全12件 (12件中 1-12件目)
1
仕事にしろ、趣味にしろ、人が輝いているときとは、どのようなときであろうか。評価は、他者が下すものではあるが。当人の立場から言えることは、才能が努力によって発揮され、自信に満ちた揺らぎのない行動や態度を取っているときが輝いているときである。 先日行われた、ローマでの水泳世界選手権大会における、男子100メートルバタフライ決勝の闘いはすごかった。フェルプス選手は、残り5メートルでカビッチ選手に並び、最後の最後のひとかきで逆転して優勝した。しかも準決勝でカビッチ選手がマ-クした世界記録も破り、初めて50秒の壁を突破した。本人だけでなく、私も「これまでで最も興奮したレ-スの一つ」であった。2万人の観客の熱狂は最高潮に達し、闘い前からそのようなドラマが展開していた。出場した選手たちの、最後の最後まで、諦めないで闘う姿に、私たちは大きな感動を貰うことができた。当然、当人が一番輝いていることは言うに及ばない。 大層な話しをしているのではない。これほどでなくとも、すべての人には、輝くときがある。そして輝くときには必ず前哨がある。目的を成すとき、才能に磨きをかけるための勉強やトレーニング、それに伴う自己管理、これらが前哨に必ず存在する。むしろ、私はこの前哨にこそ、大きな拍手を送りたい。すでに前哨の輝きが、私を魅了する。 以前、私は、登山という行為の中に求められる、この前哨の大切さについて記したことがあるが、今、私の身近に拍手したい隣人がいる。一時休んでいる人や勘違いの方向に行ってしまった人もいるが、今、輝いている隣人に拍手を送りたい。
2009.08.31
コメント(0)

ここのところ、夏に入ってからは沢に行くことが多かった。ようやく不順な天気から夏らしい天気が戻ってきたと思っていたが、山はすでに秋の気配を感じさせる季節となってきた。 来週、錫杖岩に登り行くので、練習のため久しぶりに槇尾山を訪れた。今回は、Hさん、Wさんも加わった。いつも通りのメニュウであったが、岩場の上は、涼しい風が吹き暑さもなく、快適な岩登りの一日となった。
2009.08.23
コメント(0)

一昨日と昨日にかけて穴毛谷を登った。穴毛谷は、最近人が訪れることも少なくなり、ルートは荒れてきているが野生的な世界が残っている場所である。 長年山を歩いていると、その場所の動物の気配や人の入山跡などの気配を微妙に感じることができるようになる。所詮、ルートは人によって付けられたものであり、穴毛谷のように、ルートの気配が薄れていくことは良いことであるのかも知れない。やたらとテープや標識の過剰な設置など、本来、自分でルートファインディングすることの必要性が薄れている昨今においては、なおさらであろう。GPSなどの機器の使用についても意見が分かれるところである。 次に、今回の訪問によって、自然の造形美の素晴らしさに遭遇することができた。その一つがスノーブリッジである。約50mの長さの大きな雪のトンネルの下をくぐる体験をすることができた。これほど大きなものは、国内では初めのことであった。次に、穴毛大滝の不思議さと美しさである。天空から水が落ちてくる。まさにそのように表現できる素晴らし滝であり、どうしてこのような造形美ができたのか、不思議でしかたがなかった。
2009.08.19
コメント(0)
いま、東京国立近代美術館において、ゴーギャン展が開催されている。9月23日までの予定であるが、関西でも開催して欲しいものである。これでは見に行けそうにない。残念である。 さて、その中でも、話題を呼んでいるのは、「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」という書き添えのあった大型の作品である。1897年~1898年にかけて描かれた、縦139.1cm×横374.6cm の大作である。この作品は、自殺を決意したゴーギャンが遺作として描いただけに、彼のすべての想いが込められている。 ゴーギャンは、近代国家としてのフランスよりも、人間の生の原点を見つけるために、素朴な原始的生活を営むタヒチに渡ったことは、あまりにも有名である。しかし、自殺未遂、妻子からの拒絶に会い、最後までその回答を見つけることはできずに、55歳の生涯を閉じた。 この展覧会に刺激されて、彼の生い立ちや思想的背景などを調べてみると、キリスト教の教理問答に、「人間はどこから来たのか」「どこへ行こうとするのか」「人間はどうやって進歩していくのか」というのがあるとのことであった。 ゴーギャンもこの教理問答を学んでいたが、このキリスト教理によっては、人間の生きていることの根源的回答を見い出せないと悟った彼は、やがてキリスト教義に猛反発することになった。 結局、キリスト教義が、「人間はどうやって進歩していくのか」という命題を立て、整合的な知性を導こうとしていることに対して、ゴーギャンは「われわれは何者か」という、知性を越える(知性では説明が付かない)根源的な問いを求め続けたと言えるのではないだろうか。 このような問いは、今の私達にも大きな感動を与える。私達も、日常生活の中で「われわれは何者か」と、常に自問しながら、永遠にその回答を見つけられず、もがき苦しんでいるからである。
2009.08.16
コメント(0)
発達心理学に、思秋期という概念がある。私は、著名な心理学者である河合隼雄氏の著作から、この思秋期について教えられた。 氏による「中年クライシス」という著作がある。一般的な人生においては、結婚して子供ができ、その後30代~40代前半ぐらいまでは、子育てや仕事に追われ、無我夢中の時期を過ごすことになる。 しかし、40代後半に入ると、子供もそろそろ手が離れると伴に、自分自身の気力や体力の衰えが目立ち始め、会社での地位の難しさや妻との倦怠的関係など、人生の中間地点としての悩ましくかつ難しい時期に遭遇することになる。 ときとして自分の夢や理想とのギャップに悩まされることもある。あとに残された人生の時間もすでに半分以上が終わっていることから、果たしてこのままでよいのだろうかと、苛立ちや焦りを抱く人もいる。このように、この人生の中間期は、思春期と同じく精神的・心理的に大きな危機に遭遇することが起こり得る時期であると云える。そのような意味において、この時期を思秋期と呼ぶに相応しい。全文はこちらから・・・
2009.08.14
コメント(0)
私のブログを多くの人に読んでいただくために、文字の色を変え、大きさを大きくしました。さらに、段落の間に、一行の空白を入れることにしました。これで少しは読みやすくなったと思いますが、如何ですか。 いつも、徒然にまとまりのない記事を書いていますが、書くこと表現することに楽しみを見いだしています。今はインターネットの発達によって、多くの情報を即座に手に入れることが出来ます。その中でも、ブログの普及によって、様々な人の意見や記事に触れることができるようになりました。こうした流れは歓迎すべきことですが、「個人の尊厳」やプライバシーを守り、ルールに則った運用が求められることは言うまでもありません。 ご意見も頂きながら、私のブログをより充実させていきたいと思います。
2009.08.13
コメント(0)

ここのところの関心事の一つは「個人の尊厳」の問題である。国家など大きな枠組みでものを考えると、個人と国家、個人と組織といった構図になってしまうが、もっと小さい単位、夫婦や家族、友人程度の枠組みで、このことを考えている。その上で、この小さい単位を基本として、国家などの大きな枠組みを考えてみることが必要であると思っている。 4年前に藤原正彦氏著作による「国家の品格」という本が発売されて話題になった。発売直後、私も購入して読んだ。この時期は、経済のグローバル化が叫ばれ、新自由主義、小さな政府が跋扈していた。それから4年、今月末の衆議院選挙の公約は、経済の落ち込みと個人責任及び過度の競争社会の流れへの反動から、国からの社会保障や財政支出など、大きな政府の流れに変換されようとしている。その意味において「国家の品格」は、今の流れを先読みした内容で、日本人が持つべき「個人の尊厳」を訴えたものであったと云える。 余談になるが、この本の著者である藤原正彦氏は新田次郎と藤原ていの次男である。私は、新田次郎氏の山岳小説の愛好家でもあるので、別の意味で親近感を覚える。 さて、この「個人の尊厳」の問題と関わって、私のもう一つの関心事は「ノブレス・オブリージュ」の持つ重要性である。続きはこちらから・・・
2009.08.13
コメント(0)

ようやく夏らしさが戻ってきた。今年ほど不順な天候も珍しい。結局梅雨明けは、はっきりせずじまい。昨日は休暇を取っていたので、赤木沢の山行で濡らした装備を乾かしたり、写真の整理、報告書作成をして過ごした。 それと、台風9号の被害や地震の被害のニュースを見て、今回の台風の特徴や物流への影響などを考えていた。台風9号の被災者については、避難することの難しさを教えてくれた。 これからお盆を迎えるが、明後日以降、天気は良さそうである。久しぶりに晴れ渡ったアルプスが見られるかも知れない。赤木沢では黒雲に覆われた展望しか望めなかった。今週末にかけて山に入る人も多いと思うが、天候に恵まれることを望んでいる。私も穴毛谷をトレースする予定にしている。
2009.08.12
コメント(0)

日本を代表する黒部川の流れは、多くの支流の水を集め日本海に注ぐ。黒部奥の廊下は2000m付近をゆったりと流れる上流部であるが、ここに至っても川幅は20mを越える。ここからさらに派生する赤木沢に出かけた。 8月1日から入渓する予定を悪天予想のため1週間延期、今回は入念に天気図をチェック、7日夜の出発直前までの天気図を読みながら、赤木沢に予定通り出発することにした。 しかし、南の熱帯低気圧が真っすぐ北上し9日夜に台風に発達するとは予想できなかった。これも南の高気圧が弱いせいであろうか。気象変化を読むことの難しさを知った。 おかげで?、前日までの雨と9日夜からの雨で黒部川の奥の廊下から赤木沢は濁流と化していた。奥の廊下の徒渉や本来は快適に登れるはずの下部の滝は直登不可能であった。雨のために大迫力の赤木沢に変貌していた。 結局、評判の高い、岳人お薦めの赤木沢は雨中の遡行となったが、沢の構成と源流部の美しさは、誰もが絶賛するだけはあった。お花畑や高層湿原、雷鳥の出現など、癒しの渓の条件をすべて満たしていた。黒部川奥の廊下に流れる沢の良さに触れることができた。他の支流にも足を伸ばしたいものだ。ただ願うべくは、暑い晴天の日に訪れたい。
2009.08.11
コメント(0)

やっと梅雨明け。今朝のNHKにて、槍ケ岳の中継を行っていた。昨日辺りからようやく天気がよくなってきたようである。私の友人が今日から笠ケ岳に仲間を案内して出かけた。7月から延期していたので、天気に恵まれることを祈っている。私はこの週末に赤木沢に出かける。本来は先週末から出かける予定にしていたが、1週間延期した。 一昨日の月曜日は休暇を取っていたので、近畿の梅雨明けを確認して、大峰の白倉谷の支流である岩本谷を沢登りして稲村ケ岳に登った。この山は奈良百遊山に入っていて、これが91山目のピークとなった。あともう少しである。今年中には何とか、と思っている。 さて、夏はやはり沢登りが楽しい。それも、適度なシャワークライミングやへつり、変化する植生、動物の鳴き声、樹間から差す木漏れ日、木々の緑とざわめき、水の流れの美しさ、そして源流部の趣と仰ぎ見る稜線の輪郭、目的とするピークの眺めと期待感、これらがすべて揃っている渓流こそ、自然に包まれている癒しを感じさせてくれる。今回登った岩本谷はそのような癒しの渓であった。 登山をする人の多くが求めている、「癒し」は、春の残雪と芽吹く木々、夏の沢、秋の紅葉、冬の日だまりの中に求めることができる。これからも「癒しの山」を大切にしたい。
2009.08.05
コメント(0)
昨夜からかなりの大雨に見舞われ、雨の朝を迎えた。今日も天気は良くない。昨日から大台の堂倉谷に沢登りに行っているSクラブの仲間のことを心配しながら、朝からホームページの整理と最近のヒマラヤ諸国を巡る文化的状況について考えていた。先月(7月)末に、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」の議長、ラビア・カーディル氏が来日したが、7月5日に起こった中国新疆ウイグル自治区の「ウルムチ暴動」について言及し、「中国政府は真相を隠している」と強調した。 この暴動には、私も関心を寄せていたが、この来日発言のニュースを聞いて、14年前に遠征したときの中国チベット自治区のラサ周辺の情景と、昨年の北京オリンピック前の3月に起こったラサ暴動のことを思い出していた。暴動が発生したウルムチでは、現在観光客の落ち込みが激しく大打撃を受けているとのことであるが、ラサの今年の観光客はかつてない盛況振りであるとのことである。やはり、政治問題を越えて、日常の生活に影響する経済状況は死活問題であると言わざるをえない。http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=33183 中国政府は、これまでウイグル自治区に対し、西部大開発を行い、経済的援助を実施し、住民の生活水準を向上させることで独立機運の沈静化を図る、融和(懐柔)政策を行ってきた。しかし、チベット同様に民族主義や分離独立運動に対しては厳しい取締りを実施している。 さて、今回のブログで100通目になった。しばらくヒマラヤ諸国に行っていないなぁと思いながら、14年前のチベット遠征の報告書から、当時のチベットの思い出をホームページのエッセイに再掲載することにした。再掲載した内容はこちら
2009.08.02
コメント(0)
今日から8月、例年であれば、照りつける太陽に暑い暑いと悲鳴を上げ、沢に行きた~いと言っているころである。しかし、今年は梅雨が長引き、気温もそれ程上がらず、天気が読みにくい。今日から、赤木沢に行く予定であったが、飛騨地方は今日も雨、明日も雨予想、連続10日間近くも晴れない状態。とりあえず今日の出発は中止した。 午前中、のんびりと過ごしていたが、昼前から熱雷が到来、次々と強い雨が短時間降っては止むという気象変化を繰り返している。そこで、思い出したのが、地球温暖化による気象異変のこと。先日の山口県防府市や福岡県での集中豪雨の原因は、バックビルディング現象によって起こったということである。私も、熱雷や界雷などが発するメカニズムなどについて、ある程度の気象知識を備えていたが、今回、バックビルディング現象ということを初めて知った。これは、積乱雲が3・4回連続して発生する現象で、降雨量が1時間当たり100mmを越えるよな集中豪雨をもたらす。さらに、この場合、降水セル(precipitation cell)というものが、次々に発生していく様子についても学んだ。この辺りのことは、以下のネット記事によって詳しく説明されているので、ぜひ、勉強されることをお薦めしたい。http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt095j/0902_03_featurearticles/0902fa03/200902_fa03.htmlhttp://kobam.hp.infoseek.co.jp/meteor/thunderstorm.html さて、登山中、山でも同じことが起こった場合、従前とは違う集中豪雨対策が必要になってきているのかも知れない。この辺りも、気象に関する基本知識として知っておくべきことであり、いち早い避難を心がけるようにしなけばいけないと思った次第である。
2009.08.01
コメント(0)
全12件 (12件中 1-12件目)
1


