しろねこの足跡

しろねこの足跡

2005.06.30
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
リョウに限りなく危うい気持ちを抱いていた。
触れたいと、触れられたい、と。水をはじくなめらかな肌をいつもそっと目の端にとらえていた。
 リョウは、同じく同期のリツカと誰もが認める仲だった。

 リツカは、私のいとこで、私の家に下宿していた。
 リョウがプールに浮かび上がったその後、リツカは大学をやめて、叔父と叔母の待つ東京へ帰った。

帰った後、リツカは精神のバランスを崩して、海沿いの療養所でぼんやりと毎日空と海をながめている。リツカは私には何も言わなかった。
でも、きっと知っていた。私がリョウを求めていたことを。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.06.30 21:40:24
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

ココロ ニ アカリ… たぬき1616さん
Nonsense Story ふーたろー5932さん
一期一会 子閻魔116さん

Comments

ゆう@ とうとう出ちゃったね うわさは本当だったよ。 http://himitsu.…
たぬき1616 @ Re:日記の一時閉鎖のおしらせ(09/19) しろねこさんが幸せそうでなによりです。 …
ふーたろー5932 @ Re:日記の一時閉鎖のおしらせ(09/19) お久しぶりです。 問題があるままでも、…
ふーたろー5932 @ Re:乱反射2(06/28) え? 家に溺死者!?( ̄□ ̄;)ギョッ と…
しろねこ32245 @ Re[1]:乱反射1(06/26) ふーたろー5932さん ありがとうござい…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: