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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトラグナシア3症例報告ケアマネからの紹介である。物忘れ、幻視、夢の続き、夜間せん妄、物とられ妄想、易興奮、鬱状態、夜間不眠、肘付き、真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.右側頭葉萎縮先端部、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶2/6と中等度していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18.5/30(+1.5)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。プロルベインDRは希望されなかった。特養嘱託医からの紹介である。内科 1.グラマリール25mgなど。物忘れ、暴言、暴力、外出企図、帰宅願望、他利用者とのトラブル、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左>右海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化、左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:9、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:1/9、改訂長谷川式:4/30、近時記憶0/6と高度低下していた。グラマリール25mg中止、前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。不穏時にウインタミン4mg頓用1日2回まで可とした。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:5/30(+1)、近時記憶0/6(+-)と軽度改善、暴言偶に、暴力偶に、外出企図偶に、帰宅願望偶に以外上記周辺症状はすべて消失した。前頭葉症状にウインタミン18mg(朝4mg昼4mg15時4mg夕6mg)から24mg(朝6mg昼6mg15時6mg夕6mg)へ増量した。不穏時にウインタミン4mg頓用1日2回まで可とした。ケアマネからの紹介である。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠、鬱状態、生真面目、薬物過敏、膝擦り、尿便失禁、食欲低下、金銭浪費、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:7、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。鬱状態にジェイゾロフト25mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+4)、近時記憶5/6(+1)と中等度改善、易転倒以外上記周辺症状はすべて消失した。易転倒にドパコール100mgを開始した。知り合いからの紹介である。物忘れ、アパシー、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、引きこもり、甘い物好き、収集癖、うつ状態、膝組み、口ぺちゃぺちゃ、真面目を呈していた。頭部CT 1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、6.その他 左ピック切痕、左脳室拡大。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:9、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。前頭葉症状にグラマリール25mgを併用した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+8)、近時記憶5/6(+-)と著明改善、いらいら偶に以外上記周辺症状はすべて消失した。知り合いからの紹介である。物忘れ、甘い物好き、、収集癖、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.左側頭葉萎縮先端部、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、Binswanger型梗塞、5.その他 左大脳半球萎縮。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+6)、近時記憶6/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。病院で諦められても、在宅で命尽きるまであがいてみてもいいのでは?水分や食事摂取量が低下して病院にかかると胃瘻作成を勧められます。医師から「胃瘻やCVポートはどうされますか?」と尋ねられてすぐに決断できる御家族は極僅かだと思います。胃瘻を作った場合、前記したようにNewフェルガードやプロルベインDRを摂取することで嚥下機能や認知機能が回復することも考えられます。筆者は胃瘻からNewフェルガードおよびプロルベインDRを注入することで経口摂取を再開出来るようになった在宅患者さんを多数経験しています。栄養補給をして食べる力が出る可能性も残されています。胃瘻がなくてもグルタチオン点滴により四肢硬直および嚥下機能改善、シチコリンによる意識レベル改善、水分補給のための点滴、誤嚥性肺炎のための抗生剤点滴などを1-2週間続けながら、嚥下機能や認知機能回復を試みます。NewフェルガードLA2-3包およびプロルベインDR4-6Capを寒天に固めて投与します。嚥下機能が回復してきたら、エネーボ、エンシュア、ラコールなどの経管栄養剤を寒天で固めて投与します。最低でも1日水分量1000mLおよび800Kcalを摂取する必要があります。海外では胃瘻は食道がんなどでのみ込めない場合、脳卒中や認知症で食べられない場合などに、栄養を補うためにつくられます。延命ではなく回復を期待してつくるので、もし効果がない場合は、医療チームと家族が話し合って胃ろうをやめることはできます。米国では、「患者の自己決定法」という法律により、患者自身の希望を記した「事前指示書」や「委任状」で示した内容が、患者の権利として保障されています。認知症などで意思表示ができなくなった場合に備え、心肺蘇生や胃ろうなどの措置をどこまで行うかや、判断を誰に委ねるかについて、これらの文書を書いておく人も少なくありません。以前、米国では嚥下能力がないと判断された高齢の認知症患者に対して胃瘻造設をしていました。誤嚥性肺炎を防ぎ、延命につながると考えられていたためです。しかし、2000年にハーバード大医学部Muriel Gillick教授(老年科医)が「認知症が進行して口から食べられなくなった高齢者は、口渇や空腹から不快を感じることはなく、胃瘻から栄養補給や水分補給を行っても食べ物が胃から逆流するタイプの肺炎を予防できないため延命にはつながらない」「摂取できる量や質に関わらず経口摂取を優先すべきである」と報告してからは (Rethinking the role of tube feeding in patients with advanced dementia. N. Engl. J. Med. 2000; 342: 206–210.)、胃瘻造設はほとんど行わなくなっています。アメリカからは上記のような胃瘻は無意味であるという報告があるものの、胃瘻を一つの選択枝として家族が選択するのは悪くないと思います。病院で諦められても、在宅で命が尽きるまでいろんな手を尽くしてあがいてみても良いのではないかと思っています。最後の最後まで諦めずに。
Jan 31, 2016

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトラグナシア2症例報告ケアマネからの紹介である。既往歴:神経内科 1.メマリー5mg→10mg→15mg(めまい)→中止。物忘れ、幻視、暴言、易興奮、物とられ妄想、帰宅願望、昼間傾眠、病識欠如、便秘→不機嫌、甘い物好き、鬱状態、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4l.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、右頭頂葉脳梗塞、6.その他 ピック切痕。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ2.25mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。プレタール50mgは内服開始後3日目に動悸のため中止した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+6)、近時記憶3/6(+2)と著明改善、易興奮/物盗られ妄想偶に以外上記周辺症状はすべて消失した。物とられ妄想にセレネース0.2mgから0.3mgへ増量した。知り合いからの紹介である。総合内科 1.バイアスピリン100mg 2.プラビックス75mg 3.ディオバン80mg 4.エックスフォージなど。物忘れ、幻視、寝言、物とられ妄想、真面目、鬱状態、甘い物好き、収集癖を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:、改訂長谷川式:と軽度/中等度/高度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ2.25mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+-)、近時記憶3/6(+2) と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。BP114/58と低値であり、ディオバン80mgから40mgに減量するように指導した。ケアマネからの紹介である。独居。物忘れ、物とられ妄想、金銭浪費、昼間傾眠、鬱状態、食欲低下、介護拒否、病識欠如、収集癖、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 左ピック切痕。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(FTLD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:16.5/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。被害妄想にセレネース0.2mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+2.5)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。インターネット検索で来院された。内科 1.バイアスピリン100mg 2.メマリー5mg 3.レミニール8mg吐き気中止→イクセロンパッチ9mg。物忘れ、妄想、易興奮、夜間不眠、薬物過敏、語義失語、振り返り、鬱状態、膝組み、生真面目、収集癖を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.右側頭葉萎縮数カ所、4.右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞、、境界領域梗塞軽度、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6 と軽度低下していた。易興奮にリバスタッチパッチ中止、認知機能低下に8日目からレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン中止、プレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。BP108/60にニバジール中止した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+6)、近時記憶3/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。知り合いからの紹介である。物忘れ、昼間傾眠、語義失語、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、、6.その他 左>右大脳半球萎縮、左>右ピック切痕、左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:4.5/9、改訂長谷川式:8/30、近時記憶1/6と高度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。易転倒にドパコール100mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:12/30(+4)、近時記憶0/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。高齢者が運転免許を返還しても困らない環境を作れば、、、高齢者世帯にとって自動車という便利な移動および運搬手段を奪われることは生活を続ける上で大きな問題になります。一方で、高齢になればなるほど自動車運転に必要な判断力の低下が目立つようになります。この真逆の課題をどのように解決していくかということは超高齢社会を迎えている先進国にとって大きな問題となっています。まずは、高齢者が運転中止しても生活に困らないような移動および運搬手段を提供する必要があります。地方公共団体が運転免許を返還した高齢者世帯に対してはアピタやイオンなどのネットスーパーなどを利用した買い物サービスを割安に提供すれば良いのです。企業は社会貢献をすることでイメージアップにもなり一挙両得です。御家族がおられない場合は、ヘルパーが必要な物品のネットオーダー入力サービスを介護保険に組み込めば良いのです。食品、衣類、介護用品、日用品なんでも手に入る世の中です。どうしても買い物をしたい場合には、タクシー会社と百貨店などと提携した買い物サービスを作り上げれば良いのではないでしょうか。タクシー会社にはシルバー割引、百貨店には購入額によって百貨店がタクシー代を負担するようなシステムを作ったら良いのではないでしょうか。新しいビジネスが出来あがりそうです。一体、誰が運転中止を勧告すれば良いのでしょう。医者でしょうか。警察などの国家権力でしょうか。市町村などの地方公共団体でしょうか。それとも御家族でしょうか。高齢者の方のインタビューでは御家族からが望ましいという返事が一番多かったそうです。上記のような環境作りが出来れば、誰でも伝えやすくなり、高齢者世帯のドライバーも運転免許返還を喜んで行ってくれるでしょう。
Jan 26, 2016

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト蒲郡 三谷弘法山症例報告開業医からの紹介である。精神科 1.ドグマチール50mg。内科 1.プラビックス75mg 2.アムロジピン5mgなど。物忘れ、甘い物好き、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮中等度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+3)、近時記憶5/6(+2) と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR4Capを勧めた。知り合いからの紹介である。物忘れ、小刻み歩行、歩行不安定、右への傾き、右不全片麻痺、呂律不全、流涎、嚥下困難、四肢末端冷感、真面目、腕組みを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。腕組みが続いており、頭部CT所見からも前頭側頭葉変性症(FTLD)を否定できない。ケアマネからの紹介である。既往歴:意識消失発作3回。内科 1.アリセプト5mgなど。物忘れ、幻視既往、易興奮、昼間傾眠、尿便失禁、食欲低下、徘徊、薬物過敏、語義失語、突然の大声、意識消失発作、振戦、易転倒、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:9、ピックスコア:6、レビー・ピック複合(LPC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:1.5/9、改訂長谷川式:4/30、近時記憶0/6と高度低下していた。易興奮/易転倒/食欲低下にアリセプト5mg中止、8日目から認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、NewフェルガードLA粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。せん妄にシチコリン1000mg静注、歩行困難にドパコール50mg/グルタチオン2000mg/ソルコセリル/ビタミンC/ビタミンB12開始、食欲低下にドグマチール50mg/プロマック150mg開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:6/30(+2)、近時記憶1/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。脈拍100以上のためプレタールからプラビックスへ変更、プロルベインDRは希望されなかった。インターネット検索からの紹介である。物忘れ、アパシー、語義失語、甘い物好き、使用行動を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+3)、近時記憶2/6(-1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。親戚からの紹介である。内科 1.アリセプト5mg 2.ノルバスク5mg 3.アバプロ100mgなど。物忘れ、暴言(妻不在時)、アルコール多飲(妻不在時)、夜間不眠、語義失語、生真面目、うつ状態を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮中等度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:21.5/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にドネペジル5mgを継承、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+0.5)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。パーキンソン症状のあるレビー小体型認知症にアリセプトはダメレビー小体(Lewy body)とはユダヤ人神経学者Frederic Henry Leweyフレデリック・ヘンリー・レビーによってパーキンソン病患者の脳幹で発見された封入体です。その当時、レビー小体は脳幹に限局しており、パーキンソン症状を伴う認知症はパーキンソン病にアルツハイマー型認知症が合併したものであると考えられていました。、しかし、日本人神経学者小阪憲司が認知症とパーキンソン症候群を主症状とし、レビー小体が脳幹だけでなく大脳皮質にも報告したレビー小体が蓄積されたパーキンソン症状を伴う病態としてレビー小体病(Lewy body disease)を提唱、さらにレビー小体病をレビー小体の分布から脳幹型、移行型、びまん型に分類し、脳幹型がパーキンソン病であり、びまん型がびまん性レビー小体病と総称されました。1996年レビー小体型認知症と総称することが決まり、臨床診断基準と病理診断基準がNeurology誌に掲載されました。この臨床診断基準により臨床診断が可能になり欧米ではアルツハイマー型認知症に次ぐ2番目に多い認知症であることがわかってきました。著者は今までに5000名以上の認知症初診患者の診療から、幻視・幻聴を伴い、パーキンソン症状を伴わないレビー小体型認知症を多数経験しており、ここに大脳皮質型があることも付け加えます。レビー小体の分布から脳幹型がパーキンソン病、脳幹+大脳皮質型が認知症、幻視・幻聴、パーキンソン症状を伴うレビー小体型認知症、大脳皮質型は認知症、幻視・幻聴を伴い、パーキンソン症状を伴わないのレビー小体型認知症ということになります。パーキンソン症状を伴うレビー小体型認知症の場合は、脳内ドーパミン低下を伴うためドーパミンを補充する必要があります。逆に、パーキンソン症状を伴わないレビー小体型認知症の場合は、脳内ドーパミンは充足しているためドーパミンを補充する必要はありません。アリセプト(後発品ドネペジル)は脳内アセチルコリンを上昇させることが知られています。しかし、アリセプトが脳内ドーパミンを著しく下げる物質(抗ドーパミン物質)であることは余り知られていません。パーキンソン症状を伴うレビー小体型認知症にアリセプトを通常通り最初の2週間は3mg、以後5mgで投与したらどのようなことが起こるでしょう。元々ドーパミンが低下しているのに、アリセプトという抗ドーパミン物質を投与するのですからパーキンソン症状は悪化するに決まっています。あなたが予想されたとおり、パーキンソン症状を伴うレビー小体型認知症に漫然とアリセプトが処方されると、四肢硬直、寝たきりになってしまいます。最近、エーザイは厚生労働省に働きかけ、アリセプトのレビー小体型認知症に対する用法を「1日1回3mgから開始し,1~2週間後に5mgに増量 4週間以上経過後10mgに増量」としたのです。アリセプト10mgがパーキンソン症状を伴うレビー小体型認知症に処方されたら、、、とんでもないことが起きることは誰もがわかることです。資本主義は儲け主義と言い換えることが出来ますが、悪徳な儲け主義の薬品会社はこの世から排除すべきなのです。
Jan 17, 2016

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトラグナシア症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:H25甲状腺機能低下症。H26右大腿骨頸部骨折。H26/10アリセプト3-5-10mg、興奮して中止。物忘れ、易興奮、夜間不眠、易転倒、嚥下困難、多弁、寝言、鬱状態、真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮先端部軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:6、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6.5/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳梗塞にプレタール100mgを開始した。甲状腺機能低下症にチラーヂン100μg継承した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+7)、近時記憶4/6(+3)と著明改善、いらいら偶に以外上記周辺症状はすべて消失した。FT4=2.01と高値でありチラーヂン100μgから75μgへ減量した。ケアマネからの紹介である。物忘れ、暴言、易興奮、収集癖を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.右>左前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.脳梗塞なし、6.その他 右>左淡蒼球石灰化、ピック切痕。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下/前頭葉症状にフェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と治癒状態となり、いらいら偶に以外上記周辺症状はすべて消失した。一発改善である。ケアマネからの紹介である。前医1.アイミクス(アバプロ100mg/アムロジン10mg)2.リバスタッチ4.5mgなど。物忘れ、易興奮、昼間傾眠、嚥下困難、小刻み歩行、歯車様固縮、易転倒、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.右>左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞多数、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを継承、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。BP94/60であり、BP130-150を目標に降圧剤減量(アバプロ100mg/アムロジン10mgからアバプロ100mgへ減量)した。歩行困難にドパコール50mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(-1)、近時記憶3/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。BP94/60であり、BP130-150を目標に降圧剤減量(アバプロ100mgからアバプロ50mgへ減量)した。歩行困難にドパコール発汗多量のため直ちに中止した。薬物過敏も加わりレビースコア3.5から5.5となった。ケアマネからの紹介である。神経内科1.シンメトレル150mg2.アーテン3mg3.ドプス300mg4.エフピー5mg5.トレリーフ25mg。物忘れ、幻視、幻聴、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、徘徊、右不全片麻痺、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、感情失禁、尿便失禁、嚥下困難、意識消失発作、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮、4.右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 両側淡蒼球石灰化、左>右大脳半球、左CBD切痕。以上から、レビースコア:12、ピックスコア:9、大脳皮質基底核変性症(CBD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:0.5/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶2/6と高度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ2.25mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。易興奮にシンメトレル中止ウインタミン4mg夕を開始した。レビーに合わない抗パーキンソン治療薬(抗パ剤)トレリーフ中止 エフピー5mgから2.5mgへ減量、流涎なくアーテン中止とした。レビーに合う抗パ剤ドパコール100mg開始、ドプス300mg継承した。幻視/幻聴に抑肝散5g/セレネース0.2mg、脳梗塞にプレタール50mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:10.5/30(+0.5)、近時記憶2/6(+ -)と軽度改善、夜間不眠、 REM睡眠行動障害、夜のみいらいら以外上記周辺症状はすべて消失した。予定通りエフピー中止、幻視および幻聴にドプス300mgから200mgへ減量、抑肝散5gから7.5gへ増量した。夜のみいらいらにウインタミン4mgから6mgへ微増、夜間不眠にベンザリン5mg、REM睡眠行動障害にリボトリール0.5mgを開始した。知り合いからの紹介である。物忘れ、易興奮、妄想、甘い物好き、収集癖、生真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 左ピック切痕、左脳室拡大。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:10、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:5/30、近時記憶0/6と高度低下していた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:9.5/30(+4.5)、近時記憶1/6(+1)と軽度改善、いらいら偶に以外上記周辺症状はすべて消失した。脳梗塞にプレタール50mgを開始した。ピック病にアリセプトはダメ前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia、FTD,ピック病)は易興奮、甘い物好き、収集癖を3つの主症状としたアルツハイマー型認知症(ATD)やレビー小体型認知症(DLB)とは全く性格が異なる認知症です。それにも関わらず、認知症専門外来担当医師の経験不足から前頭側頭型認知症(ピック病)をアルツハイマー型認知症と誤診しアリセプト(後発品ドネペジル)3-5mgが処方されることが後を絶ちません。1996年にイギリスのマンチェスター大学のグループによって前頭側頭葉変性症(FTLD)という概念が提唱され、前頭側頭型認知症(ピック病)はその下位概念に位置づけられました。神経病理学の発展により臨床症状から病理診断を予測することは困難であることが明らかになり臨床症候群として定義されたのです。すなわち、前頭側頭葉変性症(frontotemporal lobar degeneration、FTLD)とは、認知症症候群である前頭側頭型認知症(FTD=ピック病)に、失語症症候群である進行性流暢性失語(PNFA)および意味性認知症(SD)を加えた臨床症候群と定義されたのです。前頭側頭葉変性症(frontotemporal lobar degeneration、FTLD)は脳の変性萎縮部位に対応した臨床像であり、前頭葉から側頭葉前方部に向けて萎縮が進行した場合がFTD(脱抑制行為から始まり後に失語症が加わるのが特徴(右側頭葉前方部に萎縮が進行した場合失語症が加わらない)、前頭葉と側頭葉を分けるシルビウス裂周辺(ブローカ領域)が萎縮した場合がPNFA(運動性(ブローカ)失語に似て発語が努力性であり復唱が出来なくなることが特徴、非常に希)、左側頭葉前方部から前頭葉に向けて萎縮が進行した場合はSD(感覚性(ウェルニッケ)失語に似て言語理解低下が特徴、前頭葉に病変が進行すると脱抑制が加わる、いわゆるピック化がみられる)となります。さらにFTDは脱抑制型および常同型(前頭葉下部眼窩面萎縮型)、無感情型(前頭葉上部皮質型)に分けられます。アリセプトは超興奮性薬剤ですから前頭側頭型認知症(ピック病)にアリセプトが処方されるとアリセプト爆発(アリセプトによる異常興奮)を起こしてしまうのです。FTLDでも興奮性のないPNFAやSDであればアリセプトが処方されても効果はないものの異常興奮することはなくアルツハイマー型認知症と誤診されたまま漫然とアリセプトを処方され続けるのです。
Jan 11, 2016

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト明けましておめでとうございます症例報告親戚からの紹介である。既往歴:H右足首骨折。内科 1.シロスタゾールなど。物忘れ、易興奮、甘い物好き、収集癖 、腕組み、易転倒、振戦、小刻み歩行、右>左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 ピック切痕。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:17.5/30、近時記憶3/6 と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M/NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。ラクナ梗塞に他院からのプレタール100mgを継続した。易転倒にドパコール100mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+1)、近時記憶3/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。一発改善である。地域包括支援センターからの紹介である。既往歴:H22神経内科。H24脳神経外科 1.ドネペジル5mg 2.シロスタゾール50mg 3.メマリー20mg 4.抑肝散5gなど。物忘れ、易興奮、妄想、昼間傾眠、夜間不眠、感情失禁、語義失語、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 大脳半球萎縮、左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:6、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:13.5/30、近時記憶1/6 と中等度低下していた。易興奮/妄想に対して前医アリセプト5mg中止/抑肝散5g中止/メマリー20mgから10mgへ減量した。認知機能低下に8日目からレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳梗塞に後発品シロスタゾール50mgからプレタール50mgへ変更した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:15.5/30(+2)、近時記憶1/6(+-) と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。一発改善である。ケアマネからの紹介である。内科 1.アリセプト5mg 2.バファリンなど。物忘れ、幻視、妄想、暴言、易興奮、帰宅願望、介護抵抗、人物誤認、夜間不眠、易転倒、食欲低下、めまい、耳鳴、唾吐き、真面目、膝組みを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮中等度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:拒否、改訂長谷川式:8/30、近時記憶0/6(途中拒否)と高度低下していた。暴言/易興奮/帰宅願望/介護抵抗に対して前医アリセプト5mg中止、ウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。幻視に抑肝散2.5gを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:3/30(-5)、近時記憶0/6(途中拒否)と中等度低下、幻視偶に、いらいら、介護サービス拒否以外上記周辺症状はすべて消失した。インターネット検索で来院された。既往歴:H27/6改訂長谷川式: 18/30、近時記憶2/6。神経内科 1. アリセプト5mgなど。物忘れ、暴言、暴力、夜間不眠、語義失語、甘い物好き、収集癖、腕組み、膝組みを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、6.その他 左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:9、前頭側頭型認知症(ピック病)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9 、改訂長谷川式:14/30(-4)、近時記憶0/6(-2)と中等度低下していた。暴言/暴力/夜間不眠に対して前医アリセプト5mg中止、ウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+1)、近時記憶0/6(+-)と軽度改善、いらいら偶に、腕組み、膝組み以外上記周辺症状はすべて消失した。いらいらに対してウインタミン朝4mg夕6mgからウインタミン朝6mg夕9mgへ増量した。 講演を聴いて来院された。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、暴言、暴力、帰宅願望、介護抵抗、夜間不眠、鬱状態、真面目、語義失語、甘い物好き、収集癖、腕組み、使用行動、手膝擦り、手叩き、机擦りを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮高度、5.境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球および小脳歯状核石灰化。以上から、レビースコア:7、ピックスコア:13、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不能、改訂長谷川式:2/30、近時記憶0/6と高度低下していた。暴言/暴力/帰宅願望/介護抵抗に対して前医アリセプト5mg中止、ウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。幻視/幻聴に抑肝散5gを継承した。夜間不眠にルーラン6mgを2mgに減量して継続した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:3/30(+1)、近時記憶0/6(+-)と軽度改善、暴言偶に、幻視、幻聴、帰宅願望、介護抵抗以外上記周辺症状はすべて改善した。認知症は治せる私が認知症診断や治療をマスターできたのは、認知症を治すことを目的に患者さん一人一人を真摯に診察して診断および治療してきたからです。外来受診毎に認知症患者さんを何とかして治そうと患者さんを診察し、患者さんや家族からの声に耳を傾け患者さんの変化を知り、その時に一番合う治療薬を選択してきました。日々の診療の中で、一人一人の患者さんから学ばせて貰うことで昨日よりも今日の方が優れた治療が出来るように進化して来たのです。その積み重ねが今の自分を作り上げており、1年前、否、1ヶ月前の自分と今の自分では明らかにレベルがアップしているのがわかります。一番大切なことは認知症を治せることを知っていることです。自分を選んでくれた一人一人の患者さんを何とかして治そうという情熱、患者さんから学ばせて貰っているという感謝の気持ちを忘れないことも大切です。自分が名医になったなどとおごり高ぶっては日々の進歩はないのです。8年前に私の師であるドクターコウノ河野和彦先生から「教科書からではなく、直接、認知症患者さん達から学びなさい」という教えを受け、それを日々実践してきたのです。筆者は8年間で5000名以上の認知症外来初診患者を診させて頂きました。一人一人に自分の持つ全力をぶつけ、何とか改善してもらうようにあらゆる手段を駆使してきました。絶対に諦めることなくどんな状況でもより良い方法を考え、患者さんを良くするために新しい治療法をどんどん取り入れてきました。どんな患者さんにはどんな治療をしていくべきかを日々の診療を通して、直接、患者さんから学んできました。大病院の認知症専門外来の担当医であることにあぐらをかいている“自称”認知症専門医には認知症は治せないのです。なぜ彼等は認知症を治せないのでしょう。それは、彼等が「認知症は治せることを知らない」からです。認知症は治せることを知らない医者には認知症は治せないというのは当たり前です。“自称”認知症専門医は問診や診察の大切さに気づかず、画像至上主義で頭部MRI、脳血流シンチグラフィー、心筋シンチグラフィーなど認知症診断には余り役に立たない高価な画像検査を連発して、医療費の無駄遣いをするだけでなく、認知症患者さんと御家族に多大な負担をかけています。挙げ句の果てに、何でもかんでもアルツハイマー型認知症と誤診して、アリセプトを出して投薬後の経過も見ずに開業医に戻してしまい、認知症患者さんから学ぶ機会を自ら放棄してしまっているのです。アリセプトは超興奮性薬剤ですから日本全国でアリセプト爆発(アリセプトによる異常興奮)を起こし、介護者を疲弊させているのが実情です。認知症患者さんから学ぶ機会を自ら放棄している“自称”認知症専門医はいつまで経っても“自称”が外れないのは当たり前です。
Jan 3, 2016
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