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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2026.01.24
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カテゴリ: 文芸
NHKのドラマ を見て、これは原作を読まねばと早速購入。
 ドラマの第1話は、本書「カレンダーボーイ」をベースにしたお話でした。
 作者は、新聞社勤務で社会部時代に検察庁など司法を担当し、
 『転がる検事に苔むさず』で第3回警察小説大賞を受賞、
 作家デビューした直島翔さんです。

   ***

「カレンダーボーイ」

安堂清春(35)は、任官7年目の裁判官。

10歳の時、発達障害の専門医・山路薫子と出会い、
ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥多動症)と診断された。

安堂は、詐欺未遂罪と傷害罪で起訴された被告人・江沢卓郎(22)の単独審理を担当。
江沢は故意に路上に飛び出し、腕の一部をタクシーのドアミラーに当て交通事故を装おうとした。
さらに、客としてタクシーに乗り合わせたY副市長・茂原孝次郎が車を降りてくると、
殴りかかって転倒させ、左手首を骨折する重傷を負わせたうえで、頭や額への殴打をくり返した。

江沢は初公判の罪状認否から弁護人と衝突、安堂は国選弁護人を裁判官の職権で解任する。
後任の小野崎乃亜は、予想された裁判官忌避はせず、
証拠認否で9割の証書に対し「同意しない」を連発。
起訴事実は全てにおいて曖昧で、自白は警察官及び検察官の偏見に基づき誘導されたと述べる。


小野崎が次々に言葉を投げかけると、藤山は耐えきれずに口を開く。
藤山と郁美は高校の同級生で、ガソリンスタンドでバイトする卓郎に客の秘密を洩らしていた。
それは、病院の医者を乗せた運転中の次のような会話だった。

  「きのうの急患、手術すれば助かったのにな」
  「脳外科医を呼び出そうとしたら、事務の誰かが止めたんですって」

  「いや、もう麻酔医からして昼から酒くらっていたので、無理ですね」
  「大勢を休ませたからあんなことになったんですよ」 

藤山は、医師の会話を聞いた数日後、亡くなったのが郁美だったと知り、
今回の事件の数日前に、また日曜日にゴルフをやると卓郎に教えたのだった。
そして、目撃者の一人だった学習塾経営者は、啓明会病院の理事で茂原後援会の副会長。
病院の出入り業者をゴルフ大会を名目に呼び集め、後援会活動をしていたのだった。

「恋ってどんなものかしら」

夫の高校数学教師・宗繁之の頭を、妻の高校音楽教師・宗春美がメトロノームで強打し殺害。
橙園学院校長・佐高京介は、二人の教え子で30代前半。
同校の顧問弁護士・小野崎乃亜は、裁判所の待合所で鼻歌を歌う春美の供述に疑問を抱き、
春美がコルサコフ症候群で、室内にあった物を悉く利用して作り話をしたのだと気付く。

小野崎は「心神耗弱」を主張、執行猶予の付いた判決を求めた結果、懲役5年の実刑判決。
父親の真似ならできる考えた春美は、刑務所の中で思う「真実を知っているのは私だけだ」。

「擬装」

闇バイトの広域強盗と思われる事件がY市で発生、82歳の高齢資産家女性が6千万円を奪われる。 
県警は強奪した金の運び役・18歳の定時制高校3年生井戸川友典と佐野義弘を逮捕。 
安堂は二人に勾留質問、黒とグレーのヘルメットの二人からそれぞれ金を受け取っていたと判明。
判事補・落合は、安堂が作った調書を見て、実行犯二人が一緒にいる場面がないことに気付く。

ITエンジニアの娘・朋世(28)を亡くした羽鳥賢一は、法テラスで小野崎に相談していた。
睡眠剤をいつもの倍量飲んだための事故死ということだったが、羽鳥は他殺を疑い、
臙脂色のノートパソコンが1台なくなっていることを気にしていた。
小野崎は安堂と共に、朋世の家の様子を調べる。

後日、安堂に丸いものと角々したもの、洗面器と椅子の像が現れ、文具に重なり合う。
小野崎と共に朋世の家へ、小野崎が脱衣所で椅子と洗面器を重ねその上に立ち換気口を手で探る、
するとそこにタブレットが、羽鳥は娘がここに隠すときにバランスを崩して転倒したと気付く。 
そして、タブレットには、防災コンサルタント・籾山新司の姿を撮影した動画が2つあった。

一つは講習会の様子、もう一つは女性のあとをつける籾山を撮影したもの。
SNSを使った指示役、強奪の実行役、金の回収役の一人三役。
それは、全国で発生した一連の強盗事件そっくりに見せかけるためだった。
撮影に気付かれたと思った朋世は、タブレットを換気口に隠し、その際転倒したのだった。

「解説『不思議な裁判官』岩波明」

発達障害研究の第一人者・岩波明さん による安堂と発達障害、作品に対する解説。
サヴァン症候群に言及すると共に、
『アストリッドとラファエル』『名探偵モンク』『シャーロック(BBC制作)』
『こちらあみ子』等の作品も紹介しています。

   ***

判事補・落合は原作では男性ですが、ドラマでは女性になっていますね。
また、「恋ってどんなものかしら」と「擬装」は、
ドラマの2話・3話と所々同じエピソードもありましたが、
お話としては全くの別物でした。

それにしても、「恋ってどんなものかしら」は怖かった!!
そして、「擬装」はタイトルが絶妙!!
もちろん、ドラマの2話と3話も、とても良かったです(続きの4話が楽しみ!)。
ひょっとして 『テミスの不確かな法廷 再審の証人』 のお話なんでしょうか?

安堂の「小野崎さん。私の話を聞いてもらえませんか」、
そして、小野崎の「安堂さん、好きな人がいますか」。
これも、ドラマではなかった展開。
これから、どうなるんでしょうか?

このお話を読んでいると、あちこちで
『自閉症の僕が跳びはねる理由2』 に記されていたことを思い出します。





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Last updated  2026.01.24 19:33:41 コメントを書く


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