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ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはニヤリとしました。やはり市場価格ではこの商品の販売価格は280万ゴールドが普通のようです。お城の直販店の値引きはかなりあったことになります。ウソツクノ「チッ!もう少し色をつけてくれんかね?280万ゴールドで買った物が100万ゴールドだって?安すぎる!」店主「買い取り価格は100万ゴールドでせいいっぱいです。うちも商売ですので。いやだと言うのなら他のお店に行って下さい。まっ、他のお店の買い取り価格も似たりよったりになるでしょうがね。」ウソツクノ「……………………。そんなに冷たくするなよ。これから長い付き合いになるかもしれないじゃないか?150万ゴールドでどうかね?」店主「無理です。当店の販売価格を考えますと、100万ゴールドでの引き取りがせいいっぱいです。」ウソツクノ「では110万では?」店主「無理ですね。」ウソツクノ「じゃあ、大まけにまけて、105万では?」店主「わかりました。」こうしてウソツクノ・ゼンゼンヘーキは105万ゴールド手に入れました。105万ゴールドの分厚い札束を袋にねじ込みました。店主「あっ!ちょっと!お待ちを!そのお金で何か買って行かれませんか?武器も防具などなんでも取りそろえています!こちらの鎧などどうでしょうか?大特価キャンペーン中の商品です。今ならお好きな色も選べます!ブラック!ブルー!レッド!シルバー!ゴールド!」ウソツクノ「俺の姿が見えんのか?鎧ならたりてるよ!」そしていきようようとお店を後にしました。ウソツクノ「しかし……………、ずいぶんしけてやがるな?たった105万ゴールドぽっちか?」その足でウソツクノ・ゼンゼンヘーキは前に一度見たあの家から一番近い不動産屋を探しました。そして一件の不動産屋を見つけました。そのカンバンには、『ゴースト不動産』………、と書かれていました。ウソツクノ「ずいぶん変な名前だが、あの物件に近いのはここしかない。たぶんあの物件はたぶんここで取り扱っているのだろう。」さっそく不動産屋の中に入りました。ゴースト不動産「いらっしゃいませーーーーー!」中には若いアザラシがいました。店主かもしれません。ゴースト不動産「どのようなご用件でしょうか?」ウソツクノ「それより、この店どーしてこんな名前なの?」ウソツクノ「さあ?先代が付けた名前です。詳しいいきさつはしりませんが、私は先代のあとを引き継ぎ、お店の名前をそのままにして営業を続けています。なんでもこの店は先代の時、一騒動あったようで有名な店名だとか?私は先代が亡くなってから引き継いだので詳しい事はわかりませんが。ところで今日はどんなご用件で?」ウソツクノ「”家”を買いたいのだが?」ゴースト不動産「は?”家”を?それはそれは!ぜひ当店にお任せ下さい!かならずご希望にそえるような物件をお探しします!それで、どのようなお家をご希望でしょうか?」ウソツクノ「フム!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはあの時見た家を地図で説明しました。ゴースト不動産「ああ、こちらの物件ですか?これは”特別な物件”でして。」ウソツクノ「は?どゆこと?」
2010.08.31
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ウサギさんは電話を置きました。そしてお城の中にある武器防具屋へと急いで向かいました。ウサギ「はぁはぁはぁ………。」ウサギさんの早足ですとあっと言う間に到着できます。お店に着いて、そこにいたウソツクノ・ゼンゼンヘーキにウサギさんは言いました。ウサギ「そんな高額な武器防具はいらないでしょう?!」ウソツクノ「いる!」ウサギ「この辺のハンターが使っている道具はもっと安いです!みんな安い物とか自作の物を使っています!」ウソツクノ「どれを使おうが個人の自由だ!俺のような凄腕のハンターは高級品こそ手になじむ!安物はダメなんだよ。」ウサギ「しかし!」ウソツクノ「”自分の金”で買うんだ!どれを選ぼうと俺の自由だろう?!他人には口出しできない!それより金は貸してくれるんだろうな?早く出せよ!」ウサギ「……………………。」約束ですので結局ウサギさんはお金を貸すという契約書にサインをしました。202万ゴールドはお城が立て替えました。ウサギ「”ローン”ですよ!毎月いくら払ってもらえますか?」ウソツクノ「まっ、てきとうに!」ウサギ「てきとうにじゃありません!そんなこと言うなら貸せません!」ウソツクノ「まっ、”月5万”ぐらいにする!あとは賞金で払うから。」ウサギ「……………………。」こうしてウサギさんは事務所に帰りました。ウサギ「はあ~~~~~、202万だって?信じられない!はあ~~~~~~。どうしよう?」ウサギさんはウソツクノ・ゼンゼンヘーキが信用できなくなっていました。ウサギ「”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”だって?名前を調べたがどこにも出て来ない。信用できない人物だ。どうすればいいんだろう?ああ、こんな時、誰か良きアドバイザーになってくれる人物はいないかな?はあ~~~~。」その後、お城を出て街にやって来たウソツクノ・ゼンゼンヘーキ。大きな包みを抱き抱えて「リサイクルショップ」に入りました。リサイクルショップ『なんでも屋』ウソツクノ「よっこらしょっと!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは持って来た包みをお店のカウンターの上に置きました。ドサ!ドサ!ドサ!店主「いらっしゃいませーーーー!!何のご用でしょうか?」ウソツクノ「これを買ってくれ!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは包みを開けました。その中にはさきほど買ったばかりの「宝石の剣」「鏡の盾」「水晶玉」が入っていました。店主「見たところ全部”新品”のようですが?これをお売りになるのですか?」ウソツクノ「金に代えたい。急に金が必要になったんだ。」店主「なるほど!では少々お待ちください。今査定しますから!」店主「できました!」ウソツクノ「いくらになる?」店主「そうですねーーー。うちとしましてもせいいっぱい査定させていただきました。全部で100万ゴールドではいかがでしょうか?」ウソツクノ「おい!なんだって?100万ゴールド?全部”新品”の品なんだぞ!これは!」店主「うちじゃ100万ゴールドしか無理ですね。」ウソツクノ「……………………。全部で400万ゴールドで買ったのに!」店主「プッ!」店主は思わず吹き出しました。店主「冗談言わないでください。せいぜい280万ゴールドぐらいでしょう?」
2010.08.30
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店主「いらっしゃいー!お城の公式武器防具屋にようこそ!ここで割引を受けるには正式な身分証が必要です。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはウサギさんから発行された身分証を見せました。店主「”アンデッドハンター”?珍しいな。本物の”アンデッドハンター”はすごく少ないハズですが。」ウソツクノ「ゴホン!ゴホ!ゴホ!」店主「でもウイリアムさんのサインが入ってる。わかりました。割引適応します!さあ、お好きな商品を選んでください!」ウソツクノ「城が支払ってくれるんだ。代金の請求書はお城に回してくれ!」店主「はあ、まあ。それはウイリアムさんに確認取ってみますが。ところで今日は何がご入り用ですか?」ウソツクノ「そうだな…………………。長剣!それから盾!水晶玉もだ!」店主「どのようなグレードの物をお求めですか?お安い物ですか?高級品ですか?」ウソツクノ「高いヤツだ。」店主「”アンデッドモンスター”用にですか?」ウソツクノ「そう!」店主「ではこれなどどうでしょうか?”宝石の剣”宝石で出来ている剣です。大変な高級なお品です。この剣で切れない物はないと言われています。」ウソツクノ「ほう!」店主「これほどの高級品になりますと腕の良いハンター以外は持ってません。」ウソツクノ「じゃあ、それをくれ。」店主「……………………。わかりました。まいどありがとうございます。次にご紹介しますのは”鏡の盾”でございます。これは対抗魔法がかけられた特殊な鏡を使用しています。これを使えばあらゆる魔法から身を守れると言われています。これも高級品ですので持っている方はあまりいません。」ウソツクノ「じゃあ、それももらおうかな?」店主「……………………。わかりました。まいどありがとうございます。次に”水晶玉”ですが、これは当店で一番大きな水晶玉です。これも高級品ですので持っている方はあまりいません。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは”それでいい”とアゴをしゃくって相図しました。ウソツクノ「値段はいくら?」店主「そうですね。長剣が108万ゴールド。盾が36万ゴールド水晶玉が58万ゴールドです。」ウソツクノ「まけろよ!これだけまとめて買うんだから!」店主「これらはどれも良い品ですので、この値段がせいいっぱいです。」ウソツクノ「まけろよ。俺は城のために戦うんだぜ!」店主「ここは公式のお店ですのでそういうワケにはいかないんですよ。まけることはできません。そのかわり、ここの販売価格はすでにかなりの割引価格になってますから。一般のお店で同じ物を買うとかなり高いです。」ウソツクノ「……………………。ちぇっ!じゃあ、それをくれ。」店主「待ってください。ウイリアムさんに確認してみますから。」ウソツクノ「なんだよ?確認なんかいちいちしなくていいじゃないか?」店長「お待ちください。内線51番と!あーーもしもし!ウイリアムさんのお部屋ですか?」ウサギ「はい!そうです。」店主「私、お城の公式・武器防具屋の店主です!あのね、今”アンデッドハンター”のウソツクノ・ゼンゼンヘーキ様が買い物に来てるんですよ。ええ、武器と防具をね。そちらで払って頂けるんですよね?はあ、はあ、そういうことですか。わかりました。え?値段ですか?お待ちください。合計で…………、202万ゴールドになります。」ウサギ「えーーーーーー!202万ゴールドだって?」
2010.08.29
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とにかくウソツクノ・ゼンゼンヘーキはお城へ戻りました。そしてウサギさんに「報告書」を提出しました。ウソツクノ「ほらよ!報告書!」ウサギ「えーーーと、報告内容は、”アンデッドモンスター退治”に必要なポーションの精製。および弓矢の準備。 ………………、まっ、これならいいでしょう。でもこれからはもっと細かく具体的に書いてください。」ウソツクノ「ちっ!そんな事どうでもいいじゃないか?それより”ホテル代”はそっちで払っといてくれ!」ウサギ「うちではホテル代は払えません。アナタが払ってください。」ウソツクノ「それぐらい払えよ。」ウサギ「できません。」ウソツクノ「チッ!じゃあ、どうしろって言うんだ?泊まるとこも満足に与えられず!”野宿”しろってか?」ウサギ「なにも泊まるなと言っているわけじゃありません。高級なホテルに泊まる必要はないハズです!2000ゴールドの中でやりくりしてください。」ウソツクノ「ちぇっ!それじゃあ…………、武器と防具を買うことにした。金を支給してくれ。」ウサギ「2000ゴールドは支給しました。あとは”自前”でお願いします。」ウソツクノ「”自前”だと?武器や防具を買うのにいったいいくらかかると思ってるんだ?」ウサギ「プロのハンターなら武器や防具ぐらいすでにお持ちなんじゃありませんか?」ウソツクノ「ゴホン!ゴホン!ゴホン!まっ、まあ、その時その時の相手モンスターに応じた武器や防具が必要なんだよ。」ウサギ「2000ゴールドの中でやりくりしてください。」ウソツクノ「……………………。じゃあ、”金”を貸してくれ。」ウサギ「はあ?」ウソツクノ「金を貸してくれ。」ウサギ「……………………。どこかで借りて来てください。」ウソツクノ「なんだと?!それも無しか?!!え?武器や防具を買う金も与えられないのか?それじゃあどうやって”アンデッドモンスター”と戦えって言うんだ?」ウサギ「…………………わかりました。武器や防具など必要な物の購入に限りお金をお貸します。でも購入時の領収書がなくてはダメですよ。」ウソツクノ「ではそれさえあれば、金を貸してくれるのだな?」ウサギ「”立て替え”のみです。現金を直接あなたにお渡しする事はできません。お店の方に渡します。」ウソツクノ「ちぇ!どこまで非協力的なんだ?よくこれで”アンデッドモンスター”の退治なんか頼めたな!」ウサギ「立て替えは”規則”ですから。」ウソツクノ「あーーーーー!わかったよ!今から武器屋や防具屋に行ってくる!”城が払う”と言ってくる!」ウサギ「あーーーーー!くれぐれもムダな物の購入はしないでくださいね!それから意味のない高級品の購入はやめてください!」バタン!ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはすぐにドアから出て言ってしまいました。ウサギさんはデスクの上で頭をかかえこみました。ウサギ「はあ~~~~~。まったくなんだっていうんだ?!あんなハンター、早く解任したいよ!でも他に募集に応じて来る者はいないし。代わりがいないんだよね。はあ~~~~。困ったなあ。」こうしてウソツクノ・ゼンゼンヘーキは武器屋や防具屋へ行くことにしました。お城の中にも武器防具屋がありました。『公式・武器防具屋!直販!安い!ただし、割引には身分証の提示が必要!お城関係者以外は割引できません!全品10パーセントから30パーセント引きは当たり前!関係者以外でも5パーセント割引!』ウソツクノ「くかかかかか!良いことを思いついた。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはお店の中に入りました。
2010.08.28
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ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは書いた物をウサギさんに渡しました。ウサギ「なんですか?これでは報告書になってません。」ウソツクノ「”アンデッドモンスター”の倒し方は”企業秘密”だ。その準備方法も。だからうかつに他人には教えられない。」ウサギ「でもこれでは報告になってません。」ウソツクノ「はあ?”書けない”って言ってるだろう?わかんないかなあ?もう!」ウサギ「ではせめて”移動した場所”について書いてください。」ウソツクノ「それも”企業秘密”だ。」ウサギ「では、日当は払えませんが。」ウソツクノ「では”ホテルに泊まった”と書き足す。」ウサギ「………。いえ、泊まった場所だけではダメです。”アンデッドモンスター狩り”に直接関係した場所でないと。」ウソツクノ「かーーーーーー!書けるかよ!そんなもん!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはワザと怒ったフリをしました。ですが、ウサギさんは動じません。ウサギ「提出なさらないのなら、次の日の日当の支給はありません。」ウソツクノ「はあ~~~~~~~~~。ごりっぱですなあ。”事務だけしている人”は!まあ、事務所でゴチャゴチャ言ってるだけでいいんだから。実際に”アンデッドモンスター”を倒すのは大変なのになあ。」ウサギ「とにかく書いて出してください。」ウソツクノ「明日までに書いて来てやるよ!!!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはそう言い残して事務所を飛び出しました。ウサギ「あっ!待って!」ウサギさんは高級ホテルの料金請求の件を伝えられませんでした。ウサギ「しまったなあ。本人が来ていたのに!まっ、まあ、フクロウ便は送ってあるからいいか。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはいったんお城を出ました。ウソツクノ「どうしようかなあ?たった2000ぽっちのために報告書を毎回出すのか?めんどくせえなあ。う~~~~~ん。」そして街まで帰って来ました。フラフラと街中を歩きます。そこで一つの家のドアのところに付けられているカンバンを見つけました。そこには『借家、住居人募集中!!』と書かれていました。その家は大きな一軒家でなかなかのデザインです。ウソツクノ「ほう!良い家だな。ここなら泊まり心地も良いだろうなあ。こんなところで泊まりたい。くくくくくくく!待てよ……………。ひらめいた!!」その時、フクロウがやって来ました。家の前で立ち止まっているウソツクノ・ゼンゼンヘーキの姿を見つけました。フクロウ「やっと見つけたぞ!あんな所にいた!はぁはぁはぁ………。」そしてウサギさんからの手紙を投げつけました。上空から落ちて来た手紙はウソツクノ・ゼンゼンヘーキに向かって落ちて行きました。手紙は分厚い紙に書かれ、丈夫な封筒に入れられていました。その封筒の角がウソツクノ・ゼンゼンヘーキの頭に命中しました。ウソツクノ「いでえ!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは手紙を読みましたが「ホテル代請求」の件でした。***************************************************************************お城のウイリアムです。さっそくですが、昨日『スーパーインターナショナルホテル』の”スーパーロイヤルスイート”に泊まられたそうですが、その宿泊代の請求があなた宛に来ています。”45000ゴールド”です。お城では支払えませんのであなたご自身で支払って下さい。***************************************************************************ウソツクノ「ええい!ホテル代の請求だと!!ちきしょう!」ビリビリビリビリビリビリビリビリ!ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは手紙を破り捨てました。
2010.08.27
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ウサギさんはすぐに手紙を書き、それをフクロウ便にたくすことにしました。ウサギ「これを”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”まで頼む!」フクロウ便「ヤダ!」ウサギ「……………………。」フクロウは断りました。ウサギ「そこをなんとか届けてもらえないかな?困ってるんだよ。」フクロウ「はあ~~~~~~。」ウサギ「急いでなんとかしないと、次の問題を起こされてしまう。」しぶしぶフクロウ便は届けてくれることになりました。これで2回目です。ウサギさんは性格も良いですし、正直者です。信用度は高いです。ウサギさんの頼みならば断るものはあまりいません。フクロウ「はあ~~~~~。やんなっちゃうなあ~~~。あんなヤロ~に会いたくないよう。いくらウイリアムさんの頼みでも………。」フクロウは事務所の窓から飛び出して行きました。バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!すると、その後、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキがウサギさんのいる事務所に現れました。ウソツクノ「はあ~~~~~、昨日は寒かったなあ。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはあいさつもせずに本題に入りました。ウソツクノ「色を付けてさいよ、日当。」ウサギ「はあ?」どうやら日当を受け取りに来たようです。ウソツクノ「昨日はさ、あんな夜に追い出されちまって。今日はたっぷりとお金をいただけるんでしょうな?でないと……………、今日もあの家に行きますが。」なんと脅迫じみたことを言いました。ウサギ「……………………。」ウサギさんはついに怒りました。そして2000ゴールド分のお札を差し出し、ウサギ「では”受領証”にサインしてください。」とだけ言いました。ウソツクノ「……………………。ほう!宿も満足に提供されないのに、あの難しい”アンデッドモンスター退治”を行えと?そおいう意味?」ウサギ「規則に違反する行為をなさるのならすぐに解任いたします。」ウソツクノ「ほーーー!じゃあ、アンタたちはどうやって”アンデッドモンスター”と戦うというんですか?”アンデッドモンスター”を倒せるのは正規の”アンデッドハンター”しかいない。他にいるんですか?”アンデッドハンター”?誰か他に名乗り出ましたか?」実は誰も名乗り出てません。もちろんニセアリスのあれは含みませんが。ウサギ「……………………。とにかく高級なホテルに泊まるのは今後やめてください。」ウソツクノ「せめて今日は4000ゴールドの支給にしてくれ。」ウサギ「ダメです。お一人当たり一日2000ゴールドです。」ウソツクノ「……………………。」ウサギ「それでは”報告書”を出してください。昨日は何をしたのかを書いた物を。」ウソツクノ「はあ、報告書?いらないじゃない、そんなものいちいち!」ウサギ「提出なさらないのなら日当は払えません。」ウソツクノ「ちぇ!書いてない。」ウサギ「では今すぐ書いてください。昨日何をしたか。」ウソツクノ「”追い出された”。」ウサギ「違います!”アンデッドハンター”として何をしたかです!」ウソツクノ「チッ!めんどくせえなあ!」こうして事務所のデスクで書くことにしました。ウソツクノ「はあ~~~~~~~。えーーーと、”専門的な事であるので書けません”と!」
2010.08.26
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ニセアリス「ところで……、”アンデッドハンター”の募集はまだしてる?」ウサギ「はあ、まあ。」ニセアリスは手を出しました。ウサギ「は?何か?」ニセアリス「”日当”!」ウサギ「はあ?」ニセアリス「アタシも”アンデッドハンター”をやる!」ウサギ「ご冗談を!誰にでもなれるというものではありません!」ニセアリス「アタシはなる!」ウサギ「”アンデッドモンスター”は通常の方法ではたおせないのです!無理です。」ニセアリス「あんなヤツにはOKを出しておいて、アタシには出せないと言うのか?」ウサギ「うう!」ニセアリス「出せ!日当!」ニセアリスが日当欲しさに言っている事は明白でした。それでウサギさんはOKを出しませんでした。アリス「さあ、みなさんとにかくもう寝ましょう!明日ウサギさんは早いのです。つきあわせてはいけません。」次の日の朝、ウサギさんは出勤して行きました。外は寒いです。ウサギさんは家の近くにある『ウサギの穴』(専用地下鉄の入り口)に行ってみました。けれどまだ「工事中」になっていました。もしこれが使えたら30分ぐらいでお城に着きます。ウサギさんはしかたく普通の列車で行きました。1時間半かかってやっとお城に着きました。ウサギ「やれやれ。時刻はもう午前9時前か。」ウサギさんはさっそく仕事に取りかかりました。昨日はあまり眠る時間はありませんでした。ですので事務のお仕事は辛いです。ウサギ「ふう。」ウサギさんはため息をつきました。そこへ電話がけたたましくなりました。?「あのう、アンデッドモンスター対策本部責任者ウイリアム様のお電話でよろしいでしょうか?」ウサギ「はい、そうですが。」ホテル「わたくしスーパーインターナショナルホテルのフロントですが。」ウサギ「はい。どのようなご用件でしょうか?」ホテル「はい、実は昨夜、お城がお雇いになった”アンデッドハンター”の”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”様が当ホテルに宿泊されまして……、」ウサギさんはハッとしました。ホテル「その時の宿泊代なのですが、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ様が”お城の方に請求して欲しい”と言われまして。」ウサギ「…………………。」ホテル「それでそちら様の方でお支払いいただますか?」ウサギ「………………おいくらですか?」ホテル「”スーパーロイヤルスイート”のお部屋をお使いでしたので一泊45000ゴールドになります。」ウサギ「45000ゴールド?!!」ウサギさんは驚きました。ウサギ「あっ、あのう……、実はお城ではそういうことは許可してないんです。日当は一日2000ゴールドまでなんです。ですのでお城では払えません。」ホテル「しかし、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ様が”お城がお支払いになる”と繰り返し言われたものですから。当方の方でもそのような支払いシステムになっているのだと思いました。」ウサギ「……………………。」ウサギさんは考えました。タクシーは移動に必要かも知れませんが……、そんなに高い宿代は必要でないと思えました。ウサギ「すみませんが、お城ではお支払いできません。当事者に支払うように勧告してみます。」ホテル「あのう……、もしその当事者様が払っていただけない場合には……、」ウサギ「とにかくすぐに連絡を取ってみます!」ホテル「わかりました。お待ちします。」
2010.08.25
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その後、ニセアリスはモグモグを家の中に入れてから鍵をかけました。ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは起き上がりました。辺りは寒いです。真っ暗ですし、夜は冷え込みます。そこでふたたびアリスの家の玄関に行きました。そしてドアをたたきました。コンコンコン!ニセアリス「だあーーーー!またきやがった!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは先ほどのあつかましい口調とうって変わって”か細い声”で言いました。ウソツクノ「外は寒いです。どうか……、ここを開けてください。中に入れてください。」アリスとウサギさんも玄関ドアの向こう側でウソツクノ・ゼンゼンヘーキの声を聞いていました。ウソツクノ「ああ、手が凍ってきた。寒い!ああ!これじゃ明日以降の”アンデッドモンスター狩り”の準備にも影響が出てしまう。」アリス「……………………。」ドアの向こうではニセアリスがアリス・ウサギさん・モグモグに「絶対開けるな!」と手で相図しました。ウソツクノ「どうして私がこんな目にあわなくてはならないのでしょうか?私はこの街を救いたい一心でやって来たと言うのに!!」ミルキーと由美も”ミルキーのお家”の中から出て来ました。どうなったのか見に来たのです。ミルキー「……………………。」由美「……………………。」すると……、ウソツクノ「ああ、今度はホントに調子が悪い。」と、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキが言い始めました。ウソツクノ「うう!苦しい」うっ、うっ、」ドタッ!ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは地面にたおれたようです。ウソツクノ「うわああ!うわああ!だっ、誰か救急車を呼んでくれ!苦しい!」アリス「……………………。」それを聞いてアリスの心は揺れました。もしかすると本当に緊急事態かもしれません。なのでドアを開けてあげようかと思ったのです。するとニセアリスがそれを制止し、家中の全ての照明を消すように指示しました。ニセアリスや由美が一度全ての電気を消しました。すると、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは急に上半身を起こし、ウソツクノ「なんだ?ヤツラ、この俺をほっておいて先に寝たのか?なんてヤツラだ!」とまったく平気な感じで起き上がりました。そして再び玄関を叩きました。コンコンコン!コンコンコン!コンコンコン!コンコンコン!ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはその後も玄関を叩き続けました。しかし誰も出て来ません。ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは足で玄関ドアをひとけりして、ガツン!ウソツクノ「けっ!なんだってんだ!ケチ!覚えておけよ!!」と言い残してやっとその場を立ち去りました。ウソツクノ「う~~~~!寒い寒い!”高級ホテル”にでも行くか?!お代は城に払わせてやる!」アリスたちは玄関に開けたのぞき窓や雨戸のすきまからその様子を見ていました。ウソツクノ・ゼンゼンヘーキが去ったので、由美やモグモグは緊張の糸を解きました。ウサギ「ふう。良かった。ではみなさん、眠りましょうか?」ニセアリス「待て!」ニセアリスが言いました。ニセアリス「そもそも……、ヤツはなんでうちでメシを食ってたんだ?」ウサギ「それは……、」ニセアリス「どうしてヤツはこの街に来たんだ?」それはアリスとウサギさんが説明しました。ニセアリス「なるほど。つまり”城が雇ったハンター”ということだな?」ウサギ「ええ。」ニセアリス「で、チミが”管理責任者”か?」ウサギ「まあそうなんですが。」ニセアリス「なんであんなヤツを野放しにしている?」ウサギ「まさかあんな人だとは思わなかったので。」アリス「……………………。」ニセアリス「だが、チミに責任がある。明日よくヤツに注意しておくんだ。うまくヤツを飼いならせ!」ウサギ「……………………。」
2010.08.24
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ウソツクノ「はあ~~~~~~。今日一日、”アンデッドモンスター退治”の準備で疲れたんだよ。ちょっと寝かせてくれ。」ウサギ「はっ、はあ?今日あなたは”酒場で飲んで”、その後”女の子に声をかけて”、そしてこの家に来ただけではないですか?」ウソツクノ「……………………。いっ、いや、ちゃんと”アンデッドモンスター退治”の準備をしていた!!まっ、専門的なことなんであえて君たちにはこまかく説明しないがね。俺は疲れた。少し眠る。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはまた横になりました。ウサギ「あのう……、困るんです!!どこか他に行っていただけますか?」ウソツクノ「があああああああああああああああああ!!!」ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは寝たフリをしてすぐにイビキ音を出しました。ウサギさんはそれに対抗します。目覚まし時計「火事だああああああああああああああああ!!」ガバッ!ウソツクノ「なんだよ?もーーーーーー!!でっかい音を出して!!寝られねーーーーーよ!」ウサギ「とにかくよそへ行っていただますか?」ウソツクノ「あーーーー、そうかい!そうかい!この国じゃ、わざわざこの国を救いに来たハンターを夜中に追い出すのかい?こんな遠い所まで来たのに。」ウサギさんはアリスたちの方を見ました。普通ならやさしいアリスは泊めてあげることも許すはずです。でもアリスとニセアリスはともに玄関を指さしてジャスチャーしました。どうやらその口元を見ますと……、「帰させて!」と、言っているようです。ウサギ「……………………。」コホン!ウサギさんはウソツクノ・ゼンゼンヘーキの方に向き直りました。するとまた、ウソツクノ「があああああああああああああああああ!!!」ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ウサギ「……………………。」目覚まし時計「火事だああああああああああああああああ!!」ウソツクノ「うわあああああああああああああああ!!!なんだ?なんだ?なにするんだ?」ですが、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは出て行く様子はありません。業を煮やしたニセアリスの指示で今度はモグモグが行きました。そしてモグモグはいきなりウソツクノ・ゼンゼンヘーキの鎧の一部をくちばしではさみ、そのまま引きずりました。ウソツクノ「うわああああああああああああああ!!!」そしてニセアリスが玄関を開けました。モグモグは外にウソツクノ・ゼンゼンヘーキを出しました。
2010.08.23
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ニセアリス「どうなんだ?”アタシのことを”大食いだから間違えた”と言いたいのか?アン?」ウサギ「いえ、それはそのう……。」ニセアリス「はっきりしろい!!」ウサギ「そっ、それは”けっして小食いではない”と思っただけです。」ニセアリス「”小食い”?そんな単語があるのか?」ウサギ「はあああああ!!!」その時、ウソツクノ「あーーーーーあ、食った!食ったあ~~~~~!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは満足そうにそう言いました。そして……、ウソツクノ「よっこらせっと。」そう言ってその場で横になりました。それから目を閉じました。どうやら……、「眠る体勢」のようです。ニセアリス「……………………。」ニセアリスはアリスのいるところまでウサギさんを引っぱって行きました。ニセアリス「おい!ヤツはいったいなんだ?」ウサギ「そっ、それが、お城が雇った”アンデッドハンター”です。」ニセアリス「で、ヤツをここに泊めるつもりか?」ブルン!ブルン!ブルン!ブルン!ブルン!ウサギさんは激しく首をふって否定しました。ウサギ「あの方には日当として2000ゴールド渡してあります。それでどこかに泊まっていただかないと。」ニセアリス「なに?日当?」ウソツクノ「ぐおおおおおおーーーー!ぐがああああああーーーーーーーーー!!!」アリス「……………………。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキがイビキを立て始めました。大変大きなイビキです。ニセアリス「じゃあ、ヤツをここからたたき出してこい!」そう言われてウサギさんだけウソツクノ・ゼンゼンヘーキのところへ行きました。ウサギ「あのう……、」ウソツクノ「ぐがああああああああああああああ!!」ウサギ「あっ、あのう!!」その様子をアリスとニセアリスが離れたところから見守ります。ウサギ「起きてください!」そう言ってウサギさんはウソツクノ・ゼンゼンヘーキの身体、いえ、”甲冑”をゆさぶりました。ユサユサユサ……、ウソツクノ「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!があああああああああああああああああ!!!」でも起きる様子はありません。ウサギ「……………………。もしもし、ここは”宿”じゃありません。どこか他に行って寝てください。」ウソツクノ「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!があああああああああああああああああ!!!」ニセアリスがジャスチャーで相図を送ります。ニセアリス「(なまぬるい!)」しかたないのでウサギさんは目覚まし時計をウソツクノの耳元に置きました。これはウサギさんが疲れている時の翌朝に使う物です。「最強モード」にセットしてすぐに目覚ましを鳴らしました。目覚まし時計「火事だああああああああああああああああ!!」ガバッ!ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは飛び起きました。ブルブルブル~~~。ウソツクノ「なっ、なんだ今のは?!」ウサギさんはすかさず、ウサギ「ここは宿ではありません。どこか他で泊まっていただけますか?」と言いました。
2010.08.22
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ところで……、ウソツクノ「ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはすごくいやしそうな食べっぷりです!ウサギさんは背中を向けて食べ続けているウソツクノ・ゼンゼンヘーキを見つめました。ウサギ「……………………。」時刻はもう午後11時です。本当ならとっくにアリスやミルキーや由美が寝ている時刻です。なのでこの時間にうちの中で食べられていることはとても迷惑な話です。ウソツクノ「ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!うめえ!うめえ!」ウサギさんがよく見てみますとアリスが作り置きしていたポテトコロッケや野菜カレーなどが提供され、それが食べられていました。大量に提供されましたが、どんどん食べられていってます。アリスが作った物はおいしいのでウサギさんは楽しみにしていたのでした。でもどうやら、残さず食べられてしまいそうです。ウソツクノ「ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!うめえ!うめえ!」アリスはウサギさんに言いました。アリス「今、ごはんを炊きなおしています。最初に炊いたのはすっかり食べられてしまいましたので、ウサギさんのは別にご用意しています。」ウサギ「……………………。」それにしてもウソツクノ・ゼンゼンヘーキはすごい食欲です。ウソツクノ「うめえ!うめえ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!いける!いける!」ウサギ「……………………。」そういえばニセアリスの姿がありませんでした。いったいどこへ行ったのでしょうか?こんな遅い時刻なのに。いつもならニセアリスは「イビキをたてて寝ている」か、それとも「”夜ふかし”している真っ最中」です。ウサギさんはハッとしました。ウサギ「そうか!あの食べっぷり!ウソツクノ・ゼンゼンヘーキの正体は?!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは全身すべて鎧に包まれていましたので、中に誰が入っているかわかったものではありません。ウサギさんはウソツクノ・ゼンゼンヘーキの背後から近づきました。そしてニヤリと笑いながらその背中に向かって、ウサギ「はは~~~~~ん!わかりましたよ!」と言いました。ウソツクノ「なに?」ウサギ「もうそろそろ、正体を明かしたらどうですか?」ウソツクノ「はあ?」ウサギ「そんな鎧を着込んでいても、その”食べっぷり”はごまかせませんよ!」ウソツクノ「誰かとかんちがいしてるようだが?」ウサギ「かんちがいなんかしてません。さあ、日当の2000ゴールドを返してください。」ウソツクノ「なんだって?なんで返さなくちゃならないんだ?!やっぱり誰かとまちがえてる!」ウサギ「いいえ、まちがえてなんかいませんよ!その食べっぷりが動かぬ証拠だ!その”大食い”が!さあ、その鎧を脱いでください!ニセアリスさん!!」すると、その時、誰かが背後からウサギさんの背中の毛並みに指を何本も差し入れました。ズブッ!ウサギ「うっ?」そしてそのまま”逆なで”しました。ズズズズズズズズズズズ!ウサギ「うっわああああああああああああああああああああ!!!」それからウサギさんの毛並みをなんども手でこすりました。するとウサギさんの毛並みは静電気をおびてバチバチ言いました!バチバチバチ!!バチバチバチ!ウサギ「うっわああああああああああああああああああ!!!」?「誰が”大食い”だって?」ウサギさんが後ろをふり返りますと……、そこに”ニセアリス”が立っていました。ウサギ「は?!!」ニセアリス「誰が”大食い”だって?」ウサギ「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ニセアリス「誰かとまちがえているんじゃないか?」ウサギ「はっ、はい!誰かとまちがえました。」ニセアリス「ほう!どうしてまちがえたんだ?」ウサギ「アナタの姿が見えなかったので。」ニセアリス「ほう!姿が見えないだけで、”そんなに自信を持ってまちがえられる”のか?」ウサギ「いえ、そのう……………………。」ニセアリス「さっき”大食い”だとかなんとか?」ウサギ「うあああああああああああああああ!!!」
2010.08.21
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ウサギさんはアリスと2人でキッチンに行きました。そこで話をしました。アリスの話によりますと…………、夕方、日の暮れる前、誰かが玄関の呼び鈴を押したそうです。アリスが出てみますと、チェーン鍵のスキマから鎧を着た人物が話しかけて来ました。***************************************************************************ウソツクノ「もしもし、ここに”女の子”が来たでしょう?」アリス「はあ?来てません。」ウソツクノ「いいや、来ている!」アリス「来てません!」ウソツクノ「……………………。この辺に””アンデッドモンスター”が出るんですよ!俺が退治します!」アリス「……………………。」ウソツクノ「ちょっと中に入れてもらえませんか?」アリス「すみませんが、お帰りください。」ウソツクノ「……………………。」アリス「……………………。」ウソツクノ「うう!苦しい!」バタッ!ウソツクノ「うう!うう!」アリス「どうしました?」ウソツクノ「お腹が!お腹が!」***************************************************************************ウソツクノ・ゼンゼンヘーキがたおれて苦しんでいるようですのでアリスはチェーン鍵をはずして外に出ました。***************************************************************************アリス「どうされました?」ウソツクノ「5日間飲まず食わずで歩いてきたんです……、何か食べ物を!」***************************************************************************アリス「………と、言うワケなんです。」ウサギ「おかしいですね?確かあの人は今日酒場で飲んでいたハズですが?」アリス「え?」ウサギ「そういえば、由美さんは?」アリス「”ミルキーさんのお家”の中に隠れてもらってます。」木で頑丈に作られた子供用のお家の中に由美はいるようです。ウサギ「ミルキーさんもそこに?」アリス「はい。」ウサギさんとアリスはリビングに戻ってきました。見ると、モグモグが”ミルキーのお家”の影に隠れながらウソツクノ・ゼンゼンヘーキのことを見はっていました。モグモグもかなり神経質になっています。
2010.08.20
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音がしたのでアリスが玄関にやって来ました。アリス「すみません。今開けます。これは今日由美さんが…………、」ウサギ「そおーーーでしたね!”怪しい人物”がいるんでしたね!それなんですが、実はですね、今日他の地方から”アンデッドハンター”が来てたんです。それでですね、その人物が………、アリスはチェーン鍵を開けました。ウサギさんは中に入りました。お家の中は明るい光に満たされ、温かです。ウサギさんはマフラーを取り、コートを脱ぎました。ウサギ「いやーーーーー、まいった。まいった。外は寒くて。その”怪しい人物”はたぶん”アンデッドハンター”です。お城が雇いました。僕が面接しまして、雇う時にいろいろ注意しようと思っていたんですが。そのハンター、契約書が書き終わるとすぐに面接室から出て行ってしまって、注意できなかったんですよ。」アリス「まあ!」ウサギさんがリビングに入りますと、「全身に甲冑を着た人物」が座ってゴハンを食べていました。ズルッ!ウサギ「なんですかーーー?!!!アナタは?!」ウサギさんは大きな声を出しました。ウサギ「なんでアナタがここにいるんですか?!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは首を少しだけ回してウサギさんの方をチラリと見ました。そして……、ウソツクノ「アンタ……………、誰?」ウサギ「”僕”ですよ!」ウソツクノ「”僕”つったって、それだけじゃわかんねえよ。”僕”だけでわかったら苦労せんわな。わはははは!」ウサギ「”ウイリアム”です!」ウソツクノ「いやーーー、悪い。ウサギに知り合いはいない。ちょっと思い出せないなあ!それにウサギは見分けがつかん。どれも同じように見える!」ウサギ「アナタの雇い主の!お城の”アンデッドモンスター対策本部責任者”のウイリアムです!」ウソツクノ「あ?あーーーーーーーーー!ああ、」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはやっと気付いたようでした。ウソツクノ「…………………ところで、なんでアンタがここにいるんだ?」ウサギ「こっ、ここは”僕の家”ですよ!!」ウソツクノ「チッ!”女の子だけが住んでる家”だと思ったのに!」ウサギ「なんですって?」ウソツクノ「ウホン!ウホン!ゴホッ!ゴホッ!いやあ、なに、ここでメシを食わせてもらってるだけだ。」ウサギ「どうして?お金を渡したでしょう?!」ウソツクノ「そんなもん、”狩りのための準備費用”でなくなっちまったわい!」ウサギ「だからって何もうちで食べなくても!それに寄付金はどうしたんです?」ウソツクノ「は?寄付金?」ウサギ「あなたが集めていた寄付金ですよ!」ウソツクノ「あーーーーー!あれね!まっ、あれも”狩りのための準備費用”でなくなった。」ウサギ「……………………。」ウソツクノ「まーーーーー!俺がここに来たからには女の子たちも安心出来る!なんせ城から正式に雇われた”アンデッドハンター”がここにやって来たんだ!」ウサギ「…………………。」
2010.08.19
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しかたなくウサギさんは普通の鉄道にしようと思いました。それにはお城から出て城下町にある駅から乗らなくてはなりません。そこまでけっこう距離がありました。お城の出口に行きますと、夜勤の衛兵が衛兵「お疲れ様です。」とあいさつしてきました。ですがウサギさんは疲れ切っていました。ウサギ「まったく今日はエラい目にあった……。」お城から出ますと辺りは街灯の光だけです。もう夜です。すっかり暗くなっていました。ウサギ「はあ~~~~~~。寒いなあ!」お城の長い橋を渡りきった付近でウサギさんはバスに乗って城下町の駅に向かいます。激しく揺れる山道を行くバス。やがて駅に着いて、ウサギさんは列車に乗ることができました。ゴトンゴトン!ゴトンゴトン!ゴトンゴトン!ゴトンゴトン!ウサギ「はあ~~~~~。」これからしばらくは列車に揺られます。地上の列車は山を迂回して曲がりくねった路線を走ります。ウサギさんの身体はそのたびに大きく揺れました。ウサギ「ううううううう!」ウサギさんはもう眠くて眠くてしかたありません。ウツラウツラしていました。すると隣に座ったお客さんのところにウサギさんの長い耳が垂れかかりました。ウサギ「あっ、すいません。」ウサギさんはあやまりました。お客さんは次の駅で降りました。ウサギ「はあ~~~~~。今のお客さん、やな顔して行ったあ。疲れている時にはこんなことが重なるんだよ。」1時間以上列車に揺られ、やっと自分の街のある駅に降り立ったウサギさん。寒い北風が吹き抜けます。ウサギ「寒いなあ~~~~」ウサギさんの首にはアリスが編んでくれたマフラーが巻いてあります。またアリスが作ってくれた特製のトレンチコート風のコートがあります。温かい車内から降りて、それを身につけました。ウサギ「ああ、すっかり冬になったあ。」ウサギさんは寒空の中、家に向かって歩き始めました。ここからは歩きです。ウサギ「今日は大変だったなあ。神経をすりへらしたよ。あのハンターのせいだ。”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”だっけ?ぜんぜん聞いたことのない名前だったなあ。最近多いからなあ。”ニセハンター”が。支給されたお金だけ持って逃げるんだもの。まあ、雇うのはお城だから僕は直接損はしないけど。でもお城も誰かれなしに雇うのはやめて欲しいなあ。」ウサギさんが面接をした本人ですが、その「面接基準」はお城の上層部が作成していました。”アンデッドハンター”は数がほとんどいませんので、基準などあって無いに等しいです。だからウソツクノ・ゼンゼンヘーキでも合格したのです。ウサギさんはやっとお家に着きました。窓から温かい光が漏れています。誰かまだ起きているようです。ウサギさんは鍵を出してそれでドアを開けようとしました。いちいち呼び鈴を押してアリスたちを起こすのをためらったのです。ですが、ドアを少し開けてみますと、なんと「チェーン鍵」がかかっていました。これでは中に入れません。ウサギ「なんだこれは?!」自分の家に着いたのにチェーン鍵のお出迎え。ウサギさんはダブルパンチの連続に疲れがいっそう増します。でもアリスたちがこんなイタズラをするとは思えません。ウサギさんは疲れた頭で考えます。ウサギ「う~~~~~~ん。そうか!”怪しい人物”がいるとか言ってたから!」
2010.08.18
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ウサギ「……………………。」電話をおいたウサギさん。だんだんイライラしてきました。ウサギ「あーーーーーー!もう!またあのハンターか?!いったい何をしているんだ?!あーーーーーあ、こっちはいそがしいのに!」ウサギさんはさっそく羽ペンを使って分厚い紙に手紙を書きました。サラサラと急いで書きました。カキカキカキカキ!!!書きあがりますと、さっそく手紙をフクロウ便に頼みました。ウサギ「”速達”でね!」フクロウ「ホウホウホウ!またアイツに?イヤだなあ。ホウホウホウ!」ウサギ「え?」フクロウ「ウイリアムさんの頼みじゃなかったら断ってるよ。ホウホウホウ!」ウサギ「は?郵便って誰にでも届けてくれるものじゃないの?」フクロウ「私のこと”うまそう”とか言ってくるんだよ、アイツ!ホウホウホウ!アイツに届けるのイヤだよ!ホウホウホウ!」ウサギさんはなんとかフクロウをなだめました。それからフクロウは郵便を届けるべく大空に飛び立って行きました。ウサギさんはそれを窓から見送りながらため息をつきました。ウサギ「はあ~~~~~~~~~~!どうしてこう問題ばかり起こるんだろう?はあ~~~~。」バッサッ!バッサッ!バッサッ!バッサッ!バッサッ!バッサッ!フクロウが上空からウソツクノ・ゼンゼンヘーキの姿を探していました。すると街中の並木道を歩いて行く姿を発見しました。背中をかがめながら歩くその姿は怪しいです。ウソツクノ「さっきの女の子の足跡が続いているなあ。くくく!あの女の子、スニーカーをはいてやがる!」フクロウ「ストーカー発見!ストーカー発見!ホウホウホウ!」フクロウは周りに聞こえるように大声で叫びました。そして上空から手紙だけ投げつけました。フクロウ「手紙の角で頭打ってどこかへ行け!!」ウソツクノ「うるせえんだよ!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはウサギさんからの手紙を読みました。***************************************************************************アンデッドモンスター対策本部責任者 ウイリアムアンデッドハンターのウソツクノ・ゼンゼンヘーキ宛てまだ携帯を持っておられないんですか?早く携帯を持ってください。それから街で女の子に声をかけられませんでしたか?そのような行動はつつしんでください。***************************************************************************ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはまたしても手紙を破りました。そしてそれらを丸めてフクロウに向かって投げつけました。フクロウはその場から飛び去りました。バッサッ!バッサッ!バッサッ!バッサッ!バッサッ!バッサッ!午後9時半頃。ウサギさんはやっと本日のお仕事が終わりました。お城内に設けられたアンデッドモンスター対策本部の事務所にあるパソコンなどの電源を落とします。そして電気を消してから事務所を出ました。それからお城の地下へと下ります。ここには『ウサギの穴』と呼ばれる特殊なトンネルがありました。この穴から入りますと、他の離れた場所に出られるのです。と、言ってもそこには小さな地下鉄があるのですが。ここはお城の職員や関係者専用の地下鉄ですので混むこともほとんどないですし、冬場寒くてもへっちゃらでした。もちろん外が強風でも大雨でも大雪でもその影響を受けません。それにレールはほとんど直線ばかりですので、地上を走る列車とは乗り心地が違います。そこの駅に入ろうとしますと「工事中」とのプレートがかけてありました。構内は真っ暗です。ウサギ「わーーーーーー!やんなっちゃうなーーー!こんな時に!」
2010.08.17
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しかしタクシー会社にはお金を支払わなくてはなりませんので、ウサギさんは支払うことにしました。ウサギ「タクシー会社にこれを届けてくれ。」フクロウ「”現金書留”ですね?わかりました!ホウホウホウ!」フクロウは元気良く飛び立って行きました。ウサギ「あーーーーーーー!どうしてこうも統制が取れないんだ?まったく!よそから来たハンターと言うのは!」そこへ、ウサギさんの携帯が鳴りました。なんとアリスからウサギさんに電話がありました。アリスは普段ウサギさんの職場にかけたりはしません。相手のことを思ってです。でも今日はその電話がかかって来たのです。ウサギさんはドキッとしました。「これはなにかあったに違いない」と直感しました。アリス「あのう、すみません、お仕事中に。」ウサギ「いえいえいえ、それより何かありましたか?」アリス「あのう!由美さんが”怪しい人物”に呼び止められたらしいんです。」ウサギ「え?”怪しい人物”?」アリス「はい!正体はわからないんですが……、この辺で見かけない人物が歩いていたらしいです。」ウサギ「それで由美さんは呼び止められただけですか?」アリス「ええ。」ウサギさんは少し安心しました。ウサギ「良かった。由美さんはご無事でしたか。で、その”怪しい男”ってどんな姿をしていましたか?」アリス「なんでも全身に甲冑を着ていたらしいです。」ドスン!ウサギさんはイスから転げ落ちました。ウサギ「ううう!……………………。」ウサギさんはすでにピンと来ていました。ウサギ「わかりました。さっそく何とかします。」アリス「お願いします。危ないので由美さんやミルキーさんやモグモグを外に出すことが出来ません。」
2010.08.16
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ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは考えました。そして足を組んで、両腕を大きく広げて、シートの上に”はべらして”話を始めました。ウソツクノ「俺は………、あの”アンデッドモンスター”をたおせる唯一の人物だ。」タクシー「はあ?」ウソツクノ「この街を襲う”アンデッドモンスター”を退治するんだぜ!」タクシー「それはどうも!!」ウソツクノ「とても危険な仕事だ。命がけだ。」タクシー「……………………。」ウソツクノ「あーーーあ、辛いなあ。でもこの街の人間はいまいち協力的じゃないなあ?」タクシー「……………………。とっ、とにかく!請求書はお城に回しておきます!」ウソツクノ「まっ、そうしてくれたまえ!」こうしてウソツクノ・ゼンゼンヘーキはある街に降りたちました。そしてアライグマのタクシーはあっという間に走り去りました。ウソツクノ「ケッ!なんて高いタクシーだ!まあいい。城に払わせたからな。そんなことより早く今夜の宿を見つけないと!」目の前を女性がこっちに向かって歩いて来ます。チラッと見ただけですが、大変な美人のようですした。ウソツクノ「おーーーーーーー!!!田舎でもいい女はいるらしい。どれ、ひとつあの女をだまして今夜の宿を確保するか!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはその女性の目の前に出ました。ウソツクノ「お嬢さん!この辺で安い宿を知りませんか?」その女性とは……………、”由美”でした。由美「……………………。」ウソツクノ「(あれ?なんか違う!”子供”だ!美人だけど………、”子供”じゃないか?”小学生”?)」由美「……………………。」ウソツクノ「(チッ!しまった!俺としたことが!まあいい。人間の女の子なんてこの不思議の国じゃあまりいないからな。それに小学生ならだましやすい!)」由美「……………………。」ウソツクノ「やあ!俺の名は”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”!この街を救いに来た”アンデッドハンター”だ!」由美「……………………。」由美は迷いなく、いちもくさんに逃げ出しました。相手に背をクルリと向けてその場から立ち去ったのです。ウソツクノ・ゼンゼンヘーキにただならぬ怪しい気配を感じたようです。由美はそういうことは感じやすいようです。ウソツクノ「あーーーーーーーーーーーー!待てよ!!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは由美を追いかけようとしました。ガッシャン!ガッシャン!ガッシャン!ガッシャン!でも30秒も走らないうちに息切れしました。ウソツクノ「ハアハアハアハアハアハア………!」一方お城のウサギさん、「アンデッドモンスター対策本部」を立ち上げたばかりでいろいろ忙しい状態でした。ウサギ「えーーーと、あの書類はどこへやったかな?どこかな?あーーーーー!ない!」そこへフクロウ便がやって来ました。フクロウ「ホウホウホウ!”郵便”だよ!ホウホウホウ!あなたに郵便だよ!」ウサギ「なんだろう?」*************************************************************************** 請求書アンデッドモンスター対策本部責任者 ウサギのウイリアム様「不思議国タクシー有限会社」です。まいどどうも!さて、本日”アンデッドハンター”のウソツクノ・ゼンゼンヘーキ様が当社のタクシーをご利用されました。そのご請求は「お城の方へ」というお話でしたのでここに請求させて頂きます。 タクシーご利用料金 5200ゴールド よろしくお願いいたします。***************************************************************************ウサギ「うわあああああああ!!!なんだって?日当2000ゴールドの中でやりくりしてくれって言ってあるじゃないか?なんで請求が来るんだ!まったくもーーーーー!」
2010.08.15
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その頃、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは酒場を後にしていました。ウソツクノ「チッ!”寄付”ったってこれだけじゃなあ!しけてやがるなあ、この村は!これじゃあまるっきり”田舎”じゃねえか!”成金”でも見つけるか!酒代にだいぶ取られちまったしな!おちおちしていると今日の宿代がなくなっちまうぜ!よし!別の街へ移動だ!」そこへ空から真っ白いフクロウが飛んで来ました。「フクロウ便」がやって来たのです。フクロウ「ホウホウ!!郵便を届けに来たよ!」ウソツクノ「やっ!フクロウじゃないか!うまそうだ!」フクロウは手紙を投げつけてさっさと帰って行きました。ウソツクノ「チッ!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは手紙を見ました。***************************************************************************お城の"ウイリアム"です。携帯持っておられないんですか?携帯を持ってください。さて、ある村で”寄付”を募られたそうですが、そのような事を許可なく行うのはやめてください。***************************************************************************ウソツクノ「チッ!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは手紙を破り捨てました。ウソツクノ「携帯持たせたいなら金を出せつーーーーーの!!」それから別の街へ行くことにしました。ウソツクノ「へい、タクシー!」ちょうど偶然やって来たタクシーを呼び止めました。タクシー「まいど!」アライグマのタクシードライバーでした。ウソツクノ「どこか”成金”がいるような街はあるか?」タクシー「はあ?”成金”?そういうのはちょっと私にはわかりかねますが。」ウソツクノ「じゃあ安くて”いい女がいる宿”はないか?”タダ”で泊まれるような!」タクシー「へ?タダで?そういうのもねえ。”道の駅”ならタダで泊まれますが。でも今の時期、寒いっすよ!車無いと。」ウソツクノ「じゃあ、とりあえず”良い街”に案内しろ!」そして、ある街に着きました。タクシー「まいどありがとうございます!料金は5200ゴールドになります!」ウソツクノ「お城に請求してくれ!」タクシー「は?」ウソツクノ「お城に請求してくれ!」タクシー「そっ、それはできません!今払っていただかないと!」ウソツクノ「俺はお城に正式に雇われた”アンデッドハンター”だ。料金はお城が支払う!」タクシー「……………………。あのう普通は支払って頂いて、領収書をお渡して、それでそちら様の方で換金なさるんじゃありませんか?」ウソツクノ「持ち合わせを忘れて来たんだよ。お城に請求してくれ。」タクシー「じゃあ、まあ、ここにサインしてください。」ウソツクノ「は?なんだ、これ?」タクシー「”請求書”です。」ウソツクノ「……………………。」
2010.08.14
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しばらくすると他の客席からこんな声が聞こえて来ました。お客「おい!なんでも”アンデッドモンスター”が出るらしいぜ!」お客「マジかよ?」お客「アレを見ろ!」酒場の壁には「”アンデッドハンター”を求む」の例のポスターが貼られていました。お客「一日2000ゴールド支給!アンデッドを完全退治した者には1000万ゴールドかもしくは家と土地を支給!」お客「家と土地の方が良いな!国から提供されるのなら良い家と土地に違いない。」お客「よし!俺たちも登録しようか!」すると……、?「やめときな!」と、野太い声で”アンデッドハンター”のウソツクノ・ゼンゼンヘーキが言いました。他の客席には背中を向けていました。ウソツクノ「シロウトさんはやめといたほうがいいぜ!」お客「なっ、なんだと?」ウソツクノ「あれはプロの仕事だ!シロウトが手を出すとやけどするぜ!」お客「オマエ誰だ?」お客「見かけないヤツだな?」お客「待てよ!こいつ、ハンターのかっこうしてるぜ!」お客「すると………、オマエ、”流れのハンター”か?」お客「もしかして、この”アンデッドモンスター退治”に参加したのか?」するとウソツクノはビールのジョッキをテーブルに置いてフラフラと立ち上がり、他の客席の方を向いて言いました。ウソツクノ「聞いて驚くな!俺はかの有名な”アンデッドハンター”、”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”だ!」お客「”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”?」お客「知らんなあ。聞いた事ない。」ウソツクノ「まっ、まあ、君たち凡人が俺の名前を知らないのも無理はない。しかし、実力のあるハンターなら俺の名前を知らない者はいない。とにかく”アンデッドハンター”になるには10年の修行が必要だ!シロウトじゃむりだよ。」お客「マジかよ?」 ウソツクノ「シロウトが手を出すと死ぬぞ!”アンデッド”を倒せるハンターなんてそうそういないからな。ヤツラはたおしてもすぐよみがえる!通常の方法ではたおせない!」酒場のお客たちがざわめき始めました。ザワザワザワザワザワザワ……。ウソツクノ「まあーーー、俺に任せておくことだな!俺が”アンデッド”のヤツラを全部退治する!」お客「お前一人でか?」ウソツクノ「ああ、もちろん!俺が仕事を引き受けたからには大船に乗った気でいな!」お客「……………………。」酒場が波を打ったように静まり返りました。その静寂をさくように、ウソツクノ「ではこれより”寄付”を集める!」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキがそう言いました。お客「は?」ウソツクノ「俺一人でこの街のために戦うんだ!寄付ぐらいもらわないとな!アンデッドモンスター退治には準備に金がかかるんだよ!」お客「お金はお城から支給されただろ?」ウソツクノ「城からの日当2000ゴールドじゃまかなえないんだよ!何も知らないのに口をはさむな!」お城にいたウサギさんにある村の村長さんから電話が入りました。村長「ウイリアム!アンタが雇ったあのハンターだがね。」ウサギ「あーーーーー、あの”アンデッドハンター”ですか?」村長「さよう。今日、うちの村の酒場で”寄付”を集めとったが?」ウサギ「”寄付”?」村長「そうそう!アンタのとこじゃそういうの許可してるの?」ウサギ「はあ?」村長「勝手に寄付などと言って村で金を集めてもらちゃ困る!」ウサギ「わかりました。すぐに本人に連絡を取ります!」
2010.08.13
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”アンデッドハンター”はふてくされた表情をしました。どうやらご不満のようです。なんとかもっとお金をひき出そうと考えているようです。ウサギ「ところでハンターのご経験はどのくらいですか?」アンデッドハンター「は?」ウサギ「”アンデッドハンター”をされて何年ぐらい経ちますか?いままでにどんなモンスターをたおされたのですか?」アンデッドハンター「あ~~~~~~~~あああああ!」”アンデッドハンター”はまた突然大きな声を出しました。ウサギ「どうしました?」アンデッドハンター「いや、なに、”アンデッド”のヤツラを追っ払う為の呪文の発声練習をしただけだ。じゃあ、とにかく日当の”2000ゴールド”をくれよ!」ウサギ「わかりました。ではここにサインを。」アンデッドハンター「なんだこれ?」ウサギ「”契約書”です。王国とあなたとでかわす契約書です。また”アンデッド”を退治しないで解約する場合、支給したお金は全額返金していただきます。」アンデッドハンター「なんだよ!一日2000ゴールドってたかだか食費だろ?返せるワケけないじゃん!」ウサギ「では支給できません。契約も出来ません。」アンデッドハンター「わーーったよ!サインすればいいんだろ。」『ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ』”アンデッドハンター”は自分の名前を書きました。ウサギ「”ウソツクノ・ゼンゼンヘーキ”というお名前ですか?」ウソツクノ「そっ、それがどうかしたか?」ウサギ「いえ、聞いた事のないお名前ですね?」ウソツクノ「別にいいだろ?名前なんかどうでも。」聞いた事のない名前ですが、”アンデッドハンター”自体の数がすごく少ないのでウサギさんはそれで一応よしとしました。ウソツクノはサインしてお金を受け取りました。そして早々に部屋から出て行こうとしました。ウサギ「は?もう行かれるのですか?」ウソツクノ「ああ、」ウサギさんはいろいろ細かい説明をしようと思ってましたが、ウソツクノ・ゼンゼンヘーキはすぐに立ち上がって扉のところまで行きました。ウサギ「必ずその日の報告書は出してくださいね。でないと日当が支給できなくなります。」ウソツクノ「わーーーったよ!いちいちうるせえなあ!」ウソツクノはさっさとお城を後にしました。ウソツクノ「ちっ!しけた国だな?はあ~~~あ、アテが外れたかな?」ウソツクノは2000ゴールドを握りしめました。ウソツクノ「どれ、まずは酒場に行くか?!こんだけじゃそんなに飲めないが。」ウソツクノ・ゼンゼンヘーキは城下町まで行きました。そして酒場に入り、いっぱいやり始めました。ウソツクノ「ぷは~~~~~~~!うめえ!」ウソツクノは良い気分になり、追加注文をしました。ウソツクノ「焼き鳥!それとビールも!」ウソツクノの顔はだんだん赤みがかってきました。ウソツクノ「ぷは~~~~~~~!うめえ!ひさしぶりなんで安酒でもうめえなあ!ゴクゴクゴクゴクゴク!ぷはああああ~~~~~~~!」
2010.08.12
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このポスターがはり出され始めて早々に一人のハンターがお城にやって来ました。そこでウサギさんがさっそく「面接」するために向かいます。お城の「面接室」でそのハンターに会います。面接室にはすでにハンターが到着しおり、イスに座っていました。ハンターは全身甲冑に包まれていました。足の先から指先までです。顔まで鎧で覆われていましたので、ハンターの素顔はわかりません。ですが鎧はあらかじめゴツイ人物に着せるように作られていましたので、その人物はマッチョに見えました。それにけっこうお金がかかった鎧です。ウサギ「あなたが今回応募してこられた”アンデッドハンター”ですか?」アンデッドハンター「そうだ!俺が”アンデッドハンター”だ!」なんだか歌手が出すような低い声でした。ワザとそういう声でしゃべっているように聞こえました。ウサギ「この王国に”アンデッドモンスター”が出現するという予言が出ています。あなたに退治できますか?」アンデッドハンター「俺に任せろ!賞金は確かにもらえるんだろうな?」ウサギ「はい。確実に払います。王国が支払いますから。」アンデッドハンター「実費は?」ウサギ「1日当たり2000ゴールド支給いたします。」アンデッドハンター「えーーーーーー?!」”アンデッドハンター”は急に妙な声を出しました。アンデッドハンター「なんだよそれ?!たった2000ゴールドかよ?」声が急に変わりました。それは地声のようでもありました。アンデッドハンター「それっぽっちか?もっと出せよ!」ウサギ「”もっと”ですか?」アンデッドハンター「ああ!それに宿泊施設は提供してくれるんだろうな?」ウサギ「いえ、2000ゴールドの中でやりくりしてください。」アンデッドハンター「がーーーーーー!それじゃホテルにも泊まれんし、うまい物も食えない!うまい物を食わないとモンスターと戦う気力が出ない!ハンターにとって食事は大切なんだ!それにそんな日当じゃ酒も飲めないしタバコも吸えないじゃないか?!」ウサギ「酒やタバコをおやりになるのですか?」アンデッドハンター「チッ!ハンターでも酒ぐらい飲むしタバコも吸うぜ!」”アンデッドハンター”はウサギさんを「バカにするような、呆れるような」そんな表情で見ました。そしてもっと良い条件をひき出そうとしました。アンデッドハンター「あーあ!ゴウセイ国の時は良かったなあ。宿はホテルだし、食事は三つ星レストラン。秘書に”元女子アナ”をつけてくれたが。美人の!」ウサギ「は?ゴウセイ国がですが?さて?あれは確か”ハンターが途中で逃げだした”とか……、」アンデッドハンター「があーーーーーーーーーーーーーー!!!」”アンデッドハンター”は突然大きな声を出しました。アンデッドハンター「とにかくもっと出せよ!そっちは困ってるんだろ?」ウサギ「でも相場はそのぐらいです。賞金は高いのでそれで埋め合わせしてください。」アンデッドハンター「賞金がたった1000万ゴールドぽっちだぜ。安すぎる!」ウサギ「まあ、王国の部隊も”アンデッド狩り”をするそうですから。そちらの方で先にカタがつくかもしれません。」アンデッドハンター「チッ!シロウトが”アンデッド狩り”?そんな甘いモンじゃない!シロウトが”アンデッドモンスター”なんかにたちうちできるもんか?返り討ちにあうだけだ!とにかく……………、美人の秘書だけでもつけろ!」ウサギ「2000ゴールドの中でやりくりしてください!」アンデッドハンター「じゃあ、日当1ヶ月分”前借り”したい。」ウサギ「無理です。金をつかんで逃げてしまうハンターもいると聞きますので。”日払い”以外は無理ですね!」アンデッドハンター「チッ!しけてやがる!」
2010.08.11
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アリスたちがいる不思議の国は平和でした。ところがある日のこと………、こちらはウサギさんの勤めています「女王様のお城」の中です。そこに「公的な占い師」がいました。名前を「ホントーニ・ヨクアタール」と言います。「公的な占い師」とは王国から認められた占い師です。よく当たりますので国政に関わる重要な占いなどを国の依頼を受けて行うのが仕事です。お城の仲買人であるウサギさんはその占い師のもとへ「占いの道具」などの荷物を搬入するためにやって来ました。「占いの部屋」の中では占い師がたいへん重苦しい雰囲気で大きな水晶の玉を見つめていました。いつもとは違いその水晶はうっすらと光を放っていました。占い師「はぁはぁはぁ………。うう!苦しい!」そう言って占い師は胸を押さえ、そのままイスから転げ落ちました。そして床にうつぶせにたおれました。ウサギさんがあわてて占い師の身体を抱き起こしました。ウサギ「どうしたのです?大丈夫ですか?医者を呼びましょうか?」占い師「私は大丈夫じゃ!それより……………、”災い”が起こる!」ウサギ「え?”災い”?」占い師「恐れ多いことに神々の怒りをかった者がいる!神々は怒り、それは今も収まらない。異形のものたちが異世界から派遣され、悪さをする!」ウサギ「”異形のものたち”?その”異形のものたち”とはいったい?」占い師は頭痛でも起こったかのような苦しみの表情をしました。占い師「よくわからんが………、一度死んだ者たちが墓からはい出し、生きている者に悪さをする……、そんな感じじゃ!」ウサギ「一度死んだ者?それは”ゾンビ”のことですか?」占い師「う~~~~~~む。そこまでははっきりとはわからん!」ウサギ「彼らがやって来るのはいつです?いつやって来るのですか?」占い師「もうすぐじゃ!」ウサギさんはとても重大な事が起こると認識しました。ウサギ「大変だ!」ウサギさんはさっそくそのことをお城の上層部に報告しました。ウサギ「この”ホントーニ・ヨクアタール”という占い師の予言は本当によく当たります。」上層部の一員「では本当に異世界から”異形のものたち”がやって来るのか?」 ウサギ「はい、おそらくは!」上層部の一員「それでは”ハンター”を雇おう!」ウサギ「ですが、”ハンター”と言いましてもいろいろあります。普通のハンターでは”アンデッドモンスター”は倒せません!倒してもよみがえりますから!」上層部の一員「それでは”アンデッドハンター”を雇おう!!」ウサギさんはこの一連の事件の「担当責任者」になりました。ウサギさんには能力がありますので、臨時の行事の際には担当者になることがよくあります。今回も正式に担当責任者に命ぜられました。そしてウサギさんはお城に「アンデッドモンスター対策本部」を立ち上げました。そしてウサギさんはまず告知をしました。国の内外を問わずいたるところに告知ポスターがはり出され始めました。***************************************************************************急募!”アンデッドハンター”求む!占い師”ホントーニ・ヨクアタール”により、”アンデッドモンスター”の襲来が予言された。近い内に”アンデッドモンスター”が街を襲いに来ることが予想される。”アンデッドモンスター”を完全退治した者には国から賞金1000万ゴールドを授ける!もしくは”家と土地”を!日当は1日2000ゴールド支給!志願者は「女王様のお城」のウサギのウイリアムまで! 女王様の王国 アンデッドモンスター対策本部責任者 ウイリアム***************************************************************************
2010.08.10
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ウサギ「これは確か地下の書斎に入れて鍵をかけて……、」ウサギさんは額に汗をかいていました。ウサギの毛並みの上から汗がこぼれ落ちました。由美がミルキーから聞いていた話を説明しました。由美「鍵はかかっていなかったそうです。」ウサギ「あちゃーーーー!!それじゃあ鍵をかけるのをうっかり忘れていたんだ!ああ、しまったあああ!!かけたと思い込んでいたぁーーーー!!!」アリス「それで、あの、このご本はいったい?」ウサギ「は?まさかあの……………………。これを使いましたか?」アリス「はあ、あの、ニセアリスさんが使いました。」ウサギ「あちゃーーーーーーーー!!!」ウサギさんは青ざめました。そして後ろを振り返り、ニセアリスが大きなイビキを立てて寝ているのを確認してから、ウサギ「ふう。最悪だ!」と言いました。ウサギ「ああいう方に使われないために地下の書斎の書庫に入れて”封印”していたのですが!」アリス「これは”魔法”が使える本なのですね?」ウサギ「あのーーー、まさかあの方は”お金”とか”宝石”とかそういう高価な物を出しませんでしたか?」アリス「出しました。お金を!」ウサギ「ええーーーー!で?それは今どこに?」アリス「お金は全て消えました。一晩で消えることになっているのでは?」ウサギ「”一晩で消える”????」アリス「はい、たしか”魔法の本”がそう言ってましたが。」ウサギさんはじっと考えこみました。ウサギ「……………………。」そして、ウサギ「いや、そーーーーですか!そーーーーですよね!”魔法のお金”が消えないなんてことはありえません!”魔法で出したお金”が消えなかったら、それはもう大変なことになります!そんなことでお金を得るとその人間や動物は堕落しますから。」アリス「そうですね。」アリスと由美はうなづきました。ウサギ「いやーーーーー、まあ、本が無事に戻って良かった。ではこれは私が隠しておきます。もう二度と使われないように。」アリス「そうですね。こんなのがあればミルキーさんの教育上よくありませんから。」ウサギ「そーーーです!そーーーです!苦労無くしてお金を得る事は人や動物の心を堕落させてしまうのです!さーーーー!早く!隠さなくっちゃ!」ウサギさんは本を隠しに行きました。アリスと由美はこれで全て終わったと思いました。これで良かったと安心しました。でも実は……、ミルキーが”魔法の本に出してもらったお人形”はいつまで経っても消える事はありませんでした。アリスと由美はそれに気付きましたが、ニセアリスにはないしょにしていました。THE END
2010.08.09
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アリスが業者の人にお金がないことを話しました。そこで業者はとりあえずニセアリスに渡した品を回収していきました。ベッドにブランド物の服に、家具、警備ロボット……、そしてミルキーのチカちゃん人形も。ミルキー「いやああ!これはわたさない!」アリス「ミルキーさん!これは、お金を払って買ったものじゃないんです!返さないと!」ミルキー「いやあ!」ミルキーは泣きました。お人形をつかんではなしません。由美がそれをなんとか取り、業者に返しました。それからニセアリスの不動産はもちろん「キャンセル」になりました。不動産屋はとても怒っていました。さらにニセアリスが食べた物はそうとう高い物でした。それにニセアリスはホテルに一泊しています。こちらも高い料金ですが、アリスがお金を持ってないので業者はお金は取れません。そこでしばらくアリスがホテルの厨房に働きに行くことになりました。ニセアリス「コイツのせいだ!燃やしちまおう!」ニセアリスは”魔法の本”にやつ当たりしました。アリス「ダメです!これはアナタの物じゃないんです!とりあえずこれは返して頂きます。」ニセアリス「チッ!」こうしてアリスが”魔法の本”を預かりました。ニセアリスはもう”魔法の本”に興味はあまりないように見えました。一応それで問題は解決しましたのでニセアリスはふてくされて眠りました。ニセアリス「ぐあおおおおおおおおおおおお!がああああああああああああああああああああああ!!!」その夜、ウサギさんが帰ってきました。ウサギ「いやあ、まいった。まいった。」アリスはウサギさんを出迎えました。いつもならウサギさんに出すニンジンジュースも今日はありません。お金が少ししかなかったので買えなかったのです。それでアリスは残っていた紅茶を出しました。ウサギ「は~~~~。うまい!生き返る!」アリスはウサギさんを気の毒だと思いました。働いて帰ってきたウサギさんにニンジンジュース一杯出せないとは。ウサギ「はい、これ今月の食費です。」ウサギさんはアリスにお金を渡しました。ウサギ「いやあ、まいりました。何かの計算違いか、それとも横領した者がいるかわかりませんが、とりあえず貯金していた口座は凍結を解かれ元通りです。給料も支払われました。」それを聞いてアリスはホッとしました。アリス「なんにも買ってませんが、これで今からコンビニで何か買ってきます。」ウサギ「いえ、今日は僕が買ってきましたから。」ウサギさんはお土産にお弁当をたくさん買っていました。それはキャリーにたくさんつまっていました。ウサギ「明日の分もあります。」アリスは喜びました。ウサギさんはミルキーが泣いているのに気付きました。ウサギ「どうしたのですか?」アリス「実は……、この本……、」アリスが”魔法の本”を見せました。すると……、ウサギさんは大変驚きました。ウサギ「”僕の本”です!」アリス「やはりウサギさんのご本でしたか?」ウサギ「ど、ど、ど、どうしてこれが?”封印”してたのに?」アリス「”封印”?」
2010.08.08
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……………アリスは大きな声で目が覚めました。誰かの声がします。誰かが怒鳴っているようです。目を開けると、もう朝のようで明るい光が差し込んで来ました。その中で由美が心配そうに立っているのが見えました。アリス「どうしました?」由美「あの……、業者の方がおおぜい来てます。」アリス「業者の方?」見ると玄関におおぜいの業者が押し寄せていました。そしてニセアリスに言いました。業者「ニセアリスさん!!あなたから頂いたお金が全て消えてしまったのです!」業者「うちのところもです!アレは”偽札”ですか?」ニセアリス「お金はちゃんと渡したじゃないか?それが消えようがどうしようが、アタシは知らない!!」業者「何を言ってるんですか?!あなたが渡したのは”偽札”じゃないですか?”消えるお金”がどこにありますか?」ニセアリス「”偽札”じゃねぇーーーーよ!」業者「じゃあ、偽札じゃなかったらなんで一晩で消えるんだ?」業者「警察を呼ぼう!」業者「そうだ!警察だ!」アリスはあわてました。そして、アリス「ニセアリスさん!いったいこれは?」ニセアリス「知らねぇーーーよ!”渡した金が消えた”とか言って来やがったんだ!アタシは”金”は渡した!それが消えようがどうしようがアタシの責任じゃない!」ニセアリスは開き直っていました。アリス「みなさんちょっとだけ待っていていただけますか?」アリスが頭を下げて業者たちに頼み込みますと…、業者「じゃあ少しだけですよ。」と言ってみんな一度玄関から外に出ました。アリス「ニセアリスさん!これはいったい?」由美が言いました。由美「とにかく”魔法の本”で出したお金なら”魔法の本”に聞けばいいんじゃないの?」そう言ったのでニセアリスは”魔法の本”を保護しているガラスを開けさせました。そして……、ニセアリス「おい!」魔法の本「はあ~~~~~~。よく寝た!」ニセアリス「おい!”金”が消えちまった!いったいどうなっているんだ?!」魔法の本「は?何がですか?」ニセアリス「とぼけるな!お前が出した”金”だよ!一晩で消えちまったぞ!」魔法の本「はあ。まあ”魔法で出したお金”ですから。”本物”じゃありませんよ。一晩で消えます。」ニセアリス「なんだとおおおおお!」ニセアリスの顔は真っ赤になりました。ニセアリス「じゃあ、本物の”金”を出せ!」魔法の本「え?それは無理です。私が出来るのは魔法を使うことだけですから。本物のお金なんて出せませんよ!」ニセアリス「ぐぐぐぐぐぐぐぐ!」ニセアリスはもう爆発しそうでした。ニセアリス「じゃあ、もう一度魔法で”金”を出せ!それをやつらに渡す!」するとアリスが、アリス「ニセアリスさん!そんなことをしたら本当に警察につかまりますよ!」と言いました。それでもニセアリスは開き直り、ニセアリス「もうそれしかないだろう!とりあえずそれで払っておけ!アタシはそのスキに”高飛び”するから!」と言いました。アリスは怒りました。
2010.08.07
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そうニセアリスは言いはなったのです。現在アリスのおサイフの中にはあまりお金が入ってません。これ以上ウサギさんからのお金が来ないとみんなの食事が買えなくなってしまいます。アリス「……………………。」ニセアリス「なんだ?その目は?アン?」アリス「……………………。ニセアリスさん、その”魔法の本”を渡していただけますか?」ニセアリス「ヤダ!」アリス「その本はアナタの物ではありません。ミルキーさんが見つけた物です。」ニセアリス「でも、今は”アタシのモン”だ!」アリス「いいえ、その本はアナタの物ではありません。」すると、ニセアリスは、ニセアリス「警備ロボットの力を見ただろう?もう誰にも手出しはできん。」と言いました。アリス「……………………。」するとそこへ電話がかかって来ました。ニセアリス「おーーーーIP電話か?!もしもーーーーーし!」?「あのわたくし、”ナーリキンイラッシャーイ不動産”の”ヨーウコソ・オカネモチ”と申します。あのう、これはニセアリス様のお電話でよろしいでしょうか?」ニセアリス「ああ。」担当「さきほど物件の方をお買い求めになられましたので、お話を進めさせていただこうと思いましてお電話いたしました。今後わたくしがニセアリス様の担当となります。」ニセアリス「ああ、よろしく頼むよ。」アリス「ニセアリスさん!!」担当「では確認いたしますが、この8000万ゴールドの物件でよろしかったでしょうか?」ニセアリス「ああ。」担当「あの……、この物件は”中古物件”になりますのでリフォームなどはなさいますか?いまなら格安でリフォームできます。」ニセアリス「いくら?」担当「リフォームはお客様のご希望とご予算に合わせていかようにもできます。」ニセアリス「じゃあ、床を”総大理石”にして。」担当「全ての床をでございますか?」ニセアリス「そう!あと水道の蛇口を全部”純金製”にして。」担当「全部をでございますか?このお屋敷は浴室は2つ。お手洗いは3つございます。各お手洗いに水道の蛇口は……、」ニセアリス「めんどくさいなあ!もう!”全部”だよ!”全部”!」担当「はい!かしこまりました!全部純金製に変えておきます!ではお見積もりができましたらまだご連絡します。」ニセアリス「うむ、待ってる!」担当「お買い上げありがとうございました!ありがとうございました!」ニセアリスは電話を切りました。アリス「ニセアリスさん!!!」ニセアリス「あんだよ?」アリス「いったいどうするおつもりですか?」ニセアリス「はあ?”どうするつもり”って?」アリス「お家なんか買っていったいいくらかかると思っているんですか?」ニセアリス「8000万ゴールド+アルファー。」アリス「いったいどこにそんなお金があるというのですか?」ニセアリス「まあまあ、はした金でそんなこと言うんじゃないよ。」アリス「”はしたお金”じゃありません!」ニセアリス「まーーー、気に入らなかったらまた売るから。」アリス「そんな?!」何を言ってもニセアリスは聞きませんでした。一方ミルキーは完全にミルキーでなくなっていました。いまやチカちゃん人形と遊ぶだけです。”魔法の本”のことはもうどこかへ行ってしまったようです。アリスはこれはよくないと思いましたが、こんなによろこんでいるお人形を取り上げるワケにもいきませんでした。ニセアリスは豪華なベッドを買って、それをリビングに運び込ませました。そして夕食を食べて寝始めました。ニセアリス「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!ぐぐぐぐぐ!!!」アリス「さあ、ミルキーさん、お人形をしまってください。もう寝ましょう。」ミルキー「いやあ、まだ遊ぶの!」アリスは今日は精神的に疲れました。そこへウサギさんから「ストライキ続行」の電話がかかっていました。アリス「あのう、もう1日分しか食費がありません。」ウサギ「とりあえず、僕のサイフの中にあるお金を送りますから。」アリスが疲れているので由美は自分がミルキーの相手をすると言いました。それでアリスは先に眠ることにしました。明日は日曜日、お休みの日です。アリス「……………………。」
2010.08.06
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アリス「いったいいくら出したんですか?魔法で!」ニセアリス「くかかかかか!明日も”出せる”し、その次の日も”出せる”!アタシは永久に億万長者であり続けるんだ!つまり……、アタシはただ”遊んで暮らせる”だけじゃない!”遊んでいて常に億万長者であり続ける”んだ!」ニセアリスの心は完全にどこかに行っているようでした。ニセアリスは昼食を注文しました。そして自分だけ豪華な物を食べました。そして食事後に、ニセアリス「さあーーーーーて!”家”でも買おうか?」と言いました。アリス「”家”?」ニセアリス「こんなせまっくるしい家はもうこりごりだ!セレブなアタシには似合わない!アタシの心は広い!あの青い空のように。その広い心を受けとめられるような広い家が必要だ!」ニセアリスはインドアネット(不思議の国のインターネット)を使ってなんと”家”を探し始めました。一方、ミルキーの目はハートマークのままです。ミルキーはチカちゃん人形の箱を開けて中のお人形を出していました。もうチカちゃん人形に夢中です。ニセアリスは豪華な家を探しています。アリスはその画面をのぞき込みました。ニセアリス「これがいいかな?」それは豪華な家でした。いえ、”お屋敷”です。2階建て+地下1階。敷地は……、とにかく野球のグラウンドぐらいの広さでしょうか?ゴルフ場みたいな芝生の上に建っています。お屋敷の中はまるで別荘かホテルと言った印象でした。ニセアリス「いいだろう?」ニセアリスはワザとアリスに見せました。アリス「こんなお家、いったいいくらすると思ってるんですか?」ニセアリス「クカカカカカカカカ!」それには「8000万ゴールド」の値段がついていました。ニセアリス「安いなあ。アタシは一億越えると思ったんだが。お買い得だな。これに決めた!”注文”と!」ニセアリスは気軽に「注文」のボタンをクリックしようとしました。アリスがひっしに止めます。アリス「なんてことを!!」ニセアリス「やめろ!」ポチッ!押してしまいました。アリス「ニセアリスさん!!こんなのを注文して!お金はどうするのですか?」ニセアリス「”金”?”金”ならいくらでもあるさ!」
2010.08.05
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ミルキー「うん!ミルキータン、くつをなめるよ!お人形欲しいよ!」アリスと由美はいっしょうけんめいミルキーの身体を引っぱりました。でもミルキーらしからぬ力でグイグイとニセアリスの方に向かって引きずられて行きます。アリス「ミルキーさん!ダメです!」由美「ミルキーちゃん!やめて!」ミルキーは瞳がすでにハートマークになっており、お人形のことしか頭にありませんでした。ペロッ!ミルキーはニセアリスの靴を一回なめました。するとニセアリスが、ニセアリス「がはははははははははは!!!!がはははははははははは!!!!」と、大声で高笑いをしました。アリスは怒りをこらえながら……、アリス「……………………。ニセアリスさん!ではお約束通り!そのお人形をミルキーさんにあげてくれますね?!」と言いました。ニセアリスは笑いながら、ニセアリス「あとは”しもべ”として働けばな!がはははははは!」と言いました。アリスはニセアリスをにらみつけました。ニセアリス「ほう!このアタシをにらむとは?ふうん。でも、今のアタシに勝てると思っているのか?」ニセアリスは警備ロボットのコントローラーをいじりました。ガシャンという音とともに急に警備ロボットが動き始めました。そして……、ニセアリスが命令して”わりばし”がたくさん入った袋をつかみました。ニセアリス「それを……、折れ!」警備ロボット「イェッサー!!」100本入りのわりばしです。バキッ!見事、100本のわりばしが一気に折られました。ニセアリス「くくくく!アタシにさからわないことだ!ケガだけじゃすまないよ。」アリスはそれでもニセアリスをにらみつけながら、アリス「お約束ですから。これはいただいて行きます。」と言ってお人形が入ったダンボールを持ってミルキーのところに持って行きました。アリスが警備ロボットを恐れて何もしないと思っていたニセアリスは意気消沈しました。でも………、ニセアリス「フン!その程度の物なんかどうでもいい!今やアタシは”億万長者”なんだ!」と負けおしみを言いました。
2010.08.04
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ニセアリス「まっ、やってもいいが……。」ミルキーは驚きました。目を丸くしていました。ニセアリス「ほしいか?」コクコクコクコクコクコクコクコクコクコクコクコク!ですが……、ニセアリスはこんな事を言いました。ニセアリス「アタシの靴をなめたらやってもいいぜ。」ミルキー「え?」由美「そっ、そんな!」アリス「ニセアリスさん!なんてことを!」そういえばニセアリスはうわばき用の靴をはいていました。ニセアリス「なめないのなら…………、やらん。」ミルキー「………………なめたら本当にそれミルキータンにくれるの?」アリス「ミルキーさん!!」由美「ミルキーちゃん!!」ニセアリスはニヤリと笑いました。ニセアリス「………それとアタシの”しもべ”になるんだ。アタシが言ったことにはなんでも従うんだ!わかったな?」アリス「ニセアリスさん!!!」アリスはとても怒りました。アリス「ミルキーさんにそんなことを!」ニセアリス「このチカちゃん人形は全部で10体ある。さあ、どうする?」ニセアリスはお人形を箱から全部出して並べました。いろんな服を着たチカちゃん人形があります。それを見たミルキーの目は輝きました。そしてミルキーはまるで宙を浮くようにお人形の元へ歩いて行きました。ミルキー「うん、ミルキータン、くつをなめるよ!」もはやミルキーは正常ではありません。由美「ミルキーちゃん!!待って!」アリス「ミルキーさん!いけません!」ニセアリス「くかかかか!」アリスと由美はミルキーの身体を引っぱります。しかし…………、
2010.08.03
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ニセアリス「くくく!これは”チップ”だ!取っておきたまえ!」なんとそれは「500ゴールド硬貨」でした。少々ケチです。しかしボーイたちは、ボーイ「はっ!ニセアリス様、ありがとうございます!」とうやうやしく返事をしました。そして宅配業者のトラックに乗って帰って行きました。ミルキー「……………………。」ニセアリス「さあ~~~て、かあ~~~るく朝食をいただこうか?」食事はたくさんのお皿に入れられていましたが……、どうやら「一人分」しかないようです。ニセアリスはアリス・ミルキー・由美・モグモグたちを無視して一人で食べ始めました。まず半熟卵を金色のスプーンで食べ始めました。それは専用の卵用の食器の上にちょこんと乗っていました。イギリス製の物によく似ています。それはスタンドのようになっていました。ニセアリスはナプキンを出して着けました。それは刺繍がほどこされた豪華なナプキンでした。ニセアリス「うん!いけるいける!」ミルキーの目がゆるんでいきました。口を半開きにしています。ミルキー「はあああああああ…………。」ニセアリス「くくく!」アリス「ニセアリスさん!こんな”ムダ使い”をして!いったいこのお食事にいくら出したのですか?」ニセアリス「フフン!」ニセアリスはまたごまかして答えませんでした。ミルキー「アリスタン、お腹空いたよ~~!」アリス「ではお食事を用意しますから。」ミルキー「なに?」アリス「お食事ですか?ご飯とお味噌汁です。」ミルキー「いやああ!ミルキータンもあんな物食べたいよ~~~!」アリス「ミルキーさん!」その時、また宅配便がやってきました。宅配業者「ニセアリス様にお届け物です。」ニセアリスは届いたダンボールをリビングに運び込ませ、ミルキーに開けるように言いました。ミルキーが中を開けますと……、ミルキー「はあああああ!これは”チカちゃん人形”だ!」チカちゃん人形はティカちゃん人形とはまるで違いました。作りが丁寧です。お値段がまったく違いますし、100ゴールド均一ショップのお人形はもともとこのチカちゃん人形をモデルにしたようでした。いわばチカちゃん人形が「本物」と言えます。チカちゃん人形のお顔はとてもかわいいものでした。ミルキー「はあああああああああああああああああ!!!いいなあ!」ダンボールにはたくさんのチカちゃん人形が入ってました。綺麗な化粧箱に入れられたチカちゃん人形がいくつも出て来ました。ミルキー「うっわああああああい!これはすごい!」アリス「ニセアリスさん!これはどうしたのですか?」ニセアリス「買った。」アリス「魔法で出したお金でですか?」するとニセアリスはまたしても口笛を吹きました。答えないつもりです。ニセアリス「くくく!そこの”おもちゃ”!」ミルキー「は?」ニセアリス「このチカちゃん人形が欲しいかね?」ミルキーはコクコクとうなづきました。
2010.08.02
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でも”魔法の本”からは返事がありません。分厚いガラスの板にジャマされてミルキーの声が中まで聞こえないようです。ミルキーは”魔法の本”に近づこうとしました。しかも「ゴルフクラブ」を持って。これはウサギさんが時々家の中で楽しんでいるゴルフのための道具の一つです。アリスたちはいつも護身用にそばに置いていますが。ミルキー「今、ミルキータンが助けてあげる!」ミルキーに取っては少し重いようで、これを持つミルキーは少々危なげです。するとニセアリスが…、ニセアリス「おっと!コイツに近づかない方がいいぜ!」と、言いました。それから「新聞紙で作ったミルキーサイズのお人形」を出しました。ミルキー「は?」アリス「は?」いつの間にこんな物を用意していたのでしょうか?ニセアリス「まあ見ていろ。」ニセアリスはそれをロボットの胸の所に放り投げました。すると、ガシッ!ロボットの腕が飛んで来た新聞紙の人形を床にたたき落としました。由美「まあひどい!」アリス「ニセアリスさん!」ニセアリス「くくく!近づくとこうなるってことだ!」アリス「……………………。ニセアリスさん!このロボットはいったいどうされたのです?」ニセアリス「買ったんだよ。」アリス「”買った”?それでお金はどうされたのです?」ニセアリスは口笛を吹きました。「ごまかし」です。アリス「ニセアリスさん!ちゃんと答えてください!」ニセアリス「答えた。”買った”と言っただろ?」アリス「ではお金はどこにあったのですか?」ミルキー「アリスタン!魔法の本タンに出させたんだよ!!」アリス「ニセアリスさん!魔法でお金を出したのですか?」その時またお家のチャイムが鳴りました。アリスが出ますと、宅配業者「こんにちは。ニセアリス様に朝食をお持ちしました。」アリス「はあ?」ニセアリス「こっちに運び込んで!」何人ものボーイによって豪華な朝食が運び込まれました。アリス「これはいったい?」宅配業者「ニセアリス様!ご注文の三つ星レストランのフルコースです。」朝食のフルコース?ニセアリス「まあ、その辺に置いていってくれ!」宅配業者「わかりました。毎度ありがとうございます。ニセアリス様。」
2010.08.01
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