全5件 (5件中 1-5件目)
1

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト薪ストーブ用ピザストーンでピザ焼く/焼き芋も3本同時に焼く土曜日の外来が終わった後、薪ストーブの中の炭を使ってピザ焼き/焼き芋を楽しみました。薪ストーブの中で10分間プヒレートしたピザストーンに10分間のせて完成したピザ/料理スタンドの下には完成を待つ焼き芋3本@長久手南クリニック薪ストーブの中で10分間プレートしたピザストーンにピザをのせる/料理スタンドの下にはアルミホイルに包んだサツマイモ3本@長久手南クリニック薪ストーブの前でタイマーを掛けながらピザが焼き上がるのを待つ/同時に焼き芋3本も焼いている@長久手南クリニック症例報告知り合いからの紹介である。物忘れ、易興奮、妄想、うつ状態、生真面目、甘い物好き、腕組みからレビースコア:3.5 ピックスコア:4。 中核症状は改訂長谷川式:18/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。頭部CT: 1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上からレビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)/脳血管性認知症と診断して治療を開始した。ピック症状にグラマリール25mg開始、認知機能低下にレミニール4mgを開始、フェルガード100M2包を勧めた。脳血管性認知症にプロルベインDR6Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+-)、近時記憶3/6(+-)と不変だったが、上記周辺症状はいらいら偶に、腕組み以外消失していた。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2)、近時記憶4/6(+1)とやや回復、上記周辺症状はすべて消失した。2年後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+2)、近時記憶3/6(-1)と更にやや回復、上記周辺症状はすべて消失した。ケアマネからの紹介である。既往歴:H15パーキンソン病、神経内科~往診医 1.シンメトレル150mg 2.レキップ2mg 3.ルボックス25mg 4.抑肝散2.5g 5.アーテン1mg 6.ネオドパストン400mg 7.エクセグラン100mg 8.ノウリアスト20mg 9.マイスリー5mgなど。物忘れ、幻視、易転倒、意欲低下、鬱状態、生真面目、語義失語、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 左>右大脳半球萎縮。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23.5/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始した。脳梗塞にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。シンメトレル/エクセグラン/レキップ/ノウリアスト中止、ペルマックス開始、幻視に抑肝散2.5g→5gへ増量を提案したが希望されなかった。易転倒に毎週グルタチオン2000mg/ビタミンC2g/ソルコセリル1Ap/fC/ビタミンB12点滴を開始した。昼間傾眠にシチコリン1000mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:17/30(-6.5)、近時記憶4/6(-2)と中等度悪化、上記周辺症状はすべて改善、歩行が著明に改善した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:24/30(+7)、近時記憶4/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。歩行がやや悪化したためグルタチオン2000mgから2800mgへ増量した。7か月後、改訂長谷川式:26/30(+2)、近時記憶6/6(+2)、上記周辺症状はすべて消失、歩行は散歩可能なまでに改善した。ケアマネからの紹介である。既往歴:心筋梗塞。内科 1.ローコール30mg 2.バイアスピリン100mg 3.アーチスト10mg 4.アジルバ20mg/アムロジピン5mg 5.ジェイゾロフト25mg(1か月前に自己中止)。物忘れ、幻視、妄想、暴言、易興奮、介護抵抗、昼間傾眠、易転倒、尿便失禁、病識欠如、鬱状態、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:24.5/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。GDS-5 Score 3/5、GDS-15 10/15。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。幻視に抑肝散2.5g開始、妄想にセレネース0.2mgを開始、脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg継承、ローコール30mg中止、プロルベインDR2Capを勧めた。鬱状態にジェイゾロフト25mg再開した。BP130-150を目標にアジルバ20mg/アムロジピン5mgからアムロジピン5mgへ減量、アーチスト10mgを継承した。独居のため1日1回処方とした。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(-6.5)、近時記憶2/6(-3)と中等度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。妄想に対するセレネース0.2mgを中止した。食欲低下にドグマチール50mg/プロマック150mgを開始した。2か月後、改訂長谷川式:18/30(+-)、近時記憶4/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状は消失したままだった。4か月後、改訂長谷川式:26/30(+8)、近時記憶6/6(+2)と著名改善、上記周辺症状は消失したままだった。インターネット検索で来院された。既往歴:内科 1.グルファスト/ボグリボーズ 2.ネシーナ/アクトス 3.スーグラ 4.メインテート 5.クレストール。物忘れ、語義失語、夜間不眠を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、6.その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳梗塞にプレタール100mgを開始した。介護申請してデイサービス週1回開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+8.5)、近時記憶5/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。知り合いからの紹介である。既往歴:内科 1.リバロ 2.レンドルミンなど。物忘れ、固執、夜間不眠、薬物過敏、生真面目、頭部不随意運動を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 ピック切痕。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度認知障害(MCI)の状態を呈していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+4)、近時記憶6/6(+2)と一発改善、上記周辺症状はすべて消失した。セロトニンを増やす食品とは?心の状態を穏やかに保ち、ストレスを減らす働きのあるホルモン「セロトニン」は、太陽の光を浴びたり、リズミカルな全身運動や呼吸、咀嚼運動などをすることで、増えることが知られています。セロトニンを増やす重要な成分として見逃すことのできないのが、必須アミノ酸であるトリプトファンです。トリプトファンには、脳に運ばれるとセロトニンを生成する働きがあるため、セロトニンを増やしたい場合はトリプトファンを多く含む食品を摂取することが必要になってきます。トリプトファンを多く含む食品には牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品や、豆腐・納豆・しょうゆ・味噌などの大豆製品があります。さらに、カツオ・マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類、バナナや小麦胚芽、卵などにも多く含まれています。食品成分データベースhttp://fooddb.mext.go.jp/mail.htmlによれば、トリプトファンを多く含む食品順位(成分量mg/100g) 1-20位は1 卵類/鶏卵/卵白/乾燥卵白 1300mg1 魚介類/にしん/かずのこ/乾 1300mg 3 乳類/(その他)/カゼイン 1100mg4 魚介類/(かつお類)/加工品/削り節 1000mg5 魚介類/(かつお類)/加工品/かつお節 950mg6 魚介類/(いわし類)/たたみいわし 870mg7 魚介類/(さば類)/まさば/さば節 810mg8 魚介類/(たら類)/まだら/干しだら 730mg 9 魚介類/(いわし類)/かたくちいわし/田作り 720mg 10魚介類/(いわし類)/かたくちいわし/煮干し 700mg 10卵類/鶏卵/全卵/乾燥全卵 700mg 12乳類/(チーズ類)/ナチュラルチーズ/パルメザン 590mg 12魚介類/(いか類)/加工品/するめ 590mg 14魚介類/(いわし類)/うるめいわし/丸干し 550mg 15魚介類/にしん/かずのこ/生 520mg 16魚介類/ほたてがい/貝柱/煮干し 510mg 16調味料及び香辛料類/パセリ/乾 510mg 18調味料及び香辛料類/酵母/パン酵母、乾燥 500mg 18肉類/ぶた/[大型種肉]/ヒレ、赤肉、焼き 500mg 20魚介類/いかなご/煮干し 490mg 20肉類/にわとり/[若鶏肉]/むね、皮なし、焼き 490mgセロトニンはトリプトファンだけでなく、ビタミンB6やマグネシウム、ナイアシンからも合成されます。ビタミンB6は、サンマやニンニク、マグネシウムはわかめやひじきに、ナイアシンはきのこ類や緑黄色野菜などに多く含まれているため、積極的に取り入れることをオススメします。トリプトファンは体内で合成することができないため、できれば毎日食べ物から摂取することが大切です。
Jan 29, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトフェルガード100Mから100Mプラスへの変更の際の注意最近、フェルガード類のラインナップにフェルガード100Mプラスという新製品が加わりました。フェルガード100Mプラスには、ビタミンCおよびEの代わりにお茶に含まれるガレート型カテキン、エピガロカテキンガレートEGCGが入っています。2005年Tan Jらの研究グループが脳内のβアミロイドがたまるように遺伝子操作をしたマウスに約2ヶ月間、毎日EGCGを注射したところ、注射しなかったマウスに比べて、βアミロイドの量が最大で54%減少したことを示しました(J Neurosci. 2005 Sep 21;25(38):8807-14)。この動物実験を根拠にEGCGにはアルツハイマー病の原因物質とされるβアミロイドが脳内でつくられるのを抑える作用があるのではないかとされたのです。2015年Schachtman TRらのグループが、迷路をたどる実験と巣作りをさせる実験によってマウスの認知機能を調べました。アルツハイマー症状をしめすマウスでは、不完全な巣しか作れなかったり、巣作りそのものに無関心であったり忘れてしまったりしていました。マウスの飲料水にEGCGを投与し、ランニングやエクササイズホイールによる運動をさせた同マウスに迷路と巣作りの実験をおこなったところ、記憶能力と認知機能に大きな改善がみられたのです。(J Alzheimers Dis. 2015;44(2):561-72)。これらの実験データからEGCGはアルツハイマー病患者にも効果があるのではないかとされているのです。我々は、ピック病およびレビー・ピック複合などの陽性症状(暴言、暴力、妄想、介護拒否などの興奮症状)を伴う認知症を治療する際に、ウインタミン朝4mg夕6mgを投与し、フェルガード100M粒朝2錠(=1包)夕2錠(=1包)を勧めています。2011年Kimura Tらは、フェルガード100Mは前頭葉の活性を上げ前頭葉機能低下に伴う脱抑制行為を抑制することが出来ることから、ピック病治療に有効なことを示しました(Geriatr Gerontol Int 11(3):309-14,2011)。最近、ピック病およびレビー・ピック複合患者さんが、勧められるがままにフェルガード100Mから100Mプラスへ変更てしまい、再び興奮して、しかも認知機能低下がみられるということが続出しています。EGCGに興奮作用があるためと考えられます。現在、フェルガード100Mを摂取している方は、フェルガード100Mプラスを勧められても、必ず主治医と相談し、許可を得てから変更するようにして下さい。特に、暴言、暴力、妄想、拒否などの陽性症状を伴う場合は注意が必要です。 症例報告家族が筆者の講演を聴いて来院された。物忘れ、アパシー(無気力/無関心)、夜間不眠、語義失語、甘い物好きを呈していた。頭部CT: 1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮中等度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮なし、5.境界領域梗塞、6.その他 ピック切痕。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト: 8/9、改訂長谷川式: 14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン5mg開始、語義失語にフェルガードB1包を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+3)、近時記憶3/6(+1)と改善して、語義失語も改善が見られた。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+3)、近時記憶2/6(-1)と更に改善が見られた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。2年後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶5/6(+3)と更に中等度改善した。知り合いからの紹介である。物忘れ、物とられ妄想、易興奮、鬱状態、感情失禁、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、6.その他 左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6 と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。前頭葉症状グラマリール25mgを開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+-)、近時記憶3/6(+-) と認知機能不変、上記周辺症状はすべて消失した。4か月後、脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。10か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+1)、近時記憶4/6(+1) と更に軽度改善した。物盗られ妄想にセレネース0.375mgを開始した。16か月後、中核症状は改訂長谷川式:19.5/30(-2)、近時記憶4/6(+-)と軽度悪化したが、物盗られ妄想などすべての周辺症状が消失した。ケアマネからの紹介である。物忘れ、易興奮、被害妄想、夜間せん妄、病識欠如、右同名半盲、待てない、止めると怒る、生真面目、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.右>左側頭葉萎縮中等度、4.右>左海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、両側後頭葉脳梗塞、6.その他:左慢性硬膜下血腫、右慢性硬膜下血腫術後。以上から、レビースコア4.5、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。前頭葉症状にウインタミン夕4mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+7)、近時記憶2/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。7か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と更に軽度改善した。からの紹介である。既往歴:内科 1.アリセプト5mg 2.メマリー10mg(メマリー15mgで過食)。物忘れ、アパシー、昼間傾眠、収集癖、生真面目、腕組みを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.右>左前頭葉萎縮軽度、3.右>左側頭葉萎縮軽度、4.右>左海馬萎縮中等度、5.脳梗塞なし、6.その他 右淡蒼球石灰化、右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:8/30、近時記憶1/6と高度低下していた。認知機能低下にアリセプト中止/メマリー10mg維持、8日目からレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:11/30(+3)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。施設からの紹介である。既往歴:内科 1.ドネペジル5mg 2.マイスリー10mgなど。物忘れ、易興奮、被害妄想、帰宅願望、夜間不眠、徘徊、感情失禁。生真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、左深部白質梗塞、6.その他 左慢性硬膜下血腫。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:6、レビー・ピック複合(LPC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:5/9、改訂長谷川式:6/30、近時記憶1/6と高度低下していた。易興奮にドネペジル5mg中止、認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始した。慢性硬膜下血腫に五苓散7.5gを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:5/30(-1)、近時記憶0/6(-1) と軽度低下、夜間不眠、語義失語以外上記周辺症状はすべて消失した。夜間不眠にロゼレム8mgを開始した。ドーパミンを増やす食品とは?ドーパミンを増やす食品とは?人は必須アミノ酸のフェニルアラニンとアミノ酸のチロシンを材料にして体内でドーパミンを合成します。フェニルアラニンは必須アミノ酸なので人体では合成できず食物を頼りにそれらから吸収するしかありません。一方、チロシンは非必須アミノ酸なので食物を分解して体内で合成することができますし、食物から直接吸収することも出来ます。体内に吸収されたフェニルアラニンとチロシンはいったんLドーパに合成されて脳内に届きそこでドーパミンになります。従って、内でドーパミンを合成するためにはフェニルアラニンやチロシンを多く含む食品を摂取することが必要になります。食品成分データベースhttp://fooddb.mext.go.jp/mail.htmlによれば、チロシンを多く含む食品順位(成分量mg/100g) 1-10位は1.乳類/(その他)/カゼイン5000mg 2.卵類/鶏卵/卵白/乾燥卵白 3900mg 3.魚介類/にしん/かずのこ/乾 3700mg 4.魚介類/(かつお類)/加工品/削り節 2700 mg 4.魚介類/(いわし類)/たたみいわし 2700 mg 4.乳類/(チーズ類)/ナチュラルチーズ/パルメザン 2700mg 7.魚介類/(かつお類)/加工品/かつお節 2600 mg 8.魚介類/(さば類)/まさば/さば節 2500mg 9.魚介類/(たら類)/まだら/干しだら 2400mg10.魚介類/(いわし類)/かたくちいわし/田作り 2200mgとなります。 一方、フェニルアラニンを多く含む食品順位(成分量mg/100g) 1-10位は1.卵類/鶏卵/卵白/乾燥卵白 5100mg 2.乳類/(その他)/カゼイン 4500mg 3.魚介類/にしん/かずのこ/乾 3700mg 4.魚介類/(かつお類)/加工品/削り節 3100mg 5.魚介類/(かつお類)/加工品/かつお節 3000mg 5.魚介類/(いわし類)/たたみいわし 3000mg 5.魚介類/(さば類)/まさば/さば節 3000mg 8.魚介類/(いわし類)/かたくちいわし/田作り 2700mg 8.魚介類/(たら類)/まだら/干しだら 2700mg 10.魚介類/(いわし類)/かたくちいわし/煮干し2600mg となります。以上から、ドーパミンを増やすためには、卵類、乳類、魚介類などを中心とした食事に心がけることが大切ということになります。長久手南クリニック認知症カンファレンス日時:3月22日(水)18:30-19:30場所:長久手南クリニック 講師:名古屋フォレストクリニック 河野和彦先生題名:認知症患者の前頭葉機能を考える参加者:長久手南クリニックと連携をしている多職種(ケアマネージャー/看護師/介護士/理学療法士/医師/家族など)に当方からFAXします。多職種連携以外の参加希望者はnagakutezaitaku@mac.comまで所属/職種/氏名/電話番号/FAX番号/参加希望理由を明記した上でメールでお申し込み下さい。多職種連携している方々を最優先して、空席があれば追って御報告も仕上げます。参加者は必ず参加出来ることを明記した返信FAXまたはメールを受付時に提出して下さい。尚、製薬会社・健康食品会社関係者の協賛および参加は一切お受けしておりません。アマゾンの予約注文に新刊「認知症を絶対治したい人が読む本 認認介護の老夫婦に奇跡を起こした 2017/2/16 岩田 明 (著)」をアップしましたhttps://www.amazon.co.jp/dp/4774516090/ref=sr_1_1 一般の方を対象に書いた認知症関連書籍ですが、介護従事者、医療従事者にも是非読んで頂きたい内容になっています。介護従事者、医療従事者にとっては、認知症外来診療、在宅往診診療、施設往診診療、介護医療連携についての実践書と言えます。これから認知症専門外来、認知症専門往診を始めたい医師にも役立つ情報が満載です。
Jan 23, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト薪ストーブでピザを焼く寒くなり、待合室には薪ストーブに火を入れています。先日、午前診療後にピザを焼いて食べました。どうしてもピザのグッズがほしくなり購入しました。12時になったらピザが食べられるクリニックというのも面白きかな。薪ストーブ薪ストーブでピザを焼く(イメージ)DeLonghi ピザストーン 木製ピザピール アルミ ピザピール症例報告ケアマネからの紹介である。既往歴:大学病院精神科 1.アリセプト3mg→吐き気中止→1.5mg→リバスタッチパッチ4.5mg→リバスタッチパッチ2.25mg→中止、2.テトラミド15mg頓、3.抑肝散2.5g→透析病院入院中。物忘れ、妄想、帰宅願望、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、うつ状態、薬剤過敏、生真面目、小刻み歩行、歯車様固縮、尿便失禁、嚥下困難、食欲低下、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:7、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:不可と高度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR4Capを勧めた。小刻み歩行/歯車様固縮にグルタチオン2000mg点滴静注、昼間傾眠/夜間せん妄にシチコリン1000mg静注を開始した。透析病院から退院して住宅型有料老人ホームへ入居されていた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:7/30(+7)、近時記憶1/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。入所後も穏やかに過ごしており、フェルガード100M粒4錠/プロルベインDR4Capのみを継続を勧めた。インターネット検索で来院された。物忘れ、甘い物好き、収集癖、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 両側ピック切痕。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:13/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。3週間後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+5)、近時記憶3/6(+2)と中等度改善した。介護申請してデイサービス週3回を目標に利用するように指導した。インターネット検索で来院された。既往歴:内科 1. ドネペジル5mgなど。物忘れ、易興奮、、昼間傾眠、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.右>左海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下に5mgから2.5mgへ減量、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgとサアミオン5mgを開始、プロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、いらいら偶に/歯車様固縮軽度以外上記周辺症状はすべて消失した。ケアマネからの紹介である。既往歴:大学病院神経内科 1.メマリー5-10mg→認知機能低下のため中止。物忘れ、夢の続き、パニック、薬物過敏、右歯車様固縮、歩行不安定、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、6.その他 左ピック切痕。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶0/6と軽度/中等度/高度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgとサアミオン5mgを開始、プロルベインDR1Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:19/30(+-)、近時記憶3/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。デイサービスからの紹介である。既往歴:REM睡眠行動障害、意識消失発作、夜間せん妄。神経内科 1.リボトリール0.1mg 2.マドパー配合錠4錠 3.テグレトール200mg。物忘れ、悪夢、歩行不安定、REM睡眠行動障害、意識消失発作、小刻み歩行、歯車様固縮、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域脳梗塞。以上から、レビースコア:8、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。本人のみの来院であり、抗認知症薬およびフェルガード類による治療を希望されなかった。意識消失発作にシチコリン1000mg静注を開始、テグレトール200mgを中止した。REM睡眠行動障害にリボトリール0.1mgから0.25mgへ増量した。歩行困難にマドパー4錠を継承、ドパコール200mgを開始、グルタチオン2000mg/ソルコセリル1Ap/ビタミンC2g点滴静注を開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。アセチルコリンを増やす食品とは?アセチルコリンは、酵素コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)によってコリンとアセチルCoAから作られます。通常、生体内で放出されたアセチルコリンは、酵素アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の作用で、コリンと酢酸に速やかに分解、除去されます。脳内のアセチルコリンの相対的減少はアルツハイマー病と関連があるとされ、コリンエステラーゼ阻害剤、ドネペジル、レミニール、リバスタッチパッチが治療薬として用いられています。コリンは、動植物の組織、特に脳・肝臓・卵黄や種子などに含まれる強塩基性の物質であり、細胞膜の浸透圧や脂肪代謝の調節などに作用します。コリンは必須栄養素(体内で代謝的に必要量を産生できないので、健康状態を保持するために、食事から摂取しないといけない栄養素)です。食事から摂取するコリンの量が、血液中や脳内のコリン濃度に影響を与え、アセチルコリンなどの濃度を決定します。コリンはいろいろな食品に含まれていますが、卵黄、レバー、ナッツ類などは良い供給源です。具体的には食品100g中に卵黄 680.0mg>牛肉レバー420mg>ラム肉400mg>鶏肉レバー290mg>全卵250mg>大豆(生)120mg>ピーナッツ53mg>枝豆56mgの順です。卵黄に含まれるコリンは通常とは別に「卵黄コリン」と呼ばれ、神経細胞内の核酸(DNA)を合成しているビタミンB12と一緒に摂ることによりアルツハイマー病や脳機能の改善が報告されています。アセチルコリンは副交感神経が働いたときに分泌される神経伝達物質の一つで、血管を拡張し、血圧を下げる働きがあります。つまりコリンは、レシチンを作り出すことで脂肪肝や肝硬変の予防、アセチルコリンを作り出すことで動脈硬化や高血圧の予防、自律神経の調整に役立つというわけです。また、レシチンが作り出すリン脂質は脳(神経細胞)に多く存在し、脳に栄養を届け、神経の働きを正常に保っています。コリンの推奨摂取量については日本で定められていませんが、アメリカの食品栄養委員会によると、成人男性で1日あたり550mg、成人女性で400~425mg、妊娠期は450mg、授乳期は550mg、摂りすぎによる障害を起こさない上限値は成人男女ともに3000~3500mgとされています。水溶性のビタミン様作用物質なので過剰症の心配はありませんが、1日に10g以上のコリンを摂取した場合コリンの代謝時に発生する合成物によって魚のような体臭になる可能性があるためサプリメントなどから摂取する際には摂りすぎないよう注意してください。新刊「認知症を絶対治したい人が読む本」表紙が出来ました。
Jan 15, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト加藤圭史作陶展~松坂屋本館8階美術画廊1月2日-1月10日~私の従兄弟、加藤圭史君の作陶展が松坂屋本館8階美術画廊で開催されています。近い将来、赤津焼作助窯の第6代加藤作助、陶祖影正30世となります。今ならお手頃価格で購入出来ます。是非、見に行って、気に入ったら買ってやってください。筆者はクリニックの玄関用に黄瀬戸花瓶を 購入しました。1月2日-1月10日まで開催されています。黄瀬戸花瓶@松坂屋本館8階美術画廊加藤圭史作陶展@松坂屋本館8階美術画廊加藤圭史作陶展@松坂屋本館8階美術画廊加藤圭史作陶展@中日新聞2017年1月7日朝刊症例報告親戚からの紹介である。精神科 1.エビリファイ12mg。物忘れ、幻聴:音がする、易興奮、物をたたいて上下階から苦情、語義失語、妄想、甘い物好き、真面目、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.海馬萎縮なし、5.脳梗塞なし、6.その他 両側淡蒼球石灰化、大脳半球萎縮、ピック切痕、脳室拡大、小脳萎縮、右前頭葉骨腫(髄膜腫)。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+1)、近時記憶2/6(-3)と不変、語義失語以外上記周辺症状はすべて消失した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+-)、近時記憶6/6(+4)と中等度改善した。10か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+4)、近時記憶5/6(-1) と更に中等度改善した。知り合いからの紹介である。既往歴:脳梗塞、右黒内障。内科 1.バイアスピリンなど。物忘れ、鬱状態、夜間不眠、易転倒、振戦、起床時すり足、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮なし、5.右>左基底核ラクナ梗塞多数、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+1)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。10か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+1)、近時記憶6/6(+-) と更に軽度改善した。インターネット検索で来院された。既往歴:2年前アリセプト3mg→下痢と吐き気中止。1年前リバスタッチパッチ4.5mg-9mg-13.5mg。物忘れ、悪夢、夜間大声、薬物過敏、生真面目、腕組み、甘い物好き、語義失語を呈していた。頭部CT: 1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左>右海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所。 以上から、レビースコア:4、ピックスコア:5.5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ13.5mg中止、レミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠およびフェルガードB2包を勧めた。多発性脳梗塞にプレタール100mgを開始した。2週間後に気だるさのためレミニール4mg/ナウゼリン10mgを中止した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:9/30(-2)、近時記憶1/6(-1)と軽度低下、上記周辺症状はすべて消失した。認知機能低下にリバスタッチパッチ9mgを再開、メマリー2.5mgを開始した。多発性脳梗塞にサアミオン10mgを開始した。4か月後、中核症状改訂長谷川式:12.5/30(+3.5)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善した。メマリー2.5mgから5mgへ増量した。ケアマネからの紹介である。既往歴:精神科アリセプト3mg興奮中止→リバスタッチパッチ18mg→食欲低下→貼付継続。整形外科1.バイアスピリンなど。物忘れ、暴言、食欲低下、語義失語、薬物過敏、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ18mgから9mgへ減量、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mを開始、プロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:15.5/30(+1.5)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。知り合いからの紹介である。既往歴:神経内科 1.ノルバスク5mg 2.レミニール16mg→吐き気中止→メマリー15mg 3.リスミー2mg 4.メイラックス1mgなど。物忘れ、暴言、易興奮、夜間不眠、食欲低下、語義失語、薬物過敏、甘い物好き、収集癖、うつ状態、生真面目、膝組み、歯車様固縮、めまいを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ数カ所。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:7、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。めまいにメマリー15mgから10mgへ減量、認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。歯車様固縮にドパコール50mgを開始した。鬱状態にジェイゾロフト25mgを開始した。3週間内服後、頭位変換時ふらつきのため救急搬送され、3日間入院加療、当クリニック内服薬はすべて自己中止された。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+1)、近時記憶5/6(+3)と軽度改善した。認知機能低下にフェルガード100M2錠のみを勧めた。2か月後、フェルガード100M内服していなかった。改訂長谷川式:17/30(+-)、近時記憶3/6(-2)と軽度悪化した。めまい発作が続くためメマリー中止、起立性低血圧を考慮してノルバスク5mgからミカルディス40mgへ変更した。食欲低下にドグマチール50mgおよびプロマック150mg、鬱状態/パニック発作にパキシル10mg開始、脳梗塞にプロルベインDR2Capを勧めた。夜間不眠にリスミー2mgを継承した。3か月後、フェルガード100M粒2錠開始していた。鬱状態(1か月以上続く頭痛)にパキシル10mgから20mgへ増量、頭重および不安時にデパス0.25mg頓とした。脳梗塞に再度プロルベインDR2Capを勧めた。4か月後、改訂長谷川式:18/30(+1)、近時記憶2/6(-1)と不変だった。鬱状態にジェイゾロフト25mg再開、脳梗塞に再々度プロルベインDR2Capを勧めた。筋緊張性頭痛にミオナールおよびメチコバール各3錠を開始した。5か月後、プロルベインDR2Cap開始しており、改訂長谷川式:25/30(+10)、近時記憶6/6(+4)と著名改善した。抗認知症薬なしで認知機能回復を実現した。ビタミンB12欠乏症と認知症ビタミンB12欠乏によっても認知症を生じることがあります。筆者は開院してから9年2か月の間に46人(男19人、女27人)の血清ビタミンB12低値の患者を発見してきました。低値というのは基準値より低いという意味であり、ビタミンB12注射を打つことが望ましい状態の患者です。基準値は233-914 pg/mLであり、ほとんどの患者は軽度の低値でした。胃癌や胃潰瘍に伴う胃切除術後の患者が46人中22人(男12人、女10人)と比較的男性に多く、中等度の低値でした。非胃切除術後の患者は46人中24人(男7人、女17人)と圧倒的に女性に多い傾向が見られ、軽度の低値でした。筆者は初診患者(年間約650人)のうち、全員にビタミンB12の血液検査を行っているわけではなく、1.胃全摘の既往がある患者、2.初診時の血液検査で大球性貧血(MCV100以上)が認められた患者、3.外見から栄養障害の存在を疑う患者のみに実施しています。多少でも基準値を下回っていたら、来院毎にシアノコバラミン注射液500μgを注射することにしています。注射後の血中ビタミンB12濃度の上昇は非常に個人差が大きく、3か月に一度の注射で十分基準値に入る患者もいれば、毎月注射が必要な患者もいます。ビタミンB12欠乏の主な原因は、1.胃摘出、2.悪性貧血、3.極端な菜食主義の3つですが、血球は多くは大球性ですが、希に低球性であるのにビタミンB12欠乏となる場合もあるので注意が必要です。胃全摘および萎縮性胃炎の場合は、ビタミンB12を経口摂取しても吸収できませんので、シアノコバラミン注射が必須です。ビタミンB12が欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱などの認知症関連症状に加えて、舌炎、悪性貧血などの症状が出ます。長期のビタミンB12欠乏症は、神経系に不可逆の障害をもたらします。亜急性連合性脊髄変性症という脊髄の後柱及び側柱のミエリン鞘がまだら状に失われていく変性疾患を合併するためです。次第に悪化する手足、胴体の脱力とヒリヒリ感、しびれ感を認め、左右の痙性麻痺が発生し、圧覚、振動覚、触覚が失われていきます。亜急性連合性脊髄変性症が発症しないよう速やかにビタミンB12欠乏症を治療する必要があります。ビタミンB12の投与により回復するが、回復の程度は神経変性の期間と程度によりますが、早期に治療を開始すれば完全な回復が見込めます。2010年Smith AD らは、軽度認知障害(Mild Cognitive Imparement;MCI)の患者168名に葉酸(0.8 mg/日), ビタミンB12 (0.5 mg/日) およびビタミンB6 (20 mg/日)を2年間経口投与する群(85人)と非投与群(83人)を比較し、頭部MRIにおける脳萎縮を予防したという論文を発表しています(PLoS One. 2010 Sep 8;5(9):e12244)。葉酸、ビタミンB12、ビタミンB1にはホモシステイン血中濃度を下げる効果があります。高ホモシスチン血症が認知症や動脈硬化を引き起こすことがわかっており、MCI患者への葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6の投与が認知症発症予防に有効な可能性があります。症例報告5例目の患者さんもビタミンB12の経口投与が認知機能回復に著効した可能性もあります。参考文献:河野和彦:コウノメソッド流臨床認知学、日本医事新報社、2015
Jan 9, 2017

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト謹賀新年正月生け花&黄瀬戸花瓶(加藤作助(四代目作助/陶祖26世)筆者の祖父)@自宅初詣@景行天皇社初詣@景行天皇社初詣@景行天皇社初詣@景行天皇社症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:脳梗塞、1年半前から半年前までフェルガード100M2包、開業医 1.サアミオン15mgなど。物忘れを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD)タイプとして治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6と正常範囲内だった。認知機能低下にフェルガード100M2包再開を勧めた。2年ぶりに来院された。中核症状は改訂長谷川式:26/30(-4)、近時記憶5/6(-1)と中等度悪化していた。認知機能低下にフェルガード100M2包からNewフェルガードLA2包へ変更、脳血管性認知症(VD)タイプにプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。2年1か月後、改訂長谷川式:27.5/30(+1.5)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善した。4年2か月後、改訂長谷川式:28/30(+0.5)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善した。インターネット検索で来院された。既往歴:1年前からアリセプト5mgなど。物忘れ、幻視、幻聴、悪夢、妄想、易興奮、暴言、感情失禁、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。易興奮のためアリセプト5mgから2.5mgへ減量、フェルガード100M2包を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(-2)、近時記憶5/6(+2)と不変、易興奮が続いていたためアリセプト2.5mg中止、ウインタミン8mgを開始した。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始した。鬱状態にジェイゾロフト25mgを開始した。物盗られ妄想にセレネース0.2mgを開始した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(-1)、近時記憶3/6(-2)と軽度低下、上記周辺症状はすべて消失したためウインタミン8mgから4mgへ減量した。認知機能低下にメマリー5-10mgを開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgから100mgへ増量、プロルベインDR4Capを勧めた。4年後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+3)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失している。知り合いからの紹介である。既往歴:6か月前アリセプト5mg→1か月前レミニール8mg→吐気中止。物忘れ、アパシー(無気力、無関心)、甘い物好き、語義失語を呈していた。頭部CT: 1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮中等度、3.側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、左頭頂葉陳旧性梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR6Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+2)、近時記憶4/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と更に軽度改善した。ケアマネからの紹介である。物忘れ、易興奮、昼間傾眠、易転倒、嚥下困難を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にNewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR4Capを勧めた。ユニシアLD(ブロプレス8mg+アムロジピン2.5mg)からブロプレス8mgへ減量した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。1年1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶5/6(+-) と更に軽度改善した。インターネット検索で来院された。物忘れ、アパシー、昼間傾眠を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.脳梗塞なし、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、アルツハイマー型認知症(ATD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶0/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒2錠を勧めた。7日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶3/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+5)、近時記憶6/6(+3)と更に中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。7か月後、本人の申し出でNewフェルガードLA粒2錠中止された。10か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶5/6(-1)と維持できていた。日々進化することで認知症患者により良い治療を2007年11月1日、認知症専門クリニックを開院して10周年を迎えます。おかげさまで認知症専門外来1800名、認知症専門往診110名を診させて頂いています。でも、現状に満足することなく、認知症患者により良い治療を提供するためにはどうすればいいかをいつも考えています。一人の医師が診ることが出来る認知症患者には限りがあります。一人の医師が多くの患者を診るために、診療時間を短くすればよいのでしょうか?効率的な診療を考えるのは大切かも知れませんが、無駄話と思われる会話の中に治療に役立つキーワードが含まれることもあります。筆者としては多くの患者を診るために診療時間を短くすることは勧められません。複数医師を雇えばより多くの患者を診ることは出来ますが、診療の質を維持することが困難になるでしょう。一方、後輩医師を育成して近い将来起こるであろう認知症患者増大に備えるべきという考え方もあるでしょう。筆者は、医師は医師からではなく患者から学ぶのが一番であると考えます。筆者自身も、認知症診断や治療はコウノメソッドの発案者であるドクターコウノの講演、書籍、DVDなどから学び、実際に認知症患者を診させて貰うことで認知症専門医に辿り着いたのです。2013年10月25日「ドクターイワタの認知症ブログ」を書き始めました。当初はリタイアまたはセミリタイアした脳神経外科医が認知症治療を学んでほしいという願いから書き始め、3年で800例を超える認知症治療経過を呈示してきました。この認知症ブログには問診(レビースコアやピックスコアを含む)、簡易知能検査(改定長谷川式簡易知能検査および時計描画テスト)、頭部CTおよびその所見、治療経過を含んでいます。介護従事者、医療従事者、認知症患者、介護者に読んで頂けば、早期診断および早期治療に結ぶ付けることが出来るでしょう。一方、今受けている診断や治療が間違っていることに気付くきっかけにすることも出来るでしょう。認知症ブログを書くことで、筆者自身が一番勉強になっているのですが、、、、。2016年2月「認知症を絶対に治したい人が読む本~認知症を治す気がない医師にはかかるな~ 5000人の診療経験をもつ外来と在宅を融合した認知症専門ドクター 岩田明」を現代書林から出版させて頂くことになりました。一般の方を対象に書いた認知症関連書籍ですが、介護従事者、医療従事者にも是非読んで頂きたい内容になっています。介護従事者、医療従事者にとっては、認知症外来診療、在宅往診診療、施設往診診療、介護医療連携についての実践書と言えます。これから認知症専門外来、認知症専門往診を始めたい医師にも役立つ情報が満載です。認知症患者、家族、介護従事者、医療従事者の声に耳を傾け、日々診療に真剣に取り組み、認知症診断および治療を進化させていく所存です。こうした日々の尽力が認知症患者により良い治療を提供することに繋がっていくと信じています。本年もご指導ならびにご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
Jan 1, 2017
全5件 (5件中 1-5件目)
1