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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~追加章・第3話「-不思議の国のアイナ-」(前編)ある晴れた昼下がりアイナはホテルラピスの前で焔と遊んでいた歩く事を覚えた焔の行動力には一瞬たりとも目を離せないその時焔は何かを発見する「うさぎ」焔はアイナにそう言ってホテルの裏にある植木を指差した「ウサギ?」アイナは焔の指差した方を見るしかしそこには何も見当たらない「喰う!」焔はそう言うとまっしぐらに植木めがけて歩き出す「こらこらウサギは食べちゃダメでしょ…って何もいないしw」アイナは苦笑いでそう言いながら焔を追いかける「捕獲!」焔はそう言って植木の中に飛び込んだ「誰よ変な言葉を教えるのは」アイナはため息をついて焔が飛び込んだ辺りの植木を掻き分けるしかしそこには焔の姿はなかったよく見ると植木の奥は草のトンネルになっておりどこまでも続いているアイナは慌てて草のトンネルに潜って焔を探す「焔!ダメよ!戻って」アイナがそう言った時…落ちたどのくらい落ちたのかわからなくなるほど落下は続き意識を失った「起きなさい!」誰かの声がしてアイナは意識を取り戻す声にはまったく聞き覚えが無かったしかしその声は凛としていてよく響く美しい声だった「!!!」アイナが目を開けるとそこには突きつけられた剣先が見えたゆっくりと剣を突きつけている相手に視線を移すアイナに剣を突きつけていたのは美しい装飾が施された白銀の鎧に身を包んだ女性だった頭には鎧と同じ白銀色のティアラをのせ束ねられた栗色の髪が左肩から下がっているそして髪と同じ色の澄んだ瞳ほんのり桜色の唇その整った美しい顔は女神を髣髴させた「うちの国の者ではないようね…立ちなさい!」女は剣をアイナに突きつけたまま命令してきたアイナは覚悟を決めてゆっくりと起き上がる女は腰から縄を取り出すと手早くアイナを後ろ手に縛る「おとなしくする事ね、さもなくば最悪の結果になるわよ…私もそんな事は望んでいないから」そう言うと剣をしまいアイナを連行した「どこの国の者かしら?エルソード?それともゲブランドかしら?」「えっと…クロノス大陸…だと漠然としすぎかぁ」アイナは質問にそう答えた「聞き覚えの無い名前ねぇ…って言うかここは海には面していない…飛ばされて来た訳じゃあるまいしウソをつくならもう少しましなウソをつきなさい」女はアイナの話した事をウソだと言い放つ「!!!」その時、アイナは焔の事を思い出して立ち止まる「何?抵抗するつもり?」急に立ち止まったアイナを睨みつけて女は剣に手をかける「あの!子供は居ませんでしたか?真っ赤な髪の」女は当然アイナを疑ったがアイナの懇願する表情を見て尋常ではないと悟る「私があなたを発見するまでこの周囲に居たけど子供らしき姿は見てない…あなたの子供?」女の質問にアイナはうなずいて答える「そう…なら急ぎましょう、あなたをここで解放するわけには行かないから本陣に着いたら人を使って探させる」女はそう言うと歩みを速めたしばらく歩き人の集まった場所にたどり着く「姫様!勝手に出歩かれては困りますぞ!少しはお立場を」(「姫様?」)アイナは自分を捕縛した女にそう語りかける杖を持った髪の毛の無い初老の男を見て首をかしげる「ちょっと待って、その前に手の空いた兵士を数人出して…この周囲に子供が居る可能性があるの念のため捜索を!」初老の男はアイナの方をチラッと見てから女に頭を下げ手近に居る兵士の元に向かったそしてすぐに戻ってくる「指示は出しておきました…で、その者は?」「さっき倒れているのを私が見つけてね」「どこの国の者ですかな?」初老の男は女と話している間もずっとアイナを見ている「さぁ?クロノス大陸って答えたけど私はそんな大陸知らないし…ましてやここは海岸から離れた土地、降って沸いてきた訳じゃあるまいしねぇ」女はそう答えてアイナの方を見る「クロノス大陸…はて、どこかで聞いたような」「知ってるんですか?」あごを触りながらそうつぶやく初老の男にアイナは目を見開いてそう聞き返す」「どこかで聞いた覚えがあるような…無いような」初老の男はそう言って髪の毛の無い頭を撫でる「はぁ…どうせ気がしてるだけだから…」女はそう言ってため息をつく「そんな事よりも!姫様はいつもいつも勝手に出歩いて…どれだけ心配をかければ気が済むのですか!」初老の男は思い出したかのように女にそう言って小言を始める小言は止まる事なく延々と続くおそらく日頃からこんな事が繰り返されてるのだろう女はため息をつきながら適当にあしらい聞き流していた「姫様!聞いておられるのですか!」「はいはい聞いてます…以後勝手な行動は出来る限り慎みます」「まったく」初老の男はそう言ってため息をつくと女にイスを差し出すと頭を下げてその場を離れた「こっちが、まったくって感じよ」女はイスに座ると大きなため息をつくその姿を見てアイナはクスッと笑う「そういえば…まだ名前を聞いてなかったわね」女はアイナを見てそう聞いてくる「アイナです」「ふーん…じゃあその名で覚えておくわ」答えたアイナにまったく信じてませんといった表情で女は返事をした「私はワドリーテ…ワドリーテ・ベルクシュタイン・ホルデインこのホルデイン王国の国主よ」ワドリーテと名乗った女はそう言って微笑むそこに先ほどの初老の男が戻ってくる「姫様…この周辺には子供の姿は見当たらないようですなぁ」初老の男のそんな言葉を聞いてアイナは肩を落とすそんなアイナを見たワドリーテは「そう…では撤収しましょう、ただし捜索は少し範囲を広げて続けてちょうだい」「で、この者はどうしますか?」「そうね…とりあえず城に着いたら謁見の間へ」「謁見の間ですと?姫様それはなりませぬどこの馬の骨ともわからぬ者を」「では大臣は私に牢獄に出向け…と?私はその者と話をしたい事がありますので」ワドリーテは初老の男にそう言って微笑む「うぐぅ」初老の男はそんな声を漏らしてアイナを睨む「それと、護送はくれぐれも丁重に」「かしこまりました」初老の男はワドリーテに頭を下げるとアイナの背中を押したアイナがチラッとワドリーテの方を振り返るとワドリーテは微笑んで小さく胸元で手を振ったこうしてアイナはワドリーデの居城に連行される事となった数刻後アイナは捕縛されたまま謁見の間でワドリーデを待ったそこに先ほどの初老の男が入ってくる「姫様が参られる…くれぐれも粗相の無いように…わかったな?」かなり厳しい口調でアイナを睨みつけながらそう言い放ったアイナはうなずいて返事をする「お待たせ…戻ったら書類の山で」ワドリーテは苦笑いでそう言うと玉座に座った「大臣…彼女の縄を解いてあげて」「姫様!なりません!こやつがもしも姫様を狙う」「暗殺者に見えて?」「まぁ確かにあのようなマヌケ面の暗殺者はおらんでしょうが…もしも!もしも姫様の身にですな!」「はいはい…でも大丈夫よ私だって幾多の戦場を渡って今に至るんですから」ワドリーテが言い出したら聞かない事のわかっている大臣は大きなため息をつくと兵士に命じてアイナの縄を解いた手首についた縄の痕をさするアイナを見て「ゴメンね…出来る限り弱めに縛ったつもりだったんだけど」ワドリーテはそう言ってアイナに手を合わせるアイナは首を横に振ってニコっと微笑んだその後、ワドリーテの質問に答えながらアイナは自分がここに至った経緯や自分の居たクロノス大陸の事を話した「なるほどね…信じがたい話なんだけどそこまでの話を考えてまでウソをつく理由もなし…よね」ワドリーテはチラッと大臣の方を見る大臣はアイナの話を聞きながら何かを思案しているようだったその時、アイナはポンっと手を叩くと突然服を脱ぎ始めたそれを見て慌てたワドリーテは玉座から駆け下りると自分が身に付けていたマントを外してアイナにかける「ち、ちょっと何脱いでるのよ」ワドリーテはアイナにそう言うと大臣や兵士を睨みつける大臣と兵士は目をそらして気がつかなかった振りをする「コレを見せれば信じてもらえるかなぁ…と」アイナはそう言うと今脱いだ物をワドリーテに差し出すワドリーテは首をかしげながらアイナが差し出した物を見て驚きの声を上げるそれを聞きつけた大臣と兵士が慌ててワドリーテの元に駆け寄るアイナが手にしていたのはさっきまで身に付けていた服ではなく…鎧だった「なんと奇怪な」大臣は思わずそんな言葉をもらす「コレは私の友人が私のために合成してくれた装備です…原理はわからないけど身に付けるとさっきのドレスになるの…こちらの世界にそのような技術はあります?」アイナがそうワドリーテに聞くとワドリーテは首を振りながら大臣を見る無論、大臣もそのような技術を見た事はないので首を振った「コレで私がウソをついていない事がわかってもらえるのかな?」ワドリーテはうなずいて返事をした「しかし…この世界の者ではないとなったところでお主が怪しい者である事には変わりはあるまいて!」大臣はアイナにきっぱりと言い切ったアイナはまたうなだれる「そういえば!捜索の方は?この子が怪しい者で有るにせよ無いにせよさっきの話がウソで無いと言う事は…はぐれた子供の安否が」ワドリーテがそう大臣に詰め寄ると大臣は首を横に振って答えた「先ほど捜索を命じた兵士が戻ってきましてな…かなりの広範囲を隈なく探したが子供の手がかりすら見つける事はできなかったようじゃ」その言葉を聞いたアイナはその場で泣き崩れる「姫様…そろそろ時間が」大臣が泣き崩れるアイナをなだめているワドリーテにそう声をかけるワドリーテはうなずいて返事をするとアイナから離れた「ではこの者は地下牢に」大臣がそう言いかけるとワドリーテは血相を変えて「な・り・ま・せ・ん!」と大臣に言い放った「しかしですな、この者の監視に兵士を付け続ける訳にも」ワドリーテの勢いに圧倒させた大臣が小声で反論する「彼女を私の部屋に通しておきなさい!」「なりませぬ!それはなりませぬ!」「な・り・ま・す・の!」「断じてなりませぬ!」「私がなりますの!って言ったらなりますのよ!」ワドリーテと大臣の攻防が始まる「この者を信じる証が無い以上…なりませぬ!」大臣がワドリーテに今まで以上の大きな声で言い切るとワドリーテは不敵な笑みを浮かべる「証?証ならあるわよw」「ほう…その証とは?」「女の勘よ!」ワドリーテは平然と言い返した「そのような物が証とは…片腹痛い今回ばかりは姫様の自滅ですなw」大臣は勝ち誇ったかのように笑う「そのような物…ですって?王たる私の勘を『そのような』とお前は見下すか?」ワドリーテはそう言って大臣を睨みつけるその瞳は今までの優しかった物ではなく凍てつくほどの冷たく鋭い物だった大臣は理不尽と思いつつもこれ以上の口論は無駄と判断し白旗を揚げる「では…そのように♪」ワドリーテはにこやかな笑顔で大臣に告げると謁見の間を去った大臣は大きなため息をついてうなだれるそしてアイナは大臣に連れられてワドリーテの部屋に案内された「言っておくが…ワシはお主を信じた訳ではないからな肝に銘じて置けよ」そう言ってアイナを部屋に押し込めるとドアを勢いよく閉める「いいか貴様等!あ奴を一歩たりともこの部屋から出すでないぞ!」ドアの向こうで大臣のそんな怒鳴り声が聞こえてくるそれを聞いたアイナはため息をついた…『To Be Continued?』
2011/01/30
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~追加章・第2話「-苦悩-」あの最終決戦から1ヶ月半ほど過ぎたある日の朝「き、気持ち悪い…」アイナはベットから起きると慌ててトイレに駆け込んだ「・・・・・」凛は何も言わずベットからトイレに駆け込むアイナの後姿を見つめるここ数日アイナは体調の不良を訴え続け外に出る機会も減っていたしばらくして戻ってきたアイナに「たまには外に出たら?」凛はそう言ってアイナにガウンを羽織らせる「でも…」「はぁ…ここに居ても変わらないんだから気分転換よ」凛はそう言って微笑み返すアイナはしばらく考えると黙ってうなずいたそして身支度を整えるとアイナは凛に見送られてホテルの外に出たアイナは目を閉じて大きく息を吸い込む体中に新鮮な空気が染み渡る…そんな気がしたゆっくりと息を吐きながら目を開く日差しとそよぐ風がとても心地よく自然と気分が晴れていくこれといって特に予定は無いとりあえずアイナの足はSSDのアジトへと向かったあの戦いからさして時は過ぎてはいなかったがまるで嘘のように街は平穏に満ちていた「静かだなぁ…」アイナはそんな事をつぶやきながら通い慣れた道を歩く倉庫の前を通過しSSDのアジトに到着する「うん?」アイナは入り口のドアにかけられた看板に気が付き覗き込む「御用の方はギルドセンターまで ‐悲魔‐」看板にはそう書かれていたアイナは窓から中を覗き込むが、本当に誰も居ないようだった「そっかぁ…悲魔さんは今忙しいんだっけ…」アイナはしばらく考えたのち冒険に必要な物を買いに南門のローリンの店へと向かった「今、ローリンならいないよ」店の前に差し掛かったアイナにそんな声がかかりアイナは声の方を見る「そ、そうなんですか?…困ったなぁ」(「Σ(´ロ`;) …なんでこの方は壺の上にいるの?」)アイナは声の主が店の前に置かれた壺の上に立っている事が妙に気になったが聞くに聞けなかった「確か…悲魔さんのところの方でしたよね?」壺の上にのったその人はにこやかな笑顔でそう聞いてきた「えっと…はい、今は自分のギルドを作っちゃいましたけど…」アイナは苦笑いでそう答えると「悲魔さんはよく知ってるから…簡単な物なら貸しますよ」「あ、ありがとうございます」アイナは壺の上の方からPOTを借りると頭を下げて店を後にした(「でも…なんで壺の上にのってたんだろ…」)後ろ髪を引かれる思いを振り払いつつゲートへと向かうそして、いつものようにゲート横にたたずむマエルのところに向かった時「お!アイナさん…お出かけ?」そう声をかけられた…しかし声をかけてきた主には覚えが無いアイナは首を傾げつつ、うなずいて返事をする「はじめまして…最近SSDに在籍する事になったトライアルです」声の主はそう名乗ってアイナにお辞儀をした「あ…はじめましてです」アイナもトライアルにお辞儀を返す「で…お出かけかな?」「はい♪…といっても出かける先は決めてないんですけど…」アイナは苦笑いで答えた「いつもはどの辺りに?」「えっと…パラさんと一緒ですけど…リティスさんの居るところかな…」「ふむ…なるほど…」トライアルはしばらく考えると手をポンと叩き「じゃあ今日はちょっと変わったところに案内するよ」そう言ってアイナを手招きするとトライアルはSSDのアジト方面に歩き出したアジトの前を通過し倉庫前を右折…トライアルはそのまま東門を抜けて街の外に出る時折ついてくるアイナの方を振り返る程度でトライアルは先を急ぐそして墓地に入るとそこにある洞窟に入って行った「あ、あのう…どちらに行かれるんですか?」先を歩くトライアルにそう質問するもののニコっと微笑むだけで行き先の答えは返ってこなかったしかたなくアイナはトライアルからはぐれないように後を追いかける洞窟を奥へ奥へと進む…すでにアイナには帰り道すらわからなかった「ゲスクを使えば…戻れ…あ…ゲスク無いや…」アイナはさっきPOTしか借りていない事に気がつく…その時「到着…ここから先はたぶん出合った事のないモンスターがいるから手出しはしないでね」トライアルはそう言って微笑むとアイナがケタースに迷い込んだ時のような渦巻きの中に消えて行ったアイナは躊躇しつつも後戻りは出来ないため意を決して飛び込んだ「ようこそ…この大陸でも謎が多いコバルトの洞窟へ」トライアルはついてきたアイナにそう言ってお辞儀をした「ここに出る敵はね…おそらく次にアイナさんが向かう事になるマ=ドゥラヴァスに出る奴等がいるんだ」トライアルはそう説明すると奥へと進みながら襲い掛かってくるモンスターを倒していく「とりあえず…ここがお茶の間w」トライアルはそう言ってアイナを行き止まりの部屋に案内するそこは妙に生活感のあるどこにでもありそうなテーブルが置かれた部屋だったアイナは思わず苦笑いを浮かべるそしてまたトライアルはモンスターを倒しながら洞窟を進む次に案内されたのは怪しげな尋問道具のような物が置かれた部屋…アイナはただ苦笑いを浮かべるそしてまた散策が始まる途中トライアルはここに巣食うモンスターの説明もしてくれたちょっとだけどアイナも参戦した「やっぱまだ無理かw」「はい…死ぬかと思いました…」アイナは半泣きでそう答えたトライアルは笑いながらアイナの頭をポンポンと撫でるまたしばらく歩き通路を右折したところでトライアルが足を止める「あれ…なんかここは雰囲気が違う…」「そう、この通路だけ妙に人工的なんだよね」さっきまでの洞窟の通路とは違いここは明らかに人の手が加わった通路になっている「ここは…玉座の間」トライアルが案内した部屋には豪華なイスが1つ置かれていた「なんか…変な部屋ばかりですね」アイナは今まで案内されてきた部屋を思い出してそうつぶやく「ふふふ…そうだねw」アイナのつぶやきを聞いたトライアルは変な笑い方をしたしかしアイナにはその笑みの理由がまったくわからなかった「さぁ…もう少しで全部案内できるからがんばろうw」トライアルはそう言ってアイナの背中を叩く2人は玉座の間を後にしてまた洞窟の通路に戻るどのくらい歩いただろうか道の先につり橋が見えてくるかなりの激流なのだろうか…激しい水の音が聞こえてくるそしてアイナがつり橋にさしかかった時…目の前にとても神秘的な美しい滝がひろがっていた「わぁ…キレイ…」「この滝にはすごい力があってね…願い事を心の中で1分間に300回繰り返せたら叶うんだよ」トライアルはまじめな顔でアイナにそう言ったアイナは滝に向かい胸元で両手を握ると目を閉じた(「みんなが幸せになりますように…みんなが幸せになりますように…みんなが幸せになりますように…」)そしてアイナが目を閉じてから30秒ほどたった頃「ウソ…」トライアルはボソッとそうつぶやいた「Σ(´ロ`;)」その言葉を聞いたアイナは二の句が継げずにただ呆然とする「いや…普通すぐに気がつくだろ…300回だぜ…無理だってw」トライアルはショックを隠しきれないでいるアイナにそう告げて笑うそしてほっぺたを膨らましてむくれるアイナの手を引いて先に進む「ここがゴール…ここがコバルトの洞窟って呼ばれる由来のコバルト鉱石の結晶さ」トライアルはそう言ってアイナを部屋に案内する「おっきい…キレイ…」アイナは目の前にそびえるコバルト鉱石の結晶を見てウットリとする「とりあえず目標になるだろ…次は自分の力でこれを見に来るってねw」「うん…私がんばる♪」アイナは笑顔でうなずいて返事をした「そしてこの部屋には実はまだ秘密があってね…」トライアルがそう言い掛けるとアイナは目を輝かせる「この部屋の真上がカイラの家なんだよ…あいつが合成の失敗した副産物として冒険者に渡す鉱石の破片をコレから取ってるのさ」トライアルがそう言うがアイナは理解できずに首をかしげる「つまり…合成した振りをして俺達冒険者が命がけで手に入れた高価な素材と手数料を騙し取ってるってわけ…でその素材は闇ルートで転売」「Σ(´ロ`;) …カイラさんって悪い人だったの?」「そうさ…あいつはひどい奴なんだよ…」アイナはトライアルの口から聞かされた衝撃的な真実に驚きの表情を隠せないでいた「なぁんちゃっ…」トライアルがウソだという事を告げようとした時「でも…考え方を変えると…洞窟を抜けなくてもここには来れるって事かぁ」アイナは暗くてよく見えない部屋の天井を見つめてそうつぶやく(「って…コレは完全に信じてるって顔だな…まぁカイラの家に上がりこんでここに来ようなんて考えないだろうし…ひどい奴には変わりはないし…遠からずウソではないからいいかw」)「という事で…コバルト洞窟ツアーはここで終了です…戻るよw」トライアルはそう言ってアイナの肩を抱くとゲスクを使って街に戻ったアイナはゲート前でトライアルと別れるとホテルラピスに戻った「なにか良い事でもあったかしら?出かける前とは表情が見違えてる」凛は微笑んでアイナを迎えたアイナは今日見てきた事を凛に話して聞かせた話を聞いた凛の表情が変わった事にアイナは気がつかなかった気分転換が出来たからなのかその日の夜は自然と眠る事ができたそして夜が明ける…久しぶりの熟睡を凛に無理やり起こされてアイナは目を覚ます「凛ちゃん…おはよ…」「おはよ…じゃないわよ…出かけるわよ!」「へ?」「へ?じゃなくて…昨日の洞窟に案内して!」(たかがコバルト鉱石…されどコバルト鉱石…私の腕を持って加工すれば…うふふふふ)凛は怪しげな笑顔を浮かべている「で、でも…道もわからないし…それにあの洞窟の敵はまだ私には…」「大丈夫よw直行ルートであっという間でしょw」凛の目はかなり本気になっているアイナは凛の気迫に負け身支度を整えるとそのまま手を引かれて部屋を連れ出された「あ!姐さん…おでか…」ロビーにいたハイネがそう声をかけると「ハイネ!あのウスラバカに言っておいて…今日の店番はあんただから!ってね!」凛はハイネにそう言い放ってアイナを引きずりながらホテルを飛び出して行った凛の勢いは止まる事なく一気に街を駆け抜けてカイラの家の前に着く「あら…最近、見た目合成とやらで名を売ってる凛先生じゃない…今日はなにか御用かしら?」カイラが嫌味っぽくそう凛に言うと凛は鼻で笑い飛ばし「おじゃましたくないけど…お邪魔するわよ」そうカイラに言うと横を素通りして家に入ろうとする「ちょっと!アンタ何よ!」カイラは慌てて凛の肩をつかんで侵入を阻止する「SSDの人から聞いて秘密を握ってるのよ」「SSDですって?」凛はカイラが力を緩めた瞬間に腕を振り払って家に上がりこむ「さあ!どこが隠し通路なのかしら?」凛はそう言いながら床を踏み鳴らしてその音を聞き比べる「いい加減におしなさいよ!」カイラがそう言いながら凛を押さえ込もうとしたその時「探すのも面倒ね…吹き飛ばそっと」凛は不敵な笑みでつぶやいた次の瞬間…爆発音が街中に響くカイラの家はかつて街を震撼させたジャルデウ事件を髣髴させる見事な半壊状態になっていたそして一瞬にしてカイラの家の周りを野次馬が取り囲むその中に爆発音を聞きつけてやってきた悲魔の顔もあった悲魔を見つけたカイラが引きつった笑顔で睨みつけた悲魔の背筋をなんとも言い様のない悪寒が駆け抜けるおそらく…どんなに大陸が平穏になろうとも自分に平穏の二文字は訪れる日は無いのではないか?悲魔はそう思った…『To Be Continued?』
2011/01/01
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