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~第5話「任務」~クラウドは昨日の事が心の隅に引っかかっていたため少し重い気分で強行課のドアを開いた「ウイッス~!」するといつもの様な能天気な挨拶が返ってくるクラウドは無言のままザックスを見た「なんだよ…今日も辛気臭いツラだな…腹の調子でも悪いのか?」ザックスはそんな事を言いながらクラウドに絡みついたクラウドは昨日のザックスの言葉を思い出した(「そうだ…俺が気を使ったんじゃ意味がない…」)「ちょっとエンジンの掛りが悪くてね…気になってたんだ」「そうか…まぁプロトタイプじゃなぁ…シドに『使えねぇぞ!』って言って突き返しちまえw」ザックスは笑いながらそう言っていつものようにデスクに座ったその時…ノックと共にドアが開くと「特攻さん…任務だぞと」レノがそう言って入り口の壁にもたれかかる「事件か?」ザックスが身を乗り出してレノに聞くとレノは首を横に振ったクラウドとザックスは眉間にシワを寄せて顔を見合す「社長から呼び出しだぞと…」レノはそう言うと2人に顎で『行くぞ』と促すと部屋を出て行ったクラウドとザックスはレノの後を追った今日のレノは口数が妙に少なかったその事も2人には緊張する要因となる過去においても時々出動や任務があったが今日の様な雰囲気ではなかったしとうぜん社長から呼び出される事なんか1度も無かった3人の乗ったエレベーターは最上階の社長室へと着いたレノは先に降りるとエレベーターの扉を抑えるエレベーターは社長室に直通となっており…外はもう社長してである見ると窓際に薄いグレーのスーツを着た神羅カンパニー社長…ルーファスが立っていたクラウドとザックスは顔を見合わせてうなずき合うと「特務強行課…クラウド」「特務強行課…ザックス」「「入ります」」2人はそう言って社長室へと入った「すまないな…急な呼び出しをして…まぁ、そこに座ってくれ」ルーファスはそう言って2人をソファーに座らせると…そのまま向かいに座った「実はうちに緊急の依頼が入ってね…2人にはそこに行ってもらう事になる」「事件…ですか?」クラウドがそう聞き返すとルーファスは首を横に振った「君達は…ガーデンという組織を知っているか?」「ああ…軍人とかSPとか…そう言った職に就く事を教えるっていう…アレですか?」ザックスがルーファスに聞き返すとルーファスはうなずいて返事をした「ガーデンの生徒は優秀でね…大半はガーデン所属の『シード』というフリーの傭兵になるようだが…うちにも毎年何名か入ってくる…まぁ、軍人になる奴もいるし…果ては革命家になる者もいるが…まぁその話はいいだろう」「で…そのガーデンがどうしたんですか?」「うむ…今年は大規模な演習があるらしく…その要請がうちに来た…まぁ、うちとしては毎年卒業生を貰ってる建前もあるんでね…手伝う事にしたわけだよ」「なるほど…で、その演習ってのは?」「拠点を占拠されたと仮定して…その拠点を奪還してそこの通信施設を復旧させる…といった内容らしい」ルーファスはそう説明するとクラウドたちの前に演習地の地図を置いた「つまり…君達にはその拠点を占拠した犯人になってもらいたい」クラウドとザックスは顔を見合わせる「1つ…いいですか?」「なんだねクラウド…」「それは…阻止してしまってもよいのですか?それとも…」クラウドがそう質問するとルーファスは口元を抑えて笑う「無論!阻止する事を任務とする…そうでなければ演習にならんだろうしね…それにひよっこ共に上には上が居るという事を見せつけてやらねばな…それも教育だw」ルーファスは笑いながらそう答えた「しかし…これは楽勝じゃないのか?…拠点に上る道は1本…途中二股に分かれてはいるがいずれ1つになる…そして幅は狭い…なん部隊居るかは知らないが…防衛有利だろ」ザックスが地図を指さしてそう言った「まぁ…確かにそう言える…が、奴らの中にはガンブレード使いもいるって話だ」ルーファスはそう言うと地図の横に2枚の写真付きの紙を置いた「ガンブレード…斬った瞬間にトリガーを引けば瞬間的にダメージを増やすってアレか?」「そうだ…そのアレだ」「で…この2人がそのガンブレード使い…って事ですか…」「そうだ…スコール・レオンハートにサイファー・アルマシーだ…他にも数名有力な生徒もいるようだが、この2人が特に重要な要になるだろうな…」ルーファスの言葉を聞いてクラウドは考え込んだそしてしばらくの後…「こっちは何名で臨むのですか?」クラウドはそう質問した「必用であれば何名でも良いのだが…何人必要なんだ?」ルーファスはクラウドに聞き返した「1人…あと1人どうしても必要な奴がいます…目が良く、そして常に全体を冷静に判断できて…そしてバックアップのできる男が…」クラウドの言葉を聞いてルーファスは無言のままクラウドをジッと見つめた「その口ぶりだと特定の誰かを指しているようだが…」「はい…ぜひこの期にヴィンセントを…彼の目と腕はいずれ神羅にも必要となります」「ち、ちょっと待てよクラウド!…確かに居て欲しいが…ヴィンセントはさすがに無茶だろう…」「ヴィンセント…………あぁ…テロリストが立て籠もった事件で人質を撃ち殺してしまった罪で投獄されたという…彼か…」ルーファスはそう言うとソファーから立ち上がり窓の方に歩き出した「濡れ衣です…ヴィンセントの腕で誤射などありえません…それに当時もそれが証明されてます」「知ってる…当時、その場に配備されていたお偉いさんのバカ息子の誤射の罪を着せられたのだろう?」「そうです!」「しかしな…クラウド…当時のお偉いさんたちは今やこの組織の重要な出資者だ…そしてそのバカ息子もその1人…」「そうですか…それならば…私はこの任務を辞退します」「ち、ちょ!クラウド!」「ザックス…スマン…この任務にヴィンセントが必要で…それ以外の誰であってもその代りは務まらない…そしてさっきも言ったが今後必ずヴィンセントの力が必要になる…」「クラウド…組織の人間が上からの任を蹴る事などできない事くらいは解って言っているのか?」「はい…とうぜん解っています…だからその際はこのバッジをお返しします」クラウドはルーファスにそう言いきったルーファスはしばらく窓の外の景色を見つめていたそして急に笑い出す「フッ…フフフフフフフフ…やはり私の人選は間違っていなかったようだな…いいだろう…その条件をのもう」「社長!」ルーファスの言葉を聞いた黒髪で長髪の男ツォンが叫んだ「ツォン………いいんだ…」ルーファスがそう言うとツォンは舌唇を噛みながらクラウドを睨む「クラウド…お前の条件であるヴィンセントは一時的に投獄を解除しよう…で、ここからは私からの条件だ…今回の任務…完全勝利する事…これが出来たあかつきにはヴィンセントの罪を取り消しとする…どうだ?」「ありがとうございます…」クラウドはソファーから立ち上がりルーファスに深々と頭を下げた「では…任務の成功を期待する…決行は明後日…それと本日午後ヴィンセントの解放に向かうので同行する事…以上だ…部署に戻れ!」クラウドとザックスはもう1度ルーファスに頭を下げるとエレベーターに乗ったそして特務強行課に戻るなり「クラウド!…お前…生きた心地がしなかったてぇの!」「俺もヒヤヒヤしたぞと…」「スマン…だがチャンスがあったらこれはやるつもりだったんだ…ヴィンセントが投獄されたあの日からずっと」「そりゃあ…俺だってずっと気になってたけどよ…何もあの場でしかも社長に直談判はないだろ!寿命が縮むっての!」「お詫びに昼飯おごるよw」クラウドはザックスにそう言って笑った「そういう事じゃ………3日!…いや1週間だぞ!」「セコイぞと…」「うっせぇ!」レノの言葉にザックスが喰ってかかる…その時「完全勝利…か…」クラウドがそうつぶやくように言った「出来るだろ…俺たちなら…ヴィンセントも加わるわけだし…ガンブレード使いが2匹、それ以外に優秀なのが居たとしたっておつりが出るくらいだろ…」「だからさ…だから気になるんだルーファスの条件がね…」「なるほど…」クラウドはヴィンセントの解放を約束付たもののどこか釈然としない気持ちがあったそして午後になりクラウドはヴィンセントの一時釈放に同行した「ヴィンセント…久しぶりだな…」クラウドはそう言ってビンセントに向かって拳を突き出す「5年ぶりだな…クラウド」ヴィンセントはそう言うとトレードマークの赤いマントを翻してクラウドの拳に自分の拳を当てたそしてヴィンセントは看守から愛用の銃を受け取ると「で…次の敵は?」クラウドにそう聞いた「ガーデンと戦う…そして完全勝利…」クラウドがヴィンセントにそう答えると「そいつは面白い…」ヴィンセントはそうつぶやくように言ってフッと笑った…『To Be Continued♪』
2011/12/05
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~第4話「アバランチ」~ティファとエアリスはレノがパーキングメーターの横に車を止めたとたんにアバランチへと向かったクラウドはパーキングメーターからチケットを抜き取ってレノに渡す「いつも思うけど…ここは胸が痛む…」レノはそう言いながらクラウドから受け取ったチケットを胸ポケットにしまった「そうだな…表通りはかなり復興したがこっちは未だあの時の爪跡が残ってる」クラウドもそう言いながら辺りを見回した「社長がな…ここは最後までこのままにしておく…そう言ってた」レノは自分の車にうつかり煙草を咥えて火を付けながらそう言った「え?」クラウドはその言葉を聞いて眉間にシワを寄せる「だろ?俺もそう思ったさ…社長の言葉を聞いた時はな…だけど社長はそのあとこう言った…ここは自分たちがやった過ちを忘れないためにこのままにしておく…そしてここが復興した時…全てが終わる…そんな気がするとね」レノはそう言ってフッと笑った確かに言われてみると神羅はこの街への援助を惜しみなくしているにもかかわらず復興は進んでいないクラウドは少しだけ神羅の社長…ルーファスの思いが解った気がした「さて行くぞと…余り遅れるとフグが2匹に増えるw」レノは笑いながらそう言うとクラウドの肩を叩いた薄暗い路地を2回ほど曲がった奥にアバランチの看板だけが光っていた「こんなところで商売になるのか?」「俺も表通りの方がいいんじゃないかと言ってはみたがな…聞く耳もたないんだ」クラウドは苦笑いを浮かべるそして2人は店内へと入った「らっしゃい!」そんな野太い声が店内で響く「おっそーーーい!」続けざまにカウンターに陣取っているエアリスがそう言って頬を膨らめる「フグはまだ1匹みたいだなw」クラウドはそんなエアリスを見てそう言った「良かったぞとw」レノもそう言って笑うそして2人はエアリスの隣に並ぶように座った「ほぉ…見ない顔だな…」バレットはそう言いながらクラウドとレノの前に水を置いた「えっと…レノさん…クラウドの同僚さんなの」すかさずエアリスがそう紹介したするとバレットのこめかみがピクッと動く「ハッ!…同僚って事は神羅か…まぁ今日はクラウドの連れって事で食わしてやるが次はねぇぞ…」バレットはそう言うと顎で入口の方を示すレノがそれを見て入り口の壁を見るとそこには『暴力団関係者ならびに神羅関係者の入店をお断りします』という貼り紙が貼られていた「バレット!もう…お客さんだよ!そんな事だからお客少ないんでしょ!」ティファがカウンターを叩いてそう怒鳴ると「ケッ!…神羅の奴らに食わしてもらうくらいなら飢え死にを選ぶぜ」バレットはふんぞり返ってそう言い放った「レノ…ゴメンね…」ティファはそう言ってレノに手を合わせた「気にする事はないぞっと…そんだけでかい口を叩くって事は相当うまいもんを食わせてくれるんだろうからな」レノはティファではなくバレットを見てそう言うとニヤッと笑った「ほぉ…いい根性してんな…」バレットはこめかみをヒクつかせながらレノを睨み返してそう言ったまさに一触即発状態…なんとも言えない空気が店内を漂う「お前…何が人に合わせるのがうまいだよ!…煽ってどうする!」クラウドは小声でレノにそう言うと「合わせてるぞと…ピッタリとなw」レノはそう言って笑うが…視線がバレットから離れていなかったクラウドは顔に手を当ててうなだれた「で…決まったのか?何でも作ってやるぜ…今日はな!」バレットはレノにそう言うが…『今日は』をやけに強調させた「おーそれじゃ…この刑事魂ラーメンってのにするぞと」レノはそう言って眺めていたメニューをメニュー立てに戻した「ほう…ますますいい根性だ…神羅じゃなかったら気にいってるぜw」「そりゃどうも…」もはやラーメン屋さんで楽しく食事…そんな雰囲気ではなかったそして…しばらくの後レノの前に特大のすり鉢のようなどんぶりのラーメンが置かれる「刑事魂だ…食えるもんなら食ってみな!」バレットは腕組みをしてレノを見つめる「じゃあ頂くぞと」レノは律儀に手を合わせてお辞儀をすると割り箸を口で割ってどんぶりに突き刺すクラウドたちは自分たちの頼んだ物にも手を付けずただその状況を見守ったレノは乗せられた具材を箸でよけると特大のどんぶりを持ち上げてスープをすする「ほぉ…」スープを飲んでからそんな声をもらすと今度は麺を啜る…そして数回うなずいて今度は本格的に食べ始めるその勢いは華奢な体型のレノからは想像できないような勢いだったしばらくしてレノが突然食べるのをやめ「クラウド…のびるぞと…」それだけ言うとまた一心不乱に食べはじめたクラウドたちはそう言われて慌てて食べ始める…が、やはり気になってしょうがないそして程なくしてレノがどんぶりを手に持ちスープを飲み干すと空になったどんぶりをカウンターに置いた「やるじゃねぇか…」バレットはそう言ってレノを睨んだ「それはこっちのセリフだぞと…正直『でかい』と『刑事』をかけただけの特盛ラーメンだと思たが…頼んだやつが最後まで食べれる様にとサッパリしたガラベースのスープにしてる辺りが憎いな…加えて飽きないように豚骨牛骨で芯ががっしりしてる…それでいて臭みや癖が全くないこんなにパンチが効いてるのにな…最初はわからなかったが…節か?うまく中和してる…これには驚かされた。それに麺だってスープが絡むようにクラウドの奴よりもちぢれがきつい物を使ってる…茹で方だって長期戦になる事を考えて固ゆで…具材だってちゃんと調理をしてるが…油の量や質には気を使ってるはずだ…でなきゃ俺が全部食えるわけがない…で、チャーシューもワザと塩で漬け込んでるのか?味が深いのに重たくない…俺はここまで客の事を考えて作られたラーメンを食った事がないぞと」レノのそんなトークにクラウドたちはただただ呆然とする「フハハハハハハ!…お前すごいな…今までこいつを食いきった奴は何人かいたが…そこまで言った奴はお前が初めてだ…こいつは脱帽したぜ全部お前が言った通りだ…お前…レノって言ったな…最初の非礼は詫びさせてもらう」バレットはそう言うとレノに向かって深々と頭を下げた「お、おいおいやめてくれよと…俺はただあまりに美味かったから分析しちまっただけだぞと…職業柄ねw」レノはそう言ってニヤッと笑ったクラウドたちはそのやり取りを見て安堵したおそらく…逆に味わってる余裕がなかったと思われる「あの貼り紙は剥がさない…だが、レノ…お前はよかったらまた寄ってくれ」バレットはそう言うと前掛けで手を拭いてレノに向けて突き出した「その前に…頼みがあるぞと…」レノは水を啜りながらバレットにそう言った「なんだ?」バレットはレノに聞き返す「俺の相棒でな…ルードって奴が居るんだ…やたらでかい指名手配の凶悪犯みたいなやつだ…スゲーいい奴なんでできれば連れてきたい…ダメかな?」レノはバレットにそう聞いた「チッ…お前の頼みじゃ断れないな…いいぜ!連れてきな…」バレットはそう言ってニヤッと笑うレノはそれを聞くと慌てておしぼりで手を拭いてバレットの手を握った「えっと…そのぉ…なんだ…」レノが何かを言おうとして口籠るレノが何を言いたいのか解らず全員が首をかしげる「クラウド!…お前がオッサンって言ったからよ…全然違うだろ!なんて呼べばいいんだよと…」「ははははは…バレットでいい!」「そか…うんじゃぁ…バレット…ホントに美味かった!また来るぞとw」レノはそう言ってバレットに頭を下げた「ああ!次はそのルードってのも連れてこいよ!待ってるぜw」バレットはそう言って笑った「へぇ…明日は雪だね…バレットが初対面の相手に名前で呼ぶのを許すなんて」ティファがカウンターに頬杖をついて感心したように笑う「そうか?そんな事ないだろ…」バレットはティファにそう返す「いや…俺も付き合いは長いが…初めてだと思う」クラウドはそう言ってエアリスとティファの方を向く2人はコクコクと何度もうなずいた「それより…クラウド…お前は俺の事を他人にオッサン…って紹介してるのか?」バレットは腕組みをしてクラウドを睨む「いや…たまたま…たまたまだよ…なぁティファ…」クラウドは少し慌ててティファに同意を求めた「うーん…そう言えば…いつもオッサンって言ってた気がするけど…w」ティファはニヤニヤと笑いながらそう言いかえした「て、ティファ!」クラウドがそう叫んで立ち上がるとティファは『べー』っと舌を出した「クラウド…お前にはまだまだ教えなきゃいけない事があるようだな…ちょっとツラかせ」バレットはそう言うと顎で裏口の方を示す「ああああ!もうこんな時間!エアリス…明日早いんだろ?」クラウドはエアリスに救いの手を向ける「うーん…普通かなぁ…」エアリスはおそらく素で答えてるのだろう…クラウドが期待する返事は帰ってこなかったクラウドはがっくりとうなだれた「いいから来い!」バレットはそう言って裏口から外に出て行ったクラウドはしかたなく裏口へと向かうそれをニコニコしながらティファが手をって送ったクラウドは深呼吸をして裏口から出るバレットはゴミ箱に座ってタバコをふかしていた「バレット…ゴメン」クラウドがそう頭を下げると「バカ…俺がそんな事で怒るかよw…ザックス…なんかあったのか?」唐突なバレットの質問にクラウドは首をかしげた「いや…お前たちが来る前にフラッと来たんだがな…水だけ飲んで帰りやがってよ…なんかやらかしたのか?」バレットは心配そうな顔でそう聞いてきたクラウドは少し考えたのち…今日の出来事を話す「そういう事か…俺はてっきりとんでもない事をやらかしたと思って肝を舐めたぜ…それならほっときゃいいなw」バレットはそう言って笑うと店に戻って行ったクラウドはため息をついたのち空を見上げる星が見えない曇り空が余計に切なさを煽った…『To Be Continued♪』
2011/12/05
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>> ~ アナザー ストーリー ~ 『 とまどいのなかで… 』第4話「とまどいの放課後」(後編)「シンジ…私…シンジに話さなきゃいけない事があるの…」シンジに後ろから抱きしめられた状態で私はそう言ったするとシンジは私の身体から手を離し正面に回ってくるとさっきのように片膝をつき私の右手を両手で握った「あのね…実は私…こっちの世界…」私がそこまで言いかけた時シンジは握っていた私の右手を自分の顔の方へ引き寄せると手の甲にそっとキスをした「ば、バカ!…な、何よ急に…」手の甲にキスされただけで頭の中が真っ白になりせっかく話そうとしたタイミングをはぐらかされてしまった「アスカ…会いたかった…」シンジは突然そんな事を口にした「え?…な、なにそれ…どういう事」私はシンジの言った事が理解できずそう聞き返す「僕はね…1ヶ月前にこっちの世界に来たんだ…」「じ、じゃあ…あんたは私の知ってるシンジなの?」「おそらくね…」「この世界は何なの?」「僕にもよくわからない…ただ、なんとなく僕の理想を具現化したような世界なんだと思う…根本的に僕に都合のいいようにできてるからねw」「そうなの?」「うん…季節があって、使徒が居なくて、エヴァがなくて、戦わなくていい平和な世界…父さんと母さんが居て…みんなが居る」「この世界があんたの理想…なんだ」私はなんとなく…寂しくなったなんでだろ…なんで寂しいって思ったんだろ…シンジの理想の世界で私の居場所がないから?それじゃ…まるで私がシンジの事を…それはない!絶対にない!絶対に…無い…って言えるのかな…その時…シンジは近くにあった椅子を持ってきてそこに座ると私の腰に手を回し膝の上に向かい合わせで座らせた「ち、ちょっと!…何して!…調子にのらないでよ!」「少しだけ」シンジはそう言って微笑んだ(「な、なんなのよ…この自信たっぷりなシンジは…ホントに私の知ってるシンジなの?」)私はプイッと顔をそむける「ここに来て最初のうちはすごく戸惑った…何もかも違うしね…でも1日、1日と過ぎていく内になじんできてね…」「じゃあ…あんたはここで幸せなんだ…」「でもね…事実は変えられない…僕が居たあの世界いも僕にとっては現実…絶対に忘れる事は出来ない…」「え?」「そう…こっちの世界にいくら慣れても…どんなに平和で幸せの毎日を送っても…僕は僕…何も変わっちゃいない…それを解ってくれる人が居ないこの世界は僕にとっていつまでも夢の世界なんだ…だから今日こうしてアスカに会えて実はすごく嬉しいんだ」「なにサラッと恥ずかしいこと言ってんのよ!」「アスカは今日1日…こっちにいて居心地悪かった?」「そ、そりゃ…急にこんなところに来たら居心地いいわけないでしょ…なにがなんだかわからないし…みんないるけど違う人だし…」私が口をとがらせてそう言うと「そうだよね…僕も最初はびっくりしたよ…何もかもが違ってね…だって僕なんてバスケットやってるんだよ?」「えええ?あんたがバスケット?ウソでしょ?」「ホントらしい…ルールだってろくに知らなかったはずなのに体が動くんだよ…不思議だよね」「それで大丈夫なわけ?」「まぁ…何とかなってるから大丈夫なんじゃない?…それと引き換えに毎日のようにやってた家事全般をやろうとしても何も思い出せなかったりね…」「それで今日のお弁当あんなんだったんだ…」「ホントごめん…」「いいよ…別にそんなの…あ!ちょっと待って…」私は腰に回されていたシンジの手を外すと立ち上がりメイド服のスカートを直してからまたシンジの膝の上に座ったするとシンジはクスクスと笑う「な、なによ…」「いや…てっきりこの態勢が嫌で立ったのかと思ったからさ」「嫌よ!嫌に決まってるでしょ!…ただ…あんたがあまりにも嬉しそうにしてるから…あと少しだけなら…サービスしてあげてもいいかなって…勘違いしないでよ!」「わかった…ありがとう」シンジはそう言ってまた私の腰に手を回す「ね、ねぇ…この世界があんたの理想なんでしょ?」「たぶんね…」「わ、私は…この世界では…どんな子なの?」「気になる?」「気になるわよ…そりゃぁ…」「この世界のアスカはね…静かで奥ゆかしくて…料理が得意で勉強は学年トップ…で高飛び込みの選手してて…この前はインターハイで全国2位だったんだ…」「なんかムカつくな…その設定…」「そう?」シンジは不思議そうな顔をする…「だってそうでしょ…学力が優秀で運動が出来るっていうのは当然としても…あとは真逆じゃない…」私は眉間にシワを寄せてそう言ってプイッと横を向く「確かにそうだね…」「それが理想だって言われたら…腹立つでしょ…」「でもね…今日アスカに会って確信した…」「な、なにを?…」「確かに僕はこの世界でこの世界のアスカと出会って…おしとやかなアスカもいいなぁ…そう思った…でも…」「でも?」「今日アスカに会って…やっぱり僕は僕が知ってるアスカが好きなんだって良くわかった」シンジはそう言ってニコリと微笑む「ち、ちょ…ば、バッカじゃないの!…何言ってるのよ…そんな…このタイミングでそういうのってナシでしょ…」私はシンジの言葉を聞いて顔から火が出るほど恥ずかしくなる…そして鼓動がものすごく早くなる「じゃあ…改めて…アスカ…愛してる…僕とずっとこの世界にいて欲しい」シンジは真顔でそう言うと私の腰を引き寄せてそのまま胸に顔を埋めてきた「ち、ちょ!ば、バカ!調子に乗るなって言ったでしょ!何してんの!」私は必至でシンジの頭を叩いて抵抗を試みるが全然力が入らない…「アスカ…ドキドキしてる?…心臓の音がすごく早い…」シンジは私の胸に顔をうずめたままそう言った「ば、バカ!なに人の心臓の音…勝手に聞いてるの…そんな事…言うな…あ、あたりまえじゃない…ドキドキ…しちゃうってば…バカ…」私はそう言って胸に顔をうずめてるシンジの頭を抱きしめるどのくらいそうしていただろうか…気が付くと教室が夕日で染まっていた「ね、ねぇ…シンジ…」「なに?アスカ…」「ホントに…いいの?私で…」「うん」「おしとやかじゃないし…奥ゆかしくもないよ…」「いいよ…」「口も悪いし…バカシンジって言うよ…」「いいよ…僕は今のアスカが好きだから…」「私…ここに居ていいの?」「うん…居て欲しい…」シンジは私の胸から顔を離すとまっすぐと私を見つめてくる「本気にするよ…その言葉…」「いいよ…」シンジの言葉を聞いて私は目を閉じてシンジの首の後ろに手を回すそして私とシンジは唇を重ねた…私は不意に唇を離し「せ、責任…とってよ…」シンジにそう言う「わかった…」シンジは微笑みながらそう答えてくれたそして私たちはまた唇を重ねる…もう離れないと誓いながら…<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 とまどいのなかで… 』-完-
2011/12/04
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>> ~ アナザー ストーリー ~ 『 とまどいのなかで… 』第4話「とまどいの放課後」(前編)私が教室に戻るとほとんどの生徒は帰っていてシンジとレイとヒカリ…そしてケンスケとトウジだけが居た「お?帰ってきたみたいやな…ほなワイは部活に行くわ」「僕も録画しておいたえヴぁを観直そうっと」「お前はまだあんな番組観とるんかいw」「バカにするなら一度観てからにしてほしいなぁ」2人はそんな会話をしながら教室を出て行った「アスカ大丈夫?」心配そうな顔でヒカリが聞いてくるので私は笑顔で返事をした「じゃあ…さっき碇君には説明しておいたけど…いくつかあるサンプルの衣装からよさそうなのを選んでおいて…私は綾波さんと食器類を貸してくれるっていう喫茶店に挨拶してくるので」ヒカリが私にそう説明すると「そそ…邪魔者は退散って事でwごゆっくり~♪」レイはそう言って意味深な笑みを浮かべるそしてそっと私に近づくと耳元で「アスカ…しっかりね♪」と囁いた…何をしっかりやれというんだか…でも…さっき赤木先生に言われてはっきりわかったのはこの世界でのファースト…綾波レイという存在は私と仲がよくこういうバランスで保たれている者同士…そういう事なのだと思うと腹も立たなくなったそしてヒカリとレイも教室を立ち去りついにシンジと私だけになってしまった「み、みんな…行っちゃったね…」「うん…」シンジのばつの悪そうなそんな一言に私は返事だけするある意味いいタイミングで聞きたい事がある…でもそれが口からは出てこなかった微妙な空気が漂い私たちはうつむいたまま何も話す事が出来なかったどのくらいこの無言の時間が続いただろうか「じ、じゃあ…下校時間もあるからささっと選んじゃおうか…」シンジがそうい言って沈黙を破りダンボールから衣装を出し始めた私は我に返りもう1つの段ボールから衣装を取り出し並べる男子用の執事風の衣裳が3着…メイド服が5着並べられた「僕にはわからないなぁ…アスカはどれがいいと思う?」シンジはそう聞いてきた私はずっと頭の中で回ってる思考を切り替え男子用の服を見比べる「これはちょっと執事というには派手かな…よくわからないけど…」私は右端の服を手に取ってそう言った「こっちはちょっと地味?」シンジは真中の服を指さして言う「かなぁ…」正直、私にこういった趣味がないのでわかるわけもない「着てみた方がいいのかな?」「た、たぶん…」それを聞いたシンジは上着を脱ぎシャツのボタンを外し始めたそしてシャツを脱ぎかけた所で動きを止めて振り返る私は振り返ったシンジの顔を見返して首をかしげた「ぬ、脱ぐけど…いい?」シンジは苦笑いを浮かべてそう聞いてきた「あ!…ゴメン」私は慌てて後ろを向いた静まり返った教室に布がこすれ合う音だけが響く「こ、これでいいのかな?」シンジのそんな言葉に私は振り返るそして執事の服を着たシンジを見て私は動きが止まるそこには私が想像もしなかったシンジが立っていたからだ服ひとつでこうも雰囲気が変わるとは思ってもみなかった私の知ってるいつものシンジならばきっと笑えたことだろうしかし今私の目の前に立っているシンジにはとてもよく似合っている「だ、ダメ?…だよね…あはは」シンジはそう言って恥かしそうに頬を指で掻いた「う、ううん…すごく似合ってる…ビックリしただけ…」「そ、そう?」「うん…」私は微笑んでそう返事をした「じ、じゃあ…ちょっと上衣だけ変えてみるね」シンジは恥かしいのかそそくさともう1着のに着替えた「あ…やっぱりこっちは地味だね…」私はそう言った確かにシンプルでこれはこれでカッコいいのだが飾りっ気がなく先ほどの物よりも見劣りしてしまう「そっか…じゃあこっちは?」シンジはもう1つの方に着替えてみる「うーん…こっちはやっぱりいかにも色物って気がするかなぁ…」「なるほどね…」「最初のをもう一度着てみて…」シンジはうなずいて最初に着たものに着替えた「うん…やっぱりこれがいいかな…すごく似合ってる」私のそんな言葉を聞いたシンジはとつぜん私の前に片膝をつくと「お褒め頂き…誠にありがとうございます…」そう言って頭を下げた「ち、ちょっと…やだ…やめてよ…」私はシンジのとった仕草に思わずドキッとしてしまうシンジも照れながら笑う「さて…次は女の子の服か…」「う、うん…」「5つもあると…全部着てみる?」「き、着ないわよ!…ば、バッカじゃないの!」私はシンジから視線をそらしたとりあえず色物っぽいようなデザインの物を除外し似た感じの物は見栄えのいい方を残すいちおう男子の着る服装と合わせる感じで丈の短い物も外すそして1着だけ残った「こっち?」そう聞いてきたシンジに私はうなずいて答える「こっちも捨てがたいんだけど…ちょっとシンプルすぎるかな…と」「なるほどね…確かに可愛いね…あとは…」シンジがそう言いかけて言葉を止めた私がふとシンジの方を見るとシンジはジーっと私の方を見つめていた「な、何期待してるのよ!」「いや…でもやっぱり着てみた方がいいかな…って思うんだけど…」「もう………ば、バカ…一瞬だからね…一瞬!」私はそうつぶやくように言いシンジに向こうを向いてるようにと促すそして選んだメイド服に着替える(「なに…ドキドキしてるの…私…」)「着替え…終ったけど…」私がそう言うとシンジがパッと振り向くそして目を見日開いて動きを止めた「な、なんか言ってよ…恥ずかしいんだから」別に裸になってるわけでもないのに妙に恥ずかしいそしてシンジに聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい私の鼓動が大きくそして早く鳴る「か、可愛い…想像した通り…ううんそれ以上だよ」「じ、じゃあ…もう脱ぐからね…」「待ってよ…後ろは?」「え?…もう…」私はシンジに言われて背を向けた…その時、いきなりシンジが抱きついてくる「ち、ちょっと!バカ!何するの!」私はそう言ってシンジの腕を振りほどこうともがく「ゴメン…あまりにも可愛いから…」「ち、調子にのらないでよ!バカシンジ!」「ゴメン…でももう少しだけ…」シンジはそんな事を言って離れようとしないそれどころかさっきよりも力強く抱きしめてきた私はこの状況から逃れようとひたすらもがき続ける「あったかい…わかるかな…僕、今すごくドキドキしてる」シンジのそんな言葉を聞いて私はもがくのをやめた私の背中からシンジの鼓動が伝わってくるそして私の鼓動と絡み合う「ひ、卑怯だよ…こんなの…」私はそうつぶやくように言った「ゴメン…でも…今は離れたくないんだ…お願い…もう少しだけ」シンジは私の耳元でそう囁いた…「そういうの…ズルいよ…」私はそうつぶやいてシンジに体を預けたシンジの鼓動…ぬくもりが心地よいしばらくの間私たちはお互いの鼓動音とぬくもりを黙って分かち合ったそして私はゆっくりとそして大きく深呼吸をする今なら全て言える気がする…そう思った…『To Be Continued♪』
2011/12/04
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>> ~ アナザー ストーリー ~ 『 とまどいのなかで… 』第3話「とまどいの午後」午前中の授業が終わり…昼休みとなるさすがに朝から続く理解できない状況に私は心底疲れ果てていた「アスカ…大丈夫?」シンジは相変わらずの心配そうな表情でそう声をかけながらお弁当を私に差し出した私はうなずいてそれに答える…が、すでに愛想笑いすら作る気力がないそんな状況でもお腹だけはすく…ヒトという生き物は本当に困ったものである私はシンジから受け取ったお弁当の包みをといてふたを開けるいつものシンジの作とは思えない焦げた卵焼きお世辞にも可愛いとは言えない不格好なタコのウィンナー何かをデザインしたかったのだろうが残念ながら理解のできないデザインに飾られたごはんすると…それを覗き込んだトウジが「なんやそれ!エイリアンがおるやんw」そんな事を言って大笑いした「確かにこれは凄いな…いつものラブラブオーラに満ちた弁当とは大違いだ」ケンスケは笑う事なく眼鏡を指で押し上げながら弁当を凝視するたしかにこれは酷過ぎるある意味…嫌がらせと言っても言い過ぎではないだろう「き、今日は僕が作ったんだけど…料理はやっぱり難しいね…」シンジは頬を指で掻きながら苦笑いを浮かべてそう言った(「あれ?シンジの指…絆創膏がいっぱい…」)私は今日…何度もシンジを見てたはずなのに今まで気が付いてなかった「センセが作ったんかいなw…いやぁ笑ってスマンかった…だが、これを笑うなって言われたらそれはそれで」トウジはそう言って笑いながら椅子から崩れ落ちる「ね、ねぇ…シンジ…その指…」私は思わずシンジの手を取ってそう聞いた「あぁ…ちょっと包丁でね…あ!でもたいした事はないよ!もう痛くないし!」シンジは私の手を振り払うと満面の笑みでそう答えた(「なによ…なによ!…バカシンジのくせに…」)「シンジ…アスカのありがたみが身に染みたんじゃないの?」その時…私の背後で聞きなれた声がして振り向いた(「ふ、ファースト…」)声の主はファーストチルドレン綾波レイだったいつも常に無表情でまともな会話すら交わしたことがないいや、会話どころかまともにしゃべってる姿を見た事がなかったそれだけに私は驚いて声すら出す事が出来なかった「確かに…心底自分が不器用だって事を思い知らされたよ」シンジはそう答えてため息をついた「作ってくれる人がいる事に感謝しないとね~」レイはそう言ってさも当たり前のように私の横に椅子を並べて座わり持っていたビニール袋から何種類かの惣菜パンと牛乳を取り出した「あれ?珍しい…綾波が購買のパンとかって」ケンスケがそう言うと「まぁね…シンジの両親とうちの両親が旅行に行っちゃってね…おかげで今日はどっかのバカみたいに購買のパンよ」レイはため息をついてがっくりとうなだれる「何だと碇!…って事は今夜はアスカと2人だけって事か?」ケンスケは鼻息を荒くしてシンジに詰め寄る「ま、まぁ…そうだけど…」「何って事だ…ついに…ついに碇も…大人の階段を…」ケンスケはそう言って眼鏡を押し上げながら目頭を押さえた「あははは…まぁ、それはおいておいて…それでこんなに遅かったんだ…言ってくれればレイの分も…」シンジがそう言いかけると「遠慮しておくわ…誰かのために作ったお弁当のおすそ分けなんてそれこそ切なくなる…それよりもなんなのよあのバーゲンセールのような戦場と化した購買は!パンを買うのに何であんな思いをしなきゃいけないわけ!」私の想像を絶する綾波レイのマシンガントークが火を噴く「ふふふふふふふふ…甘いなお前は!…あの戦場を乗り越えて手にするからこそ価値があるんや!」笑い転げていたトウジがそう言いながら這い上がってくる「たかがパンでしょうに…」レイは「やれやれ」といったジェスチャーでそう返した「ほなその苦労を乗り越えて手にした焼きそばパンを食うてみぃ!…わかるか?その焼きそばはなぁただ挟まってるんとちゃう…生き生きしてるんや!」「は、はぁ…」「麺は柔らか目だが失敗ちゃうで…パンにようなじむようにそうしてんねん!ソースもポイントや!甘目のソースの奥で微かに醸し出すどろソースのパンチの効いた辛さが技もんや!これはなぁ…昨日今日作った奴の作れる代物やない…さらに」「ま、まだあるの?」「ふふふふふ色目合せに乗ってるんとちゃうぞ…その錦糸卵やそんな細く切られても1本1本がワイは卵や!って言うてんねん!そして混ぜ込んである紅生姜と揚げ玉も忘れたらアカン…」「焼きそばパンでこれだけ語れるやつはこいつくらいだろ…」「アホぬかせ!この位語ってもおばちゃんの愛には足らんわ!ええか…焼きそばには欠かせない物がこれにはないんや!よう見てみい!青のりがかかってへんやろ!」「ホントだ…」「確かにかかってないな…」「忘れたんちゃうぞ!年頃のうちらのためにな…わざとかけてへんのや!どやビビったろ!こんだけおばちゃんの愛が詰まった焼きそばパンがたったの100円!泣かせるよなぁ…」「いや…僕はお前に泣けてくるよ」ケンスケはそうつぶやくように言いながらため息をついた「ほんでそのメロンパンや!」綾波レイに詰め寄りながらトウジがまた叫ぶ「もういい!昼休みが終っちゃうってば!」レイはそう言ってトウジを押しのけると焼きそばパンを口にした「え?…なにコレ…すごく美味しい…」「だろ?だろ?これを勝ち取るためにワイは毎日あの戦場で戦うてるんよ…惚れ直したか?」「そこは同意しかねるわね…っていうか惚れ直すも何も一度だって一瞬だってあんたに惚れた事なんてないってば」「なんやとワレ!もういっぺん言ってみろや!」「そういう事はヒカリに言ってやりなさいな」「何でそこで委員長が出てくんねん!」「相変らずだね…お前は」「なんやなんや?ワイだけのけもんで事情通か?」「放っておきましょ…ホントに昼休みが無駄に終わる」こんなありえないようなファーストとトウジ達のやり取りを私は呆然と見ていたそして私は静かに弁当箱のふたを閉めた「アスカ…やっぱりダメだよね…ゴメン」「ううん違うの謝らないでよ…朝からなんか気分がすぐれなくて…ちょっと保健室に行ってくる…あ!お弁当は必ず後で食べるから捨てたら承知しないからね!」私はシンジにそう言って教室を飛び出たどこをどう歩いたのか…気が付くと屋上に来ていたそして金網を握りしめてただそこから見える景色を眺めていた「あら?これは珍しいお客様ね」私が振り向くとそこには白衣に身を包んだ赤木リツコが煙草を咥えて立っていた「赤木…博士…」私がそうつぶやくように言うと「今度は博士か…」リツコはそう言って笑った私が笑われたことに怪訝な顔をすると「実はね…1か月前にここである男の子に『リツコさん』って呼ばれたものだから…ゴメンね悪気はないのよ」リツコはそう言うとアスカの横に来てしゃがむと咥えていたタバコに火をつけた「その表情からすると…朝起きたら自分が今まで居た世界とは全く違う世界に来てしまった…ってところかしら?」リツコはそう言って私を見つめた私は赤木博士の口から出た言葉にただ目を丸くする「図星…か…やれやれ…」「どういう事なの?何か知ってるの?教えてよ…ここがどこで…どうなっちゃってるのか」私は思わず泣き崩れた「とりあえず…保健室に行こうか…ミサトには私から言っておくから…ね」赤木博士は優しい声でそう言うと私の肩を叩いた私は無言でうなずいて保健室へと向かった赤木博士は鼻歌を歌いながらコーヒーを淹れているそしてしばらくしてから私の目の前にコーヒーの入ったカップを置いた「ミサトにだって飲ました事のない上等なコーヒーよ…冷めないうちにどうぞ」私はカップを手に取って口に含むほろ苦いコーヒーの味が口に広がる「実はね…正直説明できるほど詳しくはないのよ…私が知ってるのは、1か月前にこの世界にある男の子が迷い込んできたの…その子の居る世界には『使徒』と呼ばれる存在が居てその子はそれと戦っていた…辛くて辛くてそんな感じだったわね」赤木博士は愛用のマグカップについだコーヒーを飲みながらそう語った「!!!…シンジ!」私は博士の言葉を聞いて咄嗟にそう叫んだ「なるほど…その話でシンジ君の名前が出るって事は…あなたも同じ世界から来たのかしら?…中学生で使徒と戦う組織ネルフの一員であり…エヴァンゲリオンのパイロット…」「そう…それが私が居た世界…で!シンジは?シンジはまだいるの?」「さぁ…あれから彼とは話をしてないから…ただ…」「ただ?」「うん…彼はこの世界を夢のような世界だと言っていた…平和で暖かな世界だと…」「それで?」「だから…私はもし夢だとしても…また見たい…また来たいって思えるようにたくさん楽しい思い出を作りなさいってアドバイスをしたの」「そっか」「あなたはこの世界は嫌い?」「よくわからない…私は私が居た世界ではトップで居たかった…ううんトップでなくちゃいけなかったの…だから誰にも負けまいって…いつもそれしか考えてなかった…だから平和になったらとか平和だったらとか…考えた事もなかったから…」「なるほどね」「違うかも…考えないようにしてたのかも…平和になったらトップで居る必要がなくなる…私の存在意義…私の居場所が…なくなりそうで…」「怖かったのね…それなら安心してもいいんじゃないかな?」「え?」「この世界にもあなたは存在してるしちゃんと居場所もある…そしてあなたはいつも優しさと温かい笑顔に包まれてる…これは嘘じゃないわ…そう羨ましいほどにねw」博士はそう言って笑うと空になった私のカップに新しいコーヒーを注いでくれた「この際…何も考えない方がいいんじゃないかしら?…気がついたら元の世界に戻ってるかもしれないし…もしも戻ってなかったら居ればいいじゃない…ここにw」博士はそう言うと机にもたれかかりながらニコニコと微笑んだそれはなんとも言えない心の安らぐ優しい笑顔だったそれからしばらく私は博士…いやリツコ先生と色々な話をした驚愕な事実も聞かされたが…こっちに来て先生という立場になったものの全く変わっていないミサトには2人で大笑いをした時は瞬く間に過ぎ…全ての授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた「さぁ行きなさい…そしてあなた自身で確かめなさい…自分がこの世界でもちゃんと存在してるという事を」リツコ先生はそう言って私を後ろから優しく抱きしめてくれた…そして私はリツコ先生に頭を下げて保健室から自分の意思でこの世界の第一歩を踏み出した…『To Be Continued♪』
2011/12/04
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>> ~ アナザー ストーリー ~ 『 とまどいのなかで… 』第2話「とまどいの学校」「おはようさーん」私とシンジが並んで席につきしばらくした時にそんな能天気な声が教室に響く声の主はトウジであるトウジは自分の席めがけて鞄を放り投げるなり私たちの席に向かってくるそしてすでにたむろしていたケンスケに飛び掛かる相変らず暑苦しいコンビである「なんやアスカ…どないしたん?朝から不貞寝かいな…」私は机にうつぶせになったままその声を無視する「!!!!…そうかあの日かぁw」そんなデリカシーの欠片もない発言に思わず顔をあげて睨み返した「こ、怖っ…」トウジはそうつぶやくとコソコソとケンスケの背後に隠れるように回り込んだ私はこれ以上関わりあいたくないのでまたうつぶせに寝るなんなのよいったい!何がどうなってるのかさっぱり理解できないってば!私は今朝から次々と襲いかかってくる異常事態について行けずもはや発狂寸前になっていたその時…予鈴が鳴り周囲が慌ただしく授業の体制に動き出す私も体を起こすと机に頬杖をついてそんな風景を呆然と眺めたしばらくして教室の扉が開き「みんなおっはよぉ~♪」そんなすっとぼけた声でスーツ姿のミサトが入ってきた私はそんな信じがたい光景に思わず立ち上がった「???…惣流さん…まだ号令掛かってないけど…」立ち上がった私にミサトがそう言うと教室中に笑い声が響く私は恥ずかしくなってうつむいて席に座ったその後ミサトは当たり前のように出席を取るチラッとシンジを見るがシンジは驚く事もなく平然としている私はそっと自分の太ももをつねる(「!!!!」)これが現実である事を伝える痛みが走る「それでは…ホームルームは以上ですが今日は1時限目もホームルームです♪…で、今日は一週間後の文化祭について話し合うので委員長に協力して時間内に最終調整しちゃいましょう♪…という事でちょっち休憩ね♪」ミサトはそう言うと教室を出て行ったドアが閉まったところで私は思わずため息をついた(「な、なんでミサトが学校の先生なのよ…もう気が狂いそう!」)ふと視線を感じて横を見るとシンジが心配そうな顔で私を見ていたそして私の額に手を当てる温かいぬくもりが伝わってくる…私は思わず目を閉じた(「なんで…心が安らぐの…これじゃまるで私がシンジの事を…バカシンジのくせに!」)「熱はなさそうだね…」シンジはそういうと私に微笑んだ(「ね、熱って!なによその言い方!他に言いようはないわけ!」)私はなんとなくイラッとして視線をそらす「朝からさ…なんか気になっててね…心配だったんだ…すごく」その言葉を聞いて私が振り向くとシンジは恥かしそうに視線をずらし口籠りながらそう言って鼻の頭を掻いた「し、心配してくれてた…の?」(「ち、ちょ!私何聞いてるのよそんな事!ここはサラッと流さないと…また調子に…乗るから…なのに…」)「あ、当たり前だろ…心配するさ…いつもちゃんと見てるんだから…さ…」(「え…この場面でその台詞は…反則…だってば」)私は思わず頬を赤らめてシンジの瞳を見つめてしまった(「今まで気にしてなかった…瞳…キレイ…」)「おいおい…ご両人…ここじゃ教室だぜw」「センセもようやるなぁ…夏も終わってるってのに暑くてかなわんわw」「お、お前ら…いつから!」シンジが慌てて茶化してきたケンスケとトウジに声を荒げる「熱はなさそうだね…辺りからかw」トウジはケンスケの額に手を当ててシンジの真似をした「熱はないけど…私はあなたにお熱なの…好きにして♪」ケンスケはそう言いながらトウジの手を握ると目をつむって唇を突き出す「ち、ちょっと!私…そんな事言ってないでしょ!」「そ、そうだよ!」私とシンジは慌てて2人に言い返した「アスカ…いいのか?」「うん…でも…」「でも?」「でも…優しくしてね…」ケンスケとトウジはなおも演技を続ける私は腹が立つ以前に恥ずかしくて思わず黙り込んでしまったその時…ものすごい殺気に満ちたオーラを感じる「アスカ!」「シンジ!」「あ、アスカ!」ケンスケとトウジが今…まさに抱き合おうとした時「はいはいいい加減にしなさいよ…このおバカさんが!」そう言ってミサトがいちゃつくケンスケとトウジを分厚いファイルでひっぱたいた「痛て!」「痛た!」2人は仁王立ちになってるミサトの気迫に負けてスゴスゴと自分たちの席に退散していった「はーい!おバカ2人のせいで貴重な時間がちょっち短くなったけどホームルームを始めるわよ~♪」ミサトはそう言いながらファイルを叩いて号令をかけた「じゃあ…洞木さん議事進行お願いねぇ~♪」ミサトにそう言われて委員長のヒカリが教卓に出て行った私は…というとなんとなく居心地が悪く肩をすくめてうつむいた視線だけチラッとシンジの方に向けるとシンジも私と同じように肩をすくめてうつむいていたそして思わず視線が合ってしまい私はサッと視線をそらす(「な、何なのよ…なんかいつものような言葉が出ない…」)そう…悪態をついたり目の前でバカを繰り返すあの2人をつるし上げようとしてもまったくその言葉が口から出てこない思いっきりこのなんとも言えない雰囲気にのまれてしまっていた故にだいぶ上の空でホームルームの内容を聞き流していた「……前回ここまで決まりまして…」ヒカリがそこまで話した時…「ちょっと待てぇ!異議アリや!…なんでワイの色っぽいバニー喫茶が却下やねん!」「そんなもの却下に決まってます!」「儲かるって!ワイの提案にのっとったら大行列や!」「儲かる儲からないのはなしじゃありません!…そんな破廉恥な事できませんよ!」「破廉恥ってなんや!バニーは男のロマンや!」「鈴原君いい加減にしてよね!」「じゃあ言わしてもらうが…バニーが破廉恥でメイドや執事だって色物ちゃうんかい!」「違います!」「まぁまぁトウジ…メイドだって捨てたもんじゃないよ」「ケンスケ!お前は自分の希望のメイドが通ったからってなんやその言いぐさ!」こんなどうでもいいやり取りを見るに見かねたミサトが「はいはい!決まった事の意義は認めません!進まないでしょ文化祭は一週間後なんだから…それに届いてるサンプルの衣装なかなかの物よ♪」「ワイの夢が…ワイのバニーちゃんが…あぁぁぁぁ」トウジはその場に力なく崩れ落ちた「では進めますね…以前に皆さんから提出して頂いた所属部等の出展物のスケジュール等を精査してメイド長、執事長を決めたいのですが…候補者はこの4名です他に立候補等あれば…」「うんじゃ俺はご主人様や!」「却下します!」「ええやんか!」「放っておいて…立候補の方挙手を願います」しばらく待ったが立候補者は誰1人出なかった「では…多数決を取りますので良いと思われる人に挙手を願います」ヒカリの議事のもとこうして文化祭の話し合いは進行していたのだが…私はこの喧噪すら左から右に流れていた…そう…まさか私自身が候補者の1人とも知らず「圧倒的やなぁ…」「まぁ…学園最強のカップルだからねぇw」「えっと…とい事で執事長ならびにメイド長が決まったわけですが…お2人ともよろしいですか?」「あははははは…がんばります…」「えっと…惣流さんもよろしいですか?」残念ながらこの時の声すら私には届いていなかった「惣流さん?」「アスカ…アスカ…」シンジに呼ばれて私は我に返る「いいのかって…委員長が…」「え?あぁ…いいんじゃないの?…たぶん…」私は心配そうに私を見ているヒカリに笑顔でそう答えた「よかったぁ…という事で会場設営や食器類の調達…食材の買い出しの話に移りたいと思います」ヒカリは胸をなでおろして議事を次の項目へと移したその時…私は初めて黒板に書かれた私の名前とシンジの名前に気が付く「ね、ねぇ…何の話だったの?」私は小声でシンジに聞いた「え?聞いてなかったの?っていうか…内容を知らずにOKしたの?」シンジは顔をひきつらせてそう聞き返してきた「だって…しょうがないじゃん…聞いてなかったし…なんか断りにくそうだったし…」私は口をとがらせてそう返したするとシンジは私の前に内容を書き取ったノートを差し出した私はため息交じりにノートを眺める(「文化祭ねぇ…平和な事で………メイド・執事喫茶…うわぁベタな企画ねぇ………………!!!!」)私は頬杖をついた状態でシンジの書き写したノートを見るそして次のページに目を移したところで目が点になった「ち、ちょっと!…なによこのメイド長って!」思わずシンジの襟首を掴んでそう言いながら揺さぶる「あ、アスカ…く、苦しいって…だからさっき…い、委員長も確認…してたでしょ…」シンジの言葉を聞いてその事を思い出した私はシンジの襟首から手を放してうなだれる…「でもさ…別にアスカだけがメイドさんするわけじゃないんだし…ただそれを取りまとめる責任者って事で…」シンジのなだめるそんな優しい言葉すら今の私にはただの同情にしか聞こえなかった(「なんで私がメイド服なんか着なきゃいけないのよ!いったいどうなってるの今日は!」)私は唇をかんで心の中でそうつぶやく「あのさ…慰めとかじゃなくて…僕はアスカなら似合うと思う…」「な、何言ってんの…」「僕は見てみたい…アスカのメイド姿…」「シンジ…ば、バカじゃないの…そんなの」私はシンジが真顔でそんな事を言うので思わず赤面して視線を外した「いいわねぇ~…盛り上がってるとこ水差すようで申し訳ないんだけど…集中してもらえるかしらぁ?」そんな声に顔をあげるとそこには眉をヒクヒクさせたミサトがいた「スミマセン…」「ご、ごめんなさい…」私とシンジはそう謝り肩をすくめて小さくなった教室が爆笑に包まれるかくして…私たちのクラスは1週間後の文化祭でメイド・執事喫茶をやる事となり私とシンジはそれぞれメイド長、執事長をする事となってしまった…『To Be Continued♪』
2011/12/03
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>> ~ アナザー ストーリー ~ 『 とまどいのなかで… 』第1話「とまどいの朝」ピピピ!…ピピピ!…ピピピ!…枕もとで鳴る目覚ましの音で私は目を覚ました私は布団から手だけ出して眠りを妨げる忌々しい音源を探すピピピ!…ピピピ!…ピピピピピピピピピ!音源はいつまでも起きない私を急かすかのようにけたたましく鳴り始めるピピピピピピピッ!………手探りで何とか音源を探して音を止めた布団から出した腕がやけに肌寒い今までこんな寒さを感じた事があっただろうか私は私の眠りを妨げた憎たらしい音の主ごと腕を布団の中に引き戻す布団の中の温かさが心から心地よく感じる眠気眼を擦りながら憎たらしい音の主を見る5:30!!何の罰?誰の嫌がらせ?誰の陰謀?5;30って…バカシンジじゃあるまいし…私は現在の時刻に気が付いた途端妙に腹が立ち忌々しい目覚まし時計を布団の外に放り出した布団のぬくもりがとても気持ちよく眠気に誘われるそしてまた微睡みの中に堕ちる「アスカ…」(「うん?…」)「アスカ…そろそろ起きないと…」(「うーん…もう…今度は何?」)「遅刻…」(「!!!!」)その言葉を聞いて私は我に返り飛び起きる「がぁ!痛っ!」「痛い…」そして私を起こそうとしていた誰かに思い切り頭をぶつけたぶつけた額を抑えながら目を開けるとそこには同じように額を抑えているシンジが居たシンジは額をさすりながら私の方を見るなり目を見開いて動きを止める私はその表情の意味が解らず視線を自分の身体の方へと移す「!!!!!!」どうやら下着だけで寝ていたらしいその事実に気が付いた私はとりあえず手近にあった枕や何やらをシンジに投げつけて布団を胸元まで引き上げて身体を隠すシンジはというと…手を合わせて「ゴメン!」と無言で謝りながらそそくさと部屋を出て行った私はドアが閉まったのを確認してから大きなため息をつきながら布団から出るそして床に落ちているシンジに投げつけた枕を拾い咄嗟に投げつけたもう1つの何かを手に取る「なにコレ…」それは見覚えのない目が「×」になった亀のぬいぐるみだったそして振り返りふと自分の出たベットを見る淡いピンクの羽毛布団にいかにも女の子の部屋…といった感のある淡いピンクのカーテンが目に入る机の方を見ると本棚の上にいくつかのトロフィーにやはり見覚えのないぬいぐるみ「え?…どこ?ここは…」私は一瞬で目が覚め…同時に言いようのない不安が込み上げてくる思わず数歩後ずさりをした時…足に何かが触れる視線を足元に移すと私が布団から放り出した忌々しい目覚まし時計だった7:50……「!!!!!!」私は目覚まし時計が伝える現時刻を知って壁に掛けられた制服を取り慌てて着替えるゆっくりと髪をセットしてる時間などなく机の上に置かれたブラシでサッと髪を整えていつものようにヘアゴムでまとめるその時に写真立てを倒してしまったが…それを直す余裕はなかったそして部屋を飛び出るするとそこにはシンジが待っていたシンジは無言で私が手に持っていたカバンを取ると代わりにラップに包まったフレンチトーストとおそらく飲み物が入ってると思われるタンブラーを差し出した「あ、ありがとう…」私はフレンチトーストとタンブラーを受け取る「じゃあ…行こう」シンジはそう言ってニコリと微笑むと玄関に向かったその笑顔は私の知っているシンジからとは思えないほどの気持ちが安らぐ温かい笑顔だった(「な、なによ…バカシンジのくせに…ちょっとドキッとしたじゃない…」)私は心の中でそんな事をつぶやきながらシンジの後を追う私が靴を履こうと玄関の縁に立つとシンジは鞄を玄関に置きサッと私の目の前に靴をそろえて置くと私が持ってるフレンチトーストとタンブラーを持ってくれる「あ、ありがと…」確かにシンジはいつも他人の顔色をうかがう気はあったしかし…ここまで気が利いていた事があっただろうか…なんか違和感があり過ぎて気持ちが悪いとは言え…悪い気はしないただ、とにかく何かがいつもと違う…そう思った時…ふと朝の自分の部屋の光景を思い出した「アスカ?」私が靴を履きかけた状態で止まっているのに気が付いたシンジが心配そうな顔で私を覗き込む「な、なんでもない…」いつもなら「何よ!」といった言葉が出るのだが…その場の空気なのか…シンジの表情のせいかそんなセリフが精いっぱいだったその後、靴を履き終えてシンジと共に家を出たしばらく歩いてからシンジが私にフレンチトーストを差し出した私はうなずいて受け取り口に運ぶ「うまくいってなかったらゴメン…思ったより難しくてね」シンジはそう言って頬を指で掻きながら苦笑いを浮かべた正直…もう少し甘みを抑えてくれてた方が…とは思ったがまずくはなかったので私は首を横に振って答える「はい…ミルクティー自信はないけど飲めると思う」そう言ってタンブラーを差し出した私は受け取って口に含む…こっちは逆に甘みが少なかったしかし…フレンチトーストの甘さを考えると調和がとれている私は無意識にシンジに笑顔で返事を返していた(「ついなんとなく笑顔で返したけど…なんでだろ…」)私が受け取ったフレンチトーストを食べ終えたのを見てシンジは残りを差し出してくる私はそれを受け取って口に運ぶなんだろ…妙に私自身も素直な気分になってしまうそういう雰囲気が今日のシンジからは漂っていたそんな事を考えながらシンジの横顔を見ていた時になんか違和感を感じた違和感なら朝から数えきれないほど感じてきたのだがそしてその違和感がなんなのか思い当たりそうになったその時「いやぁ…朝からお2人さんはイヤ~ンな感じだねぇ」そんな声で考えが吹き飛んでしまう思わず私は声の主を睨み返す「うはぁっ!…ご機嫌斜めのようで…クワバラクワバラ~」声の主…ケンスケはそんな事を言いながら駆け寄ってきてシンジに絡みついた「今日は遅いじゃん…どうしたんだ?w」ケンスケはそんな問いかけをしてニタニタと笑う「うん…この時期は朝練とかないからね…ゆっくりできて助かるよ」ケンスケの問いにシンジはさも当たり前といった顔でそんな答えを返す(「朝練…?」)「違うって!相変わらず回転が鈍いなぁ…」ケンスケのため息混じりの言葉にシンジは首をかしげる「まぁ…そんな答えが返ってくるって事はお前らしいし…まだって事か…もったいないな」ケンスケはそんな事を言いながら私とシンジの顔を何度も見比べるなんとなくこいつの言わんとしてる事が解ったので私はプイッと反対を向いたその時…さっき思い出しかけた違和感の答えが脳裏をかすめ私はシンジを見返した…そう…私はシンジを見上げているそれに気が付いた時…私たちは学校に着いた…『To Be Continued♪』
2011/12/03
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 夢か…現実か… 』第4話「いつもと違う夕方…そして…」シンジとアスカは家に帰ってきた声をかけたもののユイからの返事はない居間に入るとテーブルの上ににはメモが置いてあったメモはユイの書いた物で「レイちゃん家のママと…映画を見に行って来ます…夕食はカレーを作ってあるので…アスカちゃんと一緒に食べてください」と書いてあった…なんとも都合のいいというかベタな展開に思わず笑ってしまったその時…アスカが突然抱きついてきた「…シンジ…ゴメンね…」アスカはそう言って涙を流す「ど、どうしたの?…アスカ…」僕は突然の出来事に動揺してしまった「シンジが…シンジが辛いのに気付いてあげられなくて…」アスカはじっと僕を見上げる「アスカ…」アスカの目から涙が落ちる僕はその流れる涙をぬぐうようにアスカの目じりにキスをしたそしてそのまま…アスカの唇にやさしくキスをするしばらくの間…キスが続くふいに唇が離れた後…僕の部屋に行く…「…聞いちゃったの…保健室での話…」アスカはベットに座った僕の横に寄り添うように座りそう言った「…そうなんだ…」僕はどう説明していいのかわからずただそう返事をした「…本当に夢なのかな…これ…」アスカは寂しそうにうつむくとそうつぶやく「わからない…」こんな答えしか言えない自分が嫌になる「離れたくないよ…」アスカは僕を見上げてそうつぶやくその目にはまた涙がたまっていた「僕もだよ…アスカ…」僕はそう言って唇を重ね…そのままベットに倒れこむ自然に舌を絡めあい…この瞬間を繋ぎ止めるようにとキスを続ける唇が離れた後しばらく見つめあい僕はなれない手つきでアスカの制服を脱がすアスカも僕の制服を脱がす裸になって抱き合いながら…もういちどキスをする「もしこれが夢でも…シンジがもう一度…見たいって思うように…」アスカは頬を赤らめて小さな声で囁く「…アスカ…いいの?」僕がそう聞くとアスカは『コクン』とうなずいた僕はまたアスカの唇にキスをして耳の下…首筋…鎖骨…と徐々に移動して胸にキスをする…アスカはピクッと少し仰け反る僕はわからないなりに優しく愛撫を始める僕の手がアスカの下腹部に触れた時にはすでに迎え入れる準備が出来ていた「…本当に…いいの?…」こんな事は聞くものではない…そうわかっていても思わず聞いてしまった「もしも…これが夢だとしても…もう一度帰ってきてね…」アスカが微笑んで答える…「約束する…」僕はそう言ってキスをしながらアスカの中に入っていくアスカの表情が少し…苦痛の表情に変わる…だが、すぐに笑顔になる…目じりに浮かぶ涙を見て僕にもわかった…アスカが自分のために心配かけまいと我慢しているのが…「アスカ…大丈夫?…無理しなくて…」そう言いかけた僕の唇をアスカがキスでふさぐ「シンジは…痛い?」唇を離したアスカが逆に僕に聞いてきた「ゴメン…痛くない…っていうか…すごく温かくて気持ちいい…ホントにゴメン僕ばかり」それを聞いたアスカはニコリと微笑む「よかった…それなら私も平気」そして僕達は完全にひとつになる…僕もアスカがなるべく痛くないようにとゆっくりと動かし始める二人の吐息が絡み合い部屋の中に響く…しばらくして僕はアスカにキスをするアスカも舌を絡ませそれに答えるそして次の瞬間…僕はアスカの中で絶頂に達したまるで余韻を楽しむかのように…二人は抱き合ったままキスをするアスカを抱き起してまた繋がり合う何度も…何度も…この時が終る事がないようにと願いを込めてそして僕はアスカの胸の上で眠りにつく…・・・・・・僕は、朝のまぶしい光の中で目が覚める…隣を見たが…そこにアスカの姿はない…だが僕はハッキリとアスカの温もりを覚えていた「はぁ…やっぱり夢か…」僕は大きくため息をつき…枕もとの目覚し時計を見る…「!!!!」僕は寝過ごしてしまっていた…「急いで弁当を作らなきゃ!…今度こそアスカにぶっ飛ばされる!」僕は慌てて制服に着替え…部屋を飛び出す…そして誰かにぶつかり倒れるシンジはぶつけた頭をさすりながら…起き上がる…同じように頭をさすりながら…ゲンドウが起き上がる…「!!!!……父さん?!…」「…シンジ!…いきなり飛び出してくるな!…まったく…いつまでも寝てるから…起こしに来たのに…アスカちゃんはとっくに起きてるぞ!」僕はゲンドウの言葉に耳も傾けず…キッチンに飛び込む…そこには黄色いひよこの絵のついたエプロンをつけ…フライパンを持ったアスカがいた…「・・・アスカ…」僕がそう言うと…アスカは僕の所に駆け寄って唇を重ねてくるアスカの目から涙がこぼれる一緒にキッチンにいたユイは…反対側を向いて…気付かない振りをしたアスカが唇を離す…そして…アスカは涙をぬぐいながら…僕に言った『・・・シンジ…お帰りなさい・・・』<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 夢か…現実か… 』- 完 -
2011/12/03
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 夢か…現実か… 』第3話「いつもと違う午後」(後編)教室でバカ騒ぎがおこってる頃…僕は屋上にいた…(使徒のいない街…)(ネルフも、エヴァもない街…)(僕が、夢にまで見た…平和な街…)僕がそんな事を考えながらボーっと景色を眺めていると「あら、シンジ君…こんな所に一人で…どうしたの?」突然そんな声がかかり僕は振り向いた…そこには白衣を着て…タバコを咥えたリツコがいた…「リツコさん!」僕は思わずそう叫んだ「シンジ君…リツコさん!…は無いでしょ…保健の先生もいちおう先生の一人なのよ…」リツコは僕にそう言った「…ゴメンなさい…」「…ま、謝ることでもないし…リツコさんって呼ばれるのも…悪くないかもね…」リツコはそう言って笑った僕は金網に背を向けて座り込むリツコも、同じようにしてシンジの隣に座る「なぁに?…悩み事?」僕を見たリツコがそう声をかけてくる「…悩みって言うか…」僕はそこまで言って言葉が止まる「…吸う?…」そう言って口紅のついたタバコを僕のの口にさし込む僕は一気に恥ずかしくなりうつむいてしまう「シンジ君…カワイイ!…」そう言ってクスクスと笑うと僕の口にさしたタバコを取って自分の口にくわえる…そして、新しいタバコを取り出して僕の口にまたさし込んだ「…吸ってみたら?…内緒にしておくから…」そう言って僕のタバコにライターで火をつける…「!!!…ゲホッ…ゴホッ…ゲホッ…」初めて体に入れるタバコの煙に僕はむせ返るそれを見てリツコはまたクスクスと笑う「私…ココが好きなの…」そう言いながらリツコは自分のタバコに火をつけた「…リツコ…せ、先生…」大人の色気…と言うのか…何とも形容のしがたいその表情に僕は戸惑った「言いずらかったら…リツコさん…でもいいわよ…」リツコはクスッと笑ってそう言った「・・・・」僕はゆっくりと煙を吸い…静かに煙を吐き出す「実は…覚えてないんです…昨日の事…自分の事…いや、この世界の事…」僕は今まで誰にも話す事がなかった思いを口に出した「…?…ふーん…でも私のこと…リツコさん!…って」リツコは少し困惑した表情で聞き返してきた「リツコさんは知ってるんです…と言うか…ミサトさんや加持さん…ケンスケにトウジ…アスカに・・・そして…綾波…」僕はどう説明していいかわからず…とりあえず聞かれた事に答えた「みんな…わかるわけだ…」リツコは僕の表情を見ながらそうつぶやいた「…うん…朝起きたら…隣にアスカがいて…父さんがいて…死んだはずの…母さんがいた…」僕は上手く説明できるかわからないが…とりあえずリツコさんに話し始めたリツコは普通では疑うような僕の口から出る話を黙って聞いた「僕はこの第三新東京市で…中学生…ミサトさんとアスカと三人で暮らしてた」どうなってもいい…僕は僕が知ってる僕の話を語る「僕がいた…第三新東京市は使徒に狙われてて…ネルフって言う組織があって…ミサトさんや加持さんやリツコさんはその組織の人なんだ…ネルフは使徒と戦ってて…その切り札が…エヴァンゲリオン…」「・・・・・」「そして…僕とアスカと綾波は…そのパイロット…」僕がそこまで話した時…昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った「…そっか…シンジ君…」リツコは白衣のポケットから携帯灰皿を出して吸っていたタバコを消すとそう言って立ち上がった「はい?」「鍵…かかってないから…先に保健室に行ってて…私はミサトに午後の授業休む事言ってくるから…」「・・・・」リツコの言葉に僕は呆然とする「シンジ君…返事は?」「…はい…」リツコに言われた僕は返事をした「…じゃあ、先に行っててね…」リツコはニコッと微笑むと僕の口からタバコを抜いて灰皿に片付ける僕はそう言われて保健室に向かったいっぽう教室ではアスカが入り口でシンジの帰りを待っていたそこに授業の道具をもってマヤが歩いてくる「どうしたの?惣流さん授業始まるわよ…」マヤがアスカにそう言うと「先生!…シンジ…碇君がまだこないんです…」目に涙をためてアスカがマヤにそう返した「あぁ…碇君なら体調が悪いからって保健室に行ったわ」「!!!!」アスカはそれを聞いて保健室に向かって走っていく…「あ!…惣流さん!・・・・・まあ、仕方が無いか…」マヤは教室の中に入っていった…・・・そして保健室ではリツコが鼻歌を歌いながら…僕にコーヒーを入れていた…「…今日は特別に…とっておきのやつを入れてあげるね♪…ミサトにだって飲ましたこと無いんだからね~♪」リツコはコーヒーの入ったマグカップを僕の前に置いたそして…自分も猫の絵の書かれたマグカップを持って僕と向かい合わせに座る僕はカップの中のコーヒーを見つめたその時…息を切らせてアスカが保健室の前まで来た「温かいうちに飲みなさいね…おいしいコーヒーなんだから…で、さっきの続きだけど…まったく覚えが無いわけだ…今の世界の事…」リツコは僕にコーヒーを勧めながら話を切り出した(?!)その時…保健室の入り口で不意にその言葉を聞いたアスカが硬直する「・・・はい…」僕はリツコの切り出した言葉にうなずいて返事をした「少しくらいは…覚えてない?」「・・・はい…」僕はうつむいたまま答えた(…どう言うことなの?…シンジ…)アスカはリツコと僕の会話がまったく理解できず…ただただ困惑する「僕の知ってる世界の僕は臆病で優柔不断で…いつもアスカをイライラさせてた…その度にアスカは…バカシンジ!って…綾波は無口で…必要な事以外話さない…父さんは…父さんは…冷たくて…怖くて…何を考えているかわからなくて…さっき話したネルフって言う組織の指令をやってた」リツコは僕の話を黙って聞いている(…シンジ…何を言ってるの?…)アスカはドア越しに聞こえてくるシンジの言葉を聞いて眉間にシワを寄せる「僕たちは普通に学校に行ってて…使徒が襲ってくると…エヴァに乗る…そして僕はそれが…嫌で嫌でたまらなかった…ミサトさんは…やさしいけど…がさつで…料理が下手で…ビールばかり飲んでて…」「…あら?…それはあってるはね…」リツコはそう言ってクスッと笑う「とにかく…僕にはこの世界の事が…まったくわからないんです…僕自身だって…本当は運動なんか苦手なのにこっちでは…バスケットなんかやってる…バスケットなんてルールもろくに知らないのに…今日だって体が勝手に反応して…」(…シンジ…)アスカはここまでの話を聞き…今日あった出来事とシンジに感じた違和感の正体が解り涙がこみあげてきた「…なんだか…怖いんです…」僕はここまで話してリツコにそう告げた「…怖い?…」リツコは最後に僕にした言葉の意味を聞き返してきた「すべてが…あまりにも幸せすぎて…」僕はそう口にしたところで言葉に詰まった「・・・夢…なんじゃないかって…事ね…」言葉の意図を察したリツコはそうつぶやいた「…はい…」リツコの言葉に僕はうなずいた (…シンジの夢?)アスカはその言葉を聞いて考え込んだ「覚めてしまうのが怖いわけね…」リツコは優しく微笑んでそう言葉をもらす「・・・はい…」僕は全て話した安堵感からか心が軽くなった気がしたリツコはコーヒーを飲み終えて…おかわりをとりに行く僕も冷めてしまったコーヒーを一気に飲み干す涙が出るくらい…苦いコーヒーだったリツコはシンジのマグカップにもおかわりを注ぐそして自分のカップを持って窓際に歩いた「…シンジ君…夢はね…覚めてしまったら…」リツコは窓の外を見つめながらそう語り始めた「・・・・・」僕はリツコの言葉の続きを黙って待った「…もう一度…見ればいいの…夢を見るのは自由だから…そう…人に与えられた数少ない自由なの…」リツコはそう言って振り返るとニコリと微笑んだ「…数少ない…自由…」僕はリツコの口にした言葉をつぶやく「シンジ君…この世界は…嫌い?私はね…この世界…好きよ…」リツコはそう聞いてきた「…僕も…好きです!…この世界…」僕はリツコの顔を見つめてそう答える「…じゃあ信じればいいじゃない…もしかしたらこの世界が本当で…シンジ君の知っている世界の方が夢かもしれないし…」リツコは相変わらず優しく微笑みながらシンジにそう告げた「・・・信じる?…」「…そうよ♪…もしも…この世界が夢だとしたら…」聞き返した僕にリツコはそう言って言葉を止めた「・・・夢だとしたら?…」僕は聞き返す「…楽しんじゃいなさい…いっぱいイイ思い出を作るの…また見たくなるようにね…」リツコは笑顔でそう言うとマグカップのコーヒーを飲み干した「・・・見れるかな…また…」僕は自信なさげにそうつぶやいた「だから…信じるのよ!」リツコは力強くそう言うとニコッと笑った「…信じる…」僕はコーヒーを飲み干してその言葉をかみしめた「シンジ君…今日は帰りなさい!…時間はまだあるから…いっぱい楽しみなさいな…」「でも…授業が…」リツコの提案に僕は慌ててそう言った「ミサトには…私から言っとくから…ね!」リツコはそう言って僕にウインクをした「・・・はい!…」 僕はそう返事をしてカップを机に置いた(!!!!)アスカは急いで物陰に隠れる…僕はリツコに頭を下げて…保健室を後にした「・・・夢か…私の夢って……なんだろう…」リツコはもう一度窓の外を見つめてそうつぶやいたその後、僕は教室に戻り自分のかばんを取って教室を後にする保健室に行った事…早退する事…トウジやケンスケにに聞かれたがなんて答えたのかはわからないただ気になったのは…アスカが教室にいなかった事だったそして学校の校門を出た時…そこにアスカが立っていたアスカは何も言わず…僕の手を握ってきた僕はアスカに笑顔を返し…しっかりと手を握り返すと2人で家に帰った …『To Be Continued♪』
2011/12/03
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 夢か…現実か… 』第3話「いつもと違う午後」(前編)お昼…綾波とトウジとケンスケが僕とアスカのところに集まってくる…「センセは、えーなー…今日も愛妻弁当で…」トウジはパンをかじりながら僕の弁当箱をじっと見つめる「ホント…うらやまし過ぎるよな、碇!」ケンスケも僕にお弁当箱を覗き込みながらそう言う僕はただ苦笑いを浮かべるそれを見た2人が声をそろえて「「イヤ~ンな感じ!」」と言って僕とアスカを交互に見る「今日は…寝坊しちゃったから…違うの…」アスカは手に持った弁当箱を机に置くとうつむいた(そうか…いつもはアスカが作ってるんだ…)「明日…楽しみにしてるよ」僕はうつむくアスカにそう声をかけた「…うん!…」それを聞いたアスカは満面の笑みで僕にそう返事をした「「・・・・・」」トウジとケンスケがその光景を口をあけてただ見つめる「…たまには、シンジが作ってあげたら…」不意に綾波が僕の脇腹を肘でつつきながらそう言う「いいの!…作るの好きだから…」それを見たアスカが慌ててそう答える「あらあらご馳走様~♪愛するシンジのためだもんね~w」今度は矛先がアスカに向く「…もう!…レイったら…」アスカは頬を膨らましてそう言うものの…満更でもないという感じである「…なんやワイ…めっちゃ寂しいな…」そんなやり取りを見てたトウジがポツリとそんな声をもらす「そうよね…売店のパンと牛乳じゃあね…」綾波は意地悪そうな笑顔でトウジにそうツッコミを入れる「綾波!おまえって奴は!」トウジは立ち上がるとパンを握りしめて綾波に怒鳴り声をあげる「まあまあ…トウジはまだ見込みがあるんだから…」そんなトウジをケンスケがなだめる「なんや?…その見込み…っちゅうんは?」ケンスケの言葉の意味が理解できないトウジは首をかしげてケンスケに聞き返す「見込みは見込みさ!」ケンスケは眼鏡を指で直しながらニヤッと笑う「…ま、鈍感だから…」綾波はあきれ顔でそう言い放つ「なんや…ワイだけのけもんかいな…」まったく理解のできない当時はそう言って椅子ドカッと座る「っていうか…普通は気付かない?」ケンスケも呆れ顔でそう言う「…普通じゃないから…」綾波はすかさずそう返すとケンスケはうなずいて返事をする「・・・黙って聞いてりゃ、言いたい放題言いやがって!」トウジはそう叫ぶと今度は持っていた牛乳パックを握りつぶして噴出した牛乳でジャージを濡らした(綾波…普通にしゃべってる・・・)僕は一連のやり取りを見ながら綾波を見つめたそんな僕を心配そうな顔で見ているアスカに僕は全く気が付いていなかったその後もお昼を食べながら…みんなの雑談が続く…そんな中…僕はおもむろに席を立つ「ちょっと…トイレ…」みんなが注目したことに気が付いて僕はそんな言い訳をする「センセ…食べてすぐにトイレかいな…」トウジはニヤニヤ笑いながら手で行って来いといったしぐさをする「…すぐに来いよ!…アスカが寂しがるから…」ケンスケも便乗するようにそう言うと親指を立てた「もう!…」アスカはそれを見て頬を膨らめる僕は微笑んで頭を下げると教室を出て行く…そんな僕を心配そうな顔でアスカが見つめていた事など知る由もなかった「にしても…アスカは、あのシンジのドコがいいの?」おもむろに綾波がアスカに質問する「そうそう、僕も聞きたかったんだ…」ケンスケは身を乗り出してアスカを見る「顔やったらワイの方が上やし…勉強はちっと落ちるけど…」トウジも椅子にふんぞり返り腕組みをしながらそうつぶやく「ちょっとぉ?」その台詞にケンスケがツッコミを入れる「…だいぶ…でしょ?」綾波も冷ややかな視線でトウジにそう言う「とにかくや!…なんでワイよりシンジやねん?」トウジは自分がネタにされそうなのを無理やりアスカに振る「…やさしいし…かっこいいし…それに…」アスカがもじもじしながらそう言うと「「「それに?」」」3人はそんなアスカにグッと寄る「うまく言えないけど…初めて会った時に…初めてじゃない気がして…赤い糸…って…在るのかなって…」アスカは耳まで真っ赤に染めてそう言うと恥かしそうにうつむいた「「「・・・・・ごちそうさま…」」」3人はやられましたといった表情でそう言い放った「私…いとこでしょ?昔から知ってるけど…そんなにイイのかな…シンジって…」しばしの間を置いた後に綾波がそうつぶやく「…まあ、トウジがイイって言う人がいるくらいだから…いいんじゃない?」ケンスケはニヤニヤ笑いながらそう返した「それもそうね…」綾波はそう言ってトウジを見た「!!!!…誰?…誰がワイのことがイイって?」綾波とケンスケの言葉に反応したトウジが身を乗り出す「「…鈍感!…」」そんなトウジに綾波とケンスケがきっぱりと言い放ったアスカはそんなやり取りをよそにシンジの出て行った教室のドアを見つめていた…『To Be Continued♪』
2011/12/02
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 夢か…現実か… 』第2話「いつもと違う学校」(後編)ミサトが教室を出てくと同時にすかさずトウジとケンスケが駆け寄ってくる「いいボケだったな…センセ!」「碇…あのボケは決まったな…ナイスタイミングって感じだね」2人は笑いながら僕の背中を叩く「・・・いやぁ、ボケたって言うか…」僕にはそれ以上言えなかった「…でも、おめでとう!鈴原君!」「アスカ、おおきに!…でも、アスカ…よぉあんな高いとこから…飛び込めんな!」「そうだよ…怖くないの?」「うん、平気だよ…下プールだし…それよりもボクシング…痛くないの?」「平気や!どつきあいは…得意やからw」「うん…でも、ヒカリ心配してたよ…凄く…」「へ?…なんで委員長が心配すんねん?」「え?…ああ…痛そうだから…かな?」「は~ん…そう言うことか…」「ケンスケ…そう言うことってどう言うことやね?」「トウジ…鈍過ぎるよ…おまえ…」「!!!…そのセリフ、聞き捨てならんな!…ワイは、蜂のように舞い蝶のように刺す…どこが鈍いっちゅーねん!」「…それを言うなら…蝶のように舞い、蜂のように刺す!…だろ…」と言いながら…ケンスケは教室を出て行くそしてケンスケに絡みながら…トウジも、教室を出て行くアスカはクスクスと笑いながら授業の準備をする僕も授業の準備をはじめる…そしてアスカと二人で音楽室に向かう音楽の先生は…オペレーターの青葉シゲルだった僕もココまでくるとたいして驚きもしなかった「今日の授業は、音楽鑑賞にする…後半は、感想文を書いてもらいます」「先生…またですか?」「良い音楽は、心を豊かに育てます…こういう授業も大切!」そういううと、シゲルは…授業の準備をはじめる…「CD」のようなものを取り出し、デッキにセットする…「では、静かに鑑賞してください…」突然、音楽室のスピーカーから…大音量でギターがシャウトするギターの旋律もさることながらベースが刻むリズムは壁に響き渡り…おなかに突き刺さる激しくドラムが打ち鳴らされ…叫び声と共にボーカルが熱唱する!生徒の中には耳を塞いでる人もいるふとシゲルを見ると…モップをギターに見立て音楽に合わせかき鳴らしていたもはや授業ではなく…趣味の時間である(…確かに音楽鑑賞だけど…シゲルさんイイのか…コレで?…)僕はそう思った…10曲ほど流れた後で曲が止まる…音楽鑑賞が終わったようであるシゲルは得意げに今かけた曲や…バンドの歴史などを話す…感想文を書く原稿用紙が配られた頃…授業終了を告げるチャイムが鳴る…結局…感想文は書かずに授業が終わった教室に戻ると…黒板に「次は体育!」と、ミサトさんの字で書かれていた女子は着替えを持って出て行く…僕達…男子はこの場で着替え体育館に向かった正直…僕は体育は苦手である…体育館につくと…ジャージ姿の加持がいる…「今日から…しばらくはバスケットをやる…では、最初に…女子と男子に別れて…パスやドリブルなどの基本動作の練習をする…が、幸いにも君たちのクラスには…春のインターハイの立役者がいるので…」(…ふーん、そんな人がいるんだ…誰だろう…)「では、シュートの手本からやってもらおう」加持はそう言うと僕に向かってバスケットボールを投げ渡したいつもの僕なら逃げているのだが…体が反応してボールをキャッチする朝…ミサトさんが言っていた僕の種目とはどうやらバスケットだったらしい全体から拍手が起こり…やむなく僕は立ち上がるはっきり言って僕は体育自体得意ではない…仕方なく立ったとはいえ自信はない僕はため息をつきながら3ポイントラインのやや後ろに立つ僕自体バスケットの経験はほとんど無い…シュートの打ち方の基本すら知らない体育館が静まり返る…僕はあきらめて…ボールを4回ほど床につく…体が自然にシュート体勢に入るとても美しい姿勢である…やや体を沈ませて伸びながらボールをゴールに向かい離す…ゴールに向かい、まっすぐに伸びた腕…スナップを効かせたので…軽く反る五指…ゴールを見つめる視線…見るものをウットリとさせる…とても理想的で美しいシュートである手を離れたボールは…キレイな放物線を描き「シュパ!」と、音を立ててネットに突き刺さる全体から歓声が上がる…歓声を聞いて一番驚いたのは僕本人である…「今のが、最も基本的なシュートだ…じゃあ…シンジ君、次はレイアップをやってくれ…」加持は拍手をしながらそう説明した(レイアップ…って、何?)「僕がパスを出すから、シンジ君はそこから…走ってきて…」加持の説明通り、僕はゴールに向かって走る…タイミングを見て加持がボールをパスする…僕はパスを受けるとゴールに向かい両足で踏み切る…ボールをもった腕を真上にまっすぐに伸ばす…一番高く上がった時ネットにボールを残すように離すボールはネットの中に消えていく…僕が着地するとまたも歓声が上がる…(何で…出来るんだろ…レイアップ自体はじめて聞く言葉なのに…)「今のがレイアップ…ボールをシュートするのではなくて…きちんと飛んで…ボールを置くようにシュートする…」「さすが!我が校を代表する…ポイントガードや」(ポイントガード?)「こないだの試合で見せた…バックダンク!…見せたってや!…シンジ!」トウジがそう声をあげる(ば、バックダンク?)「なあ?、みんなも見たいやろ!」トウジは立ち上がってみんなを煽る…そして歓声が上がる「あまり高等な物は手本にならないんだが…確かにあれは凄かったな…」加持は苦笑いを浮かべてそう言った(凄い?…どんなシュートなんだ?)「…特別だ…シンジ君、やってくれ…」そう言って加持さんはボールを僕に向かって投げた…僕はボールを受け取るとさも当たり前のように、センターラインまで歩いていく(何でココに歩いてきたんだろ?)僕は、その場でドリブルをはじめる…ゆっくりと歩くようにドリブルをしながら歩き出す(何で、ボールを見ないで…ドリブルが出来るの?)ゴールに向かい徐々にスピードが上がる…そしてゴールに近づくと僕は体重を落とし一気にジャンプする…ボールを両手に持ち替え空中でひねる様に体を反転させる両手でボールを頭上に持っていき…そのまま後にあるゴールに叩き込んでリングにぶら下がる…ゴールに叩き込まれたボールは勢いよく地面にバウンドした僕は…2、3回体を揺らし着地する全体から割れんばかりの歓声が上がる…「今のがダンクシュートだ…基本が出来ないと絶対に成功はしない…バスケットは個人のスポーツではないから…味方からパスされたボールをどのようにしたら、シュート出来るかを…瞬時に判断して行動する。ダンクシュートなどはボールがギリギリまで手を離れないので…下手にブロックをすると逆にファールを取られてしまう…つまり、ゴール下の守りが堅い時には…有効的な戦略といえる…が、よほど上手くならないと出来ないから…そのつもりで…」加持は拍手しながら僕がやったシュートの説明をした僕はただボーっとその説明を聞いた「あ!シンジ君ありがとう…では別れるのだが…シンジ君少しの間…女子の方を見てくれないか…」そう言われ男子と女子に別れる…僕は女子の方に行きパスやドリブルを教える…僕もなぜ説明できるかわからない…僕は教えながらアスカの姿を捜す…そして信じられない光景を目にしたなんと、アスカがレイと…楽しそうに話をしている僕は二人に近づく…二人もシンジに気がつく…「…シンジ…かっこよかったよ…」アスカが僕にそう言って頬を赤らめた「あらあら…お熱い事で…」アスカと綾波が普通に会話をしてる…「綾波…」僕は思わず綾波にそう声をかけた「何…碇君…」(!!!!)綾波の口から聞きなれた冷たい口調の声が帰ってくるそして綾波は無言のまま僕を見る「…プッププー…やめてよ『綾波』だなんて呼び方…」しばらくの沈黙の後…綾波が屈託のない笑顔でお腹に手を当てて笑い出した「え?…」僕は呆然とする「あー…おかしい…さっきもアスカと話してたけど…なんか変よ?今日のシンジ…」(???…シンジ?…)「うん…シンジ…なんか変…」アスカはそう言って心配そうな表情で僕を見る「あまり…アスカを心配させたらダメだからね!」「…あ…うん…わかった…」けして納得がいったわけではないが…今の僕にはそう答えざるを得なかった「でも…惜しかったね今回の大会」「ホント…あそこでファールされて…シンジがケガしなければ」「絶対…決勝出れたよ…」「結局…次の試合も出れなくて…4位になっちゃたし…」綾波とアスカがそんなことを言い合ってると「仕方ないさ…次、頑張ればイイ…だが…今は授業中だ!」加持がそう言って2人の会話を終わらせる「…あ!…先生…」アスカはそう言って口元に手を当てる「…ぜんぜん、気が付かなかった…」綾波は舌を出して肩をすくめた僕の知ってる2人にはあり得ないリアクションに僕は呆然とするしかなかった「…そろそろ…集合する…シンジ君悪かったな手伝わして」加持が僕にそう声をかけて肩を叩く「いえ…たいして役に立たなかったから…」僕は申し訳なく思い…頭を下げた「…さっきの様子だと…足、大丈夫そうだな…痛みはないか?」「…特には…」そんな加持の質問に…痛めたという記憶すらないので僕はそう答える「そうか…なら来週辺りから部活に戻って来い…みんな心配してたからな…」「…ハイ…」加持はそう言うと僕の背中を2回叩き戻りながら…全体に集合をかけるそして授業が終わり…みんな教室へと戻った体育館からの移動中…僕は考えていた…ここは僕の知らない世界平和で…みんなが幸せな世界…夏だけではなくて…ここには季節がある…「・・・夢なら・・・覚めて欲しくない・・・」僕は窓の外を見ながらそう思った…『To Be Continued♪』
2011/12/02
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 夢か…現実か… 』第2話「いつもと違う学校」(前編)僕は、アスカと並んで学校への道を歩いたアスカは鞄を胸元で抱えるように持っている僕の知ってるアスカはどうだったのか…ふとそんな事を考えたが…それはそれで思い出せないもしかしたら毎朝の光景なのに見ていなかったのだろうかそう…おそらく当たり前すぎて意識していなかったのだと思う僕達は特に会話はなく…ただ並んで歩く本当は、聞きたい事が山ほどあったでも…何も聞くことが出来なかったそんな無言状態が気になり…アスカの方を見るとそれに気付いたアスカは微笑を返してくるその可愛さに耐えられない僕は思わず目を反らすその時…僕達を風が取り巻く不意にアスカが寄ってくる風に、髪がなびく度にイイ匂いがする「いーかーりー!」後ろの方から…ケンスケの声がする息を切らしながら走ってくると追いついて早々に「お二人さん…朝から、イヤ~ンな感じ!」いつもの僕が知ってるアスカなら…この後とんでもない事になるのにこのアスカはケンスケにからかわれると…僕の腕に絡み付いて余計に見せ付けようとするやっぱり、どこかが違う…でもイヤじゃないそんなこんなをしているうちに…学校に着く何の事はない…学校はいつもの学校だったそしていつもの教室に入る…まだ、あまり登校して来ていないのか…教室に人は少ないだが顔ぶれは変わっていない…少し安心した僕は自分の席に荷物を置く…すると「どうしたの、シンジ…席違うよ?」「え?…」「シンジの席…ここでしょ?」と言って自分の隣の席を指をさし…小首をかしげる心配そうな目…カワイイしぐさ…ドキドキしてしまう「碇!…色ボケも、たいがいにしておけよ!」そう言いながら僕の肩に手を回し…ニヤニヤ笑いながら絡みついてくる僕はケンスケを振り払い…アスカの隣に移動するケンスケは自分の席に荷物を置くと…僕達の所に戻ってきた「それにしても…昨日の使徒、凄かったよなぁ…」ケンスケは鼻息を荒くしてそう言いながら拳を握りしめた「!?」ケンスケの「使徒」と言う言葉に僕は驚く…「さすがのエヴァも昨日の使徒には苦戦だったもんな…自衛隊役に立たないし…そろそろエヴァも…バージョンアップしないと…」ケンスケは、得意そうに身振り手振りで説明をはじめる僕はソレを見ながら…ココにも「使徒」がいて「エヴァ」がいる事に少し落胆した気が付くと、アスカがシンジにくっついて…怖がるようにケンスケの話を聞いているその、アスカの姿を見て僕は考え込んだ理由はわからないが…僕は確実にいつもと違う世界に居る…そして、この世界にも「使徒」がいて…「エヴァ」もあるでも…アスカのこのリアクションは確実に「エヴァ」のパイロットとしての物ではない…そう言えば…父さんはどこかの社長のようだし…じゃあ、この世界では…誰が「エヴァ」に?その時、ものすごく大きな音と共にドアが開く入ってきたのは…いつものジャージ姿のトウジだった「ケンスケ…おまえはまだあんな幼稚なアニメ見とるんかいな…」(アニメ?!)「トウジ!…幼稚とはなんだよ!…エヴァンゲリオンは凄いぜ!」「かぁ~!…アカンな…あんなん見てたらアホになるで…」(エヴァは…アニメなの?)「なぁ!…碇もそう思うよな!」「シンジは…見てへんて…なぁ!」僕はケンスケに覚えてない事を言おうとしたとき…「…見たよ…私…シンジと一緒に…ケンスケ君に言われたから…って」「おお!…さすが碇!…アスカも見たんだ!…で、どうだった?エヴァ!」「…私は…怖かったから…もう見たくない…ケンスケ君ゴメンね…」「そうか…じゃあさ碇は?…見たんだよな!エヴァ!」ケンスケは僕の手を強く握りしめてそう聞いてくる「ゴメン…ケンスケ…よ、よく…覚えてないんだ…」僕は苦笑いを浮かべながらそう答えたというよりも…そう答えざるを得なかった「ははは!こりゃあ、傑作や!…センセは、エヴァでのうて…アスカの顔を見とったと!」トウジは大笑いしながらケンスケの背中をバンバン叩く「なんて奴だ…碇!…アスカといちゃつくのは…エヴァをちゃんと見てからにしてくれよ!」ケンスケはというと…まるでこの世の終わりとでも言わんばかりに両手で頭を抱えながら崩れ落ちる「…えっ?…そうだったの?…シンジ…」アスカは二人の話を聞いて…顔と耳を真っ赤にして恥かしそうに僕の方を見る僕はどうしていいのかわからず…アスカを見たまま動きが止まる「でも…来週は見たほうがイイよ!…なんてったてついに弐号機が登場だから!」「ケンスケ…センセに期待しても…アカンて…」そう言いながら…トウジは、慰めるように…ケンスケの肩を叩くその時、チャイムが鳴る…気がつくとほとんどのクラスメートは登校していた僕はその中にレイの後姿を見つける「綾波も居るんだ…」僕はそう思って少しホッとしたケンスケとトウジはチャイムを聞き自分の席に戻ったしばらくして…教室にミサトさんが入ってくる「起立!」「礼!」掛け声と共に…「おはようございます!」と、みんなが挨拶をする「おはよ~!さーて、出席を取るわよ~♪」いつもの明るい口調でそう言ってミサトさんは出席を取りだす(そうか…ここではミサトさんが…担任か…)「碇君…」(でも、似あってないや…先生て感じじゃないよな…ミサトさん)「碇く~ん…」(じゃあ…他の人はやっぱり居るのかな…)「碇 シンジく~ん…」(リツコさんとか…マヤさんとか…)「い・か・り・し・ん・じ・く~ん!」僕はわき腹をアスカにつつかれて我に返りアスカの方を見るアスカは…目で僕に合図を送っている僕は合図された方を向く…すると目の前にミサトが仁王立ちで立っていた「シンちゃ~ん…上等ねぇ…朝からケンカ売ってんの~…このわ・た・し・に…」「あ!…す、スイマセン…ボーっとしてたんで…ミサトさん…」「ミサトさん…じゃなくて…セ・ン・セ・イ…でしょ!」「・・・・ゴメンなさい・・・・・」「センセイ!…堪忍したってや…シンジは幸せすぎてボケてっから!」そんなトウジの発言にクラス全体が爆笑の渦になる「シンジ君…次はないからね~♪」ミサトは僕にウインクしながらにこやかな笑顔でそう言ったしかし…その笑顔の奥に無言のプレッシャーを感じた「こわ~…さすが元レディース…」「うん?…鈴原君…なんか言った?」ミサトはそう言いながらトウジの方を見る「いえ…なんにも…」トウジはミサトから目線を反らして肩をすくめるミサトは出席を取りながら…教卓の方に戻ったそして出席をとり終えた後「綾波さん!…鈴原君!…起立!」おもむろにそう言った「なんや?…センセイ!俺なんにもしてないって!…」「鈴原君…誰が怒るって言ったの?」「・・・・・・」「え~っと、知ってる人もいると思いますが…今回のインターハイに陸上で、走り高跳びと100メートル短距離で綾波さんが…ボクシングで鈴原君が決定しました…はい、みんな拍手!」クラス全体から二人に拍手が送られる「おおきに!…ほんまおおきに!…サインと握手は…後でしますから!」「鈴原!…調子に乗るな…!」満面の笑みで両手をあげてクラス全体にアピールするトウジにミサトが釘をさす「・・・スンマへん・・・」釘を刺されてしゅんとなるトウジを見て拍手が爆笑に変わる僕は綾波を見て「凄いんだ!」と、思っていた「それと、先週決まった惣流さんと今回はダメだったけど…碇君…春の大会では…全国大会優勝の立役者だもんね!みんなも…がんばってね!」またクラス全体に…拍手が起こる僕はそれを聞いて立ち上がる「え?!」僕は思わずそんな声をもらした「え?!…じゃないでしょ!」ミサトが怪訝そうな顔で僕にそう言う「僕…種目なんですか?」僕は真顔でミサトにそう聞いた「・・・・・・」クラス全体が静まり返る「やっぱ、センセのボケは一枚上手や!…ワイももうちっと…がんばらな勝てへんって」トウジの発言で沈黙が笑いに変わった結局…ボケたと思われ自分の競技を知る事は出来なかったアスカも綾波も笑っていた「結局、今日は…碇君の一本勝ちね…じゃあ次は音楽だから遅れないように移動してね♪…」そう言うと…ミサトさんは教室を出て行った…『To Be Continued♪』
2011/12/02
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<<新世紀 エヴァンゲリオン>>~ アナザー ストーリー ~『 夢か…現実か… 』第1話「いつもと違う朝」ある朝の事…僕はいつものように目を覚ました「うーん…さてと…朝食の用意をするか…」そして、両手を挙げて大きく伸びをしたその時…自分が上半身ハダカなことに気がつく「???…昨日…裸で寝たっけ?」ふと、何気にベットの右側に目をやった時…静かに、寝息を立てているアスカに気付く周りを見渡す…確かに、見慣れたいつもの部屋である僕は、現実が理解できず右の頬をつねった「!!!!…痛い…」現実だという事を伝える痛みが走るしかし…まったく覚えがない嫌な予感にかられ…ゆっくりとアスカの方もめくる「!!!・・・・・・・」アスカは下着姿でまるまるように寝ていた僕は…顔を両手で抑えて考えるが…何も思い出せない…というかまったく記憶がない「昨日…何があったんだ…」そうつぶやいたとりあえずどうしようもないので僕はベットから出て朝食の用意をする事にした…それはまさに現実逃避行動である制服姿に着替え…まだ気付かずに寝ているアスカにそっと淡いブルーの羽毛布団をかけなおすその寝顔は「ドキッ!」とするくらい可愛かったそして、部屋を出ようとして扉に手をかけた時…ある事に気付き振り返る…「!!!…いつから、あんな布団になったんだ…」しかし…何も思い出せない…さっきも言ったが、思い出せないというよりも覚えがない僕はしかたなく部屋を出てそっとドアを閉めたそして、居間に入った時信じられない光景が、シンジの目に飛び込んでくる「!!!!!」そこにはゲンドウが居たしかも、さも当たり前のように…新聞を広げている「…と、父さん?」その声に反応して、ゲンドウが顔を上げる…「シンジか…おはよう…」ゲンドウは眼鏡越しにいつもの鋭い目線で僕にそう言うと「なんだ?…今日は、やけに早起きじゃないか…」続けざまにつぶやくようにそう言った確かにそれは、間違いなくゲンドウの声であるするとキッチンの方から淡い黄色のエプロンで手を拭きながら…女の人が出てくる「?????」出てきた女の人を見て僕は固まったいよいよ事態が理解できないというよりも何がなんなのかまったく解らないこの状況や気持ちをどう表現したら良いのか…どうか推察して頂きたいただ1つ言えるのはこんな人がお母さんだったら…そう思えるほど理想的で夢に描いた女性だった「シンジ…おはよう」その女性は僕に向かってそう言うとじっと見つめたまま硬直している僕に「お母さんの顔に…何か付いてる?」小首をかしげながらそう聞いてきた「!!!!!」今…この女性は確かに「お母さん」そう言った僕は唖然とした表情でうろたえるその行動を見て女性とゲンドウは顔を見合いいぶかしげな顔をするとりあえず僕は、無言で首を横に振った「シンジ…寝ぼけてるのはわかるけど…お父さんにちゃんと挨拶しなさいね…」そう言うと、鼻歌を歌いながら…女性はキッチンへと消えていった母さん…この人が僕の母さん「碇ユイ」なのだろうか?僕にはそれを確認するすべがなかったそして僕は、母さんに言われたためもう一度…ゲンドウの方に向きを変える僕の鼓動が…早くなる…「と、父さん…おはよう…ございます…」「うん?…ああ…おはよう!シンジ…ボーっとしてないで、顔でも洗ってこい…」その口調はいつものゲンドウであるそう言われ…僕は、洗面所の方に向かう…居間の方ではユイが、ゲンドウに何やら小言を言っているのが聞こえて来る「女性」「母さん」どちらも語るには違和感があるのであの女性が母さんであると断定し…「ユイ」と語る事にするただ…そう語るにはまだちょっと心の奥で引っかかる物があり…加えてちょっと恥ずかしい「あなた!…そろそろ着替えてちょうだいね…いくら、社長で出勤が遅いからと言って…いつまでもそんな格好で居られたらシンジや、アスカちゃんに、示しが付かないでしょ!」そんなユイの小言にゲンドウは「ああ…わかっている…」気の無い返事を返した僕は鏡を見つめる…「家族…父さんが居て…母さんが居る…夢みたいだ…」そう、つぶやきもう一度頬をつねる…「!!!!…痛い…」やはり、痛かった…居間の方に耳を傾けると…まだ、ユイはゲンドウに何か言ってる「…それと…今日は、シンジにちゃんと言ってね…」「ああ…わかっている…」やはり気のない返事である…僕は、顔を洗い深呼吸をしたのち居間に戻る僕が来たのに気付いたゲンドウはおもむろに新聞を閉じる「…なあ、シンジ…お前も…あれだ…そのう…」ゲンドウは口籠りつつ僕にそう語りかけた「???え?…」僕は思わずそう声に出した「…だから…ほら…」ゲンドウは、言いずらそうにしている当然、僕には何のことだかわからないキッチンから…呆れ顔で、ユイが出てくる「もう…アナタ…しっかりして下さいね…」ユイは腰に手を当ててため息混じりにゲンドウにそう言った「スマン…」ゲンドウは力のない口調でユイに頭を下げた「私も、苦手なんだから…こういう話…」ユイはそうつぶやきながら僕の顔をじっと見る僕には、まるっきり…理解できない「シンジ…アスカちゃんの事だが…コホン!…いくら許婚だとはいえだな…」(ええええ!!アスカが…僕の…許婚!?…)「いっしょに寝るのは…ほら…アレだ…おまえ達は…まだ、一応…高校生だから…」(!!!…高校生!?…)「もう!アナタ!…はぁ…父親の威厳無いでしょそんなんじゃ…高校生でなくても結婚するまではマズイのよそういう事は…亡くなった惣流さんに申し訳ないじゃない!もしもの事があったら…」そう言うと…ユイは、僕の方を向くゲンドウはまた新聞を開いて顔を隠す「シンジ…昨日もいっしょに寝てたんでしょ?アスカちゃんと…」「…うん…」厳しい表情でそう聞いてくるユイに僕は視線をそらしてうなずく「まさか!・・・なんて事はないでしょ?」「うっ…だ、大丈夫…そ、それは…無いよ…」僕はジェスチャーを交えてユイの質問に否定したでも申し訳ないが…正直覚えてはいない「とにかく…今後はいっしょに寝ちゃダメよ…シンジ」ユイはそう言うと、ふと僕の部屋のある方を見る「それにしても…アスカちゃん遅いな」それに気が付いたのかゲンドウも新聞越しに僕の部屋の方を見る「そうね…いつもシンジより、先に起きてくるのに…変ね…」ユイは口元に手を当てると心配そうな顔でそうつぶやく(!!!…アスカが、僕よりも…早く起きる!?)「見てきた方が…よくないか?」しかしそのゲンドウの声は…僕の耳には届いていなかった(変だ…絶対に変だ…百歩譲って…コレが現実だとしても)(何で…僕は、何ひとつとして…覚えていないんだ?)(高校生?…いつから?…わからない…)「具合でも、悪いのかしら…私見てくるわね…」そう言って、ユイが…僕の部屋に向かうその、ユイの後姿を見て…僕は、今朝の光景を思い出す「か、母さん!…ぼ、僕が起こしてくるよ!だって、母さん…朝食の準備とか…してたんじゃないの?」「あら、そう…じゃあシンジ起こしてきてね」そう言うと…ユイは、進路をキッチンへと向ける僕は、急いで自分の部屋に飛び込み…閉めた扉に、もたれて…大きくため息を漏らす…我ながら自分の口から出たセリフに感心するベットを見ると…アスカはまだ布団に包まったまま寝息を立てている僕は、アスカに近づいて寝顔を見つめる…やっぱり、カワイイ…(よくわからないけど…僕は、父さんと…母さんと暮らしている…)(そして…アスカは…僕の…許婚…)「カワイイ寝顔…アスカ…」吸い寄せられるように、シンジは…アスカに顔を寄せていく僕の唇が…アスカの唇に触れそうになったその瞬間、アスカが目を覚ます(やばい!…叩かれる…)そう思って、僕は…キュッと目をつむり一撃に備えるしかし、僕の予想はハズレる…やわらかい感触が唇に触れた僕が目を開くと…目を閉じて唇を付けてきたアスカがいた僕は、思わずアスカを抱きしめる「ダメ…」アスカが耳元で甘い声で言うと…僕の手をほどいて「シンジ…おはよう…」そう照れくさそうに言った「お、おはよう…アスカ…」僕はアスカにそう返すものの…なんとも気恥ずかしい「…うん」アスカは頬を赤らめながらうなずいて微笑む僕達は無言のまましばらく見つめあった「今日は寝坊しちゃったんだ…ゴメンなさい…」アスカは思い出したようにそう言って謝った「…いいよ…そんな事…」これは本音…この瞬間の気持ちが他のことなどどうでもいい…そう思わせた「シンジ…私、着替えるから…制服…取ってきて…」アスカは掛け布団を胸元に引き寄せてそうつぶやく「あ!…うん…わかった…」僕は急いで、部屋を出ると…アスカの部屋に向かったそして、扉を開けて中に入る部屋の中は、きれいに片づいていて…ぬいぐるみなどが置いてありまさに、女の子の部屋そのものだった制服は、勉強机の横の壁に掛けてあった…制服はいつもの物と同じだった僕は…制服を取りながら横目で机を見る写真立てが飾られている父さんが母さんの肩を抱き…その前で寄り添いあう…僕とアスカ…みんな幸せそうな笑顔である「幸せなんだ…僕…」そうつぶやくと、制服を抱いて自分の部屋に急ぐ中に入ると…布団に包まったアスカがベットに座っている僕から制服を受け取ると…アスカは目を閉じて唇をそっと突き出す僕は、ためらいながら…唇を重ねる「シンジ!…アスカちゃん!…急がないと遅刻しちゃうわよ!」居間の方から…ユイの声がする僕達は我にかえり…唇を離す「先に行ってて…すぐ行くから…」「…うん…」恥かしそうにうつむいてそう言うアスカに僕はドキっとしつつ慌てて部屋を出て居間に向かうゲンドウはすでに着替え終わっていたみんなで食べる朝食…夢にまで見た光景…僕は今の雰囲気を噛みしめながら食事を済ますそして僕とアスカは揃って玄関に立つそこにユイが見送りに来る「…行ってきます!」「いってきます!」「行ってらっしゃい…」僕達は笑顔で手を振り送ってくれるユイに頭を下げて玄関を出た…『To Be Continued♪』
2011/12/02
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~第3話「男の背中」~「でも…よくこんなチケット手に入ったじゃない♪」ティファが目を輝かせながらそうクラウドに言う「あ、ああ…まぁね…」正直、ブリッツに詳しくないクラウドにとってはこのチケットの価値もわからずとりあえずそう返事をする「クラウドの日ごろの行いと人脈だぞと」レノはそう言ってうまくフォローする「クラウドにそんな人脈があるなら…前から頼んだのになぁ」ティファはそう言ってクラウドをチラッと見るクラウドはひきつった笑顔をただ浮かべる「俺も、久しぶりに試合後あいついと会えるかもしれないんで…その辺もクラウドに感謝だな」レノもそう言いながらクラウドを見る「誰か、知り合いの選手が居るの?」ティファは目をさらに輝かせてレノにそう聞く「エイブスのジェクト…」レノはポソっとそう言う無論、今回のチケットもレノはジェクトに頼んで無理やり取ってもらった物である『ガシャーン!』レノの言葉を聞いたティファが思わず手に持っていたグラスを落すそれもそのはずである、ジェクトと言えばブリッツ界の超大物選手でエイブスに所属しているが他のチームのファンにもジェクトは好きという人が多いスター選手である「お、おい…大丈夫か?」クラウドがそう言ってカウンターの中を覗き込む「じ、ジェクトって…あのジェクト?」ティファは落としたグラスの破片を拾う事無くレノにそう聞く「そうだぞと」レノはそうサラッと答えながらカウンターの中に飛び込みグラスの破片を拾う「あ、ゴメン…いいよ、私がやるから…」ティファは破片を拾ってくれているレノにそう言うそして…次の瞬間「痛て…」レノはそう言って指を押さえる「切ったの?見せて」ティファはそう言ってレノの手を取るレノの指から一筋の赤い血が流れ落ちる「こんなの舐めておけば治るぞと」レノはそう言ってティファの手を払おうとする「ダメだよ!ちょっと待ってて」ティファはそう言って棚の上から救急箱を取り手当てを始める「役者だな…」クラウドはカウンターに背を向けて、ヤレヤレといった表情を浮かべつつそうつぶやきザックスの方を見るしかしザックスはグラスを持ったまま完全に停止している「ザックス…どうした?」クラウドは思わずザックスにそう声をかける「あ?」しばらくしてからザックスはクラウドに向かってそう反応する「なぁ…お前、変だぞどうした?」クラウドはもう一度ザックスにそう聞く「そ、そうか?ちょっとボーっとしてただけだよ…酔いが回ったかなww」ザックスはそう言ってグラスのビールを飲み干して笑うしかし、その笑顔は明らかに不自然な笑顔だった「わ、悪かったな…かえって面倒かけて」レノはティファにそう声をかけ立ち上がるティファは首を横に振りニコッと笑う「つ、疲れてるのかな…なんか急に酔いが回っちまった…ワリいけど先に出るわ」ザックスがそう言って立ち上がるクラウドとティファは思わず顔を見合わせる2人はザックスの底なしとばかりの酒の強さを知ってるだけに信じられないでいるそして席を立ったザックスがレノを手招きして「良かったじゃねぇか…がんばれよ!」と耳打ちをする「き、気色悪いぞと…」思わずレノはザックスにそう言う「うるせ!」ザックスは苦笑いでそう言って振り向きもせず手を振りながら店を出て行った「なんだって?」クラウドはレノにそう聞く「良かったじゃねぇか…がんばれよ…と」レノはザックスに言われた言葉をそのままクラウドに伝える『!!!』それを聞いたクラウドは突然席を立ち上がる「悪い…ちょっと出る…」クラウドはそう言ってジャケットを羽織ながらザックスを追うように店を飛び出す「な、なんなんだ?」レノは思わずそうつぶやきティファを見る「さ、さぁ?」ティファはそう答えてレノを見るそして2人はもう一度ザックスとクラウドが出て行った入り口を見るクラウドは店を出て周りを見渡すザックスはクラウドのバイクの横に止められた自分のバイクにもたれてタバコをふかしていた「ザックス…お前…」クラウドはザックスの背中に向けてそう声をかける「なんだ…来ちまったのか、バカだな…」ザックスは振り向きもせずにそう言う「さっき言ってた…気になる奴って…ティファの事だったんだろ?」クラウドはザックスにそう聞く「フッ…お前っていつもは鈍いくせに、こういう時だけ勘がイイんだな…やな奴だぜw」ザックスは振り向くきもせずにそう言ってタバコの煙を吐き出す「スマン…まさかそんな事とは知らずに…」クラウドはうつむきながらそう言う「なに謝ってんだよバーカ…むしろ俺は感心してんだよ…レノの奴に」ザックスはそう言ってタバコの火ををブーツの底で消して吸殻を上着のポケットに入れる…そしてもう1本取り出して火をつける「けっこう前から気になってたのにな…あいつがブリッツ好きな事とか…エイブスが好きとか…あいつとは付き合い長いのに何も知らなかった…いや、何も知ろうともしてなかった…だなw」ザックスは苦笑いを浮かべてそうつぶやく「ザックス…」クラウドはそうつぶやく「飛び出した俺も大人気ないが…2度も同じ場所だろ…ちょっといられなくてなww心配かけちまって謝らなきゃいけないのは俺の方さww」ザックスはそう言って振り向くクラウドはそんなザックスに何も言う言葉が見つからない「男は背中で泣く…それが俺の美学さw気にしないでさっさと戻れよ♪」ザックスはクラウドに背を向けてそう言うこういう時に何も声をかけられない自分に腹を立てつつクラウドは店のドアに手をかける「いいか…今の話…そのドアをくぐったら忘れろよ!」ザックスはクラウドにそう言う「あぁ…」クラウドはそう答えて店の中に戻って行く「優しすぎるんだよな…あのバカ…」ザックスはそうつぶやきながらバイクのエンジンをかけて2、3回空ぶかしをしてティファの店を後にするクラウドは無言で席に戻りグラスに入ったバーボンを飲み干すティファとレノはそんなクラウドを見つめるクラウドは一息ついたのち「大丈夫みたいだw昼間の食い合わせでも悪かったんじゃないか?あいつ…」そう笑顔で言うたぶんクラウドにしては最高の演技だったんだろう2人は特に疑う事もなく噴出して笑う「で、時間とかは?話すすんだんだろ?」クラウドは2人にそう聞く「あぁ、5時にこの店の前で待ち合わせだぞと」レノはクラウドにそう言う「ところで…エアリスは大丈夫なの?」ティファは店の時計をチラッと見てクラウドにそう言う『!!!』クラウドはティファにそう言われて店の時計を見て動きが止まる時間は9時を10分ほど過ぎていた「やべ…9時に店に迎えに行く約束してたの忘れてた…」クラウドはそう言って慌てて身支度をする「いいわ…私からこっちに来るように電話してあげる…彼女の店すぐ近くだしね♪」ティファはそう言って店の電話を取りエアリスの店に電話をかける「お前も大変だな…」レノはそうクラウドに言う「まぁな…」クラウドはカウンターにうつぶせてそう言う『カラーン、カラーン』ほどなくして店のドアが開きエアリスが入ってくるカウンターに座っているクラウドの方に向かってくるエアリスのほっぺたはふぐの様にぷーっと膨らんでいた「解り易いな…」レノがそうつぶやく「あぁ…」クラウドはうつむき加減でそう返事をする「エアリス…ゴメンね♪私が無理言ってクラウドを引き止めてたの…」ティファはそう言ってエアリスに手を合わせてウインクをする「いいの♪」エアリスはティファにニコッと微笑んでそう答える「エアリス…」クラウドが隣の席に座ったエアリスにそう声をかけるとエアリスの頬がまたプクーっと大きく膨らむ「ゴメン…」クラウドはただそう謝る「久しぶり♪」レノがエアリスにそう声をかける「お久しぶり…だぞと♪」エアリスはニコッと笑いながらレノにそう返事をするティファとレノはそれを聞いて笑うそしてエアリスに当日の予定を説明したりとりとめもない会話をしているうちに店のお客はクラウド達だけになる「お客さん引いちゃったから…今日はコレで終わりにしようかな…」ティファがグラスを拭きながらそうつぶやく「じゃあ…みんなで夕飯食べに行かない?」エアリスがそう言う「こんな時間に食べると太っちまうぞとww」レノがそう笑いながらエアリスにい言うエアリスはレノにそう言われて頬を膨らめるそれを見たレノとクラウドが噴出して笑う「私も手伝うね♪」エアリスはティファにそう言ってカウンターの中に入るティファは手でゴメンってやりながらエアリスにウインクで答える「どこに行く?」クラウドがティファにそう聞く「この時間だしね…そんなには選べないと思うけど…」ティファは洗い物をしながらそう答える「アバランチ♪」エアリスはグラスを拭きながらそう言う「アバランチ?」レノが首をかしげながらそう聞く「あ、レノは知らないか…元俺の上司でバレットっておっさんが裏町でラーメン屋をやってるんだよ」クラウドがレノにそう答えるレノは「フーン」とうなずきながら返事をする「クラウド…おっさんはひどくない?w」ティファが笑いながらクラウドにそう言うクラウドはそれを聞いて笑う「すっごくおいしいんだぞ…とw」エアリスはレノに向かってそう言いながらレノのしぐさを真似るティファもニコニコと笑いながらうなずく「だけどさ…バレット、新羅嫌いだからな…」クラウドは苦笑いを浮かべてそう言う「あ!そっか…」ティファはレノの方を見ながらそう言うアバランチには行かない…そんな雰囲気にエアリスは1人頬を膨らめるそんなエアリスに気付いたレノは「ま、何とかなるでしょ…人に合わせての情報収集は俺の得意分野だぞと」そう言ってエアリスにウインクするそれを聞いたクラウドとティファは顔を見合わせながらうなずくその後店の片づけを済ませて4人は店の外に出るそして4人はレノの車に乗り込み夜の裏町へと消えていった…『To Be Continued♪』
2011/12/01
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~第2話「失恋のジンクス」~午後6時…ティファの店のドアが「カラン、カラ~ン♪」とこぎみの良い音を鳴らして開く「いらっしゃ…」ティファは入ってきた人影にそう言葉を投げかけて止まる入ってきたのはザックスとクラウドだった2人はカウンター席に並んで座る「よぅ♪」ザックスがそうティファに言う「いらっしゃいませ♪珍しい組み合わせね…2人一緒なんて久しぶりじゃない」ティファは笑いながら2人にそう言う「だな…誰かさんは彼女が出来てから付き合い悪くてな…」ザックスは笑いながらそう嫌味っぽく言う「おい!お前が誘わないだけだろ…」クラウドがザックスにそう言い返す「相変らずね2人揃うと♪ザックスはビールね…クラウドは…バーボンのハーフロックでイイ?」ティファは笑いながらそう聞くクラウドは黙ってうなずく「そう言えば…お前と2人って久しぶりだな…」クラウドはそうつぶやく「あの日以来さ…」ザックスがそう答える「あの日…って…あぁ、そうか…」クラウドはその日の事を思い出し…少しうつむき加減にそう言う「まぁ、過ぎた事さ♪今じゃいい思い出さ♪」ザックスはそう言って笑う「そう言えば…あの日もこの席じゃなかった?」ティファはそう言いながら二人に飲み物を出す「そっか…そう言えばそうだな…並び方も一緒だ」ザックスはそう言って笑うクラウドはやはり気になるのか苦笑いでうなずく「だから…気にすんなって♪実を言うと…俺も最近ちょっと気になる人が出来てな…」ザックスはそう言ってクラウドの背中を軽く叩く「あら…初耳♪どんな子?」ティファがそうザックスに聞く「ヒミツ♪」ザックスはそう言って笑う「ケチ!」ティファはそう言って他のテーブルに向かう「アレだよ…以外と気が付かないもんだな…近くにいる奴って…」ザックスはそうつぶやいてビールの入ったグラスを見つめるクラウドはザックスの横顔を見る「じゃあさ…乾杯しようぜ♪」ザックスはそう言ってクラウドの方を向きグラスを突き出す「じゃあ…お前の恋の成功を祈って…」クラウドはそう言って自分のグラスをザックスのグラスに当ててフッと笑う「俺の恋の成功を祈って♪」ザックスはそう言ってクラウドのグラスに当て返すそして2人は思わず噴出して笑う「ってかさ、あの日もそう言って乾杯しなかったか?」ザックスが笑いながらそう言う「実は俺もそれを思い出してた…」クラウドはそう言って笑う「でも、ホントお前が幸せになれて…俺は嬉しいんだぜ♪」ザックスは真顔でクラウドにそう言う「なぁに…今日はやけに仲がいいのね♪何の話?」ティファはカウンターの内側に戻ってきてクラウド達にそう言う「フッ…男のの友情についてね♪」ザックスはティファにそう答えるクラウドはそれを聞いて思わず噴出す「はいはい…」ティファはあきれ顔でそう言う「そっか…あの日からもう1年も経つのか…」クラウドがグラスを見つめてそうつぶやいた…『1年前のティファの店』「ザックス、話ってなんだよ…」クラウドはいっこうに本題に入ろうとしないザックスにそう切り出す「いやな…実はさ…俺、ちょっと気になる女の子が居てさ…どう切り出そうか悩んでてね…」ザックスはそう言ってグラスのビールを飲み干す「きっかけか…」クラウドはそうつぶやく「そそ、でもな…女っ気のないお前に相談してもなぁ!」ザックスはそうクラウドに言って笑う「やっぱり…何かプレゼントとか…そうだ、誕生日とかそういうのわからないの?」ティファがザックスにそう聞くザックスは首を横に振る「ホント、俺…彼女の事を何も知らないんだよ…誕生日とか、趣味とか…」ザックスはそう言ってため息をつく「じゃあ…やっぱりプレゼントなんじゃない?」ティファはそう言う「いや…俺達って以外と給料安いんだよ…だからプレゼントって言ってもな…」ザックスはそう言う「何言ってるの!いきなりそんな高価な物とかあげないでしょ…花とか…そういうのでイイの♪」ティファはザックスにそう言っておかわりのビールをカウンターに置く「花か…花はちっとまずいな…」ザックスがビールを受け取りながらそう言う「なんで?花が一番手軽で効果的だと思うけどな…」ティファがそうザックスに聞く「いや…その子さ…花屋で働いてるのね…花なんて珍しくもないだろうし…俺が彼女よりも花のこと詳しくないしね」ザックスは苦笑いでそう答える「その話を聞いたら…絶対に花ね♪…ねぇクラウド♪」ティファはそうザックスに言って横で聞いていたクラウドに同意をもとめる「あぁ…そうだな…花屋で働いているって事は、その子は花が好きなんだと思うしな…花でいいんじゃないか?」クラウドもそう答える「それも一理あるけどよぉ…」ザックスはそうつぶやく「それに…花を選んだりこれから用意する事だって簡単だしね♪ねぇ~♪」ティファはそうクラウドに言って笑う「まぁね」クラウドは苦笑いでそう言う「おいおい…話が見えないって…なんでクラウドにそんな事ができるのよ!」ザックスはそうクラウドとティファに詰め寄る「だって…クラウドの彼女は花屋の経営者だしね♪このお店のお花を選んでくれてるのも彼女よ♪」ティファはそう勝ち誇った笑顔でザックスに言う「えぇぇぇぇぇえええええ!!!」ザックスはそのティファの発言に驚きクラウドを見るクラウドは苦笑いでただ頷く「お、お前…彼女いたのかよ…知らなかった」ザックスはそう言って落胆の表情を浮かべる「いや…話そうと思っててな…お前が誘ってきたし実は今日それを話すつもりだったんだよ」クラウドはそう言う「どう?ザックス…クラウドの彼女に相談してみたら?」ティファはそうザックスに言うザックスはうなずくものの…やはりショックは隠せないらしいそしてティファはクラウドに目で合図してクラウドは携帯で彼女に電話をかける「あぁ…俺…実はさ同僚とティファの店で今飲んでるんだけど…そうそう…ザックス…で、相談に乗って欲しい事があってね…こっち回れない?…うん、うん…わかた…ありがとう…じゃあ待ってるから…」クラウドはそう彼女と話…携帯をポケットにしまう「こっち寄ってくれるって」クラウドはティファとザックスにそう言って笑う「良かったじゃないザックス♪」ティファもそう言って笑う…ザックスはただ苦笑いでうなずく「じゃあ…成功を祈って乾杯したら♪」ティファがそう2人にそう言う「そうだな…じゃあ…お前の恋の成功を祈って…」クラウドはそう言って自分のグラスを突き出す「それじゃ…俺の恋の成功を祈って♪」ザックスはそう言ってクラウドのグラスに自分のグラスを当てるそして30分ほど経った時店のドアが開いて女の人が1人入ってくる「あ!エアリスいらっしゃい♪ゴメンね…無理言って…」ティファは入ってきた女性に笑顔でそう声をかけるクラウドはサッと彼女の元に行き上着とバックを預かり自分達の座っているカウンターに案内する「こいつがザックス…」クラウドがエアリスにそうザックスを紹介する「ザックスさんはじめまして♪」エアリスはそうザックスに挨拶してニコッと微笑む「彼女がエアリス…」クラウドはそう言ってザックスにエアリスを紹介する「・・・・・・」ザックスはエアリスを見つめたまま固まっている「ザックス…いくらかわいいからってそんなに見つめちゃ失礼でしょ♪」ティファはそうザックスに言って笑うしかし…ザックスは明らかに硬直している「どうしたの?」ティファがそうザックスに聞くその時…クラウドの脳裏に嫌な想像が浮かぶ「なぁ…まさか…ザックスが言った花屋の子って…」クラウドはそうザックスに言う「・・・・・マヂかよ…」ザックスはそうつぶやくそれを聞いたティファとクラウドが状況のすべてを把握する「な、何?どうしたの?」状況のつかめないエアリスだけがそうクラウドに聞く…その場の空気がエアリスを除いた3人に重くのしかかるコレが1年前にここで起こった出来事である「ホント…あの時はビックリしたよ…」ザックスがそう言って笑った時店のドアが開きレノが入ってくる「レノ…いらっしゃい♪」ティファは入って来たレノにそう言うレノはティファに手で挨拶をして…カウンターにクラウドの姿を見つけそこに歩いていくそしてクラウドの隣にザックスの姿を見つけ「何でお前がここにいるんだ…ぞと!」そう声を出さずに言うザックスはただ笑うそして…クラウドの隣に座りビールを頼みしばらく雑談を交わす1時間ほど話した頃だろうか…「クラウド…話、あったんじゃないのか?」レノはクラウドにそう言ってウインクするクラウドは意味がわからず一瞬キョトンとする「今日はそう言ってお前が誘ったんだぞと」レノはそうクラウドに言ってもう一度ウインクする「あぁ!そうだった…忘れてたよ…」クラウドはやや棒読みでそうレノに言う横にいたザックスが思わず噴出すレノはそんなザックスをにらみつける「いや…偶然、ブリッツのチケットが4枚手に入ってね…レノが好きだって言ってたからどうかな…ってね」クラウドはそう言って懐からチケットを出してレノに見せる「おぉぉぉ!コレはすごいぞと…」レノはチケットを見てわざとらしくそう言う「何?どことどこの試合?」ティファがそう言って会話に割り込んでくる「興味ある?エイブスとゴワーズのプレミアムチケットだぞと」レノはそう言ってティファに見せるティファの目が輝く「だけどな…クラウド…俺には相手がな…」レノは苦笑いでそうつぶやくそして…ビールを一口飲んで「そうだ!良かったら一緒に行かない?」レノは思い立ったようにティファを誘うティファは目を輝かせレノの手を取り何度もうなずくそしてレノはクラウドの方を見て「サンキュ♪」とばかりにウインクする「ティファだったのか…」クラウドはそうつぶやくレノは思わずクラウドに対して「しー!」と口に指を当てるどうやらティファはブリッツが好きでエイブスのファンだったようださすがは諜報課のエース…といったとこだろうか…しかし…ブリッツの話題で盛り上がる3人をよそにザックスの時間だけが止まっていた1年前と同じこの席での出来事に…そしてその事実にまだ誰も気が付いてはいなかった…『To Be Continued♪』
2011/12/01
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~第1話「特務強行課」~クラウドのバイクはハイウェイを抜けてミッドガルのほぼ中心にある神羅ビルの地下駐車場に入っていくこのミッドガルという街は世界のほぼ中心に位置していて1、2を争う大都市であるクラウドはバイクから降りエレベーターで自分の所属する特務強行課のある38階へと向かう特務強行課とは…第7種事件と呼ばれる普通の人以外の人および生き物等が関与した事件だけを扱う課であるこの世界には普通の人では持ち得ない異能の力を持った人や亜種…果てはモンスターと区分される凶暴な生物が存在するしかし…ひと時のそれに比べると今では第7種扱いの事件はほとんど見られなくなった故に特務強行課はとても暇である「あ!…クラウドさん…おはようございます♪」途中の階から乗り合わせた女性からそう挨拶をされるクラウドは何も言わず手で挨拶をする挨拶してきた女性はそんなクラウドを見てクスッと笑うけして無愛想な訳ではなく…ただ女性があまり得意でないだけであるクラウドはこの密室になるエレベーターも好きではないそしてやっと38階にたどり着く…時間にすればたった数十秒なのだがクラウドにとっては凄く長く感じる過酷な時間であるエレベーターを降りたクラウドは大きくため息をつく特務課に入り自分のデスクの上にエアリスが作ってくれた弁当を置く「羨ましいね~エアリスちゃんの愛妻弁当…」そう言ってクラウドの背後から一人の男が絡みついてくる男の名はザックス…クラウドの同期の同僚であり神羅が介入する前の警察時代からの腐れ縁である「ザックスおはよう…」クラウドは憂鬱そうにそう挨拶する「何…今日はまた一段とテンションが低いねぇ…」ザックスはクラウドの隣のデスクに座りそう言う「まぁな…寝覚めの悪い夢で起こされてね…」クラウドはそう言って苦笑いを浮かべる「エアリスちゃんに離婚でも言い渡された夢?」ザックスは笑いながらクラウドにそう言う「いや…エアリス絡みではあるけどね…」クラウドはそこまで言って言葉を止めるザックスもそれ以上はその話題には触れない「さて…今日も世界は平和そうなんで…トレーニングに励みますか♪」ザックスはそう言って大きく伸びをして座っていたデスクから降りる特務強行課は事件が無ければパトロールをする以外は有事に備えて体を鍛えるのが業務である2人は50階にあるトレーニングジムに向かう「あのぉ…クラウドさん…よろしければこのタオルを使ってください!」トレーニングジムの入り口でいきなり女性からタオルを渡される「あ…ありがと…」クラウドはタオルを受け取り苦笑いでそう答える女性はクラウドの顔をチラッと見て顔を真っ赤にして走り去る…「だぁ~~~!何でいつもお前なんだよ!」ザックスがそう叫ぶ「こ、これは持って帰れないな…」クラウドはタオルを広げてそう言うタオルには「クラウド☆LOVE」と刺繍されている「がぁ~~!!お前は結婚してて俺は独身だぞ!おかしいだろ!」ザックスがそう吠えるクラウドはそれに対して何も言えないそして2人がトレーニングを始めた時「特行は相変らず暇そうで羨ましいぞと」そう言って真っ赤な頭によれたスーツの男が入ってくる「レノ!なんど言やぁわかるんだ、俺達は特務強行課…勝手に特行なんて略すな!」ザックスがそう叫ぶこの赤い髪の男は『レノ』クラウドたちと同じ特務の諜報課に所属してる「クラウド…チケット取れたぞと」レノはザックスには見向きもせずクラウドにそう言ってチケットらしき物を内ポケットから出して見せる「チケット?」クラウドはそうレノに聞く「忘れるなよ…アレだよアレ!」レノはそう言ってクラウドに詰め寄る「あぁ…Wデートがどうとかってやつか…」クラウドは興味無さそうにトレーニングを続ける「ちょ…はっきり言うなよ!」レノは慌ててそう言う「だ、Wデートって…お前…彼女居たのかよ!」ザックスがそう叫んで会話に割り込む「お前には関係ないぞと」レノはザックスにそう言う「わかった…エアリスには話してみる…」クラウドは仕方無さそうにそう言う「で…今夜…時間取れないか?」レノはクラウドに聞く「…9時くらいまでなら…時間取るよ…」クラウドはそう答える「な、何の話だよ!俺にも教えてくれよ…」ザックスが寂しそうにそう言う「でよ…出切れば…お前がチケットを取ったって事にして…俺を誘って欲しいんだよなぁ…」レノはザックスの言葉には耳も傾けずにそう言ってクラウドにチケットを差し出すクラウドは無言でチケットを受け取る「ブリッツか…エアリス興味あるかな…」クラウドはチケットを見てそう言う「ブリッツのチケットなの?どことどこよ!」ザックスがクラウドの持ったチケットを覗き込む「うわ~…エイブスとゴワーズかよ…ミーハーだね…最近は何でもかんでもエイブスだよ…やだやだ」ザックスはチケットを見てそう言う「お前はうるさいぞと」レノはザックスに中指を立てる「つまり…俺が彼女の前でお前を誘えばいいわけね…」クラウドはレノを見てそう聞くレノは黙ってうなずく「わかった」クラウドはレノにそう言うレノはクラウドに手を合わせて頭を下げる「それじゃ…今夜7時…ティファの店で!頼んだぞと」レノはそう言ってジムを出て行く何事もなかったかのようにクラウドはトレーニングを続けるそしてしばらくした後「なぁなぁ、レノの彼女ってどんな子?いつから付き合ってんの?」とザックスが聞いてくる「さぁね…会った事は無いし…レノの話だと…まだ付き合ってはいないみたいだな…」クラウドは自分の知ってる範囲の事をザックスに話す「なるほど…つまりあれだ、今度のブリッツ観戦で仲良くなろうって事ね…」ザックスはそうつぶやく「みたいだな」クラウドはそう言う「だけどよ…それでうまくいったら独り身は俺だけじゃん…」ザックスは壁に手をついてつぶやく「いや…ルードが居るだろ…」クラウドはそうザックスに言うルードというのはレノと同じ特務諜報課の体のでかいスキンヘッドの男の事である「おい!あんなハゲタコと一緒にするなよ!」ザックスは苦笑いでクラウドにそう叫ぶ『レノの運転する車内』「ぶぁぁぁっくしょんん!!!」ルードがでかいくしゃみをする思わずレノがハンドル操作を誤る「おい!ビックリしたぞと」レノがルードにそう言う「すまん…」ルードはそう言う「カゼか?伝染すんじゃねぇぞと」レノは笑いながらそう言う「あぁ…大丈夫だ」ルードは笑いもせずそう答える「お前…彼女とはうまくいってるのか?まさかお前に先を越されるとは思ってなかったぞ…と」レノは懐から今にも折れそうなタバコを取り出して火を付けながらそう言う「うまくやってる…」ルードは一言だけそう言う「そっか、でもアレだな…お前に彼女が居るのを知ったらザックスの奴キレるだろうな♪」レノはタバコをふかしながらニヤリと笑う「なぜだ?」ルードは真顔でそう聞くレノは答えに困り…黙る『神羅ビルのトレーニングジム』「ふぇぇっくしょーい!!」ザックスがでかいくしゃみをする「カゼか?伝染すなよ…」クラウドがそうザックスに言う「いや…きっとどこかで俺の事を思ってため息をついてる子のせいだな…」ザックスはそう言う「幸せだな…お前…」クラウドはそうザックスに言う「おま!そりゃひでぇだろ…すっげー傷ついた…もう立ち直れないかもしれない…昼飯おごれ!」ザックスは笑いながらクラウドに絡みつく「わかったよ…悪かった…」クラウドはザックスにそう言うザックスは小さくガッツポーズをするなんだかんだといってザックスはクラウドに昼飯をおごらせる事が多いクラウドはもうその日常に慣れているそして…昼が過ぎ…2人はパトロールのために地下駐車場に降りる「あれ?クラウド…いつバイク変えた?」ザックスはクラウドのバイクを見てそう言う「あぁ…先週納車されてな…ただ変えたわけじゃない…前のは家にある」クラウドはバイクにまたがりながらそう答える「ふーん…でもこれどこのよ?何も書いてないけど…」ザックスはつぶやきながらクラウドのバイクの周りをグルグル回る「アルベド・モータースの新車らしい…」クラウドはそう言いながらキーを回しエンジンを掛けるクラウドのバイクが咆哮をあげる「へぇ~…けっこうイイ音させてんじゃん♪」ザックスはクラウドのバイクの音を聞いてそう言う「あぁ…エアリスは『うるさい!』って言うけどな…」クラウドは2、3回スロットルをふかしながら苦笑いを浮かべる「でも…新羅なのにアルベド製のバイクっていうのはまずくない?」ザックスは自分のバイクにまたがりながらそう言う「関係ないさ…それに、新羅はこういった事業からも手を引いたろ?」「まぁ…そうだけどさ…」ザックスはうなずきながらそう言った「でもよ…アルベドの新車ってこんな形だっけ?」ザックスはクラウドに聞く「これは新車って言っても発表前だからな…いわゆるプロトタイプってやつさ」「プロトタイプって…なんでそんなもん乗ってんだよ!」「シドがな…テストしてくれって持って来たんだ」「どうしていつもそういう美味しい話はお前のとこに行くかなぁ」ザックスは不服そうにそう言う「もう行くぞ!俺は今日は南側から東に回る…何かあったら連絡してくれ!」クラウドはそう言うとスロットルを全開にしてタイヤを滑らせ駐車場の出口に向けてバイクを走らせる「元気いいな…」ザックスは笑いながらそう言いエンジンを掛けてクラウドを追うように駐車場を出て行った…『To Be Continued♪』
2011/12/01
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『サラリーマン刑事クラウド』~プロローグ~クラウドの目に突然まぶしい光が差し込み、手をかざして目を細める…そして目が徐々に慣れ始める…そこは花が咲いていてとてもきれいな場所だった鳥のさえずりが聴こえるそしてその鳥のさえずりと共にどこか悲しげな歌が聴こえてくるクラウドは歌の聴こえてくる方向に歩く少し歩くと目の前にきれいな泉が広がる歌は泉の真ん中にあるテラスから聴こえてくるクラウドはその歌に誘われるように歩く…クラウドの聴き覚えのある歌声…それは間違いなくエアリスの声であるテラスへと続く橋に差し掛かった時テラスの中央にはっきりと女性の後姿が見える「エアリス…エアリスなのか?」クラウドがテラスの女性の背中にそう問いかける「クラウド…来ちゃダメ…」テラスの女性はそう答える「何を言ってるんだエアリス…」クラウドはそう言ってテラスに向かって橋を渡るテラスの女性の後姿がはっきり見える間違いなくエアリスの後姿であるそして、クラウドの足がテラスに踏み込んだ時エアリスの頭上に影が掛かるそしてクラウドは金縛りに襲われる「か、体が動かない…エ、エアリス!」クラウドはやっとの思いでそう声を搾り出しエアリスに向かって手を伸ばす…スローモーションの映像のようにゆっくりとエアリスにめがけ影が降りてくる「エ、エアリス!逃げろ!」クラウドは全身の力を振り絞りエアリスに向かって歩くしかし無常にも体がいう事をきかない「クラウド…ゴメンね…」エアリスが少し振り向きそう言った瞬間…刀がエアリスの体に突き刺さる「あぁぁぁ…」クラウドがそう声を漏らすそしてエアリスに舞い降りた影がクラウドの方に振り向く銀色の長い髪氷のように冷たい目「エアリスーーーーー!!!」クラウドがそう叫ぶその瞬間クラウドの目をまたまぶしい光が襲う…目が慣れてくる…目の前にエアリスの顔…「なぁに?」エアリスが笑顔でそう言うクラウドが周りを見渡す見慣れた寝室…「ゆ、夢か…」クラウドがため息混じりにそうつぶやく…「もぅ…突然大声で呼ぶからビックリしちゃったじゃない…怖い夢でも見たの?」エアリスはベットに座りそう言ってクラウドの頬に手を添える「あぁ…すごく嫌な夢だった…」クラウドが手で額の汗をぬぐいながらそう答える…「すごい汗…よほど嫌な夢だったのね…でも、もう大丈夫よ…怖くないからね…クラウドはちゃんとここに居るから…ね♪」そう言ってエアリスはクラウドに軽くキスをする「はい♪起きて下さいね…早く仕度しないと仕事に行く時間になっちゃうから♪」エアリスはそう言うと今度はクラウドの頬にキスをするそしてベットから降りると小走りで寝室から出て行く…クラウドは明るい朝日の差し込む窓を見る夢にまで見たエアリスとの幸せな新婚生活…クラウドは自分の唇を指で触る唇にまだエアリスのやわらかい温もりが残る「クラウド!遅刻!もぉ…お寝坊さんなんだから!」キッチンの方からそんなエアリスの声がするクラウドは慌ててベットから飛び起き身支度を整えるエアリスはとてもかわいくいい奥さんであるでも…怒らすと怖い…そして朝食を済ませ玄関に向かう「クラウド…忘れ物は無い?…ハンカチは?」エアリスはまるで小さな子に聞くようにクラウドにそう言うそして玄関の外まで送り出す「はい、お弁当♪」エアリスはそう言ってクラウドにお弁当を手渡す「じゃあ…行ってくる…」クラウドは弁当を受け取りそう言うしかしエアリスがクラウドの服の裾を引っぱり引き止めるクラウドが振り向くとエアリスが目を閉じて唇を突き出しているクラウドはこの行為が苦手である…周囲を見渡し誰も見ていないのを確認して軽くキスをする…そして小走りに車庫に向かいバイクにまたがりエンジンをかけるグローブをはめゴーグルをかける手を振っているエアリスをチラッとみてバイクを走り出させるクラウドが向かうのは神羅ビル元神羅カンパニーである神羅カンパニーはこの世界でも有数の大企業であったがこの春に社長のルーファスが突然すべての業務を独立させて警察機構を買い取ったつまり民間警察である…しかしその真意はいまだによく解らないクラウドは元々神羅の人間ではない…生粋の刑事であるしかし…神羅が警察を買い取った以上クラウドも今は神羅の人間でありサラリーマンである…それが嫌で警察をやめていった人もたくさん居る…クラウドも決まった直後は悩んだが結局残留を選んだ神羅ビルに向けてハイウェイをクラウドのバイクが駆け抜ける朝日を受けてクラウドの胸で警察と神羅のバッチが光る…『To Be Continued♪』
2011/12/01
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