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2006/10/14
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カテゴリ: 映画
「スコットランド最後の王」 イディ・アミン大統領 という独裁者と、スコットランド人の医者の友情の話(?)である(でも決して友情物語ではない)。同名の小説が原作で、主人公はむしろアミンより医者のニコラス・ギャラガーである。

なぜアミン大統領がスコットランドの王かというと、彼は母国のイングランドによる植民地政策を嫌っており、スコットランドはイングランドを倒したこともある立派な国だという思い込みから勝手に自称しているのである。スコットランド人であるニコラスは、あることがきっかけでアミン大統領の側近となり、大統領の信頼を得る。貧しい家庭出身のアミン大統領は、最初の頃こそ国民の大々的な支持を得るが、次第に残虐な面を表し始め、反対派を中心に30万人ものウガンダ国民を大虐殺したウガンダ史上最悪の独裁者なのである。

「ホテル・ルワンダ」もそうだけど、どうしてこう、大虐殺って起きるのか。こういう映画を観る自分もどうかと思うけど、好むと好まざるに関わらず、歴史を知りたいと思うだけなのだ。

主演は、アミン大統領役で今年のアカデミー賞の声も高い、フォレスト・ウィティカー。彼は、すごかった。アミン大統領は亡命先でつい3年前まで存命だったのだが、私は顔も名前も知らなかった。それでも、こういう人となりだったんだろうなと思える、説得力のある演技だった。2メートルを越す巨漢だったアミン大統領は(フォレスト・ウィティカーも大柄な人)、本来は陽気な人好きのする人間だったのだろう。笑うととてもすてきな無邪気な表情になる。そしてその大きな体で好意をいっぱいに示すのだ。そして、次の瞬間には、血も凍るような冷酷な独裁者になる。その表情の変え方が、狂気の示し方がすごく、うまい。

巨漢な黒人であるアミン大統領とは対照的に、白くてひょろ長い印象の医者、ニコラス。彼はアミンの魅力に取り付かれるが、序々に彼の狂気に怯え始め、最後はアミンから逃げるよう画策するのだが...。70年代のヒッピー風な彼は、青い目がとても印象的だ。結構ヒドいやつなのに、彼を嫌う者は少ないだろう。しかし、個人的に残念だったのは、彼が小説上のフィクションのキャラクターで、実在していなかったこと。ウェブサイトを読むまで、実話だと信じていただけに、残念だった。

愛する者にはとことん愛情を示し、裏切り者には激しい粛正を与える半ば狂人といえるアミン大統領。物語の後半がかなりグロくなってくるが、愛する者に裏切られた怒りが爆発するとそうなるのだろう...か。今年のアカデミーは絶対にノミネートされるので、日本でも公開されるといいけど。





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Last updated  2006/10/17 01:11:09 PM コメントを書く


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