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アリス「ミルキーさん、ゲームセンターはまた今度にしましょう。」ミルキー「”こんど”って、いつ来るの?」そういえば、もうここに来る事はないかもしれないとアリスは思いました。でも目の前に広がる都会的な街並みは魅力的でした。アリスたちが住んでいる場所から遠くなければちょくちょく来れたかもしれません。でも、ここはアリスたちが今住んでいる場所から少なくとも4時間半ぐらい時間がかかる距離にありました。街並みには道にはみ出すようにいくつもの看板が出ていました。そしてここは活気にあふれていました。多くの動物や人間たちがこの街を歩いていました。自転車も急がしそうに通っていました。道には数は少ないですがたまに”自動車”も通っていました。そこに乗っている人は楽そうでした。アリスは自動車があれば、あのお屋敷にも楽に着けるのではないかと思いました。そして買い物にここまで来れるのではないかと思いました。でもこの不思議の世界ではまだまだ自動車は多くあるものではありません。自動車の価格はかなり高く、アリスにはとても買えるものではありませんでした。アリス「……………………。」やがて、オシャレなカフェを見つけました。ウサギ「ではここに入りましょう!」中はオシャレで広々としていました。そして日光が差し込み、店内はとても明るくなっていました。くつろげそうです。ちょうど『ワンドリンク100ゴールドセール』がしていました。みんなそこで思い思いの品を注文しました。でもコーヒー専門店なのでウサギさんはニンジンジュースが頼めませんでした。ウサギ「カフェオレ!」アリスはミルキーの為にキャラメルをたらしたカフェオレを注文しました。そして自分も同じ物にしました。由美は少し大人の感じのする物を注文しました。エスプレッソです。モグモグは……、モグモグ 「ピィーー!ピィーー!」モグモグはカウンターのおねえさんに向かって羽ばたきをして自分の注文を伝えようとしました。バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!!でも言葉が通じません。ミルキーが言うにはモグモグはココアを飲みたがっているということでした。それでアリスがモグモグに代わってココアを注文しました。アリス「あら?タッキーさんの分は?」ウサギ「あっ、それは来られてからでいいでしょう。タッキーさんは”通”ですから。 ご自分で注文されると思います。」ウサギさんはタッキーにお店に着いた事を連絡しました。タッキーはそろそろみんなが街に着く頃だと思って自分もそれに合わせて街の上空に来ていました。それで数分もしない内にお店にタッキーが現れました。タッキーはさっそく自分のコーヒーを注文しました。タッキー「オリジナルブレンド!」そして受け取ったカップにミルク多めでシュガーを少し入れました。そのカップを大事そうに抱えてタッキーが席にやってきました。みんなは丸いテーブル席を2つくっつけてそこで飲んでいました。タッキーがその輪の中に入りました。
2010.01.31
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アリス「ではもう”ゆっくり行って”もいいのですか?」ウサギ「たしかに”行き”は急ぎでしたが、”帰り”はゆっくりでかまいません。」アリス「……………………。」あれから時間が経ちましたのでもう3時は過ぎています。アリスはなんだかがっくりしている自分に気が付きました。目の前の大きな建物はその大部分が草にうもれていましたが、アリスは「お掃除すれば見違えるようになるかもしれない」と思っていました。そしてなんだか大きなお屋敷を買い逃したことに少々落胆している自分がいることがわかりました。たしかに大きなお家には夢があります。中は広くて何にでも使えるでしょう。大きなベッドルーム。広々としたキッチン。あるいはリビング。そんなところで過ごすと心まで広々としてくるでしょう。ミルキー「えーーーー、街まで行くの?ミルキータン、もうつかれたよ!」ミルキーがそんな事を言いました。アリス「まあ、ミルキーさんはモグモグの背中にゆられていたのですからまだマシですよ。」ミルキー「そんな!」アリス「由美さんや私は”歩き”です。」ウサギ「とにかく街まで行きましょう!おいしいコーヒーショップがありますから。そこでみんなで何か飲みましょう!」するとミルキーはとたんに喜びました。ミルキー「あの”コーヒーせんもんてん”だよね?そこに行くんだよね?」どうやらミルキーはそこのコーヒー専門店で一度飲んでみたかったらしいです。ウサギ「そうです、コーヒーショップ『スタークルーザー』です!」こうしてみんなは「裏手の道」を行きました。ここを2キロほど行くと道沿いに大きな店舗が建ち並んだ場所に出るはずです。アリス「ふうふう、かなり歩くのですね。」由美「安いハズですね。はぁはぁ………。」ミルキーはモグモグの背中に揺られていました。ミルキー「うとうとうと……、」アリス「ミルキーさん!モグモグの背中でいねむりしてはいけません!おっこちてしまいますよ!」ミルキー「はう!」ミルキーは目を覚ましました。50分ほど歩くと先ほどの田舎とはまるで違う都会的な雰囲気の大型店舗が立ち並ぶ道沿いに出ました。ミルキー「はわわわわわ!」アリス「これは開けてますねえ!」ウサギ「ホントに”都会”のようです!」アリスたちはお店の建ち並ぶ道を歩きました。途中で女の子が喜びそうな品揃えのブテックがあり、由美がガラスごしに店内を見ていました。ミルキー「ゲームセンターがあるよ!ゲームセンターがあるよ!!アリスタン、ちょっとのぞいて行こうよ!」
2010.01.30
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するとまた電話が鳴りました。ウサギさんはさっそく電話を受けました。プッ!ウサギ「はい、もしもしい!!」今度はタッキーが携帯でかけてきました。ウサギ「はい!お待ちしていました!どうでしたか?はい!はい!え?なになに!そうですか?!はいはい!」ウサギさんは肩と頭で携帯電話をはさみながら、パソコンを操作していました。ウサギ「はい!はい!なんとそうですか!はい!」ウサギさんはいつになくテンションが高いです。それにテキパキとしゃべっています。銀行が閉まるまでもう時間がないからでしょう。いえ、もう閉まったかもしれません。ウサギ「わかりました!ではそうします!」そして…………、電話は終了しました。ピッ!ウサギ「ふう、」アリス「……………………。」アリスはタッキーからの報告がどうなったのか気がかりでなりませんでした。アリス「…………あの、ウサギさん?」ウサギ「では帰りましょう!」アリスやミルキーはその言葉を聞いて驚きました。ミルキー「え?おうちは?このおうちはどうなったの?」ウサギ「とにかく街まで行ってタッキーさんの報告を聞きましょう!」アリス「え?街まで行って?」タッキー「はい、そうです。そこで落ちついてお話してくれるそうです。」アリスはやはり何か建物に問題があったとさとりました。ちょうどその時、タッキーが屋敷の中から出て来ました。上空から現れたのです。タッキー「私はもう少し屋敷の中を調べておきます。みなさんはごくろうさまですが先に街まで歩いて行ってください。」ミルキー「えーーーー!それよりお家の方はどうなったの?」タッキー「街まで行って落ち着ける場所でゆっくりお話します。」ウサギさんを見るとうんうんとうなづいていました。それでアリスはタッキーの言う事に従うことにしました。タッキーは壁をすり抜けて再び建物の中に入りました。ウサギ「タッキーさんは空を飛んで来るので私たちより少し後に出発しても追い付きます。さあ、それでは我々の方は出発しましょうか?」
2010.01.29
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そしてやっと建物玄関までたどり着きました。ウサギ「玄関に来るまでだいぶ時間がかかりました。」とても広いです。サッカーグランドを横切った感じでした。アリスは息が切れました。由美も両膝に手をついて「はあはあ」やっていました。でもウサギさんは息を切らしてません。さすが”ウサギ”です。走る事に関しても”プロ”です。ミルキーもモグモグの背中に乗っていたので大丈夫でした。モグモグも息を切らしてません。モグモグは走る事に関しては以前「東洋の奇跡」と呼ばれていたぐらいですから(ウソ)。アリス「タッキーさんはどこに?」タッキーの姿が見当たりません。ウサギ「きっとまだ建物の中でしょう!」そう言ってウサギさんは背中にしょってきたリュックをそっと地面に降ろしました。中にはいつも愛用しているノートパソコンが入っていました。これはいつも仕事に使っている物です。ウサギさんは丁寧にリュックの中からノートパソコンを引き出しました。ウサギ「あと10分ほどで3時になります。」アリス「え?もう間に合わないのではありませんか?銀行にも行けませんし。」ウサギ「とにかくタッキーさんの報告を待ちましょう!」ウサギさんはその場でノートパソコンを広げました。その時、ウサギさんの携帯電話が鳴りました。ウサギ「おっ、タッキーさんからの電話だ!」しかしそれはなんとニセアリスからの電話でした。ニセアリスがどこかの公衆電話からかけてきたらしいのです。ニセアリス「おい!あの屋敷は押さえておけ!アタシが買うから!」ウサギ「お金は用意できたのですか?」ニセアリス「できてない。まったくの無一文になった。」ウサギさんはずっこけました。ウサギ「ではそちら様は今回買うのは無理ということで。」ニセアリス「いいや!相手セールスマンにはアタシが”買う”と言ったんだ!押さえておけ!」ウサギ「でもお金が用意できてないのでそちら様は買うのは無理ということで。」ニセアリス「いいから、セールスマンに連絡して押さえておけ!」ウサギ「ええ、セールスマンにはお金が用意できなかったから購入は無理と伝えておきます。」ニセアリス「いいから押さえておけーーーーーー!!」ウサギさんは電話を切りました。ガチャ!ツーーーーー!ツーーーーー!ツーーーーーー!ウサギ「はあ~~~~~!」現在ウサギさんのノートパソコンで見る限り時刻は午前2時55分でした。アリス「ああ、もう無理なんですね。」
2010.01.28
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ミルキー「アリスタン、ついにミルキータンがかつやくする時が来たよ!」ふいにミルキーがそんな事を言いました。アリス「え?」ミルキー「ミルキータンは”ちょうこうそくいどう”ができる”のりもの”に乗って行くよ。それですぐにむこうにつくから。」そしてミルキーはその”のりもの”を指さしました。モグモグ「ピピッ?」”のりもの”は首を傾けました。ミルキー「ミルキータンがたてもの中を見て来るよ。」確かにモグモグの速さはじんじょうではありません。でもそんな速さであの小高い山を越えた建物まで行くのは危険です。モグモグの背中に乗ったミルキーが振り落とされるかもしれませんから。だいたいむこうまで距離がありすぎるのです。いかに速いモグモグでもそうとうな時間モグモグの背中に乗っていなくてはなりません。アリス「ミルキーさんは私といっしょに来てください!」ミルキー「いえ、ミルキータンもみんなのおやくにたちたいです。だからミルキータンはあの”のりもの”に乗っていくのです。」アリス「ダメです。そんな長時間モグモグの背中に乗っている事は危険です。ミルキーさんは私といっしょに来てください!」ミルキー「そんな!ミルキータンがせっかくかつやくできる時が来たのに!」アリスは止めました。そしてミルキーとモグモグは汽車で行くことになりました。アリス、ミルキー、ウサギさん、由美、モグモグは現地に向かって出発する事にしました。ミッチーは”黄金の家”の中にいるようですが、置いていく事にしました。思慮深く、しかもよく常識を知っているミッチーのことですから、きっと反対されるに違いありません。こんな危ない物件を買おうかどうしようか検討していること自体注意されるかもしれませんから。こうしてまた汽車であのお屋敷を見に行く事にしました、でもけっこう遠いのです。それでもみんなはあのお屋敷めざして出発しました。そして4時間半ほどかかってやっと着きました。今、草ぼうぼうの門の前にいます。ウサギ「うわあ、やはりこれはすごいですね。」この間、周りの草を刈ったとはいえ、それは門の所だけです。塀はその大部分が草に埋もれていました。ウサギ「植物が建物内にダメージを与えていなければいいのですが。」ウサギさんとアリスは広い庭を隔てた奥の建物を見ました。植物に覆われていてどこまでが建物だかわからなくなっていました。アリス「ええ、そうですね。」ウサギ「とにかく急ぎましょう!もう2時30分です。建物内にはタッキーさんがいるはずですから。」こうしてこの間切り開いた道を行きました。ウサギさんが先頭に立ちました。
2010.01.27
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そして「はいはいどうぞご自由に」と言いました。アリスはニセアリスの行動に少しあきらめが出ていました。ニセアリス「だーーー! これだからアタシは行動の遅い連中とは話が合わないんだよ!」ニセアリスはすっとんでこの家の扉から出て行きました。ニセアリス「はあーー!かせがにゃー!!!」バタン!ニセアリスがあわてて出て行った後、ウサギさんは落ち着いた感じで腕を組んでこう言いました。ウサギ「とにかくあのお屋敷の中を見てみる事が先決です。そうしないと話が先に進みませんから。とにかく現地に行ってみましょう!どこからか中に入れるかも知れません。」アリス「では急いで出発しなくては。今から出発しても現地に着くのはだいたい2時半ぐらいではありませんか?」ウサギさんは柱時計を見ました。ウサギ「そうですね。もう時間があまりありません。」アリス「でも行ってみて、もし建物が気に入った場合はどうするのですか?」ウサギ「それは現段階では考えていません。私の考えでは建物自体に何か問題があるのはないかと思っています。あの価格は”何か問題があるから”つけられたように思います。だから内部を見てそれで話が終わるんじゃないかと思っています。そしてその結果をあの”あわててお金を稼ぎに行かれた方”に報告すれば、それでなっとくされると思います。」アリスはウサギさんの考えになっとくしました。ウサギ「ではまいりましょうか?とにかく屋敷の窓からでも中をのぞいてみましょう!あのお屋敷の1階には全て鎧戸があったようですが、あれだけ窓がある建物ですから、一つぐらいどこか閉め忘れているかもしれません。」アリス「わかりました。私も行きます。」するとタッキーが、タッキー「では私が建物の内部を見に行ってきましょうか?」ウサギ「え?」アリス「は?!」由美「そういえばタッキーさんは!」ウサギ「壁をすり抜けられる!」そうです。”ゴースト”であるタッキーなら、壁をすりぬける事が出来るのです。ウサギ「そうか!どうして今まで気付かなかったんだろう!ではもうしわけありませんが、ごそくろうねがって我々といっしょに汽車で行ってもらえますか?」でもタッキーは……、タッキー「私はキップを買いません。空を飛んで行けばいいだけですから。キップ代がもったいないです。」ウサギ「なるほど、そうですか。」タッキー「では私は先に出発します。そうしないと、銀行が開いている時間にどのみち間に合わないかもしれませんから。」ウサギ「そうですね。一応銀行が閉まる前に結果を見た方がよいでしょう。銀行が閉まってしまえばそれで話は終了ですから。じゃあ、よろしくお願いします。」こうしてタッキーはウサギさんのお家の屋根をすり抜けて飛んで行きました。アリスやウサギさんは天井を見上げてその姿を見送りました。ウサギ「こうしちゃいられない。我々もすぐに出発しますか!」アリス「ええ!」「(でも、もしあの建物に何の問題もなかったら、その時はどうするのかしら?)」とアリスは思いました。
2010.01.26
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ウサギ「確かにこの事を知らなければあの建物が200万ゴールドの値段というのもうなづけます。ですが、やはり建物の内部がどうなっているのか見てみないといけませんね。」アリス「もし天井に大穴が開いていたら……、」アリスは想像しました。買った家の中に入ると荒れ放題なのです。でもミルキーはこう言いました。ミルキー「おうちの中があんなふうになっていても大丈夫。ミルキータンはまた”ミルキータンのお家”(子供用のハウス)の中で住むから!」そう言ってニコニコしていました。アリス「……………………。」アリスはだんだん不安な気持ちになってきました。ミルキーはまだ子供なのでわかっていないからそう言うのです。そしてすでに今の時刻は午前9時になっていました。ウサギ「ではあのセールスマンにちょっと連絡を取ってみましょう!午後3時までに入金しなくてはいけないのか確認しなくてはなりません。」ウサギさんは電話をかけました。ウサギ「ああ、どうも、ウサギのウイリアムです。さっそくですがあの物件の件なのですが……、フム。フム。なるほど、そうですか、やっぱり!」ニセアリス「ダメなのか?」ウサギさんは受話器を片手で押さえ、ウサギ「やはり次のお客さんが”欲しい”と言っているそうです。昨日次のお客さんから電話がかかってきたらしいです。」ニセアリス「チッ!買うと言っているのか?!」ウサギ「はい。どうしても欲しいと言っているそうです。やはりあの価格では当然でしょう!」ウサギさんは一度電話に戻りました。そして……、ウサギ「わかりました。ではまたご連絡します。」そう言って電話を切りました。ウサギ「やはり3時までに入金しないといけません。次のお客様はすでにお金を振り込んだ状態で待っているらしいのです。我々がキャンセルしますと、すぐに次のお客さんが購入する事になっています。ですからぜったいに3時までに入金しなくてはなりません。」ニセアリス「なんだって?!」ウサギ「セールスマンに確認しましたが、銀行が閉まる時間までに入金しないと我々の購入権利はなくなるそうです!」ニセアリス「こうしちゃいられん!アタシは金をかせぎに行っている!あと388万ゴールドかせがにゃならん!」アリスはため息をつきました。
2010.01.25
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アリス「……………………。」タッキー「このように物件には問題がある場合もあります。」アリス「注意しなくてはなりませんね。」タッキー「そうですね。購入時にはそれらに充分注意を払わなくてはなりません。そして多くの場合、買ってしまったら最後、自己責任においてそれらの問題を自分の手でなんとかしなくてはならないのです。」アリスはお家を買う厳しさを初めて知りました。アリスが黙ってしまいましたので、それを見たタッキーがタッキー「本来400万ゴールド出しても都会では小さな家しか買えません。庭も小さいです。でも田舎だと広いです!あの建物はかつては”田舎”に建てられたので敷地は広いと思いますよ。」そう言ってアリスをなぐさめました。ミルキー「ねえねえアリスタン、”田舎”に住もうよ!」ミルキーが急にそんな事を言いました。ウサギ「ところで”かつては田舎”とはどういうことでしょうか?あのお屋敷のある所は周りに何もなかったようですが?」タッキー「しかし実は建物の裏手にあります道を2キロほど行きますと、けっこうお店が建っている場所に出ます。」アリス「え?」ウサギ「え?」タッキー「あの辺の裏手は最近ではけっこう開けているのです。」ウサギ「へーーーー!!!」タッキー「これは入手した地図の画像です。あの付近の裏手、つまり小山の裏手方面です。」そこには街の風景が写された写真がありました。ウサギ「食料品が買える”大型スーパー”がありますね。」タッキー「もっと足を伸ばしますと………、いえ、はっきり言って車がありますと、ほら、5分ほど行った所に……、」ウサギ「大型の店舗がいくつもありますね!」ミルキー「わーーーー!ゲームセンターもあるよ!」由美「100ゴールド均一ショップもあります!」ニセアリス「ファミリーレストランもある!」アリス「中古の本屋もありますね!」ニセアリス「食い放題の寿司屋がある!」ミルキー「おもちゃ屋さんもあるよ!」ニセアリス「ファーストフード店がある!」ニセアリス「ラーメン屋がある!」ニセアリス「コロッケ屋がある!」ニセアリス「手作りパンのお店がある!」ニセアリス「もんじゃ焼きのお店がある!」アリス「ニセアリスさん、先ほどから食べ物関係のものばかり見ていらっしゃるようですが?」ニセアリス「しめしめ!こんなに開けた場所だったとは!あのセールスマンはきっとその事実を知らない!」
2010.01.24
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ミルキーはテーブルのところにあるイスをよじ登ってその上にあがりました。そして顔だけテーブルの上に突き出しました。するとテーブルの上にはなんとおいしそうなドーナツが置かれているではありませんか。ドーナツがてさげのカゴにたくさん入れられていました。きっとアリスが作ったドーナツに違いありません。さっそくミルキーはテーブルの上に身を乗り出して、ドーナツの入ったカゴに手を伸ばしました。すると………、ドーナツの入ったカゴは移動しました。ミルキーの方から逃げて行くのです。ミルキー「あーーーー!」もう一度、身を乗り出して思いっきりカゴに向かって手を伸ばしましたが、やはりカゴはミルキーの方から遠ざかりました。ズルズルズル…………、ニセアリスがこっそりカゴに手を伸ばしていて、自分の方にカゴを引き寄せたのでした。ミルキー「むかあ!」ニセアリス「きひひひひひひ!」そしてニセアリスは一人でドーナツを食べ始めました。ニセアリス「ガツガツガツ!ムシャムシャムシャムシャ!」アリス「ニセアリスさん!」ニセアリスはアリスに注意されました。さあタッキーの方の準備が出来たようです。”物件写真”をモニターに映し出しました。アリスやウサギさんはモニターをのぞき込みました。ミルキーや由美もです。アリス「まあひどい!」それは建物内を映した写真でしたが、それを見ると中はボロボロでした。 タッキー「これは”元ホテル”だった建物です。天井の一部が崩れています。そこからハトが侵入し、建物内にフンをバラまいています。」ウサギ「うわあ!ひどいなあ。」建物の床は全てハトのフンで足場もありませんでした。タッキー「このように建物の一部が壊れますとそこから鳥等が侵入して”住みか”としてしまうこともあります。その他壁が崩れでも同じです。動物の住みかとなってしまう事があるのです。」アリスはそのような事があるなんてこれまで想像もしてみませんでした。目の前の画像を見ると胸がつまる思いがします。家具などのタンスが置かれていましたがその上にもびっしりフンが着いていました。アリス「……………………。」タッキー「では次の物件をお見せしましょう!こちらは築50年の大きな民家です。」ニセアリス「うわあああ!!!まるでボロ屋じゃん!」アリス「ニセアリスさん!そのような言い方をしてはいけません。」ミルキーもそれを見ました。ミルキー「わあああ!アリスタン、こんなの住めないよ!」それはミルキーからしてみれば”お家”のイメージからかけ離れたものだったのでしょう。でもアリスはミルキーに注意しました。アリス「ミルキーさん、外観で判断してはいけません。”住めば都”のようになります。」しかしそういうアリスも古い家がこれほど傷む物だとは知りませんでした。その家の屋根はゆがみ、壁にはカビが発生していました。塀は崩れていました。雨どいのパイプは割れていました。アリスも内心ショックを受けました。タッキー「このように建物の中に大量のゴミが残された建物もあります。」建物の中には産業廃棄物とでも言えるようないろいろなゴミが散乱していました。数々のガラスビン。大きなタル。そして紙くず。あるいは木材。そして壊れた木製のイス。向こう側の壁が見えないぐらい建物内にゴミが残されていました。アリスはもう言葉もありませんでした。
2010.01.23
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話が盛り上がって来ました。それを離れたところから聞いていたアリスも、テーブル席の方にやって来て座りました。アリス「タッキーさん、先ほど言われたその”問題”と言いますのは?」タッキー「たとえば”建物自体が傷んでいる”場合もあります。その場合は修理費用はバカになりません。あれだけ大きな建物ですから。」ニセアリス「アタシが自分で修理する!」タッキー「”雨もり”しているとかなりダメです。あれは建物に対してそうとうなダメージがあります。それに雨もりはプロでも修理が難しいです。完全に雨もりを止める事が出来ない場合もあるんです。」アリス「そうですか。」タッキー「また、そもそも営業用の建物に生活用の物が全てそろっているかどうかはわかりません。たとえば”お風呂”とか”洗濯場”とか。」アリス「まあ!”お風呂”や”洗濯場”がないんですか?」タッキー「洗濯場ぐらいはあるかも知れませんが……、あのような営業では洗濯はどうしても必要になってきますから。たとえば従業員のコスチュームやテーブルクロス。ですが”お風呂”はあるかどうかわかりません。あそこは宿泊にはあまり力を入れてなかったようですから。」アリス「まあ!」ウサギ「あの建物の中へは入れないのです。だから中を見てません。どのような部屋の構成になっているのかわからないのです。」するとタッキーは、タッキー「私も以前”家”を探した事がありますので、その中の選択肢の一つに中古物件がありました。ですのでその時の資料をお見せしましょう!他の物件の物ですが参考になると思います。」タッキーはいったん席を離れ、その後データーを持って戻って来ました。そしてテーブルに置かれたモニターでその中身をみんなに見せようとしました。その時、ミルキーとモグモグも起きだしてテーブル席の方にやって来ました。由美もちょうど起きて来ました。
2010.01.22
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ウサギ「ああ、今思い出しました。以前、”山奥の大きなお屋敷で豪勢なビヤガーデンやバイキングが連日開催されている”という、当時としては”VIP御用達のお店があった”と聞いた事があります。」タッキー「それがあのお屋敷ですね。しかし近年になるにしたがって”ライバル企業”の出現が多くなってきました。あの建物は”田舎”に建てられていますが、大企業の方は金の力に物を言わせて”大きな駅の駅前”に営業用の建物を建てたのです。それもアンティークな感じを捨て去り、最新型のデザインとしました。結果的にあのお屋敷はお客さんをそれらの新規参入の企業に取られ、ついに今から約2年前に倒産してしまったのです。」ウサギ「じゃあ、2年前にあの建物は閉鎖されたのですね?」タッキー「そうです。」ニセアリス「それにしちゃ草ぼうぼうだ!」タッキー「だいたいあんな感じですよ、倒産物件と言いますのは。最後はボロボロの状態になって倒産するのです。ですから倒産前からあのように”荒れる”兆候があったのでしょう。それに倒産にいたるまでにいろいろあったのだろうと思います。元は土地と建物は一帯だったのかもしれませんが、現在それが”バラバラの所有者の物である”ということは特に不思議でもなんでもありません。」ウサギ「う~~~~ん。では”総額400万ゴールド”という値段についてはどうでしょうか?」タッキー「それについてはなんとも言えませんね。本来、土地と建物がバラバラに売りに出されたのでは値打ちはあまりないですが……、今回は土地も買えるということで、そう考えますと確かにお買い得ですね。」ニセアリス「そうか!!」タッキー「ですがあの建物を現代風の営業用にするには”大改装”を必要とします。それにあの場所は”立地条件”がやや悪いです。商売には向きません。もちろんお金のかけかたしだいですが。」ウサギ「では、単に”あのお屋敷に住む場合”はどうでしょうか?」タッキー「それにつきましては、もともとそれ用の建物ではありませんのでなんとも言えませんが、”広さ、大きさ”から考えますと格安、いや”激安”だと思います。いろいろ問題はあるでしょうが。」
2010.01.21
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そしてパソコンに目をやりました。ウサギ「タッキーさんからメールが返って来ています。」ニセアリス「なんて言って来たんだ?」ニセアリスがそう言ったちょうどその時、タッキー本人が現れました。”黄金の家”から出て、この朝のつどいが行われているテーブル席にやって来たのです。タッキー「おはようございます。」タッキーはていねいにウサギさんにあいさつしました。ウサギ「おはようございます。モーニングコーヒーはいかがですか?」タッキー「いただきます。」タッキーはテーブルにつきました。そしてウサギさんがあらかじめテーブルの上に用意していたコーヒーにお湯をそそぎました。タッキーは朝、コーヒーを飲むのが大好きです。タッキー「はあーーー、うまい!朝のコーヒーは格別ですね!」タッキーが幸福そうな表情をしました。ウサギ「そうですね。私もニンジンジュースやコーンポタージュスープの他にコーヒーも時々飲んだりしますが、朝の一杯は格別ですね!」タッキーとウサギさんはゆったりとした朝のあいさつをかわしていました。この2人(正確に言うと一人と一匹)は特に仲が良いです。お互い話が合うのです。しかし今日のニセアリスはあわてていました。あのお屋敷の事が気がかりでならないようです。ニセアリス「んなあいさつはいいから!早く”本題”だよ!」タッキー「ではご要望があったのでさっそく本題の方に入りたいと思います。実はあのお屋敷自体は特に怪しいものではありません。以前はいろんなイベントに使われていた物です。”会館”のような感じと思っていただければいいです。」ウサギ「ほう!」タッキー「それにあれはせいぜい30年から40年前の建物です。アンティークなデザインですが、実は建てられてからそんなに年数は経っていません。100年とか200年経っている建物とは違って比較的新しい建築物です。」ウサギ「そうですか!」タッキー「ですのであの価格は経過年数から言えば確かにお買い得です。」ニセアリス「アタシのにらんでいた通りだ!!」タッキー「今回格安で売りに出されましたが、実はそれにはいろいろあったようです。まず、元をたどりますとあの建物は”バブル期”に建てられた物です!」ニセアリス「ファンタジー世界にも”バブル期”があったのかよ?!」タッキー「はい、ありました。あれはバブル期に”はぶりがよいお客さん”を目当てに建てられたものです。当時としてはお金がすごくかかっています。経営していた頃は”ビアガーデン”やいろいろな”式典”を行ったり、それから”バイキングレストラン”などもしてもうけていたようです。当時のことですから最盛期にはそうとうもうけたようですが、”バブル景気”はその内突然消えてしまったのです。そう、本当に”泡”のように。景気は目に見えて悪くなり、人々はビアガーデンやバイキングレストランなどから遠のきました。それからというもの、あの建物は苦しい経営が続いたようです。」ウサギさんはそれを聞いてうんうんとうなづいていました。
2010.01.20
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ミルキー「ああ、大きなおうちに住みたいな。ぐう……………………。」ミルキーは眠ってしまいました。アリス「……………………。」そして、次の日になりました。ニセアリスは珍しく朝から起きていました。そしてすごく元気でした。ニセアリス「さあ!金をかせぎに行くぞ!!!」ウサギさんもすでに起きていて、朝からパソコンで何か調べていたようです。すでにすっかり頭はさえているようでした。そしてコーヒーカップに入れた温かいコーンスープをすすりながらパソコン画面を見ていました。ウサギ「銀行は3時までです。ですのであの物件を買うための入金のタイムリミットは”本日の午後3時まで”と考えるべきです。」ニセアリス「なんだと?3時までだって?さすがにプロのアタシだってパチンコでそんな短時間にかせげない。」アリス「……………………。」ニセアリス「じゃあ、あとは”スピードクジ”しかないじゃないか?!!12万ゴールド分スピードクジを買ってみるか?いちかばちかだ!」アリス「やめてください!」ウサギ「そうです!あわててお金をかせごうとするとよけいにお金を失う結果にもなりかねません。」ニセアリス「でも3時までに388万ゴールドはキツい!」ウサギさんは呆れて目をつむりました。ウサギ「今、タッキーさんにも相談してますから。」ニセアリス「なに?アイツにか?不動産売買で役に立つのか?」ウサギ「すでにメールを打っています。」しかしタッキーはこのアリスの家の中に置かれている小さなお家”黄金の家”の中に住んでいます。歩いてもこのテーブルから十数歩の距離です。でもそこにはミッチーもいます。ウサギさんはやはりミッチーに長々とあいさつするのは苦手のようです。ニセアリス「タッキーは金持ってる?」ウサギ「そおいう問題ではありません!まず今回の物件を買う事が本当に正しいかタッキーさんにも相談するのです。」ニセアリス「”ハズレ”だったらまた売ればいいじゃん!」ウサギ「そんなに簡単にはいきません!家を売り買いすると言う事は大損をする事だってあるのです!」ニセアリス「深く考えるな!”欠陥住宅”だったらアタシがうまく言って売りさばいてくるから!」ウサギ「……………………。」ウサギさんはあきれて目をつむりました。
2010.01.19
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ニセアリス「しかたないな。”借金”してくる!」それを聞いてアリスは驚きました。そして反対しました。アリス「ダメです!借金すると利子がすごくかかってしまいます!それにお金を返すのは大変な事なんです。」ニセアリス「んなこと言ったって!そうするしか388万ゴールドは手に入らないジャン!こんな安い物件を逃す手はない!」アリスはもう一度ウサギさんに聞きました。アリス「400万ゴールドって本当にお安いのですか?」ウサギ「まあ、それにつきましては確かめたのですが……、建物を売っていたあのセールスマンも、そして土地のオーナーも”全て込み”で合計400万ゴールドと言っています。他には現状ではお金はかかりません。400万ゴールドなら確かに安い買い物ではあります。」ウサギさんが腕を組んで言いました。ウサギ「つまり、あのお屋敷が格安で売り出されたもっとも大きな理由は土地がらみの問題があったからです。建物だけ売られる事になったという。もともと建物と土地の所収者は別々だったのでしょう。だから”建物だけ”といった買い方をする人はあまりいないと思います。でも、現在我々の次点の方はいるようですが。しかし、おそらく土地のオーナーと話をしたのは私だけです。今日オーナーさんと話をした時、そう言っていましたから。ですので、土地の話、つまりこのお買い得の話を知っているのは現在”我々だけ”なのです。」ニセアリス「よおし!借金してでも買うんだ!いや、400万ゴールドが無理なら土地の方だけ買う!そして建物の方を買ったヤツに”取り壊し”を迫ろう!そうすれば建物も安くたたけるかもしれない!」ウサギ「……………………。そんな事しなくても総額400万ゴールドでは充分安いです。400万ゴールド出して買った方がすんなりお話はすみます。ややこしい問題をひきずる事もないでしょう。」アリス「でも400万ゴールドという大金は………」ウサギ「とにかく今日はもう遅いです。続きは明日考えましょう!」ウサギさんがそう言いますし、もう夜遅い時間になってましたのでアリスはいったん眠る事にしました。アリスはミルキーをベッドに寝かしつけに行きました。ミルキーの寝床は現在ミルキー専用の子供用ハウスの中です。ミルキーはベッドの中に入りました。そしてそのそばにはアリスがついていました。ミルキーが眠るまでいつもそばにいます。ミルキー「ねえねえ、アリスタン、あのおうちは大きそうだねえ。」アリス「そうですね。大きいでしょうね。」ミルキー「あの中では”かけっこ”して遊べるね。」アリス「そうですね。」ミルキー「なんでもできるよね。モグモグでも走り回れるよね?」その時、ミルキーのお家の中の入り口付近で黄色い”でっかい物””がモゾモゾと動きました。アリス「そうですね。モグモグでも走り回れますね。」
2010.01.18
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ミルキー「あと、にっ、にひゃくまんゴールド?!!!」ニセアリス「なんだって?あと200万ゴールドかかるだって?」ウサギ「はい、つまり建物代金を込んで”全込みで400万ゴールド”ぽっきりです。」アリス「……………………。」ニセアリス「それでは話が違う!」ウサギ「あのセールスマンの話をよくぎんみしてみますと……、どうもやはり建物だけを売るつもりのようです。」ニセアリス「”ダマシ”だ!!」ウサギ「この程度の事はよくある話です。でもあの建物が200万ゴールドなら安いです。他に問題がなければですが。」アリス「まあ、まだ問題がある可能性が?」ウサギ「問題があるから安いのかもしれません。」アリスは慎重に考えました。けれどニセアリスは、セアリス「しめて400万ゴールドか?!」ニセアリスはまたウサギさんに手の平を差し出しました。ニセアリス「ではあと388万ゴールド!」ウサギ「ぐぐぐぐ!」するとミルキーがアリスのスカートのすそをつかんでこう言いました。ミルキー「アリスタン、”たからくじ”を買おうよ!当たったらあのお家が買えるよ!」アリス「でもミルキーさん!宝くじはなかなか当たりませんよ。」ミルキー「でも……。」アリス「それに明日までには間に合いません。」ミルキー「はああ~~~~~。」
2010.01.17
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アリス「そんな!」ウサギ「だからお安いのです。建物だけ買っても土地は別の人の物なので、この先どういう話になるかわかりませんから。」アリス「……………………。」ニセアリス「買ったらどうなる?建物は使えるんだろ?」ウサギ「たとえばの話ですが…、土地の所有者が”今後は自分で土地を使いたいので建物の取り壊しを要求してきたり”、トラブルの話に発展する場合があります。土地からの立ち退きを要求されてしまえばマズイことになるケースもあります。」ニセアリス「立ち退かない!そして逆に高額な立ち退き料を相手からせしめる!」ウサギ「いったんトラブルになれば解決までの間、まったく建物が使用できない場合も多いです。そしてそれは1年2年と長期になる場合もあります。」アリス「そんな!じゃあ今回のお話はやっぱり”夢物語”だったんですか?」ミルキー 「ええ?大きなお家を買うことになってたんじゃないの?買えないの?ミルキータンのゲームセンターは?ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」ウサギ「ですが、今回運良くその土地のオーナーの方を見つける事ができました。そしてその方に直接連絡を取ることが出来まして……、お話によってはその土地を売ってもいいそうです。」アリス「え?」ミルキー「は?」ニセアリス「いくらだ?」ウサギ「200万ゴールドだそうです。」
2010.01.16
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アリス「どうやってかせいだのですか?」ニセアリス「言わない!」アリス「言いなさい!」 ニセアリス「商店街に”子供用パチンコ”がある!」アリス「は?」ニセアリス「それで勝つと最高1万ゴールドの商品券がもらえる!それを金券ショップに持って行くと………。」アリスは思わず目をつぶりました。アリス「……………………。」ウサギ「明日入金ですが、11万ゴールドではぜんぜん足りませんが?」ニセアリス「元手と合わせて12万ゴールドある!」ウサギ「はあ、しかし、それでもまったく足りませんが?」ニセアリスはウサギさんに手を出しました。ウサギ「なんですか、その手は?」ニセアリス「あと、188万ゴールド!!」アリス「ニセアリスさん!」ウサギ「あのう……、実はあの物件は200万ゴールドではないことがわかりました。」ニセアリス「なに?!!」ウサギ「時間をかけて調べました。あのお屋敷は200万ゴールドですが、”土地”は別なのです。」アリス「え?」ウサギ「つまりあれはお屋敷の”建物のみ”の販売であり、その価格です。それを買っても土地は別の方の物なのです。」ニセアリス「はあ?」
2010.01.15
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こうしてアリスたちはお家へと帰ってきました。そしてウサギさんはニセアリスの高速パソコンを使ってなにやら調べ始めました。そして……、ウサギ「見つけた!」ウサギさんは何かを見つけ、電話をかけました。ウサギ「どうも、とつぜんお電話をおかけいたしまして。わたくし、ウサギの”ウイリアム”と申します。」そして電話の相手と熱心に話し始めました。アリスはアリスで別に調べ始めました。夕方、日も暮れかけた頃、ニセアリスがアリスたちのお家に帰って来ました。ミルキー「あーーーーー!アリスタン!”アイツ”が帰って来たよ!アリスタンのお金をつかんでとうそうした”ボロゾウキンが”帰って来たよ!!」ミルキーはテレビドラマの犯人に対して言う刑事のセリフをマネて言ったようでした。アリス「まあ、ミルキーさん!なんて言葉づかいですか?!”アイツ”とか”ボロゾウキン”なんて言葉を使ってはいけません!」ミルキー「ギクッ!」ニセアリス「ふう!人のことを”ボロ”呼ばわりするヤツの方が真の”ボロ”なのだ!」ミルキー「なあにいいいい!!」アリス「ミルキーさん!ニセアリスさんの相手になってはいけません!」ミルキー「だって!」アリス「しまいにはミルキーさんもニセアリスさんと同じような言葉使いになってしまいますよ!」ミルキー「そっ、そんな!」ミルキーがあまりにもショックを受けたような顔をしたのでニセアリスは、ニセアリス「アタシをそこの”役立たず”といっしょにしないでくれ!そんなヤツといっしょにされるとは”心外”だ!そいつは一日中しゃべっているだけで何の役にもたたないが、アタシは今日だけで11万ゴールドかせいだ!」アリス「え?」ウサギ「え?」ニセアリスは大金を見せました。 本当に11万ゴールドありました。アリス「どうしたんですか?このお金は?」ニセアリス「かせいだんだ!」
2010.01.14
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アリス「そうですか、そんなにお安いのなら買ってもいいかもしれませんね。」ウサギさんは女王のお城の必需品の仲買をしているプロ中のプロの仲買人なのです。そのウサギさんが言うので確かに良い買い物かもしれません。ニセアリス「”買っていいか”ではない!この屋敷はアタシがすでに買ったんだ!だからアタシの物だ!」アリス「でもニセアリスさん、お金はどうするのですか?」するとニセアリスはまたウサギさんに「200万ゴールド」と言いました。ウサギ「なんですか?僕に”200万ゴールド”って?」ニセアリス「いいから!200万ゴールドだよ!!」アリス「ニセアリスさん!」ニセアリス「チッ!じゃあ10万ゴールド貸せ!それで金を作ってくる!」アリスはにらみました。ニセアリス「じゃあ、1万ゴールドくれ!それで作ってくる!」ニセアリスがあまりにも強く言うのもですから、アリスは”へそくり”の1万ゴールドをニセアリスに渡しました。ニセアリス「うっしゃしゃしゃしゃーーーーーー!!!」ニセアリスは1万ゴールドをわしづかみにしてアッと言う間にどこかへ消えて行きました。ミルキー「ああ、アリスタン、あんなヤツにお金を渡しちゃダメだよ。きっとかえって来ないよ。ムダに使われるだけだよ。」アリス「ところでミルキーさん、”あんなヤツ”なんて言葉を使ってはいけません。」ミルキー「ギクッ!」アリス「ふう。でもウサギさん、200万ゴールドなんて大金どうしましょうか?」ウサギ「うう、まあその…………、200万ゴールドならなんとかならないこともないんですが…。、でも気になりますのはあの物件が本当に200万ゴールドかどうかです。」アリス「まあ、やはり200万ゴールドでは安すぎますか?」ウサギ「そうですね。本当に200万ゴールドで買えるならお買い得なのですが。なので一応調べて見たいと思います。」
2010.01.13
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セールスマン「捨て値でも3500万ゴールドはくだらない物件です。通常なら5000万ゴールドはします。」ニセアリス「でもアタシはせいぜい300ゴールドの物を頼んだんだ!」そう言いかけたニセアリスの口をウサギさんがふさぎました。ウサギさんはとても恥ずかしそうでした。ウサギ「わかりました。たしかにお安いですね。ですが、今日はここにはお金は持って来ていません。一応現物を見てから最終的に決めたかったのです。」セールスマン「なるほど。ではいつ入金されますか?あの電話のお客様もきっと”キャンセル待ち”をなさいます。もし明日までに入金がなければ、自動的にキャンセルとなり、次の順番のお客様が買う事になります。」ウサギ「わかりました。では明日までになんとかします。」セールスマン「では、明日いっぱいお待ちします。」こうしてアリスたちは一度家に帰ることにしました。途中セールスマンと別れて、アリスたちは駅に向かいました。ふいにニセアリスはウサギさんに手を出し、「200万ゴールド」と言いました。ウサギ「はあ?」ニセアリス「200万ゴールドだよ!」アリスはそれを無視してウサギさんに聞きました。アリス「あのお屋敷が200万ゴールドならお安いですか?」ウサギ「通常で考えれば”格安”です。いえ、”激安”ですね。あり得ないぐらいの。あのような建物が200万ゴールドで買える筈はありません。」アリス「そうですか?!」ウサギ「しかし、不動産には”落とし穴”がある事もあります。う~~~~~ん。でも、それにしてもお安いですね。」アリス「……………………。」ウサギ「確かにこれを逃すと二度と手に入らないかもしれません。」アリス「そうですか?!」
2010.01.12
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ウサギ「”ノークレーム・ノーリターン”と言いますのは、”この物件になにがあっても今後いっさいクレームはつけられない”ということです。また”返品”することも出来ません。」セールスマン「その通りです。私も中は見ておりませんし、前の所有者の方から特別な何かを聞いているワケではありません、いわば私の方もチェックしていない物件です。」アリス「え?そうなのですか?」セールスマン「ええ、先ほども言いましたように私は”仲介業”なのです。あなた方からお金を頂いてから相手の方からカギを受け取ってきて、そちらにお渡しするだけなのです。」ウサギ「ふうむ。」アリス「……………………。」ニセアリス「なんだ。たったそれだけのことで金を得ているのか?じゃあ、安くしろ!”ぼったくり”は許さん!どうせ相手から安く買ったのだろう?いくらだ?」セールスマン「私どもはぼったくりはいたしません。私どもの売り方はいわば”薄利多売”方式なのです。」ミルキー「アリスタン、”はくりたばい”って?」ニセアリス「”ぼったくりばいばい”を縮めて言った言葉だ。」ミルキー「ふうん。そっか。」アリス「ミルキーさんに嘘を教えないでいただけますか?」ウサギ「”薄利多売”と言いますのは、”安く大量に売って利益を得る”方式の事です。商品ひとつひとつの販売利益は少なくとも、多く売ることでそれなりの利益を得る販売方式の事です。」ミルキー「ふうん。」ミルキーはウサギさんの言う事にうなづきました。ニセアリス「ところでこの家はいったいいくらなんだ?薄利多売というからにはドーンと安いのだろう?」セールスマン「はい、200万ゴールドポッキリです!」ニセアリス「なに?200万ゴールドだと?」
2010.01.11
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ウサギさんがアリスにささやきました。ウサギ「うそではないようですね。でもこの扉、かなり汚れてますよ。」ウサギさんは見上げました。なにやら草に覆われた建物が建っていました。それはとにかく大きな建物でした。まるでお城のようです。横方向にかなり広がっていました。アリス「はあ~~~~~。」しかし辺りは植物でうっそうとしていました。ツタが全体にからんでいました。そのため、部分的にしか建物の外側のようすはわかりません。目の前にある「扉」は頑丈な作りのようで、とにかく古いタイプの物ですが、英国のお屋敷にあるように今でも充分魅力あるデザインです。きっと建物の方もそうなのでしょう。アリス「たしかに素晴らしい建物のようですが。」セールスマン「まあ、”お安い物”にはそれなりの理由があるのです。ここはまずお掃除をしなくてはなりません。」アリス「”お掃除”ですか?」セールスマン「まあ、植物なんてどこの中古物件にも大なり小なりあるものです。」アリス「……………………。」ウサギ「ところで”中”に入りたいのですが。」セールスマン「は?”中”と言いますと?」ウサギ「建物の中はどうなっていますか?中を拝見したのですが?」セールスマン「ああ、この中のことですか?」ウサギ「そうです。屋敷の中のことですよ!」セールスマンが急に乗り気な口調でなくなりました。セールスマン「はあ、それはですね。お金を頂いてからカギをお渡しするシステムになっておりまして。」ウサギ「でもお金を渡す前に、念のため屋敷の中を一度見てみたいのですが。」セールスマン「そう、言われましても……、格安の物件ですのでそれはご勘弁を。」ウサギ「”格安”と言っても建物と土地を買うのだから高いですよ。中を見ないで買うのは危険です。」セールスマン「実はそう言った販売方法ではないのです。これは”倒産物件”ですので。」ウサギ「はあ?」セールスマン「私は”丸ごと”仕入れて、”丸ごと”別の方に売るのです。これはつまり”借金のかた”に取られた物件なのです。」ウサギ「はあ。なるほど。それとカギとはどんな関係が?」セールスマン「私の方はまだカギを持っていないのです。」ウサギ「は?カギを持っていない?」セールスマン「はい。相手の方にお金をお渡してからカギを受け取るのです。今回、私は”仲介”だけをしてますので、まだ相手の方にお金を渡していないのです。」ウサギ「なるほど。」セールスマン「だから非常にお安いのですが、何があっても”ノークレーム・ノーリターン”を守って頂かなくてはなりません。」ミルキー「”のうくりーむ・のうりたん”?」ニセアリス「それを言うなら”ノークリーム・ノーシュガー”!つまり、”クリームも砂糖もいらない。ブラックで!”という意味だ。」アリス「違います。」
2010.01.10
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セールスマンはカマで草を刈りながら道なき道を進んで行きます。アリスたちもそれについて行きました。ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!セールスマン「こちらが”お庭”になります。」敷地の中はサッカーグランドほどもある広いお庭のようでした。確かに以前は美しい庭だったのでしょう。その形がところどころに残っています。しかし、今はアリスの背の高さよりも高い背丈の雑草に全ておおわれていました。ニセアリス「草ぼうぼうではないか?!」セールスマン「なあに!ちょっとお手入れすれば見違えるようにきれいになりますよ!」ニセアリス「写真と違う!写真ではこんな草はなかった!」セールスマン「植物はどうしても生えます。しかたないです。あの写真は2年ぐらい前に撮られたものですから。」ウサギ「それにしても生え方がすごいですね。2年でこんなに?」セールスマン「植物は生えるのがはやいんです。」セールスマンは植物を切り倒しながら進みました。ですが、いつまでたっても建物に着きません。アリス「確かに広いお庭ですね。」セールスマン「広いです!すごく広いですよ!ここはお庭が広いことも魅力の一つです。」アリスたちは植物を切り倒しながら奥へ奥へと進みました。やがて重厚な作りの「扉」が見えました。確かに古い時代の物に間違い無いようです。けっこう当時は良い物だったのでしょう。かなり美術的なデザインです。でもアリスはそれは声に出しませんでした。ニセアリス「写真と違う!」ニセアリスは玄関の写真を指さしました。それは立派な玄関扉の写真でした。そこには庭の観賞用の植物も写っていましたが、扉が隠れるほどの植物は写っていませんでした。セールスマン「いえ、同じ物ですよ!」写真では綺麗な扉ですが、今目の前にあるのは汚れが着いた扉でした。なんだが色も違う気がします。セールスマン「これは”汚れ”ですよ。綺麗にお掃除すればその写真の通りになります。」アリスが写真と見比べてみますと確かに写真と同じ形の扉でした。でも印象はかなり違います。
2010.01.09
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ニセアリス「おい!いったいその豪邸はどこにあるんだ?!」ニセアリスがセールスマンに迫りました。すると、「こちらがそうです。」と言ってセールスマンはある方向を手で指し示しました。ニセアリス「なんだ?どこのことを言っている?」セールスマンは草がぼうぼうに茂ったところを指し示していました。ニセアリス「その草がどうした?」その時、セールスマンが右手に大きなカマを持っているのが見えました。そしてその刃先がキラリと光りました。アリス「きゃああああああああ!」セールスマン「こちらでございます。」セールスマンはカマを使って生い茂った草を切り始めました。アリス「……………………。」アリスがよく見てみますと、そこには「門」がありました。「塀」もあります。しかしあまりに草が茂っていましたのでそれが見えなかったのです。アリス「はあ~~~。」ある程度草を刈りますと、門が開けるようになりました。ギ~~~~~~~~!しかし門を開いてもその向こう側にもびっしりと草が生い茂っており、その先が見えません。草は1メートルから2メートルの背丈がありました。セールスマン「さあ、みなさま方もこれをつけてください。」セールスマンはそう言ってアリスたちにも「軍手」と「カマ」を配りました。ニセアリスは軍手をヒョイとつまみ上げ、ニセアリス「ファンタージー世界には絶対出ないアイテムだと思うが。この”軍手”というやつは。」するとセールスマンが「とても便利ですよ。さあそれを着けてください。」と言いました。ミルキーには子供用の小さな軍手が渡されました。ミルキー「アリスタン、何?このてぶくろ?」アリス「”作業用”の手袋です。手を切らないためにつけてください。」
2010.01.08
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アリス「……………………。」アリスは困っていました。ミルキーがすっかりその気になっていましたから。ミルキー「ねえねえアリスタン、大きなお家はきっと気持ちが良いよ。」アリスはミルキーをなだめるてきとうな言葉が見つかりませんでした。 そして数日後、例のセールスマンから連絡がありました。ニセアリス「ひゃっほーーーーーー!!!さあ、いよいよ”豪邸”を見に行けるぞ!!」こうして”豪邸”を見るためにみんなで出かけることになりました。セースマンが教えてくれた場所はすごく遠いので汽車で行くことにしました。セールスマンとは着いた先の駅で待ち合わせです。 汽車の旅は最初快適でした。ミルキー「ルンルン!ランラン!」でも車窓から見える景色はだんだんと民家が少なくなって行きました。アリス「……………………。」 ウサギ「どうやらその建物は”田舎”にあるようですね。」そう思っていると辺りは畑のみになりました。広大な畑でした。すると、今度は少し丘を登りました。そしてそれから再び目に前の景色が開けますと、そこは山に囲まれたような場所で、それら小高い小さな山をバックにした広々とした土地でした。その駅でセールスマンと合流しました。セールスマンはあの時と同じく黒いベールに全身を包んでいました。顔はやはり見えません。セールスマン「やあやあ、みなさん、本日は良い日和になりましたねえ。さっそくご案内いたしましょう!」そのなんだかよくわからない不気味な出で立ちと違って、今日のセールスマンは明るい口調でした。アリス「……………………。」そして駅から30分ほど歩きました。ミルキー「ぜえぜえ、アリスタン、駅からだいぶ歩くんだねえ?」ミルキーがアリスに言いました。すでにミルキーは息切れしているようです。するとセールスマンが、「なあに、たかだか30分だけですよ。鉄道の駅があるだけマシです。」と言いました。アリス「……………………。」しかし、それから歩けど歩けど目的の建物は見えませんでした。ニセアリス「おい!”豪邸”はどこにあるんだ?もう30分以上も歩いてるぞ!」セールスマン「ええ、もうすぐです!」そして目の前には草がぼうぼうに茂った土地が見えてきました。しかし建物は影も形もありません。ニセアリス「おい!いったい豪邸はどこにあるんだ?いつまでたっても見えないじゃないか?!」するとセールスマンは「着きましたあ!」と言いました。けれど周りには豪邸など見えませんでした。
2010.01.07
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ニセアリス「こんなちっぽけな家にいつまでも有名人のアタシがいること自体がおかしい。有名人は大豪邸に済むものと相場が決まっている。」アリス「まあ、ニセアリスさんはいつから”有名人”になったんですか?」ニセアリス「こんな小さな家はいやなんだよ。アタシはでっかいデパートぐらいある家に住みたい!」アリス「そんなに広くなくても住めます。」ニセアリス「”吹き抜け”のある家がいい!1階から4階まで吹き抜けになっていて、それでエレベーターがついている家がいい!」ウサギ「そんな家ありますか?」ニセアリス「そこをアタシの”アトリエ”とする。アタシはそこで日夜芸術活動に励むんだ!」アリス「このお家でだって芸術活動はできます」ニセアリス「この高度な知性を持ったアタシがチミたちのような”凡人”と毎日顔を合わさなくてはならんのは苦痛なんだよ。アタシには広々とした孤独な空間が必要だ!」アリス「……………………。」ウサギ「……………………。」アリスもウサギさんも少し呆れていました。しかしミルキーだけはすっかり”大きな家”に魅了されていました。ミルキー「お家にゲームセンターが出来るんだよ!ねえねえアリスタン、大きな家に住もうよ!」
2010.01.06
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ニセアリス「食事部屋、寝室、テレビルーム、トレーニングルーム。お茶室、テレビゲームの部屋!なんでも部屋が取れる。自宅にゲームセンターを作る事も可能だ!」ミルキー「わわわ!自分のお家があのゲームセンターみたいになるの?」ニセアリス「なる!自宅にいならがにしてゲームセンターに行ける!大きな機械でもなんなく家の中に入る!」ミルキー「わわわわわ!!」アリス「ミルキーさん」ミルキーの頭の中にはもうゲームセンターのような部屋のことでいっぱいでした。そこには何台ものクレーンゲーム機がならび、ミルキーは心ゆくまでそこで遊べるのでした。ミルキー「ミルキータン、大きな家に住みたい!」ニセアリス「うしゃしゃしゃしゃーーーーー!」アリス「ニセアリスさん!ミルキーさんに変な事教えないでください!」ニセアリス「別に変なことじゃない!夢を持つのは良いことだ。大きな家はいいぞ!家の中でかくれんぼしても見つかる事は無い!」ミルキー「わあ!」ニセアリス「家の中で”かけっこ”もできる!」ミルキー「わあ!」 ニセアリス「広々としてくつろげる!大の字になって眠れる!”昼寝”には最高だな!」アリス「昼寝の為に大きな家を買うなんて!」
2010.01.05
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その本の中には大豪邸と呼べるような大きな家の写真がたくさん載っていました。ミルキー「はああああああ!!!!」ミルキーはそれらを見て思わず声を上げました。ミルキー「うわわわわわ!これはいいよ!」その本はそういった豪邸の記事を集めた本でした。一度は誰でも住んでみたくなるようなそんな大豪邸の写真がたくさん載っていました。それは広々としてとても感じの良い家でした。ミルキー「ミルキータンもこんなお家に住んでみたい!」ニセアリス「大豪邸はすでに買った。もうすぐ住める!」ミルキー「うわああーい!」アリス「ミルキーさん!!」ミルキー「なあに?」アリス「ミルキーさん、もっと注意を払わないと!中古のお家というのは簡単に買えるものではありません、いろいろ難しいのです。」ウサギ「そうです。まず”雨もり”しているのはダメですね。」ミルキー「雨もり?」ウサギ「ええ、そうです。中古物件には”雨もり”をしている物があるんです。そいう物件の物はすでに柱だとか内部の一部が腐っている可能性があります。」ミルキー「うう!」アリス「それに古いお家は”断熱材”が入っていない場合があります。」ミルキー「だんねつざい?」ウサギ「断熱材を使ってない場合は家の中はすごく寒いです。」ニセアリス「んなちっぽけな事、気にしててもしかたない!広い家はいいぞ!部屋が何室も取れる!」
2010.01.04
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不思議な事にセールスマンの姿を木の陰の中で見失いました。アリス「……………………。」アリスはこれはたいへんな事をしたと思いました。アリス「ニセアリスさん!どういうことですか?あんなサインをして!」そしてさっそくニセアリスを問いつめました。しかしニセアリスは、ニセアリス「さあ、”家具”を買いに行こう!豪邸に家具を入れないと!いっぱい入るぞ!」ウサギさんもぼうぜんんとした感じでした。ウサギ「……………………。」ニセアリスはリサイクルショップに意気揚々と向かいました。ミルキーはあまり事態が飲み込めていなくて、ミルキー「ねえねえ、アリスタン!”ごうてい”って買えたの?」と聞いて来ました。アリス「……………………。」アリスはニセアリスをリサイクルショップまで迎えに行き、今日はそのままお家に帰りました。もちろんニセアリスが書類にかってにサインしてしまったのが心配で、買い物どころではありませんでした。アリス「……………………。」ですがニセアリスはまったくこたえておらず、のん気なものでした。ニセアリス「かーーーーー!豪邸に住める!」それをミルキーは指をくわえて見ていました。ニセアリス「こんなちっぽけな家とはおさらばだ!」ミルキー「このお家は小さいの?」アリスたちが今住んでいるお家、ここはもともとウサギさんが持っているお家でした。それも「不思議なお家」です。内装を作りかけで止めた感じで、中はがらんどうです。そのため中はけっこうな面積があるように感じます。でもそこに[タッキーの黄金の家]や[手作りのインターネットカフェのブース]や[ミルキーのための子供用ハウス]などが置かれてあり、けっこうせまくなってきていました。ニセアリス「新しい家では大の字になって眠れる!」そう言ってニセアリスはミルキーに一冊の”本”を渡しました。」
2010.01.03
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ニセアリス「アンだよ?」アリス「じっさいに見に行っていないのに買わないでください!」ニセアリス「まごまごしていると売り切れる!」アリス「でも!」セールスマン「ではよろしいのですね?ご購入ということで。」アリス「すみませんが…、それは……、」 ニセアリス「購入ということでいいぞ!」セールスマン「では書類にサインを!」ニセアリスはすばやくペンを受け取り、セールスマンが差し出した書類にサインをしました。アリス「あああああ!!」アリスは大変驚きました。セールスマン「まいどありがとうございます!ではカタログはお渡ししておきます!後日、こちらからご連絡して実際に物件を案内させていただきます!」ニセアリス「うむ!たのんだぞ!」セールスマン「お支払いはその時お願いします。」ニセアリス「わかった!」アリス「えーーーーー?そんな!」セールスマンは大きな木の木陰の中に入って行きました。アリス「待ってください!」そう言ってアリスも木陰に入りました。でも……、アリスはセールスマンの姿を発見する事はできませんでした。アリス「……………………。」
2010.01.02
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ニセアリス「あはははは!アタシの言った通りだろう?これで豪邸が買える!」アリス「でも…………、いったいおいくらなんですか?」セールスマン「お値段の方は相談させていただきます。まずはカタログをごらんください。」ニセアリスはセールスマンの手からもぎ取るようにそのカタログを受け取りました。そこには物件の写真がたくさん載っていました。それを見てみますとなかなか良い感じの物件でした。アンティークな感じのあるとても大きな家です。昔風のお屋敷です。いえ、「お城」のような感じにも見えます。ニセアリス「うひょ~~~~~~~!!!」アリス「写真では綺麗に見えるものです。」ウサギ「そうそう、その通りですよ!写真は現物より綺麗に映るものです!」セールスマン「……………………。」そう言いながらもアリス自身もけっこう綺麗な家だとは思っていました。ニセアリス「くくく!」セールスマン「どうしますか?買われますか?ここまで安いとすぐ買い手は付きますよ!」ニセアリス「いくら?」セールスマン「そうですね。”条件付き”なら大変お安くしておきますよ。」ニセアリス「どんな条件?」セールスマン「あっ、もうしわけありません。少しお待ちください!ただいま私の携帯に連絡が来たようです。実はあなた方よりも少し前にもう一方、別のお客様にお声をかけていたのですが……、どうやらその方から連絡が来たようです。その方も購入を少し迷っておられました。それで返事は”後でする”ことになっていたのです。でも、決断されたようですね。」ウサギ「すると、その方が買うと言えば、そちらの方が優先となるのですか?」セールスマン「まあ、そういう事ですね。」ニセアリス「ようし買ったあああああああああああああ!」セールスマン「ええ?」アリス「ニセアリスさん!」
2010.01.01
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