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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア戦記~序章・第1話「-メルファリア-」広大な大地に真っ赤な髪の青年が聳え立つ巨大なクリスタルを眺めていた青年の背中には左右非対称な黒と白の大きな翼が生えていた「悲魔さん…あなたの魂は救う事が出来なかったけど…約束どおりすべての魂を受け止める世界を作りました」青年はクリスタルに向かってそうつぶやく「全ての魂はこの地に集まり終わりをむかえ…そしてまたここから始まる…それがZeroの大地」青年がそう言って背中の翼を広げると周囲に風が起こったそして風が収まるとそこに青年の姿はなく…巨大なクリスタルだけが悠然とそびえていた今はただの広大な大地だがやがて魂が集まり引き合って幾千幾万の時を経て…歴史を刻み希望の地となるそして人はこの世界を『メルファリア』と呼んだ時は流れ…メルファリアはエスセティア大陸を中心に周囲に5つの大陸を配する6つの大陸からなっていた北のペデスタル大陸には賢人王ナイアスが統治するエルソード国北西のビクトリオン大陸には獣人王ヒュンケルが統治するネツァワル国南西のエイケルナル大陸には聖女王ティファリスが統治するカセドリア連合国南東のストリクタ大陸には自由帝ライルが統治するゲブランド帝国北東のオーレオール大陸には姫将軍ワドリーテが統治するホルデイン国現在はこれら5つの国家が派遣を争う戦乱の世である『エスセティア大陸 始まりの大地』「悲魔さん…この世界は目的どおり全ての堕ちた魂を受け入れる器の地となりました…だけど堕ちた魂は因縁という呪縛から解き放たれず戦乱を繰り返すようになってしまった」赤い髪の青年は小高い丘からつい先刻まで行われていた争いの爪痕を見つめて悲しそうにそうつぶやいた「この世界を創造した者として行く末を見守り続けるつもりだったけど…このままではこの世界そのものが崩壊してしまう…もう支えているクリスタルに猶予がない…いいよね?悲魔さん…いや、お師匠様…」青年は空を見上げてそう言うと羽織を翻して消えた「はぁ…優し過ぎるのは血筋かなぁ…ダメだと思ったら消し去って作り直せばいいのに…」赤い髪の青年を瓦礫の上から見つめていた少女がつぶやきながらため息をつく「それにしても酷い惨状ね…人はこんな不毛な行いをいつまで繰り返せば気が済むのかしら」少女は瓦礫の上からまだ生々しく煙の上がる争いの痕を見つめる「何奴!貴様どこの国の者だ!」少女を見つけた数人の兵士は武器を身構えて取り囲む「あら…私とした事がこんなのに見つかっちゃった…」少女は笑いながらそう言って瓦礫から飛び降りる「おとなしくついて来い!さもなくば…」「さもなくば?」少女に詰め寄った兵士に少女は不敵な笑みを浮かべて聞き返した「かわいそうに…気がつかなければこの地からさらに下に堕ちる事はなかったのに…」「何の事だ!訳の解らぬ事を!」「この地の下は…冥府よ…二度と戻れないから覚悟しなさい」少女はそう言うと右手に持っていた折畳まれた大鎌を展開させる「6対1…勝てるとでも思っているのか?」少女が鎌を身構えたのを見て兵士はあざ笑うかのようにそう言った「ゴメンねチビ助さん…この6つの魂は冥府に堕とすから…」少女はそうつぶやいて鎌を振り上げる…辺りの気温が一気に下がるそして少女の背中に複数の真っ黒い翼が生える「な、なんだお前!…こ、こいつ人じゃないぞ!」「ま、まずい…援軍を!」兵士たちはその少女の姿を見て慌てふためく「残念…手遅れよ♪」少女がニコッと微笑むと一陣の風となり兵士達の間を吹き抜ける「Crim and Punishment!!」少女はそう言って鎌を折畳む…兵士たちは首を跳ね飛ばされてその場に崩れ落ちた「さて…これ以上揉め事を増やしてチビ助に見つかると厄介ね…」少女はそう言うと服についた砂埃を払った「チビ焔クン…もう少しだけ時間をあげる…せいぜいがんばって頂戴♪」少女はそんな言葉を残してその場から消えた…『To Be Continued?』
2011/03/29
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