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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト慢性外傷脳症(CTE;Chronic Traumatic Encephalopathy)が認知症を引き起こす~アメリカンフットボール選手の剖検脳の検討~米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手の死後に提供された脳の99%に変性疾患の徴候がみられたとの研究結果が発表されました。この疾患は、頭部に度重なる衝撃が加えられることが原因と考えられています。米ボストン大学(Boston University)の研究チームが25日の米国医師会雑誌(JAMA)に発表した論文によると、研究のために死後に脳を提供した元NFL選手111人のうち、110人の脳に慢性外傷性脳症(CTE)の顕著な徴候が認められました。CTEは、記憶障害、めまい、うつ病、認知症などの症状を引き起こす。こうした症状は、選手が引退してから何年も経った後に現れる可能性があります。神経病理学的検査から剖検脳内にはamyloid-β (91%)、TDP-43 (83%) 、α-synuclein (40%) の蓄積が認められ、認知症合併の原因と考えられています(JAMA. 2017;318(4):360-370)。症例報告ケアマネからの紹介である。物忘れ、物とられ妄想、鬱状態、感情失禁、昼間傾眠、夜間不眠、徘徊、収集癖、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+5)、近時記憶3/6(+3)と中等度改善、物とられ妄想以外上記周辺症状はすべて消失した。脳血管性認知症(VD)/物とられ妄想にプロルベインDR2Capを勧めた。知り合いからの紹介である。物忘れ、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、左頭頂葉脳梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:2、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:2.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶0/6と軽度低下してい。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン1000mgとサアミオン5mgを開始、プロルベインDR1Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+4)、近時記憶4/6(+4)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。知り合いからの紹介である。既往歴:内科 1.アーチスト2.カンデサルタン3.リピトール4.タケルダ(タケプロン/バイアスピリン)5.アリセプト5mgなど。物忘れ、暴言、易興奮、被害妄想、尿便失禁を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左>右海馬萎縮中等度、5.境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)/脳血管性認知症(VD) として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。易興奮にアリセプト5mg中止、8日目から認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。ケアマネからの紹介である。既往歴:脳神経外科 1.デパケン2.オルメテック3.アムロジピン。物忘れ、悪夢、夜間大声、振戦、昼間傾眠、生真面目、振戦、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、6.その他 両側淡蒼球石灰化、左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:0、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+8)、近時記憶4/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。デイサービスからの紹介である。既往歴:内科 1.アレジオン2.アジルバ。物忘れ、暴言、暴力、易興奮、帰宅願望、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、徘徊、病識欠如、後追いを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮中等度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 左>右ピック切痕、左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:8、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:0.5/9、改訂長谷川式:3/30、近時記憶0/6と高度低下していた。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:3/30(+-)、近時記憶0/6(+-)と著明改善、上記周辺症状はすべて改善した。成年後見制度は安易に利用すべきではない「孤立死」「無縁社会」といったキーワードが叫ばれる昨今。認知症や精神的、知的障害などによって判断能力が十分でない人のため、本人に代わって財産管理や介護施設の入居手続きなどをサポートする成年後見制度が注目を集めています。認知症高齢者の増加とともに、制度の利用者も増加していますが、それに伴いトラブルも多発しています。成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害などにより判断能力が不十分な成人に代わり、家庭裁判所が選んだ弁護士らが財産管理や契約などを担い保護、支援する制度です。たとえば親が認知症になれば、その子どもが財産管理を行うのが自然でしょう。しかし近年、家庭裁判所は「親族では公私があいまいになる」として、後見人に弁護士、司法書士、行政書士、社会福祉士などの「士業」の人を選任する傾向にあります。しかし、実は成年後見人になるための資格などありません。そのためいわゆる市民後見人制度なども検討されているのです。親族による横領が多いとされますが、「後見の知識不足」や「同居による家計や生活費の混在」が少なからずあり、是正や改善は可能と考えられます。一方、後見に関する知識があることが前提で、自ら家庭裁判所に営業し、家庭裁判所から仕事をもらっている士業後見人による横領は悪意しかなく、看過されるべきではありません。他人である弁護士などが認知症の高齢者を食い物にするとは、まったく許せない話です。悪徳商法以上に狡猾な弁護士や司法書士後見人は許されません。しかも、このような横領で解任、自ら辞任する悪徳後見人が統計上、1割程度いるというから驚きです。貯金や不動産があっても、認知症になり、悪質な後見人の食い物にされる可能性があるということになります。そんな後見制度の利用を促進する「後見制度利用促進法」が議員立法で成立し、昨年5月から施行されています。そもそもこの制度は、司法書士会の後見集団であるリーガルサポートが主導して、民主党政権時代に数年越しで成立させた法律です。後見制度利用促進法により、後見人・被後見人を増やそうというキャンペーンが行政主導で始まったわけですが、介護保険や医療保険と違い、後見費用は、被後見人の全額自己負担であることを忘れてはいけません。高齢者の場合で数百万円、障害者であれば数千万円もの費用を後見人に支払うことになります。家族内で任意後見契約を結んだとしても、任意後見監督人費用は結局、数百万円に上ります。一度、後見が始まれば、死亡するまで後見人が付き続けることになります。それほどの費用をかけて後見人をつける必要があるのか、他人が土足で家計に入ってきてもよいのか、よく考えてから後見制度を利用してほしいものです。
Jul 30, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト糖質制限経過報告3糖質制限をして3ヶ月が経過しました。砂糖を完全にオフ(調味料以外)にしただけで、食事は普通に食べています。3ヶ月で86kgから79.1kgまで6.9kgの減量、体脂肪率26%から22.2%まで3.8%の改善を認めました。毎週日曜日にテニスを1時間半続けています。最近、ラケットを新調しました。やっぱり、10年前のラケットとは比べものにならない使い心地です。斉藤コーチに教えを請い少しずつ上達しています。少しずつ楽しくなってきました。症例報告保健婦からの紹介である。昼間独居をされている。精神科の開業医からジプレキサ10mgが処方されていた。幻視、幻聴、妄想、悪夢、夢の続き、歩行不安定からレビースコア:6 ピックコア:0。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮なし、5.脳梗塞なし、6.その他 慢性硬膜下水腫。精神科からのジプレキサは妄想に対する間違った処方であり直ちに中止した。4年前であり、リバスタッチパッチはなく、旧レビーセットであるアリセプト少量投与まずは1mgを開始して、フェルガード100M2包を勧めた。幻視に抑肝散およびアスパラK(抑肝散に含まれる甘草が低K血症を引き起こすため)、パーキンソニズムにネオドパストン100mgを開始した。1ヶ月後、すべての周辺症状は消失、歩行は安定した。中核症状は改訂長谷川式:14/30、近時記憶0/6から改訂長谷川式:28/30(+14)、近時記憶6/6(+6)へ著明改善した。驚くべきことに4年間治癒状態が続いており、4年後、周辺症状はなく、なんと改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)であった。5年後、リバスタッチパッチ4.5mgに変更後、一時的に改訂長谷川式:18/30(-10)、近時記憶5/6(-1)に著明悪化した。すぐにドネペジル1mgに戻すと、改訂長谷川式:29/30(+11)、近時記憶6/6(+1)に著名改善して、再び治癒状態になった。ケアマネからの紹介である。既往歴:内科1.レミニール24mg 2.デパス0.125mgなど。物忘れ、暴言、夜間不眠、外出企図、薬物過敏、語義失語、、妄想、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.>右海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:9/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にレミニール24mg1週間中止後、12mgで再開、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:8/30(-1)、近時記憶0/6(+-)と軽度悪化、上記周辺症状は不変だった。蕁麻疹のためプロルベインDR4Capを中止、前額部皮疹のためフェルガード100M粒4錠を中止した。易興奮にレミニール12mgから8mgへ減量した。3か月後、易興奮が続いており、レミニール8mgから4mgへ減量した。4か月後、改訂長谷川式:12/30(+4)、近時記憶2/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。インターネット検索で来院された。物忘れ、幻視、物とられ妄想、易興奮、暴言、易転倒、難聴、嗅覚消失、火の不始末、鬱状態、生真面目、収集癖、語義失語、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M2粒を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、プロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:12/30(+1)、近時記憶2/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。ドクターコウノの書籍を読んで来院された。既往歴:内科 1.ニトロールR 2.アムロジピン 3.タナトリル 4.ドネペジル5mg 5.マドパー2錠。物忘れ、幻視、被害妄想、暴言時々、帰宅願望(ショートステイ時)、感情失禁、易転倒、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:1/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。易興奮にドネペジル5mg中止、認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。幻視に抑肝散5gを継承、両下肢浮腫(低K血症)にアスパラK1.2gを開始した。歩行困難にマドパー2錠を継承した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:13.5/30(+1.5)、近時記憶1/6(+1)と軽度/中等度/著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。知り合いからの紹介である。既往歴:内科 1.リピドール 2.プロプレス 3.フェロミアなど。他院採血:Hb8.8,MCV101、Plt4.1以外異常なし。物忘れ、アパシー、昼間傾眠、甘い物好き、生真面目、語義失語、金銭浪費を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.右>左前頭葉萎縮軽度、3.右>左側頭葉萎縮軽度、4.右>左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域脳梗塞、6.その他 右>左ピック切痕、右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:12/30(+-)、近時記憶1/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。大球性貧血にフォリアミンおよびメチコバール開始した。ビタミンB1欠乏症疑いにアリナミンF開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+7)、近時記憶5/6(+4)と高度改善、上記周辺症状はすべて消失した。血液検査はビタミンB1 (ng/mL)↓18 、ビタミンB12 (Pg/mL)350、 葉酸 (ng/mL)↓ 3.2であり、フォリアミンおよびアリナミンFを継続とした。断糖・高濃度ビタミンC点滴併用療法v.s.緩和ケア療法あなたは自分が癌と診断されたらどのような治療を受けますか?筆者ならすべての治療法を駆使して癌を駆逐する方法を選びます。今までの手術療法、放射線療法、化学療法の3大療法だけでは、癌を駆逐できないことは明かです。筆者は3大療法に断糖療法と高濃度ビタミンC点滴療法を加えた療法を5大療法と呼ぶことを提唱します。高濃度ビタミンC点滴療法は臨床的にも、科学論文的にも優れた補助療法です。高濃度ビタミンC点滴は細胞内に過酸化水素を増やしますが、正常細胞にはカタラーゼがあるため過酸化水素を分解することができます。癌細胞にはカタラーゼがないため過酸化水素を分解できず、死滅してしまいます。正常細胞には無害で癌細胞だけを攻撃することができるため副作用が極めて少ない治療法なのです。断糖療法はどうでしょう。正常細胞はグルコースを絶ってもケトンをエネルギー源として生き延びることができますが、癌細胞はグルコースのみをエネルギー源としています。グルコースを絶ってしまえば(野菜にも含まれているため1日糖質5g以下)、癌細胞は増殖することができなくなります。もちろん、今までの3大療法も可能な限り併用すべきです。手術療は癌細胞を減らすことができます。放射線療法や化学療法は癌細胞を減らすことができますが、正常細胞にも有害であることが問題と言えます。3大療法を行う前に、断糖・高濃度ビタミンC点滴併用療法を開始して、画像検査や腫瘍マーカーで経過観察します。一定期間経過しても腫瘍縮小が見られなかったら、手術療法を受けるべきと判断します。手術療法で転移があれば放射線療法や化学療法を併用すべきと判断します。もちろん、経過中ずっと断糖・高濃度ビタミンC点滴併用療法を続けなければなりません。入院中も外出して高濃度ビタミンC点滴療法を行い、外部から断糖食を調達して食べるだけのことです。中核病院や大学病院から末期癌患者に対する在宅緩和ケア依頼を受けることがありますが、筆者は治療を諦めて緩和ケアだけをすればいいとは決して思いません。筆者は家族の同意が得られれば断糖・高濃度ビタミンC点滴併用療法を用いて最後まで戦い続けます。緩和ケア療法について討論することも大切でしょうが、緩和ケアと言わずに最後まで諦めない医者でいることも大切なことだと信じています。
Jul 24, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト大エルミタージュ美術館展~愛知県美術館~学生時代に訪れたエルミタージュ美術館の絵画に再会できる機会に恵まれ、家族で愛知県美術館を訪れました。当時は東西冷戦、ソビエト連邦時代であり、エルミタージュ美術館のあるサントペテルスブルグはレーニングラードと呼ばれていました。美術館自体が宮殿のようで入り口がたくさんあり、預けた荷物(荷物持ち込み禁止)がどこの入り口なのかわからなくなる程でした。印象派絵画も多数収蔵されており、展示室4部屋以上あったと記憶しています。大エルミタージュ美術館展 ウィギリウス・エリクセン《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像》@愛知県美術館ポンペオ・ジローラモ・バトーニ《聖家族》@愛知県美術館ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール《盗まれた接吻》@愛知県美術館症例報告ケアマネからの紹介である。既往歴:内科 1.ボグリボース 2.ジャヌビア 3.プラバスタチン 4.レバミピド 5.オーネス 6.コニール 7.レミニール16mg(H28-) 8.ユーロジン。泌尿器科 1.カソデックス。物忘れ、物とられ妄想、易興奮、介護抵抗、夜間不眠、語義失語、甘い物好き、収集癖を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左>右海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:6、レビー・ピック複合(LPC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール16mg中止、8日目からレミニール4mg再開、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+3)、近時記憶0/6(+-)と軽度改善、語義失語以外上記周辺症状はすべて消失した。インターネット検索で来院された。既往歴:H25うつ病。ジェイゾロフトで無動中止。精神科 1.ドネペジル3mg(改善)→5mg(アパシー/興奮/食欲低下/小刻み歩行)→2.5mg(落ち着いた)など。物忘れ、易興奮、アパシー、寝言、薬物過敏、鬱状態、夜間不眠、食欲低下、身だしなみ低下、易転倒(振戦、小刻み歩行、歯車様固縮)、甘い物好き、収集癖、うつ状態、薬剤過敏、生真面目を呈していた。頭部CT: 1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.脳梗塞なし、6.その他 左ピック切痕。以上から、レビースコア:6.5、ピックスコア:5.5、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶5/6と中等度低下していた。GDS-5 Score 3/5、GDS-15 8/15と鬱状態であった。食欲低下にドネペジル中止、認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒2錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、易転倒、鬱状態以外上記周辺症状はすべて消失した。易転倒にドパコール50mgを開始した。鬱状態は様子観察とした。5か月後、易興奮および自殺企図が出現した。易興奮にレミニール中止、コントミン12.5mgを開始した。鬱状態/自殺企図にパキシル5mg開始した。11か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善した。17か月後、躁症状が出現したためデパケンR400mgおよびリーマス200mgを開始した。インターネット検索からの紹介である。物忘れ、易興奮、生真面目、昼間傾眠、夜間不眠、食欲低下、甘い物好き、収集癖、腕組みを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮先端部軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.脳梗塞なし。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(-3)、近時記憶2/6(+-)と軽度低下、上記周辺症状は不変だった。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒2錠から4錠へ増量した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:21.5/30(+2.5)、近時記憶4/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。開業医からの紹介である。物忘れ、昼間傾眠、生真面目、病識欠如、甘い物好き、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.脳梗塞なし、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M4錠を勧めた。易転倒にドパコール100mg/グルタチオン2000mg/ソルコセリル1Ap/ビタミンC2g/ビタミンB12=1Apを開始した。昼間傾眠にシチコリン1000mg静注を開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶2/6(-2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+2.5)、近時記憶5/6(+3)と更に軽度改善した。易転倒にNAC600mg2Cap、昼間傾眠にシチコリンCDP250mg1Capを勧めた。インターネット検索からの紹介である。物忘れ、幻視、暴言、易興奮、徘徊、甘い物好き、鬱状態、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮、4.海馬萎縮、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、6.その他 左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+1)、近時記憶3/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。認知機能低下にフェルガード100M1錠、脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR1Capを勧めた。ドクターイワタの認知症ブログ 症例報告1000例に到達2013年10月17日(木) am7:50-am8:50 日本脳神経外科学会 第72回総会 モーニングセミナーMS-01 で150名程度の脳神経外科医に「認知症は治せる」と題して講演しました。これから認知症患者は爆発的に増えます。「脳神経外科専門医」に認知症診断および治療を学んで貰い、「認知症専門医」なって頂くのが大切だと実感しました。2013年10月25日「ドクターイワタの認知症ブログ」を開設しました。「認知症ブログの夜明けぜよ」と称して症例報告を開始しました。毎週日曜日に、5名の症例報告という課題を自分自身に課すことで自らの認知症診断および治療を反省すると共に今後の患者に生かすべきと考えました。同時に、これから認知症外来を始めようとしているまたは既に行っている医師、認知症患者に関わる看護師、理学療法士、介護士、家族に認知症を正しく診断して治療すれば認知症は治っていくのだということを知って頂きたいと考えました。ブログ開設以来3年9か月が経過して、今週で症例報告が1000例に到達しました。学会や旅行に行ったときも、欠かさず毎週日曜日にブログを更新しました。何度も今週は休みにしようと挫折しそうになりましたが、自分でもよく頑張ったと思います。継続は力なり。これからも続けていきます。自分のために。多くの認知症患者に関わる人達のために。
Jul 17, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトドクターイワタの糖質制限の経過報告2 2017年5月筆者は糖質制限(砂糖および果糖摂取中止/玄米1日3食)という軽めのダイエットを開始しました。最近では玄米を別に炊くのが面倒になり、発芽玄米:白米=1:2としています。また、テニスを毎週1回1時間半開始しています。2週間前に2ヶ月の経過を報告しました。さらに2週間経過して久しぶりに体重が70kg台まで下降したので再度報告します。4月までは甘いお菓子や果物を食べていました。本を読んで良く理解したためか甘いお菓子や果物は自分には関係ないモノという概念が定着して、特別に我慢している感覚はなくなってきました。2か月半で体重6.4kg減、体脂肪率3.7%減。最近では外来患者にも軽めの糖質制限を勧めています。糖質制限した患者さんの結果については後日報告します。症例報告親戚からの紹介である。既往歴:心筋梗塞。うつ病。 精神科 1.クエチアピン25mg 2.ジプレキサ2.5mg 3.レンドルミン0.25mg 4.デパス1.5mg。パキシル/サインバルタ/ユーパン/コントミンに対して薬物過敏。内科1.アムロジピン10mg 2.バルサルタン80mg。物忘れ、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、易転倒、感情失禁、食欲低下、不安、過換気、鬱状態、薬物過敏、生真面目、気怠さ、肘付きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮、4.海馬萎縮、5.境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。 認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。不安に対してセルシン2mgを開始した。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。BP113/67、降圧剤による過降圧に対して、アムロジピン10mg→5mg、バルサルタン80mg→40mgへ減量した。10日後、BP127/75、降圧剤による過降圧が続いており、アムロジピン5mg→2.5mg、バルサルタン中止とした。夜間不眠にロゼレム8mg、不安に対してアタラックスP1Capを追加した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+3)、近時記憶4/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。ケアマネからの紹介である。既往歴:精神科1.メマリー20mg→中止 2.アリセプト5mg→3mg→中止。物忘れ、介護抵抗、昼間傾眠、易転倒、尿便失禁、食欲低下、病識欠如、薬物過敏、振戦、生真面目、甘い物好き、鬱状態を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 左ピック切痕、左>右脳室拡大。 以上から、レビースコア:5、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgとサアミオン5mgを開始、プロルベインDR1Capを勧めた。BP153/85。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+1)、近時記憶3/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。BP135/67。知り合いからの紹介である。既往歴:胃潰瘍、胃2/3切除術。左大腿骨頸部骨折。内科1.トラゼンタ2.アマリール3.ダイアート4.フェブリク。物忘れ、帰宅願望、夜間せん妄(手術で場所が変わると)、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21.5/30、近時記憶5/6と軽度/中等度/高度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR2Capを勧めた。BP130/73。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+3.5)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。BP122/78。デイサービスからの紹介である。既往歴:REM睡眠行動障害、意識消失発作、夜間せん妄。神経内科 1.リボトリール0.1mg 2.マドパー配合錠4錠 3.テグレトール200mg。物忘れ、悪夢、歩行不安定、REM睡眠行動障害、意識消失発作、小刻み歩行、歯車様固縮、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域脳梗塞。以上から、レビースコア:8、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。本人のみの来院であり、抗認知症薬およびフェルガード類による治療を希望されなかった。意識消失発作にシチコリン1000mg静注を開始、テグレトール200mgを中止した。REM睡眠行動障害にリボトリール0.1mgから0.25mgへ増量した。歩行困難にマドパー4錠を継承、ドパコール200mgを開始、グルタチオン2000mg/ソルコセリル1Ap/ビタミンC2g点滴静注を開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。7か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。知り合いからの紹介である。既往歴:精神科 レミニール24mg。物忘れ、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール24mg継承、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。BP162/76。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(-1)、近時記憶5/6(+4)と近時記憶が中等度改善した。認知機能低下にレミニール24mgから16mgへ減量、メマリー5-10mgを開始した。2か月半後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(-2)、近時記憶0/6(-5)と近時記憶が中等度悪化した。認知機能低下にレミニール24mgへ戻し、メマリーを中止した。3か月半後、レミニール24mg再開後、怒りっぽくなり3日間中止してレミニール18mgで再開とした。5か月半後、改訂長谷川式:21.5/30(+6)、近時記憶4/6(+4)と著名改善した。BP151/85。
Jul 9, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト天草は天国だ上ちらし@とらやにぎり@とらやいくら丼@とらや栖本総合グラウンドテニスコート@天草市栖本町天草の青空と海@天草市下浦町症例報告親戚からの紹介である。既往歴:内科 1.トルリシティ皮下注0.75mg 2.メトグルコ 3.スーグラ 4.アマリール 5.オルメテック。物忘れを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24.5/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとを開始、プロルベインDR2Capを勧めた。重症糖尿病および高血圧に糖質制限を指導した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+-)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善した。プロルベインDRは希望されなかった。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:26.5/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。知り合いからの紹介である。既往歴:H27&H28急性胆管炎。あさい病院 1.カムシアLD(ブロプレス8mg/アムロジピン2.5mg) 2.メバロチン。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠、易転倒、尿便失禁、迷子、語義失語、甘い物好き、収集癖、うつ状態、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮先端部軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:15.5/30(-3.5)、近時記憶2/6(-1)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。認知機能低下にレミニール4mg中止、8日目からドネペジル1.5mgを開始した。脳梗塞にプレタール100mg/サアミオン10mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+5.5)、近時記憶4/6(+2)と中等度改善した。認知機能低下にドネペジル1.5mgから2.5mgに増量維持とした。ケアマネからの紹介である。既往歴:内科 1.フォシガー 2.メインテート 3.ベザレックス 4.ダイアート 5.パントシン 6.マグミット 7.エパデール 8.ピナジオン 9.大建中湯。物忘れ、幻視、易転倒、食欲低下、生真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左>右海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶0/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+4)、近時記憶3/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。知り合いからの紹介である。既往歴:H25/12被害妄想、不眠症。H29/4レミニール8mg、頭がすかっと、アロマオイル。物忘れ、易興奮、暴言、アパシー、甘い物好き、生真面を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.右>左側頭葉萎縮軽度、4.右>左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 右>左ピック切痕、右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶3/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。ヘルパーからの紹介である。既往歴:循環器内科 1.アムロジピン 2.オルメテック 3.ユリノーム 4.プロテカジン 5.ビタノイリン。物忘れ、幻視、妄想、夜間せん妄、左小刻み歩行、歯車様固縮、生真面目、腕組みを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。幻視および妄想に抑肝散加陳皮半夏2.5g/アスパラK0.6gを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+5)、近時記憶6/6(+5)と軽度中等度改善、易興奮、妄想、夜間せん妄以外上記周辺症状はすべて消失した。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。夜間せん妄にシチコリン(250mg)1Capを勧めた。発達障害の薬物療法~ASD・ADHD・複雑性PTSDへの少量処方 杉山登志郎著 をよんで発達障害の罹患率は、知的能力障害1%弱、自閉症スペクトラム障害(ASD)2%強、注意欠如・多動障害(ADHD)3~5%、限局性学習障害(LD)5%であり、重複はあるにせよ単純に合計すれば子どもの約1割以上という驚くべき数字になります。発達障害の薬物治療は、発達障害に伴う気分障害(双極II型;抑うつが中心でそこに軽躁エピソードが挟まれる場合、小児の場合はイライラ気分も伴う)、睡眠障害、多動障害の治療、子供虐待後遺症に伴うフラッシュバックの治療に大きく二つに分けられます。気分障害の薬物治療には、少量投与の神髄とも言える炭酸リチウム(リーマス)1-5mg(100分の1~5錠)およびアリピプラゾール(エビリファイ)0.1-0.5mg1日1回眠前を投与します。イライラ不安時、不眠時の頓用にはレボプロマジン(ヒルナミン)または塩酸プロメタジン(ピレチア)3-5mgを1日3-4回用います。睡眠障害の薬物治療には、ラメルテオン(ロゼレム)0.8mg(10分の1錠)を希望する睡眠時刻の2時間前に投与します。悪夢にはミアンセリン(テトラミド)10mgを寝る前で投与します。寝るときに暴れる場合は、プロペリシアジン(ニューレプチル)2~3mgを塩酸プロメタジン(ピレチア)5mgと併用します。多動障害の薬物治療には、頓服的な服用が可能なメチルフェニデート徐放剤(コンサータ)、継続的な服用が必要なアトモキセチン(ストラテラ)があります。対フラッシュバックの薬物治療には、桂枝加芍薬湯2包(12錠)および四物湯2包(12錠)1日2回朝夕食前を投与します。桂枝加芍薬湯の代用薬として小建中湯または桂枝加竜骨牡蛎湯、四物湯の代用薬として十全大補湯を投与できます。小学校低学年では半分量を投与します。筆者が一番印象に残ったのは、発達障害は薬剤過敏があるため少量処方が必要であることです。次ぎに印象に残ったのは、その薬理効果は逆U字型パターンが多く、抗認知症治療薬の少量投与と酷似していることです。著者自身も「実はこの少量処方のもう一つの対象がある。その老年期の患者である。こちらも通常の成人量を処方されるとふらふらになってしまう。ひょっとすると、こちらの方が対象としては発達障害よりも緊急性が高く、重要なのかも知れない。」と記載しています。しかも、著者は「ここに記した少量処方はエビデンスはなく、エキスパート・オピニオンに属するが、フィールドワークから得た知見である。」とエキスパートの経験に基づく医療でありエビデンスに基づく医療(EBM)ではないと言い切っています。
Jul 3, 2017
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