・・・。理屈ではなく、どうしても惹かれてしまう、自分でもどうしようもない感覚ーー人妻であろうとなんであろうとーーが、今分かった気がした。ずっと、石丸怪人を観たいと思っていた。やはり、「オペラ座の怪人」で観たかった・・・。姿は醜くとも、真実の愛に気づき、絶望しぼろぼろになりながらも愛する人の幸せを願う・・・そんな石丸ファントムを観たかった・・・おそらく、私が何十年も好きだった人が市村さんだったら、前回の内容でも印象が変わっていた・・・だろうか。それとも、免疫がついていたから冷静に石丸さんの声を聴くことができたのか。それは分からない。ただ、物語自体の短落さへの批判はおさめるつもりはない。前回と同じキャストはラウルの小野田くんのみ。田代さんのラウルも観たかった、役者で相当印象が変わるからね。小野田君も田代さんも美声。クリスティーヌは濱田めぐみさん。平原綾香さんと濱田めぐみさんは、そもそも声質がまったく違う。平原さんは特に高音が豊かで、クラシックの発声。若干ふわふわしている印象。濱田さんは、誰にも真似ができない、地声(という表現が正しいのか不明)でどこまでも伸びやかに歌い、声に張りと輝きがある。今回のクリスティーヌのナンバーは、かなり高音域だ。高音域は、平原さんの豊かな歌声の方がオペラ的で、圧倒的だった。濱田さんは、もちろん高音域の裏声の歌唱も綺麗だが、中間音域からやや高音域を地声で歌う時の、あの艶と輝きは、誰にも真似ができないと思った。私は、今回のクリスティーヌは平原さんの声の方が合っていると思う。濱田さんの声の良さは、超高音域を裏声で歌うことより、突き刺すような強さをもった輝きのある歌声を存分に生かした歌の方が合うと思う。やはり、「ウィキッド」のエルファバのイメージが強いせいかもしれない。まぁ、あくまで、私見である。メグは、今回は夢咲ねねちゃん。長身で、とてもノープル。そう、ものすごく上品なメグ、という印象。マダム・ジリーは鳳蘭さん。鳳さんはもうずっと声がガラガラ声。前回香寿たつきさんを聴いているので、結構苦しそうな印象だが、ずっとこの声なので本人は普通なのかもしれない。香寿さんと鳳さんもことごとく対照的。鳳さんは、お母さん的であたたかさを感じる。しかし、劇団四季のマダム・ジリーのイメージからいくと、もっと冷静な、香寿さんのイメージ。まぁ、今回の脚本だと、この二人の凜とした生き方は汚されてしまっているので、どちらでもいい。この二人をこんな風に描いたことに、とても悔しい思いをしている。子役は大前優樹くん。前回の加藤憲史郎君も素晴らしかったけど、今回の大前君は、第一声では、少しかすれ気味で、もしかして変声前か?!と思ったのだが、その歌声を聴いたら、「天使の声」だと思った。とにかくピュアで美しい。変声前の男子の声の美しさ。古の人々が、その声をずっと聴こうと、カストラートを作りだした気持ちも分かる気がする・・・本人にその気がなくて無理に手術させられていたらかわいそうだけど(^^;)曲は難しそうだけど、やはり美しいんだよね。アンドリュー・ロイド=ウェーバー版はちょっと演出がおどろおどろしくて、不気味なのだけど、バラード系の曲の美しさは絶品なんだよな・・・。なんでこのような物語にしたかな・・・。曲も美しい。役者の演技も歌声も素晴らしい。どうしてこの物語なのかな。私の中では、舞台版から映画版で、一つの世界が完成してしまっている。もちろん、観る者の想像の余地がなければ面白くないが、それにしても、こんな物語を望む人がいるのだろうか・・・怪人は、あの時、諦めた愛を、相手の幸せを願うことで貫徹してほしかった。ラウルは、あの時手にした愛を、たとえ彼女の愛が他にあっても、彼女を守り愛し抜くことで貫徹してほしかった。クリスティーヌは・・・子供が生まれたら、人生の舞台の主役から脇役へとうつると聞く、だから、胸に痛みを抱えていても、今の幸せと、息子の幸せを守ってほしかった・・・現実の世界ではそうもいかないのなら、せめて物語の世界ではそうあってほしかった。
2019年02月25日
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今日から旅行に行きます!その前に、先日聴いたコンサートの感想を書こうと思います。(←遅れるなよ。)地元のホールで、半﨑美子さんがコンサートを行いました。集客に苦労している地元のホール、ここで行われるものは基本的に行くようにしています。友の会会員だしな~。だから、申し訳ないけれど、半﨑さんのことは全然知りませんでした。館長さんから、ショッピングモールの歌姫と呼ばれること、「お弁当箱のうた」が有名であること、歌詞と曲から感動するお客さんが多いこと、この前も国際フォーラムAを満席にした、ということを聞きました。それはすごい!そんな人がよく小ホールで、と思ったけど、知名度を全国区にしないとさすがに地方の大ホール1300の客席を埋めるのは大変なのでしょう。でも小ホール400では、入れなかったお客様もいるようです。うむむ。すごいではないか。行ってみると、すでに固定のファンが多いらしく、うちわなどを持っている人も多く。曲が終わるごとにものすごい拍手。ちょっと・・・申し訳ないけど、曲の余韻にひたりたいと思う私は、少し引いてしまいました。しかし、顔見知りのお客さんも多いらしく、小ホールの狭い空間だからか、半﨑さんも一人一人に対して歌を届けているような感じで、だからお客さんも盛り上がってしまうのでしょう。客席との一体感、といっていいのかな。それは素敵なことだと思います。が、常連曲ばかりではなく私のように「どんな歌?」と思っている者もいるということで、「ああ、いい曲だなぁ」としみじみ感じ入り、拍手をしたいという者もいるという、まぁ一つの感想です。1曲1曲のタイトルは覚えていないけれど、心にじんとくるものがありました。ほとんどがバラード。というか、にぎやかだったのは1曲だけ、本人も「この1曲だけです!」と言っていて(笑)、ただ、私はその1曲が一番好きでした!!タイトル忘れてしまいました半﨑さんは、いろいろなこと、例えば、人の悲しみや喜びという心の動きを、敏感に感じ取ることができる人なのだと思います。それは誰でも持ち得る能力かもしれないけど、それを言葉や音楽で表現することは、やはり素晴らしい才能だと思うのです。だから共感を生み、こんなに熱狂的なファンをつくることができるのでしょう。歌声も美しい。高音の美しさは聴いていて心地よかったです。ただ、泣くのはお客様に任せよう。舞台に乗る役者は、自分が泣くのではなく、お客様を泣かせる。泣きの演技なら別ですが。歌手はまた違うのかもしれないけど、いや、表現者というからには同じだと思うな。お客様のあたたかさに感極まったのかもしれないし、曲を歌いながらその時の様々な気持ちがあふれ出てきたのかもしれない。それでも、舞台に立つ者は、自分が入りすぎてはいけないと思うのです。どこか俯瞰している必要があると思うのです。そこの境目ってとても難しいのだろうけど・・・。彼女の涙に、私も「うっ」と胸をつかれました。しかし、そんなことではなく、その歌で、十分心を動かされると思うんですよね。私のような意見は少数なのかしら?私も演劇をしているから、余計そう思うのかもしれません。でも、素敵な曲ばかりだったから、その曲だけで十分勝負できる方だと思うのです。いずれ大ホールで歌いたいと言っていました。その時には、1300の客席がすぐにSOLD OUTになってほしいですね。私も、また聴きにいきますので。
2019年02月16日
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「オペラ座の怪人」は、劇団四季で観た時から大好きな作品だ。熱をこめて、こう語ったたこともある。「オペラ座の怪人」ラストシーンについて熱く語ったブログそして2004年の映画版は、「怪人の神秘性がなくなった」と一部で批評され、確かにやや現実的であったが、ラウルの、一生をかけてクリスティーヌを愛しぬき、彼女が亡くなった喪失感でボロボロになってもなお、ずっと彼女を愛している姿が感動的であった。過去がカラー、現在がモノトーンで構成された映画版では、最後、オークション会場からラウルを見送る、モノトーンの中のマダム・ジリー(もちろん年齢的にメグだろう)が印象的だ。彼女もオペラ座に深い愛着を持っており、物語の中の重要な鍵を握る、そして芯のある人物に(親子共々)描かれていた。そして、実は怪人も生きていて、二人の邪魔することなくずっと見守っていたと思わせる、墓前のバラ。この素晴らしい、それぞれがそれぞれを想い合う愛を見せつけられ、美しい音楽とともに涙し、心震わせたものだ。エンディングの曲の美しさが、物語のよさをさらに引き出していた(しかもカルロッタ役の女優さんが歌っていた)。数年前、「続編」ができると聞き、その物語を聞いて愕然とした。心震わせた愛の物語が、無残に踏み潰される思いがして、観劇しなかった。しかし、今回の再演では、長年のファンであり、いつか劇団四季で怪人役をやってほしいと願っていた石丸幹二さんがキャスティングされた。四季を退団したのでもう叶わないと思っていたので、観劇する気持ちになったのである。だったら、四季時代に怪人を演じている市村さんも観ておきたいと思い、2公演チケットを取り、昨日、1公演目を観劇した。最初に言っておく。キャストも素晴らしい。音楽も素晴らしい。しかし、物語が最悪だ。私は、アンドリュー・ロイド=ウェーバーの曲が大好きだ。「オペラ座の怪人」も大好きだ。あまりにも愛情があるがゆえの辛口の感想であることを、ご理解願いたい。(ネタバレ)「オペラ座の怪人」のファンの方々は、この物語に納得するのだろうか?少なくとも私にはできない。なぜなら、すべての登場人物が、旧作では心揺れ、悩みもだえ、心張り裂けようとも、愛ゆえに進むべき道を歩こうとしていた。そこには「気品」すら感じられた。しかし、それが踏みにじられた。怪人は老いの妄執を感じさせ、クリスティーヌはただの不倫女の上自己保身のため夫をだまし続け、ラウルは酒とギャンブルに溺れ、マダム・ジリーとメグ・ジリーは「こんなに○○してあげたのに報われない」から憎しみを抱くという、あの凜とした二人はどこへ?の有様だ。そしてグスタフの存在。旧作の後日談として、クリスティーヌが翻意し、怪人を選び、結ばれたのなら、それはそれでいい。しかし、その後怪人は彼女の前から去った。彼女のためを思ってその選択をしたのなら、自分で決めたことなのだから、責任を持て!10年も経って「会いたい会いたい狂いそうだ」だと?!それは自分の責任だ。それを受け入れて生きていくと決めたのではないか?その潔さに、私は、怪人という人間の素晴らしさを見たのだ。それを今更何なんだ。クリスティーヌも、ラウルより怪人を選んだのなら、家庭に戻るべきではなかった。しかも生まれた子供をラウルの子供だと信じ込ませていることが許せない。本当に怪人とともに行く気であったのなら、ラウルとは別れるべきだったと思う。あるいは、秘密を一生誰にも言わないことだ。グスタフのことを考えたことがあるのだろうか?母が不倫した結果自分が生まれたと知った時、どう思うか考えたのだろうか。ラウルとの10年間の家族としての積み重ねはどうでもいいのか?ラウルの子として育てたのなら、死ぬまで嘘を突き通すことだ。「真実を述べる」のは、「嘘をついている自分が辛い」からだ。マダム・ジリーもメグ・ジリーも、なぜそこまで怪人に肩入れするのか分からない。二人とも彼を愛していた?!人として?興行主として?メグを、こんな風に汚してまでなぜ尽くす?そこの説明はまったくなかった。しかし、尽くすと決めたのは自分達の責任だ。彼の愛が再び現れたクリスティーヌに奪われようとも、それは人のせいではない。悲しかったのは、二人の凜とした気品が失われてしまったこと。旧作だったら、こんな考え方は決してしなかっただろう。天使のようなメグは、もういない。ラウルは、怪人の思いを受け取ってクリスティーヌを守ると決めたはずだ。「結婚してからうまくいかない」というのは、クリスティーヌが怪人への想いを残していたからだと想像されるが、それでもなお、彼は彼女を守るべきだった。酒やギャンブルに溺れるのではなく。てっきり、グスタフが自分の子供ではないと感じていて、そこからおかしくなったのかと思ったのだが、全然疑ってないじゃないの!だったら、身を持ち崩す理由などない。彼が弱かった、それだけである。確かに、現実の人間は強くないし、特に愛情が関わると理性を保つことも難しいだろう。しかし、だからこそ私たち現実に生きる人間は、物語の中に真の愛を見たいのである。怪人の妄執に、言葉が悪いが嫌悪感さえ感じた。市村さんの芝居は素晴らしい。体の切れも声の張りも本当に素晴らしい。しかし、私は「市村正親」さんが演じていることを知っている。舞台上でどんなに若々しくとも、自分の思いをぶつけてクリスティーヌに迫る姿は、どうしても、「ノートルダムの鐘」のフロローに感じた、老いの妄執を想起してしまうのだ。こればかりは役者は悪くなく、私の勝手な思い込みなのだが、そう感じたのは事実だ。あと、子供を抱く姿に父性を感じてしまった。これも私のイメージのせいなのだが・・・。市村さん、大好きなのでこのようなことを書くのが申し訳ないのだが。役者個人の話になったので続ける。平原綾香さんが非常に高い歌唱力を持っていることは知っていたので、それは楽しみだった。そして、実に美しい歌声で、高音は本当にオペラ歌手のようだった。以前テレビ番組で美空ひばりさんの真似をしていたが、それも素晴らしかった。そのせいか、低音は、細かいビブラートが私には少し演歌を聴いているようにも思えてしまった。ラウルの小野田君は、伸びやかな歌声。コミカルな役から二枚目まで、幅が広い役者さんだが、これはどう演じればいい役なのだろう・・・。マダム・ジリーの香寿たつきさん、メグの咲妃みゆちゃんの宝塚コンビ。香寿さんの歌唱力の安定感は抜群だし、みゆちゃんの「水着」のショーは本当に見ていて楽しかった。グスタフは、加藤憲史郎くん。彼に当たることが多い。何度も観ているけど、もう子役とうより普通に大人と同じように立派なキャスト。最後に。ラストシーンについて。子供を使われると、お涙ちょうだいみたいでいやな気持ちになってしまう私である。グスタフが崩れ落ちる怪人にそっと手を当てたからと言って、父であることを受け入れたと捉えるのは早計だ。グスタフは、10年もラウルを父だと思い、最近冷たいな、と思っても父を慕っていた。大人の都合で、子供の心が簡単に変わると思ったら大間違いだ。あまりにもご都合主義のようにうつった。この後のグスタフの人生を考えたのか?真実を知ったラウルの苦しみとグスタフへの思いを考えたのか?この物語は、10年経っても大人になりきれない二人が、恋だの愛だの周りを振り回しているだけの話を、「愛は死なない」という普遍的なテーマで正当化しているだけのように思える。とはいえ、劇場では、周りの人が数名、鼻をすすっているではないか・・・確かに、涙もろい私はぐっとくるシーンもあったが、あまりにも「オペラ座の怪人」への愛が強すぎるせいか、このような人物造形になったのが悲しくて、悔しくて、そちらでも泣きそうになった。次の観劇は、石丸、濱めぐコンビだ。今回は衝撃が大きすぎた。次回の観劇は、もともと石丸さんを観たかったので、物語はともかく楽しみにしている。濱めぐさんも、超高音域をどのように歌うのだろう?平原さんの美声を堪能したので、こちらも楽しみである。なんだかんだ言っても私は「オペラ座の怪人」が好きなのだ。だから、この物語に納得できないのである。
2019年01月30日
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ここ数年、クリスマスイブは三矢直生クリスマスディナーショー今年も旦那と一緒に椿山荘に行きました。まずはディナータイム~途中をすっとばしましたけど、何せここのディナーはおいしい!今年はお肉がしっかりめ(?)だったか、ちょっと固めでした。おいしかったけど。そしてショータイム。いつもの三矢バンドに、ゲストは元宝塚雪組の城咲あいちゃんと白華れみちゃん。麗しい・・・。今年、なんとど真ん中の一番舞台よりだった私と旦那。旦那は最前列ドセンターでした(笑)ミュージカルからオペラ(タンゴに途中からアレンジされていた)、そしてタンゴ。かっこいい!ピアソラのタンゴがめちゃくちゃかっこよかったのです。これは調べなくては!!途中、城咲あいちゃんが黒いドレスで踊ったのだけど、とにかくかっこよくて美しい。表情が曲とあいまって、曲の世界観を見事に表現していました。今年も素晴らしい音楽を聴けたな。幸せだな。そして終演後。お見送りに出てくださるゆかさん(三矢さん)に、いつものように抱きしめていただき(笑)3日前に大阪でも同じようにしていただいたのだけど、至福~。さらに!皆様それぞれと写真を撮ったのだけど、なんとSNS顔出しOKということで、今日は載せちゃいます。ゆかさまと。後半のお衣装。前半は美しいドレス姿でした。れみちゃんとあいちゃん。近くで見ても本当にかわいいし美しいそしてピエールさま(日本人)。死ぬほど大変だったこの半月。ご褒美のように、たくさんたくさん素敵なことが。まぁ、そのつもりで予定組んだんだけどさ(^^;)思った以上に精神的ダメージが大きかったけど、もうすっかり食欲も戻り、ちょっと心に引っかかりはあるけれど、元気になりました!
2018年12月24日
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待ちに待ったスタレビのライブ。しかもベースの柿沼さんの出身地、羽生、そして柿沼さんの誕生日!!盛り上がらないわけがないスタレビも還暦かぁ・・・。しかしステージを走り回ったり要さんは相変わらず歌ってるかしゃべってるかだし、本当に脳梗塞やった人だろうか(^^;)要さんが言っていました。きをつけなくてはいけない「こうそく」。脳梗塞、心筋梗塞、首都高速。うん。首都高速は乗らないようにしよう。で、脳を全摘したので、今頭が人類初の小物入れなんだそうです。(←え。)あまり詳しくレポできません。察してください、この2年の学生生活をかけた〆切りが待っております。とりあえずセットリスト。ニューアルバム「還暦少年」。事前に聴いていて、いい曲だなぁと思っていて、今日はアルバムの中のほとんど歌ってくれました。「You’re my love」はふるさと行田市のために作った曲だそうで、要さん曰く「行田といえば十万石饅頭!そのCMで有名な”うまい、うますぎる”はさすがに歌にふさわしくないので、最初の『フォー(尺八の音)風が語りかけます』をいただきました。」とのこと。ってか、埼玉県民しかもテレビ埼玉見てない人は分からんぞ(笑)ラストの曲が投票でした。ツアー初の「NO!NO!Lucky Lady」だって。わたしは「と・つ・ぜ・ん Fall in Love」に投票したのだけど、アンコールでやってくれました。やっぱりこれがないと!!主人も、無理はできないけど立ち上がって楽しんでいました。なんと、後ろの席が元同僚(ベテラン)のご夫婦!前方には趣味がほぼ同じで(笑)よくオタクトークを繰り広げる同業者の方が(笑)毎日パソコンに向かっていてしんどいですが、本当に楽しかった!!スタレビ、ありがとうございます!!
2018年11月11日
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諦めようとしたのです。今観劇している場合かと。一度は友人に声をかけたけれども都合が合わず。しかしですよ。このチケットを予約したのは去年。すごいチケット難だから、少しでもいい席で観たくて。先月も行ったけどもっといい席。10列センターだもの。・・・行ってきた!!そして、後悔はなかった!!お!アラジンとイアーゴ、カシーム、オマール、王様が初見。さて、今回はアラジンとジーニーの間の取り方が抜群だった。韓さんジーニーは前回も観てものすごく感激(面白くて)したんだけど、かけあいの妙は今日の方が感じられて、うまい!と思ってしまった本当にこの芝居は、ジーニーが観たくて来る人が多いと思うのだけど、私もその通りで、あの現実にはあり得ないキャラクターをちゃんと人間が演じている不思議さ(笑)演出も面白い。子供から大人まで楽しめる。四季がすごいなって思うのは、例えば一瞬の衣装替わりとか、いかにもランプから出てきたような見せ方とか、他の演目でも演出が面白いと思うことがたくさんある。そして相変わらず魔法の絨毯の謎はわからず(笑)、ジーニーの言うとおり「ハッピーエンドはいいなぁ」と思うのだった。やっぱり席は大事だなぁ。キャッツの時も思ったけど、サイドで後ろだと音の聞こえ方も違うんだよね。役者の表情一つで感じ方が変わるんだよね。四季は、開口法の発声で、皆しゃべり方が同じ、のように言う人もいるけど、それでも役者の個性は出るし、開口法も、過去には、下手だな、と思う人もいた(シーッ!)。劇団専用の劇場だから演出も楽しめるのだろう。今回はとても良い席で観られて、諦めずに観劇して良かった!!
2018年10月27日
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「エリザベート」「モーツァルト!」に続く、クンツェ&リーバイのウィーンミュージカル。初演の時は、「M・A」というタイトルだった。今回「マリー・アントワネット」とタイトルを変え、内容も変更しての上演。初演時、私は観劇している。この時のストーリーテラーは、ボーマルシェだった。しかも、演じていたのはその後私の生涯の伴侶となる(←なってないって。)山路和弘さんだった。だから、CDも買ってあるが未聴である。さて「マリー・アントワネット」。見終わった印象は、タイトルは「M・A」のままでよかったんじゃないか?ということである。理由はのちほど。帝劇正面入り口前。マリーとフェルセン。Wキャストなので2人ずつ。でも、本当の主役ってこっちなんだけど(^^;)そう、もう一人のM・A。こちらもWキャスト。劇場に入ると・・・なんと麗しい!見上げればロビー頭上にオールキャストの幕。これは美しい。今回はキャストが豪華すぎる。邪推すると、花總まりさんにアントワネットをやらせたくて改編したんと違う?なんて思ったりする。もう一人は、笹本玲奈ちゃん。産休明けの作品。どちらも観たい!まりちゃんはそれだけでアントワネットだし、玲奈ちゃんの美声を再び聴きたい。しかし、お財布と時間の関係で断念。やはり、長年のファンとして花總マリーを観劇することに。マルグリット・アルノーには昆夏美さん&ソニンさん。フェルセンには田代万里生くんと古川雄大くん。ルイ16世に佐藤隆紀さんと原田雄一くん。あとはシングル。オルレアン公に吉原光夫さん、ローズ・ベルタンに彩吹真央さん、ランパル夫人に彩乃かなみちゃん、ジャック・エベールに坂元健児さん、鬘屋レオノールに駒田一さん、これ、豪華すぎませんか今日のキャスト。うお、もう、シングルキャストとともに歌うまばかり!!原田君・・・君は・・・もう少し身長があって二枚目キャラだったらフェルセンの声なのにねぇ(笑)ルイかい!と突っ込んでしまった。キレッキレのダンスの割にはお腹が出てきていたのでルイは合っている・・・かな?一度、和音美桜ちゃん(吉原夫人だぜ)のライブの時に客席の隣にいたことがあって、目が大きくてきらっきらした方だった。なんだか彼が出てくるとお母さんの気持ちになる大好きな「クラブセブン」の一員であることも大きいかも。さて、Wキャスト以外は知らずに観ていて、誰だこのしゃべり声から歌声まで美声のこの人は!と思って、思い浮かんだのが吉原さん。やっぱり。この声は素晴らしい。本当に、ふくよかで響きがあり、それでいて多彩な音色。だからいろんな役ができるのね。昆さん。素晴らしいミュージカル声。この歌い方は、ちょっと調子悪くて喉が開かなかったりするとすぐに枯れてしまう。一度喉を壊しているから十分気をつけていると思うが、本当に難しいことをやっていると思う。貴重な歌声なので大事にして長く歌い続けてほしいと思う。デビュー当時は小学生に見えて(^^;)あまり好きになれなかったのだが、今は素敵な女優さん。田代さん。最近はミュージカルの方が主流なのかな?よく情報を得ていないのでわからないけど、何せ地元の県の音楽科出身、お父さんも声楽家だから、以前はクラシックの活動もしていたと思うけど。張りのあるよい声。背も高いし、ミュージカル的には向いている。で、彩吹さんにかなみんでしょ?宝塚万歳!かなみんとまりちゃんが並んでいると、宙組時代を思い出す。和音美桜ちゃんがいたら、まさに私が大好きだった宙組時代だ・・・。坂元さん!こういう癖のある役が本当にうまいというか。前回観劇が「パレード」だったもので(^^;)また素晴らしい高音なんだよね。今回は、田代君、原田君、坂元さん、高音パーンな歌声の方が多くて素敵。(吉原さんはどの音域も素晴らしい。)彩吹さん、相変わらずの歌のうまさ。駒田さんとのコンビプレーも最高。で。「M・A」でよかったんじゃ?ということだが。だって、やっぱりマルグリット視線なのだ。アントワネットが主役ではないのである。物語は、誰か登場人物に自己投影したり、感情移入したりすることではまっていくこともあるだろう。しかし、どっちにも共感できない。「マリー・アントワネット」という人物を通していろいろ見ています、っていうことなんだろうけど、そうだけど、せっかく最初に作ったときに2人のM・Aって設定をしたんだから、そのままにした方が物語りの進行にすんなり合うような気がする。花總マリーは、ただただ恋に浮かれた、かわいい女性だ。以前は確か涼風マリーだったか・・・その時はもっと毅然として、若干高慢なところも見えて王妃っていう感じだった(と記憶している。観劇記録もないし確かではないが。)。しかし、気品があって美しいけど、恋に浮かれたかわいい女性・・・本当に、マリー・アントワネットそのもの、という演じ方をしていて、実に合っていると思う。そして、観ている方は、「バカバカ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」と、マリアテレジアのような気持ちでハラハラしていまうのである。そんな浅はかなマリーを、つい親心を抱いて見てしまうのに、陥れるようにして動くマルグリットにどうして感情移入できるだろうか。「えーやめてよー、マリーを陥れないでよー(><;)」って感じ(笑)でもマルグリットの目は怒りに燃えてきついし、ああ、この子の心はかたくななんだな、と思う訳だ。だから、なかなかマルグリットを好きになれないのよねぇ。そういえば初演は玲奈ちゃんと新妻聖子ちゃんのWだったっけ?なんて豪華な・・・(笑)マリーに感情移入している点では、やはりタイトルは正しいか(笑)でも、新しい時代に生きていて歴史を知っている視線で見てしまうし、ルイはいい人だし(笑)、やはり共感はしにくい。私は、「ベルサイユのばら」を原作から宝塚までよく知っている。そして、あしべゆうほ先生の「悪魔の花嫁」という漫画(だったと思う)で、マリーにそっくりな女性がマリーの身代わりになる代わりにフェルセンに抱かれる、という衝撃的な物語(まぁ、「悪魔の花嫁」自体衝撃的だ)が頭に浮かび・・・その辺の知識が私の脳みそを邪魔する状態である。まぁ、マルグリットもフェルセンに若干惚れてるわけよね。それで「悪魔の花嫁」を思い出したのかもしれない。まぁでもフェルセン、君、民衆の前に姿を現したらぼこぼこにされるで?と思ったけどね。それもベルばらの影響か(^^;)最後、マルグリットはエベールとオルレアンに一矢報いるけど、彼女はその後どう生きたのか。私は、生きられなかった気がするけどね・・・つまり、ギロチンにかけられたと予想する。パンフを読んでいないのでモデルがいたのかも知らないが。2人のM・Aの設定は、んー、そういうのもあるのかなぁという感じ。シュテファン、愛人いっぱい説もあるし(笑)でも亡くなっても養育費はちゃんとする気がするけどね、経済力はあったらしいから。曲は、心に残る曲がいくつか。というか、素敵なメロディを何度も使われると、しっかり心に入る。反復の妙。それに歌詞があいまって、音楽がさらに心に深く入っていく。歌が上手な歌手が素敵な歌を歌うとさらに相乗効果。有名すぎる話だから、いろいろ突っ込みいれたくなってしまう。言うならば話の流れはちょっと雑だ。でもそれを丁寧に描いていたら何ヶ月もかかる話になってしまう。至福なのは、歌うまさんばかりだとういうこと!こうでなくちゃ。ちなみに、途中でオケピの指揮者の左手が大きく振り上げられたりして視界に入ってきたので、「塩田さんじゃん」と思ったらドンピシャだった(笑)そして、舞台美術も、舞踏会から断頭台まで、なんか素敵だなぁと思って観ていたら、昨年芸大で授業を受けた松井るみ先生だった。おお。授業に出たおかげで舞台全般を気にして観られるようになったことが、我ながら嬉しい。
2018年10月19日
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開幕後すぐ、8月に行ってからおよそ1か月。前回の感想はこちら。今度は前回よりもセンターよりの席。やはり、場所によって音響も違う。前回より歌詞が断然聞き取りやすかった。本日のキャスト。何度見ても、キャッツはワクワクする。そして何度見ても、同じところで感動して同じところで涙する(笑)今日のツボは、ミストフェリーズ。オールソルドデュトロノミーをマジックによってマキャベティから取り戻した直後。布のを取ったものの、怖くて見られない、おびえたような顔が今回よく見えて、かわいい劇中ちょこちょこっと登場するグリザベラ、舞台上だけではなく、上方からも登場している。前回は下手寄りの席だったので、下手上方に登場していたことに気づかなかった。なるほど、こんなところからみんなの様子を見ていたのね。なんか、気づかないのは残念な気がした。席によって絶対にわからない登場シーンがある。そして毎回書くが、ガスとジェリーロラム。今回も秀逸。岡村さん、大きいね、背が。(←今さら?)老い・・・オイ。(←シャレ。)老いを感じる作品が、多いと、自分が老いてきたから気づく?!「キャッツ」のガスのシーンしかり、グリザベラしかり、「ノートルダムの鐘」しかり・・・まぁこれは老いの妄執とも言うべきか。「オペラ座の怪人」だって若い想い人を若者に取られる。切ないな。昔はあまり感じなかったので、やはり自分が年を取って感じ方も変わってきたのだと思う。キャッツには生まれたばかりの子猫、もはや年齢不詳のオールドデュトロノミー、かつての栄光は今いずこのグリザベラとガス、若さを謳歌するようなラム・タム・タガーなど、様々な年齢層の猫たちがいて面白い。ところで、ガスとジェリーロラムってどんな関係なんだろう?見るたびにいろいろなことを想像する。また見たいが、来年3月まで、ほぼ、いい席はなし。むむむ。ま、来年4月以降のチケットをまた取ろうっと。(←先長っ。)
2018年10月12日
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「メサイア」、少し前に他組でやっていた「ハレルヤ」と混同しそうだ。ヘンデル、喜ぶかも。(←ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」の中の1曲に「ハレルヤ」がある。)まぁ、サブタイトルが「ー異聞・天草四郎ー」なので、その結末は容易に想像できるのだが。(ネタバレ)なるほど、天草四郎を倭寇にしたのか。天草四郎自体にナゾが多いらしいから、想像を膨らませて創作するのは楽しいだろうな。もちろん天草四郎はトップスター、明日海りおさん。嵐で流れ着いた天草、それが運の尽きだったのか、あるいはメサイア(救世主)として民を率いる神の思し召しだったのか。最初、司祭代わりにミサをしていた組長の高翔みずきさんが、本当に司祭に見えたのですが(笑)倭寇達が遭難した直後、なぜか小坊主、そしてちょんまげ姿のお武家様が、立派なお城の中に登場。なんと、江戸城。お武家様は、4代将軍徳川家綱(聖乃あすかさん)。「真実を教えてほしい」と話を乞う相手は、島原の乱の生き残り、山田祐庵(柚香光さん)。そして彼の回想が始まる・・・。で、祐庵はこっそり島でキリシタンのための聖人画を書いている絵師で、マリアのモデルをしている流雨(るう:現代でもいそうな名前だね)を演じるのが娘役トップスター、仙名彩世さん。素性も分からぬ四郎をあずかり家族として接した益田甚兵衛に、専科から一樹千尋さん。飢饉が続き食べる物もない中、過酷な年貢の取り立てを行う藩主に鳳月杏さん。こうやって役者がそろえば、物語はもう推して知るべしだ。「なぜ神は今こんなに苦しんでいるのに助けてくれないんだ」これ、よく分かる。私も、教会に通っていた時期があったけれど、どんなに祈っても、父の病状は回復せず亡くなった。仕方がないことなのだが、この時から教会に行かなくなった。宗教とはもっと別次元のものなのかもしれない。父が病気になるまで、賛美化を歌い、聖書の勉強をするのは、音楽を学んでいる者として楽しかった。しかし、自分の身に苦難がふりかかると、現世の利益を求めてしまうのである。神は乗り越えられない苦しみは与えないと言うけれど、そこまで私は強くない、と思った。「死んでハライソ(天国)に行くのではなく、生きるために神を信じて戦う」(若干言葉は違う)。この時、四郎はメサイア(救世主)になった。結果は史実通り。歴史を伝えるために、祐庵は生き残る。島原の乱で原城を攻めた、幕府の要人、松平信綱(水美舞斗さん)。断腸の思いで攻撃をする。直接の指揮を執った鈴木重成(綺城ひか理さん)は、崩れ落ちる原城を、苦しみと哀惜を帯びた表情で見つめる。この後、鈴木が島原をおさめることになる。切ない話だ。でも、4代将軍は、歴史としてこの話を語り継ぐよう命じる。そして天草四郎は伝説になった。(・・・とかっこよくまとめておきながら、頭の中では「ドラクエみたいだな」(←(そして伝説へ)」と思い、ドラクエ3のエンディングの曲がまわっているのだった・・・。)りおさんはきらきらの存在感。本当に正統派だといつも思う。柚香さんはとにかく端正でかっこいい。仙名さんは綺麗!そしてかわいい。一樹さんはさすがの存在感。芝居が引き締まる。鳳月さん、すごい憎々しさ!うまいなー!・・・我らが鞠花ゆめちゃん。今回は、流雨のばあやかな?みね役。老け役も上手。でも、かわいらしいのだが(笑)老婆のはずなのに、捕らえられ、放り出される時の転がり方が俊敏で、ちょっと笑えた(^^)ショーは「BEAUTIFUL GARDENー百花繚乱ー」。お花のモチーフのドレスや小道具、セットがかわいい。大人可愛いというか。こういうの大好き。ショーは、トップスターさんがやたら出番が多くて過酷なイメージがあったのだけど、今回は2番手の柚香光さんの出番がとっても多かったと思う。あと、結構、男役の番手上位のスターさん、雰囲気が明日海りおさんに似てない?(^^;)面長で・・・。かなり前の方で見ていたのだけど、あれ??あれ?これもりおちゃん?さっき退場したよね?と思ってパンフを見ると違うスターさん、っていうのが結構ありましたが(笑)好きなシーンは、グラディエーターの明日海さんと、美女の柚香光さん。男役さんの女装(←?)は綺麗なのよね~!この二人、とっても麗しく美しかった。娘役トップはかわいくて可憐なイメージなので、こういう大人のカップルも好き。最後、宝塚への愛を歌う歌詞を聴いた時、おいおいこれ、退団みたいじゃないか!!と思ってしまった。いやー、やめて-!チケット取れなくなる(^^;)(←そっちかい。)夢の世界、どっぷり堪能。舞台を見ると元気が出る!今回もありがとうございました。
2018年09月24日
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四季劇場の海(汐留)に、「アラジン」を観劇しに行ってきた観劇ブログをさかのぼると、どうやら、去年の7月あたりに行ったらしい。その時のブログはこちら。あれから1年以上。本当は、すぐにリピートしたかったのだ。しかし、なかなかいい席のチケットが取れなかったのだ!故に、こんなに待つことに。去年のうちに予約したチケットだ。おそらく、もう1公演申し込んだ気がする(笑)ああ懐かしい。またひつじさんが来ましたよ。(←誰も待ってない。)そしてキャスト。ジーニーは韓盛治さん。アラジンは小林唯さん。ジャスミンは三井莉穂さん。ジャファーは牧野公昭さん。イアーゴは、去年と同じく町田兼一さん。うん、いつ見ても、誰が演じても面白い!・・・と書いてしまうと、役者さん個人には失礼かもしれない。でも、それこそが劇団四季が求めているものだから仕方ない。韓さんのジーニー、実にキュート。一瞬で変わる様は本当にディズニーランドのアトラクションかアニメのよう。ジーニーに会いたくてリピートするようなものだその証拠に、ジーニーが再登場する時の客席の拍手子供が大喜び私も大喜びただただ面白いのだけど、面白さって、芝居が上手じゃないと上滑りするのよね。お客さんを楽しませて笑わせるっていうのは、本当に芸達者じゃなくてはできない。いやー、ジーニーかわいい、最高アラジンの小林さん、最初そんなにイケメン風に見えなかったのだが(失礼!)最後、かぶり物を外したらあら不思議!ものすごくイケメンに見えた。なぜ???ジャスミンの三井さん。歌に迫力がある。ずっとへそだしって大変だろうなぁ。ケーキとか我慢してるのかなぁ。(←素人考え。ハードな公演をこなせばお腹に肉はつかない・・・のだろうな・・・。)そうだ、3人の友人も素敵。カシーム萩原さん、オマール戸高さん、バブカック白瀬さん。コミカルで友情厚い3人。3人ともいいキャラ。最後のジーニーの嬉しそうなこと。でももし、アラジンが3つめの願い事をしなかったら・・・ランプでジャファーと協同生活?!それはないよねぇ、しまわれちゃったし。いやぁ。良かった、3つめの願い事、してくれて。笑顔になれるミュージカル。ただひたすら、楽しみたいと思っていたので、心から笑った。次が楽しみ。次は・・・やばい、結構修論が切羽詰まっている時期かも(^^;)
2018年09月14日
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銀座のシャンソニエ、「蛙たち」に、三矢直生、福麻むつ美スペシャルライブに行って来た!8月25(土)だったので、結構日にちが経ってしまいました・・・。この時、次週行われる集中講義のための資料分析に追われていてなんの予定も入れていなくて。この日も上野の大学の研究室で調べ物をしてからの銀座。要するに、このライブしか楽しみがなかったってことさ(笑)三矢直生さんは年がら年中このブログにご登場いただいているので今更だが、宝塚から東京芸大声楽科へ!そして現在は宝塚の講師やライブ、そしてラジオ番組まで、マルチにご活躍なさっている。ワタクシ、ゆかさま(ご本名)の後輩になれたのですね・・・うふ、ってな感じである。(←?)そして福麻むつ美さんも元宝ジェンヌ。私は、愛する山路和弘さんが出演していた「アンナ・カレーニナ」の舞台が大好きで何度もリピートしたのだが、この時、カレーニン家の召使いのアンヌーシュカとしてご出演していたのが福麻さん。この芝居が好きで、本物を間近で(蛙たちは大変距離が近い)見ることができるのを楽しみにしていた。福麻さん、こんなにはっちゃけたお方でしたのね。のひと言である。なんて面白い方だろう。しかし、その面白さには、天性の物と、ご苦労なさったからこそのふっきれたものがあるのだろう。前日まで、マレーネ・ディートリッヒの一人芝居の公演だだったとか。芝居しながらの歌と踊りが素晴らしい。輝きの種類が、三矢さんとむつ美さんとでは違うのね。でもものすごく二人とも輝いている。素晴らしい。この夜は、三矢さんのご主人、ピエールさん(←日本人だがな。ワタクシ、よく存じております:笑)をいじり倒していた(笑)そして、何せ客席が非常に近いもので、ワタクシもいじっていただいた。顔もさわられたし(笑)嬉しー三矢さんは、ジョルジュサンドからのナンバーが素敵で。子犬のワルツなど、とても好き。福麻さんのあのキッレキレのダンス。脚の上がり方。しかも「まだこんなにあがるでー!」という関西弁つきである(笑)なんて贅沢な夜だったのだろう。そう、ちょっと贅沢な、大人の時間。・・・って、年齢敵にはもう十分過ぎるほど大人だったっけ、私も(^^;)どうもいつまでも若者の気持ちでいかん。素晴らしい、夜でした
2018年09月13日
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ブログの日付は9月7日だが、もう少し後日に、遡って書いている。災害が続いてなかなか観劇ブログを書く気持ちになれず。かといって、キャッツを観劇したのはだいぶ前。忘れないうちに、書いておきましょう。待ちに待ったキャッツ!!8月の、公演開始からそんなに間を開けず観劇した。席はあまりよくなかったが、この世界観にひたれるのがいい。大井町にできたキャッツシアター。いやぁ、暑い日だったわ(^^;)でも青空が大好き。お向かいでは、「ライオンキング」をやっている。あの、浜松町の四季劇場はもうないのだと思うと一抹の寂しさがよぎる。キャッツシアターに入ると、もう猫目線。壁のそこここに、「人間が捨てたゴミ」が猫から見た大きさになって置かれている。ご当地ものもあるそうだ。さんざんテレビでキャッツ開幕に向けて番組をやっていたので、知った。(←復職したらもうテレビなんて見られないなぁ。)知っているキャストは、ジェリーロラム=グリドルボーンの岡村美南さんくらいかあな、ウィキッドのエルファバの時に彼女を観た。ジェリーロラム=グリドルボーンは一番好きな役。(←カーテンコールでジェリーロラムが尻尾だけグリドルボーンなのが好き。)落ちぶれた芝居猫ガスを紹介するちょっぴり哀愁溢れる歌をジェリーロラムが歌う。そして一転して劇中歌、ガスが演じるグロールタイガーを誘惑してだます、白猫グリドルボーンに早変わり!そしてグロールタイガーが劇中で力尽きると、また現実に戻る。その一瞬の早変わりときたら!また、最初の切ないメロディー、今度はガスが歌う。それをそっと後で見守るジェリーロラム。去って行くガスに寄り添い、愛おしそうに顔をすりつける。ああああああああああああああああっ。(←めっちゃ好きの表現。)楽しいだけじゃないんだよな。手拍子をするようなわくわくする曲から、人生のわびさびを感じさせる曲まで。ダンスミュージカルで、物語は単なる猫紹介なんだけど、なんだか深いのだ。私は、ここでいつも心臓を鷲掴みにされる。そしてラストのグリザベラのメモリーで涙を流してしまうのだ。グリザベラは木村智秋さん。綺麗なグリザベラ。ラストのメモリー、サビの迫力。席が端なので横顔を観ていたが、十分その迫力が伝わる。迫力というと語弊があるかも。悲しみのエネルギーといえばいいだろうか。グリザベラが歌い終わった時、でも、誰もまだ、目を合わせてくれない。自分に触れてくれない。肩を落として去って行こうとした時、真っ白い子猫が、そっとグリザベラの手を取る。おそらく、グリザベラは一瞬なんのことだか分からなかっただろう。振り向けば、純真無垢な子猫が自分の手を取っている。やがて、他の猫達も彼女に触れ、迎え入れ、彼女をジェリクルキャッツとして天上へ送るのだ。ああああああああああああああああっ。(←再びめっちゃ好きの表現。)ふう。興奮してしまった。そうそう、観劇していて、あれ?違うぞ?と思ったことが2点。(その1)泥棒猫カップルの歌が違う!!(←ランペルティーザのところ)(その2)・・・お前、誰?(←笑)ということで、慌てて幕間にパンフレットを買いに行った。やはり私の記憶は間違っていなかった。(その1)は、曲調が変わっていた。昔のマイナーコードの方が馴染みがあるので、ちょっと違和感。(その2)は、犬のケンカを仲裁する猫なのだが、お前誰???である。どうも、私が初めてキャッツを観た時には、すでになかったシーンらしい。それが復活したそうだ。へ~。そうそう、パンフレットを買って客席に戻ると、ステージ上にお客さんが!なんと、舞台上見学ツアーのようなものをやっていた!マジか!舞台汚れないのか。ただでさえキャスト四つん這いなのに。最後モップでふいたのかな。人がいっぱいで分からなかったけど。うんと昔、幕間にオールドデュトロノミーが残って舞台に並んだお客さんにサインしていたっけ・・・。(←今考えるとそれもすごい。)今回、もちろん、せっかくの機会なので行ったさ(笑)別に舞台上の小道具が見たかったのではない。舞台に立ち客席に向かい・・・(心の中で)「め~もり~♪」(←気持ちはグリザベラ。)帝劇などなら、「いつかこの舞台に立ってやる!」と思うのだけど、キャッツシアターだと、「いやいやいやいや無理ですやん、舞台立てませんがな、ってか、そもそも四つん這いですわ!」とまったく無意味ななんちゃって関西弁で自分に突っ込みを入れる。やりたい役なら、もちろんジェリーロラム=グリドルボーンだ。その次がグリザベラ。(←踊らないから。)と、キャッツの観劇ブログを書くたびに書いている気がする。つい最近、週刊文春に劇団四季のパワハラ記事が載ったそうだ。読んでいないが。スポーツ界にパワハラの嵐が吹いている。しかし、その定義があいまいになってきている気がする。感情に流されて確かな根拠もないままにメディアやネット上の無責任な言葉が拡散されているように感じる。一時代を作った浅利慶太氏も亡くなった。色々批判される向きもあったが、功績は非常に大きいと思う。その浅利氏、それから名演出家故蜷川幸雄氏も、その稽古の苛烈さは有名だった。暴力は、身体的暴力も精神的暴力も許されるものではない。しかし、故蜷川氏に対しては、さんざんどやされた役者が涙で感謝していたのは、一体何故だろう。難しい問題だと思う。憎んでいる役者もいたかもしれないし。一概に言えない。厳しさを通りぬけないと一流になれないのも確かだ。演劇など個性と個性のぶつかり合いの世界。なれ合いの舞台など観たくない。それでも、心身共に健康じゃないとね・・・。真実は分からない。週刊誌が書くことがすべて正しいと思っていないので。ただ、お金を払って観に行くお客としては、素晴らしい舞台を作るのがプロ。だから、これからもいい舞台を観たい。
2018年09月07日
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堂本光一・井上芳雄出演となればチケット難は必死。堂本光一さんファンのお姉様から「ファンクラブチケット全部外れたの。よかったら東宝の前売り申し込んでもらえない?」そんな悲痛な連絡をもらい(笑)、過去に2回、堂本光一さんの「Endless Shock!」に連れて行ってもらっているし、この二人の公演私も観たいなあと思ったのでダメ元で申し込んでみた。お姉様は演劇ファンだからもちろん東宝含め各種プレイガイドの会員だが、全て外れたそうだ。そして私は・・・第1希望、当選おお。無欲(←?)の勝利だろうか。お姉様も喜んでくれた。いつも一人で観劇だが、今回は二人で観劇。それもまた楽しい。観劇後の食事しながらの感想を語り合うのもいいものだおお。光一くんと芳雄くん。なんで裸?(笑)実はこの看板の下も人でいっぱいで・・・正面玄関まで・・・すごかった。人、人、人。何か、当日に渡すチケットがあったらしい。私はその列をひょいと抜けて、窓口で予約番号を伝えてチケットゲット。しかしなかなか開場時間になってロビーが空いたのに入れない。「地下がすいています」というので地下に行きそこから中へ。なぜか、荷物検査をやっていた。対象は録音・録画機器。「ネットに盗撮されたのがアップされたのかな?」などとお姉様と話しながら開演を待つ。席は2階S席やや下手より。全体が見渡せるよい席だ。「今回は飛んで来ないから(笑)」とお姉様。そう、「Endless Shock!」では光一君が帝劇の上空を飛び2回最前列前に設置された板の上に着地するのだ。その舞台のすごさたるや。堂本光一という人のプロ意識を目の当たりにしているので、井上芳雄君との共演はまたレベルが高いものだろうな、と期待大。なんの知識もなく観ていた。だから1幕はキャストも二人以外よく分からなかった。まさかヒロインが音月桂さんだとは!大澄賢也さんに岸裕二さんだったのか!っていう(笑)そして、似ていると思ったけどまさかね、と思っていた、島田歌穂さんそのものとは(笑)(ネタバレ)まだ公演中なのでお気をつけて。テーベ、と言っているので舞台はエジプトらしい。そこの騎士であり従兄弟同士の、アーサイト(堂本)とパラモン(井上)。敵国アテネの大公(岸)に捉えられ、舞台はアテネへ。牢からみた大公の妹エミーリア(音月)に二人とも一目惚れ。アーサイトは許され牢を出るが、パラモンに彼女を取られるのではと国に帰れない。そこでジェロルド(大澄)率いる一座に入り、そのダンスを大公の前で披露してエミーリアに近づく。パラモンは牢屋番の娘(上白石萌音さん)の手引きにより脱獄する。彼女はパラモンを愛していたが彼が行ってしまい、気が狂ってしまう。ちなみに、大公はテーベと戦って勝った際に、アマゾンの女王ヒポリタ(島田)を妻としてアテネに連れ帰っている。で。てんやわんやのあげく(←説明カット)エミーリアをめぐってアーサイトとパラモンが戦うことになる。しかし、恋敵でも友情は消せない。またパラモンは置いて来てしまった牢屋番の娘のことが心に残っていた。そして。大団円。アーサイトは、やはりアーサイトを愛してしまったエミーリアと、パラモンは牢屋番の娘と結ばれる。お姉様「これ、宝塚でもやっていたけど、結末が全然違うので笑った。」とのこと。へ~。ま、今回はハッピーエンドですわ。アマゾンの妹達と離ればなれになって寂しがっていたヒポリタも、大公のはからいで最後に妹達と再会できたし、すべてのことがハッピーエンド。こういうのもよいではないか。セリフが非常に古風。まるでシェイクピアノ戯曲のような(ってそんなにシェイクスピアに詳しくないが)、語尾まできちんと「~なのではないか」のように話し、同じことを相手が繰り返す・・・それが聞いていて心地良い。ちょっぴりコメディテイストのミュージカル。歌は、井上芳雄君の伸びやかな歌唱力が相変わらず素敵だと思う。年とともにどんどんよい声になっているような気がする。堂本光一君は歌では芳雄くんには及ばないが、ダンスが素晴らしく、いつも背が低いネタでいじられるが、その存在感は抜群だ。女性になった(元宝塚男役トップスター)音月桂ちゃんは初めてかも(笑)いや、綺麗綺麗。歌も上手だ。上白石萌音さんは初見。最近姉妹でご活躍、残念ながらどちらがどちらが分からないが。歌声は周りの芸達者な方にはまだ及ばない。しかし良い声だと思う。こんなに背が小さいの?って思ったのは周りが高いからか?(堂本君除く。ごめんなさい^^;)大澄賢也さんは本当に芸達者だ。何をやってもうまい、ダンスも芝居の間の取り方も。岸裕二さんももう何度も観ているけど、抜群の安定感。そして島田歌穂さんは一体何者なのだだろう?綺麗だわ。歌も見た目も。この前観た時は老婆だったのに(笑)(←ちなみに「メリー・ポピンズ」)カップルが、背の高い芳雄君と背の低い上白石さん。すごい身長差。彼女が小学生に見えてしまう(^^;)そして、背の低い堂本君と背の高い音月さん。ふふふ。舞台ならではのキャスティング。だって、実年齢を考えたたら音月桂ちゃんと上白石萌歌ちゃんが幼なじみの設定は無理だし、島田歌穂さんも無理でしょう(笑)でも、それが違和感なく観られてしまうのが舞台の魅力。そして、だからこそ実力ある人をずっと観ることができる。私だって、劇団では30歳年齢若い役を演ったことがあるから、2回も(笑)舞台は本当に魅力的だ。こういう大きな劇場では、皆が大きく立ちまわり、神経すり減らす要素も少なく(←前回の観劇ブログ「死と乙女」をご参照あれ。)、楽しく観ていられるのがいい。もちろん帝劇でも悲劇ものはあるけど。音響もサイドの席はよくないし席も観やすいとは言えないけれど、帝劇には何か心をワクワクさせる魅力があると思う。今日もたくさん人が並んでいるのだろうか。観られて良かった。お姉様ありがとう(笑)
2018年08月20日
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山路和弘さんご出演の3人の舞台、「死と乙女」を観劇した。感想をひと言で言うと・・・すっげーおそろしいもん観た!!である。旅行から帰った翌日で、なんの知識もなしに観た。もちろん「死と乙女」がシューベルトの弦楽四重奏曲のタイトルであることは知っていた。しかし。好きな役者が、狂気じみた女にパンツを猿ぐつわがわりにくわえさせられ椅子に縛りつけられた上に頭からストッキングをかぶせられる舞台だとは知らなかった。舞台は、独裁政権が崩壊し新政府になった某国。学生運動に加わり治安警察に拉致・監禁され拷問されたトラウマを抱えるポリーナ役に、朴璐美さん。その夫で、新政府の要人になろうとしているジェラルドに石橋徹郎さん。車がパンクしたジェラルドを助けた通りがかりの医師、ロベルトに山路和弘さん。この3人の舞台で、演出は東憲司さん。ネットで検索すると、「死と乙女」の舞台は、元AKBの篠田麻里子さんも演じているが、演出が違うし舞台も観ていないので憶測だが、いや、ポリーナ、難しすぎるだろ!!可憐でかわいらいし篠田さんがどう演じたのだろう。朴さんはど迫力だったで!本当に怖かった!近づきたくない!と思うほど。(以下ネタバレ)小さな舞台。舞台美術は・・・何やら舞台上から黒い物体がたくさんぶらさがっている。後の席の若い女性2人が「何あれ?心証表現?」と仰っていたが、その通りだと推察する。そして小道具の砂時計。最後、大量の砂が舞台上から降ってくる・・・。効果音は大音響。こちらの精神までおかしくなりそうだ。そして流れる「死と乙女」。シューベルトさん、あなたの音楽が怖いと初めて思いました最初からポリーナは精神的に病んでいた。だからジェラルドに同情的な気持ちだった。しかし、想像を絶する拷問の様子が、テレビだったら放送できないような言葉が、舞台が進むにつれ狂気じみたポリーナの口から発せられる。心も身体もボロボロにされていく。彼女が拷問される時、いつも「死と乙女」がかかっていた。舞台序盤、夫を助けてくれた医師、ロベルトが家に来た時、ポリーナは恐怖に突き落とされる。彼こそ、自分を拷問した医師だと確信したからだ。その声を聞いて。そして彼女は上記のようにロベルトを監禁し、自身と同じように拷問、虐待しようとし、真実を録音するよう迫るのだ。しかしロベルトは、事実無根だと主張する。ジェラルドはポリーナを説得しようと試みるが銃を持っている彼女を御することができない・・・。真実は何?ロベルトは本当に拷問した医師なの?私は思う・・・山路さん、あなたがキャスティングされたんだから、もちろん、クロですよね?(笑)山路さんの声を、忘れるものか。あの声が、この世に2つあるものか。上記の理由から私はロベルトはクロだと主張します。(←オイ。)休憩なしの1時間半、本当に怖かったわ。朴さんのドスの効いた低い声、よく響く大きな声、狂気の目。石橋さんの常識的なジェラルド、妻を抑えられずおろおろする夫、なのに恋人(ポリーナが拉致されたのは結婚前)が行方不明の間つい他の女性と浮気してしまう弱さ、昔のことなのに「何回やったの、2回?」と妻に聞かれ「3回」と答えてしまった彼は相当追い込まれていたのだろう。ポリーナは、ロベルトを自分がされたように性的に拷問しようとした。しかし、それは、自分を裏切ったジェラルドへの憎悪をロベルトに向けたものでもあるだろう。最後まで潔白を主張するロベルト。「君の奥さんが言うように罪を告白する録音をする。でも私は潔白だから真相が分からない。君から奥さんに聞いてくれ。それを聞いて私が録音するから」そしてジェラルドはポリーナから詳しく拷問の様子を聞くのだった。それを聞いて、ロベルトは罪を告白する文書を書き、録音する。観客は、やっぱりロベルトは潔白なのかな、と思う。しかし、ロベルトは所どころジェラルドから聞いた人物名などをアレンジする。「そんなことだろうと思って、私は所どころ嘘を言ったのよ。それをあなたはアレンジした。正しい名前にね!私もあなたが犯人だと100%確信できなかった。でも、そこにいた者しか知りえないことを知っていた。やっぱりあなたはクロだったのよ!」そしてロベルトに銃を向け・・・大音響とともに暗転。ラスト。タキシードに身を包んだジェラルド。「前政権に個人的な復習をしようと考える人はいない」という旨のスピーチ。そこに、今まで人前に出ることさえままならなかったポリーナが黒のドレスを来て登場。そこはコンサート会場のようだ。音楽が流れる。そこに、タキシードを着たロベルトが登場する。ポリーナとロベルトはお互いの存在を確認し、ロベルトは着席する。音楽は流れる。暗転、終演。ラストシーンはなんだったのだだろう?現実なのか?夢なのか?思い出すのは、劇中でポリーナがジェラルドに言った「あなたとパーティに行って(コンサート会場?)私を拷問したやつと何食わぬ顔してこんばんは、と会話しろというの?!」(セリフはうろ覚えである)と言うセリフ。それが現実になったのか?それとも・・・ポリーナの精神疾患を治すためのすべて仕組まれた芝居だったのか?分からない。しかし、ポリーナの「死と乙女」恐怖症は克服したようだ。どう考えるかはあなた次第です・・・。おそらく、初回はハラハラドキドキして冷静に観られなかったところがある。もう一度観たら張り巡らされた伏線にもっと気づくのかもしれない。しかし。もう一度観ようという心臓の強さは持っていない(笑)でも観たいような(笑)もう終わってしまったので叶わないが。原作は、南米の独裁政権崩壊後に書かれたそうだ。あの国か?詳しくないので1つしか思い浮かばない。原作を読もうという勇気はない。きっともっと心をえぐる言葉で表現されているのだろう。邦訳があるか分からないけど。舞台は・・・怖いね、怖いけど、惹きつけられる魅力がある。すごいもの、観た。
2018年08月16日
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実は7月18日という、少し前のライブになってしまうのだけど。「口笛世界一」の方が、研究室の1期下にいるのです。日頃よく話をするけど、「ねぇねぇちょっと口笛吹いてみて~」なんて失礼なことを、プロの方には言えないでしょう?(←後日、いや、結構吹きますよ~とご本人:笑)で、ライブがあるというので、もちろん、チケット代払って聴いてきました!!今回は、3人のユニット「AOI」としてのライブです。あはは、研究室に貼ってあったチラシを写メしたもの(笑)「AOI」のAは、青柳呂武(ろむ)くん。口笛。「AOI」のOは、及川礼章(あやとし)くん。ピアノ。「AOI」のIは、岩田桃楠(ももくす)くん。津軽三味線。それぞれ下の名前が珍しいと、自己紹介でおっしゃっていた(笑)珍しいユニットですよね。そもそも口笛って、どんなんだろうと思って。青柳くん、私は・・・。認識を改めました。口笛がこんなにも美しい音色だったとは!!本当に鳥肌が立ちました。美しい。何度も言います、本当に美しい。世界一、さすがです。ピアノも圧巻。及川さんのピアノの音色の美しさ。そして、即興演奏の素晴らしさ。客席からくじ引きのように紙袋の中の紙を引いてもらい、それには音名が書いてあって、その音で即興演奏をする、というものです。どの音か・・・忘れちゃった(^^;)選ばれた4つの音を、選ばれた順に音階にし、それをモチーフに演奏していく。そのモチーフでどんどん転調していくので、ものすごく色彩感があって、とても感動的な曲に。素晴らしい。芸大ピアノ科から、現在は大学院ソルフェージュ科とのこと。なるほど。津軽三味線も素晴らしい。岩田さん、朝7時まで練習してたってすごい・・・。三味線の速弾きって、ちょっと目が追いつかないです。(←老眼のせいではない。)この3つ。異種格闘技(←?)みたいなユニット。それが、ぴったり合うのよ。曲目はスペインからチャルダッシュまで、もう幅広い幅広い。情熱大陸とか、もう私が好きな曲がたくさん!!なんだろうな、なんていうんだろう、若い3人のアーティスト、本物のアーティストっていうのかな。本当に感動してしまったのだ。何せ狭いライブ会場の、一番前だったから、音楽も息づかいも直に感じられたし。素晴らしい音楽を聴くと嬉しくてわくわくする。これからも「AOI」のライブ、是非聴きに行きたいと思う。本当に素晴らしい、お勧めできるアーティストです。
2018年08月12日
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・・・不安なのは、コンサートのタイトルがこれで良かったかどうかだ元宝塚、そして芸大声楽科出身の三矢直生さん。毎年クリスマスイブのディナーショーにうかがっている。本名のゆかさんでお呼びしているが、今回もありがたいことにゆかさんから直々にお声がけいただいた。久々に、美しい歌声を聴くことができる、とルンルンで銀座へ。銀座のシャンソニエ、「蛙たち」へ。狭い空間に、お客様がぎっしり。そして、間近で素晴らしいアーティストが素晴らしい空間を作り出す。ピアノ、青木智哉さん、バンドネオン、鈴木崇朗さん、パーカッション、野崎めぐみさん。ゆかさん、シアトル、ニューヨークでのライブを終え、凱旋コンサートである。色々なハプニング、面白いお話なども聞くことができ(笑)プッチーニのトゥーランドット、シャンソン・・・「アコーディオン弾き」は好きだなぁ。まさか「愛と死の輪舞」が聴けるとは。まさか♪ああ~愛あれ~ばこそ~・・・と熱唱できるとは(笑)Greatest SHowmanの「This is me」も素晴らしかったな~~。素敵な曲をたくさん聴けました。至福の時でした・・・。素晴らしい音楽や芝居に触れると心が動く。ああ~~~。幸せ!!
2018年07月23日
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東京宝塚劇場はなかなか前売りでチケットゲットできないから、生徒席でチケットをお願いできる花組ばかり行っていたけれど、たまたま、あるチケットサイトで追加のチケット募集をしていて、運良く当たり、行って来ました星組さん。・・・抱腹絶倒の落語ミュージカル???ま、紅ゆずるさんなら絶対こういうの合ってるわという無責任な認識は、実に的を射ていた(笑)プログラムを買っていないので、記憶と公式HPを見て書いています。(ネタバレ)死語の世界の落語がもとネタで、恋煩いで死んじゃった大阪の両替商の若旦那がトップスター、紅ゆずるさん。同じく、彼に恋してやっぱり死んじゃったお澄さんが娘役トップスターの綺咲愛里さん。紅さんは、あんなに見た目がかっこいいのに実にふざけていて(←いい意味です。)2番手時代に観たコメディー(北翔海莉さんがトップの時の「こうもり」)が最高だった。今回もカッコイイ男役の声から一瞬でどこから出るん?!っていうかわいらしい声。この方、久々に観たけど本物のエンターティナーだなぁと。綺咲さんは実に歌がお上手。美しい歌声に惚れ惚れ。周りの役者のなんと芸達者なことか。江戸のお金持ち、徳三郎が礼真琴さん。なるほど、今の星組はこの方が2番手なのですね。最近「歌劇」も読んでいないのもので・・・。こちらも実に素晴らしい歌声!貧乏神は・・・華形ひかるさん。懐かしい、花組でよく観たなぁ。最後福の神の帽子がかわいかった。色々なネーミングがいちいちふざけていて面白い。三途の川を渡り(←無理矢理:笑)、閻魔大王の呼び出しを待つまで過ごす冥土は・・・夢の世界「冥土歌劇団」とか、歌舞伎座や鬼太鼓座をもじった名前の看板のネオンが眩しい「今小林一三ってお人が娑婆と冥土をつなぐ鉄道を作ってるみたいです」・・・っておい(笑)歌舞伎座なんて、キャストは全員「市川團十郎」。「なんせ○代目から○代目までの市川團十郎がみんないます!馬の足の役も市川團十郎!」・・・吹いた。そらそうだが、なんて豪華な舞台だろう(笑)「冥土歌劇団」では、「ベルサイユのばら」の公演が行われる予定らしいが、演出が植田紳爾。「いや待てよ、この方、まだ生きてまっせ?」・・・大胆な。谷先生(←この作品の演出)いいんでしょうか。大丈夫でしょうか。(←いらぬ心配)「近日公開予定!」近日中に冥土に来る予定とか、ブラックすぎるではないか・・・で、近頃話題の「静御前」が体調崩して、大阪から来た新人が代役、それが、お澄ちゃん。良かったね、再開できて。まぁいろいろすったもんだがあり、貧乏神のために自ら地獄行きを決意する若旦那、いい人だなぁ。最終的には閻魔大王とやりあって、三途の川に飛び込んだら二人そろって娑婆に戻ったと(笑)そしたら閻魔大王と赤鬼青鬼も娑婆に来ちゃって、若旦那にとびかかろうとしたら「うちの息子に何するのーーーーっ!!」母は強かった。そして冥土で夫婦になった嫁も。物語は大団円。とにかくよく笑った。テンポよい台詞まわし。ポンポンポンポン話が進む。関西弁が耳にここちよい。また衣裳が、美しい。頭の上の三角の布(亡くなった方がつけるもの)、キラキラ光っていた・・・。白い着物から着替えた後も、きらびやかな衣裳で「ああ、宝塚」と2階にいながらもそのキラキラに目がクラクラした。物語がよくできていて、とにかくコメディーだから、役者のふっきれた演技が素晴らしかった。紅ゆずるさん、実に見事。「Killer Rouge」見事に色々な所が真っ赤。残念ながら、星組の組子さんに詳しくないので、とても歌が上手な方、背が高くてかっこいい方、ダンスがめちゃくちゃかっこいい男役、娘役さん、誰が誰だか特定ができなかった。分からなくても、ショーは素敵。選曲、ダンス、どれも好き。驚いたのは・・・多分「NHKみんなのうた」で聴いた、「迷いながら、ゆれながら」っていうスローな曲を、アップテンポで、でも、イメージを壊さずに使用していたこと。詩に惹かれ、曲にも惹かれた、印象的な曲だ。ショーでこうやって使われるんだねぇ。プログラムがないので曲も分からないが、やっぱりショーの醍醐味はダンス。とにかくカッコイイ。あの動き。ジェンヌさんは本当に素晴らしい。最近、ちょっと大音響に耳が疲れるようになってきている。年のせいかもしれないし、疲れているせいかもしれない。観劇後、すごく疲れている(笑)でもすごく心地良い疲れ。余談だが・・・後日、大好きな洋服のショップの店長さんからセール等のお知らせの電話をいただいた時。彼女は、高校時代合唱部だった、ということで、色々音楽や舞台の話をしたこともあった。「宝塚星組公演にいらっしゃいませんでした?うちのスカートをはいてくださっている方がいるなと思ったらひつじ様だったんです!」これには大笑い。スカートどころか上下そのメーカーのお洋服だったから(笑)またお店で宝塚トークしましょうと(笑)こんなつながりができるのも、とても面白い。
2018年07月12日
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ヴァイオリンとピアノのデュオリサイタルです。Hakujuホールに行って来ました。平日の昼15:00開演。よく人が集まるなぁ~(^^;)夜公演もありましたが。ヴァイオリンがブルガリア生まれ、パリで学んだスヴェトリン・ルセフさん。ピアノが江口玲(あきら)先生。Hakujuホールは天井が高くてよく響く。ルセフさんのストラディバリウスも、美しい音色を響かせていた。ドビュッシーのヴァイオリンソナタト短調、ラヴェルのヴァイオリンソナタト長調、ショーソンの詩曲op.25、ラヴェルのツィガーヌ、というプログラム。座り心地のいい座席と食後のドビュッシー、そして美しい音色で、すっかり夢見心地になってしまった(笑)確実なテクニックと、とにかく音色の美しさ。好きではあるけれど、特段弦楽器に詳しいわけではないし、ドビュッシーとラヴェルのヴァイオリンの楽曲に精通しているわけでもないので感じたことしか書けないが、このホールとこのヴァイオリンの音色、そしてピアノとのコンビネーションが最高だと思った。ラヴェルは聴いた瞬間ラヴェルだと分かるのが微妙に嬉しい(笑)ピアノがまた素晴らしい。あくまで伴奏としてヴァイオリンと一体でありながら、耳がふっとピアノに行く。二人の卓越した音楽性がホールを包みこむ。なんて贅沢な空間なんだろうと思った。最近は楽譜もタブレット。譜めくりがいらないのか・・・。タブレットだと、どうやって次に進んでいるのだろう?書き込みはどうしているのかな?書き込みした楽譜を読み込んでいるのかな?始まる前はタッチして設定しているけれど演奏が始まるとタブレットにはノータッチ。え~。どうやって譜めくりしているんだ。と、最後までナゾだった(笑)ヴァイオリンは本当に美しいよなぁ。大好き。自分で弾くと悲しい音しか出ないのは内緒だやっぱりCD買っておけば良かったなぁ。悩んで、無給だし他にもお金がかかるし、と断念してしまったのが悔やまれる
2018年07月11日
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シャンソンの祭典、パリ祭。初めて聴きに行った。きっかけは、シャンソン歌手「あみさん」が今年3月に地元ホールでコンサートをしてくれ(Amiシャンソンコンサート)、シャンソンってなんかいいなぁ、もっと聴いてみたいな、え、パリ祭なんてあるの?うわ、出演者めっちゃ豪華じゃないの!ってことでチケットを購入。(←長っ。)まず、司会が遠藤泰子さんだったことに興奮。何年も前から朝のTBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」で聴いていた声の主が目の前に!素敵な声~。まずこっちに感動(笑)構成は、1部が「巴里のジャポニスム」、2部が「日本のシャンソニズム」。この日のゲストは、大竹しのぶさん、ダニエル・ビダルさん。他にも、高畑淳子さん、ピーターさん、菅原洋一さん、前田美波里さんなど、その活躍をシャンソン歌手以外でよく知っている方々もご出演。第2部で登場の大竹しのぶさん、彼女の舞台「ピアフ」を観劇したけど(←山路和弘さんがご出演だったので)、情感をこめた迫力のある歌い方に驚いたものだ。今回もピアフの曲を2曲歌ったが、まず、登場してすぐに歌だったのだが、出てきた時からピアフだった。たたずまい、迫力。もうすっかり役者。そして1曲目が終わりトークになると・・・かわいい大竹しのぶさんが出てきた(笑)この代わりようがこの人のすごいところなんでしょうね。2曲目の「愛の賛歌」の時にはピアフに戻っていた。ダニエル・ビダルさん、ベテランだが金髪で大変キュートで声もまっすぐで美しい。シャルル・アズナブールに見いだされたとか。プログラムのキャスを見ると、パトリック・ヌジェさん・・・どこかで聴いたことが・・・あ、三矢直生さんのコンサートに出ていた方だ(笑)さらに演奏者に目をやると、見たことある方がキーボードを弾いている・・・あ、砂原嘉博さんだ、こちらも三矢直生さんのディナーショーで毎年お会いしているではないか(笑)あみさんも「街」を熱唱。近くの席の方が、あみさんが出てきた瞬間ざわざわ、歌唱後大熱狂!すごいな~。透き通った綺麗な歌声でした。2部で「雪のふるまちを」が歌われていて?え、なんでこれがシャンソン?中田喜直先生はシャンソンとして作ったわけじゃないよね?と思って調べたら、フランス帰りのシャンソン歌手高英男さんが歌ったからだと分かり納得。ひとくちにシャンソンと言っても色々あるのね。メロディに乗って歌いやすいもの、情感たっぷりに芝居のように歌うもの。歌手の声質もさまざま。プログラムを見ると音大声楽科出身の方も多い。どの時点でシャンソンと知り合いこの道に来たのだろう。客席は、ご高齢者ばかり。しかし、このご高齢者が大変元気。1曲終わるごとに歌手に対してかけ声!大拍手、最初NHK歌謡ショーかと思った(笑)まぁ、そういう面もあるのだろうけど。でも、なかなか若い人には浸透しにくいのかもしれない。でも、その魅力にとりつかれる若い人も出てくるのかもしれない。私はコスマの「枯葉」が大好き。「マイウェイ」も。菅原洋一さんが歌うと、この曲は本当に味わい深い曲なのだなと実感した。でも、もとのシャンソンの歌詞も好きだけど。「いつものように」のリフレインがなにかもの悲しい・・・。フランク・シナトラの英語版だとかっこいい歌詞なんだけど(笑)初めて聴きに行ったパリ祭。こんなにもファンがいるのですね。何か新しい世界を見たよう。楽しかった。
2018年07月10日
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帝国劇場「モーツアルト!」、先週の山崎&平野verに続き、今回は古川雄大くんと木下晴香さん。ヴァルトシュテッテン公爵夫人は前回と同じく、香寿たつきさん。ついでにロビーの様子など。さて。貸切公演のパンフレットプレゼントに落選したので(笑)自分で買った。前回疑問だった「あれ?こんな曲あったっけ?」というのは、やはり今回から入った曲でした。最後のヴォルフガングとコロレド大司教の対決のところね。よかった、記憶正しかった(色々ネタバレ:)さて、古川くんは「モーツァルト!」も帝劇自体も初主演。長身と甘いマスクがかっこいい。(←女装も綺麗。CLUB SEVENで披露。)ただ、元々の声のソフトさが、ヴォルフガングのイメージと少し遠い。これは、Wキャストの山崎育三郎さんのパンチのある歌声の影響もあるから、かわいそうといえばかわいそう。そんなに表情も変わっているようにも見えず、やはり古川雄大くんにみえてしまう。ただ、こんなに高音が伸びやかだったっけ?と思うほど、歌唱力がアップしていた。この前観た山崎さんより高音が安定していたのは驚いた。もちろん、その日その日の調子もあるのだろうけど。「モーツァルト!」のヴォルフガングは難役だ。おそらく、山崎さんも井上芳雄さんもかなり悩んできたはずだ。中川さんは・・・すごく自然だった気がするけど、もちろん様々な苦労があっただろう。これから、古川君のヴォルフガングができていくのだろう。コンスタンツェの木下晴香さん。ミュージカル歌手らしい張りのある声。お若いし、これからまだ色々な役をやってどんどん伸びていくのだろうな。ただ、後半声がかすれていた。まだ発声が安定していないのかな。というのは、私にしてみたら、地声であそこまで高音を歌うミュージカルの発声ってどれだけ難しいのだろう、喉の負担はどうなのだろう、と思ってしまうから。昆夏美さんも喉を壊して一時期休んでいたし。これも慣れなのだろうか?ただ、やはり平野さんの狂気がかった歌声の迫力にはまだ及ばない。あのインパクトが強すぎたのも、ちょっとかわいそうな点だったかもしれない。そして今回も言う。アマデ、超ラブリー今回は唯一の女の子、小河原美空ちゃん。背筋をピンと伸ばしている姿勢。そして、音楽に合わせた一挙手一投足がぴしっと決まっている。前回の加藤くんといい、本当に素晴らしい。そして劇中無表情のアマデが、カーテンコールで見せる笑顔が・・・もぉ、ハート鷲掴み(笑)その他のキャストは前回のブログで書いたので別の話を。聴くに堪えない、と思うのは、ウェーバー家の4姉妹が歌う「マトモな家庭」。女性が、地声でユニゾンで高音を歌うと、とにかくとんがった、耳をふさぎたくなるような音になる。もちろん、その後、裏声で綺麗にハーモニーを聴かせるところとの対比なのだが、それでも手で耳を覆いたくなる迫力・・・ここは、もう少し音量を下げてもらいたいと思ってしまう。バーンスタインが映画「ウエストサイドストーリー」を観て自分で歌手を集めてCDを作ったのも、こういうところがきつかったからじゃないのかな。(←憶測。)ついでにウェーバー一家、随分悪く描かれているけど、パンフレットにも同じように書かれていた。いつもラストで亡くなったヴォルフの上着からお金を抜き取っていくコンスタンツェの母に、このシーンいらないよな、と苦々しく思うのだが、その直後に、共同墓地でヴォルフガングらしき頭蓋骨を見つけ、そのお金をコンスタンツェが受け取るシーンで、親への反発、ヴォルフガングへの愛を歌っていても、結局コンスタンツェも母親と同じ生き物なのだということを表現しているに他ならない。実際はどうなのか分からないけれど、この物語でもやはりコンスタンツェは悪妻だ。子離れできない親、親離れできない子。この劇中でのレオポルトとヴォルフガングは、哀れでもある。そしてヴォルフガングとアマデも。神童であった頃の自分、才能の化身のアマデから、つまり、自分の影から、彼は結局逃れられなかった。この辺り、クンツェ&リーヴァイのウィーンミュージカル第一作目の「エリザベート」に似ている・・・つまり、エリザベートも結局トート閣下から逃れられなかった・・・と、ちょっとこじつけだが、思ったのであった。このミュージカルは長くてお尻が痛くなるが(笑)音楽に中毒性があり、何度でも聴きたくなってしまう。また観たい・・・無理だけど
2018年06月24日
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シアタークリエに「シークレットガーデン」を観劇しに行きました。このポスターでお分かりの通り、石丸幹二さん、花總まりさん。実は・・・様々な理由から観劇を少し我慢しなくちゃと思って、チケットを取っていなかったのです。しかし、5月に病み(?)、大好きな観劇を我慢したせいか?!(←多分違う。)ということで、大好きな石丸&花總コンビを観に行かない法はない!ということで急遽観劇。パンフレットが素敵。アーチボルト(石丸)は、愛する妻リリー(花總)を失い、失意の中で10年間過ごしている。リリーの妹夫婦(笠松はる、上野哲也)がインドでコレラで死に、娘のメアリー(上垣ひなた)が引き取られてくる。召使いのマーサ(昆夏美)、マーサの弟ディコン(松田凌)と仲良くなるマーサ。屋敷にはアーチボルトの息子、コリン(大東リッキー)がいて、車いすの生活。その主治医としてアーチボルトの弟のネヴィル(石井一孝)がいる。ある日秘密の花園の鍵と扉を見つけたマーサは、庭師のベン(石鍋多加史)達とともに手入れを始める・・・。 (以下ネタバレ) まず、とあるサイトに送った感想を貼ります。愛する人を永遠に失ったら。考えるだけで苦しくなります。自分の事を誰よりも理解してくれて愛してくれたリリー、子どもを授かって、幸せの絶頂で絶たれた命。アーチボルトの苦悩ははかりしれない。でもね、置いていく方も辛いのですよね・・・。そんな悲しい夫婦を、石丸幹二さん、花總まりさんが演じています。リリーは既に亡くなっていて、いわば幽霊みたいな役回り。でもいつも微笑みを絶やさず見守っているかのよう。昔から見慣れた花總さんのあの笑顔が、もうこの世にいない人なのだと思うと逆に切ない。アーチボルトの弟、ネヴィルは石井一孝さん。彼もリリーを愛していて、兄弟で歌う「LILY'S EYES」は圧巻でした。でも、一番かわいそうなのはネヴィルでしょうね。対談で花總さんも言っていましたが、アーチボルトはリリーに愛されていたけど、ネヴィルはその想いさえ気づかれなかったのですから。それでも兄のために献身的に尽くす。途中、メアリーを学校に入れようとするシーン等はひどいと思いましたが、やはりこの人もいい人なのだと思います。 疑問は、ヨークシャー訛り。外国のミュージカルを日本語にする場合、「訛り」が難しいのはよく分かります、宝塚のベルばらでもなぜか土佐弁?みたいだったし。でも、「地元の人が誇りをもってるヨークシャー方言」がただの田舎弁にしか聞こえないのは残念。いっそ京都弁などは?!おかしいか・・・永遠の課題なのでしょうか。 最近のミュージカルは子役の素晴らしさが目立ちます。メアリー上垣さん、コリン大東くん、良い声で歌っていたし芝居上手。大東くん・・・セリョージャ!!大きくなって!!(「アンナ・カレーニナ」のセリョージャでしたよね。)と思ってしまいました。 今と過去が入り交じり、生者と死者が入り交じる不思議な世界観の演出は、私は違和感なく受け止めました。全てのキャストの歌声が素晴らしかった。そして舞台セットも。大がかりな場面転換ではないのに、その場を一瞬で別の空間に変えるのは見事でした。最後のガーデンはどうするのかな、と思ったら、派手な飾りを使うのではなく、色彩のコントラストで咲き誇る花々を表現するとは。観る側の想像力がかきたてられて素敵でした。 元は児童文学ですが、立派な大人の作品でした。愛があるからこそ人は苦しむ。でも、苦しくても、愛のある人生を歩んでしまう、それが人間なのだと教えられた気がします。 ・・・などと、書きました。字数制限もあったので、ここでは補足を。最後の幹さまの笑顔よかったーメアリーとコリンに囲まれてねホント、良かったわーどうも幹さまは、「パレード」の衝撃的なラストがなんとなく離れなくて、幸せでいてほしいと心から願ってしまうのだ笠松はるさん。四季以外で観たのは初めて。美しい歌声です。石丸&石井&花總&笠松の四重唱になるところは、マイクの音量をもう少し女性を上げてほしい。勝てないでしょ、石丸さんと石井さんには(^^;)「秘密の花園」は児童文学をもとにしているけれど、このミュージカルは大人の物語といっていい。愛があるから苦しい。でも、苦しくても、人は愛のある人生を選ぶんじゃないかな。だって、やっぱり、さみしいもんね、愛がない人生なんて・・・などと思った作品でした。
2018年06月22日
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大学院の同期が(←と言っても年齢全然違うけどね。)オーディションに受かり、演奏会に出るというので行ってきましたティアラこうとう小ホールで行われました。若い人たちのレベルの高い演奏!!ピアノ、カウンターテノール、ヴィオラ、ヴァイオリン、トランペット、フルート。若い方々だけど、音楽性もテクニックも素晴らしい。自分の世界をちゃんとつくって、見事に表現している。これでもか、というくらい練習を重ねないと、緊張感という魔物にやられてしまうのです。レベルは全然違うけど、私はいつも弾き込み不足でピアノなんて弾く前から負けてたわー学生時代はよくあんなに弾けたよなぁ歌も、歌詞の方が心配になっちゃうなんてレベルだもの。こういう、きちんと勉強して努力している方達の演奏を聴くことができるのは、刺激になる。同期ちゃんは、とっても賢い子だけど、ほんわりした雰囲気なので、あんなに力強く演奏するんだ!とびっくり。伴奏も同期さん。二人ともとっても素晴らしくて、私は実技なし(社会人入試)なので(その代わり修論以外の論文を1本書いたけど)、日々の研究に実技もこなして、本当にすごいと思った。負けずに私も頑張ろうっと
2018年06月20日
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最初に言っておく。アマデ、超ラブリーーーーー!!!以上。(←おい。)クンツェ&リーヴァイの第二作目、「モーツァルト!」。このミュージカルも名曲ぞろい。しかし、それぞれに素敵なソロの名曲が盛りだくさんなため、「長い」と感じることもある。今回は主演がダブルなので、2回チケットを取った。うまくすると抽選でパンフレット当たるかもという下心もあり(2回とも貸切公演)、新演出にも関わらずパンフレットをまだ未読。次行った時にパンフレット外れてたら買います(笑)だって、和音美桜ちゃんがナンネル役で初出演だもんね。ちょっと旧演出の記憶があやふやだから、今回はあまり具体的には書けないかもしれないが・・・。では、帝劇入り口のレポートから(笑)いっくんと古川君だもんなあ。イケメンの顔が大きいなぁ。光っちゃっててすまぬコンスタンツェはトリプルキャストかい(^^;)ヴァルトシュッテッテン公爵夫人、どちらも稀代の歌上手。実は2回とも香寿さん。涼風さんも聞きたかったなぁ~。さて、今日のキャスト。すごいよね、みな、超実力派。実はこのミュージカル、本当の主役は、山崎いっくんでも古川くんでもヴォルフガングでもなく・・・アマデです!!!セリフがない、って、一番恐ろしいのよ。それを子役が見事に演じるのよ。毎回このミュージカルの時はアマデ絶賛するけど、今回もそう。しかも加藤憲史郎くん、この前まで「メリー・ポピンズ」でたくさん台詞しゃべっていたのに・・・(←山路さんと共演していたわね)。アマデ、あの扮装にかつらかぶって無言で立っているだけで頭なでなで体ぎゅーっってしたくなってしまう。(←溢れる母性本能。)いやほんと、アマデを設定するって思いついた人、すごいわ。(クンツェ?)(ネタバレ)まず、舞台上の盆全体に乗るような大きな大きなチェンバロを模したセット。それを乗り降りしたり、回転させて場面転換したりする。そして、銀橋があった。宝塚と違うのは、舞台から2本、銀鏡に向かう道が伸びていること。おかげで、オケピはほとんど見えず。久しぶりだったこともあって、ちょっと詳細を忘れてしまって前作との比較ができないが、舞台美術は大きく変わっていた。大きなチェンバロは度肝を抜かれたけど、カッコイイ山崎育三郎さん。相変わらずの美声。「モーツァルト!」はやたら高音なので大変だと思う。かつて、ちょうど悩んでいる時の(と本に書いてあった)井上芳雄君の舞台を見たけど、きつそうだったもん。あの時はWキャストの中川あっきーが本当に好き放題のヴォルフ!って感じだったので、彼の伸びやかな声を聴くのもしんどかったんだろう。その後、しっかり自分のものにしましたけどね、芳雄くん。いっくん、最後の方の高音はさすがに音程が少しはまらなかったけど、補ってあまりある演技力と歌唱力でした。で、はい来た!ひつじが昔からファンである、和音美桜ちゃん。ナンネルには素敵なナンバーがいっぱいなんだよね。「♪わ~たし~はプリンセス~で~弟はプリンス~よ・・・」「♪もし私が男なら・・・音楽を続けた・・・」「♪プリンスは・・・出て行った・・・」あんまり書くとまずいのでこれくらいにするが、ナンネルにはこんなに素敵な曲が用意されている。彼女の美声に癒される。でもマイクがパパの音量の方が大きくて、重唱の時は少し負けてしまった。男性よりもっと女性の声を拾ってほしいな。ヴァルトシュッテッテン公爵夫人、あなたの名前を呼ぶ度に舌を噛みそうです。香寿たつきさん。まったく隙のない完璧な歌唱。この歌、低音から高音まであって、ソプラノはまず歌いにくい音域なんです。ミュージカルは地声になるから私にはよく分からないとろこもあるけど、男役で培った低音の歌い方もあるのだろう、どの音域もなめらかに歌う。素晴らしい!!涼風さんも聴いてみたかったなぁ。衣裳も豪華で素敵。気品があるから似合う。コンスタンツェ、平野綾さん。出会いの頃はアニメ声でかわいらしく、後半はものすごいど迫力で「ダンスはやめられない」を歌う。いや、これはすごかった。こんなにど迫力の歌声の人なんですね。素晴らしかった。切なく歌う「♪おやすみ・・・ヴォルフガング・・・」も、切なさが伝わってきた良かった~パパ!!市村正親さん。本当に、どうしてあなたは年を取らないんでしょう。歌声、たたずまい。若い。そしてすごい。ど迫力。コロレド大司教、山口祐一郎さん。この人の代わりは、個性強すぎて難しいかもしれない。神から与えられた美声だよなぁ。でも歌い方に癖がありすぎて、音程が安定しないんだよなぁ。メロディーラインが分からなくなるところがあるから少し気になる。それでも、この人の声はねぇ。他にいないんだよねぇ。すごいなぁ。そうそう、演出変わってましたね、馬車の所。あそこ、なくなってた(笑)もうトイレ我慢しなくて良くなったんだ(笑)シカネーダーは、吉野圭吾さんのイメージが強すぎて、正直1度観ただけの遠山裕介さんのイメージがまだ湧かない。でもこの役はダンサー枠だから、軽快でクルクルってまわってる所はかっこよかった阿知波姉さん(コンスタンツェ母)、あんまりヴォルフをいじめないで秋園美緒さん(アロイジア)も相変わらずの美声だよねぇ。アンサンブルの皆さんももう知った名前ばかり。実力者ばかりで嬉しい限り。私は、1幕ラストが一番心にくるなぁ。「♪自分の影から逃れられるのか」呆然とアマデを見つめるヴォルフ。狂ったように激しく羽ペンで楽譜を書くアマデ。そして、そのペン先をヴォルフの腕に突き立てる。あの曲でこの演出は、私には心に響きすぎてつらい。ホントにアマデはすごい。昨今のミュージカル、子役のレベルがガンガンあがってすごすぎる・・・。あともう1回観に行ける。次は古川くんのヴォルフ。楽しみで仕方ない
2018年06月14日
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友人に誘ってもらって、久々の宝塚宙組昔は和音美桜ちゃんがいたので、宙組ばかり行っていたけど、最近は鞠花ゆめちゃんがいる花組ばかりだったので、久々~随分面子も変わったよね。しかも、ここ最近の激動の日々で、なかなか宝塚までチェックできなくて、トップスターも、顔は浮かぶのだけど名前が正確に出ないというていたらく娘役トップスターは名前さえ出てこないという宝塚ファン失格のていたらく今回しっかり覚えたっ(ネタバレ)「天は赤い河のほとり」は漫画が原作らしい。友人から「タイムスリップの話だよ」と聞いていて、二人で「王家の紋章か?!」とつっこむ(笑)トップスターは真風涼帆さん。そうそう、前に観て「水夏希さんを爽やかにしたかんじ?」と思った印象があって(←多分全然違うが。)素敵なスターさんだな~と思っていた。あれ?これって、トップお披露目公演だっけ?今回パンフレット買っていないので詳しく分からないのだけど・・・。娘役トップは星風まどかさん。いや、ごめん、全然知らなかった。最近宝塚観てなかったからな。小さくてかわいい。真風さんとの身長差がカップル感が出ていて素敵。歌、お上手なんだね~。この日は三井住友VISAカードの貸切公演だったので最初に組長挨拶。寿つかささん!!すっしーさん!!懐かしい!!昔からの人がいると嬉しいね~あと知ってるのは・・・純矢ちとせさんかな。ナキア役かぁ。彼女がちょうど組替えしてきた頃から段々宝塚を観られなくなっていたんだよなぁ。素敵な大人の女役さんになっていた。前半は、まぁ、ドタバタした平和な感じ。なんせ日本人の鈴木夕梨ちゃんがタイムスリップしてくるし。で、ユーリになってるし。しかし、ヒッタイト第3皇子のカイル(真風)が、継母ナキアから我が息子を皇位に就けんがために命を狙われ謀反の罪を着せられてから物語がスピーディに。しかし、敵役にも物語が。ナキアも異国から連れてこられた姫。彼女を若い頃から支えた神官の金髪長髪のウルヒ(星条海斗さん)との、若い頃と現在の対比をうまく演出していて、敵役ながらその心情が心に残る。同じように、エジプトのネフェルティティと弟、マッティワザの若い頃も描かれる。ネフェルティティの胸像を、ベルリンの博物館で見たことがある。トトメス、頑張れ!!君の作品は後世に残るのだ!!エジプトものの漫画ならば、やはり長岡良子先生の漫画が超オススメ。【中古】 ナイルのほとりの物語(1) ボニータC/長岡良子(著者) 【中古】afbさすがに中古しかないか・・・これ、全巻お勧めです。それたエジプトの登場人物の方が有名だからなぁ。ラムセス(芹香斗亜さん)もかっこいいしねぇ。最後は、まぁ、大団円だけど・・・血なまぐさい話がたくさん残っているこの時代の作品、もとが漫画のせいか、それとも宝塚脚色がバンバンなのか知らないが、まぁ、普通、生きて残してはおかないよね、ナキアとか(^^;)まぁ、ハッピーエンドは嫌いじゃありません。ただいつの間にユーリは武術や智略を身につけたのだ?舞台だと時間経過が描かれていないのかな?まぁ、でも、舞台のきらびやかさ、コスチュームもののカッコ良さ。これぞ宝塚。堪能。レビュー「シトラスの風」これ、初代宙組トップスターのずんこさん(姿月あさとさん)がやっていた、宙組発足時のものだ。20周年ということでこの演目になったのだとか。印象に残ったのは、ナレーターが入って、年号を言って、「シチリアで・・・」みたいな。(←完全うろ覚え。)そしてオペラ「ジャンニスキッキ」の「私のお父さん(o mio babbino caro)」を歌い、その後、二人の男性が一人の女性を取り合う。曲は「トゥーランドット」に変わる。最後は、決闘の手袋を投げつけるシーンで終わる。カッコイイ!!年号を言うってことは、何かモチーフがあるのか?それともショーのオリジナルなのか?印象に残る。ダンスが大好きな私は「こんな風に踊れたらいいなぁ」と思いながら観劇。どれも秀逸。「アマポーラ」もカッコ良かった。専科の星条さんは声が低くて太くて聞きやすいが、やや音程に難点あり。補ってあまりあるものがあるから、私的には良しと思う。久々の華やかな世界。トップの真風涼帆さんはひたすらかっこよく、そして爽やか。素敵なトップコンビ。やっぱり宝塚は別世界。元気出た!!そうそう・・・貸切公演ゆえの抽選・・・なんと、初めて列ごとのプレゼント当選した!!図書カード!!嬉しい~~行って良かった~~K姉さん、誘ってくれてありがとう~~
2018年06月10日
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2回目の観劇日は4月15日の12:00公演。もちろん山路和弘さんを観に行ったのだけど・・・もう結構前のことなので記憶も薄くなっているけれど、改めてHPのキャストスケジュールを見ると、私が観たのと違う気がする・・・。前回と違うのは、バートの大貫勇輔さん。これは確かだった。でも・・・ロバートソン・アイは、小野田龍之介さんだった。でも、キャスト表だともう中学生さんになってる・・・。あれ?あと、バンクス夫人も、三森千愛さんのつもりで観ていたんだけど、キャスト表は木村花代さん。・・・あれ?でもこれは勘違いかもしれない、花代さんだったのかも・・・記憶が(^^;)あれあれ?私の記憶違い??いやいや、間違いなく小野田君が演じていたもの。何かと腑に落ちない私でした・・・。なんでだろう。今回は2階席。最後、メリー・ポピンズが劇場上空を飛んでいく時、2階席に笑顔を見せてくれたのが嬉しいしかし、この記憶違い・・・なんだろう・・・。改めて撮った写真。そして山路さん(笑)なんか、キャストが腑に落ちなくて、ほとんど感想なしになりました。ああ、でももちろん作品の楽しさ、面白さ、演出の妙は、本当に何度も観たくなるもの。素晴らしい舞台でした。平原さんのメリーポピンズも観たかったけど、残念ながらここまで(笑)
2018年05月02日
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シアターオーブに行くために、あまり好きではない渋谷へ。地下鉄で行く予定が出がけに論文関係のメールが来て(3月に観劇)、訂正したりしていたら時間がなくなったので急遽JRで。私鉄でもJRでも駅直結は楽でいい。でも、渋谷は苦手(^^;)ということで、「メリー・ポピンズ」観劇しました♪大好きな山路和弘さんご出演なので行きました。大好きな山路和弘さんご出演なのでもう1回4月に行きます。「好みの男性のタイプは?」「そうですね、60歳代の男性ですね」と最近普通に答えるようになりました(笑)Wキャストは悩むので困る。今回は、メリー・ポピンズが濱田めぐみさん、バートが柿澤勇人さん、ジョージ・バンクスが愛する山路和弘さん、バンクス夫人が木村花代さん、バードウーマン&ミス・アンドリューが鈴木ほのかさん、ブーム提督&頭取がコング桑田さん、ミセス・ブリルが久保田麻希さん、ロバートソンが小野田龍之介さん、子役に渡邊ことはちゃんと鈴木憲史郎くん。どのキャストも別の人でもう一度みたいくらい。次回も今回の方と結構かぶっています。芝居を観て、ロバートソンのもう一人がもう中学生さんなのかが分かった気がする(笑)しかし・・・濱めぐと花代ちゃん。二人一緒に四季以外で観るなんてな~一昔前は考えられなかったな~。さて。ネタバレ等色々あり。ここからは語り口調で。物語自体はう~んと昔、レーザーティスクでジュリー・アンドリュースの映画を観た覚えはある。もう忘れたけど。で、物語は、謹厳実直なお父さん、バンクス(山路さん)家の子ども達は、いたずらが過ぎて子守が続かない。そこへやってきたのがメリー・ポピンズ。不思議な魔法を通して子ども達の心を開き、ついには父、バンクスも変わっていく。ラストは、幸せな家族となったバンクス家から、メリー・ポピンズは次なる家庭を探してお別れする、という話。もちろん、濱めぐさんの素晴らしい歌声、面白い演出、アンサンブルの素敵なダンス、どれを観ても本当に楽しいミュージカル。(子守りを家庭教師にして姉弟2人を7人兄弟にしたら、まさにサウンドオブミュージック。)しかし、ひつじは山路さんを観ている。(←オイ。)このバンクスという役、はっきり言って山路さんには若すぎる。子ども達だって、孫って言っていいくらいだよね(笑)しかし、絶妙なんだな、こういう役をやる山路さん。生来はおちゃらけた役も得意だから、怖そうなお父さんだけどなんか憎めない。思い出す。山路さん演じたアンナ・カレーニナのカレーニン役を。あっちの方がもっと怖かったけどね。カレーニンにはおちゃらけた要素は一切なかったけど。優しさを出せない不器用な人なんだな、って感じだけど、このバンクスは、実はすごくかわいいお父さんなんだな、っていうのが分かって面白い。演出がとにかく面白い。メリー・ポピンズが子ども達の寝室で、自分のカバンの中から次から次へと色々なものを出していく。え?!そんな長いものどうやって?!っていう驚きは、舞台上の子ども達と同じように驚きながら観ていた。ラストシーンは、ワイヤーでつるされて客席上空を飛んでいく。舞台から2階席後方まで。私、高所恐怖症だから出来ない。(←大丈夫、オファー来ないから。)バートも、ワイヤーでつるされながら、舞台を額縁にでも見立てたように、まず上手から垂直に上に向かって歩き、今度は天井を逆さまに歩き、下手側側面を歩いて舞台に降りる。いや、怖いと思うわ(笑)あとは・・・思わず拍手が止まらないのは、やっぱり、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」ですね。(←長っ。)「美女と野獣」の「Be our guest」を彷彿とさせた。ここは本当に興奮したあと、「ステップ・イン・タイム」も興奮して拍手をしたバンクス夫人の木村花代さんは歌が本当に上手だから、もっと聞きたかったな。それを言うと、小野田くんの歌声ももっと聴きたかったな。でも、この役、もう中学生さんの方がキャラが合ってるんだろうな。山路さんにひと言言いたい。あなた、最近、キスシーン多い今回もバンクス夫人の花代ちゃんとキスしてた前回の舞台「喝采」では竹下景子さんと長ーいキスしてた複雑・・・やっぱりイヤージャニーズがファンが減るからって結婚しないのって、なんか気持ち分かる。私も、今更山路さんが結婚したって聞いたらいやーーっ(←こっそり再婚してるかもしれないけど。知らなければそれでいいのよ、私は。)それは置いておき。私が今まで観て、子どもも大人も観て楽しくて、もっとリピートしたいとはまった、っていうのは「美女と野獣」「アラジン」で、今回「メリー・ポピンズ」も加わった。山路さんがパンフレットに書いていたけど、子役の頑張りも素晴らしい。この子達がいなければ成り立たないお芝居だから。山路さん、いつも子役の子達をかわいがっているんだよね。素直に、面白くて、演出が凝っていて、心から楽しめるミュージカル。来週もう一度行くのがとても楽しみだ。そうそう、カーテンコールは写真オッケー全員でーす。センターの濱めぐさんの隣で中腰でポーズしているのが山路さん。うっ、かっこいい
2018年04月06日
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(観劇順番が前後しちゃった。本当はこの前に「メリーポピンズ」観ています。後日アップ。)玉野和紀さん主催のショー、「CLUB SEVEN」が大好きなのだが、時々、若い人たちメインの「GEM CLUB」(←宝石の原石の意味らしい。)が行われる。今回は2回目なのでll。若い男子がたくさんで、申し訳ないが、ほとんど、顔と名前は一致していない。でも、相変わらず笑って感心してパワーをもらった舞台だった。シアタークリエの壁も彼ら。ゲストが壮一帆さん!宝塚元トップスター。彼女の目力は素敵。(ネタバレ)幕開きはいつものようにカッコイイダンス・・・と思ったら、3人しかいない。玉野さん、原田優一くん、中垣内雅貴くん。で、途中でガッキー(中垣内)がぶち切れて、玉野さんと優一くんが、端のテーブルと椅子の所に座ってこれみよがしに販売中のタオルで汗をぬぐう(笑)「なんで3人なんですかーーー!!!」オープニングからいきなり芝居って初めてで、少し面食らうワタクシ。そこにオーナーの壮さん登場!女優姿が初めてなのだが、スタイルいいし美しいし、宝塚の男役のカッコ良さを残しつつ、本当に綺麗。でも、声は壮くん(笑)若干のハスキーさが好き。で、色々な所にメンバーを新規開拓していくと。で、誰が誰だか分からないのだが(笑)、「右にしか曲がれない」という歌詞の歌を歌うストリートミュージシャンとかりゅうちぇるさんにそっくりな店員とか靴が勝手に踊り出すお笑いコンビとかメイド喫茶の執事とメイド2人(1人は男子)とかを開拓。順不同敬称略で、東山光明、古田一紀、本田礼生、多和田秀弥、松田岳、木戸邑弥の6人の男性と、女性はWキャストで、私が観劇した日は新垣里沙さん。最初新垣さんを見た時、申し訳ないけど、童顔、小さいという、ちょっと苦手なタイプだな・・・と思ってしまったのだけど(←しかも登場がメイドで、私があまり好きじゃないシチュエーションだったので。)観ていくうちに「力のある人だな」と思うように。もっと背が伸びて大人っぽくなって役の幅が広がるといいね、って、身長なんて仕方ないし、かなり失礼なことを思ってしまったが、やはり舞台での見た目って大事なんだよね。昆さんが登場して来た時、オフィーリアが小学生にしか見えなかった衝撃・・・。歌も上手だし素敵な役者さんだけど、最初、なかなか受入られなかったんだよな。昆さん今でもかわいらしくて素敵だけど、あと少し笹本玲奈ちゃんとか新妻聖子さんのような大人っぽさがあったら、と思わずにはいられない。新垣さんにも同じことを感じた。でも、今後期待。容姿について、かなり偏った感想でごめんなさい。原田くんはお腹出てるのに(笑)ダンスは軽快。この人は本当のエンタティナ-なので、観ていて楽しいし、かなり美声なので本当に優れた役者さんだといつも思う。お腹ひっこめよう!中垣内くんは壮さんと同じ系統の目力(笑)。もうクラブセブンレギュラーですね。印象に残ったコント・・・いや、シーンは(汗)、玉野さんの「おにいたま!」(←ホントになんでもやりますねこの人は。)、いつもの即興劇。今回は、オーディションの一環という形だったけど、公園にひとりぼっちでいる新垣さんから始まって、という芝居。新垣家がそろうことに(笑)なぜか途中でお母さん(原田君)と強盗(玉野、壮)も登場。・・・これ、即興なんだよね。すごいよね。やっぱり原田君の絶妙な登場の仕方とか、すごい。あと、中垣内くん中心とした、無音ダンス。三浦大知か?!と思わせ、かっこええやん!と思わせた後、かかった曲がまさかの「おら東京さ行くだ」。この曲に合わせたふりだったんかい!と客席でみなさん心の中で総突っ込みしたことだろう。あと、黒燕尾・・・だよね、タキシードだっけ?うろ覚えだけど確かハットをかぶって4人くらいで踊っていたけど、壮さんが一番かっこいい!そりゃそうだよね、男役の得意技だもの。壮さんがハットをかぶり直すたびに、指でハットを「トントン」ってやるのが、ちょっとツボでしたそっか、「CLUB SEVEN」じゃないから、1幕最後の「SEASONS OF LOVE」もないし、最後の「50音順ヒットメドレー」もないんだ。ちょっと寂しい。ラストは、今回のショーの歌のダイジェストでした。メンバー紹介は最初の劇中でやっていたので、玉野さんがマイクを持ってMCになるのはなかった。でも、それでいいのかもしれない。プロの役者に、「いかがでしたか」と聞かれるのは、もちろん大きな拍手をするけど、そんなに好きじゃないのだ。だから今回みたいな形で良かったと思う。でもやっぱり、このショーは面白い。お腹抱えて笑って、ダンスの素晴らしさに感動して、楽しい時間だった。・・・え?6月にクラブセブン?吉野さん?西野さん?東山さん?行かなくちゃ!!
2018年04月05日
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花總まり主演、ミュージカル「Romale」観劇しました。もちろん、まりちゃんファンクラブ「花の会」にてチケットを取ったので・・・前から3列目センター。すごいよなぁ、いつも良席3月は論文が思うように書けず本当に苦しい時期で・・・もう終盤かな、っていう時に観劇しました。心にひっかかるものはあったけど。まりちゃんはカルメン。やっぱり姫キャラなので、らしくないといえばらしくない。そういうイメージで観てしまっているからだろうけど。最初石丸幹二さんのトート閣下が受け付けられなかったように下卑た感じを出そうとしても品があるように見えるんだよなぁ。ちなみに、キャストはまりちゃん以外すべて男性。(ネタバレあり)この物語は、フランス人学者ジャン(福井晶さん)が、「カルメンって通説ではひどい女だけど本当はそうじゃないんじゃ?」と疑問を持ち、かつてカルメンが住んでいた場所に、彼女の手がかりを求めてやってくる。そこで出会った老人(ウルトラマン・・・違った団時朗さん)が、俺は彼女を知っている、噂通りの女さ、と、語り出す・・・。という話。ホセ役は、朝ドラ「べっぴんさん」でブレイクした松下優也さん。歌も上手だし動きもキレキレ。背も高いし、舞台で存在感がある。ホセの上官のスニガは・・・伊礼彼方くんだったのか!キャストも知らないで行ったので後から知ってびっくり。確かにどこかで観たな、と思ったんだけど、すぐに伊礼くんが分からないとは!私がぼけたのか、それとも青年のイメージが強かったので嫌な上官のイメージがなかったのか・・・。ロマのリーダーでカルメンの夫ガルシアはKENTAROさん。なんか、今回、キャストを一切確認しないで行ったので、「えっと、誰だっけ?知ってるんだけどな」っていうのばっかり。そっか、さっきの伊礼くんもそうだけど、KENTAROさんね、好きな役者じゃないか(^^;)私、よっぽど、3月はパニックだったんだなぁ・・・。歌もうまいしこういう悪役似合うね~。宝塚か?!と思わせる真っ白な軍服にさわやか笑顔のローレンス、たしかホセの部下も演じていたけど、太田基裕さん。うーん、主要キャストでは初見かな?宝塚以外であのコスチュームが似合う人はそうもいまい。そして。学者のジャンに福井晶さん。バルジャーン!と叫びたくなるが、実は私、福井さんさえも「誰だっけ?」状態だったのだ。いかんなぁ。やっぱり3月はいかれてたこんなに歌がうまくて演技がうまい人なんてすぐに分かるじゃないか。ひつじのバカバカアルパカ。途中から(というか私は最初から分かってたけど)そのセリフで分かるようになっていた、団時朗さんが演じていたのは、ホセ。渋い。この方は本当に目力が強くて、存在感がある。松下くんが年を取るとウルトラマンになるのかあ・・・(←いや違う。)ホセ目線で語られた話を、ジャンが、「いや、そうじゃないんじゃないか」と、彼の解釈を説明する。カルメンはホセを愛していたと。すべては彼を守るためにやったことだと。命を落とす瞬間、ホセがそれに気付いた時、本当にカルメンと結ばれる。これは個人的な好みになると思うが、私は、わざわざ、「彼女の本意」のシーンを演じる必要はなかったと思う。ジャンが説明し、ホセが気づき、最後のシーンで良かったのではないか。だって、十分に客席で想像することができるから・・・あ。あれか。もう客席に想像力を求めてはいけないのか。一から十までちゃんと説明しないといけないような感じ?それはそれで残念ではあるが・・・。あと、1幕は、少しシーンのつながりも途切れがちだったような気もする。でも、舞台の美術はすごいセットを使っているわけではないけれど、その場に合っていて素敵だったな~と思った。役者さんは本当に素晴らしくて、男性ばかりだったから迫力を感じた。いや、まりさん、あのメンバーの中で、本当に、紅一点というか、濃い~中で、カルメンなんだけど、可憐だったな(笑)
2018年04月01日
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羽生市産業文化ホールで行われた「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート~吹奏楽による「ドラゴンクエスト1,2,3」を聴きに行きました。吹奏楽に浅からぬ関係を持つ身であるので、東京佼成さん(←プロの吹奏楽団)が地元に来る!というだけでワクワクしてこの日を待っていたわけです。しかも。ドラクエ!私の視力を奪った憎いヤツ(笑)(←でも本当。)(←アホや。)大好きですーーーこの1,2,3のロトシリーズは最高だわっ!!作曲は言わずと知れたすぎやまこういちさん。びっくりしたのは、吹奏楽アレンジが真島俊夫さんだったこと。知らなかった。残念ながらお亡くなりになってしまいました。真島さんアレンジの「スペイン」を指揮したことがあります。最高にカッコ良かった。さてさて。舞台のセッティングは、段が低めでした。そしてかなりクローズな配置です。(←舞台前方の方に扇を開くようにセッティングする場合はオープンという。)段が低め(段上は打楽器、金管)、クローズでのセッティング、ということは、音が良く響く羽生の文化ホールの特徴から、放っておいても音は鳴るので、「音をまとめる」ことに重点を置いた配置と言えます。まさに、実に音がよくまとまっていて、美しい音色が響き渡っていました。このホールでこんなに美しい音色は初めて聴いた今まで中高生の演奏ばかり聴いていたので・・・さすが、本当にプロです。1つ1つの音がしっかり際立っていながら全体的に綺麗にまとまっている。素晴らしい。前半はドラクエ1,2の世界の曲でした。指揮は阿部未来さん。曲の解説をしながらでしたが、その解説を聞くに、同じ匂いがする(笑)・・・そちもオタクよのう。みたいなそうそう、思い出した、1は、サウンドが、薄かった・・・そして、主人公の動きが、縦横すべて同じ向きだった・・・。ゴーラムっていたっけな、ああ、アレフガルドだー!とか、もう、今風の言葉で言うと、ただただ「ヤバイ」のひと言。(←なんの感想にもなっていない。)ドラクエ2は、もしかしたらクリアしてないかもしれません。あまりエンディングに覚えがない(笑)この当時は、冒険の書が、「意味もない平仮名の羅列をメモする物」だったのです。つまり、一文字でも写し間違えたら終了~!!ただ裏技もあって、この言葉を入れるとレベル○○の所から進められる、とかあったっけなぁ。でもやっぱりね、私のベストは・・・ドラクエ3なのです。(←視力下げた原因の一つ。)もうこの曲を聴くといろんなことを思い出します。地下の世界でボスキャラの宮殿でパパ(オルテガ)と再開したのに息子だと名乗る間もなく戦闘に入ってしまい、そのままパパは・・・(泣)しばらく呆然としてゲームを進められなかったそしてゾーマとの戦い!「ゾーマがあらわれた!」♪テッテッテッテッテテッテッテ・・・ぱ~ぱ~ぱ~~~~~ぱぱぱぱぱぱぱ~ぱ~ぱ~~~~~ぱぱぱ~ぱぱぱ~~~~~~~テレテレテレテレテレテレテレテレ テッテッ、テケテッ、テケテッ!・・・えっと・・・。・・・分かるかーーーーーーーーー!!ま、賢者の石とバイキルトは必須です。あとザオリクとベホマズンもね。これをそのまま吹奏楽で再現したと思ってください。すごかったですよ。もちろん、ジパング、ピラミッドもいい。ジパングは日本独特の微分音をポルタメントで表すのが面白かった。ピラミッドは、苦労した思い出があるので、つい、マミーを思い出してしまい集中できず(笑)ラーミアもね・・・指揮の阿部さんはスマホでゲームをしていてラーミア誕生のシーンをスクショしたそうです。スマホでやろうとは思わないな~。やっぱり若いな~とジェネレーションギャップも実感~。アンコールは、ドラクエのメドレーでした。やっぱり、ドラクエ好きな人は血が踊るよね、と思ったし、ドラクエと吹奏楽好きな私は、大好きな音楽を、美しい音色でプロが演奏してくれる、っていう、言葉でどう表していいのか分からないくらい幸せな瞬間に立ち会ったのでした。最後に・・・ホールを出る時にこれが。さすが(笑)
2018年03月31日
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3月8日,上野の東京文化会館小ホールで行われた、小原孝さんのピアノリサイタルに行きました。実は、昨年12月,私の国立音大時代の恩師、小山章三先生が亡くなりました。「浜辺の歌変奏曲」が最初に世に出たのは、小原さんが大学院生の時で、初演のピアニストを務めたそうですが、それを勧めてくれたのが小山先生だったそうです。その曲も演奏すると聴き、これは、絶対に行こうと。コンサートのサブタイトルは,「ピアノ名曲フォーユー~日本を奏でる~」でした。手書きのプログラムがとても素敵なので,そのまま載せます。最初のスタニヤン・ストリートは小原さんの曲。小原さんの曲は多彩な和声感がとても魅力的。私が初めて彼のCDを買ったのは・・・大学1年生の時,小山章三先生が授業でかけてくれた「猫はとってもピアニスト」。こんな所からも、小山先生とのご縁があります。幻想曲「さくらさくら」/平井康三郎,ピアノのための「からたちの花」/山田耕筰,「浜辺の歌変奏曲」/成田為三それぞれ作曲。ああ、こういう日本の素敵な曲を、私達はちゃんと歌い継いでいかなければいかない。学校教育における音楽の授業の意義。ここにも、あるんじゃないかしら。「夢の桃太郎」/山田耕筰は,小原さんのナレーターつき。童謡誕生100年記念メドレー。お、知らない曲もあった(^^;)そしてNHK「みんなのうた」の,私はブランコ/作詞:もりちよこ&作曲:小原孝。やさしくて、素敵な曲でした。作詞のもりさんが客席にいらっしゃいました。休憩後は,関連して聴くといいんじゃないかな、シリーズ(←私が勝手に名付けた。)。ギロックは、「題名のない音楽会」でも取り上げられていた。初心者でも弾きやすいのにとっても素敵な曲、ということで。ブルグミュラーは小学生の時に一生懸命弾いたなぁ。この「墓の陰に」は,世界初レコーディング曲だそうな!ドビュッシーのアラベスク第1番はたまに練習するけど、こんな風に美しく流れるように弾けたらどんなに素晴らしいか!(←ガタガタ弾いてる人:泣)「乙女の祈り」のバダジェフスカって,女性だったのですね。考えたことなかった・・・そして圧巻のリスト,「ラ・カンパネラ」。カッチーニの「アヴェマリア」は私が大好きな曲だし,ピアノでラヴェルの「ボレロ」ってすごすぎる・・・と、今更ながら、音楽の感想を言葉で言うのがどれだけ難しいか、実感しているところです。 楽譜が入っていて・・・。「♪東日本大震災 心の復興支援Song♪」「逢えてよかったね」を,みんなで歌いました。シンプルで、心に響く・・・。音楽は、言葉にならないよな。何もかも言葉で表すのは、無理だよな・・・。音楽を聴いて心が動く。幸せなことだと思う。日本の歌,こんなに素敵だったとは。歌っていこう。ずっと歌っていこうと思った。
2018年03月30日
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オリンピック男子フィギュアスケートの、銅メダルフェルナンデス選手の曲。「ラ・マンチャの男」。コレを聴いた瞬間、頭に浮かんだのは松本幸四郎改め松本白鸚。何回か観に行ったもんなぁ、帝劇に。そう思ったのは私だけじゃないらしく、ネットのコラムにもそのようなものがあった。そこには、「襲名披露も今月25日まで」と書いてあり、そうなると「観たい!」と思うもの(笑)夜中にチケットを確認。各プレイガイドはもう売り切れ。松竹だけがまだ残あり。しかも偶数日。ということで、前日夜中にチケットを予約し、次の日の夜に観劇するという、我ながら速攻(笑)ちなみに、夜公演に襲名口上があり、夜も奇数日は売り切れ。3本目の「仮名手本忠臣蔵」がダブルキャストで、偶数日は玉三郎、仁左衛門のペア。ちなみに、奇数日は海老蔵、菊之助のペア。こっちだって、相当豪華だけどね。玉三郎、仁左衛門のペアも三十数年ぶりというから、やはり人気だったのだろう。二月大歌舞伎やで~。松本幸四郎が松本白鸚を襲名。市川染五郎が松本幸四郎を襲名。松本金太郎が市川染五郎を襲名。いや、分かりにくいけどね、名前変わるの(^^;)夜の部は、「熊谷陣屋」「壽三代歌舞伎賑 木挽街芝居前 襲名披露口上」「仮名手本忠臣蔵祇園一力茶屋の場」。(いやあ、漢字読めないしなかなかパソコンで出ないし、手書きで苦労した^^;)あ、その前に腹ごしらえね(笑)「めでたい焼き」(笑)中に紅白のお餅が入っていました。美味~。この香りがたまらん。3階まで行って食べたさ(^^)さて。襲名披露公演だから、とにかく豪華キャスト。最初の「熊谷陣屋」は、一ノ谷合戦の時の熊谷直実のお話。(←地元すぐ近くの武将。)主役の熊谷に染五郎改め松本幸四郎。何が豪華って、ちょっと出るだけの梶原景高役に、中村芝翫。(←ついこの間まで橋之助さん。)他にも、義経が尾上菊五郎さんだったり、まぁ豪華。それにしても、この物語、ものすごいな・・・ちょっと、この発想は、なかった。昔の人はこうやって物語を楽しんだんだなぁと。詳しくは、どうぞお調べなさって(笑)漢字出すのが大変なので書きません(笑)「壽三代歌舞伎賑 木挽街芝居前 襲名披露口上」これがまた、すごいすごいすごいすごい役者陣!!さすがおめでたい襲名披露です。尾上菊五郎、片岡仁左衛門、板東玉三郎、市川海老蔵、中村芝翫、市川猿之助、中村吉右衛門、坂田藤十郎!!もう漢字書くのが大変だから書かないけど、その他にも有名どころがずらっ!!大興奮~~3代同時襲名は、やはり同じ高麗屋で37年ぶりのことだそうだ。すごいな。伝統芸能ならではなんだよな。これは、すごいことだと思う。中学1年生の金太郎改め染五郎、その名もいっくん。変声が終わってまだ不安定な時期なのかな、という印象。テレビで彼のドキュメントを見たけれど、歌舞伎の家に生まれた子、さすが。才能とか血筋もあるだろうけれども、やはり環境。その環境にいなければこうはならなかっただろうから。これからがとっても楽しみ。「仮名手本忠臣蔵」なんかね・・・イヤホンガイド、間違ってたと思うの!!今日は偶数日、寺岡平右衛門は海老蔵のはず!でも、仁左衛門、って言った気がするの。なんとなく客席もざわついた気が・・・お軽が菊之助、やっぱり、海老蔵&菊之助コンビだよね。海老蔵さんもツィッターに今日が出番だったみたいに書いていたし。私の聞き違い?いや、海老蔵とは言っていなかったと思う。イヤホンガイドも間違えるのかなぁ?しかし菊之助さんの美しいこと。女形さんって声の出し方から所作から本当に美しい。素晴らしい。染五郎、凜として素敵な力弥でした。1月歌舞伎の時の義経も観てみたかったなぁ。本当にこの子は楽しみな子や・・・(←大阪のおばちゃんみたいな気になってるで!)幸四郎改め白鸚さんはそこにいるだけで圧倒的な存在感ですね。基本、酔っ払い親父なんだけどあまりにも豪華キャストで、目がクラクラしそう。実際に、見終わった後若干の頭痛が(笑)一等席20,000円は、今の私には大きな出費だけど(←ミュージカル2本観られるで。)、やっぱりちゃんと観られる距離がいいし、こういうことにはお金をちゃんと出したい。歌舞伎、素晴らしい。去年の夏とこの襲名披露と、続けて歌舞伎座で歌舞伎を観られて幸せだ。これからもなるべく足を運びたいと思う。
2018年02月21日
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東京国際フォーラムにミュージカル「マタ・ハリ」を観劇してきた。もともとは、衣裳係のアンナ役、和音美桜ちゃんが目当てなのはいつも通り。色々忙しくてなんの予備知識も入れずに劇場に行った。マタハリ、名前は知っていたけどどんな人なのか全然知らなかったので幕間にウィキで検索したり。パンフレットは高かったので買わなかったので・・・。ストーリー(HPより)1917年、パリ。無用な第一次世界大戦は、終わりの見えないまま三年目に突中。パリ市民は、食糧難と配給生活に耐え、パリから50キロ企画にドイツ人が駐留する脅威に耐えていた。街の明かりは消え闇に沈み、香水の芳さに包まれた恋人達の囁きも消えた。今や街の広場を満たすのは、スパイ達の秘密の匂い・・・だそうだ(ーー)まぁ、史実とだいぶ違うようだけれど、エスニックな妖艶な踊りで大人気の踊り子が、フランスという国にスパイとして使われ、挙げ句ドイツとの二重スパイと決めつけられ、国の失策をすべて押しつけられて処刑された女性、ということだ。その中で純粋な愛を知るが、それも叶わない。音楽はワイルドホーンさん。独特の情感たっぷりの音楽。マタ・ハリに柚希礼音さん。伝説の宝塚元トップスター!!スタイルいいのね~。割れた腹筋が素晴らしい。元々ダンサーだから踊りも素敵だし、深いアルトの声質も相変わらず。恋人になるアルマンは加藤和樹さん。彼、上官でありマタ・ハリをスパイにし、彼女にゆがんだ愛情を持つラドゥー大佐と2役!!全然違う役所なのに、すごい!レミゼでバルジャンとジャベールを日替わりでやってる役者さんを思い出したけど、それにしても大変だろうな~。ワイルドな雰囲気だけど、今回はマイルドさを感じました(笑)ラドゥー大佐は佐藤隆紀さん。声楽家らしい歌い方で、迫力があった。いつもそうだけどね。彼のユニット自体は申し訳ないがそんなに絶賛されるほどではないと思っているが(今は違うのかな。まあ、不祥事でメンバー減ったしね・・・)、彼自身はミュージカルで着々と役者としての実力をつけてきていると思う。衣装係アンナ、我らが和音美桜ちゃん!基本的に、彼女が出る舞台はすべて観に行きます。行けないときもあるけど。あの美声を聴けるのならばどんな苦労もいとわない・・・でも、もっと出番と歌が多い方が良いとファンは思う。次は「モーツァルト!」のナンネル。楽しみ。ドイツ人将校に福井晶一さん。ダメ、バルジャンのイメージが強くて(笑)やっぱり、うまいなあ、という感想がまず出てしまう。歌も演技も。やはりマタ・ハリのダンスはその衣裳の綺麗さも含めて見とれてしまう。そして恋に落ちた時は一人の女性としての可憐さが前面に出てきてかわいいと思う。これ、ちえちゃん(柚希)のキャラも役に反映しているのだろうと思う。行動も男前だし(笑)宝塚の男役さんって、実はとっても可憐でかわいかったりするんだよね、背が高くてショートカットでかっこいい男性みたいなんだけど。家に帰って調べましたよ。マタ・ハリ。むーん。その時代の空気を吸っていないから、にわか勉強の知識では真に理解することはできないのだろうけど、それでも実在したマタ・ハリという人のことを、少し知ることができたのは良かった。そして、この世に男と女しか身体的性別がないから仕方がないのだろうけど、恋愛がからむと色々とことは複雑になる。でも人間は恋をするようにできている。(人によるけど。)こう、なんか、この不条理というか、すっきりしないのだけど、それが人間なんだよねぇ、などと思ったりもしたのだった。
2018年02月20日
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作曲家、萩京子先生が代表のこんにゃく座。ご縁があって、萩先生からいつも公演のご案内をいただいている。今回の公演は「天国と地獄」。喜びいさんで俳優座劇場に行って来た「天国と地獄」はオッフェンバックのオペレッタ。運動会によくかかる、ちゃーちゃちゃちゃちゃちゃーちゃーちゃちゃちゃちゃちゃーちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃってのが有名ですね。(←分かるか。)ギリシャ神話のオルフェオとエウリディーチェのあの悲劇を、めっちゃ笑える風刺コメディにしたのが「天国と地獄」。これのこんにゃく座バージョン。オルフェオとエウリディーチェといえばとっても愛し合っている夫婦だけど・・・今回のオルフェとユリディスはすでに倦怠期でお互い愛人がいまーす、みたいなところから始まる。さ!週刊文春の登場ですよ!!とはならず、セロン(世論)さんとヨロン(与論)さんが、いわゆる「一般大衆代表」みたいな形で「常識」を押しつける。つまり。ユリディスが毒蛇にかまれて亡くなったら、オルフェは大喜び~でもセロンさんとヨロンさんが「世間的には夫は嘆き悲しみ、妻を迎えに行くのです!」ということで渋々迎えに行くのだった(笑)ユリディスを誘惑したのは冥界の王プルート。一方、天国ではジュピターや他の神々や天使達が日々の生活に飽き飽きしていたのだな。で、革命だーと言ってプラカードを持つのだが、内容がふざけていて面白かった・・・のに、内容を忘れた(^^;)「天国税反対!」とか色々あってクスリと笑えたのに、忘れちゃった・・・年かなまぁそんなこんなでてんやわんやなわけです。こんにゃく座は久しぶりに観たけれど、さすがの歌声。声楽をちゃんと勉強したくなった・・・しばらくレッスンに行っていないので。こういういい声を聴くと、本当に刺激になって自分もやりたい!って思える。看板役者の大石哲史さんは、結構ファルセットだったけど、最近こういう歌い方なのか?以前はもっと歌っていた気がするけど、かなり前なので詳しく覚えていないのだが。セロンヨロンオルフェの3人は客席での演技も多かった。休憩前は全員が客席から後方扉に駆け抜けていったけど。そして休憩時間は天使4人娘がパンフレットを売りに来た思わず買ったワタクシ、投げキッスをいただいた天国チームはメイクが衣裳もメイクも白くて、なんとなく、メイクもう少し美しくしたらいいのにと思ったけれど、人数が多い分コンビネーションがとてもよくて、テンポ良いやりとりと歌がとても面白かった。気の抜けたジュピター(大石さん)もまた良くて。ハエに変身したのも面白く。確か、私が観たオペラのDVDはデ・セイが出ていて、ジュピターは本当の旦那さんで、いちゃこらしてた気がする(笑)音楽はヴァイオリン、ファゴット、クラリネット、ピアノ。時々ティンパニーが入っていた。舞台美術は、舞台に大きな額のようなものがセットされている。でも、普通の四角い額縁ではなくて、こう、ねじれてるの。下手側が手前に傾いて、上手側が後側に傾いて・・・つまり、ねじれているわけです。それをワイヤーで支えている感じ。これが、休憩後にはもっと舞台面に倒れて、今度は部屋の区切りのようにしている。これは実際に観ないと説明が難しいかな・・・。ねじれている、っていうのが大事なのかな、って思って。色々な意味で。授業で舞台美術等について学んだので、演技や音楽だけでなく、舞台全般を観るようになった。そういう目で観ると、今まで思いが至らなかったことまで考えたり。やっぱり総合芸術だな、と実感。劇場を出る所で萩京子先生とご挨拶。チケットのお礼や感想を述べさせていただいた。お芝居はやっぱり楽しい。そして。美しい歌声を聴くと自分も歌おう!という気になる。やっぱり音楽やってる人なんだな、私、って、最近文献ばかり読んでいるけど実感する。あー楽しかった
2018年02月12日
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ファミリーミュージカルはほとんど観に行かないのだけど・・・今回は久喜総合文化会館という、うちから比較的近いところでの公演だったので、久喜にお勤めの元同僚2人と一緒に「嵐のなかの子どもたち」を観劇してきたまあ、予想通り会場内はお子さんでいっぱい。普段ミュージカルなどみないお父さんも無理に(?)つれて来られた方もいるようで(笑)話は、ハミングバード村の中で子ども達のグループが二分している。いわゆるインテリ層とそうじゃない層。(←ざっくり。)確か山賊団っていう名前だっけ?村の開拓記念日にもケンカをしてしまい、大人達だけで町へでかけてしまう。残されたのは子どもたちだけ、そしてその村を嵐が襲う・・・。ってな感じ?(←ざっくりすぎ。)ーネタバレー感想は、やっぱり汚れきってしまった大人の目ではなく(?)、子どもの澄んだ目でみてほしいミュージカルだな、と。やっぱり、村の復旧を行う知識を持っている、インテリ層の子ども達はさすがだなと思う。他者を見下すのは人としてダメだけど。(←みんなが見下しているわけではない)山賊団は、最初遺跡を探して山に入った時、くつずれのための傷を手当てする薬草とか、そういう知識を使っていて、生活に根ざした知識は大事よね、と思っていたけど、彼らの場合その後がいけない。食料を盗みに行くとかね。そして、彼らは自分たちは虐げられてる人間さ、っていう被害者意識が強い。両方のグループ、良い面と悪い面がある。その中で双方の立場で物を見られる女の子(フローラだっけ?)は、よくできた子です。子どもでなかなかこうはいかない。最後はビッキーを助けるためにみんなで協力、蒸気機関車を動かすことに成功する。みんなが協力するのは大切、みんなが仲良くするのは大切、諦めずにがんばることも大切・・・みたいなメッセージを、子どもがちゃんと受け止められるといいなと思う。ファミリーミュージカルでも役者さんの動きはキレッキレ。やっぱりダンスはカッコイイと思う。一緒に行った方は「大人が演じているのに舞台だと子どもに見えるのがすごいですね」とおっしゃっていた。私は、やっぱり大人に見えたが(笑)、少年と青年の間くらいの子がいてもおかしくない、と思っておいた。最後は歌詞が出てきて客席ふくめて合唱。ルンルンで歌うのにはちと恥ずかしい、大人な私だった
2018年01月14日
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有名どころがたくさん!!ほんっと面白かったです。席も7列目だったので、よーく見えました!印象に残ったところをピックアップ。順不同。トップバッターが平野ノラ。いきなりバブリーな世界に。ネタ自体は初めて見たのです。会場を巻き込んでのネタなのね。お客さんもノリノリで、特に子どもが反応良くって、満員の客席がすごいことになってました(笑)ナイツ。この人達が見たくて来たようなもので、最高でした。土屋さんの方が体調不良で土曜日のラジオなど休んでいたから大丈夫かな?と思っていたら声も全快らしく、二人の巧みな言葉遊び漫才を楽しめました。にゃんこスター。ネタは初めて。なわとび飛んでました。女の子の方が会場を走りまわっていて、うちの旦那は端の席だったので、「にゃんこ」の顔のボードを探しているときに「これかな?」と膝の上においていたダウンコートを持たれました。旦那、大喜び(笑)ラバーガール。エンタの神様のころからとにかく面白くて楽しみにしていました。本当におもしろい!この人達。こんなに至近距離で生でネタを観られて嬉しい。お客様からのリクエストのネタもやってくれました。すごいね。ニッチェ。歌上手!!ショートコントも少し長めのコントも面白かった。こういうの、ネタバレしちゃうからみんな「面白かった」としか書けないから辛いですね~どぶろっくは、大人ネタなのでお子様が分かんなかっただろうな~私はEテレの1155で歌っているのが結構好きなんですけど。サンシャイン池崎さんは子どもが大ウケ。というか、この人は紅白で見ただけなのですが、あの芸は全力なので年取ったらできないよねぇ(^^;)でも面白かったけど。三四郎さん、三福エンターテインメントさんは実は全然知らなくて、ごめんなさい、って感じだったけど、それは私がテレビのお笑い番組をほとんどみなくなったせいで・・・。どのお笑い芸人さんも面白かったです。お腹抱えて笑いました。あ、インスタントジョンソン忘れてた(^^;)エンタの神様でよく見たよな~。目の前にいるのが不思議な感じ~。11時と15時の部があったのだけど、私達は15時の方で、14時くらいに会場に行ったら車が大混雑でした。少し時間が押しちゃったのかな、と思っていたら、各芸人さんがみんな「時間厳守なの」「時間まもらないとなじでやばい」と言っていたので、きっと前の部の時間が押して注意されたのではないでしょうか(^^;)憶測だけど。ということで、色々苦しいことが多いワタクシに、たくさんの笑いをいただきました。楽しかったです
2018年01月08日
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羽生市産業文化ホールにマジックショーを見にいきました。マジックに興味があるかと言われると・・・あるだって、なんで?どうしてそうなるの?っていうのがたくさんで。ということで・・・たかお晃市マジックショーなんで?ハンカチの中から鳩が出てくるの?なんで本物のうさぎがプリントアウトされた絵になっちゃうの?なんで箱の中に入ってるのにぐさぐさ刺されて平気なの?なんで箱の中に入って手だけ出してるのに後から登場してくるの?なんで?なんで?なんで?ってことだらけでした。たかおさんってとても背が高い方なんですね。アシスタントの方のダンスも素敵でした。最後の玉入れ、片付けが大変そうだったなぁ(^^;)おもしろかった~。子どももたくさん来ていて、きゃあきゃあ言ったり、たかおさんがしゃべった事に突っ込んでくれたりして、子どもが喜んでいる姿がとても見ていてほっこりしました。そうそう、会館の方が、お汁粉とか甘酒とかお菓子を用意してくれていました。おいしかった大変だったろうな~。ありがとうございました^^
2017年12月10日
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私がレ・フレールを知ったのは、たしか「題名のない音楽会」だったと記憶する。「・・・すごぉ~~~~い!!楽しい~~~!!」と、結構くぎ付けになって見ていた覚えがある。兄弟のピアノデュオである。そして二人とも海外で修行を積んだピアニストである。その二人が、ピアノ連弾で、ブギウギのリズムでどんどん曲を紡いでいく。心がワクワクして、いつかホールで聴いてみたいな、と思っていた。なんと地元に来たしかも、日本で3公演しかやらないクリスマスバージョンきゃぁMCは苦手らしく(笑)それがなんともおかしいクリスマスの曲をレ・フレール流のアレンジでどんどん演奏してくれる。セットリストがあったのに、ちょっと今見つからない(T_T)楽しくて、客席もみんな手拍子で盛り上げる。1st(高音)を担当することが多い(つまり客席に近い)お兄ちゃんが、手拍子しやすいように乗せてくれる。(お兄ちゃん、汗すごかったね~笑)レ・フレールは、デビュー前は幼稚園や小学校に出向いて演奏することが多かったそうだ。その様子もスクリーンに流れた。楽しそうに飛んだりはねたりする子どもたち。いいねぇ。音楽の原点だよねぇ(^^)楽しまなくちゃ!!もちろん、スクリーンは彼らの手元などをうつしてくれて、後方のお客さんでもよく見えたと思う。開演前と休憩中は写真撮影OKだったので、撮ってみた。舞台はこんな感じで、一足早いクリスマスピアノは、レ・フレールが使っているベーゼンドルファー。おそらく、通常のピアノ(88鍵)より低音部が多いタイプだと思う。(9鍵多い290インペリアルかな?そこまで大きいようには見えなかったのだけど・・・ちなみにベーゼンは92鍵もある)私は、ピアノが専門ではないのでそんなに弾けないけど、家のピアノはYAMAHAの、今はなきGシリーズの5。Cシリーズより音が落ち着いていて好きなのだが、その好みが、「スタンウェイよりもベーゼンドルファーの音色が好き」と思う所以かも知れない。上手な人が弾くとピアノが反応するような感じ。よく響いて音を奏でている感じがした。なんとワタクシ、最前列で鑑賞!!なぜなら研究室の友人がレ・フレールのファンで、わざわざ東京から来てくれるという、さらにその友人が「最前列がいい!!」と言うので、羽生市産業文化ホール友の会会員のひつじは、友会先行販売の日に、朝の7時過ぎに並んだのだ!!しかーし!!すでに並んでいる人がその方は、家族(子ども2人と奥様)のたっての希望で、最前列を取りに5時から並んでいたとか寒い日だったのにお疲れ様です・・・私は2番だったので、下手側(ピアノの鍵盤が見える側)の最前列取れたけどね。思わず、当日その方をお見かけして「その節はどうもお疲れ様でした!!」と声をかけてしまったコンサートでは、クリスマス・ソング意外にも彼らのオリジナルを演奏してくれたが、その中でも「讃歌」という曲に私も友人も大感激。私はCDも買ってしまったいつか生で聴きたいと思っていたレ・フレール。まさか地元で実現するなんて最高のクリスマスプレゼントだった
2017年12月08日
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たびたびご紹介している、車いすのシンガーソングライター森圭一郎さん。活動15周年の記念ライブに行って来た。何度もライブには行っているけど、今回は大きなホール。去年はここの小ホールでライブだったんだよな、と懐かしく思い出す。ホールに入るとステージがこんな風になっていた。スクリーンがあって、その前に数種類のギターやマイクやタブレットやアンプ。ライブは、「妻沼(めぬま)」という森さんの故郷の名前がついた曲からスタート。アコースティックライブだから、全体にしっとりした感じで進む。ギターも、フォークギターからエレキからウクレレ(!)からなんと12弦まで!ピアノの弾き語りも。ピアノ弾き語りの曲は、泣けてしまう曲が多いみんな大好き「一人じゃないから」は、今回12弦での演奏。どうやら復弦になっているらしく、弾くのは結構大変なんじゃないかな。1弦のEの音が残って聞こえるので、ちょっと違和感はあったけれど、重厚な音で面白いなーと思った。全国を飛び回っている森さん、その森さんを応援するために全国からお客さんがかけつける。徳之島からも来ていたし、那須からバスで来た方々も!途中休憩が入る。森さんのためというより、お客さんのためも思ってくれているんじゃないかな。ご年配の方とか、障害を持っている方が疲れないように。そんな優しさがあふれるライブだったように思う。大きなホールなのに、客席とのコミュニケーションもばっちり(笑)客席には、ジャニーズ?!みたいなキンキラキンのうちわやライトを持っている方々も!いや、もう、これはジャニーズのライブなんだわ!と錯覚してしまうくらい。(←それは、ない笑)森さんはスタッフへの感謝を決して忘れない。舞台の方にも、サポートして下さる方にも。ご年配の方も若い方も障がいを持った方もそうでない方も、みんなが彼のつむぐ音楽と、ドストレートな歌詞に心を動かされている。これからも応援していきたいと思った。
2017年12月06日
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石丸幹二さんがパーシー!!安蘭けいさんがマルグリット!!そりゃあ絶対行くでしょうというわけで行って来た「スカーレット ピンパーネル」。ワイルドホーンさんの作品で、日本では宝塚で初演。初代パーシーが、当時星組トップスターだったとうこちゃん(安蘭)。男女混合のお芝居で、去年も上演したらしいけど、私は初見だった。そうそう、訳詞、翻訳、潤色が木内宏昌さんで、「かもめ」の舞台を手がけている。満島ひかりさんや坂口健太郎さんが出ていた舞台。これ、山路和弘さん目当てで観に行った。面白い舞台だった。さらに、内野聖陽さんの「イリアス」も。うん、これも観に行ったなぁ。「スカーレット・ピンパーネル」はフランス革命もの。無実の罪で次々とギロチンに送られてしまう人々を助けようと立ち上がったのが、イギリス貴族のパーシー。元革命家だったが、パーシーと出会って6週間で結婚を決めた、コメディーフランセーズの女優のマルグリット。マルグリットの元恋人で、ロベスピエールのもとで公安委員をつとめるショーブラン(石井一孝さん)。石丸さんととうこちゃんと石井さん。豪華だ・・・。宝塚版がどうしても皆若くてフレッシュなので、ちょっとベテラン感が出てはしまうけどそれは仕方ない。私の中では「石丸幹二は王子様」の固定観念が強く(←だってもう20年以上も私の王子だったし^^;)、パーシーのように本来の自分を隠すためとはいえ、チャラ男のキャラは、なんとなく、似合わない気がしてしまう。でも十分面白いのだけど。(←石井一孝さんに「汗びっしょり」とか言ってしまうところ好き)宝塚版で人気だったら「ひとかけらの勇気」という曲がない!!と思ったら、場面を変えてマルグリットが歌っていたり。話の設定も、宝塚版では国王の息子ルイ・シャルルの救出があったけれど、今回はマルグリットの弟を救いに行く設定だったり。随分変わったんだなぁ。石丸さんと石井さんがすごい声量だから(しかも美声)本当に聴き入ってしまう。パーシーがショーブランをおちょくっているのが面白く。そしてマルグリットがまさかの二刀流(笑)最初からスカーレット・ピンパーネルにいたら最強だったのに(笑)美声つながりで・・・2役やった上原理生くん。イギリスのプリンス・オブ・ウェールズ゙と、なんとロベスピエールの2役。眼光するどくちょっといらいら、真っ黒なイメージ(コスチュームも)のロベスピエールと、「ぼくね~」と言い出しそうな、真っ白なイメージの脳天気でおだや~かな雰囲気のプリンス・オブ・ウェールズ。2幕最初に幕前で、ロベスピエールの激情を歌い上げる。そうして幕が上がると、そこは舞踏会。そのままロベスピエールは後に下がり、数人にマントで隠され数分後・・・真っ白で脳天気なプリンス・オブ・ウェールズが出てきた~♪1幕で別々の場面でこの2役を演じ、2幕でロベスピエールから観客に見える形でプリンスへ。あの激情の歌からにこにこ脳天気へ!!すごいねぇ。面白かった~。あとはパーシーの家の執事の川口竜也さん。私の中では「ジャベール!!」と呼びたくなってしまうのだが、今回は何気に強く武勇に優れ(笑)、いくら世を欺くためとは言え主のきんきらきんの孔雀衣裳をさりげなく嘆く・・・実にかわいい。かわいいよ、ジャベール。(←違う。)ラストも実に爽快。でも、私的にはショーブランがかわいそうだな、と。憎めないもの・・・石井さんが演っているからかな。そうして幕が下りたのだが・・・なんとその後、「宝塚アフタートークショー」なんだそりゃ?と思ったら、初代パーシーのとうこちゃんと(今回マルグリットなのに^^;)、2代目パーシーの霧矢大夢さんのトークショー!!きりやん久しぶりで嬉しかった。3代目が石丸幹二さん。で、3人のパーシー略して「3パー」で写真を撮ったそうなお、面白いね。(宝塚では今年星組で紅ゆずるさんがパーシーを演じている)とうこちゃんはもうすっかりマルグリットなんだとか。マルグリットの気持ちが分かって、宝塚時代のマルグリット役の遠野あすかちゃんに謝りたいと(笑)かまわなくてごめんねって(笑)「スカーレット・ピンパーネル」、満喫した
2017年12月05日
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もうすでに大阪公演が始まっている「レディ・ベス」。実は2回観に行っていたのだが、忙しくて観劇ブログをなかなか書けなかった。無給で経済状況が厳しいので観劇リピートはなるべくしないようにしよう、席もS席を諦めよう。そう思ってA席で観た全回の「レディ・ベス」。・・・・・・。でも、きっと、我慢できない。もう少し近くで役者さんの表情を観たいと思ってしまうだろう・・・。と、A席のチケットを取った後にもんもんとしていたら、花總まりさんのファンクラブからチケットの追加販売が。今回、バタバタしていたせいかファンクラブで買い忘れてプレイガイドで買っていたので、つい、追加販売でS席を購入してしまった。そしたらば、H列センターブロック(端の方だが)。すごい。さすが「花の会」。おお、山祐さんが近い。みんなの表情がよく見える。全回は2階から全体を観られたので、今回はより役者さんが演じるキャラクターの心情に迫れそうだ。ベスは、もちろんチケットの経緯からもお分かりの通り前回同様、花總まりさん。ロビンが山崎育三郎さん、フェリペ王子が平方元基さん。メアリーは未来優希さんで前回と同じ。山崎育三郎さん、メイクしない方がカッコイイのに、と思った(笑)少し白すぎたのかな。Wキャストの加藤さんがワイルドだからかな。席が近かったからかな(?)。ただ、加藤さんも山崎さんも、ロビンのあの衣裳はあまり似合わないと思う。吟遊詩人だから仕方がないのかもしれないけど。2人の持ち味とは違うよなぁ。もちろん、育三郎さんは歌も演技も上手だし、今回は最初の所で小道具がころころとオケピに落ちてしまって「後で拾わなきゃ」とか、茶目っ気があって面白かったけど。フェリペは、Wキャストの古川君が王子キャラなのでビジュアル面では古川君の方がよりフェリペっぽいかな、と思うけれど、平方さんの方が声に伸びがあって良いと思うので、どちらも見られて良かった。アン・ブーリンの和音美桜ちゃんは、エコーがかかっているが(亡くなっている役)、その美声は何度聴いても聞き惚れる。本当に貴重な声だと思う。宝塚下級生の頃から彼女を応援しているのは、やはりその美声のため。美桜ちゃんが宙組にいた時の女王様が花總まりさん。宝塚時代より歌唱力もグンとあがって、相当レッスンを積んでいるのだろうなと思う。声量がもっと欲しいと思うが、こればかりは、私も声楽をやっていてなかなか声量を上げることは難しく、声質を良くすることの方が優先順位だと思っているのであまり求められないかな。ミュージカルはマイクに通る声が求められるので声楽と同じように語れないが、それでも大変なことだと思う。まりさんは話し声が美しいのだ。それがそのまま歌声になっている。まりさんのセリフはずっと聴いていたいと思うほど美しい。朗読劇なんかやったらさぞ美しいだろうな。リーヴァイさんの曲が耳に残る。特にアン・ブーリンのナンバーは、みな悲しげな、似たような曲調なのだけれども(最初見た時は、アン・ブーリンが出るたびにまた似た感じだ、と正直思った。)、現代的というか、最初のエリザベートよりも、ミュージカルっぽくもないというか・・・歌謡曲の雰囲気というか(あくまで個人的な見解だが)・・・とにかく耳に残る。まぁ、毎回書いているけど、悪いのは、ヘンリー8世、お前だ(笑)この時代はドロドロしてるのよね。不思議な世界観。私達は歴史を知っているからベスとロビンの結末も知っているしこの後イギリスがどうなるのかも知っている。大国スペインと対等に渡り合っていくエリザベス女王も、歴史の流れによって美化されていくエリザベスも。その中で創作される物語。こんな恋物語があっても良いではないか、と思うのだった。
2017年11月28日
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