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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~第二章・第3話「初仕事」アイナは自室にてフネから渡されたメイド服に着替え、かわいらしいヘッドドレスを頭につけ鏡の前に立った「こ、これ…スカート絶対短いよぉ…胸ゆるいし…」そして大きなため息をつく(「ま、まさか…BARの制服がメイド服なんて…想定外だったわ」)「でもいいじゃん!…実際に着るのは私だし…」(「そ、それはそうだけど…」)アイナは鏡の前で1人むくれる(「あ…そろそろ時間ね…急がないと…」)そんなもう1人の自分の言葉にアイナはさらに頬を膨らめるそしてもう一度鏡を見る…現実は変わらないのだと認識を改めアイナは部屋を出た『ネツァワル国・BAR-ライオンハート-』アイナが階段を降りた所で店内からフネの怒鳴り声が聞こえてくるアイナは恐る恐る店内を覗き見る「どうしてチャットがつながらないわけ!ちゃんと説明して!」「ふ、フネちゃん…どうしたの?今日は一段と激しいわねぇ」店内からは怒られてる人であろうもう1人の声が聞こえてくる「ヤマトはいつもそう!私が困ってる時に限って連絡取れないじゃない!」「ま、まぁまぁ…少し落ち着いて…お茶でも飲む?」そんな相手の声にフネは愕然とした顔をする「あのさ…じ、事故だったのよ~…昨日さぁ洗濯をしたってわけ…そしたら私の洗濯物にフネちゃんのが少し混ざっちゃったらしくて…洗濯機の中でかわいらしいパンツがぐーるぐる回っててね…あらぁ可愛い♪なんて思いながら覗き込んでたら…ポチャン…ってね…あははははは…」「あはははははぁ…じゃない!洗濯物入れは全部別れてるでしょ!それをいつもいつもポイポイと適当に投げ入れて!…っていうかチャット洗濯したの?」「そうなのよ…それでアルフォンスに言ったらさ…とちキレやがってさぁ…事故だって言ったのに男のくせにヒス起こしやがって…まったく」「何がまたく!…よ!それは私のセリフよ!…はぁ…」怒られているというのにヤレヤレとそんな表情をしていたポニーテールの女の子とそれを隠れるように見つめていたアイナは目が合ってしまう「うん?…だれ?あの子…」うなだれるフネに女の子はアイナを指さしてそう質問した「ヤマト!あなたは人の話聞いてたの?新人が入ったってさっき言ったばかりでしょうが!」フネは腰に両手をあげて今にも喰い付きそうな勢いで怒鳴るそんなフネの状態をよそに怒られていた女の子はアイナに向かって手招きをしたアイナは苦笑いを浮かべて店内に入って行く「あ、アイナです…よ、よろしくお願いします」アイナはフネと一緒にいた女の子に深々とお辞儀をした「私はミズキ…黒猫運輸の部隊長です♪」フネから怒られていた女の子はそう名乗ってアイナにお辞儀をした(「え?…さっき『ヤマト』…って呼ばれてなかった?…この人」)「た、たぶん…『ヤマト ミズキ』さん…とか…かなぁ?」アイナが小声でそうつぶやくとフネがハッと口を押えた「あはははは…ヤマトってのはね『あだ名』よw…まぁそう呼ぶのはフネちゃんくらいだから…ミズキとかミズミズ~とか…まぁ好きに呼んでちょうだい♪」ミズキは笑いながらそう答えた(「ミズキ…はともかく…ミズミズ~って…」)もう1人のアイナのそんな声にアイナは苦笑いを浮かべるその後、ミズキとフネから店内の事…仕事の内容などの説明を受ける開店の時間が刻一刻と近づくアイナは緊張と恥ずかしさで挙動がおかしいミズキはそんなアイナを見て優しく肩を揉んで微笑みかける「あ、あのう…こ、このスカート…短すぎません?」「そう?可愛いわよ♪」「で、でもぉ…なんか見えちゃいそうで…」「大丈夫…よっぽどじゃない限り見えたりしないわよ~w」「そ、そうかなぁ…」アイナはしきりにスカートを触って広がりを抑えようとする「それにね『見えそうで見えない』…これがポイントなのよ♪…まぁ…最悪見えてもいいように可愛いパンツをはけばOK♪」ミズキはそう言うとちょうど近くを通りかかったフネのスカートをめくるアイナの目に白と水色のしましまパンツが飛び込んでくる「!!!!…な、何すんのよ!…ミ・ズ・キ・さ・ん……ちょっとこっちにおいで!」フネはそう言うとミズキの襟首を掴んで店の奥へと連れて行った「あ、あはははは………はぁ……」アイナは肩をガックリ落としながら大きなため息をつくそんな事をしてるうちに開店の時間となり…程なくして本日最初のお客様が来店した「い、いらっしゃいませ~♪」アイナはぎこちない笑顔で挨拶をして小首をかしげる「ちょwwwwお前…こんなところで何やってんの?」「Σ(´ロ`;)」なんと最初のお客は駐屯地で世話になった流星だったアイナはいきなりの顔見知りとの遭遇に目の前が真っ暗になる(「スゴイ引きの強さね…そう居ない知り合いをいきなり引くんだから…」)「へぇ…似あってんじゃんw…可愛いぜw」流星のそんな言葉にアイナは顔を真っ赤にする「ははははは!それじゃ…入隊祝いにボトルでも入れてやるかw」「流星様からカルーアのボトル頂きました~ありがとうございまーす♪」そう言ってミズキがカウンターの中から流星に頭を下げるそして徐々に店が慌ただしくなる「アイナちゃん…コレ8番のテーブルにね♪」「は、はい!」「違う違う…そっちじゃないって…8番は向こうw」「ご、ごめんなさい…」「アイナちゃん…3番のテーブルを片付けてきて♪」「はーい」「アイナちゃん…チップあちらのカウンターのお客様からよ♪」「あ、ありがとうございます」ゴン!!アイナは慌ててお辞儀をしたため近くの棚におでこをぶつける「い、いったぁ……」「ち、ちょっと…すごい音がしたけど大丈夫?」「は、はい…大丈夫です…」「お嬢ちゃーん…これと同じのをもう一杯頼むよ!」「は、はーい」ガン!!今度は空いた椅子にすねをぶつける「あう…」「お、お嬢ちゃん…大丈夫?」「は、はい………」アイナは目に涙をためて笑顔で答える「み、ミズキさん…オーダーいただきましたぁ」アイナがそう言って振り返った時ドン!!「ご、ごめんなさい!」アイナはぶつかった相手に頭を下げる「あ、アイナちゃん………それ…柱だから^^;」「Σ(´ロ`;)」ミズキのそんな言葉に店内が爆笑に包まれるアイナは恥ずかしそうに縮こまってカウンターの内側に入って行くその後も…ガン!!バシャーン!!とバケツをひっくり返したり何にもないところで躓いて転んだりと1人で大奮闘…そして慌ただしく時間が過ぎ…あっという間に閉店の時間となる「アイナちゃん…お疲れ様~♪」ヘトヘトになってカウンターの椅子にすがり付くように座り込むアイナにミズキがやさしく声をかけた「うわぁ…久々にハードだったなぁ…オーダー凄かったねぇ」フネもそう言って近くの椅子に座る「フフフ…アイナちゃんのご祝儀オーダーいっぱいだったからねぇ」ミズキはアイナの頭をなでる「さて…アイナちゃんの歓迎会を開きますか~♪」大きく伸びをしながらミズキがそう言うと「み、ミズキ…」とフネがアイナを指さして苦笑いを浮かべる「ふえ?…あ!あらららら…w」よほど疲れたのだろう…アイナは椅子にしがみついたままの体制で寝息を立てていた「初日だからね~仕方ないか^^;」「うん…大奮闘だったしねぇw」アイナの寝顔を覗き込みながらミズキとフネがクスクス笑うするとそこにスラッとした細身の男が入ってくる「いやぁ~…よく寝たぜ!朝から連戦だったからな…さすがにキツかった…あれ?新人は?」男が首を鳴らしながら店内を見回すミズキとフネが揃って口に人差し指を当てて「しーーー!」とジェスチャーを送る「はははは!そりゃそうだ…この街でたった1軒のBARだからね…初日はそうなるわな…」男はそう言って苦笑いを浮かべながらアイナの寝顔を覗き込むそしてアイナを寝かしたままミズキとフネは近くのテーブルに席を移し食事の用意をする「人生でたった1度しかない今日という日に…かんぱ~い♪」ミズキのそんな音頭で3人はグラスを当てあった「そして…新たにうちの部隊に加わったアイナちゃんに…」ミズキがそう言って寝息を立てるアイナに向けてグラスを掲げた「ところで…リア…他のは?」ミズキは空いた椅子に片足をのせてグラスの酒を飲む男にそう聞いた「うん?…あぁ…大谷っちとゴンは夜警だね…で、マドとシロは…最近見てねぇなぁ」「そっか…こっちの仕事があるから夜警任せっきりだね…」「いいんじゃねぇの…やれる事をやれる奴がやる…それがチームだからねw」リアはそう言ってグラスの酒を揉みほして料理を食べ始める「今日の情勢はどうだったの?」今度はフネがリアにそう質問する「ふぇ?ぼうっべぼどはばがっだべ…ばぁびびでぶべば…」「ご、ゴメン…食べてからでいいや…^^;」めいっぱい頬張りながら答えるリアにフネが苦笑いでそう告げたそして食べ物を飲み込んでから「悪かったね…腹空いてたもんでw…どうって事はなかったな…しいて言えば最前線はエルに押され気味だが…まぁ気にするほどでも…あとはゲブがウェンズデイを抑えてカセに対してやや優勢って感じかなホルは…わかんねぇなぁ相変わらずきっちり守って攻める気が有るのかないのか…!!!!!」リアとミズキがおそらく一番大きいであろう肉に同時にフォークを付き立てて奪い合いを開始する「そっかぁ…今回の安定期…長いねぇ」「まぁ…そうやってずっと続くんだろうな…きっと」リアはそうつぶやきながら左手でもう1本フォークを取り狙った肉に突き立てて無理やり引き寄せる「罪なのよ…汚れた魂のね…せいっ!」そんな意味不明な事を言いながらミズキも負けじと肉を引き寄せるミズキの発した言葉の意味が理解できずフネは眉間にシワを寄せる「はぁぅあ!!!………」リアは突然そんな言葉を発してフォークから手を放すそしてミズキは奪い合っていた大きな肉を自分の皿に乗せる「ミズキ!てめぇ!!蹴りは反則だろ!いってぇ…チクショウ!」リアはテーブルを叩いてミズキを怒鳴る「しーーーー!!アイナちゃんが起きちゃうでしょ!」「あ…スマン…」リアはフネに怒られてそう謝りながらも『覚えてろよ!』と言わんばかりにミズキに中指を付き立てるそして食事が終わりミズキとフネが片づけを済ます「さて…歓迎会は仕切り直しね♪」ミズキはそう言うといとも簡単に寝ているアイナを抱きかかえた「そうね…アイナちゃんオヤスミなさい♪」フネはぐっすりと眠るアイナにそう告げた…『To Be Continued♪』
2011/07/30
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~第二章・第2話「入隊」『ネツァワル国・首都 ベインワット』「わぁ…人がいっぱい…」(「あんまりキョロキョロしないの!…田舎者みたいよ」)「で、でも…こんなに賑やかいんだね…」(「はぁ…まったく…じゃあとりあえず部隊関連の掲示板に行くわよ!」)アイナは案内図を見ながら掲示板のある市民街を目指した商業区から市民街に続く道を進んだ時アイナの目に大きな斧のモニュメントが飛び込んでくる「はわぁ………大きな斧だぁ…」アイナは人目も気にせず道の真ん中で立ち止まり口をポカーンとあけて斧を見上げた(「ち、ちょっと!…くち!くちが開いてるってば!…もう!」)「え?…ハッ!………」アイナは慌てて口を押えて辺りを見る近くにいた人達がそんなアイナの仕草を見てクスクスと笑う(「もう!シャッキっとしなさいよ!」)「ご、ゴメン…」アイナはしゅーんっとしょぼくれる(「気を付けてよ!…あなたは私でもあるんだから…まったく…じゃあ急ぎましょ」)アイナはうなずくと斧のアーチをくぐって市民街へと入ったそしてすぐ近くにある掲示板に駆け寄った掲示板には部隊の紹介や連絡先等の書かれたメモが何枚も張られていたその中に一際目立つ他のよりも大きいメモが貼られている「なんか…これ目立つね…」(「どれどれ…来たれ若人!共にイイ汗を流そう!…なにこれ…これじゃどんな部隊かわからないじゃん…」)「…でもでもココ見て!…1人一部屋、3食(昼寝付)+10時と3時のお茶、給料出ます!(昇給アリ)…だって」(「な、なにそれ…部隊『廣島一家』…代表 パンクスまで」)「どう?」(「どう?って言われてもねぇ…なんか話がうますぎる気もするけど…」)アイナは掲示板を食い入るように見つめていたその姿をちょうど通りかかった女の子が見つける(「うん?…あんなに食い入るように掲示板見つめちゃって…ああ!そっか新人さんかぁ…女の子みたいだし…ちょっと聞いてみようか…」)女の子は懐からチャットを取り出すそして手慣れた感じに指先で画面を触り操作する「………お呼び出しになったチャットは現在ご利用制限中につき…おつなぎする事が出来ません………お呼び出しになったチャットは」「はぁ?…なにそれ…いつもいつおも肝心な時になんなのようちの隊長は!…しかたないなぁ…とりあえず声でもかけて………あ!」女の子が大きなため息をついて掲示板の方を見た時掲示板の前に居たアイナは誰かと話をしていた女の子は慌てて掲示板の所に駆け寄る「うちの告知に興味があるようじゃねぇ…わしは廣島一家のパンクスじゃけぇよろしゅうねぇ」(「じゃ、じゃけぇ?…し、しかも…真っ赤なモヒカンだし…い、いったん断りなさい!今回は絶対に流されちゃダメよ!」)アイナはそんな声にうなずいて答える「見たところお嬢ちゃんはセスタスじゃろ?うちの部隊は全員セスタスなんよぉ…戦場にも行くけどそれ以外にも建築から解体…果ては犬の散歩やおじいちゃんの入れ歯探しまで手広くやっとるけぇねぇ飽きる事はないよぉ」パンクスと名乗った男はそう言ってアイナを勧誘する「え、えっと…そのぉ…」アイナはパンクスの迫力に思わず言葉に詰まってしまう(「ダメダメダメダメーーーー!犬の散歩とか入れ歯探しとか…意味わかんないから!ぜーーーーーーったいにダメェーーーーー!!!」)もう1人のアイナはそう言って叫ぶ!その時、そんなやり取りを聞いた女の子は慌ててその間に飛び込むと「お待たせ~♪ゴメンね…隊長が捕まらなくって…ホント困っちゃうわねぇ」アイナの両肩を掴んでそう声をかけるとウインクをする「え?え?え?」アイナは自体が把握できずに眉間にシワを寄せる(「ナイス!この人はきっと助けようとしてくれてるのよ!いいから話を合わせちゃいなさい!」)「なんじゃ?今、わしが話をしよるけぇねぇ…邪魔したらいかんよ…お嬢ちゃん…こんなん知り合いけ?」パンクスは割り込んできた女の子を押しのけてアイナに質問するアイナはいっぱいいっぱいで言葉が出ずコクコクと何度も首を縦に振って答えた「こ、この子はさっきうちの部隊に入る事になって…ちょっとの間ここで待っててもらってたのよ!…勘違いさせちゃったみたいでごめんなさい」女の子はそう言ってパンクスに頭を下げた「そうじゃったのか…それじゃしゃあないねぇ…うちはバイトも雇ってるけぇ気が向いたら声かけてねぇ」パンクスはそう言うとニッコリと微笑んで立ち去ったアイナと女の子は大きなため息をつくそしてアイナを改めて見つめると「私は黒猫運輸っていう部隊に居るフネって言います…いきなり声かけちゃってビックリしたでしょ…ゴメンね」フネの言葉を聞いたアイナはただ苦笑いを浮かべる「そうね…立ち話もなんだからとりあえず…おいで♪うちに入る入らないはともかく話くらいは聞いて行ってよ…ね♪」フネにそう言われてアイナはうなずいて返事をしたフネはさっきアイナが歩いてきた道を逆に商業区に向かって歩いたそして商業区の広場に着くと立ち止まって振り返る「ここがうちの部隊…黒猫運輸の宿舎兼職場よ♪」フネはそう言って目の前のBARを手で指して紹介したアイナはポカーンとした顔で建物を見つめた(「ば、BAR…職場?」)「え、えっとぉ…」「さぁどうぞ♪…とりあえず話は中で♪」フネは戸惑うアイナの手を引いてBARの中へと入っていったまだ店は準備中なのか店内は薄暗く不気味な雰囲気すら伝わってくる「とりあえず…そこに座って♪」フネはアイナをカウンターの椅子に座らせると回り込んでカウンターの中へと入った手際の良い手つきでグラスに氷を入れて飲み物を注ぐアイナの目の前に真っ黒い猫の顔の形をしたコースターを置きそこに飲み物を乗せた「改めまして…部隊『黒猫運輸』のフネと申します♪」フネはそう挨拶してニコっと微笑んだ「あ、ありがとうございます…わ、私は…アイナと申します」アイナはペコリとお辞儀をする「えっと…まずどこから話せばいいんだろ…」フネは口元に人差し指を当てて思案する(「ねぇ!さっきココが宿舎兼職場…そう言ったでしょ?…それを聞きなさいよ!」)アイナはもう1人自分に促されて思案してるフネにこのBARについて質問した「そっかぁ…新人さんだもんね色々と幅広く説明しなきゃいけなかったね…ゴメンね………私もれっきとしたこの国の兵士なの…でもね兵士だけではなく空いた時間とか働く人も少なくないのよ…でも最優先は兵士のお勤め、そうなると有事の際にはそう言った副業を中断しなければいけないの…でしょ?」フネに言われてアイナはうなずいて返事をする「じゃあ…私が今『副業』と称したお仕事を生業としてる人たちはどうかしら?…本来居るべき人達が国のためとはいえその都度居なくなってしまっては…」「こ、困りますよね…」「そうなの…だから個人で『副業』をしている人もいるけど、それでは『それなりの仕事』しかやる事が出来ないの…それはわかるよね?」アイナはフネの質問にうなずいて答える「じゃあもしも部隊という多人数の組織で『副業』をするとしたらどう?有事の際でも『副業』に支障をきたす事無く兵士を務められる…だから今は大半の部隊が何らかの『副業』をしている事が多いのよ…で、うちの『副業』はこのBARのお手伝いなの♪」「そうなんだぁ…」「さっき、あなたに声をかけていた『廣島一家』さんも同じよ♪…より良い安定した生活をするためには何らかの『副業』は必要ってわけ」「へぇ…そういうものなんだぁ」「まぁ…住む事とか食事よりも兵士である事を最優先とする人たちも居るわよ…どちらが正しいとは言えない…ただ、私ならプライバシーが守られてゆっくり休めて美味しい食事が食べれて欲しい物が買えたり…そういう方がいいからココにいるの♪」フネの説明はとても納得できるものだった(「いいんじゃない?…私もその意見には賛成!…生きてく上で大切な事よ!」)「ええ…いいの?…いつもなら他を見てから!…とか言うのに…」アイナはフネに気付かれないように小声で聞き返す(「だって…いい感じじゃない…飲食系ならきっと食事もおいしいだろうし…さっきみたいな『肉体労働』じゃないだろうしね♪」)もう1人のアイナはノリノリだった…「じゃあ…ついてきて…宿舎の方を紹介するね♪」フネはそう言ってアイナに手招きすると店の奥へと歩いて行ったアイナは店内を見回しながらフネの後を追う「すたっふ☆おんり~♪………立ち入ったらブチ殺しますよぉ♪」フネは可愛い文字でそう書かれた扉を開けて階段を登った2階は思いのほか広く部屋も左右に6つずつあったそして階段に一番近い部屋のドアを開ける「今はココが空き部屋かな…」フネはアイナを部屋に招き入れる部屋にはカントリー調の可愛いベット…そしてそれとおそろいの棚とクローゼットけしてお世辞にも広いとは言えない部屋…でもとても雰囲気の良い部屋だった「わぁ…すてき~♪」(「広さはともかく…いい感じじゃない…決まりね」)「どう?」「はい…よろしくお願いします♪」「よし♪…じゃあちょっとこの入隊届にサインをしてて…渡す物があるから取ってくるね」フネはそう言うとアイナに種類とペンを渡して部屋を出て行った(「これでゆっくり休めるわね~♪…こんなにいい話がスムーズに決まるなんて…あんたはやっぱり運がいいよ♪」)もう1人のアイナは上機嫌でそう言ったアイナは書類にサインをして窓から外を眺めるそこからは商業区の広場が見渡せた(「なによ~一等地じゃない♪」)「あ…サインできたようね♪…じゃあ今夜メンバーには声をかけておくから紹介を兼ねて歓迎会ね♪…お店の営業開始は18時だからそれまではゆっくりしてていいよ~♪…あとお仕事の時の服…ここに置いておくからね~♪」フネはそう言うと書類を持って部屋を出て行った(「歓迎会だって~♪…いい部隊でよかったじゃん♪」)「うん♪」アイナは満面の笑みでそう答えたそしてフネが『仕事着』と言って持ってきた服をクローゼットにかけようと手に取る「え?…こ、これって…」(「…………」)それはフリルとリボンが各所にあしらわれたメイド服だった……『To Be Continued♪』
2011/07/24
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~第二章・第1話「夢」『ウェンズデイ古戦場』「た、隊長…マズいですね…この状況は…」「そうだな…こっちの情報が漏れていたか…そもそもの情報自体が罠だったか…どちらにせよ引くしかないな」男は大鎌を振るいながら話しかけてきた若い青年に目配せをした青年はうなずくと周囲の仲間にジェスチャーで撤退を指示する「このまま行っても退路は断たれる…か…」男はそうつぶやくと不意に立ち止まった「た、隊長?」「行け。ここは任せろ」「し、しかし…」「問答していられるられる状況か?命令だ。…殺られたところで先にキープに戻るだけの事…まぁその気はないがな」「わかりました!本体と合流したら迎えに来ますので無茶はしないでくださいね!」そう言い残すと男を1人残して全員速やかに撤退をした「さて…そうは言ったもののどうしたものかね…ま、なるようになるか…」男はそうつぶやくと大きく深呼吸をした「さぁ…カセドリアの!ゲブランド帝国『自由の鐘』の隊長様が相手だ!死にたい奴から前に出な!」そう叫んで大鎌を担ぎ前方に向かって中指を付き立てるすると足元に数本の矢が突き刺さる「おい!前に出ろ!って言ったのに弓はないだろ!」鎌を振るいながら四方から飛んでくる矢を払いながらそう叫んだ男のそんな叫びもむなしく敵は姿を見せず矢だけが男を狙う(「チッ…こりゃ思ったよりきつい…対人ならばともかく相手が矢じゃこのデカブツは超絶に不利だ」)男の言う事はもっともだった1、2本ならばともかく四方からとなると大きな鎌では防戦すら厳しい(「これじゃ何のために残ったかわかんない…一か八か…行くか…」)男は覚悟を決めると左側の矢の出所めがけて飛び込んでいった対人となり間合いに飛び込んでしまえばあっという間に男の土俵となる気合いを入れた一振りで2人の弓スカウトを薙ぎ払ったそしてすかさず近くの岩陰に飛び込んで敵の放った矢をかわす男は岩にもたれかかり精神を集中させてあたりの様子をうかがう(「左側は片付いた…俺ならどうする…正面にいた奴等はおそらく右手に回り込む…右手に居た奴等は左に回り込んで挟む…それがセオリーだろうな…ならば…」)男は大きく深呼吸をすると隠れていた岩を飛び越える大鎌を引きずるように構えたまま左側に回り込んだであろう敵の背後に回り込む(「ビンゴだ!…人はセオリー通りに動かねぇってのw」)その時…自分たちが逆に回り込まれた事に敵もやっと気が付く「遅い!」男は体制を整えている敵のど真ん中にドラゴンテイルで飛び込むそして間髪入れずに鎌を振り回し一気に4人を薙ぎ払う…そのままの勢いで鎌を担ぐと左手を突き出して歌舞伎役者張りに見得を切った「痛ぇぇぇぇって!!」しかしそんな男の右肩に矢が突き刺さる「おい!一般常識的に口上中やキメてる最中は見逃すのが基本だろ!」自分を射抜いたであろう敵の居る方向に向かい中指を付き立ててそう叫んだ次の瞬間…無言の返答が男の頬をかすめ、赤い一筋を残した「ちょ!容赦なしかよ!クソッ!」男はそう叫ぶと姿勢を低くして辺りの様子を伺いながら一気に正面めがけて突き進む大鎌を短く持ち柄で飛んでくる矢を払いのけながら敵との距離を詰める(「1人…?…だけどスゲー威圧感だな…チビっちまうぜ…」)今度は左側から矢が飛んでくる寸前でその矢を払うと矢の飛んできた方を睨む(「だよな…1人のわけないか………うん?」)男は周囲を警戒する(「やっぱり…1人…だけどこんなに早く回り込める…!!!」)男の背後から矢が迫り何とか振り向きざまに払い落とす(「チッ…すでに気配なしか…どんだけ速いんだ!?…お前はうさぎかよ!」)その後もどれくらい矢を払い続けたのか…いっこうに敵の姿が見えない…たった1人の敵に手玉に取られ続けるそんな状況が続いた「つぅぅぅ!」とうとう払いきれなかった矢が男の左肩に突き刺さり苦悶の表情を浮かべる間髪入れずにもう1本の矢が右太ももに刺さる男は思わず片膝をつくゾクッ…………背後に今までにないほどの殺気を感じる男の真後ろで弓を引き絞る音が聞こえる男は鎌をその場に置いて手をあげるとゆっくり振り向いた「!!!!!………マヂかよ…」男は弓を引き絞り背後に立っていた敵の姿を見て大きく目を見開いたそこには長く美しい黒髪…スラッとした美しい女性が立っていた女神…そう形容したとしてもけして大袈裟ではない…男はそう思った「フッ……こんな美人なら射抜かれたとしても後悔はないな…殺れよ…」男が苦笑い混じりにそう言った瞬間「どりゃぁぁぁぁぁ!!!」そんな叫び声と共に戦士が2人の間に飛び込んできたそしてすぐに数人の戦士たちが男の盾となり守った男を狙っていた女戦士はすぐに後退する『よう蒼!てめぇカッコつけすぎだぜ!…悪かったなババくじ引かせちまってよ』蒼と呼ばれた男の耳にチャットを通じてライルの声が響いた『ら、ライル様…』『まさかこの俺が豆野郎のガセネタに踊らされるとはな…1本取られたぜ…お前がケツを持ってくれなかったら前線まで総崩れになるところだった』「立てるか?」飛び込んできた戦士は蒼に手を差し伸べる蒼はその手を掴むと歯を食いしばって立ち上がる『このままただ踊らされたんじゃ帝国の名が泣くぜ!せっかく蒼が1人で作ったチャンスだ…野郎ども一気に攻めあげろ!』そんなライルの声を聞いた戦士たちは叫び声と共に怒涛のごとく攻めあげた『カセドリア 本陣』「もう少しで作戦成功だったんだがな…よもや向こうにあんな戦士がいたとは…誤算だったか」ティファリスの傍らに立ち戦場を見ていたウィンビーンがそうつぶやいたそこにアルテミスが戻ってくる「なぜ…すぐに射抜かなかった?」「私は下等な生物を狩る為に降りたのではない…ティファリス様を守り…主の願いであるこの世界を平定させる…そのために居る」アルテミスは目を合わせる事無くすれ違いざまにウィンビーンに告げティファリスの背後に立った「士気の下がる前に今日は撤退しましょう…またこの地は取り返せば良いのですから」ティファリスがそう告げるとウィンビーンは胸に手を当ててティファリスに頭を下げた………そしてカセドリアは戦場から撤退した『ゲブランド 本陣』「チッ…撤退とかよ…一時的にくれてやるから喜んでいろ!とでも言いたいのか?…気に食わねぇな…」ライルはそうつぶやくと壁に張ったウィンビーンの写真めがけてナイフを投げた「ライル様…蒼が戻りました…」「うん?おぉ…連れてこい!」ライルが伝令を告げた兵士にそう言い放ったそしてしばらくして戦士に支えられて蒼が連れてこられた「おめぇ…カッコつけすぎだぜ…だが、ホントに助かった…ありがとよ」ライルは片膝をついてうつむく蒼の前にしゃがんでそう声をかける「もったいないお言葉です…」「で…噂のアーチャー様とやりあったんだろ?…どうだった?」「威圧感…動き…どれをとっても常人のそれをはるかに超えてます」「そうか…豆野郎よりもか?」「おそらく比ではないかと…ただ…何と言いますか少し引っかかる事がありまして」「なんだ?」「彼女に私を倒す気がなかったのでは?…と…いや、正しく言えば敵すべてに対し圧倒的な強さと威圧感で押しのける事はしても倒す気自体がないのではと思えてならない節が…」「ほぉ………彼女?…そのアーチャー様は女なのか?」「あ…はい…それは美しい女性でした…女神と見間違えても不思議じゃないほどの」ライルはそう告げた蒼をしばらく見据えたのち「プッ…ハハハハハハ!」突然吹き出して笑い始める「そうか…そんなに美人か…そりゃぁ会ってみたいもんだなw…で、どんな感じなんだ?具体的に教えろよ………」ライルはさらに蒼ににじり寄ると小声で話しかける「コホンッ…」そんな光景を見たケイが咳払いをする「なんだよ…冗談だよ…まったく」ライルはケイの方をチラッと見てそうつぶやきながら蒼から離れた「蒼…顔をあげな…」ライルにそう言われて蒼は顔をあげる「戻ったら城に顔出せ…いいな」ライルはそう言うと周囲の兵士たちに撤収の指示を出して本陣を後にした『ゲブランド帝国・王城 謁見の間』蒼は手当てを受けたのちライルに言われたとおり謁見の間で待っていた「悪いな…待たせちまって…戦から戻ったら書類の山とか…やってられねぇって」そう言って首を鳴らしながら現れたライルに蒼は深々と頭を下げる「まぁ…顔をあげろよ」ライルに言われて蒼は顔をあげたするとライルは蒼に近づいて目の前に一振りの大鎌をつき立てた「まさか…こんなに早くにこいつを人にやるタイミングが来るとはなぁ…」ライルはそうつぶやいた「こ、これは?」蒼はライルがつき立てた大鎌を見つめてそう聞き返した「実はな…先日、夢を見てな…女がよ…来てくれって言い続けたんだ…信じたわけじゃないけどな気になったんでその場所に行ったらよ…これが在ったんだよ…だけど大鎌だろ?俺には使えないし…人にくれるにしても名目なしにはくれてやるわけにもいかねぇ…そしたらお前が手柄をあげやがる…偶然とは思うがなw」ライルはそう言うと蒼に大鎌を差し出した「よ、よろしいのですか?」「おう…持ってけよw…用はそれだけだ」ライルはそれだけ言うと蒼を見る事無く手だけ振って謁見の間から消えた『部隊「自由の鐘」宿舎』「へぇ…これがライル様から頂いた大鎌………迫力が違いますね」「え?…やっぱりお前もそう思うか?」「あ…い、いやぁ…言ってみただけですけど…あははは…」「なんだよ………はぁ…」蒼は大きなため息をついた「どうしたんです?」「いや…なんかさ…コレ…変なんだよ…持った時に違和感っていうか…うまく言えないんだけどな…」蒼は大鎌を見つめてそうつぶやいた「そう言われると…そんな気も…」「!!!!」「い、いや…言ってみただけですけど……」「お前なぁ…」蒼は大きく肩を落としたそしてその夜…蒼は変な夢を見て飛び起きる「私を…私のもとへ…お願いします…私をもう1人の私のもとへ…」夢の中で女はそうつぶやき続けていた「なんだったんだ…今の夢は…」蒼は宿舎の天井を見つめてそうつぶやいた…『To Be Continued♪』
2011/07/16
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~第一章・第10話「チーム」『戦場の高台』「へぇ…たいしたもんだな…」「何がだよ…」「あの短いブリーフィングでよくここまでの作戦を構築させたな…」「・・・・」流星はそんな言葉に何も答えなかった「おそらくセスタスを追撃してるウォリアーが状況報告をしたんだろうチーム全体が北東に下がってる…それはいい…当然の流れだ…しかしそっちはどうだ?全員で追撃するかと思いきや3人後退したじゃないか…おそらくオベを増築させてエリアを拡張し今の防衛ラインを前進させるって腹だろう?」「だろうな…」「だろう…って…まさかアレはあいつらが勝手にやってるって事か?」「俺はこんな作戦は指示してない…俺は今ある防衛ラインを死守しつつ1本でも多くオベを破壊して守りきれって言っただけさ」「マヂかよ…」「それにしても異常なのはあいつだ…ウォリアーの追撃を振り向く事なく回避しやがった…ハーピーの時もそうだったんだ…6匹のハーピーに真っ向から突っ込んで突破しやがった」「え?6匹に真っ向から?…無謀っていうか…バカっていうか…」「ああ…俺もそう思った…さっきみたいにハーピーに取り囲まれながらも冷静に対処してた…正直、底力っていうか人間必死になると実力以上の力を出せるもんだと…そう思ってたさ…だがあいつは違う…理由はわからねぇが確実に背後の敵を捕らえてた」流星は戦場のアイナを見つめてそうつぶやいた『Aチームエリア 中央付近』アイナは取りついたオベリスクに攻撃をし続けている(「ウォリアー接近中…真後ろよ…」)アイナはその声を聞いてファイの準備をするそしてウォリアーが斧を振りかぶってファイの射程距離に飛び込んできたアイナはさっきと同じように振り返る事なくファイを放つ…「そう何度も同じ手には引っかからねぇっての!」ウォリアーはそう叫んで無理やり体をひねってファイを寸前で避ける(「避けられた!左に飛んで!」)しかし油断もあったのか若干反応が遅れる「もらったぁぁぁぁ!」ステップしようと踏み込んだアイナにウォリアーの斧が迫る…その時「アームブレイク!」ウォリアーを追走してたスカウトがアームブレイクをかけてその攻撃を阻止した「間に合ったぜ!こいつは俺が引き受けた…あんたはそれを折っちまえよ!」「あ、ありがとう!」「礼にはおよばねぇよw」スカウトは武器を削がれて離れたウォリアーを追走するアイナはその隙にオベにラッシュを仕掛け…ついに3本目のオベをなぎ倒した「よし!このまま北外周のオベももらう!」アイナは大声でそう叫ぶと北上しはじめる(「ち、ちょっと何そんな事大声で言ってるのよ!あのウォリアーに聞こえたじゃない!」)アイナの中のアイナがそんな事を呟くと同時に『お前はバカか!そんな事を大声で言ったら意味ないだろ!』とチャットからさっきのスカウトの怒鳴り声が聞こえてくる『いいの…これで相手は北外周に集まるから…』『それじゃあお前に攻撃が集中しちまうだろ!』アイナの返答を聞いたスカウトがそう叫んだ『それが囮でしょ♪…私は絶対に切り抜けるから…』(「面白くなってきたじゃない!…こうなったら切り抜けてやろうじゃないの!」)『戦場の高台』「3本目のオベも折られたか…で、セス子ちゃんはそのまま北上して北外周のオベを狙うって作戦ね…だけどこっちも3本も折られちゃ黙ってないぜ…どう切り抜けるか見ものだな」「ああ…普通に考えたら無理だな…」腕組みをした流星がそう言葉をもらす「しかし…オベを狙われたら勝ち目がないって伝えておいたのにこうも簡単に折られるとはね…そっちは新たにオベを建てて前線を押し上げてる領域差じゃ圧倒的に負けてる」「このフィールドの3分の1づつの領域をお互いが死守しつつせめぎ合うかと思ったが…中央までこっちの領域になってる」「おそらくそこにATを建てるだろ?…セス子ちゃんが戻ってサクリでATを強化すればいくらこっちが火力で勝ってても容易に突破は出来ないからな」「チャンスがあるとすればお嬢ちゃんを全員で早めに潰してカウンターで中央を突破…逆に攻めあげていく…くらいだろうな」2人はそんな会話をしながらまたフィールドを見つめた『Aチームエリア 北外周付近』「オベ見つけた!」(「でも気を付けて…おそらくもう少しで本体がくると思うから…」)「うん…ハームを入れたら通常攻撃だけにしておく」(「それがいいわね…」)そしてアイナが見つけたオベリスクにハームアクティベイトを入れて通常攻撃に移った時(「!!!!…右にステップ!」)その声に反応してアイナが避けると元居た位置に矢が突き刺さる(「ここにいたら…間違いなく囲まれる…外周沿いに西に逃げよう」)「うん…そうだね」アイナはオベリスクから離れるとそのまま西へ移動を開始する(「止まって!…1歩後退…そしたら左後方にファイの準備!」)アイナは言われたとおりに立ち止ると1歩後退して魔法を避けたそしてタイミングを合わせて左後方にファイを打ち込んで飛び込んできたウォリアーを弾き飛ばすそれを確認する事なくすぐにダッシュしてその場を離れたその後も…もう1人のアイナの声に合わせて攻撃を避けて相手を翻弄し続けるしかし徐々にだが囲まれていき数分後には西側のルートを絶たれてしまう(「四面楚歌ね…完全に囲まれたわ」)「まだ…まだいける…避けながら東に戻る…」(「ち、ちょっと正気?戻ってどうするのよ!」)「少しでも中央から引き離す!…せっかく前線をあげたのならそれを維持しなきゃ…カウンターでおじゃんじゃ笑えない!」(「フッ…あんたってたまに変なスイッチ入るわね…」)「ゴメンね…」(「いいわよ…付き合ってあげるわ」)アイナはAチームの予想に反して戻り始めたその都度もう1人のアイナから指示が飛んで敵の攻撃を避け続けるしかし多勢に無勢ついには東側のルートも塞がれたその時「どりゃぁぁぁぁあ!!」そんな叫び声と共にBチームのウォリアー2人が飛び込んできた「こっちよ!早く!」突然の出来事に硬直したアイナにそんな声がかかるそして女の子のスカウトがアイナの手を引いてウォリアーが崩したルートから西側へと走る「確保したよ!」アイナの手を引いているスカウトがそう叫ぶとそれを聞いたウォリアーが2人を守るように追撃を阻止する「よし!俺たちも後退するぞ!」ウォリアーたちは目で合図をしあうとアイナ達を追うように後退を始めるそしてアイナの目に仲間が築いてくれたアロータワーが飛び込んでくる「アリガト♪」アイナは助けてくれたスカウトにそう言ってお礼をするとアロータワーに走りこむ「サクリファーーーーイス!!」アイナは飛び込むようにそう叫んで拳を地面に叩きつけるそれと同時にアロータワーからオーラが立ち昇り強化された矢が追いかけてきた敵にめがけて放たれる「すげぇ…こいつはバカにできないかもな…」「ああ…」「よし!ここが最終ラインだ!死守するぞ!」そんな仲間の声がフィールドに響き渡るそして数分後…『そこまでだ!』そんな総隊長の掛け声で模擬戦は終了した終わった事を知った全員がその場にヘタれこむアイナもアロータワーにすがり付くように座り込んだ全員に水が配られる浴びるように飲む者…頭から水をかける者…様々だったそして新人全員が落ち着いたのを見計らって総隊長の総括が始まった「という事で…いかに連携が必要かが解ってもらえたと思う…戦場では個人の強さは無論大事となる…しかし必ず出来る事がある事を忘れるな!…君たちは明日から首都に入り正式なネツァワルの兵士となるわけだが…今日の事を忘れる事のないように…よいか?」総隊長の問いかけに新人全員が声をそろえて元気よく返事をしたそれを聞いた総隊長は満足げに何度もうなずいたこうして長かった訓練期間が終了したそしてその夜…新人全員が集められて慰労会を兼ねた夕食会が執り行われたその会の中で改めてお互いを紹介しあい今後共に戦うであろう仲間と語り合った訓練の初日とは違いアイナもその輪の中にいたそんなところにソーサラーのマスターがやってきたマスターはじっとアイナの瞳を見つめるアイナはペコリとお辞儀をする「ホントに茶色の瞳なのね…そして…今あなたからは確かにセスタスの力を感じる」そんな不可解なマスターの言葉にアイナは首をかしげた周りにいた仲間も不思議そうな表情で顔を見合わせるマスターはニコリと微笑むと立ち去った「なんだろ…今の」「なんだろうなぁ…」アイナ達はそんな言葉をもらしていぶかしげに顔を見合わせる(「フフッ…」)そしてどれくらい時間がたったのか夕食会は終わりを告げ皆、それぞれの宿舎へと帰っていたその道すがら…「ねぇ…なんでさっき笑ったの?」アイナはもう1人の自分にそう問いかけた(「うん?…気になる?」)もう1人のアイナは逆にそう聞き返してきた「き、気になるよぉ…」アイナはそうつぶやくように答える(「だって…この訓練が始まった時のあなたは独りだったのよ…それが今日はみんなの輪に解けこんでいた…それがちょっとおかしかったのよ」)「ああ…そうだね…」アイナは納得したかのようにつぶやく(「これから私たちはもっとたくさんの戦いを経験して…きっともっとたくさんの人と出会う…」)「うん…そうだね…がんばらなきゃ♪」(「フフフッ…」)宿舎の前に立ち…アイナはドアに手をかけたところでふと空を眺めるそこには忘れる事のないほどきれいな星空が広がっていた…『To Be Continued♪』
2011/07/10
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~第一章・第9話「模擬戦」『諸君!ブリーフィングは終わったかな?お互い1人1人今できる事を考え持てる力すべてを使ってぶつかり合ってくれたまえ』チャットを通して全員の耳に総隊長と呼ばれた戦士の声が響く『それでは行くぞ!…3…2…1…開戦!!』総隊長の号令を聞いて両軍一斉に行動に入ったアイナ達のチームは流星の立てた作戦通りウォリアー3人とソーサラー2名が予定の地点に向けて駆け上がる残ったメンバークリスタルの周りで破片を集めるそして15個集めたアイナが第1オベの予定地に走り『B3にオベを建てまーす』そうチャットでチーム全員に伝えるオベを召還したアイナは元居たクリスタルに戻る途中で2本分のクリスタルを持ったスカウトと行き違うその時…スカウトの方からアイナに向けてハイタッチを求めてきたのでアイナは笑顔でそれに応じたアイナがクリスタルに戻り破片を集め始めると後発のスカウトが2本分のクリスタルを持って指定位置に向かって走り出した「お、お願いします!」アイナがその背中にそう声をかけると「任せておけ!」スカウトは振り向かずに親指を頭上に突き立ててそう答えて走り去ったその後…残ったソーサラーからクリスタルを受け取り目でお互いを励ましあってそれぞれの指示された場所に向かったアイナは指定された場所に2つのアロータワーを召還させるそして額の汗をぬぐったのちチャットで今の状況を確認した『ゴメンな…ちょっと押され気味なんだよ…今、作戦のように2人抜けるとちょっとキツイかな…』『そっか…じゃあ後退する時は必ず声をかけてね向こうのオベの配置を見つつ少しアタックかけてみるよ』『ち、ちょい…まさか1人で行くのか?』アイナの発言にそんな質問が返ってくる『うん…でも無理はしない…今、私にできるのはそれくらいだから…』アイナはそう告げると一気に南下して外周沿いに敵陣を駆ける(「うふふ…いつになくえらく張り切ってるじゃないw…みんなが認めてくれたから?」)「そ、そういうんじゃないよ…ただ、これは私にしかできない事だから…その…」(「いいんじゃないw…私は好きよ…そういうあなたが………索敵は任せなさい!あなたは1本でも多くオベをへし折りなさい!」)「うん!」アイナは走りながらスタイルを対物用のベンヌに切り替えた「1本目…ロックオン!」『戦場の高台』「へぇ…いいチームじゃないか…」「うん?ああ…まぁな」Aチームのリーダーからそういわれた流星はそっけなく答えた…が、表情の隅に嬉しさが隠しきれていなかった「1人で行ったか…まぁあの火力だ全力で押されれば援護についてやる余裕は無いんだが…単騎突貫はないだろ」単身で敵陣に切り込んだアイナの行動に流星は舌打ちをする「ほぅ…アレが低レベルとはいえ6匹のハーピーを手玉にとって切り抜けたっていうセス子ちゃんね」「あぁ…」流星はそうとだけ答えて戦場を見つめる「ほら言わんこっちゃない!気づかれた!しかも両手が向かっちまった」『フィールド中央付近』「なぁ…両手のウォリアーがさっきから見えないんだが…倒してはいないよな?」スカウトが自軍の先頭で戦ってる片手ウォリアーに近づいてそう声をかけた「倒してないな…」「って事は気づかれてあいつの方に向かったか…」「ここは俺たちで食い止める!…お前援護に回ってやってくれ…倒せなくてもアームブレイクで攻撃手段を奪うだけでもじゅうぶん撤収のチャンスを作れるからな…」「任せな!俺が必ず連れ戻してみせる!」スカウトはそう言って密かに戦列を離れてアイナの援護に向かった『Aチーム南側外周』「えい!ドレイン!」(「大丈夫!…まだ敵は見えないよ!なぎ倒せ!」)「フィニッシュ!」アイナは最後に一撃ドレインを入れて1本目のオベの破壊に成功した(「よし!2本目行くよ!」)「うん!」アイナはすかさず2本目のオベを破壊するためにさらに奥へと突き進む『戦場の高台』「1本目破壊か…って…単騎でもう1本狙うのかよ!バカが!」流星は引くと思っていたアイナがさらに進撃したため地面を蹴った「こっちは両手が追撃に向かってる…このままだと次の1本を折る前に補足できる…」「チッ!」流星は舌打ちをして拳を握った『Aチーム南側外周』「ハーム!」アイナは2本目のオベにハームを入れてすかさずドレインを入れる(「待って!追撃が来た…ウォリアーね…これ以上スキルは使わないで!方向とタイミングは指示するから…しばらくは通常攻撃で!」)「了解!」アイナはファイの余力を残した状態で通常攻撃でオベリスクにダメージを入れる「セスタス発見!…フッ…オベに夢中で俺には気が付いてみたいだな…そこまでだ!」追撃してきたウォリアーは一気にスピードを上げてアイナを射程に捉えるそしてさらにスピードを上げて下段から斧を振り上げるように攻撃を加える(「左後方!攻撃態勢に入ってるよ!…もう少し右!そう!…3、2、1…今よ!」)「ファイ!」アイナは振り返る事なく襲いかかってきたウォリアーに向けてファイを放った「な、なにぃぃぃぃ!!はぐっぁぁ!」ウォリアーは瞬時にガードをしたもののまともにファイを食らって10メートルくらい吹き飛んだ(「よし!…2回はドレインを打てるかな…そしたらそのまま攻撃!…きっと今のままならもう1度背後から突っ込んでくるから!)アイナはうなずいて答えたそして吹き飛ばされたウォリアーが首を振りながら起き上った『戦場の高台』「!!!!」「はぁ?…なんだよ今の…振り向きもせずにファイを当てやがった」「同じだ…あの時と…」流星はあの時のハーピー6匹相手に平然と戦った時の姿を思い出していた「ウォリアーが起き上がった…なのにまだオベリスクを攻撃し続けてる…何考えてんだ…あのセス子は」「・・・・」流星は無言でアイナの行動を見つめていた『Aチーム南側外周』「クソッ!…今のはなんだったんだ?…だが、今度ははずさねぇ…ストスマで逆に吹き飛ばしてやる!」ウォリアーは今度はやや右側に回り込みはじめた(「うん?…真後ろから来ない…何か仕掛けてくるのかな…とりあえず右後方準備」)アイナはそう言われると攻撃を左手のみにして右手をおろし手のひらを外に向ける(「方向はバッチリよ…動きが変だからすぐに撃てるようにしてて!」)アイナは無言でうなずくそしてウォリアーがちょっと離れた位置で構えると突然飛び込んできた(「来た!今よ!」)アイナは言われた瞬間に合わせた方向にファイを放つ完全に飛び掛かっていたウォリアーは全くガードが出来ずにまたも吹き飛ばされた(「さっきよりも吹き飛んだよ!一気にへし折っちゃおう!」)その声を聞いたアイナは一気にラッシュを加えて2本目の破壊に成功した『戦場の高台』「ま、まただ…あいつ振り返ってない…」「・・・・・」「えぇ!そしてさらに突貫するのかよ!」驚きの声を上げるAチームのリーダーをよそに流星は口を開くことなく状況を見据えていた(「これ以上先に踏み込めば戻るのも困難になる…どうするんだ」)『Aチーム南側外周』(「どうするの?…まだ行くの?」)「うん…ブリーフィングの時にMAPを見たでしょ…ほぼ地形が対照的だったの…つまり若干の位置のズレはあってもオベを建てるポイントは同じだと思うの」(「セオリーで行けばそうね…」)「だから、次は第1オベを狙う…そしてそのまま北上して北外周を戻る…」(「ち、ちょっと!そんな明らかにバレるルートを通ったら回り込まれるじゃない!」)「私にはあなたがいる…少し囲まれるくらいなら避けられるはず…それにね…」(「それに?」)「うん、それに…もう今は1人じゃない私にはみんながいる…」(「フッ…フフフフフ…なによ…えらく強くなったじゃないの…いいわ、やってやろうじゃないの!」)アイナはそんな会話をしながら敵の第1オベを目指して疾走した『みんな…今、南外周のオベを2本落として北上中…このままこの先にあるであろう第1オベを狙ってそのまま北上して北外周を戻ります』アイナがチーム全体にチャットで状況の説明をした『そうだろうと思った…徐々にだが相手が北東に下がり始めてるからね』『うん、間違いなくこのまま進めば私がとるルートは相手に察知される…私はこのままルート上のオベを狙いながら囮になるんでそのまま追い込んで欲しいの…』『ま、マヂかよ!』『…それで、できればなんだけどオベをもう1本今のATの所に建ててエリアを拡張して…最終防衛ラインを押し上げて欲しいの…』『つまり…ATをさらに前方に建てる…と、そういう事か?』『うん…』『わかった…やってみる』チームのメンバーは目で合図しながらエリア拡張のために3人が後方に下がったそしてそれを隠すように広範囲に散りながら徐々に下がっている敵チームに牽制攻撃を仕掛けはじめる『よぉ!目標のオベは見えたか?俺は今あんたを追撃してるウォリアーを目視距離で追走してるこっちも援護攻撃しかけるんでその1本は絶対に折れよ!』『ありがと!…オベ確認!これは絶対に折る!』アイナは一気に加速して飛び込むようにハームアクティベイトを叩き込んだ…『To Be Continued♪』
2011/07/03
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