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車いすのシンガーソングライター、森圭一郎さんのライブに行って来ました。今年初ライブ!場所は渋谷の「かわなか」で、歌手の川中美幸さんが経営するお好み焼き屋さんです。小さいですがライブもできる会場です。なんと私は真ん前(^^;)半歩くらいも距離がない近さで、まぁどこ見たらいいのか(笑)ひたすらギターを弾く右手のストロークとか見ていました(^^;)森さんの歌は、心に響く。私たちが想像できないくらいの苦しみを味わって、でも底抜けに明るくて、自由に歩ける私たちよりもずっとずっと心も身体も自由で、現に忙しくて職場と家の往復が常の私より(まぁ、私も無理矢理色々な所に行っていますが。)日本全国どこにでも行っている。世界まで簡単に羽を広げている。すごいなぁ。年は下ですが、尊敬してしまいます。2時間のライブの後は、部屋を移動してお好み焼きパーティー同じテーブルの方々と色々な話ができました本当に楽しいひとときでした
2016年01月18日
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ただし、今日は仕事だったので、席は一番お安いB席。2階の最後列。初めてここで観たけど・・・やはり見切れちゃいますね、舞台の上の方。「愛を感じて」の、空中での美しい動きとか観られなかったのが残念。まぁ、プロの芝居、しかも演出音響にお金がかかっているミュージカルを3,000円で観られるのですから、それは我慢しましょう。今日のラフィキは金原美喜さん。多分初見だけど、以前観た青山弥生さんよりすごくためて、掘って歌っているので少し違和感を感じました。なんとなくラフィキはストーーーーンと声が抜けるイメージなので、特に最初のナーツィゴンヤーマバキーチババーの辺り。シンバは南明人さん。シンバは発音に少し違和感あり。開口法がうまくいかないのか、または外国籍の方でまだ日本語のイントネーションがうまくいかないか。動きや歌は良かったです。席が後方なので1階でいつも聞いているのと音響に差があるのかもしれません。なんとなく、いつもと違うなぁという感じで聞いていた2人でした。でも、ライオンキングの演出、ヤングシンバ&ナラ、そしてシリアスなシーンなのにどうしても笑ってしまう雌ライオンの涙とか(客席どよめいてたもんな^^;)、そしてそしてエルトンジョンの素晴らしい音楽。やっぱりライオンキングは素敵だと思います。ロングランするには、もちろん劇団の経営方針もあるだろうけど、作品そのものに魅力がないとできないことですからね。いつも東京で観るからティモンは江戸弁のべらんめぇ調。そっか、今度地方で観てみよう。ティモンとプンヴァのご当地言葉での会話は名物だもんね。でも、やっぱり仕事ではなく(笑)個人で1階席ですぐ横を動物たちが歩く様を観たいものです
2016年01月17日
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東京宝塚劇場にお正月の門松が飾られていた門松さえも華やかである今回は月組の「舞音(マノン)」。サブタイトルが「マノン・レスコー」だから、てっきりオペラのマノン・レスコーの物語だと思っていたのだが、もちろん原作は同じなのだが、物語の設定は仏領インドシナになっていた。マノンっていうよりラマンだよねと思った私は、とても古いかもしれない(学生時代に見た「ラマン」は衝撃的で映画館でぼろ泣きした。ラスト近くショパンのワルツがかかるところ。)トップスター、龍真咲さんは次の公演での退団が決まっている。デュラン役、海軍将校の真っ白な軍服がとってもよく似合う。ものすごくかっこいい。サイゴンの踊り子、通称舞音(マノン)はもちろん娘役トップスターの愛希れいかさん。この2人のベッドシーンの美しいこと!!なんというか、フォーメーションが見事というか(笑)そして愛希さんの見事な腹筋に驚く設定は全然違うがラストはオペラと同じ。まぁ、オペラは荒野でのたれ死ぬんだけど(^^;)もう1人のデュラン役の美弥るりかさんは、最後のあの台詞しかなかったと思われる。でもあの台詞さえ録音だったのかな?席が遠くてよく分からなかったが。宙組の頃よく見ていた凪七瑠海さん、もうこんなに上級生になったのか~。男役だけど相変わらず声が高いなぁ。サプライズで月組エリザベートにエリザ役で出演した時は驚いたけど。2番手珠城りょうさんのチャイニーズの衣装姿はとてもカッコ良かった。最後かわいそうだったけどショー「GOLDEN JAZZ」一番すごいと思ったのは、娘役の愛希さんのダンス。一場面任されていたけど、娘役トップでそこまでダンスで任されるのって珍しいよね。かつて陽月華ちゃんもかっこよく踊っていたけど、今回は特にクローズアップされている感じ。すごくて圧倒された。客席降りの場面では、私は後方席の通路のすぐ後だったので、目の前をジェンヌさんがハイタッチしてくれたマギーさんかな??(星条海斗さん)って思ったんだけどどうだろう。え、今回から専科なの?なんか不思議な感じ・・・。ショーはとにかく華やかで、ダンスが素敵で大好き。この公演はタンバリンを売っていて、客席でならしていいらしい。でも手拍子する所など随所でタンバリンがなっていたので、結局どこのためのタンバリン??っていうのは分からなかったが(笑)月組の男役さんは全体的に声が高いな、と思った。そんな中でやっぱりトップは男らしい声を出す。龍さん、確か87期でちぎちゃん(早霧せいなさん)と同期なはず。ファンだった和音美桜ちゃんが87期だったので、なんとなくこの期は応援してしまう。サヨナラ公演はチケット難だろうな。でも見てみたいな。今日も素晴らしい公演だった
2016年01月08日
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東京宝塚劇場にはクリスマスツリーが出ていました(^^)シャンデリアと赤絨毯に良く似合うさて、花組「新源氏物語」ですが、今回が再再演だったそうですが、私は初めての源氏物語。衣装が綺麗だろうな~と期待して行きました。ポスターからしてこの美しさそして幕が上がり、舞台全体にライトがバッとつくと・・・舞台いっぱいに並んだ、色とりどりの美しい着物を身にまとったジェンヌさん達。そして源氏の憧れの人、藤壺の宮の藤にちなんだ紫を基調とした舞台セット。客席から「わぁ~~~」というどよめきが私も心の中で「うぁ~~~~~」と思った(笑)でも、曲が始まると昭和歌謡なのね(^^;)まぁ、昔からの曲だから仕方ないんだろうけど・・・。源氏の屈折した愛情を描くのだから、明るくハッピーな曲は期待してなかったけれどもさ。こう、どれもこれもマイナーコードってなんかきつくないかな物語は、宇治十帖をのぞく、光源氏の生涯をだーーーっと1時間で網羅。よ、よくつめこみました。光源氏はもちろんトップスター、明日海りおさん。素敵な光君でしたね。小顔で本当に綺麗なんだよなぁヒロインは、紫の上ではなく、藤壺の女御。娘役トップの花乃まりあちゃん。2番手の芹香斗亜さんは、頭中将役かなぁと思ったら源氏の付き人の惟光でした。お、って驚いたのは、六条御息所を演じたのが男役の柚香光さん。しかも、後半では柏木を演じて、男女役を演じ分けていました。六条御息所はとても知的な感じで、イメージがぴったりそうそう、我が地元出身の鞠花ゆめちゃん。今回は敵方(?)弘徽殿の女御づきの中務の君の役もやっていて、まぁ!なかなかおいしい役じゃありませんか!!ちょっと嬉しくなりましたもし私が源氏に愛された女性の1人になるとしたら、断然、朧月夜がいい。紫の上のように賢くしとやかで源氏の妻になって、でも耐え続ける人生なんてまっぴら(^^;)どんなに周りに後ろ指さされても、好きな男に好きと言い、誹謗されても「負けるもんか」と歯を食いしばる。そしてどんなに他の男(源氏)を愛しても、帝は自分を愛してくれる。最高じゃんーと私は思うのだが(^^;)源氏は、作りようによっては2幕ものでもいいような気がしますけどね。でもずっと昭和歌謡だから飽きちゃうかとうことで、2幕は打って変わって華やかな、ショー「Melodia」。美しい日本の美もとても素敵だけど、こういう宝塚らしいギンギラギンも必要よねああ、楽しかった。スペインのシーンが多かったけど、情熱的な赤い衣装が強く焼き付いている感じ。やっぱり宝塚はいい。心がぱっと明るくなる。そして、これだけ歌って踊ってずっと笑顔のままで。本当にどれだけ影で努力をしているのだろうと、毎回宝塚を観劇するたびに、ジェンヌさん達の頑張りにプロフェッショナルを感じるのです
2015年12月20日
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みっちゃんがトップスターになるのを待ってた(T▽T)みっちゃんこと北翔海莉さんは、私がよく宙組を観ていた頃に組替えしてきた。トップスターが大和悠河さん、2番手に蘭寿とむさんがいて、みっちゃんがいて・・・。すっごくわくわくする3人組だった!でもその後専科に行ったりして、トップになれるのかな、ってはらはらしたりして歌もうまいし芝居もうまい、笑いのセンスも抜群。必ず何かしてくれるから、観ていて本当に楽しいし、実力もあるから感動もする。そんなみっちゃんが星組トップスター・・・。しかもみっちゃんにぴったりな明るくて楽しい芝居「ガイズ&ドールズ」ときたら、無理しても観に行きますとも!!もう単純に、楽しかったそして、すっごくカッコ良くなってたなぁと、ここ数年忙しくて宝塚に行っていない間に色々変わっていることに、すっかり親戚のおばちゃん気分で観劇(笑)役者がいいと芝居も生きるよね。何せ二番手の紅ゆずるさんもものすごく芸の幅が広くてコメディセンスも抜群。娘役トップスターの妃海風さんも声が声楽的でなかなかきれい。そしてかわいい。今回女性の役をやった、礼真琴さんもとっても歌がうまい。男役だけど地声が高くてミュージカルに合う声質だった。物語は・・・詳しく書かないけど、ギャンブラーとお堅いキリスト教救世軍(世直し隊みたいな?)の娘とのラブコメディー。(←めっちゃ省略。ちょっと忙しくてゆっくりブログ書けないもので^^;)そうそう!!宝塚の雑誌「歌劇」で、各組ごとにエッセイを書いていく「えと文」というコーナーがあって、北翔さんが宙組だった時、本名の「みちこ」と、同じ組の十輝いりすさんの本名「まさこ」さんにちなんで「今日のみちこさま、まさこさま」というのがあったのを思いだした(笑)そうだ、いりすさんも今星組!また、みちこさまとまさこさまが一緒なんだと、人より遅れて認識した次第。十輝いりすさんも高身長宙組時代の象徴的な存在だったよなぁ。その見た目の大きさ、かっこよさと裏腹な「のんび~り」したところが大好きでした。元宙組のファンとしては、みっちゃんとまさこさんがいる星組も今後できるだけ観に行きたいと思ったのでした
2015年11月21日
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ソンドハイム作詞作曲のトニー賞受賞作品「パッション」。もちろんキャストありきで観に行った。井上芳雄、和音美桜、シルビア・グラブ。とっても豪華ソンドハイムさんの音楽は難解な音階や和音だったけれど、その複雑さが不安さを感じさせたり、またそんな音楽の中で美しい響きがあったり、とっても素敵だった。歌手にとっては大変だったそうだが、聴く分には問題なし(笑)しかもそれを歌う人たちが、アンサンブルも含めて歌のレベルが高いオープニングでいきなりジョルジオ(井上芳雄さん)とクララ(和音美桜さん)のベッドシーン。ヒロインがベッドで客席に向かって背中を出しているというなかなかショッキングな始まり方だ。それでも、愛し合う2人がその情熱を高らかに歌うのは、歌唱力が見事なだけに本当に惹きつけられた。昔から応援しているからというだけでなく、本当に和音美桜さんはどんどん歌がうまくなる。もうずっと聴いていたいくらい素晴らしい歌声だった。さて、物語は・・・元々イタリアの映画だったらしいが・・・多分、イタリア人の愛の感性って理解できないのね、私。だって私にはストーカー女の妄執の話としか思えなかった・・・。この先ネタバレです。軍人のジョルジオはミラノからへんぴな田舎町に転勤になる。そこで上官の従妹のフォスカ(シルビア・グラブ)と出会う。彼女は病気で、よく発作を起こす。そこでジョルジオは・・・フォスカに惚れられてしまうフォスカは病的だ。またシルビアさんの演技がすごすぎて、メイクも病人メイクだし、正直気持ち悪いと思ったいやがるジョルジオにつきまとうストーカー。私はこういう人が大嫌いなので、もうイライラしてしまって(^^;)しかし、愛するクララは実は人妻だった。物語が進み、人がいいのかなんなのか、ジョルジオもストーカーに追い詰められて病気になってしまう。しかし、追い詰められながらそこまで自分を愛してくれるのか・・・自分のために死ねるとまで言ってくれるのか、と思ってしまう。・・・人がいいにもほどがあるな(--;)そして、クララに離婚を迫るが、息子を手放せない、家族への義務がある、と言われ、愛って何?なんてまた考えてしまう。やがて彼女からの手紙に、いつか息子が学校に行けるくらい大きくなったら、あなたの望む犠牲を払えるかもしれない、私はずっと待つことができる、という手紙を受け取り違う、愛って待つもんじゃない、ああ、僕は、フォスカを愛しているんだとか思ってしまう。・・・違う、違うぞ芳雄くん、君はストーカー女に完全に毒されてしまったんだよま、フォスカにも色々な過去があるんだけども。美しくないばかりにだまされたり。劇中の「美しくなくても男ならいくらでも道はあるけど女にはない」みたいな歌、なかなか偏った歌詞ではありますが、それが真実とは思いたくない。最後はジョルジオも精神を病んでしまうんだけども。フォスカはそれも知らずに安らかに死んで行くんだよね。私は、どうしてもフォスカに少しも共感できるところ見いだせず。クララも、家庭がありながら恋人を作る身勝手な人ではある。だけど、人妻と知って恋に落ちたのはジョルジオも同じだ。しょせん不倫は一時の刹那。彼女の人生まで望んではいけない。そこにジョルジオの未熟さがある。だから、いやで逃げていたストーカー女に最後はころっと心が変わってしまう。まぁ、その時には相当精神も病んでいたのかもしれないけど。しかし・・・。物語にまったく共感できないのは、情熱の国イタリアの感性が典型的日本人のワタクシには相容れなかったのか。ただ単に、フォスカのようないやがられてもいやがられても追いかける女に我慢できないのか。自分でも良く分からないが、少なくともキャストは素晴らしく、舞台としてはとても質の高い舞台を観られたと思っている。シルビアさん、怖すぎるーーー(笑)
2015年10月30日
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青年座劇場へ行って来ました。山路和弘さんが出演するからです。かの子と一平とは、「芸術は爆発だ!」の岡本太郎さんのご両親。しかもこの夫婦、信じられないことをやっている。夫と、妻と、妻の愛人との同居である。ウィキで調べてみると、本当らしい。驚きだ。そして私の感覚では、かの子は絶対好きになれない女性だ。売れっ子漫画家でありながら文筆業の妻を支えてくれる夫と愛する愛人と一緒に住み支えてもらう。そんなこと、うらやましすぎるじゃないか。(←え?)この奇妙な夫婦関係を、このお芝居では「芸術」を通して結ばせている。元々画家だった一平(山路さん)が漫画を書いて売れっ子になる。かの子(津田真澄さん)にはそれが芸術だとは思えない。お金ができて放蕩する夫。色々不幸が重なり、精神を病む妻。やがて妻の才能に気づき、それを支えると決めた時、夫は「芸術で結ばれるために男女の関係を断ち切る」と提案する。妻も夫も、他の人とは体の関係を持たないと約束する。妻は恋をする。夫の弟子、宮尾しげる、慶応大学の医師、新田亀三。最期まで看取るのは一平と新田である。かの子の遺言でその死をかくして、二人だけで埋葬する。バラの花を敷き詰めて。そこで一平は、新田から、実はかの子と肉体関係にあった子とを告げられる。プラトニックだと思っていた一平はショックを受ける。その反動か、1年経たないうちに、一平は山本八重子と同棲する。(調べてみると、その後結婚、4人の子供が産まれたらしい。)実際にどうだったのかなんて、当の本人しか分からない。かの子にもっと恋人がたくさんいたのかもしれないし、一平もずっと操を守っていなかったかもしれない。しかし、大正から昭和にかけてのこの時代、女性がこんなにも自由にできた時代なのか。もちろん一平という人がいたからだが。今の方が、「やりたいようにやる」(旦那と好きな男と一緒に住むなど)ことが困難な時代なのかもしれない。だから、余計うらやましくて好きになれないわ、こういう女。と思ってしまうのだろうそんな女の敵みたいなかの子を、津田さん、ベテランの女優さんだけど大変かわいらしく、情熱的に、時には狂気じみた表情で演じていた。山路さんは、着物姿がやっぱり似合うな、と思わせておいて最後にオフホワイトのスーツ。またこの色のスーツが似合うんだ、この方は(笑)そうだ、キャストに名前が全然載らないが、かの子の遺体役の女優さんも、お疲れ様でした(笑)最後に・・・山路さん、ありがとうございます。終演後一緒に
2015年09月22日
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~エリザベート観劇ブログの続きです~ルドルフは京本大我くん。ジャニーズJr。Wキャストの古川君はもう見ただけで王子だが、京本くんも線が細くてルドルフにいいかも。曲の始めなど少し声が小さいと思うところもあったが、高音がしっかり出ていて、歌もなかなか上手!子ルドの池田優斗君もうまかった!この子、すごいと思ったのは歌に感情を乗せられること。寒い、っていうと本当に寒く感じた。へ~こんなに役者的に歌う子役、ルドルフでは初めてかも。上手!ゾフィーは香寿たつきさん。もう抜群の安定感。うまいですね、やっぱり。ちなみに宝塚初演時のルドルフ役です。カーテンコールで子ルドとルドルフに挟まれて出てきた時、「あ、ルドルフが3人」と思ったのは私だけではないはずだ。今回からエリザベートの母のルドヴィカとマダムヴォルフが同役。これ、未来優希さんだからできたんじゃないかな~。相変わらずの声量!!力強い。マックスパパは大谷美智浩さん。ああ、「モーツァルト!」やその他の作品でよく見る役者さんだ。うまい役者さんだな、って思う。今までの国井さんの方がスケベっぽかったけど(失礼)、パパって雰囲気だ。滑舌よく、歌も音程がしっかりしていて後半のエリザベートとの二重唱の難しいハモリも安定していて素晴らしかった。演出面も結構変わったらしい。ルキーニやトートの出番が増えたりしたらしい。前回観たのが結構前なので細かいことは忘れてしまった。でもパンフにそう書いてあった(^^;)舞台セットが、ななめなのね。扉みたいなのとか、傾いている。こう、ハチャメチャな世界っていうか、不安定さとか現実ではない世界感っていうのがセットから感じられた。だって、普通気持ち悪い、床に平行であってくれないと。映像もよく使っていたけど、シシィが木から落ちる所とか今まで無理やりな映像だったが、シルエットになっていた。正解だと思う。違和感なし。今回は舞台の高いところをよく使っていた。たとえば、トート閣下は舞台の天井から登場だ。怖いだろ!!高いだろ!!(←高所恐怖症)それを歌いながら下りてくるって、帝劇を空中浮遊してしまう堂本光一さんもすごいが、トート閣下もすごいって。おもしろかったのは子ルド君が歌うナンバー、飾りのはずの甲冑の騎士がへなへな~って座りこんじゃう。これ、好き(笑)前回の演出の方が好きだったのは、成人ルドルフがハンガリーの革命家たちに蜂起を持ちかけられるシーン、今まで「ハンガリー国王!」と言われて想像の世界に入り、王冠を授けられるも奪われて取り返そうとして歌が始まって現実に戻る、っていう。この現実に戻ると苦しみの世界、っていうのが結構好きだったんだよな~。今回のルドルフ君の最期は黒天使に抱かれて棺に入れられてた。ななめの。すーって吸い込まれてた。ある意味、怖い!!マデレーネ、なんで貞操帯してんだろ?ルキーニがカギでつけたり外したりしてたけど、それで皇帝を誘惑するの?あとマダムヴォルフの衣装は露出が多すぎなくて良かった。あんまりどぎついと目のやり場に困るんだよね、舞台だと。何度見ても「夜のボート」は切ないし、皇帝の「悪夢」はかわいそう。最後、ルキーニがシシィを刺しに行こうとするのを必死に止めようとしてたじゃないの。ああ、報われない、フランツシシィの最期は、倒れて、自分で起きて黒い衣装を脱ぎ捨てていた。そして真っ白なトート、シシィが抱き合い、死の口づけをし、傍らでルキーニがロープで首をつって果てる。そっか、これ、ルキーニもやっと昇天したってことなんだ。 やっぱり花總シシィが目を引く。1幕ラストの白いドレスのシーン、前方席だったけど多くの人がオペラグラスあげてたから。きっと蘭はなちゃんの時もそうなんだろうけど。宝塚と違って地味なドレスが多い中、あのドレスは美しくてきらびやかでシシィの象徴だから。また気品があって完璧に花總さんが着こなしているのがすごいのだ。 なんていうか、本当にレベルの高い舞台を見た気がする。今までが低かったわけではない、でも、少しの不満が残ったりはしていた。前述したが男役のシシィの少女時代とか、役者の少し過剰かなと思える演技とか。新演出で色々手探りなのだろうが、それでもこのレベルの高さはすごい。花總シシィと城田トートは圧巻。いや、どのキャストもレベルが高い。すごいものみたな、と思ってしまった。 でもやっぱり、花總シシィが観られたという感動が、自分の中で一番大きかったと思う。この人の持つ雰囲気は絶対誰にも真似できない。蘭はなちゃんも宝塚時代は花總さんに憧れていたという。 今回の「エリザベ-ト」はこの1回のみ。もっと観たかった。仕方がないので、パンフレットを観て余韻にひたり、他のキャストについてもイメージをふくらますとしよう。
2015年08月19日
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今まで見た中で一番レベルが高いエリザベートだった。 エリザ役者は今まで宝塚男役出身の役者が演じていたが、背が高くてかっこいいため特に若い頃の可憐さ、フランツに一目ぼれされる美しさをいまいち感じきれなかった。実際のエリザも長身だったというが、舞台上ではやはり可憐さがほしい。 今回宝塚娘役出身の役者にしたことで、若い頃は可憐でかわいらしさが際立つし、歌い方も女声の歌い方なので違和感を感じなかった。 大好きなエリザベートだが今回は1度しか観にいけなかった。 私が観たのは花總まりエリザ。Wキャストの蘭はなちゃんもかわいいと思うが、私は花總まりちゃんのエリザがどうしても見たかった。 だって、日本初演キャストだもの。シシィ役はこの人から始まったのだ。エリザベートが初演された19年前、私はまだ宝塚をよく知らず、もちろん観ていない。でも、宝塚にはまったきっかけは宙組姿月あさとトートの「エリザベート」のDVDだった。その時のエリザも花總まりさんである。 東宝でエリザが上演されてもエリザは男役のみ、そして花総自身も宝塚を卒業してから舞台から遠のいていたので、彼女のエリザベートを生で見ることはないと思っていた。 それが!!なんという奇跡!! 年齢的にはもうベテランである。それでも花總さんが持つキングオブ娘役の雰囲気は、誰にも負けない。歌も宝塚にいた時よりもずいぶんたくましくなった。パンフレットの、純白のドレスと豪華なアクセサリーに身を包んだ彼女の美しさ。若干お値段高めのパンフレットも、蘭野はなちゃんの可憐な姿も合わせて、買った価値があると思った。 新演出でずいぶん若返ったキャストだが、どのキャストも魅力的だ。できればすべてのキャストを観たかった。ほら、シシィもトートも2人いる(笑)本日のキャストはこちら。トートは城田優さんと井上芳雄さん。井上君も観たかったが、今回は城田君。城田君のうまさは前回のエリザでも、その他の公演でも群を抜いていると思う。歌がうまい、演技がうまい。ハーフの容姿と相まって、出てきただけでこの世の創造物ではない(=トート)と感じさせる。今度演出に専念して舞台を作るとか。この人は才能があると思う。よっぽど芝居が好きなのだろう、でも、やっぱり舞台の上で観たいものだ。それくらい素晴らしい役者さんである。 ルキーニは今日は山崎育三郎さん。尾上松也さんも評判がよく観てみたかった。山崎ルキーニ、まず歌がうまい。初演から一人でつとめてきた高嶋政弘さんは狂気じみたルキーニだったが、どこか冷静なルキーニでもあった。 でもすごくいい。 フランツは佐藤隆紀さん。「LE VELVETS」というグループの一人で、以前このグループの別の人の歌にあまりいい印象を持たなかったので大丈夫なのかな、と思っていたのだが、謝る(笑)声量、声の響きともに素晴らしい。おお、大学の後輩ではないか(笑)バリトンのいい声だった。若いが貫録もある。Wキャストの田代万里生さんはテノールだったと思うけど、それもまた聴いてみたかった。~全部ブログを書いたら長すぎる、とアップしてくれなかったので観劇ブログその2に続きます~
2015年08月19日
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先日の観劇ブログに引き続いて、こちらも7月上旬に観劇したものである。随分と時間が経ってしまった。「ライオンキング」は言わずと知れたあのライオンキングだ。この作品は、仕事の関係で、毎年何曲か大勢で歌っている。年に一度だが、歌う度に、曲の素晴らしさを感じる。さすがです、エルトン・ジョン様。何度も観ているが、また四季の舞台を見たくなった。ラフィキ(青山弥生さん)の♪な~ちごんにゃ~まばき~ちばば~の歌声で一気にアフリカの世界へ!!(←でも青山さんだとついダンシングクィーンを歌いたくなってしまう^^;)相変わらず子役ちゃんは芸達者。(西川岬希君と師田実澪ちゃん)シンバは田中彰孝さん。ナラは辻茜さん。ムファサ、内田圭さん、スカー、池田英治さん。ザズ、布施陽由さん、プンバァ、川原洋一郎さん、ティモン、大塚道人さん。演出のすごさに毎回圧倒される。オープニングの客席からの入りしかり。だから、席はなるべく通路側を取る。パペットが本当の動物みたいだ。それは鍛えられた肉体の持ち主が扱うからだけど。四季得意の(?)空中での演技、ワイヤーを使った転落シーン、影絵を使った情景描写、あたかも川に流され、そして木にぶら下がっているかのようなティモン。そうそう、悲しいシーンなのに雌ライオンの涙びろーんはやっぱり笑ってしまう自分も歌うようになって、さらにこの曲たちが好きになった。やっぱりミュージカルは脚本と曲が大事!!そして、自分が年を経るにつれて、なんだかスカーがかわいそうになってきた。悪役なのにね。偉大な兄を持つ弟のコンプレックス。それが憎しみに変わっていく。兄と甥をためらいなく手にかけることができるように。でも彼の根底にあるのは孤独だ。自らがまいた種ではある、いくらでもやりようはあったのだ。でも心を開けなかったところに、そして彼を支える人が誰もいなかったことにすべての悲劇は起きた。・・・まぁ、悪役いないと物語にならないしねサークルオブライフ。命はめぐるのです。銀河鉄道999の映画でキャプテンハーロックも言っていた。「親から子へ。それが永遠の命。」と。そして弱肉強食。それが食物連鎖となってその環境に適応できた者が生き残っていく。それがこの世のならい、掟。それがあるから、やはり命はめぐっていく。色々な経験を経て賢くたくましくなったシンバの王国は、これからも栄えていくだろう。そして私は、孤独なスカーにひっそり手を合わせるようことにしよう。
2015年08月18日
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実は、6月14日に観劇した芝居である。こんなにブログを書くのが遅れたことはないが、この2ヶ月色々あり、また気持ちが集中しないと観劇ブログが書けないのでこんなに時間があいてしまった。この芝居は、私の劇団に指導に来てくれている劇団サードクォーターの創立25周年記念公演だった。特攻隊の若者の話。ただ、空に憧れていた。空を飛びたかったのだ。だから、4人の若者の目は澄んでいて明るい。特攻がどんなことか知らないわけではない。でも、その結果訪れる死についての実感は、まだない。私達は歴史を知っている。だから、現在進行形のこういう話の結末を知っているので、見ている最中から胸を締めつけられる。実感がなかった彼らも、避難民との出会いを通して、また、上原大尉から遺書を書けとの命令を受け、そして先輩特攻隊員の死と、死にきれなかった者がたどった人生を見て、自分が死ぬ意味は何か問いかける。彼らにも家族がいる。妻がいる者、帰りを待つ母と妹がいる者、淡い恋心を抱いた者。そして彼らは、空に飛んで行く。自分が死ぬ意味は何か。それぞれが、答えをだそうとする。答えを見つけて、自分の死に意味を見いだそうとする。皮肉にも、最後まで自分の死に意味を見いだせなかった者が、生き残る。これが70年前に実際にこの日本で起こった出来事だ。若者たちの死はあまりにも悲しい。しかし私は思う。彼らは、最後まで、前を向いていた。現在の私達なら、死ぬことに意味などないと、簡単に言ってしまえるだろうが、当時の彼らは最後まで自分の死が誰かのためになると信じて、空に散って行った。それに反して。本当に苦しかったのは、戦争の真実を、彼らの死に意味がないことを分かっており、それでも若者を戦地に送り出さねばならない、上原大尉ではないか。だから彼は鬼にならざるを得なかった。辛く当たるしかなかった。そうでもしなければ、精神を保っていけなかったのではないか。彼がどうなったのか芝居では描かれていない。生き残った者がその後どう生きたのかも描かれていない。考えろ、その頭で。そう言われている気がした。戦後70年。戦争のことは忘れてはいけない。被害者であったことも、加害者であったことも。大事なのは考えることではないか。角度を変えて見た時、違う真実が見えるように。考えることを忘れてはいけない。自分に言い聞かせるように、劇場を後にした。
2015年08月16日
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実は5月中に観に行っていたのですよ。でもこんなに時間が経っちゃった。こまつ座の「戯作者銘々伝」を観に、紀伊國屋サザンシアターに行って来ました。大ファンである山路和弘さんがご出演だったので観に行った芝居。井上ひさしさんの作品。江戸時代、田沼意次の時代から松平定信の寛政の改革の時代に代わり、それまで江戸庶民の娯楽として人気があった「黄表紙」が上からの圧力で禁止される。それに逆らうと、手鎖の刑に・・・。黄表紙とは、風刺のきいた諧謔性のある物語、って簡単に言ってしまっていいかな。・・・物語は、いきなり幽霊から始まる(^^;)幽霊になった仲間たちが、生きてた頃を振り返る。登場人物は、歴史好き文学好きのワタクシには、おお、知ってる~~という方々。山東京伝(北村有起哉さん)、その妻や諸々(新妻聖子さん)、幸吉等(玉置玲央さん)、蜀山人や式亭三馬(相島一之さん)、三助や船頭(阿南健治さん)、京三や母親や小林善八郎など(山路和弘さん)、蔦屋重三郎(西岡徳馬さん)。これでオールキャストだが、ものすごい豪華さ(笑)キャストじゃないけど曲亭馬琴も登場、そうそう、南総里見八犬伝はすごく長くかかったんだよねぇ、と思いながら観た。そうそう、音楽は宮川彬良さん。結構時間が過ぎてしまったので、観た当初感じた新鮮な感動を言葉にするのはもう難しい。でも、「黄表紙」という存在を初めて知り、それが弾圧されたことも初めて知った。対抗しようとする江戸庶民、そして手鎖の刑が辛くてもう書かないと決めた山東京伝、なんとか書かせようとする蔦屋重三郎、最後、花火を打ち上げてしまった幸吉。庶民の文化が弾圧された、こんな時代があったんだなぁ。面白くもちょっと悲しく。そんな物語だった。何せ役者さんが芸達者な方ばかり。山路さんは母親役ということでまた女形も(笑)新妻聖子さんも相変わらずの美声。紅一点、様々な役を鮮やかに演じていた。個人的に北村有起哉さんは好きな役者なので、嬉しかった時間が経ってしまったので、もっと色々感じたのだけど忘れてしまったこともあると思う。我ながら、それが残念でも、全員素敵な役者さんで本当に見応えがあった。井上ひさし作品ってあまり観る機会がなかったので、こまつ座さんで観ることができて良かったと思う。
2015年06月26日
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少し前に観劇したのだがやっとのブログアップ。今年は3月に雪組を、そして5月に花組を観ている。やっぱり宝塚はいいなぁ。花組にはずっと応援している鞠花ゆめちゃんというジェンヌさんがいて今回は彼女からチケットを購入したが、席がサブセンターだけど前方席で、そっか、もう上級生になったんだ・・・と、こんなところで実感(笑)(←上級生から良い席がまわってくるから。)そっかトップスターは明日海りおちゃんだった。そして娘役トップは花乃まりあちゃん。もうね、しばらく多忙で宝塚から離れていたし「歌劇」は購入をやめてしまったしで、娘役トップとか、2番手3番手が分からなくなっているのですよ。で2番手が芹香斗亜ちゃんなのね。ふむふむ。お芝居の「カリスタの海に抱かれて」は、やはり男役の軍服姿はステキだねぇ明日海りおちゃんは前の組でなんか「準トップスター」とかいうわけのわからない立場に立たされていたことがあった記憶があるが・・・久々に見たが堂々としたステキなトップスターではないか。・・・ん?観劇ブログを読み返してみると、前に花組を観たのは蘭とむ君がトップの時で2013年だった・・・。うわー。記念すべき宝塚100周年に1度も行けなかった私の無念をお察しください・・・昔下級生だったのにもう主要メンバーなのね、って人がたくさんいる中、組長の高翔みず希さんとか、専科から美穂圭子さんが登場すると、なんだか嬉しくなってしまう。ナポレオン役の柚香光さんもなんだかステキ。変な言い方なのだが、男役って、こう、正統派的な顔立ちの人と、水夏希さん的な顔立ちの人がいるような気がして(表現難しい)、柚香さんを見て、あ、水さん的だ、と思った。変な話だけど、星組の紅ゆずるさんは写真を見たら水さん的だと思ったのに舞台で見たら全然違って見えた、とか、まぁあくまで私の主観なんだけど、そういう人もいるなあ。物語は・・・絶対ロベルトかわいそうだろ!!的な気がした(笑)ショーの「宝塚幻想曲」、あいかわらずきらきらの美しい世界ですね私はダンスを見るのが好きなので、本当にショーは楽しい明日海さんは舞台映えして、どのシーンでも輝いていてわぁ☆ってなった(笑)バスケットボールのシーンでは、芹香さんのコミカルな演技がおもしろい。顔立ちがかわいらしいから似合うなあと思った。で、黒影の柚香さん。黒の衣装が良く似合う。カッコいいなぁ。花乃まりあさん、顔立ちがしゅっとしていて、かわいらしい娘役というよりカッコイイイメージを開演前は受けていたが、始まるとやっぱり娘役らしくてかわいい鞠花ゆめちゃんも、舞台に出るとすぐに見つけることができる地道に真面目にずっと頑張ってきたんだね~って思って、きらきらした笑顔に嬉しくなったりするのだこれからも頑張って欲しいなあ~いやぁ、楽しかった。公演時間3時間は、昔は平気だったけど今はかなり体力を奪われます(笑)それでもやっぱり目をきらきらさせて観劇できるって幸せだなぁ、と。今年はできるだけ宝塚観劇もしたいな
2015年05月31日
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2013年の新演出から2年。今回も、台詞、曲のアレンジ等に変更があった。前回は最初の観劇予定がまさかの休演。それでも、11月の凱旋公演も含めて、計4回観に行っていた。残念ながら、今回はこのたった1度だけの観劇である。でも席は2階1列センターブロック。理想の席!!良かった~ああ・・・この日のために、本当にこの日のために私はどんなに体調が悪くても頑張って来た・・・レミゼを観られると思えばこそ頑張れた・・・そんなミュージカルに出会えたことに感謝本日のキャスト。もともと、ファンティーヌが和音美桜ちゃんの日を選んでいる。バルジャンは吉原さん、エポが昆ちゃんで、コゼットが磯貝さん、テナがKENTAROさんで夫人が森公美さん、ここまでは観たことあり。ジャベールが岸さん!!おお遂に。マリウスが海宝さん、初見。ただし経歴を見ると多分かつて舞台で観ている可能性アリ。アンジョルラスが上山さん。初見。ただし、経歴を見ると「宝塚BOYS」の竹田役なので必ず見ている。ってか、アフタートークショーでよく喋ってたあの彼か?!以下、ネタバレです。大きく変わった2013年公演からさらに変更だと思われるところ。司祭さまの所でバルジャンが食事をするところ。テーブルがなかった。椅子に座ってそのまま食事。(前もだったっけ?)ファンティーヌの台詞「まさか」が2回に(笑)今までも最初の売春の相手は工場長役が演じていたが、今回は台詞でその男が工場長であり、あたかも仕組まれたかのようになっている。なのでファンテの「まさか」。もう1回はいつも通り市長様に向けて。エポがマリウスをコゼットの家に連れて行き、テナルディエ一味が騒ぎを起こして去った後、転んだエポをコゼットが手をさしのべて起こした時、コゼットがはっとして手を離す。コゼットもエポに気づいた、っていう描写は今までなかったように思う。ジャベールが死ぬ橋の上での曲、アレンジが結構にぎやかになっていた。また、川に飲み込まれる演出は、前回の方が驚きがあった。今回はそんなにびっくりしなかった。暗かったせいか?同じ演出なのか変わったのか分からない。前回は足も上がっていた気がするし渦がもっとはっきりスクリーンに映っていた気がするが。バリケード陥落シーン、1人1人が銃声とともにライトを浴びて撃たれて死んで行く。前もこうだったっけ?バルジャンがマリウスに真実を告げて去った後、今までは暗転でマリウスが舞台後方に行きすぐに結婚式だったが今回は一度上手にはけた。(前もそうだったっけ?)きっともっとあるのだけど、印象に残っているのはこのあたり。では、芝居を観ての印象。結構テンポが速い。ファンテの「夢破れて」が工場からすぐになったのは前回と同じだけど、次から次へと矢継ぎ早にこの曲に入る。もう少し余韻があっても・・・。バルジャンの「彼を帰して」。これは歌手によって違うのか?前回キムさんはかなり間を取って歌っていたけど、今回吉原さんはほぼインテンポで歌っていた。もちろん上手だったけど。毎回書くけど、この曲に関しては、山口祐一郎さんを越せる人はいないんじゃないか。アンジョは上原さんとか背の高い人のイメージが強いので、ちょっと損かも。歌も高く力強く歌わないといけないからとても大変。上山さん頑張れ。昆エポはやっぱりまだ子供に見えてしまう。ちょっと見た目で損してる。でも死ぬシーンでは一番泣ける(^^;)最後のバルジャンとジャベールの下水道のシーンはやっぱり圧巻だ。岸さんが野太い声でバルジャンを呼ぶ。なんか、もうジャベールもおかしくなっちゃってるんじゃないかっていうくらいの悲壮感。男同士のガチンコ勝負は本当にすごくて目が離せない。最初から物語を書きながらいちいち感想を書きたいくらいだ。でも、そこまで覚えていない(^^;)そしてそんなことしたら時間がいくらあっても足りない。そして、もう、集中して書くことに疲れてしまったのでこのあたりで(笑)悲しいことばっかりの話なんだけど。それでも、見終わって、元気ではなく、勇気をもらえる。それは、やはりラストの「民衆の歌」の力強さがずっと頭の中に残るからだろう。力強さにあふれた公演。大満足で帝劇を後にした。ああ、せめてあと1度観たい・・・
2015年05月18日
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もう終わってしまったのだけど、先日、劇団四季の「クレイジー・フォー・ユー」を観てきた。ハッピーでエキサイティングなこの舞台、ずっと前に観てもう一度観たいとずっと思っていて。やっぱりハッピーエンドで明るい話はいいな久々に四季劇場に行く。おお、この旗、いいねぇ。ガーシュウィンの音楽、すっごくレベルの高いダンス、観ていて飽きない。ボビーは松島勇気さん。ポリーは岡村美南さん。岡村さんを前回観たのはウィキッドのエルファバだったなぁ。役者さんはすごいなぁ。どんどん色々な役を演じて。松島さんのダンス、本当にキレがあって素晴らしい。そしてコミカルな演技も観ていて楽しい婚約者、アイリーンと並ぶとすごく小さく見える(笑)アイリーン役の大和貴恵さんは、背の高さといい声の低さと良い、絶対元宝塚男役だと思っていたら、もともと劇団四季の方だったんですね。好きなシーンは、やっぱり「I got rythm」で、軽快な曲に合わせて女性とロープをコントラバスに見立てる所が好き。1幕ラストでも流れる、いやでも盛り上がるこの曲、最後の最後に「本物の」ザングラーさんが現れて、トランク置いてパタッ、と倒れて、周りはみんな笑顔でダンスで盛り上がって、そのまま休憩で幕!っていう流れがなかなか楽しいです。2幕でみんなが椅子でバリケード作る所もいいですね。ザングラーさんの「フランス革命のあのミュージカルでもやるつもりかい」っていう台詞を聞いて、「えっと、今帝国劇場でやってますよ!」と言ってあげたくなったボビーとポリーの恋の行方も面白いし、酔っ払ったボビーとザングラーさんが鏡合わせのようにホットドッグ食べながら歌うのも楽しい。でも、最後の最後で、ボビーの母とポリーの父が「きらり~ん」というときめきの音楽とともに恋に落ちるところがとっても好き楽しかったこういう、楽しくて、でもレベルが高くて、見終わって幸せな気持ちになれるミュージカルって大好きとっても幸せな気持ちになりました
2015年05月08日
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玉野和紀さん主催、大好きなクラブセブン!!今年も2回観に行きましたよっ!!いつもなら2回分観劇ブログを書くのだけど、とても忙しいので、2回分まとめて書いてしまいます今回は、玉野さん、東山義久さん、西村直人さん、中河内雅貴さん、相葉裕樹さん、佐々木喜英さん、大山真志さん、そして久々に女性復活!!元宝塚、星、雪組娘役トップスター白羽ゆりさん、そして元月組娘役トップスター蒼乃夕妃さん。結論を言うと・・・今回も・・・めっちゃ楽しかった!!またテニスボールになった玉野さん見られたし(笑)これは前回公演の模様を、シアタークリエのモニターが映し出していたもの。オープニングの、いつもの曲がかかった瞬間に鳥肌が立ち、出演者のダンスのレベルの高さにすごい・・・と感動させられた。なのに、ギャグテイストのコントが続く(笑)東山さん、すごい、3枚目役が素敵。マイケルジャクソンみたいな偽ファラオが素敵そして、すごく感動したのは、蒼乃夕妃さんのダンスのすごさ!!何アレ!!赤い靴の話・・・怖い(><;)まりもちゃん(蒼乃)、こんなにすごいダンサーだったんだ!!知らなかった私がバカでした!!本当に感動した。そしてとなみさん(白羽)が、綺麗な顔してバカをやる「監督シリーズ」も最高です。1回目観劇した時のむちゃぶりは、たしか「コンテンポラリー」。2回目観劇した時は、「パンク」。とのあみちゃんのはじけっぷりは面白かったみんなダンスが本当にすごくて。ニャン子先生の西村さんは相変わらず何をやっても面白く、でも滅茶苦茶かっこいいし。クラブセブンについては、ブログで文字にできないほど、面白く、カッコ良く、そして奥が深いのですよ。今回のミニミュージカルは、「アンドロイド」。コレ、良かった!!ここ数年、どうもミニミュージカルは私的にはイマイチだったのです。でも、アンドロイドの東山さんの動きがもうリアルで。中河内くんの動きも素晴らしいし。この2人の立ち回りは本当にアンドロイドみたいだった!!でも切なくて。心が。心を持ってしまったアンドロイドの最後は、切なく悲しい。これは良かったな。2回とも、涙ぐんでしまったもの。そして、50音順ヒットメドレー!!コレが楽しみなんだよね。本当に面白い。♪ねぇダーリン ねぇダーリン♪のフレーズが頭から離れない。となみちゃんがこう歌いながら、うたた寝しているダーリンは器械体操の選手のように見事に寝ながら体操しております(笑)クマモンもぐんまちゃんもいたぞ・・・中河内ふなっしーもいたし、米倉涼子そっくりの女医のまりもちゃんもいた(笑)アナ雪のナンバーもたくさんあった。そうだ、1回目観劇した時には客席に古川雄大くんが来ていた!!私の並びの列にいた!!直前まで帽子かぶっているしオーラがあるから誰だろう?と思ったら古川君。ヒットメドレーの時に中河内くんにバラされてた(笑)(ちなみに、帰る時に私の真後ろにいました。きゃ。)ヒットメドレーに戻る。そっか、今年は吉野圭吾さんがいないから、「も」でモンキーマジックはないんだな・・・と思ったら!!いつものあの音楽が!!まさか、まさか、モンキー登場!?・・・と思ったら、西村さんとギターを持った玉野さんが登場。「もしかしてだけど~もしかしてだけど~吉野圭吾が出るって思ってたんじゃないの?!」ときたで、モニターにでかでかと映し出された吉野圭吾モンキー。そしてしみじみ2人で「よく10回もやって来られたね」「・・・惜しい人を亡くしました」「いや死んでないから!」と言いながら退場。あ~~~10回記念、圭吾さん出てほしかったなそしてフィナーレ。毎回毎回、とっても名残惜しい。全力で走り抜いて、通りまくって、歌いまくって、そのどれもがレベルが高い。やっぱりすごいなクラブセブン。次の公演も、必ず、必ず行くのだ
2015年04月24日
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すでに3月中に千秋楽を迎えている芝居である。忙しくて観劇ブログが今日になってしまった。他にもたまっているんだけどね(^^;)初めて行った青年座劇場。小劇場らしく、椅子もパイプ椅子。でも客席と舞台が近く、なんだかワクワクする。たたら。私は以前川口市の職場にいたことがあるので、鋳物の街、キュープラのある街として川口市を認識していて、「たたら」という言葉も知っていた。「たたら祭り」っていうのもあったなぁ。川口のことを知らなかったら、知らない言葉だったかもしれない。この芝居を観に行った理由は、もちろんこの人だ。山路和弘さん。青年座の所属の俳優さん。っていうか、もう私のブログではお馴染みですね去年はNHK大河「軍師勘兵衛」で安国寺恵瓊を演じていらっしゃった。舞台は久々かな・・・?三文オペラ以来かな。よく山路さんのブログに登場する盟友、山本龍二さんとの共演も楽しみだった。山本さん、ホントに強面で顔だけ見ると怖いよーーー役柄の頑固親父にぴったり鋳物の街も、時代の流れで今は都会のベッドタウン。工場をあきらめ不動産ブローカーになった山路さん演じる康平、幼なじみでかつて一緒に鋳物の修行をしていた山本さん演じる鉄三。鉄三は、同じ仕事を継いだ息子を亡くし、街に帰ってくる。康平も家庭が複雑でとっくに離婚し、娘はキャバクラ、息子はニートである日康平のもとへ転がり込んでくる。康平と鉄三、康平と娘、息子との関係、鉄三と亡き息子の関係、それを見守る喫茶店を経営する鉄三の妹(麻生侑里さん)・・・なんか、それぞれが切ない。東京オリンピックで聖火台を作った鈴木萬之介さんの話で、劇中劇になる。萬之介さんを山本さんが、妻のハナさんを・・・山路さんが早変わりで演じたもう、女形も得意だからその指先やら風情やらが、本当に綺麗な山路さんであったこの辺りのキャストの早変わりには大笑いさせていただいた最後は、息子と向き合い、本気で地団駄を踏み本気で怒鳴る康平。山路さん、すごくパワーが必要だっただろうな。そう、父親って、そうなんだよな。すごい迫力だった。山路さんはおちゃらけた演技から本気でたたみかける演技まで、目力がすごいからド迫力だ。やっぱりすごいな、そして、やっぱりカッコいいな、と思った山路さんが一番見たかったわけだが、山本さんの出てくるだけで感じる迫力に圧倒されたし、チームワークが良いのだろう、他の役者さんたちも、かけあいもコンビネーションもとっても心地良くて。休憩なしだったけれども、引き込まれてしまった。でも、パイプ椅子はお尻が痛いなぎりぎり、千秋楽を観に行けて良かった。山路さんの舞台を観られることが、私の一番の喜びだ
2015年04月18日
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なんということでしょう!このタイトル!冗談かと思うでしょう。でも本当です。写真もあったもん。ドアラ、劇団四季「マンマ・ミーア」の舞台に、の記事私より先に四季の舞台に立つなんて(笑)そういえばよく四季の演目を地方でやる場合、役者がプロ野球の始球式やってるもんね。そのご縁もあったみたいだけど、自分でチケット買って・・・って・・・ドアラ・・・。目立ちすぎて観劇は別室って・・・ドアラ・・・。最後に舞台に立つってうらやましすぎる!!ダンシングクィーンのところだ!!いいなぁ(笑)
2015年04月09日
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楽しかったな-、「CLUB7」!!しかし、午後7時開演で終演が10時過ぎ・・・ド田舎のワタクシ、帰って来て午前様であった・・・ああ。明日も仕事なのだが。早く寝なくては。しかし!!今日はなんと!!客席に、ミュージカル界のプリンス、そして前回のCLUB7の出演者、古川雄大君が!!同じ列の、私はサイドブロックで彼はセンターにいました。15列目の。ぎりぎりまで帽子をかぶっていて、その横顔に見覚えあり・・・。休憩時間にすれ違ったけど、なんか、似てるな、と思い・・・後半にがっきーに「笑ってんじゃねーぞ古川雄大!」とステージからバラされていた(笑)観劇ブログはのちほど!!寝なくちゃ!!
2015年04月06日
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忙しくて少し経っちゃったけど、やっとの観劇ブログである。今回はオペラ。そもそも、私の原点でもあるのだ。高校時代音大の声楽科を目指して励んだレッスン。最終的に選んだのは声楽科ではなかったが、高校時代、音大時代を通してオペラはずっと好きだった。社会人になって喉を壊し、ずっと声が出なかった。30代後半になって声が復活。再びレッスンに通い、念願のオペラのアリアを歌えるようになった。現在、ちょっと中断しているが、また再開するつもり。頑張らなきゃさて、大学時代の友人が新国立劇場のコレペティをやっている。ピアノ科の中でも素晴らしい実力の持ち主だったけど、いあぁ、すごいなぁ。その彼女を通して、新国立劇場「マノン・レスコー」を観に行った。この公演、本来ならば2011年の3月に上演される予定だった。しかし、3.11で中止を余儀なくされる。その時、涙をのんで帰国したキャスト、音楽家が再び同じメンバーで公演するとのこと!!その感動を、コレペティをやっている友人がFacebookでつづっており、ぜひ観たいと思った。実際、素晴らしい公演だった。一流の音楽に触れることは本当に大切なことだと思う。マノン役のスヴェトラ・ヴァッシレヴァさんとテ・グリュー役のフスターヴォ・ポルタさんの美声。オケピから聞こえる東京交響楽団のフルオケの響き。色々な人の色々な想いがあふれてくるようだった。我が儘なマノンになんでああもテ・グリューは尽くすのだろう?最後、アメリカの荒野でのたれ死ぬマノン。宝石よりも何よりも、命が切れるその時に分かる本当の愛。彼女は死んで行く。でも、最後まで一緒にいてくれるテ・グリューにこう言う。ラストの台詞。「でも、愛は死なない。」なんか、泣けてしまった。美しいけれど愚かで浅はかな彼女が、最後の最後にやっと大切なものに気づく。プッチーニの初期のオペラだが、その旋律の美しさはその後の数々の名作オペラを彷彿とさせる。・・・ってか、本当いい曲だわ~~~いい曲をいい音楽家の演奏で聴ける幸せ。久々のオペラ。本当に観に行けて良かった。たくさんの感動と刺激と、ああ、また歌いたい!!という意欲をもらった
2015年03月23日
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昨今のニュースは心が凍るようなものばかり。もうすぐ春だと言うのに。今朝も、朝テレビのニュースでチュニジアの事件を知り、暗い気持ちになった。なんでこんなことが・・・そして、夜、パソコンでニュースを見ると、帝国劇場で事故!!現在、帝国劇場では堂本光一さん主演の「Endless SHOCK!」の公演中だ。私も観に行ったことがある。今年も、バイヤーFBさんに誘っていただいたのだが、スケジュールが合わなかった。でもぜひまた観たみたい、そう思っていた。体力の限界まで自分を追い詰める堂本光一さんの、ものすごい舞台なのだ。そしてこの芝居を象徴する言葉がSHOW MUST GO ONどんなことがあっても芝居を続けろこの言葉がこの芝居のテーマでもある。かつて芝居が続けられなかったことがある。それが、東日本大震災だ。1幕と2幕の間の休憩時間中にあの地震が来たそうだ。そしてそのまま公演中止に。今回は、けが人がたくさん出ている。重傷者もいる。どうしてこんなことに?!色々なセットがあった。どれだろう?でも相当大きく重いセット。それが倒れてきたら・・・考えるだけで怖い。芝居の内容とセットを知っているだけに、とってもとっても心配だ。怪我をしたダンサーやスタッフたち、怪我自体も辛いが、みんなが命をかけて取り組んでいる舞台での事故に、どれだけ心を痛めているだろう。堂本光一さんも魂を込めて上演している舞台だけにどれだけ辛いだろう。規模の大きさはまったく違えども、私も舞台に立っている人間だ。大事に大事に演じている芝居ができなくなったら・・・言葉では表せない。怪我をした方が1日でも早く回復しますように。原因を究明し、いつかまた、(もう今シーズンは無理だろう)この舞台が復活できますように。
2015年03月19日
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久しぶりの宝塚。何せ去年、100周年なのに1度も行けなかったという残念さ。予定は作れたかもしれなかったけど、スケジュール管理する時間や心のゆとりがなかった。今回は・・・宙組下級生の頃から観てきた早霧せいな(ちぎちゃん)がトップスターになったのと、やっぱり「ルパン三世」という演目に惹かれて、どうしても観たくてやっと実現うっひょ、ルパンのビジュアル、すっごく素敵!!さすがちぎちゃんそうそう、この時機は宝塚劇場にはおひな様が登場するのでした。いいよねぇ。私も女の子産んでひな人形買いたかったけど子供に恵まれず仕方ないから観劇、演劇に走って元気のもとをもらっているのだちぎちゃんは87期。同期にもう退団した和音美桜ちゃんがいる。そう、私はヅカ時代の美桜ちゃんを応援していて、それで美桜ちゃんと仲の良かったちぎちゃんも応援していたのだ。ちなみに美桜ちゃんは現在帝劇レミゼのファンティーヌのお稽古中。以下ネタバレですよ「ルパン三世」大野さんのテーマ曲が流れただけで、もうワクワクドキドキ楽しい~~~!!銭形警部役の夢乃聖夏さんがこの公演で退団だそうだ。すっごくカッコイイし演技も面白いし、ああ、もっと観ておけば良かった銭形のとっつぁん、すっごく綺麗で(笑)でもがに股っぽいところとかなんか憎めないところとか、本当にアニメから出てきたみたい最初、次元(彩風咲奈さん)とルパンが機動隊員の姿で現れ、そこから早変わり!!一気に赤いジャケットのルパン姿、黒いジャケットの次元に変わってカッコ良かった~ルパンも本当にアニメから出てきたようだわ、ただちょっと美しすぎるけど(笑)ルパンの「ふ~じこちゃぁ~ん」が最高これ聞くだけで、あ、ルパンだって思う(笑)ふ~じこちゃ~んは大湖せしるさん、そして五右衛門は彩凪翔さん。ふじこちゃんは超セクシー、五右衛門は五右衛門なんだけど、やっぱりやたら綺麗(笑)後半、「またくだらない物を切ってしまった」の台詞、やっぱりこれがなきゃ五右衛門じゃないよねっ!!大笑いっ!!王妃の首飾りがベルサイユ宮殿で展示されてて、ルパンたちはそれを狙うのだけど、首飾りに触ったらタイムスリップしてその時代に行ってしまったのよね。そこで出会った王妃マリーアントワネットが・・・娘役トップスター咲妃みゆさん。かわいい そして「ほーっほっほっほっほ」の高笑いが素敵、やっぱりマリーはこうじゃないと。さすが宝塚。貴族の衣装はお手の物です。輪っかのドレス、きらびやかな宝石・・・もう、ああ、宝塚に来たな、って感じ(笑)そして現在に戻るべく錬金術師カリオストロ(望海風斗さん)に近づくが、彼は詐欺師・・・でも話が進むと、本当に錬金術師になろうと勉強していたことが分かる。紆余曲折あって・・・なんと最後はルパンがルイ16世とマリーを処刑したと見せかけて助けてしまう!そして家族4人で逃げ伸びるんだ。いいな、こういうのも。まだ革命になる前にマリーが「私の未来はどうなるの」って聞いた時、ルパンは「孫にかこまれて家族で幸せに暮らすさ」って答える。私達は歴史を知っているし、「ベルサイユのばら」で涙したから、とっても切ない気持ちになったけれど、こういう結末にしたんだ。悪くないと思う、ハッピーエンドは好きだ。楽しい話が好きだ。だから、池田理代子さん原作の「ベルばらキッズ」も楽しく読んでいるのだ。あ~~すごく楽しかった。ルパン三世、もうちぎちゃんにぴったり!!ショー「ファンシーガイ」開演前に幕が開くと、それまでちぎちゃんが演じた写真が大きなパネルになって何枚も飾ってある。目を惹いたのは・・・龍馬?!あれ?宙組の時の新公の龍馬ってちぎちゃんだったっけ?あの時のヒロインを美桜ちゃんが確か演じたので観に行ったのだが・・・ちょっと記憶があいまい(^^;)宝塚のショーはいいな。ダンスが大好きなので、観ているだけでそのカッコ良さにうっとりしてしまう。でも年のせいか、終わった後は疲れているワタクシ(^^;)2公演やっているジェンヌさん本当にすごい黒燕尾の男役群舞は最高にかっこいい!!ロケットが始まるとワクワクして・・・最後のデュエットダンスでうっとりして・・・そして大階段、エトワールはこの公演で退団する夢乃聖夏さんだ。まんなかスッ飛ばしちゃったけど、なんかうっとり観てしまって、どう書いていいか分からない(笑)だって本当に久々の宝塚。やっぱりこの華やかで美しい世界は好きだな。だって、その裏に、彼女達の笑顔の裏に、どれだけの汗と涙があるのだろうと思うと、やっぱり感動してしまうのだ。しかし気になったことがある。観客のマナーだ。2階席で観たが、係員の注意がすごく賑やかになったな、と思っていた。背もたれに背中をつけて観劇してほしい、という注意だが、以前はこんなに大人数で大きな声でしていていなかったよなぁと思っていた。うん。さもありなん。みんな、前に乗り出してるわ(^^;)私の前列の2人はよっぽど肩を持って背もたれにくっつけてやろうか悩んだが、トラブルになりたくないのでやめた。しばらくすると戻ったし。隣のご婦人は途中でスマホ見てるし。マナー、悪いお客が増えてしまったのね。今度はちゃんと注意してしまおうかしら。でも、楽しかった観劇の余韻にちゃんとひたって帰って来られて良かった
2015年03月01日
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待ちに待ったゴジラ音楽祭。ああ・・・(T_T)NHKホールにはすでに長蛇の列。コンサートや芝居には女性が多いのだが、今回は男性の方が多い。ホールに入ると人だかりができている。のぞきこむと・・・ゴジラ!!おおお~~~。なんとか表にまわりこみ写真を左右にパネルがあるなぁと思って下がって写真を撮っていると・・・ゴジラの目が・・・光ったーーー!!そしてケオーッって叫んだ!!右側のパネルは伊福部昭先生。ゴジラの作曲者であり、戦後日本のそうそうたる作曲家を育てた偉大な教師でもある。左側は・・・川北紘一さん。川北さんはゴジラの特技監督をつとめ、昨年12月に亡くなった。この前ずっと平成ゴジラを見て、そのオーディオコメンタリーも見たが、だいたい川北さんが出ていた。DVDを購入した時はまだお元気だったのに、この方今どうしているのかな、と調べた時には亡くなっていた・・・とても残念に思った。そんなお二人に囲まれたゴジラ。その音楽祭の開幕だ。まず最初は、東京フィルハーモニー、和田薫さん指揮の「SF交響ファンタジー第1番」(伊福部昭作曲)の演奏。あ、この曲はあのシーンで・・・あ、これは自衛隊が進んで行くな、などと色々なシーンを想像しながら聴いた。和田さんは伊福部昭さんの弟子だったそうだ。次は、宝田明さん、佐野史郎さん、和田さんのトークショー。進行の方の名前は失念。オーディオコメンタリーの聞き手などをやっているそうだ。宝田さん、80歳だがとってもお元気!!ステージにはオーケストラの椅子が並んでいるので、その前で立ちっぱなしでのお話だったが、滑舌なめらかに、そして力を込めて話していらっしゃった。背も高いしすごい存在感。伊福部さんの手がけるどの映画に出たかを披露して下さったり、撮影中平田昭彦さん、河内桃子さんとゴジラについて話していたこと、そして2016年の新作ゴジラに期待することなどを話してくれた。佐野さんもミレニアムシリーズに3作品出演していて、大のゴジラファン。最初に「SF交響ファンタジー」が発表された演奏会での話しとか、実はゴジラと同じ年とか・・・えっ、佐野さんもう60歳?!とちょっとびっくりしたり。約20分ほどのトークショーだったが、それぞれのゴジラへの愛がとっても感じられた。さ、お待ちかね、映画第1作「ゴジラ」の上映。これに、東京フィルの生演奏が入る。伊福部さんは、映画に音楽をつける時もスクリーンで映像を映して演奏したそうだ。今回はまさにライブ。尺とか大丈夫なのかな?と色々心配がありつつ。スクリーンが下りてくる。あ、宝田明さんが客席に。私は2階席だったが、近くの人がうらやましいな~~さ、始まりました。ゴジラのタイトルが写る。指揮者は手元のモニターを見ながら指揮棒をふりあげ・・・さぁ始まった!!ゴジラだ。ゴジラの音楽だ。テンポが速い感じがするなぁと思ったら、オープニングが終わり物語が始まる時にぴったり音楽が終わる!すごい!!尺がぴったり!!その後も、指揮者の和田さんはずっと立ちっぱなしでモニターを見ながら指揮を繰り広げる。大きな編成で、まさに大音響。スクリーンには、日本語で話しているが日本語の字幕も出ている。時々大音響になる時があったので、助かった。ああ・・・第1作、このすごい作品を、生オケで聴けるなんて。新聞社のシーン。ここに出てくる編集者の一人が、ゴジラのスーツアクター中島春雄さんなのだが、知らない人がいたら「この人ゴジラの中の人ですよ!」って教えてあげたかった(笑)大戸島の山の向こうにゴジラの顔が出た時・・・恐怖のシーンなのに、ああ、ゴジちゃん・・・と思ってしまった私は相当病気だ水爆実験によって安住の地を追われて、体も放射能を帯びたゴジラ。人間が核実験なんかしなければ人間の世界に現れることもなかったゴジラ。元々は、人間のエゴで誕生したといっていい。それなのに、人間は、最後はゴジラを抹殺する。為政者がそれを知れば絶対に戦争に使われると、自らの命とともにゴジラを倒すべくオキシジェンデストロイヤーを使った科学者芹沢博士。人間の愚かさを、これほど痛烈に批判した映画があっただろうか。1954年、戦後9年でできた映画だ。そしてゴジラが破壊した東京の町並みは、そのまま、空襲を受けた地域なのだそうだ。すごい。今見て、思ったのは、世界は何も変わっていないじゃないか、ということ。海の中で静かにたたずむゴジラ。ゴジラの、何が悪かったのだ?オキシジェンデストロイヤーを持ち静かに潜水する芹沢博士と宝田明さん分する尾形。ゴジラ、逃げて(>_<)やっぱり今日も思ってしまった。しかし、ゴジラは一度海に顔を出し、そのまま沈んでいき、白骨化した。そこで、やっぱり涙。ゴジラが死ぬシーンは、この第1作と平成シリーズラストの「ゴジラVSデストロイア」だけだ。このVSデストロイアは、第1作とのつながりのある映画であり、随所に第1作のシーンが挿入されている。ついこの間見たばかりなので、余計に涙が出た。ああ・・・良い物見たな・・・アンコールとして、指揮者の和田さん編曲の「SF怪獣ファンタジー」。ファンにはたまらない。ああこれはゴジラ、これは平成版のモスラね、ああ自衛隊、メイサーが見えるぜ、など心の中で何度叫んだか(笑)ものすごい感動とともに会場を後にした。どうしてこんなにゴジラにはまってしまったのだろう?もはや運命だというしかない。ゴジラが教えてくれること。とってもとってもたくさんある。そしてゴジラに関わってきたたくさんの制作者、役者、ファン、色々な人の気持ちもたくさんたくさん感じることができた。ゴジラ音楽祭、素晴らしかった。本当に行って良かった
2015年01月19日
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ミハイロフスキー劇場バレエ(旧レニングラード国立バレエ)の「白鳥の湖」を観てきた。国際フォーラムなので有楽町で電車を降りたけど・・・この辺りにくるとワクワクしてしまう帝劇も宝塚もある。やっぱり有楽町って好きだなぁ昔レニングラードバレエは何度か観たけど、名前が変わったんだ・・・。今日は、バックステージツアー、リハーサル見学つき!でも、バックステージツアーではちゃんと係の人がつかないもんだからみんな狭い舞台裏の階段で迷子になっちゃったよ(ーー;)すごい大人数だったから収拾がつかず主催者さん、ちゃんとご案内お願いしますでも、楽屋前を通り過ぎる時に、小道具(ティアラ、シューズ)がたくさん置いてあったり衣装がかけてあったり、またオーケストラの楽器ケースが並んでいたり、ちょっと興奮そして、楽屋の張り紙とか、ロシア語なのよね。当たり前だけど、これなんて読むんだろう?って思ったら下に「オケピ」ってカタカナで書いてあったり(笑)リハでは、音楽はコレペティのピアノだった。男女3人が踊っていて、どうもタイミングが合わないらしい。振付師の方がマイクを持ってロシア語で色々話していた。リハの時は結構みなさんラフな稽古着なんですね。お食事券つきだったので、有楽町ダイニングへ。このチケットの食事は決まっているらしく、スープ、サラダ、煮込みハンバーグ、パンかライス、そしてデザートという豪華さ!!すごい。こんなについてくるとは思わなかったしかもおいしかった ただ量が多くてお腹がぱんぱん(笑)そして本公演。ああ。衣装をつけると、さっきまでのリハの雰囲気はどこにも感じられなかった。さっき何度もうまくいかずイライラしているようにも見えた踊りは、実に優雅な笑顔と自信に満ちあふれた踊りだった。すごいなぁ。さすがプロ。やっぱり白鳥の湖は、白鳥さんたちの純白のコスチュームが美しい。チャイコフスキーの「情景」の曲が流れ、ハープの伴奏とオーボエのソロが聞こえてくると鳥肌が立つ。白鳥の群舞。すっごく美しい。そしてオデット。もう腕のしなやかさが、どこまで腕が背中の方まで行っちゃうの?!っていうくらいの「手が羽」状態今回はオデット=黒鳥オディールでした。最近は2人でやることも多いけど。やっぱりオディールの32回転は華だよね~~!!最後バランスを崩してしまったけど、やっぱり素晴らしかった。あれは本当にすごいなぁ。でも、その後、悪魔とオディールが、王子が2人にだまされて結婚を約束してしまったのをあざけ笑うんだけど、バレエで、一切声出していないのに、「バカだねぇ、だまされて!!」と、本当に体の表現と表情だけで蔑んでいる様子がよく分かるの!!なんなんだ、あれ!すごすぎる!!さっき純潔で美しい白鳥オデットやっていた人とは思えないすごい表現力ちなみに、オデット・オディールはイリーナ・ペレンさんでした。本当は別キャストの予定だったらしく、何度も変更のアナウンスが入っていました。ジークフリート王子も、小顔で素敵。白い衣装が、やっぱり日本人より似合うよね・・・。ジャンプはやはり悪魔ロットバルト。この役はジャンプ力がないと迫力ないもんね。すごかった。白鳥の湖のラストは2バージョンあるけど、私は悲劇バージョンしか観たことなくて、今回初めてハッピーエンドを観ました!!愛は勝つのね!!・・・意外とあっさりロットバルトの羽取ったけどね(^^;)いやぁ良かった良かった。やっぱり白鳥の湖は大好き。オケピから聞こえるオーケストラの音も素敵ロシアのオケのヴァイオリンの音色が好きだ。綺麗というか、なんか泣いてるみたいなの。(←実は日本人だったりして^^;)最近仕事で落ち込むことが多かったけど、なんか、心が洗濯できた。やっぱり楽しいこと考えないとね!一緒に行ってくれたバイヤーFB姉さんありがとう!!本当にいい日だった~~
2015年01月11日
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大風邪で泣く泣く諦めた、山崎育三郎君のヴォルフガング。初ヴォルフ、観たかったなやっと健康も回復し、念願の「モーツァルト!」。井上芳雄君Verです。井上ヴォルフ、平野コンスタンツェに春野ヴァルト!一番印象に残ったのは子役ちゃんだな!!日浦美菜子ちゃん。多分、3人の子役ちゃんはみんなすごいのだろうけど、席が前から2列目(端だったけど)なので動きがよく見えた。アマデの動きが、ぴしっ、ぴしっと決まっているのですよ!台詞がなく、その存在だけで観客に様々な思いを奇想させる、幼い日の幻影「自分の影」であるアマデ。表情、動きが無駄なくきちんと決まっている!でもちっちゃくてかわいいすごいなぁ。日浦美菜子ちゃん、本当に素晴らしいアマデでした。なんか、感動したことが多すぎてうまくまとめられるかしら・・・。まずキャスト。井上芳雄君は、これが最後のモーツァルトだと聞いた。最初観た時は高音がきつそうだったけど(Wキャストの中川君が高音は通ったから余計に。)今はよく出ていて、努力を続けてきたのだろうな。役としても、いたずらっ子っぽい笑顔とか、軽薄そうな表情とか、パパの愛を求めてる甘ったれのところとか、すっかりそのものになっている感じで素晴らしかった。パパモーツァルト、レオポルトの市村正親さんは本当に超人。滑舌なめらか表情豊か。コロレド司教の山口祐一郎さんは、この役が本当に合っている。相変わらず素晴らしい歌声馬車でのお手洗いのシーンは・・・かわいくて面白すぎる(笑)コンスタンツェは平野綾さん。「レディ・ベス」で歌の上手さは知っていたが、コンスタンツェ、とても合っていると思う!脳天気な娘時代から結婚後苦悩するシーンまで、とても素敵だった楽しみにしていた元ジェンヌさん2人!花總まりちゃんと春野寿美礼さん!!ナンネルが花總まりさん。以前の高橋由美子さんのハマリ役で、そのイメージが強かったが、まぁなんと可憐でかわいいナンネル!そして、父と息子の間で苦悩する表情なんかも、うまいんだよねぇ。声量はないけど優しい歌声は好きだ。やっぱりあの声と笑顔はなんの役をやっても魅力的だ。素敵だったなぁヴァルトシュッテッテン男爵夫人の春野寿美礼さん。この人の低音の優しくつつみこむような響き、ジェンヌ時代から大好きだった!!エリザベートよりこちらの方が彼女の類い希な低音の美しさを存分に味わうことができる。また、華麗な衣装、立ち居振る舞いがもういかにも男爵夫人!!本当に素晴らしかった音楽について。改めて、リーヴァイさんの才能に衝撃を受ける。何度も観たのに。そのたびに、曲の良さにしびれる。本当に名曲だらけだ。最初から最後まですべて好き。現代風のポップス、複雑なコードを多用したカッコイイ曲、切ない思いを歌い上げる美しいナンバー。本当に、すべて好き。ヴォルフがアマデを見つめながら歌うんだ、「自分の影から逃れられるのか」。1幕最後、全員出てきて合唱となるが、この運命的な曲は本当に心に残る。あと、今回はナンネルのナンバーが心に残った。「♪私はプリンセスで 弟はプリンスよ~」「♪プリンスは・・・出て行った・・・」「♪もし私が男なら 音楽を続けた」俄然、ナンネル(マリア・アンナ・モーツァルト)に興味を持った。弟に負けぬ才能を持ちながら、当時の女性観から世には出ず、結婚も幸福ではなく、晩年は視力を失った。固い絆で結ばれていた弟とも、ヴォルフがウィーンに行ってから、とりわけコンスタンツェと結婚してからは疎遠になってしまったという。本当の彼女は、どんな人生を送ったのだろう?「私はプリンセスで弟はプリンス」これは、ウィーンの女帝、マリア・テレジアの前で演奏し、貴族が着る服を与えられた逸話からの歌詞だろうか。そんな幸せな時から「プリンスは出て行った」、父と弟の間で苦悩もあっただろう。自分が選んだ相手は父が納得せず、父の選んだ年の離れた男性(しかも2人の先妻との5人の子供つき)と結婚、結婚の後半は愛はなかった。ナンネルに関する文献は少ないようだ。でも、この人に興味を持った。なぜか、今回はナンネルのナンバーばかりが2日経った今もぐるぐるまわっている。やっぱりこのミュージカルは素晴らしい。ああ、また観たい・・・でも。もう休みはない(^^;)
2014年12月06日
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葉加瀬太郎さん。デビューしたての頃から知っていて、最近は「題名のない音楽会」等でその茶目っ気のあるキャラを披露して下さっているが、コンサートに行ったのは初めてだった。いやぁ、素晴らしいコンサートでした、また行きたいと思ってツアーの予定を調べてしまったほど。まず編成が、ヴァイオリン2、ビオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ。またこのアンサンブルが大変素晴らしく。演奏が一流。弦楽器の良い音色を聴かせていただいた。会場が広いからマイクで拾うのは仕方ないけど、狭い会場でぜひ生で聴いてみたかった。第1部は有名な「エトピリカ」から始まり葉加瀬さん作曲の作品ラインナップ。風邪がひどくて、特に鼻づまり鼻水がつらくて、目の奥が少し重かった。故に目を閉じて聴いていたりしたのだけど・・・弦楽器が大好きだからか、なんだかその音色に情景が広がる感じがした。そして葉加瀬さんの作る曲は、反復進行が多くて。私、反復進行が大好きなのです。だから、曲自体も感動して聴けたし。心地良いまったりした気分で1部終了。「もちろん後半、例のあの曲をやりますが、ぜひ”葉加センス”を買っていただいてノリノリで踊っていただけたら」と、ツアーグッズの宣伝も忘れない(笑)そして休憩時間、グッズ売り場に長蛇の列うん、我が市民、みなさん大変素直なのだった第2部。葉加瀬さんの曲の他、作曲家のお勉強コーナーも(笑)ヴァイオリンの名手、フリッツ・クライスラーについてフリップを使って説明ふむふむ、私も大変勉強になった、クライスラーの人生までは知らなかったもんな~そして弾いてくれた曲が・・・私が学生時代はまった、大好きな曲だった「前奏曲とアレグロ」この曲、本当に大好きで大好きで・・・生で聴けて嬉しかったあとはブラームスのハンガリアンダンス(5番)も披露。素晴らしかった突然アイリッシュダンスをみんなで踊り始めたり(笑)トークも面白く、エンターテインメント的にとっても楽しかったのだけれど、やはり、根底には確かな技術と才能があってこそなんだなぁと実感。自分の作品からクラシックの名曲まで、そして客席を楽しませるために色々なことをやってくれて。なんて贅沢な、なんて盛りだくさんなコンサートチェロの方(名前失念^^;)が作った曲も、とても美しく、引き込まれた。アンコールは・・・もちろん、「情熱大陸」これはいい曲だ。やっぱり反復進行がバンバン出てくる(笑)葉加瀬さんも大好きなんだな、絶対そうだ、必ず彼の曲には反復進行が入っているもんとても嬉しいあんまりにも楽しくて、曲の良さに感動し、演奏技術に感動し、お客様を喜ばせようとするトークやダンスやそのたエンタメ的要素にも感動し、葉加瀬太郎さんってなんて素敵な人なんだろう、とすっかりファンになってしまった。残念だけど年内土日が埋まっている私には、もうこのツアーを観にはいけないようだ。でも、とってもいいコンサートだったという思い出が残った。またこの人のコンサートにぜひ行ってみたい
2014年10月26日
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「ファントム」の物語は、アンドリュー・ロイド=ウェーバーの「オペラ座の怪人」が有名だ。ガストン・ルルーの原作が結構摩訶不思議なので、色々な解釈の芝居が作られてきた。今回上演されたのは、コピット版だ。脚本がアーサー・コピットで、作曲がモーリー・イェンストン。私はこのミュージカルでモーリー・イェンストンさんの音楽にすっかり魅了されてしまった。日本の初演は宝塚宙組。今でも応援している和音美桜ちゃんは、この時幼いエリック役だった。その後、花組でも上演された。そして一般の舞台では、大沢たかおさん主演で2回上演された。私は1回目の上演の時に観劇し・・・結構辛口のブログを書いた。だって、歌が下手だったから。ミュージカルでそれはないよね、という気持ちが強くて。その時の観劇ブログはこちら♪大沢たかおさんやヒロインは、素敵だったけどミュージカルじゃなくていいよな、って(笑)ちなみに2回目は行っていないが、相手役の杏さんはすごく歌が上手だったのだろうか。観ていないので何も言えない。そして今回は、城田優さんがファントムだ。彼は「エリザベート」のトート閣下役の時に、歌も歌えるし演技もしっかりしているという印象(←すみません、上から目線です^^;)だったので、楽しみにしていた。場所は、赤坂ACTシアター。まだ大阪公演中なので、これから先はネタバレであることを先に言っておきます。結論から先に言ってしまおう。このミュージカルは、城田さん1人で舞台を作っていた。まず歌が歌える。音域が合わないと思われる所もしっかり言葉を伝えるように歌っていた。そして、オペラ座の怪人と言われながら、少し幼さも残るエリックという役を、見事に自分の物にしていたと思う。素晴らしかった!!歌に関して辛口のことを言えば、歌えていたのは城田さん、マルシアさん、子役ちゃん(松岡くんって言ってたかな?)のみ。(アンサンブルは除く。)ミュージカルのプリンシパルで歌えるのがこれだけというのは、大変残念。相手役のクリスティーヌは山下リオさん。(大沢版1回目はクリスティンって名前で違和感があったなぁ。やはりクリステイーヌの方がいい。)たたずまいは大変美しい。歌声は、ベルカント唱法で一生懸命レッスンを受けたんだろうな、という印象。低音も頭声で歌うのであまり聞き取れないけれど、高音は綺麗に出ている所もあった。しかし、歌姫というには弱すぎる。どうなんでしょう、ミュージカルでマイクを使っているし、低音は胸声で言葉をしっかり歌った方がいいのか。オペラ歌手を目指している役なのだから頭声にこだわった方がいいのか。これは私も考えてしまうところだけど、山下さんは全体的にまだ不安定なので、もっともっとレッスンを積んで上手になってほしい。歌姫の役だもの。頑張れ!台詞の声がすでに枯れていたのがキャリエール役(エリックの父)の吉田栄作さんとシャンドン伯爵の日野真一郎さん。東京公演終盤とはいえ、主役の城田君はクリアな声でしたよ、と思ってしまった。しかし、風邪も流行っているし疲れもあるだろうし・・・と、自分も芝居を初めてからちょっと優しくなりましたよ、ワタクシ、とか言ってみる(笑)日野さんは音大出身らしい。そして、LE VELVETSという音大声楽科出身グループの一員らしい。にしては、イマイチと言わせていただこう。確かにテノールにしては音域が低かった。私も音域が低い所は出ないから苦しさは分かるけど、プロとして舞台に立っているのなら、音域が合わなくても何かしらの工夫をすべきだ。例えばもっと言葉を立てるとか。何を言っているのか分からないのでは、歌の意味がないのではないか。城田さんはそこの所の工夫が見られた。あるいは、天性のものかもしれない。しかし、音大でレッスンを積んできているのならば、もう少し聴かせてほしい。辛口で申し訳ない。吉田栄作さんは、最後の最後、エリックと親子の名乗りをあげるあの名シーンで歌うナンバー。もっと丁寧に、大切に歌ってほしい。吉田さんも音域は合っていない。低すぎたと思う。それでも、言葉を伝えなくちゃ。私は歌詞を知っていたから分かったけれど、あの名シーンで言葉が伝わらないと、感動が半分になってしまう!あそこは涙腺が決壊する場所だ。意を決してキャリエールが息子へ真実を語り、息子は知っていたよと返し、お互いに、今まで口に出さなかった想いを歌に乗せる所だ。もっともっともっともっと大事に歌って欲しい。私の中では、宝塚宙組公演の時の樹里咲穂さんのキャリエールが忘れられない。(まぁ、彼女は大沢版でカルロッタを演じていましたが^^;)大沢版の第1回では、その歌は、母からの歌ということで、映像で姿月あさとさんが歌っていた。私は彼女のファンで、彼女の声が聴きたくて名古屋までファントムを観に行ったようなものだった。(そしたらそれ以外のプリンの歌声がアララだったわけだ。)でもここは、キャリエールとエリックの二重唱に戻っていて良かった。(第2回目を観ていないのでいつ戻ったかは分からない。)ここ、一番大事なシーンだと思う。だからキャリエール役者は、ここにすべてを出し切ってほしいくらいの気持ちなのよね、ファントムファンとしては。癖がある歌い方を上手に歌っていたのはマルシアさん。う~んと昔に舞台で観たが、歌の印象はあまりなくて。時々言葉がわかりにくかったけど、「下手くそなオペラ歌手カルロッタ」を実に味のある演じ方をしていたと思う。腹立つんだけど憎めない、でもやっぱり腹が立つ、みたいな(笑)宝塚の舞台を観ていると、人数が全然違うのでどうしても迫力に欠ける。それはアンサンブルさんの力量でカバー。どの舞台も、アンサンブルさんの質がかなり出来を左右すると思う。あと、プリンシパルは、城田さん以外、言葉をあまり大事にしていないように思う。言葉を伝えること、その言葉を想いとともに音楽に乗せること、それが歌うということなのではないだだろうか。難曲なのは百も承知で辛口の意見を言えば、プロとして舞台に立つならば、もっとその意識を持って欲しい。ファントム、大好きな舞台なのでつい辛口に。キャストのみなさんは役者としてはそれぞれ素敵なので、ミュージカルである以上、是非歌をもっと頑張っていただいて、さらに素晴らしい舞台にしてほしい。好き勝手書いたので、ファンの方が読まれて気を悪くしたらすみません。でも、舞台に対する愛情と役者に対する愛情はものすごくありますので、ただの誹謗中傷と受け取らないで欲しいと切に願います。
2014年10月05日
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いつもなら観劇ブログは観た回数分アップします。でも、今回は近い日にちで2回観に行ったので、まとめてあっぷ~~私の大好きな役者さんの山路和弘さんご出演~ブレヒトの三文オペラについて勘違いしていたことが、プログラムを読んでみて分かった。まず、同じ内容の「ベガーズオペラ」を以前観たのだが、てっきり、「三文オペラ」のミュージカル版がベガーズだと勘違いしていた。そして、三文オペラはストレートプレイだと思っていた。クルト・ヴァイルの立派な曲がついていたのですね。そして、そもそも「ベガーズオペラ」の方が先にできた作品だったのか・・・。知らなかった。思い込みと勘違いが分かって良かった「ベガーズオペラ」を観た時、話が不毛だし(^^;)長いし、リピートはないな、と思ったものだ。3部構成で、長くて、夜公演だったので帰りの電車にダッシュした覚えが(^^;)今回は、2幕の途中で休憩を入れる、2部構成だった。舞台下手には、曲名が書かれたボードが紙芝居のように人力で入れ替わる物が用意されていた。さて。プリンシパルキャスト。稀代の大泥棒メッキースに池内博之さん。「乞食の友商会」のピーチャムの娘でメッキースと結婚式を挙げるポリーにソニンさん。警視総監ブラウンに石井一孝さん。ブラウンの娘でメッキースに手をだされているルーシーに大塚千弘さん。メッキースの昔の女で娼婦のジェニーに島田歌穂さん。ポリーの母でピーチャムの妻のシーリアにあめくみちこさん。そしてそして、ポリーの父親のピーチャムに山路和弘さん。実力派揃いの豪華なキャスト池内さんというと私の中ではいまだにGTOのボウズの生徒(笑)でも「イリアス」で見た筋肉隆々の鍛え抜かれた体はすごかった。今回はずっとビシッと決めた格好だったが、その筋肉を見せておくれと思ったり。(←変態か。)あと!池内さんって超小顔だったのね!!女優さん、並びにくいわ~~~石井さんはこの前のシスターズアクトのサウザー警部よりずっといい。3枚目キャラだけど、もう定着か?!私の中では2枚目なんですけど・・・ソニンちゃんと大塚千弘さん。ソニンちゃんはアメリカに研修に行き、帰国後初の作品。芸の幅がぐんと広がった感じがする。彼女も「レント」で見た鍛え抜かれた体に驚いたものだ。崖っぷちの時があって、努力を重ねてここまで来たんだな・・・と。コミカルに歌う所、ちょっと聞かせる所の歌い分けが見事で、演技の思いっきりの良さは本当に面白かった。千弘ちゃん、ソニンちゃんと比べると少し弱い。声質も違うから仕方がないけど。でも、ルーシーの役はとっても似合っていた。何せ髪型や衣装がとっても似合うし、あの姿での高笑いは本当にまた似合う(笑)この2人の「焼き餅の二重唱」は歌のうまさに感心しながら、でも、激しく動き回る様子に大笑いしながら見させていただいた。島田歌穂さんは何者だろうか(笑)胸元を強調するコスチュームで豊満な胸なのに細い体!!一体どれくらい舞台で活躍しているんだ??もう年齢なんか全然分からない。すごいわ。ちなみに、あめくみちこさんもそうだったけど、胸元を強調するのにちゃんと谷間の陰影を描くんですね。席が近かったせいか、あ、描いてる・・・って思ったそして山路さん。ピーチャム登場の時から、前から2列目ほぼセンターに2日間ともいた私はドキドキ客席に語りかけるシーンが何回かあって、いーなー、私が答えたかった、聖書-!!ってかっこいいのに3枚目だったり、かと思うと凄みがあったり。ステップふんだり軽快に動いたり、さぞかし回を重ねるとどに腰にきてるんだろうな・・・御年60歳だが、まったくそう見えず、ロマンスグレーの地毛と付け毛のまげがまた似合って、ちょいとセクシーだったり。いかん、完全にファンモードだが、許してもらおう。だって基本山路さんを観に行ったのだから。ブレヒトは、日本の演劇界に随分影響を与えたのだそうだ。全然知らなかった。この三文オペラの上演が1920年代。このあたりの音楽ってよく分からないのだけど、「うわ、かっこいいな」っていう昔の曲の時代なのかしら?例えば映画「男と女」の主題歌になんとも言えない乾きを感じながら、どうしようもなく惹きつけられるのだけど、それと同じようなにおいを感じたの。それって、どういうジャンルなのだろう?どうすれば探せるかな?そして、この三文オペラでも、「おっ」って惹きつけられる曲がいくつかあって、でも一番好きだったのが「ヒモのバラード」。これはかっこよかったなぁ。池内さんと島田さんのデュエットだけど、そもそも曲がかっこよかった。そうそう、最初、歌を聴いていてものすごく違和感を感じたのは、曲終わりが中途半端だったこと。主音で終わらない・・・と言っていいのか、よく覚えていないのだが。なんだか変な終わり方、と思いながら聞いていた。あとは、役者の片岡正二郎さん、自分でヴァイオリンを弾いていてすごい!と思ったら音楽活動もやっている人だったのですね。ちゃんと楽器の方から音が出ているから驚いたたいていオケの人がやっているからね。すごい役者さんだな~。ということで、私の楽は終わった。同じ席で2回観たのは初めて。でも、近くで役者さんの表情がよく見えた。舞台のパワーがダイレクトに伝わるから前方席は好きだ。帝劇レベルになると演出が大きくなるから先に2階席で観てから1階前方席で観たい、とか思うのだけど。あ、そうそう、最後、あの衝撃のラスト(笑)その後、みんながふりむいて歌うフィナーレ、あの冷めた表情!!「女王陛下の使いなんかめったに来ない」。物語はああなったけど、「でもな」っていう、あの冷めたみんなの表情がとっても印象的だった!あれで、なんだか納得した私。ブレヒトの狙いはその辺?いや、よく分からないけど。全然見当外れのことを言っているかもしれないが・・・もう一度、プログラムを読もう、1920年代がどういう時代だったか・・・。うん、久々の山路さんの舞台、良かった
2014年09月20日
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昨日までの激務から解放されて、今日はゆっくりオフ~。美容院に行って、それから午後はゴジラを観ました(^^)っていうのも・・・夕べ観た「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」のラストシーンがどうしても納得いかなくて・・・「それは人間の理屈だよっ!!!」って叫んでしまったので・・・このまま週初めを迎えたくなかったので・・・次の「怪獣総進撃」を観たのさうん。パラレルなんで前作のつながりは考えないで、とにかく、ゴジラとミニラに会えて良かった。この当たりはかなりお子様向けなんだけど、それもいい。間抜けなゴジラ、子煩悩なゴジラがいたって、いい。ミニラ変な顔でかわいいし(^^;)さ、ダンナが疲れて寝てしまったので、今夜もう1本観られそうです。ほっほっほっほっほっほっほっほ・・・
2014年09月07日
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今日は原田勇雅さんのバリトンリサイタルに行ってきました!熊谷出身の方で、留学先のイタリアでも活躍なさっています。地元での演奏かいということで、大ホールが満席!!また、熊谷は合唱がさかんな所で、客席みんなが歌を歌える人ばかりなんですよね。アンコールの最後にみんなで「オ ソレ ミオ」を歌いましたが、素晴らしい歌声原田さんは私の知り合いがレッスンを受けている先生でもあります。バリトンだけれども、大変甘い歌声もっと鋭角的な声質を想像していたのだけれど、その美しさにびっくり前半は歌曲、後半は室内楽による伴奏でオペラのアリア。背景の壁には歌詞が映りました。(オペラの時のみ)アンコールのO sole mio を歌った後、みなさんで一緒に!というのですが、どうするのかな、歌詞分からないだろうし、と思ったら、なんと壁にカタカナが出ましたよ、ケ ベッラ コーザエ・・・みたいに。ちょっと大笑い(←矛盾した表現。)私は今、喉を酷使しすぎて声が枯れているので一緒の歌うのを泣く泣く諦めるしかし、大変素敵な演奏会でした
2014年08月30日
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プロの役者として活躍する音大時代の同級生、岡田誠さん。彼が創始者の1人でもある「ユーガットメール」という公演は今回13回目だそうで、初めて観劇させていただいた。今回は「坊ちゃんからの手紙」というタイトルだ。楽器は、ピアノ、ウッドベース、サックス、ドラム。出演者でよく知っているのは、もちろん我が同級生岡田誠さん(大好きな山路さんとも共演している~。)、それからベテランの小倉一郎さん、カレーパンマンの声優さんの柳澤三千代さん。なるほど、案内役がいて(小倉さん等)「手紙」をモチーフに進められていく。その朗読が柳澤さん。歌は色々なジャンルから。瀧廉太郎からミュージカルからポップスから・・・。坊ちゃんからの手紙だから、まず坊ちゃん先生がいて、生徒がいて先生がいて・・・という世界があり、また別の世界では坊ちゃんを作った夏目漱石がいて、友人の正岡子規がいて、その友人の秋山真之がいる。私は「坂の上の雲」を読んだこともドラマを見たこともないので、秋山真之さんのことや正岡子規との関わりは知らなかったが、「本日晴朗ナレドモ浪高シ」の文言は知っていた。帰りの電車でスマホで秋山さんのことを色々調べた。こうやって、また一つ知識が増えたぞ~と思えるのはとても楽しいさて劇について。まずはちゃんと歌が歌えないと成り立たないし、芝居もできないと成り立たない。とても難しいが、皆さん大変素晴らしかった。元々歌が専門の方からそうでない方まで。声楽を勉強してきた方はやはりその歌唱力の素晴らしさに感心し、そうでない方の、言葉を大切に、音を大切にして歌っている歌い方は胸にとても伝わってくるものがあった。パンフレットを見ると、なんと同じ高校出身の若い方がいて、嬉しくて、終演後ロビーにいた所で声をかけてしまった。こんなつながりも素敵だなぁと思いながら、質のいいお芝居を観られて幸せだなあと思う。世の中には色々なお芝居があって、大劇場でのミュージカルから小劇場の芝居、それから音楽劇。どれを観ても、役者の熱意、作り手の想いを感じることができる。今回の音楽劇も、手作りのあたたかさみたいなものも感じ、しかし芝居はプロが作る良質なもの、といった感じで、とても素晴らしかった。来年も楽しみだ
2014年08月26日
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ミス・サイゴンは観劇記録を見ると過去に2度ほど観ている。もしかしてその前にも見ているかもしれないが、記録も記憶も残っていない。最初に観たのが2004年10月。この時のメインキャストは市村正親さん、知念里奈さん、石井一孝さん。次に観たのが2008年8月。この時のメインキャストは、筧利夫さん、新妻聖子さん、原田優一さん。そして今日のメインキャストは、筧利夫さん(市村さんの代役)、知念里奈さん、原田優一さん。そしてジョンは岡幸一郎さん、エレンは木村花代さん。こう観ると、役者さんって息が長い。すばらしいことだな、と思う。前回の観劇から6年経った。2012年の青山劇場は観にいかなかった。なんとなく、ミス・サイゴン、辛いのだ。主人公の人生が辛いのではない。女の性(さが)というものが、辛い。戦時中のベトナムで、這い上がって生きて行くには身を売るしかなかった女性達。最初の売春宿のシーンはとてもきわどい。衣装も、前回観た時よりビキニの水着みたいに、露出が増えた気がすると思ったらパンフにもそう書いてあった。「ミス・サイゴン」というのは、悲しい名前なのだ。売春宿のトップスター「ミス・サイゴン」になったって何の栄光もない。新演出と言われるミュージカル、きわどくなっている気がする。「レミゼ」しかり。必要?分からない。私はもう少しソフトにしてほしい。リアリティが強調されたものを、帝国劇場で観たいとはあまり思わないからだ。観客が想像して理解すればいいのでは?想像できない観客が増えているからと、すべてを舞台の上で説明してくれるというのは、むしろ観客が育たないというか・・・。今回、2012年版からさらに歌詞や演出の変更があったそうだ。私が前回観たのが6年前だから、細かい演出の変更などは覚えていない。多分、エンジニアのキャデラックは最初に見た時は宙づりだったけど、次(2008年)に観た時は今回みたいに後から登場になっていたと思う。あ、ヘリコプター!!2012年の新演出で帝劇以外でもできるようになった、というからどんな感じかな、と思い、最初映像で登場したので「なんだ映像になっちゃったんだ」と思ったら、ちゃんとヘリコプター登場!!でも、映像で補って本体は小さくなったのかな?という印象。でもやっぱり帝劇ミスサイゴンの演出の目玉はヘリコプターとキャデラック。また以前のバージョンでも観たいなぁクリスは、バンコクのホテルでエレンに思いのたけをぶつけるのに、随分感情的になったな、と。原田君だから、ということではないと思うが。病んじゃってる感が半端なかった。そしてエレン。主人公に感情移入すると嫌われる役だけど、エレンもキムに会った後に新曲が加わったらしい。それにしても随分物わかりのいい妻だ。私はエレンこそ一番ダメージを受けていると思うのだが?クリスは自分のしたことの責任を取る。キムだって、生んだのは自分の意志だ。でもエレンは何も知らない。戦争の、本当の苦しさを知らないし、アメリカ兵のベトナム戦争におけるPTSDを考えると相当辛い状況だったんだろう。そこから生まれた悲劇で、一概にクリスを責められないが、やっぱり君が一番悪いよ。キムもエレンも強く生きようとしているのだ。ジョンはブイドイ救済の活動をしているのだ。ジョンだって随分女性を買って、彼の子供だっているかもしれなくて、そこから目を背けまいとしているのだ。そうだ、エレンの登場シーンも、舞台ではベトナムのキムが歌い、上方のせり上がり舞台でアメリカのクリスとエレンが登場する。ベッドでクリスがうなされるシーン。以前は、ベッドサイドで洋服を着てエレンが見守って歌っていたと思う。今回は一緒にベッドにいて、下着姿だ。いつものように夜寝るのだけど、うなされている、日常生活の中でも苦しんでいる、という演出。以前のは寝込んだクリスを心配しているエレン、という図。どちらでもいいと思うけど、クリスはパンツ1枚だし、やたら生々しくなった。ラストは原作の蝶々夫人の通り。子供に向かって歌いかけるシーンでは、オペラの歌の「Tu!tu!tu・・・」の歌が浮かぶ。クリスは一生キムの十字架を背負って生きる。エレンも、一緒に背負う覚悟だろう。やっぱりエレンが一番しんどい。でも、妻は強いのだ。キャストは熱演でした。代役で登場の筧さんはエンジニア役はとてもはまっていると思うし、知念さんは時々鼻にかかりすぎて好きではないが、「命をあげよう」では素晴らしい歌唱だった。原田さんも半分病んじゃっているクリス像が伝わってきた。岡さんの歌声はやっぱり素敵。背も高いし舞台映えして、ベテランの存在感を感じる。木村花代さん、ああ、あなたの解釈のクリスティーヌ、好きでした。四季をやめたのですね。少し残念ですが帝劇で観られて良かったです。(←ファンレター状態。)客席では日常生活を送る人達がいて、舞台上では非日常の混沌が繰り広げられる。なんとなく、不思議な気持ちがする。また、曲の持つ力の素晴らしさ。音楽が素晴らしいからこそ、この芝居が生きると実感した。
2014年08月13日
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車いすのシンガーソングライター、そしてEテレのストレッチマンでパープルを演じている森圭一郎さん。彼は徳之島に特別支援学校を作ろう、という活動を行っていて、「ひまわり」ツアーを行ってきた。6月には徳之島でハンドサイクルで3日かけて島を1周した。そんなツアーのファイナルは、彼の地元、熊谷での今日のライブだった。サポートの方々の手作りの、心がこもったライブ。ツアーの間、「ひまわり」という曲の手話をつけてくださったり、チケットの手配をしたり。本当に頭が下がる思いだが、それはひとえに、森圭一郎という人の人柄と音楽に心底惚れ込んでいるからだろう。「車いすの今の方が幸せ」という彼は、歩ける私達より自由に日本中、いや、国外まで飛び回る。森さんの歌、大好きだ。声もギターもとても素敵だ。今日は徳之島からこのライブに来るはずの人達がいた。しかし、台風の影響で、ライブには間に合わなかった。でも、きっと今頃、感動の再会を果たして、きっと彼らのために森さんは歌ってくれているに違いない。もっともっとたくさんの人に森圭一郎さんの音楽を知ってほしい。来年、ハンドサイクルで全国を回るツアーを予定しているらしい。あっ「絶対内緒だよ!!」って言われてたんだ、今日ライブで、満員のお客さんにそう言ってた(笑)もし近くで森圭一郎さんのライブがあったら、是非、足を運んでみてください。絶対に心に響くはずだから。今日も、私の心に響きまくった
2014年08月02日
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元東京セレソンの宅間孝行さんのプロジェクト「タクフェス」の第2弾が、この「夕ーゆうー」だ。ちなみに第1弾は「晩餐」で、中村梅雀さん、柴田理恵さんが出演していた。「晩餐」の感想はこちら♪女優陣が豪華で、内山理名さん、上原多香子さん、藤吉久美子さん、何回キャンディーズのしずちゃんと、かなり知名度が高い人達だ。元セレソンの役者さんより、一般的な知名度が高い。そのせいか、チケット代も結構お高かった。でも、それに見合ったお芝居だった。今回も「写真撮っていいですよタイム」があった(笑)↑このブログはネタバレです。あらかじめご承知ください。宅間さんって、チンピラなんだけど実はものすごく優しくて人から愛されていて、っていう役が多い。今回もまさにそう。タイトルの夕は、内山理名さん演じる、幼なじみの名前。テーマは、「言えなかった想い」でいいかな?舞台は長崎の海の家兼民宿の「あいかわ」。ここに貼ってあるポスターが、時代が変わるたびにその時代を象徴するポスターに変わっていくのが面白いそこの3人兄弟は超ヤンキー。その次男が、宅間さん演じる元弥、相性もっちゃん。夕(内山理名さん)は幼なじみだが、元弥が自分の友達の薫(上原多香子)を好きだと知り、想いを伝えられない。でも薫は元弥の親友の憲太郎が好きで・・・と、なかなかのドタバタ劇だ。元弥の母親が藤吉久美子さん。綺麗な女優さんのはずなのだが、なかなかのおカンぶりだ(笑)でも、宅間作品のことだから、このままコメディで終わるはずがない。その通り!!最後は、え、そうなの・・・という終わり方。そしてそれがものすごく切ない。物語とかすっとばして感想を書いてしまうけど、私は、一番かわいそうなのは、薫だと思う。結婚式の直前まで、自分の婚約者、元弥が本当に好きなのは夕なんじゃないかと思わなくちゃいけないって、辛いでしょ。しかも、夕の気持ちなんかお見通しなのだ。ラストに薫にも幸せを用意しているけど、違うんじゃないかな。それは薫にとっての幸せじゃなくて、元弥の気持ちが軽くなるだけなんじゃないかな。ほら、浮気して、奥さんの正直に話して罪の意識から逃れてほっとしている男の人、でも、言われた奥さんの方はたまったもんじゃないと思うの、ずっと嘘ついてほしいと思うんじゃないかな。・・・あれ?ちょっとそれたが、それに似たような感覚がした。だから悪いってわけじゃなく、それは元弥の優しさなんだろうけど、優しさって、時には残酷なものだ。ラストの夕顔は美しかった。すごかった。裏でそんな作業をしているなんて全然分からなかった。やっぱり夕だったんだ。「会いたくなったら夕顔を見ればいい」。病床でずっと夕顔を見ていたんだ。伝えられなかった想い。届かなかった想い。言えば良かったのかな。きっと、言えば良かったのだと思う。それが許される立場なのだから。もっと大人になると、伝えたい想いをぐっと胸に押さえ込むことしかできなくなるのだから。
2014年07月21日
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ウーピーゴールドバーグ主演の「天使にラブソングを」が舞台化されたと聞いてから、観たいな~と思っていた。この映画は1も2も、何度も観た、仕事でな(笑)【楽天ブックスならいつでも送料無料】【DVD3枚3000円10倍】天使にラブ・ソングを・・・【Disne...価格:1,080円(税込、送料込)で、7月上旬、ほら、あの夢の帝国ホテルライフの時に観に行ったのだ。デロリスはWキャスト。なんと、瀬奈じゅんさんと森公美子さん。全然タイプが違う2人なので、是非両方観たかったのだけど、忙しくて無理だった。瀬奈じゅんさんバージョンを観劇したデロリスの愛人カーティスもWキャストで大澄賢也さんと吉原光夫さん。こっちも全然タイプが違う!!今回は大澄さんバージョン最初に言うと、やはり映画が名作過ぎて、物語的には映画は越えられていないと思う。舞台だから仕方ないけど、設定も限られるもんね。ただ、芸達者な役者さんの演技が目の前で観られるのが舞台のいいところ。存分に楽しんだ。映画では恋愛要素はなかったのだが、サウザー警部(石井一孝さん)はデロリスの元クラスメイトで、彼女を想っているという設定。汗かきエディって、これ、石井さんがキャストだからじゃないの(笑)しかし、折角のイケメンが、アフロだとなんか残念・・・。瀬奈さんとだと恋愛模様もなんだかあり、と思うけど、森クミさんだとどうなのだろう?観ていないけど、なんだか違うよなぁ、と思ってしまうかもシスターたち、修道院長の鳳蘭さんは、歌声はよろしくない。喉、以前壊したんだっけ・・・?でもその存在感やコメディーの間の取り方とか、実に面白い。上手なのは、やはり春風ひとみさん。何度も春風さんの舞台は観ているが、本当に何をやってもその役がしっくり合っていて、うまいなぁ、と思う。メアリーロバートはラフルアー宮沢エマさんといって、宮沢元首相のお孫さんだそうだ。これも、映画のイメージが強すぎて(映画のメアリーロバートは可憐でかわいくてでもおかしくて声にパンチがあって、満点だった)ちょっと損。でも歌声は力強い。カーティスの部下3人、藤岡正明さん、KENTAROさん、上口耕平さん。やっぱり、KENTAROさんがすごい歌も踊りも。ってか、髪がある!!スキンヘッドばかり見てきたからなぁ。髪があると、やっぱりかっこい大澄さんはあくの強い役が似合うし、瀬奈さんはオーラがすごい。瀬名さん、売れないクラブシンガーってイメージじゃない(笑)瀬奈さん大好きだけど、一つ難点を言えば(上から目線スミマセン)デロリスというより、そのまま瀬奈じゅんに見えてしまうのだ。それだけスターさんなのだろうだが、演技の深さというより瀬奈じゅんというキャラクターに見えてしまう。あ、でも、初めて聖歌隊で、ちょっと1人で歌った時はそのうまさに「おおっ!」と思い、デロリスもこうなんだろうな、とは思ったけど。演出ですごいと思ったのは、サウザー警部の衣装3枚重ねでしょうか石井さん、どうりで体が大きく見えたはずだ(笑)「いつかあいつになってやる」のナンバー、最初は警察の制服、バックダンサーにさっと衣装をはぎ取られると一瞬でギンギンのロック歌手!!そしてまた現実に戻る時もバックダンサーにさっと衣装をはぎ取られ、また警察の制服に・・・すごい!!まさかまた制服に戻るとは思わなかったので、びっくりしたここは面白かったしかし、あまり恋愛はなくてもいいかもなぁ。映画のように、サウザー警部はもっとカッコ良くあってほしい。なんだか3枚目キャラになってしまったのが、残念でもある。
2014年07月20日
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観劇してからもう2週間過ぎてしまった。忙しくてなかなか書けなかったが、内容はよく覚えているし、その間に原作も読んだ!!紀伊國屋ホールで観劇した「トーマの心臓」。萩尾望都さん作の、少女漫画の金字塔だ。Studio Lifeとは、演出家の倉田淳さん以外全員男性。ゆえに、女性役も男性が演じている。まずチケットを持ってロビーに入ろうとすると、チケットをもぎる人が制服らしき格好をしており、「シュロッターベッツへようこそ!」と迎えてくれる。しゅろったーべっつ?芝居を観て分かった。シュロッターベッツ学院のことで、これから繰り広げられる世界で少年達が生活する、ギムナジウム(全寮制の学校)の名前だ。舞台はドイツ。いきなり、トーマという少年が陸橋から身を投げて自殺する所から始まる。不幸な事故だと思われたが、実はトーマはその直前に遺書とも言える手紙を、同じギムナジウムのユーリスモールという少年にあてて投函していた。トーマはユーリを愛していた。しかし、以前「トーマは優等生のユーリをおとせるか」という賭をされていると知ったユーリは、トーマに冷たくあたった。自殺と知ったユーリは心揺らぐ。キリスト教で禁止されている自殺をトーマがしたことは、秘密にしなければいけない。そんなユーリを見守る同室のオスカー。そしてユーリには、誰にも知られたくない秘密があった。トーマの呪縛を解くように、彼の墓前で手紙を破り、帰ろうとした時に、ユーリはトーマにそっくりな少年エーリクに出会う。彼は転校生だった。そして、エーリク、ユーリ、オスカーを軸に、ギムナジウムの少年達の世界が繰り広げられる。オープニングにかかった曲はカッチーニの「アヴェマリア」。もうこれだけで、世界観が分かるというのが選曲の妙だと思う。他にも、シューベルトの「アヴェマリア」、モーツアルトの「アヴェヴェルムコルプス」など、クラシックの名曲が使われるが、どれも、キリストや聖母を連想させる曲だ。全寮制男子校の、思春期ゆえの清らかさ、不安定さ。後で原作を読んで分かったが、ほとんど、台詞など、原作に忠実だ。男子同士で好きとか嫌いとか、若い人が観たらよく分からない世界観なんじゃないだろうか。でも、昔の少女漫画は哲学的とも言えるような世界観があったんだよな。そして、ただの青春群像ではなく、根底にはキリスト教の教えが流れていて、神に背を向けても、最終的には帰って行く。この少女漫画の世界観を今の若い役者さんがよく表現していると思う。席は後ろの方で顔などはよく見えなかったが、それゆえか、あまり現実的にならず、色々想像しながら観ることができた。日常は現実でも1人1人が抱える重荷は非現実だったからなぁ。異世界に足を踏み入れた気持ちだったが、なんだかドキドキする非現実的な世界だった。舞台セットも、一瞬でベットが出たり引っ込んだりして、違う場所になったりする。面白いなぁ。パンフレットを見ると、キャストは主要な役で3~4人いるみたいだ。きっと演じる人が違うとまた違った芝居になるのだろう。色々なキャストも観てみたかったな。おもしろかった!!機会があったらまた観てみたい。きっとまた再演すると思うから(笑)
2014年06月28日
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昼夜Wヘッダーの、夜公演のブログです。帝国劇場「レディ・ベス」、昨日無事に東京公演千秋楽を迎えたようですねさて、夜の部のキャストは、ベスが花總まりさん。実は彼女が観たかったんだよね。なんていったって、元宝ヅカキングオブ娘役(笑)寿命が短いと言われる娘役トップを何年も務め、男役パートナーも何人も変わっている。通常、多くてパートナーは2人くらいなんだけど、この人は群を抜いているお金持ちだから、とか色々言われていたけれど、でも舞台での姿を見ると、やっぱりこの人は別格の存在感を持っていると思う。しばらく裏方に徹していた時期があったけど、表舞台に出てきてくれて本当に良かったと思う。花總まりさん、出てきた瞬間からお姫様。そのはかなさや美しさは、実年齢は結構上になっているはずなのに初々しくてかわいくて、つい守りたくなってしまう風情。もともと声量はないので、平野綾さんの方が歌の迫力はあった。ベスという役だったら、芯が強く気が強く、どんなことをしてものしあがっていきそうな演技の平野綾さんの方が合っていると思う。しかし、花総まりさんの舞台での華やかさを観ると、この人を観ていたいな、と思ってしまう。また、しゃべり声がとても綺麗なんだよね。なんでこんな人がいるんだろう?と思うなぁ。今回は1回の前方席、しかもセンターの良席だったので、役者さんの表情がよく見えて、芝居に入っていけた。ロビンは山崎育三郎さん。加藤さんとどっちがいいかと言われたら、どっちも良かったと思う。表情がよく見えた分、山崎さんのロビンの方が気持ちが伝わったけど、これは席によるのでなんとも言えない。メアリーは吉沢梨絵さん。うーん、小さい(笑)未来優希さんが背も高いし声も大きかったので迫力ではかなわないが、女王の強さと弱さを上手に表現されていたと思う。未来さんはエリザのゾフィーもできるが、吉沢さんはゾフィー役者じゃない、っていうところでよく頑張っていたと思う。(←上からでスミマセン^^;)フェリペ王子は平方元基さん。見た目は古川さんの方がバリバリの王子だけど、平方さんもそこはかとない色気がみえてなかなか良かった。音楽。所どころ、「モーツァルト!」に少し似ているな、という曲があったり、やはり2回聴くと心に残る曲がいくつか。フェリペが歌うクール・ヘッドとか好き。あとは最後の方の・・・なんだろう(^^;)そうそう、ラストの曲、主音で解決しない。エリザもそうで、最後は不協和音で終わったと思う。ベスは、不協和音じゃなかったけど、属音だったかな?あ~~~覚えてない、その時は覚えていたんだけど(^^;)とにかく主音に解決していないので、彼女の行く末が栄光だけではなく、困難もたくさんあることを暗示しているんだろうな、と思ったのは私だけかな?1回目観た時には少し疲れてしまったのだけど、音楽に慣れてくると身を乗り出したくなるような感じだった。もう1度観たら印象が変わるかな。あ、でも日本語は絶対変だわ。特に冒頭のアスカムの歌。どうしても時代背景を説明しないといけないから仕方がないのだけど、音と日本語の入れ方にものすごく違和感を感じた。もう少し、別の言葉を入れられなかったのかな。そこが、一音に一語の日本語の難しいところだ。まぁでも、私は和音美桜ちゃんの美声を聴けたことが何よりだった。なんであんな声が出るのかしら??「レディ・ベス」、エリザやモーツァルトほどの衝撃はなかったけれど、舞台自体は面白かった。もう少し聴いたら曲にもはまれそうかな・・・?CD出るんだよね。どうしようかな(笑)
2014年05月25日
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やっと観に行けた帝劇「レディ・ベス」。一番の目的は、エリザベスの母、アン・ブーリン役の和音美桜ちゃんだが。宝塚下級生時代から応援していて。私の観劇ブログにはお馴染みの方だけどね~で、Wキャストなので、せっかく仕事が休みの日だし、両方観ちゃえ!!ということで昼夜公演両方観て来た。この作品は「エリザベート」「モーツァルト!」「MA」でお馴染みの、クンツェ&リーバイのウィーンミュージカルコンビだ。「エリザ」「モーツァルト」の音楽は最初から惹きつけられたが、「MA」には愛する山路和弘さんがご出演なさっていたにもかかわらず、あまり印象に残らなかった。そして今回、実はあまり印象に残らなかったんだよな~エリザで受けた衝撃的な音楽への感動が持てなくて、リーバイさんの音楽が変わったのか、私の感性が変わってきたのか・・・3時間以上、長く感じてしまった・・・。しかし、舞台のセット(八百屋舞台、星座を配置したリング状の背景)は素敵だったし(天文学的でベスの運命を暗示していて)、役者の熱演ももちろん素晴らしかった。ます昼公演、ベスは平野綾さん。初見。まっすぐな印象。2階席から観たので表情等は分からないが、凜とした雰囲気のベスだった。ベスに学問を教えるロジャー・アスカムに石丸幹二さん。夜も石丸さんだったので、Wキャストの山口祐一郎さんは観られなかった。でも、幹二さんは永遠に私の王子ですから!!今回もいい声だったけど、彼の音域には低すぎた。もったいない。ベスと恋に落ちる吟遊詩人ロビンは加藤和樹さん。席が遠かったせいか分からないが少し固さを感じた。というか、真面目な印象。メアリー・チューダーは未来優希さん。いやぁ。ヅカ時代からそうだけど、声がでかいすっごい声量で、ものすごい迫力だった(笑)スペイン王子フェリペに古川雄大さん。彼ね。私、松田翔太さんに見える。王子キャラなので得だと思う(笑)声が細いけど、やっぱり見た目王子だから許せるかあとはシングルだな。スペイン大使シモン・ルナールに吉野圭吾さん、大司教ガーディナーに石川禅さん、ベスの教育係キャット・アシュリーに涼風真世さん、そしてベスの母、アン・ブーリンに和音美桜ちゃん。キャスト、すっごい豪華でしょ?!シングルキャストが芸達者ぞろい、歌姫ぞろい。和音美桜ちゃんはブログで、もう死んでる役なのであまり人とからまないと書いていたけど、常に首切り役人をひっさげての登場が迫力あったわ(笑)歌はさすがです。この歌声はもう天性のもので、低音から高音までずーっと聴いていたいと思うくらい。衣装も豪華。そういう意味では観ていて楽しかった。2階席(でもS席)からなので多分感情移入しにくかったのかもしれない。夜公演は1回良席なので、少しは感じ方が違うかな。さて、昼公演では公演後抽選会が行われた。キャストがくじを引いて当たった座席の人にプレゼントが当たるのだ。残念ながら私は当たらなかったが、おもしろかったのが・・・引いたくじ(多分半券)を読む時の幹二さま!!そうなのよ・・・小さい字は、読みにくいお年頃なのよ!!そうね、私の王子だけど、老眼には勝てないよね・・・だって、この私でさえ、左目、危ないもん涼風姉さんも2回目引くとき、「石丸さん一緒に引きましょう、二人で読めば怖くない」だって(笑)うん、あんなに綺麗だけど、涼風姉さんももう50代だもんなぁ・・・ちょっと笑って終わった昼公演だった。さ、夜公演に続く。楽しみにしていた、花總まりちゃんのベスだ。
2014年05月24日
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ふと、この日休めるな、と思って仕事の休みを取った。そして3月は1本も舞台を観ていないので何か観たいな・・・と思った時、劇団四季の「ウィキッド」が東京公演中であることを知り、チケットを取った。この1年は本当に仕事で忙しく、気持ちの余裕がなく、チケットを取ることも減った。四季の会会員なので、急でもチケットが取れ、劇場引き取りができるのがありがたい「ウィキッド」は、大げさだが、私の人生に大きな影響を与えたミュージカルだ。歌の歌詞に、色々はっと気付かされることがある。1幕ラスト、エルファバが歌う「ディファイディンググラビティ」。嘘で塗り固められた世界から、すべてを失ってでも自由を求めて大空に飛び立っていく。「誰が決めたの?限界なんて」この言葉にはっとした。年齢を理由に、努力もしないで色々なことを諦めていた。一番大きかったのは「舞台に立ちたい」という夢。38歳にもなって、舞台になんか立てるはずない。役者修業してるわけでも事務所に所属しているわけでもなく、仕事も持っている。ただ思ってるだけ。なのに諦めきれずもやもやしている。そんな時、劇団四季の声楽専門オーディションがあった。あり得ないけど、あり得ないけど、何かが変わるかも知れない、そう思って、歌と台詞を録音したテープを作り、写真なんて職場の人に撮ってもらって、応募した。結果は、不合格だった。でも、行動した!落ちたよ~っていう通知が四季から来た!(←もちろんこんなフレンドリーな物言いではない。)私の書類やテープが四季に届いた、それだけで、なんだか嬉しかった。それから、バレエを始めた。もちろんストレッチでひ~ひ~だ。でも、ほら、夢見るだけじゃなくて何か実行しなくちゃ!!そして私は、なぜプロになることしか考えなかったのだろう?舞台に立てるチャンスはあるんじゃないか?そうしてアマチュアの劇団を探し、隣町に見つけ、思い切って飛び込んで・・・今こうして役をもらって舞台に立っている。現在、声楽、指揮法、バレエ、劇団と、4つの稽古に通っている。仕事もある。(←しかも超多忙。)家庭もある。体はいつも疲れている。それでも、舞台に立っている。ずっとずっと夢だった舞台に立っている。ウィキッドが、背中を押してくれた。あ、ここまで、前置きなんですけど・・・長い(^^;)いやー知ってるキャスト減ったわ~。グリンダは鳥原ゆきみさん、エルファバは雅原慶さん。グリンダ役は音大声楽科卒じゃないと歌えないような声質と声域だけど、鳥原さんの歌声は美しかったな~。私もあんなソプラノで歌えるようになりたい!まだまだ先は遠い・・・エルファバは地声でどうしてそんなに声が出るのだ、というまさにミュージカル歌唱が求められ、私には絶対に出せない声なのだが、雅原さんは見事に歌っていてすごいなあと。ただ・・・どうしても私は初演キャストの濱田めぐみさんの声が焼き付いていて・・・(←CDも聴いているし)彼女の歌唱力はちょっと他の人には真似ができないレベルなので、もう一度濱田めぐみさんのエルファバを聴いてみたいものだ。もう四季やめたから無理だけど。そう、ウィキッドでは、もう一つ印象的な歌詞(台詞)がある。オズの陛下(魔法使い)が実は魔法が使えず、周りの期待通りに行動してすべて嘘なんだけど魔法使いと持ち上げられ、現在の地位にいることを、こう言う。「私達はたくさんの嘘を本当だと思って信じ込んでいる。それを私達は”歴史”と言うんだ。」これ、現代社会の現状を的をついている言葉なのではないか。真実ってなに?本当の真実よりも、マスコミが流した情報が真実になっていないか?そしてマスコミは公平な目でみているか?マスコミの知識と知性は興味本位より高いか?私には、それが低下しているように思える。そして、情報を求める私達一般市民も、知識も知性も、そしてリテラシーも低下していないか?私達が求めるから、その要求に沿うように、真実が改ざんされていないか?真実を見極めるのは難しい。なぜなら正確な情報が何だから分からないからだ。でも、少なくとも、たくさんの嘘を”歴史”にしてはいけないと思う。ウィキッドの公演そのものより別なことの方に力を入れて語ってしまった・・・。何度も観ているので新鮮な驚きはないが、それでも何度観てもワクワクするし曲の素晴らしさ、歌声の素晴らしさに圧倒される。あと、グリンダって、お金持ちだけど本当は愛に飢えてるのかしら?でないと、あそこまで人に好かれたい、って思わないよな・・・などと考えてしまった。お金持ちだけど両親仲が悪くて家庭は崩壊していて・・・と、余計な妄想をしていた(笑)1幕90分、休憩20分、2幕70分。ちょうど3時間。堪能した
2014年03月29日
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ブログ友達バイヤーFB姉さんにお誘いいただき、帝国劇場に「Endless SHOCK 2014」を観に行って来ました過去に1度観たことがあり、確か震災の1週間くらい前だった・・・震災の時は1幕が終わった休憩時間中だったそうで、あの1幕の終わりのまま、2幕を見られないで終わってしまったお客さまもいるんだなと思うと切なくて切なくて・・・堂本光一さんの体力と精神力で成り立っているこのステージ、今回も素晴らしかった。ヒロインのリカ役は、入来茉里さん。存じ上げず、初見。そしてオーナー役には森公美子さん。前に見たときは植草克秀さんだったので、少し意外。でも前回のキャストは前田美波里さんだったそうで。前田さんも見たかったな~~今回のライバル役は屋良朝幸さんなので役名がYARA。ジャニーズの方に詳しくないのでやはり初見。でも!あ!堂本君より小柄じゃないか!!というのが正直な感想。はははこのステージは、主要キャストも脇を固めるキャストもバックダンサーも音楽家も、すべてが一体となってパワフルに走り続けているのが特徴だと思う。特に堂本さん・・・この舞台のキーワードであるShow must go on をそのまま地でやっている。帝国劇場の空間を余すところなく使い、飛ぶ飛ぶ空中浮遊は来るぞ来るぞと分かっていても、とても緊張してしまう今回も2階席で観たので真剣な表情がよく見えて・・・特に後半の赤いリボンで飛ぶ所は命綱なしで、腕力のみで飛んでいるようなのでドキドキする2階席前方の台に無事に着地し、ご挨拶するところは本当に力を入れて拍手をしてしまった1幕最後の階段落ちも、大変美しくくるくると階段を落ちていかれて・・・ってか、痛いだろうな・・・前回観た時より、太鼓をたたくシーンとか減っているなと思ってバイヤーFB姉さんに聞いたら、確かに減っているし時間も少し短くなったとのこと。以前は大太鼓を叩いた後赤いリボンでの浮遊だったので本当に心配だったんだよね、とも。さすが姉さん、足繁く足を運んでいるだけあって本当に詳しいYARA君は小柄なこともあってかわいい弟分、って感じがした。前に観た内君も良かったけど、YARA君も良かったです。動きが機敏だし。席が遠いので表情はよく分からないけど。入来さんは、ダンスも歌もそつなくこなしている感じ。新体操をやっていたそうだ。偉そうなこと言ってるけど()、リカ役ってきっとこれから活躍しそうな女優さんがやってるんだよね?だからこれからどんどん活躍していく人なんだよね?今はまだあまりインパクトを感じないけれど、この舞台を経験してどんどん活躍してくれるといいなパーカスの石川直さんがまた観られてうれしいです。素晴らしいパフォーマンス。和太鼓専門の人もいたようで、バイヤー姉さんが言っていたけど「やっぱり音が違うわ」と。堂本さんも良い音だけど、確かに、やはり芯というか、響いてくる音が違うと思う。森クミさんはやっぱり何をやっても森クミさんだなぁ・・・元々のキャラが際立っている人だから。仕方ないのかも。でも冒頭のアドリブがソチ五輪のフィギュアの真央ちゃんのことで・・・客席からも拍手(^^)途中光一さんのアドリブで「え?あなたの舞台のお客さんは年齢層が高い?」と言っていて、そ、そうなの?高いの?と意外な気持ちに。まるでスターダストレビューのライブみたいではないか(爆)スタレビの根本さんは途中で「疲れるでしょ?座って座って」って言ってくれるそっか~~ジャニーズの中ではもうファンの年齢が高い方なんだね~~新たな発見(笑)うーまたすごいものを観た。見終わった後に「うわぁ・・・」と言ってしまうショーだ。これだけハードなショーだと出演者の皆さんの疲れが気になる・・・どうかいつもの通り、最後まで元気で突っ走っていただきたいShow must go onまた観てみたいな~~
2014年03月02日
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昨日1月に観た芝居の感想をアップしたが・・・その後に行った演奏会のブログをやっとアップである。しかも今回の「新春の雅楽」については、先に「篳篥(ひちりき)絶滅の危機」としてブログに書いていた。「雅楽の楽器、篳篥絶滅の危機!」その後どうなったんだろう?調べてみてもよく分からない。東儀秀樹さんも国交省に行ったようだが・・・。どうが「鵜殿(うどの)のヨシ」が守られますように(>人<)さて。肝心の演奏である。「新春の雅楽」東京オペラシティコンサートホールにて。今回は仕事仲間の3人での鑑賞だったが、あまりにも気持ちのいい音色に、3人とも時々あたたかくて気持ちい~い世界に飛んでいた・・・(笑)今回はゆったりだったのですよ^^;今回のテーマは「源氏物語」演目は 第1部 管弦 盤渉調音取り(ばんしきちょうねとり) 青海波(せいがいは) 越天楽 残楽三返(えてんらく のこりがくさんへん) 蘇莫者破(そまくしゃのは)第2部 舞楽 喜春楽一具(きしゅんらくいちぐ)演奏は東京楽所。去年「七夕の雅楽」を聴きに行き、続けてこの「新春の雅楽」を聴きに来た。うん・・・仮名をふらないと漢字、読めませんよね(ーー;)おいらは一応音大の卒論のテーマが箏と雅楽だったのでおぼろげに記憶をたどりよせることができるのだが・・・。源氏物語では、青海波は頭の中将と光君が踊ってたな~などと思ったり。(←紫式部さまの原作ではなく大和和紀さんの漫画「あさきゆめみし」で読んだ。ーー;)青海波は、衣装がほしいとおっしゃっていた。億くらいいってしまうような額なのだそうだ楽器ならではの大変だな~という話。笙は、構造上結露しやすく放っておくと音が変わってしまうので、演奏をしていない時は火鉢であぶらなくてはいけないのです。が、しかし、ここは舞台の上。消防法に基づきちゃんと届け出をしないといけないのだとか。で、管弦は楽器だけの演奏だが、音取りとはその調のチューニングのようなもの。すぐ終わる。面白いのは、季節ごとに調が決まっていて、冬は盤渉調(基音がシ)なのですね。1つの演奏会では必ず全曲同じ調でなくてはならない。越天楽も、七夕の雅楽の時は夏ということで黄渉調(おうしきちょう:基音がラ)だった。いやはやおもしろい。琵琶と箏の糸の楽器が好きな私は、残り楽三返で最後に弦楽器だけ残るのが嬉しい。第2部の舞楽も、今回は上から見えない糸でつられた人形がゆっくりゆっくりと動くような舞。・・・もっと元気のいい、眠気が覚めるトリッキーな走り舞は次の七夕の雅楽で是非!という宣伝もしておられた(^^;)いやでも、ゆっくりの舞は大変。演奏者も舞人も素晴らしい。昔から雅楽には興味があった。でもなかなか観る機会がなかった。東京楽所さんがシリーズでやってくれるようになって、大変ありがたい。7月に行われる七夕の雅楽も、ぜひ行ってみたい。毎年忘れるけど、今年は宮内庁楽部の秋の演奏会にも申し込まねば!!
2014年02月25日
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もうかなり前に観劇した。1月の11日だったかな。1月はあまりに仕事のストレスが心にかかり、2月も継続して、色々反動も出て無気力になり、何もする気が起きず大好きな観劇も行かず、観劇ブログも書く気にならなかった。やっと!!ごめんね、優一くん、美桜ちゃん!!ということで、草月ホールで「瀧廉太郎の友人、とその知人とその他諸々」を観劇してきたもちろん、宝塚下級生の頃から応援していた和音美桜ちゃんが出演するからだが、瀧廉太郎その人にも興味があった。仕事の関係でモーツァルト研究の第一人者、元国立音楽大学学長の海老沢敏先生のご講演を聞いたのだが、海老沢先生は瀧廉太郎の研究もしており、その研修会のテーマはまさに瀧廉太郎だったからだ。留学先のドイツで病に倒れ、溢れるほどの才能を持ちながら若くして亡くなった瀧廉太郎。でも主役は瀧(鯨井康介さん)じゃなかった。主役は、岡野貞一(原田優一さん)だった。岡野貞一といえば「ふるさと」の作曲者と言われているが、「ふるさと」はじめ文部省唱歌は基本的に作曲者不明とされている。物語は、ドイツに留学している瀧を役人の通訳としてドイツに来た友人の岡野が訪ねる。その役人は、瀧に尋常小学校唱歌の作曲を依頼するために来たのだ。すごいことだと我がことにように喜ぶ岡野だが、すでに瀧は病魔におかされており、大学もやめてしまっていたのだ。国費で留学しているのに勝手に学校をやめたことで、瀧は今後日本での曲の発表を禁止される。岡野や瀧だけでなく、時には日本で初めてドイツに留学したヴァイオリニスト幸田幸(和音美桜さん:幸田幸は幸田露伴の妹)の視点で、時には幸のお手伝いフク(石川由依さん)の視点で描かれる。ミュージカル界の歌姫美桜ちゃんと美声の原田君の歌声を堪能できた。所どころ歌われる岡野と瀧が作った曲。日本人なら誰でも知っている曲の数々。「花」とか、美しかったなぁ。原田君はコミカルな場面とシリアスな場面をとても上手に演じ分ける。時に笑い、時に涙ぐんで観ていた。「一緒に尋常小学校の唱歌を作ろう」「でも俺の曲はもう発表できない」「じゃぁ作曲者不明でいじゃないか」2人の友情に涙。ほのかに瀧に想いを寄せる幸が切ない。夢半ばでこの世を去らなければならなかったら。凡人の私だって辛いのに、ありあまる才能を持ちながら死を待つしかなかった瀧廉太郎。改めて、この人のことをもっと知りたいと思った。日本に帰ってからの瀧は本当に不遇の日々だったという。そして23歳での死。実際の瀧と岡野の関係は想像するしかないが、こういう想像も悪くないな、と思った。実際問題、文部省唱歌の著作権はかなり複雑らしい。作曲者は伏せられ、伝聞として伝わっているのみであり、物的証拠等はまだこれからの作業らしい。岡野貞一作曲と言われている曲 「故郷」「春が来た」「朧月夜」「紅葉」など。(ウィキペディアより)未来を知っている私たちは、最後に2人でピアノに向かって曲を作る岡野と瀧にとても切ない気持ちになる。そして、フクによってその後の人々が語られるが、幸が安藤幸になり幸せに生きていくことに救いを感じた。
2014年02月24日
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今日は劇団の稽古日。なんと東京新聞さんの取材だそうで・・・。ありがたやー。しかも今日はワタクシ、「おカツ」スペシャルでして、おカツさんのシーンを結構たくさん稽古しましたので・・・写真、撮ってくれた?みたいな(笑)早く台詞を体に入れてしまわないと、台本を持っていると手の動きがスムーズにできない。まぁでも。ジョバンニだった頃は全場出ていたので椅子に座って他の人の芝居を見ることはなかったけど、今は自分が出ないシーンがあるので・・・ちょっとホッとできる^^というか、基本的に正造と2人のシーンばかりなんだよね。他の人との絡みはそんなに多くない。芝居って楽しいな。もちろんアマチュアだから素晴らしい演技はできないし仕事をしながらだから台詞覚えも遅いけど・・・やっぱりみんなで一つのお芝居を作っていくっていうのは素敵なことだな、と思う。芝居に出会えたことに感謝。
2014年02月12日
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タイトルが長くなってしまった。この通りである。「クラブセブンの10周年の記念のパーティで場所は帝国ホテルね」(←直訳。)年末に2度ほどシアタークリエでクラブセブンを観劇し、年明けにはなんとディナーショー(でも昼の部に行ったからディナー??的な疑問は置いておこう。)まず、帝国ホテルというのもありお客さまの服装がきらびやか~~着物あり、ドレス有り・・・こういう華やかなの、好きだわ~私はしばらく着ていないので着物は諦め、ドレスは寒いので(^^;)ワンピースにジャケット一緒に行って下さったバイヤーFB姉さんは美しい着物姿さて、劇場でいつも物販をしていた、今回登場したキャラクターのセブンくん。せっかくなのでぱちりと(笑)頭、でかい。そして会場に入ると・・・まぁ広いこと!!そして横長の空間。残念ながら少し後方席だったけれど、まぁ、いいかということで食事をいただく。テーブルのキャンドルとお花が綺麗でやっぱりぱちり。あまり食事は写真を撮らないので、ここまで(笑)さて、ショーの方は、最初がいつもの「クラブセブンのテーマ」でカッコイイダンスから始まる。ああ、これこれ、これで始まるんだよね。ワクワクしてきたで、どんな内容になるのかなと思ったら、なんと過去の映像を鑑賞記録用ということで販売の予定はないそうなのでラッキーだ。(開幕前イベントで少し見たけど。)確か私は、6thの時に和音美桜ちゃんが出たので初観劇し、それではまったのだった。それで思いだした!!私的にクラブセブンの最高傑作だと思うのだが・・・「レミゼ 残業物語」みたいなタイトルのもの。ある会社の残業風景なんだけど、それがレミゼの音楽にばっちり合っているのだもうおかしくておかしくて美桜ちゃんが面白いことを真面目にやっているのでまたおかしくておかしくてつい、昔のブログを探してきちゃいましたよ6thの感想はこちらでどうぞ(笑)クラブセブン6thの感想♪ ゲストも一緒に鑑賞。東山義久さん、笹本玲奈ちゃん、あと佐々木君だったと思う・・・。この3人はお話だけだったけど、なんだかもったいなかったような気がする。まぁ、面白かったけど。そして50音順ヒットメドレーやっぱりやってくれました。ということは、やっぱり、猿が出ました!やったぁ圭吾さん最高帝国ホテルで猿。しかも、モンキーマジックのBGMで登場してきてステージから飛び降りて(←落ちたんじゃないよね?)一瞬見えなくなる。バイヤーFB姉さんは後で言いました。「あれ、ぱっと消えたからあれがマジック?!って思っちゃった。」姉さん、残念ですが、多分、違います(ー_ー)ステージが横長で広いので、ただでさえ早着替えや玉野さんの「テニスの球ランニング」があるので、出演者は相当大変だったようだ(笑)テニスのシーンでは、いつも圭吾さんが女装した中垣内君と古川君にリアルキスをしていたが、今回圭吾さんにキスされたあとの中垣内君がひとこと。「今年最初のキスは圭吾さんだ・・・」うん、良かったね。うらやましいと思った人はたくさん・・・(←違うだろ。)しかも、はける時、なにをとちくるったかそのまま古川君に無理矢理キスしてました。大丈夫か、がっきー君!!うーん。色々違う方向に行っている気がする、クラブセブン(笑)サランラップの精(?)になった圭吾さんは退場時客席に「奥さん、巻いてく~?」と言い残し去っていった。それを聞いて舞台にいた出演者が「女癖悪いよね~」とのたまっておられた。でも、特大サランラップ頭に乗せて口説かれてもねぇ。あーしかし面白かった。ずっと続けてほしいなぁ。でも、ネタとかダンスとかずっと考え続けるのは大変だろうなあ。出演者のレベルが高いから楽しいのであって。質を落とさずにやっていくのも大変だろうなぁ。そうそう、やっぱりダンスは吉野圭吾さんが素晴らしいですね。玉野さんは最近疲れが見えてきたかなぁと思うけど、若者より年長の吉野さん、玉野さんの方がキレが断然にいいのだ。吉野さんは後半に入ると、披露マックスのはずなのにさらにまた動きがよくなる。あんなに背が高いのに、本当にキッレキレのダンス。あんなお馬鹿もできて、でもダンスは一流で、吉野さんて本当にすごいなぁ。次回のクラブセブンは来年春だそうだ。まだ先だけど、楽しみだ
2014年01月12日
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すでに年を越しているのだが、なかなかまとまった時間が取れずアップできなかった観劇ブログ・・・厳密には観劇ではないのだが、演劇に縁浅からぬ方のディナーショーということで、このカテゴリーで書きます毎年クリスマスイブにうかがっている三矢直生クリスマスディナーショーin椿山荘、今年も参加してきた年によってはダンナが一緒に行けず一人で行くこともあるが、今年は一緒に行けたので行き帰り車で大助かり(笑)まずはおいしいディナーをいただいた~椿山荘のお料理は本当においしいそしてお待ちかねのショータイム!!今年はテーブルにセットリストが置いてあったのでそれをご紹介しましょう三矢さんのショーでは、ほとんど日本語か、最初言語で歌ってその後日本語で歌うというスタイルで、歌詞の意味がちゃんと分かるようにしてくれているのが嬉しい。三矢バンド(ピアノ、ヴァイオリン、コントラバス、ドラムス)の奏でる音楽が鳴り響き、そして我らが三矢直生、登場相変わらずの、優しく、パワフルで、あたたかくて、かっこいい歌声だ。一見矛盾しているような表現だが、実に彼女の歌声は多彩なのだ。オペラのアリアをベルカントで美しく歌うと思えばシャンソンをささやくように、ジャズをパンチの効いた歌声で・・・。本当に一人の人が歌っているのか?!と思ってしまう。メリーウィドーの愛の二重唱は、この前自分が歌って歌詞がとんだわー、本番でと思いながら聴かせていただいた。(←苦い思い出。)(←あんなに短い曲なのに^^;)そして、毎年恒例、椿姫の乾杯の歌今年もバリトンの高野大樹さんとのデュエットだが、高野さんの歌声を聴いた瞬間、ダンナが「おおっ!」と言った(笑)私も同じくおおっ、と思ったのだが、また声が一段と伸びやかに、そしてパワーアップしていて、テノールか?!と思うほど。以前はもっとバリトンバリトンしていたと思うのだが。終演後、ご本人にもそう言ったのだけども。やはり歌は日々進化なのだなぁと実感した。三矢さんお色直しの間は三矢バンドの演奏を聴いたり、高野さんの独唱を聴いたり、またそれがレベルが高くて本当に贅沢な時間黒燕尾で登場した時は、毎年のことながら、「か、かっこいい・・・」とため息。やっぱり本場だよな。(←本場ってなんだ。)元宝塚男役。黒燕尾が本当に良く似合う。テーブルの間を縫うように歩いて歌う。至近距離で見られるのも、ディナーショーならでは。やっぱり楽しいなしかも音楽がすべて一流ときていれば、至福の時である。終盤で歌ってくれた「ローズ」。ある日のフェイスブックで「今日の報道ステーションの天気予報で曲を流して下さるそうです」と伝えてくれたので、正座して(笑)テレビの前で待っていると、あたたかく包み込むような歌声が・・・それが「ローズ」だった。何度聴いてもいい曲だし、低音がしっかり出せる三矢さんが歌うと本当にあたたかい。ちなみに、知らなかった曲で「これ好き!」と思ったのは「カセドラルの時代」。フランスのミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」の中の曲だそうだ。原作の作者はヴィクトル・ユーゴー、レ・ミゼラブルの作者だ。この「カセドラルの時代」という曲が、私が大好きなメロディーとコード進行でして・・・ゼクエンツなのだ、4度の反復進行ね、それがばんばん出てくる。もうたまらないいい曲を知れて嬉しいないつも最後に歌う「グローリー・オブ・ラブ」は、今年は特別だっただろう。この曲は宝塚を退団する時に岩谷時子さんが三矢さんのために書いてくれた詩だそうだ。その岩谷時子さんが亡くなった。色々な想いを抱きながら歌ったのだろうな。毎年、クリスマスイブを三矢直生さんのディナーショーで過ごせるのは幸せなことだ何度目かな、私・・・ご主人を通して数年前から交流を持たせていただいているが、終演後、ロビーに出てきた三矢さんとお話をして、力強く手を握っていただいて、私も心から元気をいただいたこれからも、クリスマスイブは三矢直生さんの歌声と共に過ごせるといいな
2014年01月08日
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新年1発目のブログがいきなり去年書き損なった観劇ブログというのが、我ながら空気を読んでいない気がする。が、仕方ないの。クラブセブンのネタは早く書かないと、5日にまたショーがあるんだもの!!ということで、明けましておめでとうございます。去年はあまりにも仕事が忙しすぎて後半かなりいい加減なブログになりましたが、ま、今年もきっと変わりませんな(ー_ー)(←向上心なし。)そしてもうすべての日程が終わってしまったショー「CLUB7」。嬉しいことに、1月5日になんと帝国ホテルでディナーショー!!・・・の、夜だと遠いし寒いから昼の部に行って来る。(←ディナーショーって言い方でいいんだろうか。)さ、遅ればせながら、2回目の観劇記録~1回目は開幕早々、2回目はもう東京公演のゴールが見え始めた15日に行ってきた。若手の皆さんも、大分アドリブに慣れたようですな(ー▽ー)(←上から目線。)前回は前から好きだった吉野さんのキレッキレなダンスに目が釘付けになったが、今回は、町田君のキュートさに目が行った(笑)風立ちぬの衣装が似合っていたなぁ~なんであんなに女装がかわいいんだ古川君は女装がキレイすぎてリアルすぎてびびってしまうが(←オーディションママなど)町田君は本当にかわいいと言いたくなってしまう。いいんだろうか、ジャニーズの方に、しかも結構年齢は行っている方に、かわいいって、いいんだろうか人魚姫もかわいいしな~。でもネット情報によると、アフタートークショーの時に「お気に入りの女装は?」と聞かれ「おばけ」と答えたそうだなぜ?なぜ?かわいい女装いっぱいあったのにとパソコンに向かって叫んだひつじであった。西村さんのニャン子先生と玉野さんの玉子が客席いじりをするが、今日マイクを向けられたお客さんは「・・・きゃははははははははは!!!」とひたすら大爆笑されていて、客席みんながつられて大爆笑なんか、楽しかったオーディションは、歌舞伎バージョンがすごく面白かった。宝塚バージョンは男役っぽくみせている中河内君に対して、娘役っぽくしようとする古川さんが全然娘役っぽくなくて面白かったま、中河内君はこの前まで宝塚ボーイズでしたからね、ほら、そこに出ていた山田役の山路和弘さんがもぉカッコ良くて(←長くなるから略。)そして、やっぱり目がいく吉野さん。そういや吉野さんも元宝塚ボーイズだ。後半みんなが疲れてきた所で約40分ノンストップで繰り広げられる「500音順ヒットメドレー」。全然バテないむしろ、後半になってもっと生き生きしてくるようなそしてやっぱり素敵な猿・・・はっまさか・・・帝国ホテルでは・・・猿は・・・出ないよねぇ・・・帝国ホテルだし・・・カッコ良く決めるクラブセブンになるんだろうか。楽しみだなぁ~あ、バイヤーFB姉さん、お着物、多分諦める可能性大ですごめんなさい気力があって練習してうまく着れたら着ますわ。・・・以上、業務連絡でしたm(_)mということで、新年最初のブログは観劇ブログでござった。今年も忙しくてなかなか観劇できないだろうが、1回1回を大切に観て行こうどうぞ今年もよろしくおつきあい下さいませ
2014年01月01日
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いやぁ、すっかり時間が経ってしまった。ワイルドホーンさん作曲のミュージカル「モンテ・クリスト伯」。これ、日本初演なのだ。そしてホントに初演のその日に観劇してきたおお、「半沢直樹」で倍返しされた浅野支店長役が記憶に新しいが、私の永遠の王子様、石丸幹二さんだ(笑)そして楽しみなのがヒロイン、花總まりさん。元宝塚の、キングオブ娘役。退団後舞台には立っていなかったが、ディートリッヒ(ピアフ役)、ドラキュラ(ヒロイン)と出演し、そして今回のメルセデス役。女海賊はWキャストだ。濱田めぐみさんと彩吹真央さん。私が見たのは濱田さんだった。さらに、石川禅さん、坂元健二さん、岡本健一さん、村井國夫さん、林アキラさん、岸祐二さんと、メインキャストがそうそうたる顔ぶれ。原作はアレクサンドル・デュマ。デュマと言えば「椿姫」と思ってしまうが、それは息子の方で、「モンテ・クリスト伯」を書いたのは父の方。「三銃士」もそう。・・・どうして親子で同じ名前をつけるんかのう、ややこしいのう~。ま、このお父ちゃん、私生活は決して誉められたもんじゃありませんな婚約者のメルセデス(花總)と幸せに暮らしていたエドモン(石丸)は、メルセデスを狙うモンデゴ(岡本)、船長の座を狙うダングラール(坂元)、父の罪を隠すためエドモンを有罪にする検事ヴィルフォール(石川)の陰謀により孤島に投獄され死を待つのみだった。しかしそこで出会った投獄された司祭ファリア(村井)と共に穴を掘り、彼の死に際に宝のありかを教えてもらって脱獄する。女海賊ルイザ(濱田)に助けられたエドモンは、その船にいたジャコポ(岸)と決闘して勝つが殺すことはせず、それを感謝しジャコポはエドモンの友として彼を助ける。やがて宝を見つけ、故郷に戻ったエドモンは、モンテ・クリスト伯と名を変えて、自分を陥れた者達に復讐を果たす・・・。原作は、えっらく長いそうだ。そしてラストも違うようなのだが、それは演劇ということでまぁいいと思う。でも、復讐譚と言われるわりには、後半の復讐劇はとてもあっさりしていた。同じく石丸さん主演の「ジキルとハイド」がかなりおどろおどろしかったので、え、復讐って、こんなもん?と思った。結局いい人なんだな、という感じだった。日生劇場の2階席で見たが、石丸さんの声はやはりいいなぁと思った。眉間に皺をよせる後半のモンテ・クリストより、前半のエドモンの爽やかさがやはり私の石丸さんに対するイメージだ。ヒロインの花總さんは声量がないので、マイクの調整にもよるのだろうが、でもそこもバランスを考えて二重唱は歌っていたように思う。花總まりちゃん。彼女は宝塚娘役の伝説と言ってもいい。あんなに長い年数トップ娘役をやる人は後にも先にもいないだろう。でも、それも分かる。はかなげな佇まい、立ち居振る舞いの美しさは、なかなか出せるものではない。彼女の優しい声も好きだが、それは声量のなさにも通じる。今回は地声のレッスンもし、今までとは違う歌声も意識していたようだが、石丸さんとの二重唱はどうしても彼の声量に消されてしまう感が否めなかった。マイク調整しても難しかったのかな?まぁ、マイク頼りはいけないのですけどね。幸せから一転しての不幸、その辺りの演技はさすがにうまい。彼女は、やはりヒロイン役者。以前ディートリッヒでやったピアフは、あんなに清純でかわいらしいピアフはなんか違うだろう、って感じだった。でも、彼女を舞台で観られることはとても嬉しい。イメージがついてしまっているけど、こんなに舞台で美しく立てる人もあまりいないと思うからだ。岡本さん。まわりが歌が上手なので、そんなに上手なわけでもないのになぜ彼なんだろう?と思ったけど、イメージかしら?後半のやさぐれ感がなんか好き(笑)坂元さん。うまい。いやーなヤツが上手(笑)ルドルフでの彼のナンバーがまだ頭をぐるぐるまわってしまうんだよね。コメディもなんでもこなせるすごい人だと思う。禅さん。あまり禅さんの見所ってなかったよな。この役。もったいない。岸さん。岸さんがサブ扱い?なんて贅沢な・・・。席が遠かったのでパンフ見るまで気づかなかった私です・・・。村井さん。ベテランさんは本当に安定感あり。あんまり歌わなければ特に(笑)悪口じゃなく、声がしっかり響くベテランさんの芝居は安心できる。で、濱田めぐみさん。もったいないなあ。あれしか出番がないのか。二都物語もそうだったけど、あのパンチの効いた歌声はもっと聴いていたい。私の中では濱田さんは四季時代のウィキッドのエルファバのイメージが強くて、もっとぐいぐい歌を聴きたいと思ってしまう。地声であそこまでしっかり響かせて歌える人ってあまりいないのでは。Wキャストの彩吹真央さんは多分違うタイプの声質だった。聴いてみたかったな。全体的にかなりあっさりした舞台という印象だった。復讐劇という先入観もあったのかもしれない。ワイルドホーンさんの音楽はとても素敵だったと思うが、一度しか観ていないので印象に残ってないのが残念。うーん、もっと聴くとよく分かるのだと思うけど、音楽は「ファントム」のモーリー・イエンストンさんとか「アンナ・カレーニナ」のダン・レヴィーンさん、そして「エリザベート」や「モーツァルト」のリーヴァイさんの曲は、すぐにはまってしまったんだよね。単に好みの問題なのだろうけど、今挙げた3人の音楽は深く心をえぐるのです。体に鳥肌が立って深く感動してしまうんですね。いつもバタバタ観劇して、一度観てそれきり・・・というのがここの所続いているので、じっくりリピートして観たらワイルドホーン楽曲にもはまるかもしれない。キャストの熱演は素晴らしい舞台でした。演技と歌がしっかりしているミュージカルってやっぱりいいよなぁ・・・
2013年12月23日
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今年も行って来ましたCLUB SEVEN!!今年は10周年だそうで、でもなぜか9th。いいんです、細かいことは気にしません(ー_ー)9月だったかな、確か、クラブセブンの開幕前スペシャルイベントに当選して行ってきたのだ今までの舞台を振り返ったり、1時間ちょっとくらいのイベントだったが、楽しかった。開幕前スペシャルイベントのブログはこちら♪で、待ちに待った本公演。・・・ひと言で言ってしまおう。やっぱり吉野圭吾さん惚れてしまった。また君に~恋してる~状態。とりあえず舞台をみると毎回惚れる。でもすぐ山路和弘さんに私の心は戻るが(テヘペロ。)ダンスがかっこいいクラブ7、今回は(今回も、か)男性ばかり9人で、ダンサーさんがずらり。主宰の玉野和紀さんはタップダンサーの第一人者だし、他のメンバーもダンスが得意な人ばかり、しかも、若手がたくさん!!その中で、やっぱり吉野さんに目が行ってしまうのだもちろん最初は背の高さで目立つのだけど、そのダンスが本当に切れ味がよくて、後半になってもバテずにキレがいいし、なんというか形が崩れないっていうか、キレイ、っていうか、見ていて最後まで整っている感じがするやっぱりかっこいいなぁ~と思ってしまうまぁ、単に、私が背が高い人が好みというのもあるのかもしれない(←ちなみにダンナは高くない。)(←人生そんなもんさ。)西野直人さん、何やっても芸達者でうまい。玉子とニャン子はずっと続くのだろう(笑)町田慎吾さん、色々はっちゃけてて面白かった。幽霊が好き(笑)中河内雅貴さん、ミッターマイヤーだし宝塚Boysだしで最近よく舞台で観る。吉野さんと熱いキスを交わしていて(!)気持ち悪がっていたが、双方のファンからしたら悲鳴ものだったんじゃないかいな?うらやましーと思いました。(←遠い目。)古川雄大さん、ロミオの人。写真見ると松田翔太さんに似てる。でも女装するとすっごくキレイで「いるいる、こういう気取ったママ」的な感じ普段ぽーっとしている人なのかな、他のメンバーの振り切り具合に比べると物足りない。ダンスも後半バテている。(←ハードだもんね)でも、こういう人が入っているのも面白い。みんながテンション高くないといけないわけじゃないもんね。クックドゥードゥードゥー。上口耕平さん、誰かに似てると思うの、誰だろう・・・あ、岡田浩暉さん?・・・気のせいかなぁ??上口さん、思いっきりがいい小野田龍之介さん、特徴的なお顔なのでどの扮装してもすぐ分かる。歌が上手橋下汰斗さん、うー、申し訳ない、席が遠かったせいもあってどの役をやっていたかあまり覚えていない、すみませぬ。。。オープニングのカッコイイクラブセブンのダンスから始まる。・・・そしてコントへ前半のコントはいつもながら大笑いさせていただいた。鯉は、もういいかな(^^;)「私のダーリン」でもさんざん出てきたし・・・しかし、ここの人達はみな女装がキレイだな。あ、吉野さんの女装はちょっとイマイチです(笑)若者達の、無茶ぶりに若干戸惑いぎみなのも若者っぽくていいし、でも複数出ている人はこなれている感も出てきて、結構面白いでも古川さんの女装の美しさはびっくりだな、足も細いからスカートも似合うし。いいんか恒例の2幕最初のミニミュージカル。玉野さんが作るショーは大好きだけど、物語は私にはイマイチなのだ。今回はオール歌のミュージカルで、時代もルネサンス、画家の魂の話。少し短絡的だったかな~?でもその後の50音順ヒットメドレーは・・・すごいです。43分ノンストップだってその間踊りまくり、歌いまくり、早着替え、本当にこれはすごいですよ・・・CMのパロディから流行の曲まで。そうそう、玉野さん、同じスーツを着ているのに手の置き方である時はあまちゃんの太巻きさん、携帯と鞄を持ってある時は半沢直樹(笑)また話し方が似てるんだそして及川ミッチー役(誰だったっけ?)の人に「いつ行くの?」と言われ「今でしょ!!」と。それは林先生です、この前流行語大賞取った4つのうちの一つですなそして燦然と輝く・・・猿。吉野さんが毎回着ている、猿。やっぱりでかい。で、いつものモンキーマジック、前回はモンキーマジックリン、前々回はモンキーがマジック持ってました。そして今回は・・・モンキーがマジックやってました(ーー;)ちゃんと手品やってた!!すごーい!!最後に出てきたのはマジックだったけど(笑)あのモンキーが出てくると超盛り上がる開幕前スペシャルイベントでは「ぬ」がなかなかないと言っていて、イベント申し込みの際「ぬ」で何かあるか書く蘭があって、「ヌーブラヤッホー!」と書いたらイベントで読んでくれてたんですけどね、採用はされなかったようで(^^;)ってか、「ぬばたまの~」って、それ、歌だけど、時代が古い歌だよね?!ライジングサンでは、イベントの時に「吉野さんだけフリが変だった」と盛り上がっていたので、ついずっと吉野さんの足を見てしまったああ。。。なんだか思いつくままにずらずら書いてしまったけど、ま、あともう1回行くので、その時また確認してこようと思います。なんとお正月にはクラブセブン帝国ホテルディナーショー!・・・の、昼の部に行きます。楽しみだわ
2013年12月06日
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今日は劇団の稽古日。そして、この前「銀河鉄道の夜」が終わり、次は4月に行われる特別公演の稽古に入る。台本はできていて先週本読みをみんなでして、今日キャストの発表。実は以前に言われていたのだが、諸々の事情で台本の内容やキャストが白紙に戻った。今日の日中、メールで新しいキャスティングを知ってびっくりいや、お芝居をすることが楽しくなってきたのでとても嬉しい役ではあるのだけど・・・また、ある程度のプレッシャーがでも今度は出ずっぱりじゃないからいいか・・・ありがたいことにまた重要な役をいただきました。が、頑張らねば・・・あ、やっと念願の「性別が女性」の役です(笑)
2013年11月20日
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少し時間が経ってしまったのだけど、レ・ミゼラブル凱旋公演のレポですああ、またレミゼに会えた・・・という感激の中、でも仕事上のことでため息つきたくなるようなことがあり、正直、そのことがちらちら浮かんでしまった・・・でも、レミゼを観られたからまた頑張ろうって思えたのも事実やっぱり私は舞台が大好きだと再再再再・・・確認(笑)帝劇に向かって歩いていると、丸の内界隈はもうクリスマスだった・・・(笑)わぁ、綺麗だなあと思いつつ帝劇に到着。ああ懐かしやコゼットちゃん。思えばこの公演は、映画のヒットの後の話題作というだけではなく、バルジャン役のキムさんの怪我もありまさかの休演という事態に陥った公演だった。そして私が楽しみにしていたその日が、まさに休演の日という、どうにも気持ちがおさまらない想いも経験したっけ・・・それだけに、こうして今期3度目のレミゼを観られることは、とても幸せなことなのですキャスト、プリンシパル皆一度は観ている顔ぶれだけど、マリウス田村さんとコゼット磯貝さんが初見。もちろん、昔から応援している和音美桜ちゃんのファンテも楽しみオールキャストご縁があって司教役の古澤利人さんと知り合いになれて、今回も終演後楽屋にお邪魔してお話させていただくという幸運にあずかった。あんなに深い、包み込むような包容力の司教様は、実はバリケードでは若返って革命家とともに戦っておられる(笑)役者さんってすごいなお若くてイケメンなオペラ歌手の方ですさて本編。席は2階のE列、センター。実は新演出のレミゼに関しては2階席の方がいい。演出がよく見えるから。最初の2回は端席で見切れてしまい、センターで観てやっと意味が分かったこともあった。1幕ラストのone day moreの隊列はやはり2階席で観ると感動もひとしおです(笑)何より、帝劇はセンターじゃないと音響が悪い。その意味では作品自体を味わうには2階席センターが超オススメバルジャンの吉原さん、やはりとても素晴らしいです。声もそうだけれども、遠くから観ていてもその表情が手に取るように分かるというか、まぁ以前近くで観ているせいもあるのだけど、バルジャンそのものだな、と思う。本当はお若いのにね。本当に役者さんってすごい。ファンテの美桜ちゃんもやはりその美しい歌声と、美しいだけでなく感情をフレーズに乗せて訴えかけてきて、圧倒された意外にも今期初の笹本エポ。やっぱり安定感がある。他のキャストも素敵だけど、笹本さんはもうはまり役という気がする。ジャベールの川口さんは、声がかすれていた。ロングトーンの前でかすれていてどうするのかなとドキドキしていたのだが、そこは上手に調整していたところはさすがかと。・・・3度観ても、ジャベールのラストのからくりが分からないもう気になって気になって。誰か教えてちょっと印象が弱かったのがマリウス・コゼットコンビかな。マリウスは他が山崎育三郎さんと原田優一さんだから、余計比較されてしまうのだと思うけど、田村良太さん、歌も演技もよいと思うのだけど、もっと存在感があるといいのかな。やっぱり他者との比較のせいかなちょっと損してるかもコゼットのハイCを綺麗に歌えた人ってほとんどいないんじゃないかな。磯貝さんもやはりハイCは当たっていなかった。コゼットは前の演出の、初々しさが見える方が良いと思うんだけどな。アンジョルラスの上原さんもテナルディエのKENTAROさんも妻の谷口さんも、やっぱり上手。後の席の人が「森公美子さんだともっと何かやったかもね~」なんて言っていたけど、森さんはたま~にちょっとやりすぎでは?と思うこともあるし、谷口さんのように若いテナ妻もいいと思う。でも、柳原可奈子さんに見えてしまうのだが(笑)映像を駆使した今回のレミゼ。若者の行進のシーンや下水道のシーン、そしてジャベールのラストなど、本当に映画みたい。やはりセンターで観ないと(笑)それにしてもジャベールのラストは本当に気になる。こうかな?と思うんだけどだったら見えるよなぁ、とか(笑)とにかく、これで私のレミゼは終了。これからもずっと進化していくのだろう。この忙しさの中、今期3回観られたことは本当に奇蹟(←というか色々無理した。)だ。でもやっぱり何度でも観たくなってしまう、恐ろしい魔力を持ったミュージカルだ。ああ・・・また観たい。(←でも観られないから切ないっ)
2013年11月16日
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