失われた【本質~The Essence~】を求めて

失われた【本質~The Essence~】を求めて

PR

Free Space

移転しました!

お引越し先は


「失われた【本質】を求めて、今。」
http://backtotheessencenow.blogspot.com/


こちらの楽天ブログの過去記事も、順次新ブログに転載していきます。

Calendar

Archives

2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

匿名太郎@ Re:駐妻社会という名のカルト教団。負けないで! 〜ミナさんへの私信。〜(11/24) 駐在員というのは多くの場合には外国のス…
黒犬べーやん@ Re:青春のデイブ(≧∇≦)(04/10) ハシビロコウさん、 ひゃー。ずっと前に…
ハシビロコウ@ 青春のデイブ(≧∇≦) 私は13〜進行形で大好きなデイブ(≧∇≦) …
yab@ Re:君は見たか?「おはようおじさん(ポンポンおじさん)」を。(03/16) 「おはようおじさん」を突然思い出して検…

Favorite Blog

まだ登録されていません
2011.11.04
XML



「エモーショナル・ヴァンパイア(あなたの周りの困ったさん)との
係わり合いによって最もダメージを被る部分、それは...

自尊心(self-esteem)  である。」

と、自分なりに学んだ、と書いて〆としました。

「自尊心」って、一体なんでしょうね?

他の人からの承認や、友達の数(数じゃないと思うんですけどねぇ~。)、肩書きや経歴、得意技の有無、外見的な魅力...などなど、そういった【外から見える基準】をぜ~んぶ、身ぐるみはがされても、それでもなお残る

【私はこの世界にとって、大切な、かけがえの無い、愛すべき存在だ】

と認められる心、

だと思います。

我が家の小学生の子供は日本人の両親を持ち、アメリカで生を受けました。4歳になる直前に一度日本に引越しをし、そちらの幼稚園で一年半程お世話になった後、再び渡米し、現在に至ります。

ですので、私も、アメリカ流の子育てと日本流の子育ての両方を、少しずつ「お客さん」的立場で見学するチャンスに恵まれました。(威張る程ディープに潜入取材したわけじゃないですけど

よく言われていることですけど、アメリカ人の親御さん、本当に"I'm proud of you."(君のことを誇らしく思うよ。)と、"I love you."(と、ハグ&キス)を多用するんですよね。特に、私が住んでいるような地域(そこそこ生活にゆとりがあって、教育熱心な人達が住みたがるような、郊外住宅地)では、そんな心あたたまる光景があちらこちらで見られます。

うちの子が利用するスクールバス停留所で、いつもお子さんを見送っていくお父さんがいるのですけど、必ず別れ際に

"Learn something."(何か学んでこいよ。)

と声をかけるのです。
最初は「えー、学校だから勉強やるの当たり前じゃん」と、それ程ピンと来なかったのですけど、今は「あぁ、いいなぁ~...。」と、聞く度にその前向きな一言に感心させられます。

「学ぶ(learn)」のは、勉強だけとは限らないのです。
お友達とのトラブル解決法、図書館や遊具の使い方、担任の先生からの励まし、カフェテリアで働くおばさんたちの親切...。

子供が、一日学校にいる間に巡りあう【人生で大切な、素晴らしいこと】に一つでも、二つでも、気付いてくれることを願わずにはいられない...。
人の子の親として、私もぜひ見習って、真似したい類の「口癖」だなぁ、と思いました。

このお父さんの話とは全然違いますけど、アメリカ流の「必要以上に子供を褒め過ぎ」な傾向については、今年初めから話題になっている本がありますね。

著者はイェール大学教授の中国系アメリカ人(自称「タイガー・マザー」)エイミー・チュアさん。褒めすぎアメリカ流とは対極にあるご自分の子育てを振り返った、辛味と苦味のミックスされた回顧録とでもいいましょうか。その極端な「中国式教育法」は、米国内の子育てサイトでも大変な反響を呼びました。


【送料無料】タイガー・マザー

(詳しい内容については、 こちらのリンク からどうぞ。)

...まぁ、センセーショナルな部分だけが一人歩きしていますけど、下のお嬢さんに反旗を翻された後に書かれた、チュアさんのほろ苦い後悔の部分も読まずに語る資格は無いと思います。...というわけで、これにて終了。(実は読んでませ~ん☆)

ただ、チュアさんのこの 言葉 には、素直に納得できました。
(http://sankei.jp.msn.com/world/news/110619/amr11061919510002-n2.htm)

「アジア式は子供に厳しすぎて選択の自由がなく、
逆に欧米式では子供は大切にされすぎて選択肢が多すぎる。
私は子育てを通じてバランスをとる大切さを学んだ。
しかし、運動会ですべての子供にメダルを与えたり、
子供に2時間勉強させるだけで児童虐待と騒いだりするのは行き過ぎだ」


これまでの報道や、インタビューなどを読む限り、チュアさんが「鬼ババァ」の如くお嬢さんたちをオールAの超優等生にするために奮闘しているのは、

「できないよ~」「無理~」との思い込みを、一に努力、二に努力、三四が無くて、五に努力!!!でもって打ち砕き、自分の中に眠っている可能性を最大限に開花させる。
・・・それが真の喜び、そして、【自尊心】(self-esteem)を生むのだ!!!・・・

そこんところを自らの体験で理解してもらいたい。だから、鬼母をやるのだ。
...こう解釈すれば、ある程度は共感できます。

(だって、最近の首都圏の中学受験なんて、このタイガーマザー・チュア教授ですら「ごくフツーの教育熱心なお母さん」に見えちゃうくらい、物凄~い世界ですからね!驚きませんよ~。←身内の体験談聞きすぎて、感覚麻痺したかも☆)

要は、「欧米式とアジア式のバランスを取ることが大切」ですよね。全くもって、おっしゃる通りです。

話を再び「日米テキトー子育て比較」へと戻りましょう。

先程も書いた通り、うちの子は日本で約1年半程、平穏無事な幼稚園生活を送りました。

当時は、あまりにも親同士の距離が近過ぎることに恐れをなして逃げまくっていたのですが、今にして思えば、「子供が同い年というだけで集まった、ママさんという特殊な女性の集まり」を観察する絶好のチャンスでした。あんな濃密な母親集団が形成されるのって、幼稚園時代だけですもん。毎日会わなきゃいけないんですもんねー。

(もちろん、話していて心地良い人も数人いましたよ。そのうちの一人とは今も連絡を取り合っています。)

一つ気がついたことがあります。

「〇〇〇(子供の名前)、全くダメなのよ~。ホント、空気読めないんだって。」

「他のみんなはできているのに、うちはいつまで経ってもできなくってね~。」

(成績・スポーツなどの出来を褒められて)「いや~、そんなことないよー。×××の方は散々だったしさぁー。」

謙遜、が行き過ぎて、子供の価値を【おとしめる】域にまで入り込んでいるコメントが多すぎるのです。そのお母さんが特別口が悪いというわけではありません。ごく普通の人達です。

特に、話題の中心であるお子さんが近くでウロチョロしている時なんて、「あ、こんなこと、本人の耳に入ったらまずいんじゃない???」と、傍で見ているこっちがハラハラしてしまいます。

幼稚園のお母さん達以外にも、昔の友人や親類たちにも、やはりこうした傾向は根強くありましたね。

日本って、相手からもらった【ほめ言葉】の贈り物を受け取った時に、
『ありがとうございます。』の一言だけ返して、そのまま大切に懐に納める、っていう優雅なしぐさを身に付けている人が本当に少ないんだな~、って、つくづく感じました。

「ポジティブシンキングの本家本元」(笑)アメリカから戻ってきたせいか、そうした親達の心無い言葉の数々、余計に違和感を感じましたね。


確かに、

...ほめられたら、脊髄反射的に、ワンツーパンチ☆と自分を凹ませて、
ちょとぶざまな姿にしてから相手に「はいっ!」と差し出す...

って調子のやりとり、子供絡みでない、大人同士(日本人同士)の時にはしょっちゅう交わされますよねー。

かく言う私だってついやってしまいます。
子供に関する話題の時には極力意識して避けるようにしますけど、自分に向けられた言葉だとつい、昔からの癖で、ね...。で、後味悪くなります。なんだ、悪癖直ってないじゃん、って。


これって、【自分が弱い】と認めている動物が、自分よりも強そうな相手を前にしたら、コロリン!と引っくり返って、お腹見せちゃう行動と同じようなメカニズムが働いているんでしょう。

狭い共同体の中で生きていくことを余儀なくされてきた日本人が、「あいつは生意気だ」と目をつけられ、村八分にされないためにも、ある程度必要な自衛手段だったのかもしれません。
...そうした「私はあなたの攻撃に値しない、弱くてぶざまな存在です。だからいじめないでください。」的な言い回しって。

少なくとも、日本人特有の考え方だけが通用するような、そんな閉鎖的な村社会で暮らしていた時代は、身を守るために有効な手段だったのでしょう。

要するに、【自尊心(self-esteeem)】に満ちあふれたような、「自分は、できる!」「私は大切な存在なんだ!」といった基本姿勢をしっかり確立したような人(特に、若年者)は、ぶっちゃけた話、日本の中では嫌われる率が高かった...のですね。
(出る杭は打たれる、ということわざからも明らかです。)

だから、親の世代が子の世代に「お前は大したことない、だから偉ぶるな。目立つな。」というメッセージを、ある種、渡世術のつもりで小さい頃からずーっと、執拗に、脳味噌に送り込んできた、とも言えます。「可愛い我が子を、世間の爪弾き者にしたくない」という意味では、これはこれで親心、なのかもしれませんがねぇ。

でも、あなたの子供さんたちは、これからの時代、世界中を股にかけて飛び回り、国境をスイスイと飛び越えながら、伸び伸びと暮らしていくかもしれないのですよ!

そんな豊かな可能性に満ちた子供たちに対し、親がいつまでもいつまでも「敵ににらまれたら、腹を見せろ」「生意気に思われないよう、あえてぶざまな姿をさらせ」といった、時代遅れのメッセージを送り続けてよいのでしょうか?

答えは、断固、「NO!!!」ですね。

「人から褒められたら、あえてぶざまな姿をさらせ」、と小さい時から執拗に洗脳されている、日本の子供たち(若者達)が、海外に飛び出してある日突然、【ゆるぎない自尊心(self-esttem)】をドドーンと築き上げる...

なんて、できるはずありませんよ!!! 
そんな教育ばかりされていたら、「私ってダメダメ」「俺なんて、所詮...」と信じ込む大人に育つのがごく自然な流れというものです。

私が尊敬する精神科医・ジュディス・オルロフ博士に登場していただきましょう。

「科学の世界でも、自尊心の効用はさかんに語られています。
自尊心を高めることが、ストレスを緩和し、エンドルフィン値を上げ、
心身の健康維持に役立つことが明らかにされています。

自分についてポジティブな気持ちを感じるとき、身体はより満ち
足りた状態になっています。
一方、低い自尊心を持ち続けることで、鬱病、摂食障害、自殺、
それから疲労や腰痛などの慢性的な身体症状のリスクは逆に高まります。」

(Orloff, Judith. Emotional Freedom. New York: Three Rivers Press, 2009)

どうです?これでも、【自尊心(self-esteem)】低めのままでいいや、って、諦めちゃいますか?

身体面にも悪影響が出るんですから、そろそろ何とかした方がいいと思いませんか?






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.11.05 08:03:36
コメント(9) | コメントを書く
[エモーショナル・ヴァンパイア 心の吸血鬼] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: